JPH1166599A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH1166599A
JPH1166599A JP9229551A JP22955197A JPH1166599A JP H1166599 A JPH1166599 A JP H1166599A JP 9229551 A JP9229551 A JP 9229551A JP 22955197 A JP22955197 A JP 22955197A JP H1166599 A JPH1166599 A JP H1166599A
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light
objective lens
axis
recording medium
recording
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JP9229551A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishika
壮 石過
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、異なる記録密度で記録された光デ
ィスクのデータを正確に再生可能な光ヘッド装置を提供
することにある。 【解決手段】この発明の光ヘッド装置2は、第2の対物
レンズのトラック制御に利用されるトラックずれ信号を
生成するためのトラックエラー検出領域130−1とA
PCのために第2のレーザから放射された高出力ビーム
の総量をチェックするパワー検出領域130−2を含
む、フォトディテクタ130を有している。トラックエ
ラー検出領域130−1は、第1の区分線αと第1の区
分線αに直交する第2の区分線βにより、4つの領域
a,b,cおよびdに分割されている。区分線αおよび
βの一方は、光ディスクの回転中心を通りガイドレール
と平行な軸線が投影された影に対して、所定の角度に設
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体として
の光ディスクから情報を再生するための光ヘッド装置に
係り、特に光ディスクの記録面で反射された光ビームを
最適に検出可能な対物レンズ保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、記録媒体としての光
ディスクの記録面に、断面ビーム径が所定の大きさに設
定された光ビームを照射する対物レンズを有する光ヘッ
ド装置を含み、記録面に光ビームを照射することで、光
ディスクに記録されている情報に対応する反射光を取り
出して情報を再生するものである。なお、光ディスクが
記録可能なタイプである場合には、光ディスクに向けて
照射する光ビームの断面ビーム径およびエネルギー強度
を最適に設定することで、情報を記録させることも可能
である。
【0003】上述した光ヘッド装置は、光ディスクの記
録面の近傍に所定方向に僅かに移動可能に位置された対
物レンズと、光源としての半導体レーザ素子と、対物レ
ンズにより取り出された光ディスクからの反射光ビーム
を電気信号に変換するフォトディテクタ等により構成さ
れる。
【0004】対物レンズは、半導体レーザ素子から発生
された所定波長の光ビームを所定の断面ビーム径に集光
するとともに光ディスクの記録面で反射された反射光ビ
ームを取り出してフォトディテクタに入射させる。
【0005】ところで、記録密度を増大させるために、
光ヘッド装置から光ディスクの記録面に照射される光ビ
ームの小径化すなわち記録ピットの微小化および細密
化、光ディスクのトラック上での記録ピットの間隔の低
減、トラック間隔の低減および光ディスクからの反射光
ビームを検知するフォトディテクタの感度を高めるなど
のさまざまな方法が提案されている。
【0006】一方、光ディスクとしての新たな規格も数
多く提案され、再生専用に加えて、記録や消去が可能な
光ディスクも利用されている。この結果、既に、十数種
類を数える光ディスクが製品化されている。
【0007】このことから、記録密度の異なる光ディス
クを、単一の光ディスク装置で再生する方法および装置
が要求されている。このため、記録密度が異なる2種以
上の光ディスクからの情報の再生に必要な2以上の異な
る断面ビーム径の光ビームを供給するために、2以上の
焦点距離を有する多焦点レンズを用いた光ヘッド装置が
既に実用化されている。
【0008】また、2以上の異なる断面ビーム径の光ビ
ームを提供するために、開口数の異なる2以上の対物レ
ンズを同一の光ヘッド装置に組み込んだり、2組の光ヘ
ッド装置を配置する例も実用化されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た多焦点レンズを用いた光ヘッド装置では、光ディスク
に照射される光ビームが複数焦点に分散されることか
ら、光ビームのエネルギーの利用効率が低くなる問題が
ある。このことは、光ディスクに情報を記録する際の記
録速度を高めることを困難とする。すなわち、光ディス
クに情報を記録することは、光ビームを照射することに
より光ディスクを加熱して記録層の反射率を変化させる
ことであるから、光ビームにより提供される累積エネル
ギーが所定量に達するまでの時間は、光ビームの利用効
率に依存する。そこで、半導体レーザ素子の出力を高め
ることによりエネルギーを増大させる方法は容易に着想
可能であるが、出力の大きな半導体レーザ素子を用いる
ことは、光ヘッド装置を大型化させるとともに、コスト
を増大させる問題がある。これとは別に、光ディスクが
多層構造を有する場合、反射光ビームがそれぞれの層に
おいて生じることから、対物レンズの位置をフォーカス
ロックすべき記録層が特定できない(フォーカスエラー
量が複数検知される)問題がある。
【0010】一方、2組の光ヘッド装置を配置すること
は、コストを増大させることはいうまでもなく、しかも
2つの光ヘッド装置が相互に干渉することがないよう複
雑な制御が要求される問題がある。
【0011】また、開口数の異なる2以上の対物レンズ
を同一の光ヘッド装置に組み込んだ光ヘッド装置におい
ては、対物レンズを切り替える切り替え機構を配置して
任意の対物レンズを選択的に利用する構造と2以上の対
物レンズを独立に配置する例とが提案されているが、対
物レンズを切り替える構造を採用した場合には切り替え
機構が必要となり、2以上の対物レンズを独立に配置し
た場合には対物レンズのシーク移動の際に、光ディスク
の中心から離れた位置を移動される対物レンズが光ディ
スクの最内周の情報を再生できなくなる問題がある。こ
の発明の目的は、異なる記録密度で記録された光ディス
クのデータを正確に再生可能な光ヘッド装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、第1の記録密度および厚
さが与えられた第1のグループの記録媒体に光ビームを
集光する第1の集光手段と、第1のグループの記録媒体
と異なる第2の記録密度および厚さが与えられた第2の
グループの記録媒体に光ビームを集光する第2の集光手
段と、この第2の集光手段と前記第1の集光手段を保持
する保持手段と、前記第1の集光手段が記録媒体の中心
を含む軸線に平行にまたは直交するよう、前記保持手段
を移動する移動手段と、前記第1の集光手段により集光
された光ビームが記録媒体で反射された反射光ビームを
受光して反射光ビームの光強度の大きさに対応する電気
信号を生成する第1の光電変換手段と、前記第2の集光
手段の中心を通る線分に直交する線分と上記軸線とのな
す角に基づいて区分された光電変換領域を含み、前記第
2の集光手段により集光された光ビームが記録媒体で反
射された反射光ビームを受光して反射光ビームの光強度
の大きさに対応する電気信号を生成する第2の光電変換
手段と、を有する光ヘッド装置を提供するものである。
【0013】また、この発明は、円盤状に形成された記
録媒体の回転中心を通り記録媒体の記録面と平行に延出
された軸線上を移動可能に形成され、第1の記録密度お
よび厚さが与えられた第1のグループの記録媒体に光ビ
ームを集光する第1の集光手段と、上記軸線に対して記
録媒体の記録面と平行な方向に所定距離離れて定義され
る線分上を移動可能形成され、第1のグループの記録媒
体と異なる第2の記録密度および厚さが与えられた第2
のグループの記録媒体に光ビームを集光する第2の集光
手段と、前記第1の集光手段と前記第2の集光手段を一
体に保持し、同一の平行移動により記録媒体の記録面の
任意の記録領域に移動する移動手段と、前記第1の集光
手段により集光された光ビームが記録媒体で反射された
反射光ビームを受光して反射光ビームの光強度の大きさ
に対応する電気信号を生成する第1の光電変換手段と、
前記第2の集光手段に固有の中心軸と直交し、記録媒体
の回転中心を通る第2の軸線と上記軸線とのなす角に依
存して規定される区分線に基づいて区分された複数の光
電変換領域を含み、前記第2の集光手段により集光され
た光ビームが記録媒体で反射された反射光ビームを受光
して反射光ビームの光強度の大きさに対応する電気信号
を生成する第2の光電変換手段と、を有する光ヘッド装
置を提供するものである。
【0014】さらに、この発明は、第1のグループの記
録媒体に適した第1の光強度を有する第1の光を出射す
る第1の光源と、この第1の光源からの第1の光を記録
媒体の記録面の所定位置に所定の大きさの断面スポット
径で集光するとともに記録面で反射された反射光を取り
出す第1の対物レンズと、第1のグループの記録媒体と
異なる第2のグループの記録媒体に適した第2の光強度
を有する第2の光を出射する第2の光源と、この第2の
光源からの第2の光を記録媒体の記録面の所定位置に所
定の大きさの断面スポット径で集光するとともに記録面
で反射された反射光を取り出す第2の対物レンズと、記
録媒体の記録面に沿って移動可能に形成され、前記第1
の対物レンズを記録媒体の回転中心を通り記録面と平行
に延出された軸線に沿って移動させるとともに、前記第
2の対物レンズを上記軸線から所定距離離れた位置を記
録面と平行に移動させる対物レンズ移動手段と、前記第
1の対物レンズにより取り出された反射光を受光して反
射光の光強度の大きさに対応する電気信号を生成する第
1の光電変換手段と、前記第2の対物レンズに固有の中
心軸と直交し、記録媒体の回転中心を通る第2の軸線と
上記軸線とのなす角に依存して規定される区分線に基づ
いて区分された複数の光電変換領域を含み、前記第2の
対物レンズにより取り出された反射光を受光して反射光
の光強度の大きさに対応する電気信号を生成する第2の
光電変換手段と、を有する光ヘッド装置を提供するもの
である。
【0015】またさらに、この発明は、第1の方向に延
出された回転軸を回転中心として回転可能に形成された
円盤状の記録媒体に記録されている情報を読み取る光ヘ
ッド装置において、上記第1の方向と直交する面と平行
に延出された記録媒体の記録面に、上記第1の方向から
第1の波長を有する光ビームを所定の断面スポット径に
収束させて投影する第1の対物レンズと、上記第1の方
向と直交する面と平行に延出されたレンズ保持面を含
み、前記第1の対物レンズを上記第1の方向に移動可能
に保持するレンズホルダと、このレンズホルダを、上記
第1の方向と直交する面内で、前記第1の対物レンズが
上記回転中心を含む第1の軸線に沿って移動するよう上
記第1の方向と直交する面内を上記第1の軸線に沿って
移動させるレンズホルダ移動手段と、前記レンズホルダ
の上記レンズ保持面を介して前記第1の対物レンズに対
して点対称かつ前記第1の対物レンズと同様に移動可能
に保持され、上記記録面に対し、上記第1の波長を有す
る光ビームとは異なる第2の波長を有する第2の光ビー
ムを上記第1の方向から前記第1の対物レンズにより提
供される所定の断面スポット径と異なる第2の断面スポ
ット径に収束させて投影する第2の対物レンズと、この
第2の対物レンズに戻された上記記録面からの反射光ビ
ームを検出するもので、前記第2の対物レンズが前記レ
ンズホルダ移動手段により上記第1の軸線と平行に移動
されることにより生じる上記記録面に予め形成されてい
るトラックの角度成分の影響を除去可能な光検出面を有
する第1の光検出器と、前記第1の対物レンズに戻され
た上記記録面からの反射光ビームを検出する第2の光検
出器と、を有することを特徴とする光ヘッド装置を提供
するものである。
【0016】さらにまた、この発明は、第1の方向に方
向づけられた直線偏光の光を発生する第1の光源と、第
1の方向に方向づけられ、前記第1の光源から発生され
る光の波長と異なる波長の直線偏光の光を発生する第2
の光源と、前記第1の光源からの光を、回転中心を有す
る円盤状の記録媒体の記録面の上記回転中心を含む軸線
上の所定の位置に、所定の断面スポット径となるよう投
影する第1の対物レンズと、前記第2の光源からの光
を、回転中心を有する円盤状の記録媒体の記録面の上記
回転中心に制限されない軸線上の所定の位置に、所定の
断面スポット径となるよう投影する第2の対物レンズ
と、前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズと
を、上記回転中心を含む軸線と平行かつ前記第1の対物
レンズの中心と前記第2の対物レンズの中心のそれぞれ
が、記録媒体の記録面で上記回転中心に対して同心円か
僅かに発散されるスパイラル状に形成されているトラッ
クの円周上に相対される位置関係となるよう保持すると
ともに、上記回転中心を有する記録面の上記回転中心を
含む軸線と平行に移動させるレンズホルダと、前記第1
の対物レンズにより検出された上記記録面からの反射光
を光電変換して上記反射光の光強度に対応する第1の電
気信号を出力する第1のフォトディテクタと、少なくと
も2つの検出領域を有し、この2つの検出領域を区分す
る区分線が前記レンズホルダにおいて、前記第1の対物
レンズの中心と前記第2の対物レンズの中心のそれぞれ
が、上記回転中心に対して同心円か僅かに発散されるス
パイラル状に形成されているトラックの円周上に相対さ
れる位置関係を満足するよう規定されて、前記第2の対
物レンズにより検出された上記記録面からの反射光を光
電変換して上記反射光の光強度に対応する第2の電気信
号を出力する第2のフォトディテクタと、を有する光ヘ
ッド装置を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1に示されるように、
光ヘッド装置2は、後段に詳述する第1および第2の対
物レンズを光ディスクDの図示しない記録面に沿って移
動するレンズ保持部4と、レンズ保持部4に向けて光ビ
ームを送出するとともに、光ディスクDで反射された光
ビームを受光して電気信号を出力する光電ユニット6と
を有している。
【0018】レンズ保持部4は、図示しないラジアル駆
動コイルの作用により光ディスクDの半径方向に延出さ
れたガイドレール8に沿って移動するキャリッジ本体1
0を有している。
【0019】キャリッジ本体10には、キャリッジ本体
10の所定の位置に配置された中心軸10aと中心軸1
0aに対して所定の位置関係になるよう組み合わせれら
れ、中心軸10aの軸線方向に微小移動可能な以下に説
明するレンズホルダに対して所定の磁界を提供するため
のマグネット10bが配置されている。
【0020】マグネット10bは、以下に説明するレン
ズホルダの所定の位置に設けられている駆動コイルから
提供される磁力線に対して所定方向の反発力または吸引
力を生じさせるもので、後段に詳述する位置に設けられ
ている。
【0021】キャリッジ本体10の中心軸10aには、
以下に説明する2つの対物レンズが取り付けられたレン
ズホルダ12が組み合わせられている。レンズホルダ1
2は、平面部(レンズ保持面)12aにより一端部が閉
ざされた円筒状であって、平面部12aの概ね中心に設
けられた開口12bがキャリッジ本体10の中心軸10
aの軸線方向に摺動可能に組み合わせられることにより
キャリッジ本体10の中心軸10aの軸線方向に沿って
往復動可能に形成されている。
【0022】レンズホルダ12には、レンズホルダ12
すなわち以下に説明する第1および第2の対物レンズを
後段に詳述するフォーカス制御のために所定方向に移動
することのできる推進力を提供する一対の駆動コイル1
2cが、開口12bすなわちキャリッジ本体10の中心
軸10aの中心を対称軸として、軸対称に配置されてい
る。なお、駆動コイル12cは、キャリッジ本体10の
マグネット10bから提供される磁界に対して作用する
磁力線を発生するもので、駆動コイル12cに供給され
る電流の方向(極性)が切り替えられることにより、レ
ンズホルダ12を、光ディスクDの図示しない記録面と
直交する方向に、往復動させる。
【0023】レンズホルダ12の所定の位置には、レン
ズホルダ12が往復動されることによりフォーカス方向
に移動可能に保持された第1の対物レンズ20が配置さ
れている。なお、第1の対物レンズ20は、所定の厚さ
および記録深さを有する第1のグループの光ディスクに
対応される第1の焦点距離および第1の開口数NAが与
えられている。また、第1のグループの光ディスクとし
ては、音楽用ディスク(コンパクトディスク、以下、C
Dと略称する)が適合される。従って、第1の対物レン
ズ20のレンズ中心は、図示しないスピンドルモータの
回転中心を通る軸線上であって、ガイドレール8と平行
な軸線上に位置される。
【0024】キャリッジ本体10にはまた、第1の対物
レンズ20に向けてレーザビームを放射する第1の半導
体レーザ素子(以下、第1のレーザと略称する)21が
配置されている。
【0025】第1のレーザ21は、光ディスク(CD)
の再生に利用される低出力のレーザビーム(以下、低出
力ビームと略称する)Llを発生する。なお、第1のレ
ーザ21が発生する低出力ビームLlの波長は、例え
ば、780ナノメートルに設定されている。
【0026】第1のレーザ21を出射された低出力ビー
ムLlは、第1の対物レンズ20と第1のレーザ21の
間に配置されたハーフミラー23により90°折り曲げ
られ、第1の対物レンズ20の近傍に位置された立ち上
げミラー24に案内される。なお、第1のレーザ21か
ら放射された低出力ビームLlは、ハーフミラー23に
案内される前に、ハーフミラー23と第1のレーザ21
との間に位置されたホログラムプレート22により、断
面ビーム形状が所定の形状(通常は、楕円から正円)に
変換される。
【0027】立ち上げミラー24は、第1のレーザ21
から放射され、ホログラムプレート22により断面ビー
ム形状が所定の形状に変換された低出力ビームを第1の
対物レンズ20に入射させるとともに、光ディスクD
(CD)の図示しない記録面で反射された反射レーザビ
ームRlを後述するフォトディテクタに向けて案内す
る。なお、反射レーザビームRlは、立ち上げミラー2
4により、再びハーフミラー23に戻される。
【0028】ハーフミラー23に戻された反射レーザビ
ームRlは、今度は、ハーフミラー23を通過して、ハ
ーフミラー23の後段に配置されたフォトディテクタ2
5の詳述しない受光面に投影(結像)される。
【0029】フォトディテクタ25は、周知の3ビーム
タイプであって、複数の所定の検出領域を有し、投影さ
れた反射レーザビームRlを、投影された反射レーザビ
ームRlの光強度に対応する大きさの電流に変換する。
なお、フォトディテクタ25の出力は、第1の対物レン
ズ20とCD(ディスクD)の図示しない記録面の間の
距離が第1の対物レンズ20の焦点距離に一致するよう
第1の対物レンズ20を、ディスクD(CD)の記録面
と直交する方向に移動させるフォーカス制御、CDに記
録されている記録マーク(ピット)から情報を再生する
信号処理、第1の対物レンズ20を通過された低出力ビ
ームの中心とCDに記録されている記録マークが整列さ
れる仮想円周の中心とを整合させるトラック制御に、そ
れぞれ、利用される。
【0030】レンズホルダ12にはまた、第1のグルー
プの光ディスクとは異なる記録密度および記録深さを有
する第2のグループの光ディスクに対応され、第1のレ
ンズ20とは異なる第2の焦点距離および第2の開口数
NAが与えられた第2の対物レンズ120が設けられて
いる。なお、第2のグループの光ディスクとしては、長
時間の映像と映像に対応する複数種類の言語の音声とが
記録されたディジタルビデオディスク(以下、DVDと
略称する)が適合される。このことから、第2の対物レ
ンズ120の開口数NAは、第1の対物レンズ20の開
口数NAに比較して高い(大きい)、0.55ないし
0.60に設定される。
【0031】第2の対物レンズ120は、レンズホルダ
12におけるキャリッジ本体10の中心軸10aに対応
される開口12bの中心(すなわち中心軸10a)を対
称軸として第1の対物レンズ20と軸対称となるよう位
置されるとともに第1の対物レンズ20の中心と図示し
ないスピンドルモータの回転軸の中心との間の距離を半
径として求めることのできる円周上にレンズ中心が一致
するようレンズホルダ12の所定の位置に取り付けられ
ている。詳細には、第2の対物レンズ120を、開口1
2b(中心軸10b)の中心を軸線方向からみた状態で
第1の対物レンズ20の中心と開口12bの中心とを結
ぶ軸線の延長上に配置し、駆動コイル12cと開口12
bの中心とマグネット10bとを結ぶ軸線と第1の対物
レンズ20の中心と開口12bの中心とを結ぶ軸線とが
非垂直の所定の角度で交わるように配列することによ
り、第1の対物レンズ20を、スピンドルモータの回転
中心を通る軸線上を移動可能とし、しかも第1および第
2の対物レンズ20,120のそれぞれを、図示しない
スピンドルモータの回転中心からの距離が概ね等しい円
周上に位置させることができる。すなわち、第1および
第2の2つの対物レンズ20,120を切り替えること
なく、CDに対応される第1の対物レンズ20をキャリ
ッジ本体10が移動される方向と平行な方向で光ディス
クの中心を通る軸線上に位置させることができ、しか
も、DVDに対応される第2の対物レンズ120に関し
ても、第2の対物レンズ120とスピンドルモータの回
転中心との間の距離が増大されることを防止できる。
【0032】第2の対物レンズ120に向かってレーザ
ビームを送出可能な位置には、第1のレーザ21から放
射される低出力ビームLlとは異なる波長およびエネル
ギーが与えられた高出力レーザビーム(以下、高出力ビ
ームと略称する)Lhを放射する第2の半導体レーザ素
子(以下、第2のレーザと略称する)121が配置され
ている。なお、第2のレーザ121は、DVDの再生に
利用されるもので、第2のレーザ121が発生する高出
力ビームの波長は、概ね、650ナノメートルに設定さ
れている。
【0033】第2のレーザ121と第2の対物レンズ1
20の間には、第2のレーザ121から放射された高出
力ビームLhを第2の対物レンズ120に向けて反射す
るとともにDVDで反射された反射レーザビームRhを
後述するフォトディテクタに向けて案内するビームスプ
リッタ122、ビームスプリッタ122で反射された高
出力ビームLhを対物レンズ120に向けて折り曲げる
とともに光ディスクDで反射レーザビームRhをビーム
スプリッタ122に入射させるガルバノミラー123な
らびに第2の対物レンズ120とキャリッジ本体10の
間(すなわち図1において紙面と直交する方向から見た
状態で第2の対物レンズ120の背面にあたる位置)に
配置され、ガルバノミラー123で折り曲げられた第2
のレーザ121からの高出力ビームLhを第2の対物レ
ンズ120に入射させるとともにDVD(光ディスク
D)から反射された反射レーザビームRhをガルバノミ
ラー123に案内する立上げミラー124が配置されて
いる。
【0034】ビームスプリッタ122と第2のレーザ1
21の間には、第2のレーザ121で発生された高出力
ビームLhを平行ビームにコリメートするコリメートレ
ンズ125が、また、ビームスプリッタ122とガルバ
ノミラー123との間には、第2のレーザ121から発
生され、ビームスプリッタ122からガルバノミラー1
23に向けて反射された高出力ビームLhの偏光の方向
とDVD(光ディスクD)で反射された反射レーザビー
ムRhの偏光の方向とを90°変化させるためのλ/4
板126、第2のレーザ121から放射された高出力ビ
ームLhの断面ビーム形状を円形に補正する楕円補正プ
リズム127が、それぞれ、配置されている。なお、楕
円補正プリズム127においてビームスプリッタ122
すなわち第2のレーザ121に近い側の面は、第2のレ
ーザ121から放射される高出力ビームの光強度(エネ
ルギー)の変動をチェックするオートパワーコントロー
ル(以下、APCと略示する)のためにビームスプリッ
タ122により反射されてガルバノミラー123に向け
られた高出力ビームLhの一部を、ガルバノミラー12
3に向かって再び反射する反射面127aが形成されて
いる。また、反射面127aは、ガルバノミラー123
に向けられた高出力ビームLhの主光線に対して90°
以外の所定の角度で配置される。
【0035】光ディスクD(DVD)の図示しない記録
面で反射され、対物レンズ120を通って立ち上げミラ
ー124に戻され、立ち上げミラー124とガルバノミ
ラー123により順に反射され、楕円補正プリズム12
7とλ/4板126を通ってビームスプリッタ122に
戻された反射レーザビームRhが向かう方向すなわちビ
ームスプリッタ122を通過した反射レーザビームが進
行する方向には、反射レーザビームRhに所定の特性
(収束性)を与えるシリンドリカルレンズ128、シリ
ンドリカルレンズ128を通過されて収束性が与えられ
た反射レーザビームRhを、周知のフォーカス制御、A
PCモニタ、信号再生およびトラック制御のために、2
つに分配する第2のビームスプリッタ129が配置され
ている。
【0036】第2のビームスプリッタ129により2つ
に分割された反射レーザビームRhの内のビームスプリ
ッタ129により反射された反射レーザビームが案内さ
れる方向には、楕円補正プリズム127の反射面127
aで反射されたAPCのための第1のレーザビームと反
射レーザビームRhとが結像される第1のフォトディテ
クタ130が配置されている。なお、第1のフォトディ
テクタ130の出力は、第2の対物レンズ120を通過
されて光ディスクD(DVD)の図示しない記録面に照
射された高出力ビームLhの光強度すなわちエネルギー
分布の中心と図示しない記録面に形成されているトラッ
クの中心を整合させるトラック制御および第2のレーザ
121から放射される高出力ビームLHの出力の制御に
利用される。
【0037】第2のビームスプリッタ129により2つ
に分割された反射レーザビームRhの内のビームスプリ
ッタ129を通過された反射レーザビームが案内される
方向には、第2のフォトディテクタ131が配置されて
いる。
【0038】第2のフォトディテクタ131と第2のビ
ームスプリッタ129との間には、シリンドリカルレン
ズ128を通過されて収束性が与えられた反射レーザビ
ームRhに、フォーカス制御のためのフォーカスずれを
正確に検出可能にする所定の光学特性を与えるホログラ
ムプレート132が配置されている。
【0039】第2のフォトディテクタ131の出力は、
第2の対物レンズ120と光ディスクD(DVD)の記
録面との間の距離と第2の対物レンズ120の焦点距離
とを一致させるフォーカス制御および光ディスクD(D
VD)に記録されている情報を再生する情報処理に利用
される。
【0040】図2は、図1に示した光ヘッド装置のキャ
リッジ本体のマグネット10bと、キャリッジ本体によ
り保持されるレンズホルダの駆動コイル12cのそれぞ
れと、第1および第2の対物レンズ20,120の位置
関係を説明するための概略図である。
【0041】図2に示されるように、マグネット10b
は、キャリッジ本体の中心軸10aを対称軸として軸対
称、すなわち中心軸10aの軸線と直交する線分A上に
整列されている。また、駆動コイル12cも同様に、中
心軸10aの軸線と直交する線分B上に整列されてい
る。なお、駆動コイル12cとマグネット10bとは、
キャリッジ本体10とレンズホルダ12とが組み立てら
れる際には、それぞれが整列されている線分AおよびB
が概ね平行となるように、組み立てられる。また、図3
を用いて以下に説明するように、第1の対物レンズ20
をガイドレール8と平行かつ図示しないスピンドルモー
タの回転中心を通る軸線上に位置させるとともに上述し
たように第1および第2の対物レンズ20,120のそ
れぞれを図示しないスピンドルモータの回転中心からの
距離が概ね等しい円周上に位置させるために、第2の対
物レンズ120は、第1の対物レンズ20が移動される
軸線と直交する線分に対して所定の角度δだけ傾けられ
る必要がある。なお、この傾きδの大きさは、第2の対
物レンズ120の中心と第1の対物レンズ20の中心を
結ぶ線分Cを考えるとき、 δ = 90°− 線分Cと上述した線分AまたはBと
のなす角 により求められる。
【0042】図3は、キャリッジ本体10が光ディスク
Dの半径方向に沿って移動される場合におけるキャリッ
ジ本体10とレンズホルダ12に保持されている第1お
よび第2の対物レンズ20および120の位置の関係を
示す概略図である。
【0043】図3に示されるように、キャリッジ本体1
0が光ディスクDの半径方向に移動されるとき、ガイド
レール8と平行であって図示しないスピンドルモータの
回転中心を通る軸線と交わる円の接線は変化しないが、
ガイドレール8と平行、かつ図示しないスピンドルモー
タの回転中心以外の位置に規定される軸線と交わる円の
接線は、キャリッジ本体10の位置に関連して逐次変化
される。
【0044】換言すると、光ディスクDの図示しない記
録面に形成されるトラックは、図示しないスピンドルモ
ータの回転中心に一致される光ディスクDの中心と同心
円状に、またはごく僅かな発散性が与えられた連続スパ
イラルに形成されているから、光ディスクD(CD)に
対応される第1の対物レンズ20は、図示しない記録面
に記録されているピット列が規定する仮想円周の接線と
直交するよう移動されるが、光ディスクD(DVD)に
対応される第2の対物レンズ120は、回転中心から所
定距離だけ離れた位置を移動されることにより、ガイド
レール8と平行であって図示しないスピンドルモータの
回転中心を通る軸線と最内周のトラックの接線方向との
なす角と、同軸線と最外周のトラックの接線方向とのな
す角とは、一致しないことになる。
【0045】ところで、既に説明したように、第1の対
物レンズ20は、光ディスクD(CD)に対応されるこ
とから、周知の3ビームを利用するトラッキングのため
に、ガイドレール8と平行かつ図示しないスピンドルモ
ータの回転中心を通る軸線上を移動されなければならな
い。この結果、第2の対物レンズ120は、必然的に光
ディスクDの回転中心から所定距離だけ離れた位置を移
動されることになる。この場合、第2の対物レンズ12
0の中心を通過した高出力ビームLhは、どの位置にお
いてもトラックの1点に収束されるものの上述したトラ
ックの接線方向とスピンドルモータの回転中心を通る軸
線とのなす角は、トラックが内周よりであるか外周より
であるかによって、大きく変動する。このことは、光デ
ィスクD(DVD)で反射された反射レーザビームRh
からトラックずれ信号を得るための第1のフォトディテ
クタ130の受光面に投射される反射レーザビームRh
の光強度の分布を変動させることになる。なお、光ディ
スクD(DVD)の最外周のトラックの位置が回転中心
から60ミリメートル、最内周のトラックの位置が回転
中心から25ミリメートル、かつ計算の基準位置をトラ
ックの最外周とする場合、第1の対物レンズ20の中心
と第2の対物レンズ120の中心の間の距離が、例えば
12ミリメートルであるならば、図2を用いて説明した
傾きδは、約11.3°となり、同様に計算の基準位置
をトラックの最内周とする場合、傾きδは、約25.6
°にも達することが確認されている。従って、最内周に
おけるトラックの接線方向と最外周におけるトラックの
接線方向とにおいて、傾きδの変動量は、概ね14°と
なる。
【0046】このことは、光ディスクDからの反射レー
ザビームRhが同一の条件で第1のフォトディテクタ1
30の受光面に投射された場合であっても、トラックの
位置により、不所望なオフセット信号が生じることを示
している。なお、オフセット信号の大きさは、最内周ト
ラックを基準として第1のフォトディテクタ130を配
置した場合には、最外周トラックまたはその近傍で大き
くなり、第1のフォトディテクタ130が最外周トラッ
クを基準として配置された場合には、最内周トラックま
たはその近傍で大きくなることはいうまでもない。
【0047】図4は、DVDからの情報の再生に利用さ
れる第1のフォトディテクタ130の検出面の配列の特
徴を示す概略平面図である。図4に示されるように、第
1のフォトディテクタ130は、第2の対物レンズ12
0のトラック制御に利用されるトラックずれ信号を生成
するためのトラックエラー検出領域130−1とAPC
のために第2のレーザ121から放射された高出力ビー
ムLhの総量をチェックするパワー検出領域130−2
を有している。なお、トラックエラー検出領域130−
1は、第1の区分線αと第1の区分線αに直交する第2
の区分線βにより、4つの領域a,b,cおよびdに分
割されている。
【0048】第1のフォトディテクタ130において、
トラックエラー検出領域130−1における第1,第2
の区分線αおよびβの交点ならびにパワー検出領域13
0−2の中心は、それぞれ、第2のレーザ121から放
射された高出力ビームLhの光強度(エネルギー)の中
心が定常状態において投射される点に一致するよう、位
置されている。また、トラックエラー検出領域130−
1における第1,第2の区分線αおよびβの一方は、図
2を用いて説明した線分Cと平行に、すなわち光ディス
クDの回転中心を通りガイドレール8と平行な軸線が投
影された影(線分)に対して傾きδに規定される。な
お、線分Cは、図3から明らかなように、第1および第
2の対物レンズ20,120の中心間距離と光ディスク
D上の基準とすべきトラックの位置と回転中心との間の
距離に依存して変動するものであり、図3に示した条件
においては、傾きδの最大値25.6°と最小値11.
3°の中間値である18.45°が好ましく、従って、
第1のフォトディテクタ130の区分線αおよびβの一
方(図4の例では、β)は、光ディスクDの回転中心を
通りガイドレール8と平行な軸線が投影された影に対し
て、18.45°に設定される。
【0049】換言すると、光ディスクD(DVD)から
反射された反射レーザビームRhを光電変換してトラッ
クずれ信号を出力する第1のフォトディテクタ130の
検出領域は、光ディスクD(DVD)の回転中心を通り
ガイドレール8と平行な軸線が投影された影に対して傾
きδ、δ=18.45°傾けられた区分線とこの区分線
と直交する区分線により4つの領域に分割されている。
なお、多くの場合、光ディスクDの全ての記録領域に情
報が記録されるとは限らず、また情報は内周側から記録
されるものであり、さらに内周よりのトラックの接線方
向と光ディスクDの回転中心を通りガイドレール8と平
行な軸線とのなす角の方が、外周よりのトラックの接線
方向と光ディスクDの回転中心を通りガイドレール8と
平行な軸線とのなす角よりも大きいことから、傾きδ
は、例えばδ=20°に設定されてもよい。
【0050】図5には、図1に示されている光ヘッド装
置を制御する制御部の一例が示されている。図5に示さ
れるように、光ヘッド装置2は、図示しないホストコン
ピュータに接続され、ホストコンピュータの指示に基づ
いて、図示しない光ディスクの所定トラックに記録され
ているにデータを取り出してホストコンピュータに送信
する主制御回路50を有している。
【0051】主制御回路50には、キャリッジ本体10
の図示しないラジアル駆動コイルに所定の電流を供給す
ることによりキャリッジ本体10をガイドレール8に沿
って移動させるリニアモータ制御回路51が接続されて
いる。リニアモータ制御回路51は、主制御回路50に
より供給される目標トラックの位置信号とフォトディテ
クタ130の出力から求められるトラックずれ信号とに
基づいて、キャリッジ本体10を光ディスクD(DV
D)の目標トラックの近傍に移動させる。また、リニア
モータ制御回路51は、高精度のトラック制御が要求さ
れない光ディスクD(CD)においては、記録マークに
より定義される仮想円周またはスパイラルを直接追尾す
るよう、キャリッジ本体10を、光ディスクDの半径方
向に移動させる。なお、フォトディテクタ130の出力
(DVD)とフォトディテクタ24の出力(CD)は、
切換装置44により、一方のみが選択されて入力され
る。
【0052】主制御回路50にはまた、キャリッジ本体
10に配置された低出力レーザ21を駆動する第1のレ
ーザ駆動回路52が接続されている。レーザ駆動回路5
2は、低出力レーザ21が一定の光強度の低出力レーザ
ビームを出力するよう、低出力レーザ21を駆動する。
【0053】主制御回路50にはさらに、キャリッジ本
体10のレンズホルダ12すなわち第1および第2の対
物レンズ20および130を、それぞれの対物レンズの
焦点距離が光ディスクDの図示しない記録面とそれぞれ
の対物レンズとの間の距離に一致するよう、レンズホル
ダ12を光ディスクDの記録面と直交する方向に移動さ
せるフォーカス制御回路53が接続されている。
【0054】フォーカス制御回路53は、切換装置42
を経由して選択的に入力されるフォトディテクタ131
または24からのフォーカスずれ信号に基づいて、レン
ズホルダ12の駆動コイル12cに、所定の極性(方
向)の電流を供給する。
【0055】主制御回路50にはまた、切換装置40を
経由して入力されるCD用フォトディテクタ24または
DVD用の第2のフォトディテクタ131の出力から光
ディスクDに記録されているデータを取り出す情報信号
処理回路54が接続されている。
【0056】主制御回路50にはさらに、第1のフォト
ディテクタ130の出力に基づいてガルバノミラー12
3の角度を僅かに変化させ、第2の対物レンズ120を
通過した高出力ビームLhの中心と光ディスクD(DV
D)の図示しないトラックの中心とのずれが所定値にな
るよう第2の対物レンズ120すなわち立上げミラー1
24に案内される第2のレーザ121から放射された高
出力ビームLhが反射される方向を変化させるトラック
制御回路55が接続されている。
【0057】また、主制御回路50には、第1のフォト
ディテクタ130のパワー検出領域130−2の出力を
参照して第2のレーザ121の出力光強度をモニタし、
第2のレーザ121の出力レベルを安定化させるAPC
回路56および第2のレーザ121をAPC回路56か
ら指示される光強度に対応する光強度の高出力ビームL
hを発生するよう駆動する第2のレーザ駆動回路57が
接続されている。
【0058】次に、図1を用いて光ヘッド装置2の動作
について説明する。図示しない電源スイッチが投入され
ることで、主制御回路50の制御により、図示しないメ
モリからイニシャルプログラムが読み出され、キャリッ
ジ本体10が所定位置に移動される。詳細には、リニア
モータ制御回路51の制御により、キャリッジ本体10
が所定の位置例えば光ディスクDの図示しない記録面の
図示しないリードインエリアのキャリブレーションエリ
アに移動される。
【0059】続いて、図示しないディスク識別機構から
の出力信号または第1のレーザ21による予備発光とフ
ォトディテクタ25による反射レーザビームの検出によ
り、現在セットされている光ディスクの種類が識別され
る。
【0060】次に、識別された光ディスクの種類がホス
トコンピュータに報知され、ホストコンピュータから、
光ディスクの種類に対応する第1および第2のレーザと
対応する第1および第2のいづれかのレーザ駆動回路が
特定され、さらに予備発光が指示される。
【0061】これにより、フォーカスロックのための第
1または第2のレーザ21,121のいづれか一方のレ
ーザが予備発光される。以下、セットされている光ディ
スクが、厚さ0.6ミリメートル(以下、mmと示す)
の高密度ディスクあるいは厚さ0.6mmのディスクが
積層された多層ディスク(DVD)である場合、第2の
フォトディテクタ131の出力が、切換装置42および
40のそれぞれを経由して、フォーカス制御回路53お
よび情報信号処置回路54に、入力される。
【0062】次に、主制御回路50の制御により、レー
ザ駆動回路57から所定の大きさのレーザ駆動電流が第
2のレーザ121に供給され、第2のレーザ121から
所定の光強度の高出力ビームLhが放射される。
【0063】高出力ビームLhは、コリメートレンズ1
25により平行ビームに変換され、ビームスプリッタ1
22で反射され、λ/4板126に入射される。λ/4
板126に入射された高出力ビームLhは、λ/4板1
26で偏光面が円偏光に変換されたのち、楕円補正プリ
ズム127により断面ビームスポット形が概ね円形に補
正されて、ガルバノミラー123に案内される。なお、
楕円補正プリズム127に案内された高出力ビームLh
の一部すなわち楕円補正プリズム127の反射面127
aにより反射されたレーザビームは、周知のAPCのた
めに、第1のフォトディテクタ130のAPCモニタ用
の第2の検出領域130−2に向けて、所定の角度で反
射される。
【0064】λ/4板126を通過されて偏光面が円偏
光に変換された高出力ビームLhは、ガルバノミラー1
23と立上げミラー124とにより順に反射され、第2
の対物レンズ120に入射される。
【0065】第2の対物レンズ120に案内された高出
力ビームLhは、第2の対物レンズ120により所定距
離で最小ビーム径となるよう収束性が与えられ、光ディ
スクD(DVD)の記録面の所定のトラックに照射され
る。
【0066】光ディスクD(DVD)のトラックに導か
れた高出力ビームLhは、トラックに記録されている情
報(すなわちピット)の有無に応じて反射光量が変化さ
れ、反射レーザビームRhとして第2の対物レンズ12
0に、再び戻される。
【0067】第2の対物レンズ120に戻された反射レ
ーザビームRhは、再び平行ビームに戻され、立上げミ
ラー124、ガルバノミラー123により順に反射され
て、楕円補正プリズム127に入射される。
【0068】楕円補正プリズム127に戻された反射レ
ーザビームRhは、λ/4板126により偏光面が円偏
光から第2のレーザ121を放射された辞典に比較して
偏光の方向が90°回転された直線偏光に変換され、ビ
ームスプリッタ122を通過する。
【0069】ビームスプリッタ122を通過した反射レ
ーザビームRhは、シリンドリカルレンズ128により
所定の結像特性が与えられて第2のビームスプリッタ1
29に入射される。
【0070】第2のビームスプリッタ129に入射され
た反射レーザビームRhは、実質的に等しい光強度を有
する第1および第2の2つのレーザビームに分割され、
それぞれ、対応するフォトディテクタ130および13
1の所定の位置に結像される。なお、フォトディテクタ
131に向かうレーザビームは、既に説明したように、
ホログラムプレート132を通過されることによりフォ
ーカスずれを正確に検出可能な所定の光学特性が与えら
れる。
【0071】また、ビームスプリッタ129により分割
されたレーザビームの他の一方は、図4を用いて詳述し
たフォトディテクタ130の第1の検出領域130−1
の4つの領域により、それぞれ、投射されたレーザビー
ムの光強度に対応する大きさの電流に変換される。この
第1の検出領域130−1の4つの領域からの出力は、
トラック制御回路56に入力され、所定の演算により、
ガルバノミラー123の角度の制御に利用される。
【0072】これにより、第2の対物レンズ120を通
過した高出力ビームRhの光強度の中心と光ディスクD
のトラックの中心とのトラッキングが整合される。続い
て、フォトディテクタ131により出力されたフォーカ
スずれ信号に対応するフォーカス制御回路53の制御に
より、レンズホルダ12の駆動コイル12cに所定の大
きさの電流が供給され、光ディスクDの記録面と第2の
対物レンズ120との間の距離が第2の対物レンズ12
0により高出力ビームRhが収束される距離に一致する
よう、フォーカスロックされる。
【0073】以下、第2のフォトディテクタ131の出
力信号が切換装置40を経由して情報信号処理回路54
に、入力される。これにより、光ディスクDに記録され
ている情報の種別、記憶されている情報の情報長さ(大
きさ)および情報の個数等が読み出され、主制御回路5
0を経由して図示しないホストコンピュータに報知され
る。
【0074】一方、セットされている光ディスクDが、
厚さ1.2mmの一般ディスク(CD)である場合、切
換装置42および切換装置40の切換により、フォーカ
ス制御回路53および情報信号処置回路54のそれぞれ
に、キャリッジ本体10に配置されているフォトディテ
クタ25の出力が入力される。
【0075】次に、主制御回路50の制御により第1の
レーザ駆動回路52から第1のレーザ21に所定の駆動
電流が供給され、低出力ビームLlが放射される。第1
のレーザ21を放射された低出力ビームLlは、ホログ
ラムプレート22により断面ビーム形状が所定の形状に
変換され、ハーフミラー23に案内される。
【0076】ハーフミラー23に案内された低出力ビー
ムLlは、ハーフミラー23により反射され、立上げミ
ラー21により第1の対物レンズ20に案内されて、第
1の対物レンズ20により、光ディスクD(CD)の図
示しない記録マーク列に照射される。
【0077】光ディスクD(CD)の記録マーク列に導
かれた低出力ビームLlは、ピットの有無に応じて反射
光量が変化され、反射レーザビームRlとして、第1の
対物レンズ20に、再び戻される。
【0078】第1の対物レンズ20に戻された反射レー
ザビームRlは、立上げミラー21で反射され、再びハ
ーフミラー23に戻され、今度は、ハーフミラー23を
通過され、フォトディテクタ25の所定の位置に結像さ
れる。
【0079】次に、フォトディテクタ25の出力に対応
するリニアモータ制御回路51の制御により第1の対物
レンズ20と光ディスクのトラックとの間のトラッキン
グが整合される。
【0080】続いて、フォトディテクタ25から出力さ
れたフォーカスずれ信号に対応して、フォーカス制御回
路53からレンズホルダ12の駆動コイル12cにフォ
ーカス制御電流が供給され、光ディスクDと第1の対物
レンズ20のフォーカシングが制御される。
【0081】以下、光ディスクD(CD)に記録されて
いる情報の個数および情報の長さ等が読み出され、主制
御回路50を経由して図示しないホストコンピュータに
報知される。これにより、所定の条件、例えば曲番ある
いはシークの大きさ等が入力されることで、音楽が再生
される。
【0082】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の光ヘッド
装置によれば、記録密度が異なる2種以上の光ディスク
に記録されている情報を再生する際のトラック制御の精
度が向上される。
【0083】また、トラック制御が高い精度で制御され
ることから、再生速度が低下したり、トラッキングエラ
ーが生じることを防止できる。従って、高速度で、しか
も安定な情報再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である光ヘッド装置を示
す概略図。
【図2】図1に示した光ヘッド装置の第1および第2の
対物レンズの位置関係を示す概略図。
【図3】図1に示した光ヘッド装置において、第2の対
物レンズと光ディスクの半径方向の位置の関係を示す概
略図。
【図4】図1に示した光ヘッド装置に適用されるトラッ
クずれ検出用フォトディテクタを示す概略図。
【図5】図1に示した光ヘッド装置を制御する制御部の
一例を示す概略ブロック図。
【符号の説明】
2 …光ヘッド装置、 4 …レンズ保持部、 6 …光電ユニット、 8 …ガイドレール、 10 …キャリッジ本体、 10a…中心軸、 10b…マグネット、 12 …レンズホルダ、 12a…レンズ保持面、 12b…開口、 12c…駆動コイル、 20 …第1の対物レンズ、 21 …第1のレーザ素子、 22 …ホログラムプレート、 23 …ハーフミラー、 24 …立上げミラー、 25 …フォトディテクタ、 40 …切換装置、 42 …切換装置、 44 …切換装置、 50 …主制御回路、 51 …リニアモータ制御回路、 52 …第1のレーザ駆動回路、 53 …フォーカス制御回路、 54 …情報信号処理回路、 55 …トラック制御回路、 56 …APC回路、 57 …第2のレーザ駆動回路、 120 …第2の対物レンズ、 121 …第2のレーザ素子、 122 …ビームスプリッタ、 123 …ガルバノミラー、 124 …立上げミラー、 125 …コリメートレンズ、 126 …λ/4板、 127 …楕円補正プリズム、 128 …シリンドリカルレンズ、 129 …第2のビームスプリッタ、 130 …第1のフォトディテクタ、 130-1…トラックずれ検出領域、 130-2…パワー検出領域、 130α…区分線、 130β…区分線、 131 …第2のフォトディテクタ、 132 …ホログラムプレート。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の記録密度および厚さが与えられた第
    1のグループの記録媒体に光ビームを集光する第1の集
    光手段と、 第1のグループの記録媒体と異なる第2の記録密度およ
    び厚さが与えられた第2のグループの記録媒体に光ビー
    ムを集光する第2の集光手段と、 この第2の集光手段と前記第1の集光手段を保持する保
    持手段と、 前記第1の集光手段が記録媒体の中心を含む軸線に平行
    にまたは直交するよう、前記保持手段を移動する移動手
    段と、 前記第1の集光手段により集光された光ビームが記録媒
    体で反射された反射光ビームを受光して反射光ビームの
    光強度の大きさに対応する電気信号を生成する第1の光
    電変換手段と、 前記第2の集光手段の中心を通る線分に直交する線分と
    上記軸線とのなす角に基づいて区分された光電変換領域
    を含み、前記第2の集光手段により集光された光ビーム
    が記録媒体で反射された反射光ビームを受光して反射光
    ビームの光強度の大きさに対応する電気信号を生成する
    第2の光電変換手段と、を有する光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記第2の集光手段の中心を通る線分に直
    交する線分と上記軸線とのなす角は、前記保持手段によ
    り保持される前記第1の集光手段の中心と前記第2の集
    光手段の中心とを結ぶ線分と上記軸線とのなす角を定義
    することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記第1の集光手段の中心と前記第2の集
    光手段の中心とを結ぶ線分と前記軸線とのなす角は、記
    録媒体に予め形成されている案内溝の最外周の接線方向
    と前記軸線とのなす角と記録媒体に予め形成されている
    案内溝の最内周の接線方向と前記軸線とのなす角とに依
    存して規定されることを特徴とする請求項2記載の光ヘ
    ッド装置。
  4. 【請求項4】円盤状に形成された記録媒体の回転中心を
    通り記録媒体の記録面と平行に延出された軸線上を移動
    可能に形成され、第1の記録密度および厚さが与えられ
    た第1のグループの記録媒体に光ビームを集光する第1
    の集光手段と、 上記軸線に対して記録媒体の記録面と平行な方向に所定
    距離離れて定義される線分上を移動可能形成され、第1
    のグループの記録媒体と異なる第2の記録密度および厚
    さが与えられた第2のグループの記録媒体に光ビームを
    集光する第2の集光手段と、 前記第1の集光手段と前記第2の集光手段を一体に保持
    し、同一の平行移動により記録媒体の記録面の任意の記
    録領域に移動する移動手段と、 前記第1の集光手段により集光された光ビームが記録媒
    体で反射された反射光ビームを受光して反射光ビームの
    光強度の大きさに対応する電気信号を生成する第1の光
    電変換手段と、 前記第2の集光手段に固有の中心軸と直交し、記録媒体
    の回転中心を通る第2の軸線と上記軸線とのなす角に依
    存して規定される区分線に基づいて区分された複数の光
    電変換領域を含み、前記第2の集光手段により集光され
    た光ビームが記録媒体で反射された反射光ビームを受光
    して反射光ビームの光強度の大きさに対応する電気信号
    を生成する第2の光電変換手段と、を有する光ヘッド装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の軸線と上記軸線とのなす角は、
    前記移動手段により保持される前記第1の集光手段の中
    心と前記第2の集光手段の中心とを結ぶ線分と上記軸線
    とのなす角を定義することを特徴とする請求項4記載の
    光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】前記第1の集光手段の中心と前記第2の集
    光手段の中心とを結ぶ線分と前記軸線とのなす角は、記
    録媒体に予め形成されている案内溝の最外周の接線方向
    と前記軸線とのなす角と記録媒体に予め形成されている
    案内溝の最内周の接線方向と前記軸線とのなす角とに依
    存して規定されることを特徴とする請求項5記載の光ヘ
    ッド装置。
  7. 【請求項7】第1のグループの記録媒体に適した第1の
    光強度を有する第1の光を出射する第1の光源と、 この第1の光源からの第1の光を記録媒体の記録面の所
    定位置に所定の大きさの断面スポット径で集光するとと
    もに記録面で反射された反射光を取り出す第1の対物レ
    ンズと、 第1のグループの記録媒体と異なる第2のグループの記
    録媒体に適した第2の光強度を有する第2の光を出射す
    る第2の光源と、 この第2の光源からの第2の光を記録媒体の記録面の所
    定位置に所定の大きさの断面スポット径で集光するとと
    もに記録面で反射された反射光を取り出す第2の対物レ
    ンズと、 記録媒体の記録面に沿って移動可能に形成され、前記第
    1の対物レンズを記録媒体の回転中心を通り記録面と平
    行に延出された軸線に沿って移動させるとともに、前記
    第2の対物レンズを上記軸線から所定距離離れた位置を
    記録面と平行に移動させる対物レンズ移動手段と、 前記第1の対物レンズにより取り出された反射光を受光
    して反射光の光強度の大きさに対応する電気信号を生成
    する第1の光電変換手段と、 前記第2の対物レンズに固有の中心軸と直交し、記録媒
    体の回転中心を通る第2の軸線と上記軸線とのなす角に
    依存して規定される区分線に基づいて区分された複数の
    光電変換領域を含み、前記第2の対物レンズにより取り
    出された反射光を受光して反射光の光強度の大きさに対
    応する電気信号を生成する第2の光電変換手段と、を有
    する光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】前記区分線は、記録媒体に予め形成されて
    いる案内溝の最外周の接線方向と前記軸線とのなす角と
    同案内溝の最内周の接線方向と前記軸線とのなす角とを
    合算し、その合算により得られた角度の1/2を前記最
    内周の接線方向と前記軸線とのなす角から引き算して得
    られる角度で、前記軸線と直交する線分を傾けた状態に
    形成されることを特徴とする請求項7記載の光ヘッド装
    置。
  9. 【請求項9】前記区分線は、記録媒体に予め形成されて
    いる案内溝の最外周の接線方向と前記軸線とのなす角と
    同案内溝の最内周の接線方向と前記軸線とのなす角とを
    合算し、その合算により得られた角度の1/2を前記最
    外周の接線方向と前記軸線とのなす角に加算して得られ
    る角度で前記軸線と直交する線分を傾けた状態に形成さ
    れることを特徴とする請求項7記載の光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】第1の方向に延出された回転軸を回転中
    心として回転可能に形成された円盤状の記録媒体に記録
    されている情報を読み取る光ヘッド装置において、 上記第1の方向と直交する面と平行に延出された記録媒
    体の記録面に、上記第1の方向から第1の波長を有する
    光ビームを所定の断面スポット径に収束させて投影する
    第1の対物レンズと、 上記第1の方向と直交する面と平行に延出されたレンズ
    保持面を含み、前記第1の対物レンズを上記第1の方向
    に移動可能に保持するレンズホルダと、 このレンズホルダを、上記第1の方向と直交する面内
    で、前記第1の対物レンズが上記回転中心を含む第1の
    軸線に沿って移動するよう上記第1の方向と直交する面
    内を上記第1の軸線に沿って移動させるレンズホルダ移
    動手段と、 前記レンズホルダの上記レンズ保持面を介して前記第1
    の対物レンズに対して点対称かつ前記第1の対物レンズ
    と同様に移動可能に保持され、上記記録面に対し、上記
    第1の波長を有する光ビームとは異なる第2の波長を有
    する第2の光ビームを上記第1の方向から前記第1の対
    物レンズにより提供される所定の断面スポット径と異な
    る第2の断面スポット径に収束させて投影する第2の対
    物レンズと、 この第2の対物レンズに戻された上記記録面からの反射
    光ビームを検出するもので、前記第2の対物レンズが前
    記レンズホルダ移動手段により上記第1の軸線と平行に
    移動されることにより生じる上記記録面に予め形成され
    ているトラックの角度成分の影響を除去可能な光検出面
    を有する第1の光検出器と、 前記第1の対物レンズに戻された上記記録面からの反射
    光ビームを検出する第2の光検出器と、を有することを
    特徴とする光ヘッド装置。
  11. 【請求項11】第1の方向に方向づけられた直線偏光の
    光を発生する第1の光源と、 第1の方向に方向づけられ、前記第1の光源から発生さ
    れる光の波長と異なる波長の直線偏光の光を発生する第
    2の光源と、 前記第1の光源からの光を、回転中心を有する円盤状の
    記録媒体の記録面の上記回転中心を含む軸線上の所定の
    位置に、所定の断面スポット径となるよう投影する第1
    の対物レンズと、 前記第2の光源からの光を、回転中心を有する円盤状の
    記録媒体の記録面の上記回転中心に制限されない軸線上
    の所定の位置に、所定の断面スポット径となるよう投影
    する第2の対物レンズと、 前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズとを、上
    記回転中心を含む軸線と平行かつ前記第1の対物レンズ
    の中心と前記第2の対物レンズの中心のそれぞれが、記
    録媒体の記録面で上記回転中心に対して同心円か僅かに
    発散されるスパイラル状に形成されているトラックの円
    周上に相対される位置関係となるよう保持するととも
    に、上記回転中心を有する記録面の上記回転中心を含む
    軸線と平行に移動させるレンズホルダと、 前記第1の対物レンズにより検出された上記記録面から
    の反射光を光電変換して上記反射光の光強度に対応する
    第1の電気信号を出力する第1のフォトディテクタと、 少なくとも2つの検出領域を有し、この2つの検出領域
    を区分する区分線が前記レンズホルダにおいて、前記第
    1の対物レンズの中心と前記第2の対物レンズの中心の
    それぞれが、上記回転中心に対して同心円か僅かに発散
    されるスパイラル状に形成されているトラックの円周上
    に相対される位置関係を満足するよう規定されて、前記
    第2の対物レンズにより検出された上記記録面からの反
    射光を光電変換して上記反射光の光強度に対応する第2
    の電気信号を出力する第2のフォトディテクタと、を有
    する光ヘッド装置。
  12. 【請求項12】第1の光を発生する第1の光源と、 前記第1の光源から発生される光の波長と異なる波長の
    第2の光を発生する第2の光源と、 前記第1の光源からの光を、回転中心を有する円盤状の
    記録媒体の記録面の上記回転中心を含む軸線上の所定の
    位置に、所定の断面スポット径となるよう投影する第1
    の対物レンズと、 前記第2の光源からの光を、回転中心を有する円盤状の
    記録媒体の記録面の上記回転中心に制限されない軸線上
    の所定の位置に、所定の断面スポット径となるよう投影
    する第2の対物レンズと、 前記第1の対物レンズと前記第2の対物レンズとを一体
    に保持するものであって、前記第1の対物レンズを上記
    回転中心を含む軸線と平行に移動させ、かつ前記第1の
    対物レンズの中心と前記第2の対物レンズの中心のそれ
    ぞれが、上記回転中心に対して同心円か僅かに発散され
    るスパイラル状に形成されているトラックの円周上に投
    射される位置関係となるよう保持するとともに、上記回
    転中心を有する記録面の上記回転中心を含む軸線と平行
    に移動させるレンズホルダと、 前記第1の対物レンズにより検出された上記記録面から
    の反射光を光電変換して上記反射光の光強度に対応する
    第1の電気信号を出力する第1のフォトディテクタと、 前記レンズホルダのレンズ保持面において上記回転中心
    を含む軸線と所定の角度に規定される前記第1の対物レ
    ンズの中心と前記第2の対物レンズの中心を結んだ線分
    を投射した位置関係が与えられた区分線により区分され
    た、少なくとも2つの検出領域を有し、前記第2の対物
    レンズにより検出された上記記録面からの反射光を光電
    変換して上記反射光の光強度に対応する第2の電気信号
    を出力する第2のフォトディテクタと、を有する光ヘッ
    ド装置。
  13. 【請求項13】前記区分線は、記録媒体に予め形成され
    ている案内溝の最外周の接線方向と前記軸線とのなす角
    と同案内溝の最内周の接線方向と前記軸線とのなす角と
    に依存して規定されることを特徴とする請求項12記載
    の光ヘッド装置。
  14. 【請求項14】前記区分線は、上記案内溝の最外周にお
    いて、上記最外周の接線方向よりも上記回転中心側に向
    けられていることを特徴とする請求項13記載の光ヘッ
    ド装置。
  15. 【請求項15】前記区分線は、上記案内溝の最内周にお
    いて、上記最内周の接線方向よりも上記記録媒体の外周
    側に向けられていることを特徴とする請求項13記載の
    光ヘッド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006120306A (ja) * 2004-09-22 2006-05-11 Sony Corp 光ピックアップ及び光ディスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006120306A (ja) * 2004-09-22 2006-05-11 Sony Corp 光ピックアップ及び光ディスク装置

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