JPH09259205A - 積和演算回路 - Google Patents

積和演算回路

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Publication number
JPH09259205A
JPH09259205A JP8893196A JP8893196A JPH09259205A JP H09259205 A JPH09259205 A JP H09259205A JP 8893196 A JP8893196 A JP 8893196A JP 8893196 A JP8893196 A JP 8893196A JP H09259205 A JPH09259205 A JP H09259205A
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JP
Japan
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input
capacitance
circuit
operational amplifier
voltage
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Application number
JP8893196A
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English (en)
Inventor
Kokuriyou Kotobuki
国梁 寿
Kazunori Motohashi
一則 本橋
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Yozan Inc
Sharp Corp
Original Assignee
Yozan Inc
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないハードウエア量で、積和演算を高速に
実行する。 【解決手段】 第1の入力データ列の各要素にそれぞれ
対応するアナログ電圧Xiが入力端子11〜1nを介して
キャパシタンス切替回路101〜10nに入力される。各
キャパシタンス切替回路10iには、第2の入力データ
列の各要素に対応するmビットのデジタル制御信号Ai
が入力され、該制御信号Aiの各ビットajはそれぞれ対
応するマルチプレクサ回路6ijに入力される。マルチプ
レクサ回路6ijにおいて、制御信号Aiの各ビットaj
値に応じて、対応するキャパシタンスCijが入力端子1
iまたは基準電位VSTDに接続され、各キャパシタンス切
替回路10iからはそれぞれ入力されたアナログ電圧Xi
と制御信号Aiとの積に対応する電圧が出力される。各
キャパシタンス切替回路10iの出力電圧は、フィード
バックキャパシタンスCfが接続された演算増幅器3に
並列に入力され、該演算増幅器3からこれら入力電圧の
和が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ入力信号
列とデジタルデータ列との対応する要素同士を乗算し、
それら乗算結果の和を出力する積和演算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】積和演算回路は、画像処理、デジタルフ
ィルタおよび相関検出処理など信号処理分野において広
く用いられている。一般に、演算回路としては、アナロ
グ演算回路とデジタル演算回路とがあるが、アナログ演
算回路による場合には通常必要とされる演算精度を得る
ことが困難であるため、デジタル演算回路が広く用いら
れている。
【0003】図2にデジタル演算回路による積和演算回
路の一例を示す。この図において、100は第1の入力
データ列X(x1、x2・・・xn)と第2の入力データ
列A(a1、a2・・・an)の各要素が順次入力され、
対応する要素同士が乗算される乗算器、110は前記乗
算器100の出力とアキュムレータ120の出力を入力
とする加算器、120は前記加算器110の出力が格納
されるアキュムレータであり、その出力は積和演算結果
として外部に出力されるとともに、前記加算器110の
一方の入力に接続されている。
【0004】このように構成された演算回路において、
まず、第1の入力データ列Xの第1番目のデータx1
第2の入力データ列Aの第1番目のデータa1とが乗算
器100において乗算され、演算結果であるx1・a1
加算器110に入力される。初期状態においてはアキュ
ムレータ120の内容は0とされているため、加算器1
10の他方の入力からは0が入力され、加算器110か
らはx1・a1が出力され、アキュムレータ120に格納
される。続いて、乗算器100において第2番目のデー
タa2とx2との乗算が行なわれ、そのa2・x2が加算器
110に出力される。このとき、加算器110の他方の
入力からはa1・x1が入力され、加算器110からはa
1・x1+a2・x2が出力され、アキュムレータ120に
格納される。以下、同様にして順次乗算と累算が行なわ
れ、アキュムレータ120に、最終的にΣ(ai・xi
(i=1〜n)が得られることとなる。
【0005】従来のデジタル積和演算回路は、このよう
に構成されているので、それぞれn個の要素からなる2
つのデータ列の各要素間の積和演算を実行するために
は、n回の乗算とn−1回の加算を実行することが必要
であり、多くの計算時間を必要としていた。また、信号
処理の場合には、入力される信号のうちの一方がアナロ
グ信号である場合が多く、デジタル演算回路を用いて積
和演算を実行するためには、予めアナログ入力信号をデ
ジタル信号に変換しておくことが必要であった。
【0006】ところで、本出願人は、アナログ信号とデ
ジタルデータとを高速に高精度で演算することができ、
かつ、消費電力の少ないニューロ演算回路を既に提案し
ている。このニューロ演算回路はキャパシタンスの比を
利用するものであるが、キャパシタンスの大きさは半導
体基板上に形成される導体の面積により決定され、該導
体の面積の比は高精度に制御することが可能であるた
め、精度のよい演算回路を実現することができる。ま
た、電圧のみで駆動されるために低消費電力のものとす
ることができる。
【0007】このようなニューロ演算回路について図3
を参照して説明する。図3の(a)はこのニューロ演算
回路の基本構成を示す図である。この図において、11
は入力端子、12は出力端子である。また、13は演算
増幅器であり、後述するように奇数段直列に接続された
CMOSインバータなどにより構成されている。そし
て、前記入力端子11と前記演算増幅器13の入力側と
の間には入力キャパシタンスC1が接続されており、前
記演算増幅器13の入力側と基準電位VSTDに接続され
る端子14との間にはキャパシタンスC2が接続されて
おり、さらに、前記演算増幅器13の入力側と出力側と
の間にはフィードバックキャパシタンスCfが接続され
ている。
【0008】このように構成された回路において、前記
入力端子11に入力される入力電圧をVi、出力端子1
2に得られる出力電圧をVoutとする。また、前記演算
増幅器13の電圧増幅率は非常に大きいためこの演算増
幅器13の入力側のB点における電圧はほぼ一定の値と
なり、このB点の電圧をVbとする。このB点はキャパ
シタンスC1、C2、Cfの電極と前記演算増幅器3の
初段のCMOSインバータのゲート電極に接続されフロ
ーティング状態となっており、初期状態において各キャ
パシタンスに蓄積されている電荷が0であるとすると、
入力電圧を印加した後であっても電荷保存則により前記
B点を基準としてみた各キャパシタンスに蓄積される電
荷の総量は0となる。したがって、次の電荷保存式
(1)が成立する。
【数1】
【0009】ここで、前記B点の電圧Vbを演算増幅器
13に印加される電源電圧の1/2とするとダイナミッ
クレンジを最も大きくとることができるため、前記電圧
Vbは、通常、演算増幅器13に印加される電源電圧が
+Vddと接地電位であるときにはVb=(1/2)Vd
d、演算増幅器13が+Vddと−Vddの正負両電源によ
り駆動される場合にはVb=0となるように設定され
る。また、前記基準電位VSTDは、通常、接地電位(V
STD=0)あるいは前記演算増幅器13の駆動電圧の1
/2の電圧(VSTD=(1/2)Vdd)に設定される。
【0010】まず、前記基準電位VSTDを接地電位とし
たときについて検討すると、前記(1)式は次の(2)
式のようになる。
【数2】 ここで、キャパシタンスC1とC2の容量の和を前記フ
ィードバックキャパシタンスCfの容量と等しい大きさ
(Cf=C1+C2)に設定してあるものとし、前記B
点の電圧Vb=(1/2)Vddであるとすると、上記
(2)式より、次の(3)式が導出される。
【数3】
【0011】したがって、電源電圧Vddをオフセット電
圧として、入力電圧Viの(−C1/Cf)倍の電圧が
出力端子から出力されることとなる。すなわち、この回
路により、入力電圧Viとキャパシタンス比(C1/C
f)との乗算を実行することができる。
【0012】また、前記基準電位VSTDを(1/2)Vd
d(=Vb)に設定したときには、前記(1)式は次の
(4)式のようになる。
【数4】 この(4)式より次の(5)式が得られる。
【数5】
【0013】ここで、入力電圧Viおよび出力電圧Vou
tを電圧Vbを基準とする電圧に置き換え、V’i=V
i−Vb、V’out=Vout−Vbとすると、前記(5)
式は、次の(6)式となる。
【数6】 したがって、入力電圧V’iの(−C1/Cf)倍の出
力電圧V’outを得ることができる。すなわち、この場
合にも入力電圧V’iとキャパシタンス比(C1/C
f)との乗算を実行することができる。なお、この場合
には、前述の場合のようなC1+C2=Cfという条件
は必要とされない。
【0014】図3の(b)はこのニューロ乗算回路の具
体的な回路構成の一例を示すものである。説明の煩雑さ
を避けるために、図3の(a)と同一の構成要素には同
一の番号を付してその説明を省略することとする。1
5、16および17はCMOSインバータ、18および
19は抵抗、20はキャパシタンスである。この図に示
すように、インバータの出力がハイレベルからローレベ
ルあるいはローレベルからハイレベルに遷移する部分を
利用して、インバータを演算増幅器として使用してい
る。なお、直列に接続されるインバータの段数は3段に
限られることはなく、個々の場合に応じて任意に決定す
ることができるが、段数が少ない場合には所定の利得が
得られない場合があり、また、段数が多くなると伝搬遅
延時間が大きくなって発振が生じやすくなる。
【0015】また、抵抗18、19およびキャパシタン
ス20は、いずれも、発振を防止するために設けられて
いるものであり、抵抗18、19により増幅器のゲイン
を制限し、また、キャパシタンス20により位相調整を
している。これにより、高周波域まで安定して動作させ
ることが可能となる。
【0016】前述の(3)式または(6)式に示したよ
うに、出力電圧Voutは入力電圧Viの(C1/Cf)
倍に対応する電圧となる。したがって、入力電圧Viと
して第1の入力データXに対応するアナログ電圧を印加
し、入力キャパシタンスC1の大きさを第2の入力デー
タAを制御信号として変化させることにより、第1の入
力データXと第2の入力データAの積に対応する出力電
圧Voutを得ることできる。
【0017】このようなニューロ乗算回路において乗数
を可変とするためには、前記入力キャパシタンスC1
(およびキャパシタンスC2)の大きさを制御信号によ
り変化させることが必要である。図4に、このようなキ
ャパシタンスの大きさを変更するためのキャパシタンス
切替回路の構成例を示す。なお、この例は、アナログ入
力信号と4ビットのデジタルデータを乗算させるように
した場合を示しており、このキャパシタンス切替回路を
前述した図3におけるキャパシタンスC1およびC2と
置き換えることにより、乗数可変のニューロ乗算回路を
実現することができる。
【0018】図4において、11は前述した入力端子で
あり、この端子11に入力電圧Viが印加される。Bは
前述した演算増幅器13の入力側の点である。また、
1、C2、C3およびC4はキャパシタンスであり、これ
らの容量は、C4=2C3=4C2=8C1、および、C1
+C2+C3+C4=Cfという関係を満たすようになさ
れている。
【0019】そして、入力端子11と各キャパシタンス
1、C2、C3およびC4との間には、それぞれ、n型M
OSFET21、22、23および24が挿入されてお
り、また、各キャパシタンスC1〜C4と前記n型MOS
FET21〜24との各接続点と基準電位(この場合に
は接地電位)との間には、それぞれ、p型MOSFET
25、26、27および28が接続されている。そし
て、前記FET21および25のゲートには4ビットか
らなる制御信号Aの第0ビットa0が、FET22およ
び26のゲートには第1ビットa1が、FET23およ
び27のゲートには第2ビットa2が、FET24およ
び28のゲートには第3ビットa3がそれぞれ入力され
ている。すなわち、これらFET21〜28は制御信号
0〜a3により開閉制御されるアナログスイッチとされ
ている。
【0020】このような構成において、4ビットの制御
信号Aの各ビットa0〜a3の「1」または「0」に応じ
て、それに接続されているn型MOSFETまたはp型
MOSFETのいずれか一方が導通されることとなり、
各キャパシタンスC1〜C4は、制御信号の対応するビッ
トの値に応じて、入力端子11あるいは基準電位に接続
されることとなる。したがって、制御信号Aに応じて、
入力端子に接続されるキャパシタンスの大きさおよび基
準電位に接続されるキャパシタンスの大きさが切り換え
られ、前述したニューロ乗算回路の出力端子12には、
入力電圧Viと制御信号により決定されるキャパシタン
スの容量の積に対応する出力電圧Voutが出力されるこ
ととなる。
【0021】なお、上述した構成例は基準電位VSTD
接地電位とした場合についてのものであるが、基準電位
を電源電圧Vddの1/2とした場合についても同様に構
成することができる。この場合には前述したようにC1
+C2+C3+C4=Cfという条件が不要となるので、
より簡単な構成とすることができる。
【0022】図5にこのニューロ乗算回路を使用して構
成された従来の積和演算回路の構成例を示す。この図に
おいて、81、82・・・8nはいずれも前述したニュー
ロ乗算回路である。なお、この図においては、前記図4
に記載したキャパシタンス切替回路を簡略化して記載し
ていることに注意されたい。また、9は前記各ニューロ
乗算回路81〜8nの出力を加算するためのニューロ加算
回路である。このニューロ加算回路は、前述したニュー
ロ乗算回路と同様に動作するものであり、複数個の同一
の容量を有する入力キャパシタC0を介して入力される
複数の入力電圧の和に対応する出力電圧を出力するもの
である。なお、n・C0=Cfとなされている。
【0023】前記ニューロ乗算回路81には第1の入力
データ列Xの第1番目のデータに対応するアナログ電圧
1が入力電圧として印加され、また、制御信号として
第2のデータ列Aの第1番目のデータA1(a11〜a1m
のmビット)が入力されている。また、ニューロ乗算回
路82には、第1の入力データ列Xの第2番目の要素に
対応するアナログ電圧X2が入力電圧として印加され、
また、制御信号として第2のデータ列Aの第2番目のデ
ータA2(a21〜a2mのmビット)が入力されている。
同様に、ニューロ乗算回路83〜8nには、それぞれ、第
1の入力信号列Xの対応する信号が入力電圧として印加
され、第2のデータ列Aの対応する順位のデータが制御
信号として印加されている。そして、各ニューロ乗算回
路81〜8nにおいて、各入力電圧と制御信号との乗算が
並行して実行され、各ニューロ乗算回路81〜8nの出力
端子には、それぞれの乗算の結果である出力電圧V81
8nが得られることとなる。この演算時間は、各項の乗
算を並列に実行しているため、1つの項の乗算時間と等
しく、実質的に演算増幅器13における伝搬遅延時間に
すぎない。
【0024】このようにして、各ニューロ乗算回路81
〜8nから出力される各項の乗算結果は、ニューロ加算
回路9に並列に入力される。このニューロ加算回路9に
おいて、各ニューロ乗算回路81〜8nから入力される乗
算結果V81〜V8nが加算され、積和演算結果Voutがニ
ューロ加算回路9の出力端子に出力される。このニュー
ロ加算回路9における加算に要する時間も、実質的に演
算増幅器13における伝搬遅延時間に等しいものとな
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したニューロ演算
回路を使用した積和演算回路によれば、積和演算を高速
に実行することが可能となるが、この積和演算回路は全
体としてn+1個の演算増幅器を使用しており、ハード
ウエア量が多いものとなっていた。
【0026】そこで、本発明は、多くのハードウエアを
必要とすることなく、高速に積和演算を実行することが
できる積和演算回路を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の積和演算回路は、それぞれn個(nは正の
整数)の要素を有する第1のデータ列と第2のデータ列
との積和演算を実行する積和演算回路であって、n個の
キャパシタンス切替え回路と、前記n個のキャパシタン
ス切替え回路の出力が並列に印加される1個の演算増幅
器と、該演算増幅器の入力側と出力側との間に接続され
たフィードバックキャパシタンスとを有し、前記n個の
キャパシタンス切替え回路は、それぞれ、前記第1の入
力データ列における当該要素に対応するアナログ電圧が
印加される第1の入力端子と、前記第2の入力データ列
における当該要素に対応するmビット(mは正の整数)
のデジタルデータが入力される第2の入力端子と、m個
のマルチプレクサ回路と、前記m個のマルチプレクサ回
路の出力にそれぞれ接続されたm個のキャパシタンスと
を備え、前記m個のマルチプレクサ回路は、それぞれ、
前記第1の入力端子と前記キャパシタンスとの間に挿入
された第1のアナログスイッチと、前記キャパシタンス
と基準電位との間に挿入された第2のアナログスイッチ
とを備え、前記第2の入力端子から入力されるmビット
のデジタルデータのうちの対応するビットが前記第1お
よび第2のアナログスイッチに制御信号として印加され
るように構成されており、前記m個のキャパシタンス
は、その容量が対応する前記第2の入力データのビット
重みに応じた大きさとされているものである。また、前
記キャパシタンスは半導体集積回路上に形成されている
ものである。
【0028】第2の入力データ列の各要素にそれぞれ対
応するデジタルデータに応じた容量のキャパシタンスを
介して、該第1の入力データ列の各要素にそれぞれ対応
するアナログ電圧を加算しているので、第1の入力デー
タ列の各要素に対応するアナログデータと第2の入力デ
ータ列に対応するデジタルデータの乗算および加算をを
並列に実行でき、かつ、使用する演算増幅器を1個にす
ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1に本発明の積和演算回路の一
実施の形態を示す。この図において、11、12・・・1
nは、第1の入力データ列Xの各要素であるアナログ電
圧X1〜Xnがそれぞれ入力される入力端子、2は積和演
算結果に対応するアナログ出力電圧Voutが出力される
出力端子、4は基準電位に接続される基準電位端子、5
1、52・・・5nは第2の入力データ列Aの各要素であ
る制御データA1、A2・・・Anが供給される制御デー
タ入力端子である。この制御データA1、A2・・・An
は、それぞれmビットのデジタルデータとされており、
その各ビットをaij(1≦i≦n、1≦j≦m、以下同
じ)と表すこととする。611〜6nmはそれぞれマルチプ
レクサ回路であり、その詳細については後述する。
【0030】C11〜Cnmはキャパシタンスであり、それ
らの一端は、それぞれ、前記各マルチプレクサ回路6ij
の出力側に接続されており、他端は共通に接続されて演
算増幅器3の入力に接続されている。そして、前記入力
端子11に接続されているマルチプレクサ611〜61m
よびキャパシタンスC11〜C1mにより第1のキャパシタ
ンス切替回路101が構成され、前記入力端子12に接続
されているマルチプレクサ621〜62mおよびキャパシタ
ンスC21〜C2mにより第2のキャパシタンス切替回路1
2が構成され、以下同様にして、入力端子1nに接続さ
れているマルチプレクサ6n1〜6nmおよびキャパシタン
スCn1〜Cnmにより第nのキャパシタンス切替回路10
nが構成されている。なお、これら各キャパシタンス
は、半導体基板上に形成されている。
【0031】3は演算増幅器であり、その入力側には各
キャパシタンス切替回路101〜10nからの出力が並列
に接続されている。この演算増幅器3は、図3(b)に
ついて説明したように、奇数段、例えば3段、直列に接
続されたCMOSインバータにより実現されている。こ
の演算増幅器3の出力と入力との間にはフィードバック
キャパシタンスCfが接続されている。また、2は前記
演算増幅器3の出力側に接続された出力端子である。
【0032】各マルチプレクサ回路6ijの構成を図1の
(b)に示す。この図に示すように、各マルチプレクサ
回路6ijは、前記アナログ入力電圧Xiが印加される入
力端子1iに接続される端子71、前記基準電位端子2
に接続される端子72、前記第2の入力データである制
御信号Aiの第jビットaijが印加される制御信号端子
73および対応するキャパシタンスCijに接続される端
子74、n型MOSFET75およびp型MOSFET
76からなっている。これらMOSFET75および7
6はアナログスイッチとして動作し、端子73に印加さ
れる制御データaijがハイレベルであるときに、n型M
OSFET75が導通し、p型MOSFET76が非導
通となって、端子74に接続されているキャパシタンス
ijが入力端子Xiに接続される。逆に、端子73に印
加される制御データaijがローレベルであるときには、
n型MOSFET75が非導通となり、p型MOSFE
T76が導通状態となって、キャパシタンスCijが端子
72を介して基準電位に接続されることとなる。なお、
このアナログスイッチの構成は図示したものに限られる
ことはなく、例えばCMOSのトランスミッションゲー
トとすることができる。
【0033】また、前記各キャパシタンスC11〜Cnm
大きさは、それに接続されている制御データAi(a0
m)のビット重みに応じた容量比を有するようになさ
れている。すなわち、
【数7】 さらに、各キャパシタンス切替回路101〜10n中のそ
れぞれ対応するキャパシタンスの大きさはすべて等しく
されている。すなわち、C11=C21=・・・=Cン1とさ
れている。
【0034】このように構成された回路において、前述
した場合と同様に、初期状態においては全てのキャパシ
タンスに蓄積されている電荷は0であるようになされて
いる。したがって、電荷保存則により次式が成立する。
なお、前述の場合と同様に、演算増幅器3の入力側の点
Bの電位をVbとし、かつVb=(1/2)Vddとなる
ように設定されているものとする。
【数8】 ここで、制御データaijは「0」あるいは「1」のいず
れかの値をとるデジタルデータである。
【0035】まず、基準電位VSTDが接地電位とされ
(VSTD=0)、次の(9)式のように全キャパシタン
スCijの容量の合計がフィードバックキャパシタンスC
fの容量と等しくなるようになされている場合について
検討する。
【数9】 この場合には、前記(8)式は次の(10)式のように
なる。
【数10】
【0036】ここで、前記(7)式に示すようにCij
j-1i1であり、また、前記(9)式の関係を用いる
ことにより、前記(10)式から次の(11)式を導出
することができる。
【数11】 したがって、この回路によりアナログ入力電圧Xiと制
御データAiとの積和演算を実行することができること
がわかる。
【0037】次に、基準電位VSTDが(1/2)Vdd
(=Vb)に設定されている場合について検討する。こ
の場合には、前記(8)式より次の(12)式が導出さ
れる。
【数12】
【0038】ここで、各電圧をVbを基準とする電圧に
置き換えて、入力電圧をX’i=Xi−Vb、出力電圧を
V’out=Vout−Vbとする。そして、全キャパシタン
スCijの容量の合計がフィードバックキャパシタンスC
fの容量と等しくされており、前記(9)式の関係が成
立するものとすると、上記(12)式は次のように表わ
される。
【数13】 このようにして、電圧Vbを基準とした入力電圧X’i
と制御データAiとの積和演算を実行することができ
る。
【0039】また、前記(9)式の関係が成立していな
い場合には、前記(12)式は次式のように変形され
る。
【数14】 ここで、 前述のようにC11=C21=・・・=Cn1であ
るから、上記(14)式は次の(15)式のように表す
ことができる。
【数15】 したがって、この場合にも同様に入力電圧X’iと制御
データAiとの積和演算が実行される。
【0040】以上説明したように、本発明の回路により
積和演算を実行することができる。なお、この演算に要
する時間は、実質的に演算増幅器6における伝搬遅延時
間程度にすぎない。また、電圧のみで駆動されているた
めに消費される電力は非常に少ないものとなる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1個の演算増幅器を使用するのみで、積和演算を高速に
実行することができる積和演算回路を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積和演算回路の一実施の形態を示す
図である。
【図2】 従来のデジタル方式の積和演算回路を示す図
である。
【図3】 ニューロ乗算回路を説明するための図であ
る。
【図4】 キャパシタンス切替回路の図である。
【図5】 ニューロ乗算回路を使用した従来の積和演算
回路構成図である。
【符号の説明】
1〜1n、11 入力端子 2、12 出力端子 3、13 演算増幅器 4、14 基準電位端子 51〜5n 制御信号入力端子 611〜6nm マルチプレクサ回路 81〜8n ニューロ乗算回路 9 ニューロ加算回路 101〜10n キャパシタンス切替回路 15、16、17 CMOSインバータ 18、19 抵抗 20 キャパシタンス 21、22、23、24、75 n型MOSFET 25、26、27、28、76 p型MOSFET 71、72、73、74 端子 100 乗算器 110 加算器 120 アキュムレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれn個(nは正の整数)の要素を
    有する第1のデータ列と第2のデータ列との積和演算を
    実行する積和演算回路であって、 n個のキャパシタンス切替え回路と、 前記n個のキャパシタンス切替え回路の出力が並列に印
    加される1個の演算増幅器と、 該演算増幅器の入力側と出力側との間に接続されたフィ
    ードバックキャパシタンスとを有し、 前記n個のキャパシタンス切替え回路は、それぞれ、 前記第1の入力データ列における当該要素に対応するア
    ナログ電圧が印加される第1の入力端子と、 前記第2の入力データ列における当該要素に対応するm
    ビット(mは正の整数)のデジタルデータが入力される
    第2の入力端子と、 m個のマルチプレクサ回路と、 前記m個のマルチプレクサ回路の出力にそれぞれ接続さ
    れたm個のキャパシタンスとを備え、 前記m個のマルチプレクサ回路は、それぞれ、 前記第1の入力端子と前記キャパシタンスとの間に挿入
    された第1のアナログスイッチと、 前記キャパシタンスと基準電位との間に挿入された第2
    のアナログスイッチとを備え、 前記第2の入力端子から入力されるmビットのデジタル
    データのうちの対応するビットが前記第1および第2の
    アナログスイッチに制御信号として印加されるように構
    成されており、 前記m個のキャパシタンスは、その容量が対応する前記
    第2の入力データのビット重みに応じた大きさとされて
    いることを特徴とする積和演算回路。
  2. 【請求項2】 前記キャパシタンスは半導体基板上に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の積和演算
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021171880A1 (ja) * 2020-02-26 2021-09-02 株式会社テックイデア 積和演算器

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