JPH09258926A - 印刷処理装置および方法 - Google Patents

印刷処理装置および方法

Info

Publication number
JPH09258926A
JPH09258926A JP8071579A JP7157996A JPH09258926A JP H09258926 A JPH09258926 A JP H09258926A JP 8071579 A JP8071579 A JP 8071579A JP 7157996 A JP7157996 A JP 7157996A JP H09258926 A JPH09258926 A JP H09258926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
registration
information
processing
print
arithmetic processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8071579A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Koji Adachi
康二 足立
Hiroshi Kawamoto
浩史 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8071579A priority Critical patent/JPH09258926A/ja
Publication of JPH09258926A publication Critical patent/JPH09258926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の演算処理装置をネットワークにより疎
結合した印刷処理システムにおいて、印刷ジョブの実行
に携わる装置の資源情報用いて効率的な印刷処理を行え
るようにする。 【解決手段】 管理センター15がネットワーク上の装
置にテストファイルを送りそのテスト結果を受け取り、
装置の資源情報を生成する。管理センター15はクライ
アント装置1に資源情報を送出し、クライアント装置1
は資源情報を参照して印刷ジョブを分割する。分割して
処理した結果をどの装置で回収するか、どの装置で印刷
するかも資源情報を用いて決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページ記述言語等
で記述された印刷情報を処理して印刷する印刷処理装置
および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クライアントのコンピューター上で、文
章入力ソフトや図形作成ソフト、イメーン画像編集ソフ
トなどが動作し、幅広く文書を作成することができる。
文書はそれぞれのソフトの内部フォーマットで記述さ
れ、プリントする時にプリントにマッチしたフォーマッ
トに変換される。記述形式としては、ポストスクリプト
(PS)、インタープレス、GD1、QuickDra
w(それぞれ商標または登録商標である)などがある。
その代表例であるPSは米国Adobe社がPosts
cript リファレンスマニュアルとして言語仕様を
公開している。またインタープレスは米国ゼロックス社
がInterpress The Source Bo
okとして言語仕様を公開している。The Sour
ce Bookの二章のThe Programmin
g Languageには言語の基本記述とその処理プ
ロセスが書かれている。インタープレスはオペランドが
スタックにプッシュされるスタック型の言語で、オペレ
ーターが実行されるとオベランドはスタックから除か
れ、結果に置き換わる。こうしたオペレーターの動作
は、特にイメージングオペレーターでは結果を返すより
も効率よくページイメージを生成してゆくプロセスとし
て重要な性質を持っている。このタスクを実行するソフ
トウエアとして大きく二つに分けられる。一つは言語を
解釈する部分のインタープリター、もう一つは可視像を
メモリー上に生成するイメージャーからなる。仕様は異
なるが、PSも基本的には同様であり、Postscr
ipt リファレンスマニュアルの2章、3章に言語と
その実行が詳しく述べられている。例えば40ページに
は、「PSにはプログラムを実行に先だって読み込む概
念がない。その代わりにPSインタープリターは一つの
文法的な実体を読むと、そのつどその実体を実行するこ
とによりプログラムを消費する。」と書かれている。こ
れが特徴であり、プログラムを逐次処理、実行すること
になる。
【0003】つまり従来のページ記述言語処理印刷装置
では、印刷装置の中央処理装置(CPU)で逐次的に解
釈を行い、印刷装置のプリンタ装置で印字動作を実行す
ることが行われていた。その一例として、特開平1−1
88374号公報にはコンピュータから送られてくる印
字のためのプログラム(以下印刷ジョブという)を受け
付け、記憶する記憶装置と、その印刷ジョブを逐次的に
解釈する演算処理装置と、この解釈された印刷ジョブに
従い印字動作をする印刷装置を設け、コンピュータから
印刷装置へ印刷ジョブが一旦伝送された後は、印刷装置
側で印刷ジョブを翻訳し印字動作を行うことによりコン
ピュータの負荷を減らし、システム全体の処理速度を向
上させることが記載されている。しかしながら、ページ
記述言語から印刷画素への変換(以下、ラスタライズ処
理と呼ぶ。)をソフトウェアで実現する場合、多大な処
理時間がかかることが知られている。さらに、近年の高
画質化、カラー化の要求に対して、演算処理装置に今後
ますます多くの負荷がかかることが懸念されている。
【0004】そこで印刷ジョブを高速に処理するために
いくつかの技術が提案されており、本発明に関連する従
来例として、特願平3−507018号公報、特開平6
−168087号公報には、複数の演算処理装置をネッ
トワークにより疎結合し、並列的に印刷ジョブの解釈実
行を行うネットワーク分散による印刷処理システムが記
載されている。
【0005】しかしながら、特願平3−507018号
公報に記載されている印刷処理システムでは、複数の演
算処理装置に対して印刷ジョブを分割し並列的なラスタ
ライズ処理を指示するクライアントプロセス、または複
数の演算処理装置に対して印刷ジョブの分割および並列
的なラスタライズ処理の同期を管理するプリントコンフ
ィグレーンョンサーバが、印刷画素を回収しイメージメ
モリ上で合成した後、印字動作を実行する印刷装置に転
送するよう構成されている。すなわち、上記印刷処理シ
ステムでは、ラスタライズ処理された大量の印刷画素情
報がネットワークを介して少なくとも2回転送されるこ
とになる。従って、特願平3−507018号公報記載
の印刷処理システムでは、ネットワークトラフィックが
増大するとともに、印刷出力までの時間がかかり、複数
の演算処理装置で並列的にラスタライズ処理した効果が
十分に得られない。
【0006】一方、特開平6−168087号公報に記
載されている印刷処理システムでは、複数の演算処理装
置に対して並列的なラスタライズ処理の管理を行う管理
オブジェクト(又は管理プログラム)が、各演算処理装
置にあるプリントオブジェクトに対して各CPUを使っ
ての印刷を指示し、プリントオブジェクトはプリントメ
ッセージを受け取ると印刷装置を制御してラスタライズ
処理された印刷画素情報を印刷装置に送るよう構成され
ている。さらに、分割・ラスタライズ処理・回収される
印刷ジョブは、ページ内の分割は考慮されておらず、ペ
ージ単位であることを前提としている。従って、特開平
6−168087号公報において分散処理の効果は与え
られた印刷ジョブのページ数に大きく依存することにな
り、印刷ジョブのページ数が少ない場合、分散処理の効
果が十分に得られないことは明らかである。
【0007】特開平6−12392ではスケジューラー
は処理の大きなものから順に積算処理量の少ない計算機
に割り当て、積算処理量を更新し順次計算機に処理を割
り当てている。一般の計算処理であればどの計算機を使
っても同じであるが、印刷ジョブの場合、処理できる計
算機と処理できない計算機があり、単純に積算された処
理量ではスケジュールできない。また、印刷ジョブはペ
ージ単位の時間的同期が必要不可欠であるが、本発明で
は複数ページから成る一塊の印刷ジョブで処理終了が均
等になっても、ページ単位で見たときに分散したジョブ
を次々に回収できなければそれまで印刷を開始できない
ことになり、印刷処理での分散効果は期待できなくな
る。本発明の場合は計算機がすべて同列の機能を持ち管
理する資源はCPU利用率や安定度、利用時間制限、C
PU速度であるが、印刷処理を行う装置は同一機能では
なく、演算処理装置にはそれぞれ特徴があるほか、さら
に回収装置や印刷装置があり、印刷装置もユーザーが指
定するため、積算処理量の小さい、空いている印刷装置
へ勝手に出力することも通常の使用では不都合が生じ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る従来技
術に鑑みてなされたものであり、従来技術における上記
問題を解決することを目的とするものである。即ち、本
発明は、複数の演算処理装置をネットワークにより疎結
合した印刷処理システムにおいて、複数の演算処理装置
でラスタライズ処理された印刷画素情報の回収を効率的
に行い、システム全体の処理速度を改善する印刷処理シ
ステムを提供するものであり、とくに各種の処理装置が
ネットワークにより疎結合した効率的な分散印刷処理シ
ステムを構成する機能を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のよれば、上述の
目的を達成するために、印刷ジョブを記述したソースフ
ァイルから印刷のための画素情報を得るためのラスタラ
イズ処理をネットワークを介して疎結合された複数の演
算処理装置により行う印刷処理装置に、印刷ジョブの実
行に携わる装置の登録を行う登録手段を設け、さらに、
分割された印刷ジョブのラスタライズ処理を行う演算処
理装置について上記登録を行う登録手段が、登録に必要
な登録情報回収手段と、回収した情報から登録を決定し
演算処理装置ごとに性能を評価するための条件設定およ
びテストファイルの生成ならびに上記演算処理装置への
テストファイルの送付を実行するテストファイル生成・
送付手段と、上記演算処理装置からテスト結果を回収す
るテスト結果回収手段と、テスト結果を評価する回収結
果評価手段と、評価結果蓄積手段とを有することを有す
るようにしている。
【0010】この構成によれれば、ネットワーク中に分
散するラスタライズ処理用の資源について正確に情報を
取得することができ、この情報に基づいてラスタライズ
処理の割り当て等を最適化できる。
【0011】また、この構成において、上記印刷ジョブ
の実行に携わる装置の登録が終了するまで印刷ジョブの
処理開始を禁止するようにしてもよい。
【0012】また、上記印刷ジョブの実行に携わる装置
の登録を行う登録手段に、上記演算処理装置、ラスタラ
イズされた情報を回収する回収装置、および印刷装置ご
とに登録申し込み案内情報を生成しネットワーク上にブ
ロードキャストする登録情報発送手段を設け、上記演算
処理装置、回収装置および印刷装置のそれぞれに、登録
申し込み案内情報を生成し上記登録手段に発送する登録
情報発送手段を設けるようにしてもよい。
【0013】また、上記印刷処理装置に、さらに、回収
された処理装置の登録申し込み案内情報を解析しソーテ
ィングする手段を持ち、少なくとも処理種類別に演算処
理装置の情報を層別する手段と、設置場所別に印刷処理
装置の情報を層別する手段とを設けるようにしてもよ
い。
【0014】また、演算処理装置用の上記登録手段から
上記演算処理装置に送られるテストファイルには上記演
算処理装置の資源使用条件、処理設定、処理内容を持
ち、処理内容は少なくとも、文字、図形、写真のデータ
のいずれかを含み、ネットワークを介したテストファイ
ル転送時間、ファイル処理時間を計測し、演算処理装置
ごとに結果を登録するようにしてもよい。
【0015】また、上記演算処理装置用の登録手段は、
送り返された登録情報を元に、印刷処理が可能かどうか
を判断して登録するか否かを決定する手段と、テスト結
果を演算処理装置より受け取る転送時間を計測する手段
と、テスト結果を照合する手段と、テスト結果評価手段
とを有するように構成できる。
【0016】また、テスト結果評価手段は印刷ジョブの
処理負荷予測をするための情報を生成する評価データベ
ース作成手段を持つように構成できる。
【0017】また、上記演算処理装置用の登録手段は、
新しく演算処理装置が追加登録されたこと、またはすで
に登録済みの演算処理装置の設定が変更されたことを示
す情報を受け取る手段と、一連の登録処理をその都度実
行する手段と、上記印刷ジョブの実行に携わる装置に上
記結果を転送する転送手段とを有し、上記装置が最新の
資源情報を利用できるようにしてもよい。
【0018】また、上記印刷処理装置に、上記分割され
た印刷ジョブのラスタライズ処理の実行について推測さ
れた推測時間と、演算処理実行の実際の時間との差が一
定基準以上ある場合、上記差を発生させたラスタライズ
処理と同等のテストファイルを用い、負荷処理予測を再
度実行する評価データベース作成手段を設けるようにし
てもよい。
【0019】また、ネットワークのある単位ごとに上記
登録手段を持ち、それらの登録手段間で装置の登録情報
を交換する機能を備えるとともに、上記登録手段の間で
一定サイズの印刷ジョブを伝送し、2点間のルーティン
グ時間を計測し、登録するようにしてもよい。
【0020】また、本発明によれば、上述の目的を達成
するために、印刷ジョブを記述したソースファイルから
印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処理を
ネットワークを介して疎結合された複数の演算処理装置
により行う印刷処理方法において、分割された印刷ジョ
ブのラスタライズ処理を行う演算処理装置について登録
を行うために、登録に必要な登録情報を回収するステッ
プと、回収した情報から登録を決定し演算処理装置ごと
に性能を評価するための条件設定およびテストファイル
の生成ならびに上記演算処理装置へのテストファイルの
送付を実行するステップと、上記演算処理装置からテス
ト結果を回収するステップと、テスト結果を評価するス
テップと、評価結果を蓄積するステップとを実行するよ
うにしている。
【0021】この構成においても、ネットワーク中に分
散するラスタライズ処理用の資源について正確に情報を
取得することができ、この情報に基づいてラスタライズ
処理の割り当て等を最適化できる。
【0022】本発明の処理の概要を、一例を挙げて説明
する。まず管理センターがネットワーク上の各処理装置
から、装置のアドレス、処理可能機能などの情報を集
め、システムに登録する。特に演算処理装置はそれぞれ
印刷ファイル処理の性能を把握するテスト機能を持ち、
その評価結果をデータベースとして登録する。クライア
ントが作った文書はこの登録情報を使ってどんな性能の
演算処理装置がどこにあって、そこに分割ジョブを割り
付けるにはどのような分割方法が適しているか判断でき
る。
【0023】つぎに、分割して処理したジョブをどこに
回収し、どの印刷装置で出力するかを決定するのもこの
登録情報を使って可能となる。
【0024】さらに途中で追加されたコンピューターの
登録もできる。また分割ジョブの処理推定時間と、実際
の処理時間が大きく変動した場合に、再度評価し、デー
タベースをより正確な時間推定に変更できる。
【0025】登録手段はネットワークのある集合ごとに
持つため、それらの間で登録情報を交換することで、広
い範囲の装置を利用することができる。
【0026】
【発明の実施の態様】以下に本発明の実施例を説明す
る。
【0027】本実施例の印刷処理システムの構成を図1
に示す。図1において、印刷処理システムは、演算処理
装置群(1および1にダッシュを付した符号で表す)
と、この演算処理装置群1にネットワーク3を介して接
続された印刷装置2と、管理センター15と、回収装置
16とを有している。演算処理装置群1(1にダッシュ
を付したものも含む。以下同様)及び回収装置16はネ
ットワーク3に接続されたパーソナルコンピューターや
ワークステーンョンから成る。印刷システムを管理する
管理センター15もネットワーク3に接続されている。
ネットワーク3はイーサネットやATMに代表される有
線のネットワークでも、通信衛星に代表される無線でも
よい。ネットワークはローカルエリアだけでなく公衆回
線を介したワイドエリアであってもよい。
【0028】演算処理装置群1には少なくとも一台は文
書作成プログラム6を備えており、ユーザーはこの演算
処理装置1を使い印刷したいドキュメントを作成する。
この演算処理装置1をほかと区別するためにクライアン
ト装置と呼ぶ。作成されたドキュメントは印刷ジョブ7
に変換される。ジョブ内容記述には様々な種類で表され
る。例えばポストスクリプトやQuickDraw,G
DIなどである。QuickDrawはトランスペアレ
ンシなどの機能を拡張したQuickDrawGXや、
奥行き情報をベクトルで持たせいろいろな角度から図形
を表現できるQuickDraw3Dなども含まれる
(以上は商標または登録商標である)。管理センター1
5はネットワーク3上に接続される装置を本システムに
組み込む役目をする。対象は、演算処理装置1、印刷装
置2、回収装置16である。それぞれの装置の機能や性
能をネットワーク3を介して登録する。登録した情報
は、各装置に振り分けられ、クライアント装置では分割
ジョブの生成やジョブ処理装置の選定に使われ、回収装
置16では回収するジョブの情報、管理センター15で
は印刷ジョブの管理などを行う資源情報として使用され
る。
【0029】次に詳細の動作を説明する。クライアント
上で文書プログラム6を使って印刷ジョブ7が生成さ
れ、印刷ジョブ分割手段9は資源情報管理手段8の情報
から分割ジョブを生成し印刷ジョブ転送手段10から各
演算処理装置に転送され処理がなされる。すなわちラス
タライズ処理手段5、5’、5’’がラスタライズ処理
を行う。各演算処理装置1には資源情報管理手段8、
8’、8’’が設けられ資源情報の管理を行っている。
先の送受信には送受信手段4、4’等を用いる。
【0030】図3と図4に分割処理が説明されている。
分割された結果、図3のように1ページの構成ができて
いる。描画コンテンツとは、その部分の描画内容を記述
したファイルの塊である。描画するのに必要な資源情報
は環境コンテンツと呼ぶ。図3の描画コンテンツg2は
描画コンテンツim2の座標領域内にあり、im2のう
えにg2があることを示す。図4はページが描画コンテ
ンツのどのような関係からできているかを示している。
下のg1,im1,im2が基本となり、そのうえにそ
れぞれの描画コンテンツが位置している。描画コンテン
ツt2,t3,t5はim1とg1からの矢印があり、
二つの描画コンテンツの領域にまたがっていることを示
す。それらの描画コンテンツの集合がページを構成して
いることを示す。
【0031】ネットワーク3につながっている各種の装
置群でシステムを構成し、一連の印刷ジョブの処理を実
現するには、各装置それぞれが有機的に接続される必要
がある。それには印刷処理が開始する前に、各装置の持
っている機能と性能情報を共有する仕組みが必要とな
る。
【0032】ネットワーク上のシステムでは時間的に並
列に印刷要求がくる場合がある。また、その印刷ジョブ
内容はフルカラーの写真が多く入った社内報であった
り、イラスト中心のプレゼンテーンョン資料であった
り、印刷ジョブのページ数が一枚から数百枚までジョブ
要求の負荷範囲は非常に広く、分割するときには、分割
し転送し処理し回収した結果、一部に処理の大幅な遅れ
が生じないようこれらの処理をスムーズに行うにため
の、ネットワーク上のシステムを構成する各機能と性能
を動的に把握することが不可欠であり、管理センター1
5はこれを行う機能を持つ。
【0033】図1において、管理センター15は大きく
2つの機能から成る。装置登録手段13と印刷ジョブ管
理手段14である。装置登録手段13はそれぞれの持っ
ている機能性能を把握し登録し、ネットワーク3上の印
刷システム資源として利用する情報を制御する機能を持
つ。装置登録手段13が登録する対象は、演算処理装置
1または1’、回収装置11、印刷装置2である。
【0034】図5は装置登録手段13の詳細を示す。こ
の図5において、装置登録手段13は演算情報登録手段
18と回収装置・印刷装置情報登録手段19からなり、
装置の種類ごとに異なった情報を収集する。演算情報登
録手段18は案内情報処理手段20、テストファイル生
成・テスト結果回収手段21、テスト結果評価手段2
2、評価結果蓄積手段23および演算処理装置選定手段
24を有している。回収装置・印刷装置情報登録手段1
9は案内情報処理手段25および装置選定手段26を有
している。
【0035】案内情報処理手段20が処理する演算処理
装置登録案内情報を図7に示すが、以下のような情報が
含まれる。演算処理装置1を特定するネットワーク上の
番号または名前などのアドレス情報、演算処理装置1と
して登録しても良いかどうか、プロセッサー、通信プロ
トコル、ネット物理層、イメージング処理内容、サポー
トフォーマット、主記憶や補助記憶装置、フォント資
源、特殊なアクセラレーターハードウエアなどの使用可
能ハード資源情報、外部から演算処理装置1にアクセス
可能なレベル情報、オペレーティングシステム名称とバ
ージョン、ウィンドウ情報などである。
【0036】案内情報処理手段25は回収装置16と印
刷装置2の情報を扱う。回収装置登録案内情報には回収
装置16として登録しても良いかどうか、回収装置16
を特定するネットワーク3上の番号または名前などのア
ドレス情報、イメージング回収処理機能、回収可能記憶
サイズ、対応する印刷装置2の種類などである。
【0037】印刷装置登録情報は図14に示す。印刷装
置2として登録しても良いかどうか、印刷装置2を特定
するネットワーク3上の番号または名前などのアドレス
情報、設置場所、400spi/25.4mmなどの書
き込み解像度、1画素を構成する1ビットや8ビットな
どのデータ形式、RGBやYMCKなどの色空間を規定
する色表現、用紙への片面や両面出力指定、アート紙や
コート紙などトレーに入っている用紙の特定情報、サポ
ート出力サイズ、紙への出力する走査方向、丁合や製本
など排出した紙の後処理、印刷装置2の内部に持ってい
るスクリーニングなどのサポート処理、装置のステータ
ス、同期制御のありなしなどがある。同期制御は例えば
白黒の高速印刷装置とカラー中遠印刷装置とを組み合わ
せ印刷装置の後処理装置で白黒とカラーのページを組み
合わせて製本する機能を持った装置の制御である。
【0038】図1の管理センター15はこれらの資源に
対し登録申し込み案内情報を生成し、ネットワークでブ
ロードキャストする。ブロードキャストする範囲は図1
8に示すように、一つのローカルエリアネットワーク
(LAN)アドレスであったり、ブリッジを経由して複
数のLANを対象とするものである。使用する装置の数
によって管理センターの設置数が決まる。ゲートウェイ
を使った異なった種類のLANを含めた広い範囲のネッ
トワークを対象とする場合は、管理センター間で登録情
報を交換する。交換方法は後で述べる。
【0039】図6は、演算処理装置1の情報を集め、登
録完了までのフローをしめす。図6において、演算処理
装置は送受信手段4と4を経てプロトコルスタック30
(図16)からジョブマネージャー32が案内情報を受
け取ると(X1)、登録処理モジュール31が図7にあ
るような情報を記入し、ジョブマネージャー32は送り
先のアドレスに返送する(X2)。
【0040】記入された登録案内情報を受け取った演算
情報登録手段18の案内情報処理手段25は、情報を層
別する。層別は、装置毎のイメージング処理内容を中心
に分け、さらにアクセラレーター情報や、フォント情報
から、写真などのイメージ、線画、文字など処理内容毎
に分ける。図8に層別の例を示す。
【0041】回収装置16、印刷装置2の情報登録手段
19も、演算処理装置1と同様のフローである処理され
る。案内情報処理手段25が受け取った印刷装置情報を
届別する。ユーザーからみると印刷装置2を選択する情
報として、必要な機能である、カラーなのか白黒なの色
や、出力のサイズ情報や、プリンター設置場所ごとに分
けられる。
【0042】演算情報登録手段13にはあらかじめ層則
されたテスト条件、つまりフォント、図形、ラスターイ
メージ情報ごとに代表的な処理ライブラリーとその動作
条件がテストファイル生成手段(テストファイル生成テ
スト結果回収手段)21に登録されている。ファイル生
成手段21はテストデータベースマネージャー54と、
ライブラリーを持つライブラリーモジュール58、条件
設定モジュール59、送信または受信にかかる時間を計
測する時間管理モジュール60から成る(図17参
照)。層別された演算処理装置1に準じて、テストファ
イルが生成される。例えば演算処理装置1がポストスク
リプトファイルを処理する機能を持っている場合は基本
的にその言語仕様に則った処理は可能であるが、大きな
カラーイメージファイルが処理できなかったり、フォン
ト資源の制約から特定のフォントしか処理できないこと
がある。また逆に特定のイメージアクセラレーターが付
いていて、カラーイメージ処理が高速にできる装置や豊
富にフォント資源を持った装置であることもある。その
中は、それぞれの条件が一つに決まる単独の設定と、条
件が組合わさって処理する複数設定がある。単独の設定
では、フォントを例にするとフォントの種類と文字数を
一定数に決めたファイル、さらに同じ条件でフォントサ
イズの種類を増やしたファイルを生成する。そのほか条
件としてはフォントの種類、キャッンュありなし、展開
するフォントのサイズ、回転処理、色付け、変形などで
ある。図形の例では、単純グラフィクスの生成として四
角を描くまたはベジエで曲線を描き、中を一定色で塗り
つぶすファイルがある。
【0043】複数設定では、イメージ処理を例に挙げる
と、ある一定サイズの画像を色変換し、フィルターをか
け、縮小するファイルを生成する。さらに2種類のサイ
ズの画像を同様に処理し重ね合わせるファイルを生成す
る。条件としてはサイズ、回転、拡縮、色補正、デジタ
ルフィルター、重ね合わせ、透かしなどがある。グラフ
ィクスの例としては二つ以上の図形を透かし合成した図
形、グラデーションと呼ばれなだらかに色が一定方向に
変化してゆくグラフィクス、視点と光線位置を決めベク
トル要素から図形を作り出すグラフィクスファイルとそ
の組み合わせ条件などである。以上のように印刷ジョブ
で書かれるドキュメントの内容は言語で表現されるため
非常に広いが、多岐にわたる処理の中から経験的に時間
の掛かるもの、構造的に単純でそうだが処理時間の掛か
るもの、データ量も多く処理に時間の掛かるもの。複雑
そうだが構造は簡単で処理が軽いもの、データ量も小さ
く短時間で処理できるものなどに層別できる。さらにそ
れらは同じ処理がデータ量が変化したとき、処理時間が
どのように変化するかも含んでいる。
【0044】それらがテストファイルとなる。テストの
最小単位は一つ一つの記述命令から、数種類以上の固ま
りで条件を変えたもの、をテストファイルとして使う。
【0045】回収された情報からテスト条件を演算情報
登録手段18のテストデータベースマネージャー54が
判断し、登録可能な演算処理装置1に対しそれぞれに対
し性能を把握するためのテストファイルを前述の各種テ
ストファイル一式を蓄積モジュール52に一時蓄え、装
置登録マネージャー51が送受信手段4等を経てネット
ワーク3で各々の演算処理装置1へ送る(X3)。例え
ば、対象を演算処理装置2、3、4とする。演算処理装
置2、3、4には通信手段を通し、装置が可動可能かチ
ェックする。イメージングモジュール37がロードされ
ていなければ、装置登録マネージャー51が送付先の演
算処理装置にロードするよう伝える。演算処理装置のジ
ョブマネージャー32は処理マネージャー34を経て、
時間のかかるイメージングモジュール37のソフトウェ
アプロセスを起動する。
【0046】図16に示すように、あるネットワークプ
ロトコル、例えばTCP/IPなどでテスト開始準備依
頼が送られると、演算処理装置側はプロトコルスタック
30でプロトコルを解釈し、テスト開始準備依頼を認識
し、ジョブマネージャー32はテストマネージャー35
と処理マネージャー34に起動をかける。テストファイ
ル送信が開始されると時間管理モジュール40が送信時
間を記録開始する。演算処理装置側はプロトコルスタッ
ク30でプロトコルを解釈し、テストファイルを取り出
す。テストファイルを、いったんジョブプール33に蓄
積する。ここまでが送信時間となる。ジョブマネージャ
ー32はテストファイルであることを認識し、テストマ
ネージャー35はテスト実行管理モジュール39を使っ
てテストファイルごとに実行を開始する。テストファイ
ルは複数種類あるので、一つ一つのテストファイルごと
に実行管理モジュール39は処理マネージャー34にフ
ァイルを渡し処理マネージャー34はリソース管理モジ
ュール36、イメージングモジュール37及びメモリ管
理モジュール38を使い、テストファイルを処理してゆ
く。リソース管理モジュール36はフォントやアクセラ
レーターなどの資源を管理し、処理内容に応じて資源を
ロードする。イメージングモジュール37は言語解釈、
そのラスターライズ、フォーマット変換などを行う。メ
モリ管理モジュール38は、イメージングのワークエリ
ア確保、キャッシュエリアの確保、ラスタライズ済みの
ファイルの一時蓄積などを管理する。テスト管理実行モ
ンュール39がジョブプール33からテストファイルを
取り出し、処理モジュール34で終了する間の時間を時
間管理モジュール40が計測し記録する。そして次のテ
ストファイルを実行する。送られてきたテストファイル
のすべての処理が終了すると、テストマネージャー35
が正常終了であるかどうか、処理ごとの時間結果、処理
後のメモリ量を集計し、ジョブマネージャー32はテス
トファイル送り先に転送する(X4)。図9にそのデー
タ表の例を示す。
【0047】次にジョブマネージャー32は送り先に対
し処理結果のファイルを転送開始する。送受信手段4を
経由して演算情報登録手段の装置登録マネージャー51
は結果の回収を開始すると同時に時間管理モジュール6
0は時間の計測を開始する。対象が印刷ファイルであ
り、計測時間の精度は10ms程度の精度で十分であ
る。受取時間計測結果と送ったファイルサイズから、入
出力記憶装置のレスポンス時間も含め2点間のネットワ
ーク3のトラフィックの太さが判明する。ある条件下で
の処理時間からは、演算処理装置1ごとの処理能力が判
明する。処理結果ファイルは蓄積モジュール52に一時
蓄積され、テスト結果ファイルごとに時間は計測され
る。
【0048】転送が終了すると評価データベースマネー
ジャー53は結果の評価をする。演算処理装置1から送
られてくる時間結果と処理結果ファイルを受け取るが、
そのサイズと時間から回収時のトラフィック及び転送性
能が判明する。処理には分割ジョブ毎の圧縮処理などが
施されているので、その解凍をし、演算情報登録手段1
8が持っている処理結果基準ファイルと画素毎に比較
し、演算処理装置1が条件にあった正確な処理を行えた
かどうかを判断する。誤りの判定基準は外部より設定で
きる。1画素でも異なっている場合にNGを出す役目も
できるし、イメージング処理ソフト設定が演算処理装置
1側で誤っていたりするのを見つける役目もできる。演
算処理装置1はテスト時異常をきたすこともある。異常
終了した場合、情報登録手段18に伝達し、異常の内容
によって演算情報登録手段18は再テストしたり、登録
しないことを決める。
【0049】評価データベースマネージャー53は一つ
一つの記述命令処理時間結果からはテーブルを作成し、
それ以上の組み合わせによる処理時間結果からは推定式
による計算方法を規定する。
【0050】処理結果ファイルを評価データベースマネ
ージャー53は読み出し、対象となるすべての演算処理
装置1の評価データベース(テーブルと推定計算式)を
つくる。本装置では、推定計算式で計算する時のパラメ
ーターとして、PDLなどの記述命令、その数、パラメ
ーター、記述命令間の関連が重要である。パラメーター
には画素数や、機能は同じでも処理アルゴリズムによっ
て変わってくる演算処理の重さ係数などがある。
【0051】性能推定式作成パターンには大きく分けて
3種類がある。図15に示す。(1)ははじめに負荷が
かかるが処理数が増えても比例しないケースで、フォン
ト処理などがその部類に入る。最初にベクトルデータか
ら展開したフォントデータを作るキャッシング生成処理
が入るために時間がかかるが、同種類の文字でキャッシ
ュヒット率が高くなると、文字が増えても時間は頭打ち
になってくる。フォント推定モジュール55はテスト結
果のうち、フォントの処理結果からこの式に当てはめて
パラメータを算出する。
【0052】(2)は比例するケースで、グラフィクス
処理などがそれに当たる。グラフィクスで次々に変化す
る模様を表現する場合は、パターンキャッシングは利か
ず比例する。図形推定モジュール56は図形の処理結果
からこの式に当てはめてパラメーターを決定する。
【0053】(3)は増加するケースで、イメージ画像
を処理する場合、特に解像度が増える処理などがそれに
あたる。データ量すなわち計算対象はイメージ画像の解
像度はニ乗で利いてくる。イメージ推定モジュール57
はイメージ処理結果からこの式に当てはめてパラメータ
ーを決定する。条件が二つ以上にまたがるときは、評価
データベースマネージャー53が関連する推定モジュー
ルを起動して複合パラメーターを算出する。装置登録マ
ネージャー51はテーブルと個別・複合パラメーターを
蓄積モジュール52に蓄積すると同時に送受信手段4を
使って、それぞれの資源情報管理手段8に対し、必要な
評価データベースを通知する。資源情報管理手段8には
ジョブ分割するのに必要な情報及び、回収、印刷するの
に必要な情報がすべて登録される。資源情報管理手段8
に登録される内容は、最初は何も書かれていない。その
ため分割処理手段9はシステムがまだ準備できていない
と判断する。
【0054】図10に示すように、書き込み制御手段2
7を通して資源情報管理手段8に情報が書き込まれる
が、書き込みできる許可を書き込み制御手段27からう
けるのは、管理センター15のみである。管理センター
15から同時期に各装置の資源情報管理手段8へ送ら
れ、書き込み制御手段27が管理センター15からの情
報であることを送信先アドレスと専用フォーマットから
確認し、許可するので、資源管理情報が別のソフトウエ
アで書き換えられたり、各装置の資源情報管理手段8ご
とに異なった情報が蓄積されることもない。
【0055】図2のように、クライアントと管理センタ
ーとが一体となり、回収装置と印刷装置が一体となって
いるケースもある。構成は変わるがネットワークに接続
されているのでどの場所にあっても機能上は変わりな
い。回収装置と印刷装置が同居する場合も機能上は変わ
りない。管理センターが同居する場合はクライアントと
管理センターのネットワークアドレスが同一であるケー
スもある。その場合は書き込み制御手段27は専用フォ
ーマットから判断することで、資源情報管理手段にアク
セスする許可を与える。なお図2において図1と対応す
る箇所に対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0056】以上はブロードキャストして一括で登録す
る方法であるが、ネットワークシステムは当初は小さ
く、だんだん拡張されてゆく事が多い。ワークステーン
ョンの記憶装置が増強されたり、パーソナルコンピュー
ターが追加設置されたりするなど、一括処理では対応で
きにくいケースである。そうした場合はあらたに登録さ
れた演算処理装置や印刷装置は上記に述べた内容の情報
を、各装置から送受信手段を通して管理センターへ送る
事もできる。演算処理装置の場合はジョブマネージャー
32に登録処理モジュール31が付属しており、登録処
理モジュールには処理モジュールの資源や動作条件など
必要情報が蓄積されていて、ジョブマネージャーは送受
信手段のネットワークプロトコルを使って登録情報を送
る。管理センターは受け取った演算処理装置登録情報を
すでに登録された情報と比較し、変更がある場合、また
は新たな装置の場合、上記に述べた一連の登録、評価を
実施する。回収装置や印刷装置が拡張された場合も同様
である。
【0057】以上のようにして、装置の登録が終了しシ
ステムが構成される。図10でも示したが、クライアン
トで印刷ジョブが生成され、資源情報管理手段8の中に
登録された資源情報に基づき、ジョブが印刷ジョブ分割
手段9で分割される。資源管理情報の例を図13に示
す。演算処理装置にジョブが印刷ジョブ転送手段10を
経て転送され、処理されたジョブは演算処理装置から回
収装置へ回収され、印刷装置へ転送され印刷される。こ
の際、印刷ジョブ管理手段14は、図11および図12
に示すように、ジョブ管理テーブルを用いて印刷ジョブ
を管理する。すなわち印刷ジョブを分割して複数のフラ
グメントとしこのフラグメントをジョブ識別子等により
管理している。
【0058】なお、分割されたジョブの処理時間が処理
時間予測と大きく異なるケースが発生することがある。
印刷終了後、印刷ジョブごとに付いているタグテーブル
のなかのフラグメントごとに実行時間が記入され、戻さ
れる。印刷ジョブ管理手段14またはクライアントに返
される。クライアントや印刷ジョブ管理手段14には実
行時間判定基準が設けられており、その値以上または以
下のフラグメントについては分割ジョブファイルそのも
のと、その結果を管理センターないの装置登録マネージ
ャーに送る。判定の基準は推定時間の40%以内や、印
刷装置のスピードから5秒以内というものがある。
【0059】管理センターの装置登録マネージャー51
のはテストデータベースマネージャー54は判定基準を
越えたジョブファイルを文字、図形、写真の要素に分
け、新しいテストファイルを生成する。推定と異なった
結果を出した演算処理装置を使い、再度テストする。テ
ストの段取りは登録時のテストと同様である。印刷ジョ
ブの内容が写真と文字の組み合わせであるとき、写真単
独、文字単独、写真と文字の組み合わせをテストファイ
ルとして作りテストして、結果を演算処理装置から受け
取る。次に評価データベースマネージャーは再評価にか
ける。写真単独、文字単独では過去の結果と変わらず、
組み合わせたときに遅くなる場合は、組み合わせの係数
を見直す。使用した演算処理装置のワークエリアの制限
から、写真と文字展開が重なった時にパフォーマンスが
落ちるケースが考えられるが、管理センターは再評価結
果で関連係数を変更した評価データベースを作成し、資
源情報管理手段へ転送する。
【0060】このように管理センターを持った本システ
ムは、当初登録された推定データベースが実際と異なっ
た結果を出したときにも、自動的に再評価して推定精度
を上げる機能を持つ。
【0061】図18に示すようにネットワークは数多く
の装置を持っている。管理センターには他のネットワー
クにつながっている管理センターのアドレスを持ってい
る。
【0062】管理センターの下にある装置ではまかない
きれないジョブが発生した場合や、ユーザーの要求で離
れた場所の印刷装置に出力したい場合などの時に、管理
センターはユーザーの指定した場所の管理センター、ま
たはブリッジまたはゲートウェイを通して隣の管理セン
ターから必要な装置の情報を入手する。管理センターは
必要な情報を持つ管理センターへ装置別に登録情報を要
求する。管理センター内の情報登録手段18にある装置
選定手段23,26が要求先の管理センターへ装置登録
情報を送受信手段を使って送る。その場合、装置選定手
段は、アクセスクラスを一つ下のクラスに変更してから
送信する。
【0063】自分の装置群以外のところからの演算処理
装置、回収装置へのアクセスは、処理の効率が外部から
の要求で低下することを防ぐため優先順位は低くなる。
印刷装置は到着順に処理されることが多い。必要に応じ
て優先順位を下げることもできる。
【0064】図19に管理センター間の情報伝達の流れ
を説明している。管理センターが持っている登録情報
は、データ量としても小さいため通信にかかる時間は小
さく、印刷ジョブの処理そのものに関わらない。例えば
印刷をLAN1のクライアントがLAN3の印刷装置に
出力する場合、回収装置がLAN1またはLAN3にあ
る。LAN1にあるときは回収装置から印刷装置のある
LAN3へデータを転送する必要があり、ブリッジを2
つ経由して伝達されるため、通常の同一ネットワーク領
域で伝送するより大きく時間がかかる可能性を持つ。管
理センターは例えば64メガバイトのデータを相手の装
置のある管理センターへ送り時間を計測し、推定処理時
間にネットワーク間の伝送時間を加え、トータルの時間
とする。この登録処理は、通常のネットワーク内の登録
と異なり付属情報であるため、これがなくてもシステム
は稼働でき、ユーザーの要求または、頻繁に使う代表的
な管理センター間のデータのみ登録するようにする。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、管理センターはネッ
トワークを介し各装置から情報を集め、登録すること
で、クライアントの作成した印刷ジョブを分割し、分割
したジョブをネットワークを介して疎結合された複数の
処理装置により印刷する一連の流れを構成することがで
きる。特に演算処理装置は性能を評価することで、幅広
い種類の印刷ジョブに対応でき、処理時間のぱらつきが
少なく、分散処理効果の大きな、効率の高い回収、印刷
を行うシステムを構築する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図を示すブロック図であ
る。
【図2】上述実施例の変形例を示すブロック図である。
【図3】上述実施例におけるジョブの分割を説明する図
である。
【図4】上述実施例におけるジョブの分割を説明する図
である。
【図5】上述実施例の装置情報登録手段13の構成を示
すブロック図である。
【図6】上述実施例における演算処理装置1からの情報
収得のフローを説明する図である。
【図7】上述実施例の登録案内情報の例を示す図であ
る。
【図8】上述実施例において演算処理装置を処理内容別
にソートした例を示す図である。
【図9】上述実施例においてテスト結果を示す表を説明
する図である。
【図10】上述実施例の印刷ジョブ転送に関連する構成
を示すブロック図である。
【図11】上述実施例における印刷ジョブとタグの関係
を説明する図である。
【図11】上述実施例におけるジョブ管理テーブルの例
を示す図である。
【図13】上述実施例における資源情報管理テーブルの
例を示す図である。
【図14】上述実施例における上述印刷装置登録情報の
例を示す図である。
【図15】上述実施例における評価データベース推定式
のパターンを示す図である。
【図16】上述実施例の演算処理装置の構成を説明する
図である。
【図17】上述実施例の演算情報登録手段18の構成を
説明する図である。
【図18】上述実施例が適用されるネットワーク形態の
一例を示す図である。
【図19】上述実施例の管理センター間の情報伝達の態
様を説明する図である。
【符号の説明】
1、1’、1’’ 演算処理装置 2 印刷装置 3 ネットワーク 4、4’、4’’、4’’’、4’’’’ 送受信手
段 5、5’、5’’ ラスタライズ手段 6 文書作成プログラム 7 印刷ジョブ 8、8’、8’’ 資源情報管理手段 9 印刷ジョブ管理手段 10 印刷ジョブ転送手段 13 装置情報登録手段 14 印刷ジョブ管理手段 15 管理センター 16 回収装置 18 演算情報登録手段 19 回収装置・印刷装置情報登録手段 20 案内情報処理手段 21 テストファイル生成・テスト結果回収手段 22 テスト結果評価手段 23 評価結果蓄積手段 24 演算処理装置選定手段 25 案内情報処理手段 26 装置選定手段 27 書き込み制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図を示すブロック図であ
る。
【図2】上述実施例の変形例を示すブロック図である。
【図3】上述実施例におけるジョブの分割を説明する図
である。
【図4】上述実施例におけるジョブの分割を説明する図
である。
【図5】上述実施例の装置情報登録手段13の構成を示
すブロック図である。
【図6】上述実施例における演算処理装置1からの情報
収得のフローを説明する図である。
【図7】上述実施例の登録案内情報の例を示す図であ
る。
【図8】上述実施例において演算処理装置を処理内容別
にソートした例を示す図である。
【図9】上述実施例においてテスト結果を示す表を説明
する図である。
【図10】上述実施例の印刷ジョブ転送に関連する構成
を示すブロック図である。
【図11】上述実施例における印刷ジョブとタグの関係
を説明する図である。
図12】上述実施例におけるジョブ管理テーブルの例
を示す図である。
【図13】上述実施例における資源情報管理テーブルの
例を示す図である。
【図14】上述実施例における上述印刷装置登録情報の
例を示す図である。
【図15】上述実施例における評価データベース推定式
のパターンを示す図である。
【図16】上述実施例の演算処理装置の構成を説明する
図である。
【図17】上述実施例の演算情報登録手段18の構成を
説明する図である。
【図18】上述実施例が適用されるネットワーク形態の
一例を示す図である。
【図19】上述実施例の管理センター間の情報伝達の態
様を説明する図である。
【符号の説明】 1、1’、1’’ 演算処理装置 2 印刷装置 3 ネットワーク 4、4’、4’’、4’’’、4’’’’ 送受信手
段 5、5’、5’’ ラスタライズ手段 6 文書作成プログラム 7 印刷ジョブ 8、8’、8’’ 資源情報管理手段 9 印刷ジョブ管理手段 10 印刷ジョブ転送手段 13 装置情報登録手段 14 印刷ジョブ管理手段 15 管理センター 16 回収装置 18 演算情報登録手段 19 回収装置・印刷装置情報登録手段 20 案内情報処理手段 21 テストファイル生成・テスト結果回収手段 22 テスト結果評価手段 23 評価結果蓄積手段 24 演算処理装置選定手段 25 案内情報処理手段 26 装置選定手段 27 書き込み制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ジョブを記述したソースファイルか
    ら印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処理
    をネットワークを介して疎結合された複数の演算処理装
    置により行う印刷処理装置において、 印刷ジョブの実行に携わる装置の登録を行う登録手段を
    有し、 分割された印刷ジョブのラスタライズ処理を行う演算処
    理装置について上記登録を行う登録手段が、 登録に必要な登録情報回収手段と、 回収した情報から登録を決定し演算処理装置ごとに性能
    を評価するための条件設定およびテストファイルの生成
    ならびに上記演算処理装置へのテストファイルの送付を
    実行するテストファイル生成・送付手段と、 上記演算処理装置からテスト結果を回収するテスト結果
    回収手段と、 テスト結果を評価する回収結果評価手段と、 評価結果蓄積手段とを有することを特徴とする印刷処理
    装置。
  2. 【請求項2】 上記印刷ジョブの実行に携わる装置の登
    録が終了するまで印刷ジョブの処理開始を禁止するよう
    にした請求項1記載の印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 上記印刷ジョブの実行に携わる装置の登
    録を行う登録手段に、上記演算処理装置、ラスタライズ
    された情報を回収する回収装置、および印刷装置ごとに
    登録申し込み案内情報を生成しネットワーク上にブロー
    ドキャストする登録情報発送手段を設け、上記演算処理
    装置、回収装置および印刷装置のそれぞれに、登録申し
    込み案内情報を生成し上記登録手段に発送する登録情報
    発送手段を設けた請求項1記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 回収された処理装置の登録申し込み案内
    情報を解析しソーティングする手段を持ち、少なくとも
    処理種類別に演算処理装置の情報を層別する手段と、設
    置場所別に印刷処理装置の情報を層別する手段とを備え
    た請求項1、2または3記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 演算処理装置用の上記登録手段から上記
    演算処理装置に送られるテストファイルには上記演算処
    理装置の資源使用条件、処理設定、処理内容を持ち、処
    理内容は少なくとも、文字、図形、写真のデータのいず
    れかを含み、ネットワークを介したテストファイル転送
    時間、ファイル処理時間を計測し、演算処理装置ごとに
    結果を登録する請求項1、2、3または4記載の印刷処
    理装置。
  6. 【請求項6】 上記演算処理装置用の登録手段は、 送り返された登録情報を元に、印刷処理が可能かどうか
    を判断して登録するか否かを決定する手段と、 テスト結果を演算処理装置より受け取る転送時間を計測
    する手段と、 テスト結果を照合する手段と、 テスト結果評価手段とを有し、 テスト結果評価手段は印刷ジョブの処理負荷予測をする
    ための情報を生成する評価データベース作成手段を持つ
    請求項1、2、3、4または5記載の印刷処理装置。
  7. 【請求項7】 上記演算処理装置用の登録手段は、 新しく演算処理装置が追加登録されたこと、またはすで
    に登録済みの演算処理装置の設定が変更されたことを示
    す情報を受け取る手段と、 一連の登録処理をその都度実行する手段と、 上記印刷ジョブの実行に携わる装置に上記結果を転送す
    る転送手段とを有し、 上記装置が最新の資源情報を利用できるようにする請求
    項1、2、3、4、5または6記載の印刷処理装置。
  8. 【請求項8】 上記分割された印刷ジョブのラスタライ
    ズ処理の実行について推測された推測時間と、演算処理
    実行の実際の時間との差が一定基準以上ある場合、上記
    差を発生させたラスタライズ処理と同等のテストファイ
    ルを用い、負荷処理予測を再度実行する評価データベー
    ス作成手段を有する請求項1、2、3、4、5、6また
    は7記載の印刷処理装置。
  9. 【請求項9】 ネットワークのある単位ごとに上記登録
    手段を持ち、それらの登録手段間で装置の登録情報を交
    換する機能を備えるとともに、上記登録手段の間で一定
    サイズの印刷ジョブを伝送し、2点間のルーティング時
    間を計測し、登録する請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載の印刷処理装置。
  10. 【請求項10】 印刷ジョブを記述したソースファイル
    から印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処
    理をネットワークを介して疎結合された複数の演算処理
    装置により行う印刷処理方法において、 分割された印刷ジョブのラスタライズ処理を行う演算処
    理装置について登録を行うために、 登録に必要な登録情報を回収するステップと、 回収した情報から登録を決定し演算処理装置ごとに性能
    を評価するための条件設定およびテストファイルの生成
    ならびに上記演算処理装置へのテストファイルの送付を
    実行するステップと、 上記演算処理装置からテスト結果を回収するステップ
    と、 テスト結果を評価するステップと、 評価結果を蓄積するステップとを有することを特徴とす
    る印刷処理方法。
JP8071579A 1996-03-27 1996-03-27 印刷処理装置および方法 Pending JPH09258926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8071579A JPH09258926A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 印刷処理装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8071579A JPH09258926A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 印刷処理装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09258926A true JPH09258926A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13464758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8071579A Pending JPH09258926A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 印刷処理装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09258926A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077129A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Casio Electronics Co Ltd 分散印刷システム及びその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077129A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Casio Electronics Co Ltd 分散印刷システム及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5987226A (en) Printing system and method
JP3826038B2 (ja) 印刷システム及びその印刷方法並びに印刷装置
US7233409B2 (en) Apparatus and methods for distributing print jobs
US6963412B1 (en) Information processing apparatus, information processing method, storage medium, and program
US7952758B2 (en) Image forming system
EP2163981B1 (en) Data processing apparatus, data processing method, and recording medium
JP6454213B2 (ja) 画像出力システム、画像処理装置、画像出力装置、これらにおける方法及びプログラム
US7551313B2 (en) Image processing device, image processing method, program, and computer readable recording medium on which the program is recorded
JP2910649B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US8094327B2 (en) Image processing device, image processing method, computer readable recording medium stored with image processing program, image processing system, and image forming device
US8345292B2 (en) Information processing apparatus, information processing apparatus control method, and storage medium
JP5394997B2 (ja) 印刷前の文書解析中における、改良されたカラー検出
US20040143794A1 (en) Image forming device, image forming program, computer readable recording medium on which the program is recorded, and image forming method
US7594178B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and control program
JPH11355588A (ja) 画像処理装置およびその方法、並びに、記録媒体
JPH09258926A (ja) 印刷処理装置および方法
JP2000198239A (ja) プリントシステム
JP2004334703A (ja) 印刷制御方法及び装置
JP3384223B2 (ja) 印刷処理システム
JPH09179699A (ja) 出力制御装置および出力制御方法および出力制御システムおよびコンピュータで呼び出し可能な工程を記憶した記憶媒体
JPH1040040A (ja) 印刷処理装置
JP2002248829A (ja) 画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記憶媒体
US9207892B2 (en) Print system, printing method, and computer-readable recording medium storing print program
JPH1040041A (ja) 印刷処理装置
JP2003341152A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、及びプログラム