JPH09179699A - 出力制御装置および出力制御方法および出力制御システムおよびコンピュータで呼び出し可能な工程を記憶した記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷環境の確認は、ホスト側では印刷メニュ
ー、プリンタ側ではステータスプリント等で個々に行な
う必要があった。 【解決手段】 上記課題を解決するために、出力制御装
置において設定される出力制御情報を記憶する記憶手段
と、外部装置において設定される出力制御情報を受信す
る受信手段と、前記記憶手段に記憶される前記出力制御
情報と前記受信手段で受信した前記出力制御情報を共に
出力する出力手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホスト・コンピュ
ータからの印刷情報を受けて動作する印刷制御装置を含
む情報処理システムに関するものであり、特に印刷制御
装置側の各種印刷設定状況の一覧を印刷するステータス
プリントやテストプリントと呼ばれる機能、印刷制御装
置内に登録されているオーバレイ・フォームの一覧を印
刷するオーバレイリストと呼ばれる機能、印刷制御装置
内に持つフォントリソースの一覧を印刷するフォントリ
ストと呼ばれる機能など出力制御情報を持つ印刷制御装
置およびプリンタドライバを含むコンピュ−タおよび前
記印刷制御装置とコンピュ−タよりなる出力制御システ
ムおよびコンピュ−タで呼び出し可能な工程を記憶した
記憶媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の出力制御システムにおいて、その
出力制御情報の確認は、ホスト側ではプリンタドライバ
またはアプリケーションソフトの印刷メニューで、ま
た、プリンタ側ではステータスプリントを印刷出力する
などして、出力制御システムを構成するそれぞれのデバ
イス毎に個々に行なうことができる。

【０００３】例えば、あるアプリケーションからの印刷
を実行する際に、そのプリンタドライバの印刷メニュー
の中の項目に”ホスト側のパネル設定値に従う” とい
うものがある場合を考えてみる。（図４にＷｉｎｄｏｗ
ｓ（米国マイクロソフト社の登録商標）プリンタドライ
バの設定画面の一例を示す。） このような場合、ユー
ザは、印刷制御装置のところまで来て、まず印刷制御装
置のステータスプリントを実行し、パネルの設定状況を
確認したのち、再びホスト側に戻ってアプリケーション
の印刷メニューから印刷実行をしていた。プリンタ側の
パネル設定項目は、ホスト側からコマンドによって設定
することは可能であるが、ネットワーク環境下などで、
複数のユーザで１台のプリンタを共有しているため、個
人がむやみにプリンタ側のパネル設定値を変更すること
は好ましくない。このため、”ホスト側のパネル設定値
に従う” というメニューを選択する場合もある。

【０００４】従来の印刷制御装置には、帳票や定型業務
の枠組みフォームをオーバレイページとして登録し、通
常印刷時にそのオーバレイページを指定し重ね合わせて
印刷するオーバレイ印刷機能というものがある。この印
刷制御装置に対する従来のＷｉｎｄｏｗｓ（米国マイク
ロソフト社の登録商標）用プリンタドライバでは、オー
バレイファイルは、ホスト側のハードディスクなどの二
次記憶手段で持っていて、印刷のたびに、そのオーバレ
イファイルを印刷制御装置に一時登録して利用してい
た。一時登録であるため、その印刷ジョブが出力し終わ
ると、印刷制御装置内のオーバレイデータは削除される
ようになっている。一方、プリンタ側では、オペレーシ
ョンパネルからの指定によって、プリンタ内に登録され
ているオーバレイのリストと、そのオーバレイページそ
のものを印刷することが可能である。

【０００５】同様な事例として、フォントリソースの管
理に関する話が挙げられる。オーバレイリストと同様
に、プリンタ内で管理されているフォントリソースの一
覧をリスト形式で印刷出力する機能として、フォントリ
ストという機能がある。一方、ホスト側では、ホスト側
固有のフォントリソースをハードディスクなどの二次記
憶装置に持つ。

【０００６】これら、ステータスプリントやオーバレイ
リスト、フォントリストといった、出力制御情報を出力
する際のプリンタ側の印刷処理方法として、従来は、あ
らかじめ決められた項目のみをあらかじめ決められたレ
イアウトで出力する固定的な処理として可能である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タ側のオペレーションパネル操作などによって行なうス
テータスプリントの印刷では、１枚のステータスプリン
トに、ホスト側の印刷制御情報も印刷し、出力制御シス
テム全体の印刷制御情報を一目で把握するようなものは
従来はなかった。

【０００８】その方法として、ホスト側で作成したオー
バレイページを、ステータスプリント時、またはオーバ
レイリスト出力時、フォントリスト出力時などに重ね合
わせて出力するなどの処理が考えられるが、従来はして
いなかった。

【０００９】その理由として、Ｗｉｎｄｏｗｓ（米国マ
イクロソフト社の登録商標）プリンタドライバからオー
バレイ機能を使用した場合は、オーバレイページの登録
作業自体が一つの印刷ジョブの中で完結してしまうた
め、プリンタ側のオーバレイリスト出力機能で、ホスト
側の持つオーバレイファイルを見ることはできなかっ
た。また、一時登録レベルでなく、永久登録レベルによ
って登録作業を行ない、一度プリンタに登録したらそれ
以降は登録作業をしないようにする場合では、紙づまり
やその他の何等かの要因によってプリンタ側の電源がい
ったん遮断された場合などは、従来のプリンタドライバ
では、プリンタ側の電源遮断を検知するすべがないた
め、オーバレイのかからない印刷結果が出てしまうとい
う問題もある。この問題は、特にネットワーク環境での
利用形態を考えた際には、影響が大きかった。

【００１０】一方、オーバレイ機能に関しても、ホスト
側のプリンタドライバで管理しているオーバレイファイ
ルについては、プリンタ側では把握出来ないため、次の
ような欠点があった。

【００１１】例えば、従来のＷｉｎｄｏｗｓ（米国マイ
クロソフト社の登録商標）プリンタドライバでは、印刷
するたびにホスト側からオーバレイデータを一時登録す
ることで印刷を行なっているが、これは、印刷データの
データ量を増大させるとともに、印刷結果を得るまでの
パフォーマンスの低下要因にもなり問題である。本来、
ホスト側とプリンタ側で持つ、オーバレイファイルの対
応がリアルタイムで把握できれば、一時登録でなく永久
登録によって、プリンタ内にオーバレイファイルを固定
的に持つことや、印刷処理時に必要なタイミングに必要
なオーバレイファイルのみをホスト側に送信要求を出す
ような仕組みをプリンタ側に持つことが望ましいが、現
時点では、そのようなものはないため、印刷効率の低下
を招いている。

【００１２】このため、用紙サイズや用紙の向きの情報
をプリンタドライバから取得してレイアウトを行なうア
プリケーション（Ｗｉｎｄｏｗｓ（米国マイクロソフト
社の登録商標）３．１のメモ帳などがこれに該当）があ
るが、これらのアプリケーションから印刷を行なう際
に、まずプリンタの用紙の設定状態を把握した上で、プ
リンタドライバを設定し、そしてアプリケーションから
印刷を実行することになり、ユーザが印刷環境の把握を
するためにかなり煩雑な操作を繰り返す必要があった。
もし、プリンタ側の用紙設定状況とプリンタドライバ側
の用紙設定状況が一致していない場合、用紙の向きが
「横」に設定されているのに、用紙の向きを「縦」とし
てデータを送ってしまうなどのミスマッチも発生し問題
であった。

【００１３】このように、ある印刷作業を行なう際に、
プリンタ側の印刷環境設定状況とホスト側の印刷環境設
定状況を同時に把握しなければならない事態が多々ある
のにもかかわらず、現状では、それぞれの印刷環境設定
状況を個別に把握するために非常に手間がかかったり、
ホスト側からの一方的な設定で動作するしか方法はなく
問題となっている。

【００１４】常にその時点でのホスト側とプリンタ側の
両方のオーバレイリソースの管理情報を一度の操作で見
れるようにした方がユーザの手間が省けることは言うま
でもなく、出力制御システムとしてマクロ的な視野で見
た場合でも、冗長な情報を重複して持つことを避けられ
るので、印刷速度、そのためのデータ量などさまざまな
面での効率化につながることになる。

【００１５】上記の説明では、オーバレイリストについ
て説明したが、フォントリストについても全く同様の問
題を含んでいる。

【００１６】従来は、プリンタドライバまたはアプリケ
ーションソフトでホスト側の持つフォントとプリンタ側
の持つフォントの置き換えなどが行えたが、プリンタ側
の操作によって、ホスト側で持つフォントも含めた、出
力制御システム全体としてのフォントリソースの一覧の
ホスト側での参照および印刷出力することは不可能であ
った。

【００１７】例えば、ホスト側のみで持っているフォン
トは、印刷時にホスト側でビットマップ形式に展開さ
れ、それをプリンタの持つイメージ描画機能を使って印
刷することになる。また、ホスト側とプリンタ側で同じ
フォントスケーラ（アウトラインフォントのフォントデ
ータから任意の大きさのビットマップフォントを展開す
るための処理実行手段）を持っている場合は、同じアウ
トラインフォントリソースを共有できるので、ホスト側
でビットマップ形式に展開する作業は行なわず、アウト
ラインフォントの生データをプリンタにダウンロード
し、プリンタ側のフォントスケーラを用いて展開処理を
行なうことになる。いずれの場合も、ＷＹＳＩＷＹ
Ｇ（”Ｗｈａｔ Ｙｏｕ Ｓｅｅ Ｉｓ Ｗｈａｔ Ｙ
ｏｕ Ｇｅｔ”の略で、ホスト側の画面で見た通りに、
プリンタからその出力を得るという意味で使われる）の
ための実現手段に過ぎない。つまりユーザにとってはこ
のような実現手段の過程は重要でなく、出力制御システ
ム全体として、どのフォントが印刷可能で、どのフォン
トが不可能なのか、またどのフォントが高速でかつ奇麗
に印刷にできてどのフォントを用いると印刷結果を得る
までの時間が遅くなるのかといった情報がわかれば十分
なのである。このような情報は、ホスト側のプリンタド
ライバの情報だけでも、プリンタ側の印刷環境の設定状
況だけをそれぞれ個々に把握しているだけでは、わかり
ずらいもので、ホスト側とプリンタ側の双方をあわせた
出力制御システムとしてマクロ的な視野に立って、環境
の設定状況を把握することが望ましいが、現状では、こ
のような形で、印刷環境の情報を把握する手段を持つ出
力制御システムは存在しない。

【００１８】さらに、プリンタの評価時や、顧客先から
の問い合わせおよびクレームに対応する際に、評価時の
測定環境や、印刷結果を出力したシステムの環境に関す
る情報が、断片的であると、評価結果および測定結果の
値が正しく伝わらなかったり、誤解を招いたりすること
も多々あった。特にプリンタ側のファームウェアに比
べ、プリンタドライバは、ホスト側で動作するいちプロ
グラムとして供給されるため、バージョンアップも頻繁
に行なわれるものであるが、ドライバ側のバージョンが
少しでも変わるだけで、印刷結果を得るまでの出力時間
が大きく変わることがあり、プリンタとそれに対応する
プリンタドライバの設定状況の情報をバラバラに得る現
状では、これらの対応づけの管理が疎かになりがちで、
誤解を招いたり、顧客先で抱えている問題を、サービス
センターや販売元、製造元で再現できないなどの問題も
招く要因となっており問題であった。

【００１９】

【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の印刷装置は以下のような構成を備える。即
ち、印刷制御装置において設定される出力制御情報を記
憶する記憶手段と、前記コンピュ−タにおいて設定され
る前記出力制御情報を前記コンピュ−タから前記印刷制
御装置に送ることを要求する指示手段と、前記指示に基
づいて送信される、コンピュ−タにおいて設定される出
力制御情報を受信する受信手段と、前記記憶手１６段に
記憶される前記出力制御情報と前記受信手段で受信する
前記出力制御情報を共に出力する出力手段とを備える印
刷制御装置と、前記コンピュ−タにおいて設定される前
記出力制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
記憶される前記出力制御情報を前記出力制御装置に送信
する送信手段とを有する。

【００２０】印刷制御装置で設定される出力制御情報を
コンピュ−タに送信することを要求する指示送信手段
と、前記印刷制御装置で設定される前記出力制御情報を
受信する受信手段と、コンピュ−タにおいて設定される
出力制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶される前記出力制御情報と前記受信手段で受信する前
記出力制御情報を共に出力する出力手段とを備えるコン
ピュ−タと、前記印刷制御装置において設定される出力
制御情報を記憶する記憶手段と、前記指示に基づいて、
前記出力制御情報を前記コンピュ−タに送信する送信手
段とを備える印刷制御装置とを有する。

【００２１】印刷制御装置において設定される出力制御
情報を記憶する記憶手段と、コンピュ−タにおいて設定
される出力制御情報を受信する受信手段と、前記記憶手
段に記憶される前記出力制御情報と前記受信手段で受信
する前記出力制御情報を共に出力する出力手段とを備え
る印刷制御装置と、前記コンピュ−タにおいて設定され
る前記出力制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に記憶される前記出力制御情報を、前記出力制御情報
が変更される時に前記出力制御装置に送信する送信手段
とを備えるコンピュ−タとを有する。

【００２２】

【発明の実施の形態】本実施例の構成を説明する前に、
本実施例を適用するレーザービームプリンタ（以下「Ｌ
ＢＰ」と記述）の構成について図１を参照しながら説明
する。

【００２３】図１は、本発明を適用可能なプリンタ１０
０の構成を示す断面図であり、例えばＬＢＰの場合を示
す。図において、プリンタ１００はＬＢＰ本体であり、
外部に接続されているホスト・コンピュータ２００など
から供給される印刷情報（文字コード等）やフォーム情
報あるいはマクロ命令等を入力して記憶するとともに、
それらの情報に従って対応する文字パターンやフォーム
パターン等を作成し、記憶媒体である記録紙上に像を形
成する。１２０は操作のためのスイッチおよびＬＥＤ表
示器等が配されているオペレーション・パネル、１１０
はＬＢＰ本体１００の制御および後述の２００で示され
るホスト・コンピュータから供給される文字情報等を解
析し印刷処理を行うフォーマッタ制御部である。このフ
ォーマッタ制御部１１０において展開された印刷情報
は、対応するパターンのビデオ信号に変換されレーザド
ライバ１３１に出力される。レーザドライバ１３１は半
導体レーザ１４１を駆動するための回路であり、入力さ
れたビデオ信号に応じて半導体レーザ１４１から発射さ
れるレーザ光１４２をオン・オフ切り替えする。レーザ
光１４２は回転多面鏡１４３で左右方向に振らされて静
電ドラム１４４上を走査露光する。これにより、静電ド
ラム１４４上には文字パターンの静電潜像が形成される
ことになる。この潜像は、静電ドラム１４４周囲に配設
された現像ユニット１４５により現像された後、記録紙
に転写される。この記録紙にはカットシートを用い、カ
ットシート記録紙はＬＢＰ１００に装着した用紙カセッ
ト１４６に収納され、給紙ローラ１４７及び搬送ローラ
１４８と１４９とにより、装置内に取り込まれて、静電
ドラム１４４に供給され、記録紙に転写され、画像を形
成する。また、ＬＢＰ本体１００には、図示しないカー
ドスロットを少なくとも１個以上備え、内蔵フォントに
加えてオプションフォントカード，言語系（コマンド体
系）の異なる制御カード（エミュレーションカード）を
接続できるように構成されている。

【００２４】図２は、本実施例の出力制御システムの構
成を示すブロック図である。

【００２５】図２において２００はホストコンピュータ
であり、プリントデータ及び制御コードから成る印刷情
報を印刷装置１００に出力するものである。

【００２６】なお、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステ
ムであっても、ＬＡＮ等のネットワークを介して処理が
行われるシステムであっても本発明を適用できることは
言うまでもない。

【００２７】印刷装置１００は、機能的に大きく分けて
フォーマッタ制御部１１０、オペレーションパネル部１
２０、出力制御部１３０、プリンタエンジン部１４０よ
り構成されている。

【００２８】フォーマッタ制御部１１０は、ホスト・コ
ンピュータ２００との通信手段であるところのインタフ
ェース（Ｉ／Ｆ）部１１１と、受信データ等を一時的に
保持管理するための受信バッファ１１２１、送信デ−タ
等を一時的に保持管理するための送信バッファ１１２
２、印刷データの解析を司るコマンド解析部１１４、印
刷制御処理実行部１１５、プリンタ１００の印刷設定、
フォントリスト、オ−バレイリストのデ−タを格納して
いるプリンタ設定デ−タ格納部１１５１、ステ−タスプ
リントのフォ−ムのデ−タを格納しているステ−タスプ
リントフォ−ム格納部１１５２、ドライバ側から送られ
てきた設定デ−タを格納するドライバ設定デ−タ格納部
１１５３、出力するステ−タスプリントを作成し、格納
しておくステ−タスプリント格納部１１５４、描画処理
実行部１１６、ページメモリ１１７等より構成されてい
る。

【００２９】インタフェース（Ｉ／Ｆ）部１１１は、ホ
スト・コンピュータ２００との印刷データの送受信およ
び本発明の印刷環境通知手段も兼ねる通信手段である。
このインタフェース部１１１を通して受信した印刷デー
タは、そのデータを一時的に保持する記憶手段である受
信バッファ１１２１に逐次蓄積され、必要に応じてコマ
ンド解析部１１４によって読み出され処理される。コマ
ンド解析部１１４は各印刷制御コマンド体系に準じた制
御プログラムにより構成されており、このコマンド解析
部１１４で解析されたコマンドは、文字印字、図形、イ
メージ描画に関する印刷データの解析結果を描画処理実
行部１１６においてより処理しやすい統一的な形式の中
間コードの形に変換される。また、給紙選択やフォーム
登録などの描画以外のコマンドは、印刷制御処理実行部
１１５において処理される。

【００３０】描画処理実行部１１６は、コマンド解析部
１１４から送られてきた中間コ−ドを一旦バッファ中に
集め、１ペ−ジ分蓄えられたらこの中間コードによって
各描画コマンドを実行し、ビットマップに展開し、文字
や図形、イメージの各オブジェクトをページメモリ１１
７に逐次イメ−ジ展開して行く。なお一般的に、フォー
マッタ制御部１１０は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）、
後述の各種フロ−チャ−トで示されるプログラムを格納
したリードオンリメモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセス
メモリ（ＲＡＭ）などを用いたコンピュータ・システム
によって構成されている。また、各部の処理は、マルチ
タスクモニタ（リアルタイムＯＳ）のもとで、タイムシ
ェアリングに処理される構成であっても良いし、各機能
ごとに専用のコントローラを用意して独立して処理され
る構成であってもかまわない。マルチタスクモニタの場
合についての各機能の説明をすると、受信バッファ１１
２１および送信バッファ１１２２はＲＡＭ上の機能であ
る。コマンド解析部１１４では、ＣＰＵが実行手段とし
て、ＲＯＭが中間コ−ドに変換するためのプログラムの
格納手段として、ＲＡＭが変換された中間コ−ドを記憶
する手段として機能している。印刷制御処理実行部１１
５では、ＣＰＵが実行手段として、ＲＡＭが各種デ−タ
を記憶する手段として、ＲＯＭが本発明におけるプリン
タ側制御のプログラムの格納手段として機能している。
描画処理実行部１１６では、ＣＰＵが実行手段として、
ＲＯＭが送られてきた中間コ−ドのデ−タをビットマッ
プ展開するプログラムを格納する手段として、ＲＡＭが
送られてきた中間コ−ド及び展開されたイメ−ジを格納
する手段として機能している。ペ−ジメモリ１１７はＲ
ＡＭ上の機能である。一般的には描画処理実行部１１６
は独立した専用のコントロ−ラを持っている。本実施例
では、フォ−マッタ制御部１１０をこれらの機能の集合
として説明する。

【００３１】オペレーション・パネル１２０は、印刷装
置１００の各種状態を設定・表示するためのものであ
る。

【００３２】出力制御部１３０は、ページメモリ１１７
のイメ−ジデ−タをビデオ信号に変換処理し、プリンタ
エンジン部１４０へ画像転送を行う。プリンタエンジン
部１４０は受け取ったビデオ信号を記録紙に永久可視画
像形成するための印刷機構部であり、図１において前述
したものである。給紙カセット１４６は着脱可能な用紙
格納装置である。

【００３３】以上、印刷装置１００について説明した
が、次にホスト・コンピュータ２００の構成について説
明を加える。ホストコンピュータ２００は、キーボード
２２０とディスプレイモニタ２３０を合わせた一つのシ
ステムとして構成されている。ホストコンピュータ２０
０は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ハ−ドディスク（Ｈ
Ｄ）３００などで構成されており、ハ−ドディスク３０
０にプログラムがインスト−ルされていて、ＣＰＵが読
み出すことにより実行するしくみのＭＳ＿ＤＯＳ、Ｗｉ
ｎｄｏｗｓ（米国マイクロソフトの登録商標）などの基
本ＯＳのもとで動作しているものとする。本発明の印刷
に関する部分にのみ注目し、基本ＯＳ上での機能を大き
く分類すると、アプリケーション・ソフト２０１、基本
ＯＳの機能の一部であるＧｒａｐｈｉｃ Ｄｅｖｉｃｅ
Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ（以後、ＧＤＩと記す）２０２、
プリンタ・ドライバ２０３と分けて考えることができ、
更にプリンタドライバ２０３は、外部のフロッピ−・デ
ィスクからハ−ド・ディスク３００に読み込まれた、後
述の各種フロ−チャ−トに示されるプログラムを、ＣＰ
Ｕがを読み出すことで実行するしくみのドライバコマン
ド制御部２０３１、ＲＡＭ中のドライバ設定デ−タ格納
部２０３２、プリンタから送られてきた設定デ−タを格
納する、ＲＡＭ中のプリンタ設定デ−タ格納部２０３３
に分けて考えることができる。アプリケーション・ソフ
ト２０１は、例えば、ワープロや表計算のソフトウェア
などを指すものである。例えば、一般的なワープロソフ
トを例に取り説明する。アプリケーション２０１はユー
ザインターフェースをそなえており、ここでテキストの
編集作業などを行なって、その文書を印刷する時には、
印刷メニューを選択して印刷を実行する。次に、アプリ
ケーション２０１は、基本ＯＳの一部の機能であるＧＤ
Ｉ２０２をコールする。このＧＤＩ２０２は画面表示や
印刷出力などの表示デバイスを司る基本関数群であり、
アプリケ−ション２０１はこの基本関数を使うことで、
機種に依存する部分を意識することなく、アプリケーシ
ョン２０１を動作させることが可能である。次にＧＤＩ
２０２は、それぞれの印刷装置の機種に依存する情報を
管理するプリンタ・ドライバ２０３からデバイスの持つ
描画能力や印刷解像度などの情報を取り込み、アプリケ
ーション・ソフト２０１からコールされたＧＤＩ関数を
解析し、その情報を現在選択されているプリンタ・ドラ
イバ２０３に渡す。プリンタ・ドライバ２０３は、ＧＤ
Ｉ２０２より受け取った情報と、それ自身が持つユーザ
ーインターフェースによって設定された印刷環境設定を
もとに、対応する印刷装置のコマンド体系に準拠したコ
マンド列およびデータ列を生成するものである。生成さ
れたコマンド列およびデータ列は、ホスト・コンピュー
タ２００の通信手段であるＩ／Ｆ部２０５を通して、印
刷装置１００へ送出される。ファイル２０４はオ−バレ
イファイルを含み、ハ−ドディスク３００の中のもので
ある。また、Ｉ／Ｆ部２０５は、印刷装置からの印刷情
報を受信する機能も備え持つものでもある。

【００３４】

【実施例】まず本発明の全体的な動作について３つの実
施形態を例に取り簡単に概要を説明する。

【００３５】（１）． プリンタ側のオペレーションパ
ネルからの操作によって、ホスト側の印刷環境設定状態
や印刷資源の情報も含めた、ステータスプリント、オー
バレイリスト、フォントリストなど出力制御情報を印刷
出力する。

【００３６】（２）． ホスト側のプリンタ・ドライバ
での操作によって、プリンタ側の印刷環境設定状態や印
刷資源の情報も含めた、出力制御情報を画面に表示また
は、プリンタ側から印刷出力する。

【００３７】（３）． 上記、（１），（２）を双方向
通信手段を用いず、単方向（ホスト→プリンタ）通信手
段で実現する方法。

【００３８】（実施例１）図３は、第１の実施形態であ
る「プリンタ側のオペレーションパネルからの操作によ
って、ホスト側の印刷環境設定状態や印刷資源の情報も
含めた、ステータスプリント、オーバレイリスト、フォ
ントリストなどを印刷出力する」という実施例における
処理手順を示すフローチャートである。

【００３９】まずはじめに、ステップ（１）において印
刷制御処理実行部１１５が、プリンタ１００がオフライ
ン状態かどうかをチェックする。これは、ステータスプ
リントやオーバレイリストを出力する際は、プリンタ１
００を一旦オフライン状態にして、パネル１２０のメニ
ュー操作によって行なう必要があるためであり、Ｉ／Ｆ
１１１のハンドシェイク用信号線がｂｕｓｙであるかど
うかによって行う。ここでもしオフライン状態でなけれ
ば、本処理は終了し、通常の印刷を行なう処理に制御を
戻す。次にステップ（２）において印刷制御処理実行部
１１５が、パネル１２０からの操作によってステータス
プリント実行命令がなされたかどうかをチェックする。
他の命令の場合は本処理は終了し、通常の印刷を行なう
処理に制御を戻す。通常の印刷を行なう処理についての
説明は、本実施例では割愛する。印刷制御処理実行部１
１５が、ステータスプリント実行命令がなされたと判断
した場合は、ステップ（３）に進み、印刷制御処理実行
部１１５が、送信バッファ１１２２、Ｉ／Ｆ１１１をを
通してホスト１００のドライバコマンド制御部２０３１
に設定項目要求命令を送る。この時ホスト１００側で
は、ドライバコマンド制御部２０３１がＩ／Ｆ２０５を
通してドライバ設定デ−タ格納部２０３２からデ−タを
読み取り、Ｉ／Ｆ２０５を通してプリンタ２００側へ送
る。次にステップ（４）に進み、Ｉ／Ｆ１１１、プリン
タ受信バッファ１１２１を通して印刷制御処理実行部１
１５が、ホスト２００から送られてきた出力制御情報を
取得し、ドライバ設定デ−タ格納部１１５３へ格納され
る。この出力制御情報は、印刷設定状況、フォントリス
ト、オ−バレイリストなどを扱うものとする。ここで
は、以下に示すような設定項目の値を取得するものとす
る。以下では、ホスト側の情報およびプリンタドライバ
側の設定項目（〔〕内は選択肢を示す。）とその内容に
ついて補足しておく。

【００４０】・ホスト側基本ソフトのバージョン情報 ホスト側のハードウェアを動かすＯＳなどと呼ばれる基
本ソフトの種類を特定する情報で、例えば、”Ｗｉｎｄ
ｏｗｓ３．１” とか ”ＭＳ＿ＤＯＳ Ｖｅｒ６．
２”（米国マイクロソフト社の登録商標） などの文字
列として情報を得る。

【００４１】・ホスト側の総搭載メモリ量 ホストコンピュータ２００が持つ、メモリ（ＲＡＭ）容
量。

【００４２】・プリンタドライバのファイル名 プリンタドライバを特定するための情報で、そのファイ
ルの所在およびファイル名をフルパスで返す。例え
ば、”Ｃ：￥ＷＩＮ９５￥ＳＹＳＴＥＭ￥ＬＩＰＳ３Ｍ
Ｓ．ＤＲＶ” などのような文字列として情報を得る。

【００４３】・プリンタドライバのバージョン情報 同じプリンタ用のドライバであっても、様々なバージョ
ンが存在し、それぞれの動きや送出コマンド列は微妙に
異なるため、プリンタドライバを特定する上では、バー
ジョン情報は必須のものとなる。例えば、”ＥＳＣ／Ｐ
ａｇｅ Ｖｅｒ．３．１６” とか ”ＬＩＰＳ４ Ｖ
ｅｒ３．２０” などの文字列として情報を得る。

【００４４】・用紙の向き〔縦、横〕 用紙の方向に対する、印字の方向を指定する。用紙に縦
長のレイアウト（ポートレイト）で印刷するか、横長の
レイアウト（ランドスケープ）で印刷するかを選択す
る。 縦：縦長のレイアウト 横：横長のレイアウト

【００４５】・用紙サイズ〔Ａ４、Ｂ５、Ａ５、ハガ
キ〕 印刷する原稿の用紙サイズを選択する。

【００４６】・解像度〔６００ＤＰＩ、３００ＤＰＩ〕 印刷の解像度を指定する。

【００４７】・給紙方法〔自動、上段カセット、下段カ
セット、トレイ〕 用紙の給紙方法を設定する。 自動：「用紙サイズ」で設定されているサイズの用紙を
自動的に選択するようにプリンタに指示する。 上段カセット：上段カセットの用紙を選択するようにプ
リンタに指示する。 下段カセット：オプションの下段カセットが装着されて
いる場合、下段カセットの用紙を選択するようにプリン
タに指示する。

【００４８】・トレイ用紙サイズ〔Ａ４、Ｂ５、Ａ５、
ハガキ〕

【００４９】・保証メモリ〔パネル優先、自動、しな
い〕 プリンタ１００のメモリは、印刷データの処理に使用さ
れる描画用メモリや、オーバレイ印刷時などに使用され
る登録用メモリなど、さまざまな用途に使われます。特
に、描画メモリが少ないと、印刷する用紙サイズや内容
によっては描画メモリが不足することがある。本項目で
は、プリンタ１００の描画メモリをどれだけの量に割り
当てるかを設定する。 パネル優先：プリンタ１００の操作パネル１２０で行な
った設定を使用する。 自動：プリンタのメモリ容量にあわせて自動的に描画用
メモリを確保する。（この時は、できるだけ多くの描画
メモリを確保しようとする。） しない：描画用メモリとしては必要最低限確保し、登録
用メモリなどをより多く利用できるようにする。

【００５０】・画像ホスト展開〔する、しない〕 多値データをモノクロ系の二値プリンタに送る時に、二
値化処理をホスト側で行なう場合に、本項目を”する”
に設定する。本項目を”しない” に設定すると、多値
データのままプリンタに送る。この場合は、プリンタの
ＰＤＬで二値化処理を行なうことになる。

【００５１】・カラー補正〔する、しない〕 カラーマッチング処理を行なう場合の処理の種類を指定
する。

【００５２】・スムージング処理〔パネル優先、しな
い、する〕 図形や文字の輪郭などのギザギザを滑らかにするスムー
ジング処理機能を使用するかどうかを設定する。

【００５３】・印刷部数〔０〜９９〕 印刷する部数を指定する。

【００５４】・ＴｒｕｅＴｙｐｅフォント ホスト側で持つＴｒｕｅＴｙｐｅフォントを印刷する際
の処理方法を以下の３つの方法から選択する。 ・プリンタフォントで出力 ………モニタに表示されて
いるＴｒｕｅＴｙｐｅフォントを、全てプリンタフォン
トに置き換えて印刷する。置き換えるプリンタフォント
は、プリンタドライバが自動的に選択する。 ・置き換えテーブルを使用 ………モニタに表示されて
いるＴｒｕｅＴｙｐｅフォントのうち、指定したものを
あらかじめ設定したフォント置き換えテーブルに従って
印刷する。 ・高速グラフィック出力 ………ＴｒｕｅＴｙｐｅフォ
ントを高速に印刷する機能を使う時に選択する。使用す
る文字のみをホスト側で展開し、プリンタに登録し、２
度以上使用する文字については、ホスト側で再展開せず
にあらかじめ登録してあるものを利用し、印刷を高速に
行なうものである。

【００５５】・オーバレイ〔登録、印刷〕 オーバレイ機能とは、すべてのページに印刷するものを
あらかじめフォームとして登録しておき、あとはフォー
ムに重ね合わせて印刷する機能である。これにより、印
刷するたびに同じ原稿を送信する手間を省くものであ
る。

【００５６】オーバレイの設定項目で、”登録” を選
択した場合は、印刷データがプリンタには送られず、フ
ァイル名という項目で設定した名前で、フォームファイ
ルがオ−バレイペ−ジとしてホスト側のハードディスク
などに登録される。また、”印刷” を選択した場合
は、ファイル名という項目で設定されているフォームフ
ァイルと重ね合わせて、通常の印刷結果をプリンタに送
出するものである。

【００５７】図４は、本実施例の構成要素の一つである
プリンタドライバ２０３のメイン画面であり、ユーザが
上記項目の設定を行なうためのものである。ユーザは、
印刷に先立ち、この画面によって事前に印刷環境の設定
をキーボードまたはマウス２１０などのポインティング
デバイスを使用して事前に行なっておく。アプリケーシ
ョン２０１から印刷実行を行なうことで、このプリンタ
ドライバの設定に従った印刷データ（コマンドコード
列）が作成され、プリンタ１００に送出されることにな
る。

【００５８】次にステップ（５）に進み、プリンタ１０
０側の印刷環境設定状況の情報を取得する。これらの処
理は、すべて印刷制御処理実行部１１５において処理さ
れている。ステ−タスプリントフォ−ム格納部１１５２
からステ−タスプリントのフォ−ムを読み出し、またプ
リンタ設定デ−タ格納部１１５１とドライバ設定デ−タ
格納部１１５３からそれぞれのデ−タを読み出す。プリ
ンタ側の印刷環境設定項目としては、以下のようなもの
が挙げられる。

【００５９】・バージョン 印刷装置のファームウェアのバージョンを示す。

【００６０】・フォントバージョン 印刷装置の内蔵フォントＲＯＭのバージョンを示す。

【００６１】・総搭載メモリ量 印刷装置の総搭載メモリ（ＲＡＭ）量を示す。

【００６２】・オプション装着状況 フォント、エミュレーション、拡張インターフェースな
どのオプションの装着状態を示す。

【００６３】・用紙の向き〔縦送り、横送り〕 トレイ給紙機構からの用紙搬送を縦送りで行なうか、横
送りにするかの選択を行なう。

【００６４】・給紙モード〔自動、上段カセット、下段
カセット、トレイ〕 用紙の給紙方法を設定する。 自動：「用紙サイズ」で設定されているサイズの用紙を
自動的に選択する。 上段カセット：上段カセットの用紙を選択する。 下段カセット：オプションの下段カセットが装着されて
いる場合、下段カセットの用紙を選択する。 トレイ：給紙トレイから給紙を行なう。

【００６５】・トレイ優先〔する、しない〕 給紙モードが自動の時に、給紙トレイから順に給紙口を
検知するように設定する。本設定で、”する” を選択
した場合は、受信データの用紙サイズに合致するかどう
かの検知は、給紙トレイ→上段カセット→下段カセット
の順で行なわれる。一方、本設定で、”しない” を選
択した場合は、上段カセット→下段カセット→給紙トレ
イの順で検知が行なわれる。

【００６６】・トレイ用紙〔Ａ４、Ｂ５、Ａ５、ハガ
キ〕 トレイ用紙サイズを設定する。トレイ給紙口には、用紙
サイズ検知手段が存在しない。このため、本項目によっ
て論理的な用紙サイズを規定しておく。

【００６７】・カセット用紙 装着されている用紙カセットの用紙サイズを示す。

【００６８】・漢字コード〔ＥＵＣ、シフトＪＩＳ、Ｊ
ＩＳ〕 ・文字サイズ ・漢字書体 ・ＡＮＫ書体 ・優先漢字 ・オーバレイ１ ・オーバレイ２ ・白紙節約 ・自動切り換え ・タイムアウト ・トナー節約 ・インタフェース選択〔自動、セントロ、ＲＳ２３２
Ｃ〕 ・受信バッファサイズ〔１〜６４ＫＢｙｔｅ〕 ・スピード〔高速、中速、低速〕 ・転送速度〔１２００、２４００、９６００、１４４０
０、１９２００〕 ・ビット長〔７、８〕 ・パリティビット〔なし、１、２〕 ・ストップビット〔１、１．５、２〕

【００６９】ステップ（６）では、印刷制御処理実行部
１１５が、ステップ（４）で取得したホスト側プリンタ
ドライバの設定情報とステップ（５）で取得したプリン
タ１００側の設定情報を、ステ−タスプリントフォ−ム
格納部１１５２から読み出したフォ−ムと併せて、１枚
のステータスプリントとして、ステ−タスプリント格納
部１１５４に作成する。これは図６に示すような出力ペ
ージを作成し、それを印刷出力する。図５に本実施例１
の概念図を示す。

【００７０】また実施例１では印刷設定状況を例に挙げ
て説明を行ったが、本発明では実施例２において説明す
るフォントリストやオ−バレイリストについても適用可
能である。以上説明したように本発明は、従来、ホスト
側のプリンタドライバの情報だけ、もしくは、プリンタ
側の印刷環境の設定状況だけをそれぞれ個々に把握して
いるだけではわかりずらかったものを、ホスト側とプリ
ンタ側の双方をあわせた出力制御システムとしてマクロ
的な視野に立って環境の設定状況を把握することが可能
となり、ドライバ側の設定ミスによる印刷ミスや、ホス
トとプリンタが離れた環境での出力制御システムの環境
把握作業の改善といった効果が得られるようになるもの
である。

【００７１】（実施例２）では、次に、図７に示すフロ
ーチャートを参照しながら、図２を用いて、第２の実施
形態である「ホスト側のプリンタ・ドライバでの操作に
よって、プリンタ側の印刷環境設定状態や印刷資源の情
報も含めた、ステータスを画面に表示または、プリンタ
側から印刷出力する」という実施例について詳細な処理
手順を説明する。本実施例の構成要素としては、前述の
実施例１と同じであり、図１、図２の各構成は同じもの
とする。

【００７２】まず、はじめに、ステップ（１）において
プリンタドライバのＵＩ（ＵｓｅｒＩｎｔｅｒｆａｃ
ｅ）を通して、フォントリスト印刷の指示があったかど
うかをチェックする。フォントリスト以外であれば、本
処理は終了する。

【００７３】次にステップ（２）において、まず、プリ
ンタドライバ２０３は、プリンタ１００側にフォントリ
ストの情報を要求するコマンドを発行する。この要求コ
マンドは、ドライバのコマンド制御部２０３１がＩ／Ｆ
２０５を通してプリンタ１００側に送る。一方プリンタ
１００側では、Ｉ／Ｆ１１１を通して、プリンタの印刷
制御処理実行部１１５が取得する。ここでは、印刷制御
処理実行部１１５が現在実行中の処理を一時的に停止さ
せ、ホスト２００からのフォントリスト要求コマンドに
答える処理を優先して処理する。次に、コマンド解析部
１１４からの指示によって、印刷制御処理実行部１１５
がプリンタ１００側のフォントリスト情報を作成する
が、このとき、図８のような形式で情報を作成し、ホス
ト２００側に送り返す。このデータ形式は、情報のヘッ
ダーとフッターで囲まれた部分にフォントリストを記述
し、フォント名称、１バイト系なのか２バイト系なのか
の情報、グラフックセットに関する情報などを含むもの
である。この情報は、プリンタのオペレーションパネル
から実行するフォントリスト出力時に用いるデータと同
じ書式のものである。印刷制御処理実行部１１５では、
フォントリソースを管理しているファイルシステム１１
３をアクセスし、対応するプリンタドライバで利用可能
と思われるフォントの一覧情報を一時的なバッファ上に
作成し、送信バッファ１１２２、Ｉ／Ｆ部１１１を介し
てホスト側に返送する。ホスト側に戻り、ステップ
（３）では、Ｉ／Ｆ２０４を通してドライバコマンド制
御部２０３１へ送られ、このプリンタ１００側の情報を
ホスト２００側で取得する。この際、ホスト２００とプ
リンタ１００の通信は双方向通信手段を介して行なわれ
る。

【００７４】ステップ（４）では、ドライバコマンド制
御部２０３１が、ホスト１００側で管理しているフォン
トリソースの情報を取得する。この処理はプリンタドラ
イバがＧＤＩ２０２に問い合わせることで行なわれる。
最後に、ステップ（５）で、ドライバコマンド制御部２
０３１が、プリンタ１００側のフォントリソース情報
と、ホスト２００側のフォントリソース情報をマージ
し、フォント名称と、それぞれのフォントがどちらのデ
バイスに存在するのかを示す情報をディスプレイに送
り、画面に一覧表示する。

【００７５】また、最初にプリンタに出力するよう指示
されていた時の処理手順を図２を参照しながら説明す
る。この時、ディスプレイ上に印刷制御情報を出力する
代わりに、ドライバコマンド制御部２０３１がマ−ジさ
れたデ−タを、ＰＤＬの形でＩ／Ｆ２０５を通してプリ
ンタ１００側に送り、Ｉ／Ｆ１１１、受信バッファ１１
２１を通して印刷制御処理実行部１１５が送られてきた
デ−タを受け取り、このデ−タを描画処理実行部１１６
が受け取ってイメ−ジに展開し、ペ−ジメモリ１１７上
に記憶し、出力制御部１３０、プリンタエンジン１４０
を通して図６に示される印刷制御情報を出力する。

【００７６】以上説明したように本発明は、従来、ホス
ト側のプリンタドライバの情報だけ、もしくは、プリン
タ側の印刷環境の設定状況だけをそれぞれ個々に把握し
ているだけではわかりずらかったフォント一覧の情報
や、オーバレイ一覧の情報を、ホスト側とプリンタ側の
双方をあわせた出力制御システムとしてマクロ的な視野
に立って、印刷リソースの状況を把握することが可能と
なり、ドライバ側の設定ミスによる印刷ミスや、ホスト
とプリンタが離れた環境での出力制御システムの環境把
握作業の改善といった効果が得られるようになるもので
ある。図９に本実施例２の概念図を示す。

【００７７】なお、本実施例２では、ステップ（２）お
よび（５）において、それぞれ、その度に情報問い合わ
せを行なっていたが、すでに、それ以前に一度でも情報
問い合わせを行なっていたら、その情報を一時的に格納
保持する手段を持ち、さらにその時点でフラグを立てる
ことで、２度目以降の無駄な情報問い合わせ作業を省く
ことも可能である。また、本実施例２では、フォントリ
ストを例にとって説明を行なったが、フォントリストの
代わりにオーバレイリストやマクロリストであってもか
まわない。また、実施例１の印刷設定状況についても同
様に可能である。さらに、本実施例２では、ホスト側、
プリンタ側の情報を合わせて、オペレータの操作元であ
るホスト側の画面に出力したが、オペレータが印刷装置
のオペレーションパネルからフォントリストまたはオー
バレイリスト出力を実行した際は、プリンタ側の印刷出
力機能を用いて、紙に出力することも可能である。この
場合の処理は、一部を除き、実施例１の場合と同じであ
る。図１０にこの場合の実施例の概念図を示す。

【００７８】（実施例３）では、最後に、図１１、図１
２に示すフローチャートを参照しながら、図２を用い
て、第３の実施形態である「前記実施例１、２を双方向
通信手段を用いず、単方向（ホスト→プリンタ）通信手
段で実現する方法」という実施例について詳細な処理手
順を説明する。

【００７９】図１１は、プリンタ側の処理手順を示すフ
ローチャート、図１２は、ホスト側の処理手順を示すフ
ローチャートである。

【００８０】まず、図１１のステップ（１）では、印刷
制御処理実行部１１５が、プリンタ１００がオンライン
状態かどうかをチェックする。ここで、プリンタ１００
がオンライン状態なら、ステップ（２）に進み、データ
受信待ちを行なう。この状態では、通常の印刷データも
受け付ける。

【００８１】データ受信が行なわれると、ステップ
（３）において、コマンド解析部１１４がデータ解析を
行ない、受信データが、オーバレイ登録に関するものか
どうかで処理を切り分ける。もし、オーバレイ登録以外
の処理であれば、ステップ（５）にてその処理を実行
し、処理を終了する。一方、オーバレイ登録の場合は、
ステップ（４）に進みオーバレイの登録処理を行なう。
これは印刷制御処理実行部１１５で処理され、ファイル
１１３に登録される。ファイル１１３中にオ−バレイフ
ァイルがあり、このファイルの内容は、登録時に指定す
る登録番号にて区別するものとする。０〜３２７６７番
は、通常の印字データとして用いるオーバレイページの
登録として認識し、プリンタドライバ２０３が作成する
ステータスプリント用のオーバレイページは、９９９９
９番として特別の番号を割り振り区別しておく。

【００８２】ここでのオーバレイ登録は、後述ホスト側
プリンタドライバ２０３が作成するステータスプリント
用のオーバレイページを指すが、通常の印字データとし
て用いるオーバレイページの登録処理であっても全く問
題ない。

【００８３】以上は、プリンタ１００側でオーバレイペ
ージを登録するまでの処理について述べたが、次にステ
ップ（１）にて、オンライン状態でない場合、つまりオ
ペレーションパネルからの操作が可能であるオフライン
状態の時の処理について説明する。

【００８４】ステップ（６）では、まず印刷制御処理実
行部１１５がオペレーションパネル１２０からステータ
スプリント実行が指示されたかどうかをチェックする。
もし、それ以外の指示がなされた場合は、本処理は一旦
終了する。ステップ（６）においてステータスプリント
実行が指示された場合は、ステップ（７）に進み、印刷
制御処理実行部１１５がステータスプリントに印字すべ
きプリンタ側の印刷環境設定情報を取得する。これは印
刷制御処理実行部１１５がプリンタ設定デ−タ格納部１
１５１から取り出すことによって行う。さらにステップ
（８）に進み、印刷制御処理実行部１１５が、取得され
た出力制御情報を図６に示すようなレイアウトで出力ペ
ージのイメージを作成する。但し、この時点では、図６
のステータスページの下半分にあたるプリンタドライバ
２０３側の設定項目については全て空白、つまり何もレ
イアウトしない状態としておく。この処理は印刷制御処
理実行部１１５が行い、ステ−タスプリント格納部１１
５４に格納する。次に、ステップ（９）に進み、既にプ
リンタドライバ側から送られて来ているホスト側のプリ
ンタドライバ２０３などの設定状況およびホスト側の印
刷環境などの情報を所定のレイアウトで作成したオーバ
レイページと、ステップ（８）で作成した出力ページと
を印刷制御処理実行部１１５がステ−タスプリント格納
部１１５４上で重ね合わせる処理を行なう。この時に重
ね合わせるオーバレイページは、事前に決めてある登録
番号の９９９９９番である。もし何らかの理由により、
９９９９９番のオーバレイページが登録されていない場
合は、ステータスプリント時に下半分が印刷されていな
い結果を出力する。このように作成されたステータスプ
リント用のページは、ステップ（１０）にて印刷出力処
理され、プリンタ１００側の本発明に関する部分の処理
を終了する。

【００８５】では、次に本発明に関するホスト側の処理
について図１２を参照しながら説明を加える。

【００８６】本実施例３では、ホスト２００側とプリン
タ１００側との通信手段は、単方向であることが前提で
あるため、ホスト１００側の印刷環境設定状態がプリン
タ側に伝わっていないと、ステータスプリント実行時
に、ホスト側の印刷環境設定項目が印刷されないことに
なってしまう。

【００８７】このため、ホスト１００側では、ホスト１
００側の電源投入直後に、とにかくホスト側の印刷環境
設定項目をプリンタ側に一度送ってしまうように動作す
る。つまり、ステップ（１）では、電源投入直後の一回
めの処理かどうかをまず判別する。電源投入直後の一回
め以外である場合は、ステップ（５）に進み、プリンタ
ドライバ側の設定項目の設定値などに何らかの変化があ
るかどうかをチェックし、変化があった時のみステップ
（２）に進みようにする。ステップ（２）では、まず、
本処理を行なうプリンタドライバ２０３が、ホスト２０
０側の印刷環境設定項目などの情報を取得する。このホ
スト１００側の印刷環境設定項目については、実施例１
にて列挙したものとまったく同じものである。情報の収
集処理が終ると、ステップ（３）に進み、ドライバコマ
ンド制御部２０３１が、ステータスプリント用のオーバ
レイページを作成する。この処理では、プリンタ１００
側の持つ、ページ記述言語（ＰＤＬ ＝ Ｐａｇｅ Ｄ
ｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ Ｌａｎｇｕａｇｅ）の文法に沿
った形でデータを作成する。また、作成するページのレ
イアウトは、図６に示すステータスプリントの出力イメ
ージの下半分にあたるものである。ホスト２００側に
て、このページデータの作成が完了したら、ステップ
（４）において、ただちにプリンタ２００側に送出され
る。ステップ（５）については、前述した通りで、変化
があるかどうかをチェックし、２回目以降は変化があっ
た時のみ処理を行なう。これは、ＧＵＩ２０６の出力制
御情報についてのパネルに指示があったかどうか、つま
り、この設定項目は、設定デ−タ格納部２０６１と前設
定デ−タ格納部２０６２に記憶されており、パネルから
の指示によって設定デ−タが変化すると、設定デ−タ格
納部２０６１に新しいデ−タが格納される。ここで、前
設定デ−タ格納部２０６２と設定デ−タ格納部２０６１
を比較することによってドライバ設定項目の変化を確認
する。このため、プリンタ１００側に登録されている９
９９９９番のオーバレイページは、不定期に最新のホス
ト２００側の印刷環境を示すものとして更新されること
になる。

【００８８】実施例３の図１１のフローチャートの各ス
テップは、図２のフォマッタ制御部１１０にて処理され
る。また、図１２のフローチャートの各ステップは、図
２のプリンタドライバ２０３にて処理されるものとす
る。また、それぞれの処理は、ＦＤ、ＲＯＭ、ＣＤ＿Ｒ
ＯＭなどによって外部から供給されるプログラムであっ
ても良い。

【００８９】また、双方向通信手段を有する場合におい
て、プリンタ１００側にオ−バレイ登録されていない時
にステ−タスプリント実行の指示が出された場合に、プ
リンタ１００にオ−バレイ登録するよう指示する方法を
備えた場合について、図２を用いて処理手順を説明す
る。

【００９０】図１３は双方向通信手段を有する場合のプ
リンタ側の処理手順を示すフロ−チャ−トである。

【００９１】まずステップ（１）において印刷制御処理
実行部１１５がオフラインかどうかチェックし、プリン
タ１００がオフラインなら、ステップ（３）に進み、ス
テ−タスプリント実行の指示がなされた場合、印刷制御
処理実行部１１５がオ−バレイ登録されているかどうか
確認する。これは、ステ−タスプリントのオ−バレイペ
−ジが登録されるべきペ−ジ、すなわち９９９９９番の
オ−バレイペ−ジにデ−タが入っているかどうかを確認
する。

【００９２】ここで、オ−バレイ登録されている場合に
はステップ（５）に進み、オ−バレイ登録されていない
場合にはステップ（４）に進み、印刷制御処理実行部１
１５が送信バッファ１１２２、Ｉ／Ｆ１１１を通してオ
−バレイ登録の指示を送る。ホスト２００は作成したオ
−バレイペ−ジをプリンタ１００側へ送る。ステップ
（５）に進み、ホスト２００側で作成されたオ−バレイ
ペ−ジをＩ／Ｆ２０５を通して、ドライバコマンド制御
部２０３１が取得し、、プリンタ設定デ−タ格納部２０
３２に格納する。これは第１１図ステップ（４）と同様
である。オ−バレイペ−ジが送られてきたら、ステップ
（６）に進み、ステ−タスプリントの処理をするが、ス
テップ（６）からステップ（９）までのプロセスは、図
１１におけるステップ（７）からステップ（１０）まで
のプロセスと同じなので、ここでは省略する。

【００９３】以上説明したように本発明は、従来ホスト
側のプリンタドライバの情報だけ、もしくは、プリンタ
側の印刷環境の設定状況だけをそれぞれ個々に把握して
いるだけではわかりずらかったものを、ホスト側とプリ
ンタ側の双方をあわせた出力制御システムとしてマクロ
的な視野に立って環境の設定状況を把握することが可能
となり、ドライバ側の設定ミスによる印刷ミスや、ホス
トとプリンタが離れた環境での出力制御システムの環境
把握作業の改善といった効果が得られるようになるもの
である。図１３に本実施例３のシステムの概要を示す概
念図を示す。

【００９４】実施例３では、ステータスプリントの例を
挙げて説明を行なったが、本発明では、実施例２で説明
したフォントリストやオーバレイリストなどについても
適用可能である。

【００９５】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、１つの機器からなる装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって実施される場合にも
適用できることは言うまでもない。以下、特にホストコ
ンピュ−タ２００にフロッピ−ディスク３１０からプロ
グラムを供給する場合について説明する。図１５にこの
時のホストコンピュ−タ２００とフロッピ−ディスク３
１０を示す。また、図１６にこの時のハ−ドディスク３
００及びフロッピ−ディスク３１０のメモリマップを記
す。ハ−ドディスク３００について説明すると、ディレ
クトリ情報はそれぞれのプログラムを格納しているメモ
リのアドレスの情報を格納しているところであり、基本
ソフトはアプリケ−ションソフトの実行を管理したり、
周辺装置とホストコンピュ−タとのデ−タのやり取りを
仲介するところである。プリンタドライバはフロッピ−
ディスクから送られてきたドライバのプログラムを格納
するところである。そのほか、応用ソフトなどが納めら
れている。フロッピ−ディスク３１０については、ディ
レクトリ情報３１１は、それぞれのプログラムを格納し
ているメモリのアドレスの情報を格納するところであ
る。プログラム・ヘッダ−部３１２は、命令に対して、
どのメモリがその命令に対応しているかを扱うところで
ある。起動時の初期化処理３１３については、最初に起
動させた時の処理について扱うところである。印刷デ−
タ変換部３１４は、ホスト側で作成された印刷デ−タを
ＰＤＬに変換して、プリンタに送れる形にしたものであ
り、印刷デ−タ送信部３１５は、変換された印刷デ−タ
をプリンタ側に送るところである。ＧＵＩ制御部３１６
は、画面上のＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃ Ｕｓｅｒ Ｉｎ
ｔｅｒｆａｃｅ）からの入力や、画面上への出力を制御
するところである。プリンタからのコマンド解析処理お
よび実行処理部３１７は、プリンタ側から送られてきた
コマンドを解析し、ホスト内での命令にするところであ
る。各種リソ−スリスト管理処理及びプリンタ側リソ−
スリスト管理処理３１８は、ホスト内からフォントリス
トやオ−バレイリストなど出力制御情報をを呼び出し、
またはプリンタにホストへ出力制御情報を送ることを要
求して送られてきた出力制御情報を受信して、ＧＵＩか
ら出力できる形にするところである。ステ−タスプリン
ト用オ−バレイ作成処理３１９では、それぞれ呼び出さ
れた出力制御情報をオ−バレイファイルとして作成する
ところである。

【００９６】上記説明したメモリマップ上のメモリの機
能については、実施例２及び３についてフロ−チャ−ト
に沿って説明する。実施例２において、図７を用いて説
明すると、（１）のプリンタからの命令の受け取りはプ
リンタ側からのコマンド解析処理および実行処理部３１
７において行われる。（２）のプリンタへの要求命令お
よび（３）のプリンタからの情報の取得および（４）の
ホスト側のリスト情報の作成は、各種リソ−スリスト管
理処理及びプリンタ側リソ−スリスト管理処理３１８で
行われる。（５）のフォントリストの画面出力処理は、
まずステ−タスプリント用オ−バレイ作成処理３１９で
オ−バレイペ−ジを作成し、作成されたオ−バレイペ−
ジを各種リソ−スリスト管理処理及びプリンタ側リソ−
スリスト管理処理３１８でＧＵＩに送れる形にオ−バレ
イペ−ジを作成し、ＧＵＩ制御部３１６でディスプレイ
に出力する。

【００９７】実施例３においては、（１）の電源投入の
確認は起動時の初期化処理３１３で行う。（２）のプリ
ンタ印刷環境の取得は、各種リソ−スリスト管理処理及
びプリンタ側リソ−スリスト管理処理３１８で行う。
（３）のステ−タスプリント用オ−バレイペ−ジ作成は
ステ−タスプリント用オ−バレイペ−ジ作成３１９で行
う。（４）のプリンタへの送信は、オ−バレイペ−ジを
印刷デ−タ変換部３１４でＰＤＬに変換し、印刷デ−タ
変換部３１５で変換されたＰＤＬをプリンタへ送る。
（５）のドライバ設定項目の変化の確認は、ＧＵＩ制御
部３１６で行う。

【００９８】この場合、本発明に係るプログラムを格納
した記憶媒体が、本発明を構成することになる。そし
て、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或は装置
に読み出すことによって、そのシステム或は装置が、予
め定められた方法で動作する。

【００９９】以上説明したように、本実施例３ではホス
ト側のプリンタドライバの情報、もしくは、プリンタ側
の印刷環境の設定状況をそれぞれ個々に把握しているだ
けではわかりずらかった印刷時の各種環境の設定状況
を、ホスト側とプリンタ側の双方をあわせた出力制御シ
ステムとしてマクロ的な視野に立って把握することが可
能となり、ドライバ側の設定ミスによる印刷ミスや、ホ
ストとプリンタが離れた環境での出力制御システムの環
境把握作業の改善といった効果が得ることができる。

【０１００】さらに、双方向通信手段を持たない古いタ
イプのホストコンピュータにでも適用可能であり、その
適用範囲が広いことは普及に際しての負化が少ないとい
ういう効果も併せ持つ。

【０１０１】本発明では、プリンティングシステムとし
てマクロ的な視野でみた場合に、出力制御システム全体
としての統括的な情報を１回の操作だけで得られる手段
を提供するため、煩雑な操作から解放されるばかりでな
く、ホスト側とプリンタ側の境をユーザに意識させない
という点でも優れた効果を得ることができるものであ
る。

【０１０２】さらに、顧客先からの問い合わせや、出力
制御システムの評価時など相手側の印刷環境の設定状態
を詳細に把握した場合に、従来は、各デバイスごとの環
境がバラバラに提示され、関連が取れなくなってしまっ
たり、別のバージョン情報が間違ってまぎれ込んでしま
うという人為的ミスがあったが、これらを防止し、出力
制御システムとしての環境を正確に伝えるようなるとい
う効果も併せ持つものである。

【０１０３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明はホスト側
のプリンタドライバの情報と、プリンタ側の印刷制御情
報をそれぞれ個々に把握しているだけではわかりずらか
った印刷時の各種印刷制御情報を、ホスト側とプリンタ
側の双方をあわせた出力制御システムとしてマクロ的な
視野に立って把握することが可能となり、ドライバ側の
設定ミスによる印刷ミスや、ホストとプリンタが離れた
環境での出力制御システムの環境把握作業の改善といっ
た効果が得ることができる。

【０１０４】本発明によれば、双方向インタ−フェイス
を使って、プリンタのオペレ−ションパネルからの操作
により、ホストコンピュ−タの印刷制御情報をプリンタ
側に呼び出し、プリンタ側から双方の印刷制御情報を共
に印刷することができる。

【０１０５】また本発明によれば、双方の印刷設定状
況、またはフォントリスト、またはオ−バレイリストを
共に印刷することができる。特に印刷設定状況の情報で
は、双方の用紙の向きも確認することができる。

【０１０６】また、本発明によれば、双方向インタ−フ
ェイスを使って、ホストのユ−ザ−インタ−フェイスか
らの操作により、プリンタ側の印刷制御情報をホスト側
に呼び出し、ホスト側から双方のデ−タを共にディスプ
レイ上に出力することができる。

【０１０７】また本発明によれば、双方の印刷設定状
況、またはフォントリスト、またはオ−バレイリストを
共に画面上に出力することができる。特に印刷設定状況
の情報では、双方の用紙の向きも確認することができ
る。

【０１０８】また本発明によれば、ホスト側の印刷制御
情報を変更した時に、変更された印刷制御情報をプリン
タ側に送っておいて、プリンタのオペレ−ションパネル
からの操作で、あらかじめ送られていた印刷制御情報と
プリンタ側の印刷制御情報を共に出力することができ
る。これは双方向通信手段を持たない古いタイプのコン
ピュータにでも適用可能であり、その適用範囲が広いこ
とは普及に際しての負化が少ないといういう効果も併せ
持つ。

【０１０９】本発明では、プリンティングシステムとし
てマクロ的な視野でみた場合に、出力制御システム全体
としての統括的な情報を１回の操作だけで得られる手段
を提供するため、煩雑な操作から解放されるばかりでな
く、ホスト側とプリンタ側の境をユーザに意識させない
という点でも優れた効果を得ることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のレーザビームプリンタの構
造を示す側断面図。

【図２】本発明の一実施例である出力制御システムの基
本構成を示すブロック図。

【図３】本実施例１におけるプリンタ側の処理手順を示
すフローチャート。

【図４】本実施例におけるプリンタドライバのユーザー
インターフェース画面の一例を示す図。

【図５】本実施例１におけるシステム全体の概要を示す
概念図。

【図６】本実施例におけるステータスプリントの印刷サ
ンプルの一例を示す図。

【図７】本実施例２におけるホスト側の処理手順を示す
フローチャート。

【図８】本実施例における印刷リソース情報の内部形式
の一例を示す図。

【図９】本実施例２におけるシステム全体の概要を示す
概念図。

【図１０】本実施例２におけるシステム全体の概要を示
す概念図。

【図１１】本実施例３におけるプリンタ側の処理手順を
示すフローチャート。

【図１２】本実施例３におけるホスト側の処理手順を示
すフローチャート。

【図１３】本実施例３における双方向インタ−フェイス
を有する時のプリンタ側の処理手順を示すフロ−チャ−
ト。

【図１４】本実施例３におけるシステム全体の概要を示
す概念図。

【図１５】本発明の一実施例のホストコンピュ−タとＦ
Ｄの図。

【図１６】本発明のホスト側ハ−ドディスクとドライバ
のＦＤのメモリマップの概要を示す概念図。

Claims (40)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 出力制御装置において設定される出力制
   御情報を記憶する記憶手段と、 外部装置において設定される出力制御情報を受信する受
   信手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報と前記受信
   手段で受信した前記出力制御情報を共に出力する出力手
   段とを備えることを特徴とする出力制御装置。
2. 【請求項２】 前記出力制御装置は、印刷制御装置に含
   まれることを特徴とする請求項１に記載の出力制御装
   置。
3. 【請求項３】 前記外部装置において設定される前記出
   力制御情報を前記外部装置から前記出力制御装置に送る
   ことを要求する指示送信手段を備えることを特徴とする
   請求項２に記載の出力制御装置。
4. 【請求項４】 前記受信手段は、前記外部装置において
   設定される前記出力制御情報が変更される場合に受信す
   ることを特徴とする請求項２に記載の出力制御装置。
5. 【請求項５】 前記受信手段は、オ−バレイペ−ジの形
   式で受信することを特徴とする請求項４に記載の出力制
   御装置。
6. 【請求項６】 前記出力制御装置において設定される出
   力制御情報及び前記外部装置において設定される出力制
   御情報は、印刷設定状況の情報であることを特徴とする
   請求項３あるいは５に記載の出力制御装置。
7. 【請求項７】 前記印刷設定状況の情報は、インタ−フ
   ェイスの設定情報を含むことを特徴とする請求項６に記
   載の出力制御装置。
8. 【請求項８】 前記印刷設定状況の情報は、用紙の向き
   についての情報を含むことを特徴とする請求項６に記載
   の出力制御装置。
9. 【請求項９】 前記出力制御装置において設定される出
   力制御情報及び前記外部装置において設定される出力制
   御情報は、フォントリストの情報であることを特徴とす
   る請求項３あるいは５に記載の出力制御装置。
10. 【請求項１０】 前記出力制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、オ−バレイリストの情報であることを特徴
    とする請求項３あるいは５に記載の出力制御装置。
11. 【請求項１１】 前記出力制御装置において出力の指示
    が出される時に、前記外部装置において設定される前記
    出力制御情報が前記出力制御装置にオ−バレイ登録され
    ていない場合に、前記オ−バレイペ−ジの送信を指示す
    る指示手段を備えることを特徴とする請求項５に記載の
    出力制御装置。
12. 【請求項１２】 出力制御装置において設定される出力
    制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
    れる前記出力制御情報を、前記出力制御情報が変更され
    る場合に外部印刷装置に送信する送信手段を備えること
    を特徴とする出力制御装置。
13. 【請求項１３】 前記出力制御装置は、コンピュ−タに
    含まれることを特徴とする請求項１２に記載の出力制御
    装置。
14. 【請求項１４】 出力制御装置において設定される出力
    制御情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報を、外部装
    置からの指示を受ける場合に外部装置に送信する送信手
    段を備えることを特徴とする請求項１３に記載の出力制
    御装置。
15. 【請求項１５】 前記出力制御装置は、コンピュ−タに
    含まれることを特徴とする請求項１４に記載の出力制御
    装置。
16. 【請求項１６】 前記出力制御情報は、オ−バレイペ−
    ジの形式の情報であることを特徴とする請求項１３ある
    いは１５に記載のコンピュ−タ。
17. 【請求項１７】 前記出力制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、印刷設定状況の情報であることを特徴とす
    る請求項１５あるいは１６に記載の出力制御装置。
18. 【請求項１８】 前記印刷設定状況の情報は、用紙の向
    きについての情報を含むことを特徴とする請求項１５あ
    るいは１６に記載の出力制御装置。
19. 【請求項１９】 前記出力制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、フォントリストの情報であることを特徴と
    する請求項１５あるいは１６に記載の出力制御装置。
20. 【請求項２０】 前記出力制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、オ−バレイリストの情報であることを特徴
    とする請求項１５あるいは１６に記載の出力制御装置。
21. 【請求項２１】 印刷制御装置において設定される出力
    制御情報を記憶する記憶手段と、 コンピュ−タにおいて設定される出力制御情報を受信す
    る受信手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報と前記受信
    手段で受信する前記出力制御情報を共に出力する出力手
    段とを備える印刷制御装置と、 前記コンピュ−タにおいて設定される前記出力制御情報
    を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報を前記出力
    制御装置に送信する送信手段とを備えるコンピュ−タと
    からなることを特徴とする出力制御システム。
22. 【請求項２２】 前記出力制御システムは、前記コンピ
    ュ−タにおいて設定される前記出力制御情報を前記コン
    ピュ−タから前記印刷制御装置に送ることを要求する指
    示手段を備えることを特徴とする請求項２１に記載の出
    力制御システム。
23. 【請求項２３】 前記出力制御システムは、前記コンピ
    ュ−タにおいて設定される前記出力制御情報が、変更さ
    れる時に前記コンピュ−タから前記印刷制御装置に送る
    ことを特徴とする請求項２１に記載の出力制御システ
    ム。
24. 【請求項２４】 前記送信手段は、オ−バレイペ−ジの
    形式で送信することを特徴とする請求項２３に記載の出
    力制御システム。
25. 【請求項２５】 前記出力制御装置において設定される
    前記出力制御情報あるいは前記コンピュ−タにおいて設
    定される出力制御情報は、印刷設定状況の情報であるこ
    とを特徴とする請求項２２あるいは２４に記載の出力制
    御システム。
26. 【請求項２６】 前記印刷設定状況の情報は、インタ−
    フェイスの設定情報を含むことを特徴とする請求項２５
    に記載の出力制御システム。
27. 【請求項２７】 前記印刷設定状況の情報は、用紙の向
    きについての情報を含むことを特徴とする請求項２５に
    記載の出力制御システム。
28. 【請求項２８】 前記印刷制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、フォントリストの情報であることを特徴と
    する請求項２２あるいは２４に記載の出力制御システ
    ム。
29. 【請求項２９】 前記印刷制御装置において設定される
    出力制御情報及び前記外部装置において設定される出力
    制御情報は、オ−バレイリストの情報であることを特徴
    とする請求項２２あるいは２４に記載の出力制御システ
    ム。
30. 【請求項３０】 前記印刷制御装置において出力の指示
    が出される時に、前記コンピュ−タにおいて設定される
    前記出力制御情報が前記印刷制御装置にオ−バレイ登録
    されていない場合に、前記オ−バレイペ−ジの送信を指
    示する指示手段を備えることを特徴とする請求項２４に
    記載の出力制御システム。
31. 【請求項３１】 外部装置で設定される出力制御情報を
    コンピュ−タに送ることを要求する指示送信手段と、 前記指示に基づいて送られた、前記外部装置で設定され
    る前記出力制御情報を受信する受信手段とを備えること
    を特徴とするコンピュ−タ。
32. 【請求項３２】 前記コンピュ−タにおいて設定される
    出力制御情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報と前記受信
    手段で受信する前記出力制御情報を共に出力する出力手
    段とを備えることを特徴とする請求項３１に記載のコン
    ピュ−タ。
33. 【請求項３３】 前記コンピュ−タにおいて、前記外部
    装置から受信した前記出力制御情報を、オ−バレイファ
    イルで記憶することを特徴とする請求項３２に記載のコ
    ンピュ−タ。
34. 【請求項３４】 コンピュ−タにおいて設定される出力
    制御情報を記憶する記憶工程と、 外部装置で設定される出力制御情報をコンピュ−タに送
    ることを要求する指示送信工程と、 前記指示に基づいて、前記外部装置で設定される前記出
    力制御情報を受信する受信工程と、 前記記憶工程により記憶される前記出力制御情報と前記
    受信工程で受信した前記出力制御情報を共に出力する出
    力工程とを含む、コンピュ−タが読むことのできるプロ
    グラムを格納することを特徴とする請求項３４に記載の
    記憶媒体。
35. 【請求項３５】 前記記憶媒体は、ＣＤ−ＲＯＭあるい
    は、フロッピ−ディスクであることを特徴とする請求項
    ３４に記載の記憶媒体。
36. 【請求項３６】 出力制御装置において設定される出力
    制御情報を記憶する記憶手段と、 前記出力制御情報の外部装置への送信の指示を前記外部
    装置から受信する指示受信手段と、 前記送信の指示に基づいて、前記出力制御情報を外部装
    置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする出力
    制御装置。
37. 【請求項３７】 印刷制御装置で設定される出力制御情
    報をコンピュ−タに送信することを要求する指示送信手
    段と、 前記印刷制御装置で設定される前記出力制御情報を受信
    する受信手段と、 コンピュ−タにおいて設定される出力制御情報を記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される前記出力制御情報と前記受信
    手段で受信する前記出力制御情報を共に出力する出力手
    段とを備えるコンピュ−タと、 前記印刷制御装置において設定される出力制御情報を記
    憶する記憶手段と、 前記指示に基づいて、前記出力制御情報を前記コンピュ
    −タに送信する送信手段とを備える印刷制御装置とを備
    えることを特徴とする出力制御システム。
38. 【請求項３８】 前記コンピュ−タにおいて、前記印刷
    制御装置から受信した前記出力制御情報を、オ−バレイ
    ファイルで記憶することを特徴とする請求項３７に記載
    の出力制御システム。
39. 【請求項３９】 前記出力制御システムは、ディスプレ
    イに出力することを特徴とする請求項３８に記載の出力
    制御システム。
40. 【請求項４０】 請求項１２に記載の、出力制御情報が
    変更される場合は、電源投入時であることを特徴とする
    請求項１２あるいは１３あるいは１６あるいは１７ある
    いは１８あるいは１９あるいは２０の出力制御装置。