JPH09258876A - 入力装置およびそれを備えた電磁誘導加熱装置 - Google Patents

入力装置およびそれを備えた電磁誘導加熱装置

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JPH09258876A
JPH09258876A JP8063481A JP6348196A JPH09258876A JP H09258876 A JPH09258876 A JP H09258876A JP 8063481 A JP8063481 A JP 8063481A JP 6348196 A JP6348196 A JP 6348196A JP H09258876 A JPH09258876 A JP H09258876A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の操作性を向上させる。装置の低コスト
化を図る。 【解決手段】 キー3と対向して厚膜抵抗6a、6b、
6c、6dを設ける。上記厚膜抵抗6a、6b、6c、
6dはブリッジ回路を構成している。キー3を押圧する
と、押圧部分に対応した厚膜抵抗が歪み、上記厚膜抵抗
の抵抗値が変化する。このとき、ブリッジ回路は上記抵
抗値の変化量に対応した出力電圧を発生する。時計カウ
ンターはこの出力電圧に基づいてカウンター値を設定す
る。これにより、キー3に対する押圧力に基づいたカウ
ンター値の設定が可能となる。また、カーボン印刷等に
より形成されたキー4a、4b、と電極5a、5bとは
それぞれ外部からの押圧によって電気的に接触するよう
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭用電化
製品として一般的に利用されている電子レンジなどに設
けられ、例えば所定の数値または情報などを入力する入
力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジなどの電子機器におけ
る入力装置には、図6に示すように、例えばセラミック
やフィルム等からなる2枚の上部基板51と下部基板6
1とが貼り合わされて構成されたものがある。この種の
入力装置では、上部基板51上にカーボン等の印刷によ
って複数の電極52、53、54、55が設けられてい
る一方、下部基板61にも同様にカーボン等の印刷によ
って複数の電極62、63、64、65が設けられてい
る。
【0003】このとき、これらの電極62、63、6
4、65は、上部基板51と下部基板61とを貼り合わ
せたときに、外部からの押圧によって電極52、53、
54、55とそれぞれ接触するように配されている。こ
れにより、外部からの押圧によって2枚の向かい合った
電極同士が導通するようになり、電子機器の所望のキー
が選択されると共に入力されるようになっている(以
下、この入力装置をキーユニットと称する)。
【0004】このキーユニットの構成によれば、設定す
る内容に基づいてキーが個々に設けられているので、操
作者は所望のキーを押すだけで設定を簡単に行うことが
可能となっている。なお、下部基板61上の配線66
も、カーボン等の印刷によって設けられている。
【0005】上記のキーユニットでは、例えば時刻、あ
るいは加熱時間等を設定する場合、所定のキーを1回押
すと、例えば加熱時間のカウンターが1秒進み、2回押
すと2秒進むように設計されている。つまり、キーを押
した回数分だけカウンターが1コマずつ進行するように
なっている。このようなキーを押した回数に基づくカウ
ンターの進行を、カウンターの低速進行と称することに
する。
【0006】また、所定のキーをある一定時間押し続け
ることにより、カウンターを高速進行させる(カウンタ
ーを高速で進ませる、あるいは遅らせる)ことも可能と
なっている。これにより、カウンター値が所望の設定値
になるまでカウンターを1回1回押し続ける必要がなく
なり、カウンターを低速進行させる場合よりも、入力時
間の短縮、および入力操作の簡便化を図ることが可能と
なっている。
【0007】このような時間設定に関する動作は、図7
に示すフローチャートに基づいて行われている。以下、
この動作の流れを説明する。
【0008】まず、ステップ11(以下、ステップはS
と略記する)において、操作者によって時間設定キーが
入力されたかどうかを判別する。もし、入力されていな
ければ、時間設定は行われていないものとする。S11
において、時間設定キーが入力されている場合には、S
12でキー入力時間(キーを押している時間)Nが、N
>1(sec)であるかどうかを判別する。ここで、N
≦1の場合にはS13に移行し、時計カウンターのカウ
ンター値XをX+1とする。
【0009】S12で、N>1の場合には、時計カウン
ターのカウンター値XをX+1として(S14)、次に
キー入力が続けられているかどうか(キーが押され続け
ているか)を判別する(S15)。ここで、キー入力が
続けられている場合にはS12に戻り、以上の動作を繰
り返す。また、S15でキー入力が続けられていない場
合には、S14のカウンター値Xが設定される。
【0010】一方、電子機器における入力装置には、こ
のようなキーユニット以外に、ロータリーエンコーダー
を用いた入力装置(図示せず)も存在している。上記入
力装置では、ロータリーエンコーダーに取り付けられた
回転用のつまみを回すことによって、時刻、あるいは加
熱時間等の設定が行われる。
【0011】この入力装置においても、つまみの回転速
度によって上記の設定を低速、あるいは高速で行うこと
が可能となっている。つまり、操作者が上記のつまみを
ゆっくり回すとカウンターが例えば1秒進み、さらに同
方向に回すとさらに1秒進むようになっている。そし
て、操作者が上記のつまみを高速で回すと、カウンター
が高速進行するようになっている。したがって、上記入
力装置においても、キーユニットの場合と同様、入力時
間の短縮、および入力操作の簡便化を図ることが可能と
なっている。
【0012】上記入力装置における時間設定等は、図8
に示すフローチャートに基づいて行われている。以下、
この動作の流れを説明する。
【0013】まず、S21において、時間設定に関する
ロータリーエンコーダーが回転されたかどうかを判別す
る。もし、回転されていなければ、時間設定は行われて
いないものとする。一方、S21において、上記ロータ
リーエンコーダーが回転されている場合は、S22で回
転している速さNが、N>1(回/msec)であるか
どうかを判別する。ここで、N≦1の場合はS23に移
行し、時計カウンターのカウンター値XをX+1とす
る。
【0014】S22で、N>1の場合には、時計カウン
ターのカウンター値XをX+1として(S24)、次に
ロータリーエンコーダーが回転され続けているかどうか
を判別する(S25)。ここで、回転され続けている場
合にはS22に戻り、以上の動作を繰り返す。一方、S
25でロータリーエンコーダーが回転され続けていない
場合には、S24のカウンター値Xが設定される。
【0015】このように、上述のような従来の入力装置
では、キーの入力時間(キーを押し続けている時間)、
あるいはつまみの回転速度によって、カウンターの進行
具合を最小単位の低速進行から高速進行まで制御するこ
とが可能となっている。
【0016】また、複写機等に供される入力装置におい
ては、キーの押圧力の大小を電気抵抗値の変化として検
出するようにした構成が、例えば特開昭62−2575
15号公報に開示されている。これにより、上記入力装
置では、キーの押圧力によってカウントアップ、および
カウントダウンの周期を速めたり、遅らせたりすること
ができ、カウンターの低速進行、および高速進行を操作
性よく行うようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記キーユ
ニットによる入力操作では、時間設定の時などにおいて
カウンターを高速進行させる場合に、キーを押し続ける
時間によって高速進行を制御しなければならない。した
がって、時には長時間にわたってキーを押し続けなけれ
ばならない場合もあり、操作者の感覚としては不便なも
のがある。
【0018】また、ロータリーエンコーダーのみを用い
た入力装置では、キーユニットの場合とは違って、カウ
ンターを高速進行させる場合でもつまみを回転させるだ
けで短時間で行うことができるが、キーユニットのよう
に個々に内容が設定されたキーが備えられていないの
で、所望の設定がすぐには行えず操作上扱いにくいとい
う問題が生ずる。
【0019】そこで、電子レンジ等の電子機器の入力装
置として、例えば図9に示すように、キー71、72、
73、74とロータリーエンコーダー75とを兼ね備
え、キーユニットとロータリーエンコーダーを用いた入
力装置とのそれぞれの特徴部分を生かすようにした入力
装置も存在しているが、この場合、装置の構成が複雑に
なると共に、装置が価格的に高価になるという問題があ
る。
【0020】また、上記特開昭62−257515号公
報の構成では、キーの押圧力の大小を電気抵抗値の変化
として検出するため、構造上個々のキーごとに抵抗を設
けることが必要不可欠となる。このため、例えばキーの
数が増大すればそれに伴って抵抗の数も増大するので、
装置の構成が複雑になると共に装置自体のコストが増大
するという問題が生ずる。
【0021】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、装置の操作性を向上させ
ることができると共に、装置の低コスト化を図ることの
できる入力装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る入
力装置は、上記の課題を解決するために、キー入力部を
介して所望の設定値を入力する入力装置であって、キー
入力部の所定キーに対応して設けられ、キーに印加され
た押圧力に応じて変化する電気信号に変換する変換手段
と、上記変換手段により変換された電気信号に基づいて
所定の設定値に設定する設定手段とを備えたことを特徴
としている。
【0023】上記の構成によれば、キー入力部を介して
所望の設定値が入力される。このとき、キー入力部の所
定のキーを押圧すると、そのときの押圧力に応じた電気
信号が変換手段によって出力される。そして、設定手段
がこの電気信号に基づいた設定を行うことにより、キー
を押圧した際の押圧力に対応した所定の設定値が設定さ
れる。
【0024】これにより、例えば時間設定において、長
時間の設定を行うときでも押圧力を加減することによっ
て即座に時間を設定することが可能となる。つまり、従
来のように所定のキーを長時間押し続ける必要がない。
また、短時間の設定においても1回の押圧で即座に設定
することが可能であり、従来のように所定の設定値にな
るまで1回1回所定キーを押し続ける必要がない。
【0025】したがって、上記構成によれば、押圧力に
基づいて設定が行われるので、押圧力を加減することに
よって短時間で容易に所定の設定値を設定することがで
きる。また、押圧力の加減は操作者にとっても自然な感
覚で行うことができるので、操作性良く設定を行うこと
ができる。
【0026】請求項2の発明に係る入力装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1の構成において、上記
所定キーは、設定値を変更するための変更キーであり、
上記変換手段は上記変更キーに対する押圧力に応じて抵
抗値がそれぞれ変化する設定値増加用抵抗および設定値
減少用抵抗と、これらの抵抗を含むブリッジ回路とから
なることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、上記変換手段は、設
定値増加用抵抗および設定値減少用抵抗を含むブリッジ
回路で構成されている。これにより、変更キーに対する
押圧力によって、例えば設定値増加用抵抗の抵抗値が変
化した場合には、その押圧力に応じた電気信号がブリッ
ジ回路から出力され設定値が増加する。また、押圧力に
よって例えば設定値減少用抵抗の抵抗値が変化した場合
には、その押圧力に応じた電気信号に基づいて設定値が
減少する。
【0028】ここで、上記変換手段がブリッジ回路で構
成されているので、例えば変更キーの押圧によって設定
値の増加および減少が同時に入力された場合でも、抵抗
値の変化量の大きい方、つまり、押圧力の大きい方の設
定が可能となる。
【0029】したがって、上記構成によれば、変更手段
としてブリッジ回路を設けるという簡単な構成を採用す
ることにより、設定値の増加ならびに減少を1つの変更
キーで行うことができる。これにより、変更キーの個数
を従来よりも減少させて、装置の低コスト化を図ること
ができる。
【0030】また、上述のように変更キーの押圧によっ
て設定値の増加および減少が同時に入力された場合で
も、変更キーの押圧力の大きい方の設定が行われるの
で、従来よりも操作性を向上させることができると共
に、操作者への対応をより柔軟なものとすることができ
る。
【0031】請求項3の発明に係る入力装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1または2の構成に加え
て、キー入力部のキーに対応して電極が設けられ、該キ
ーが押圧時に上記電極と接することにより所望の設定値
が入力されることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、キー入力部のキーを
押圧することによって、上記キーと、上記キーに対応し
て設けられた電極とが接触する。これにより、所望の設
定値が即座に入力されることになる。したがって、所望
の設定を即座にかつ確実に行うことができ、装置の操作
性を向上させることができる。また、上記の電極は例え
ばカーボン印刷等により安価に形成することができるの
で、上記電極を用いることにより装置の低コスト化を図
ることができる。
【0033】請求項4の発明に係る電磁誘導加熱装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1、2、また
は3に記載の入力装置を備えていることを特徴としてい
る。
【0034】上記の構成によれば、請求項1、2、また
は3に記載の入力装置を電磁誘導加熱装置に用いること
によって、所定の設定値の入力を所定キーの押圧力の加
減で自然な感覚で行うことができるので、操作性の良い
電磁誘導加熱装置を提供することができる。また、上記
入力装置は従来よりもコストの低減を図ることができる
ので、上記入力装置を電磁誘導加熱装置に用いることに
よって、価格的に安価な電磁誘導加熱装置を提供するこ
とができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図5に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。本発明の入力装置は、例えば電子レンジ等の電子機
器に適用される。
【0036】図1に示すように、本発明の入力装置は、
上部基板1(キー入力部)と下部基板2とが貼り合わさ
れて構成されている。これら上部基板1、下部基板2は
ともにセラミックあるいはフィルム等からなっている。
上部基板1には、キー3(変更キー)、およびキー4
a、4bが設けられている。キー4a、4bは、カーボ
ン等により印刷された電極によって構成されている。な
お、これらのキー3、4a、4bによって設定される内
容は互いに異なったものとなっている。また、上記以外
に、例えばキー4c、4d、…を必要に応じて設ける構
成としてもよく、キーの個数については本実施形態では
特に限定しない。
【0037】また、下部基板2には、上部基板1に設け
られているキー4a、4b(必要に応じて4c、4d、
…)と対応して、厚膜印刷またはカーボン印刷等によっ
て電極5a、5b、(必要に応じて5c、5d、…)が
それぞれ設けられている。そして、上部基板1と下部基
板2とを貼り合わせ、外部から所望のキーを押圧したと
きに、上記キーと、上記キーと対向した電極とが接触す
るようになっている。
【0038】つまり、外部からの押圧によって、2枚の
向かい合った電極同士が導通する(回路的に「開」の状
態から「閉」の状態になる)ようになっている。これに
より、操作者が選択した所望のキーによって所望の設定
を即座にかつ確実に行うことができ、装置の操作性を向
上させることができる。また、上記のキー4a、4b、
および電極5a、5bは、例えばカーボン印刷等により
安価に形成することができるので、上記電極を用いるこ
とにより装置の低コスト化を図ることができる。なお、
下部基板2に設けられている配線7も、カーボン印刷等
によって形成されている。
【0039】また、下部基板2のキー3と対向した位置
には、厚膜印刷により構成された4つの厚膜抵抗6a、
6b、6c、6d(変換手段)が設けられている。そし
て、これら4つの厚膜抵抗6a、6b、6c、6dは、
図2に示すようなブリッジ回路を構成している。
【0040】つまり、図2に示すように、厚膜抵抗6a
と厚膜抵抗6bとは直列に接続されており、その両端に
は入力電圧Vが印加されている。また、同様に厚膜抵抗
6cと厚膜抵抗6dとは直列に接続されており、その両
端には入力電圧Vが印加されている。なお、同図中D点
は接地されており、A点、B点は図示しない増幅回路に
接続されている。これにより、A−B間の出力電圧VO
が、所定倍率Aで増幅されるようになっている。
【0041】ここで、上記4つの厚膜抵抗6a、6b、
6c、6dの抵抗値を、それぞれR1、R2、R3、R
4とすると、上記ブリッジ回路において、C−D間に入
力電圧Vを印加した場合、A点の電位VAは、 VA=V×{R1/(R1+R2)}・・・(1) となり、B点の電位VBは、 VB=V×{R3/(R3+R4)}・・・(2) となる。つまり、A点の電位VAは、厚膜抵抗6aの抵
抗値R1と、上記厚膜抵抗6aと隣り合って設けられる
厚膜抵抗6bの抵抗値R2との比によって決定されるこ
とになる。また同様に、B点の電位VBは、抵抗値R3
と抵抗値R4との比によって決定されることになる。
【0042】本実施形態の場合、上記4つの厚膜抵抗6
a、6b、6c、6dの抵抗値R1、R2、R3、R4
は全て等しく設定されている。したがって、通常のA点
の電位VA、およびB点の電位VBは、上式(1)、
(2)より、 VA=VB=V/2 ・・・(3) となる。その結果、通常のA−B間の出力電圧VOは、
上式(3)より、 VO=VA−VB=0 である。
【0043】また、本発明の入力装置は図示しない時計
カウンター(設定手段)が設けられており、上記時計カ
ウンターが上記ブリッジ回路から出力される出力電圧V
Oに基づいて所定の設定値を設定するようになってい
る。
【0044】次に、上記の構成に基づき、カウンターを
増減させる動作について説明する。キー3が操作者によ
って押圧されると、その押圧部分における圧力、衝撃、
力、荷重、変位量等の物理量が変化することにより、押
圧部分に対応する厚膜抵抗が歪む。厚膜抵抗が歪むとそ
の歪み量に対応して上記厚膜抵抗の抵抗値が変化する。
【0045】ここで、厚膜抵抗の歪み量と抵抗値変化量
との関係を図3に示す。同図より、例えば、厚膜抵抗の
歪み量が0.1%のとき、上記厚膜抵抗の抵抗値が0.
55%増加していることが分かる。このように厚膜抵抗
の抵抗値が変化すると、図2に示したブリッジ回路のバ
ランスがくずれ、A−B間に出力電圧VOが生じること
になる。
【0046】ここで、厚膜抵抗6dによって構成された
キーが、例えば『増加』を示すものであるとする(すな
わち、上記厚膜抵抗6dは請求項2に記載の設定値増加
用抵抗として機能する)。このとき、キー3の厚膜抵抗
6dと対向した部分を押圧すると、押圧力が高いほど厚
膜抵抗6dに歪みが生じ、厚膜抵抗6dの抵抗値R4が
増大することになる。
【0047】このとき、厚膜抵抗6a、6bの抵抗値R
1、R2は変化していないのでA点の電位VAは変化せ
ず、VA=V/2のままである。しかし、B点の電位V
Bは、厚膜抵抗6dの抵抗値R4の増大によって厚膜抵
抗6cよりも厚膜抵抗6dに大きな電圧がかかるため、
押圧前よりも下がることになる。これにより、A−B間
には、VA−VBの正の出力電圧VOが発生する。時計
カウンターは、この出力電圧VOに基づいて所定の設定
値を設定するので、上記押圧力に基づいたカウンター値
の設定が可能となる。つまり、押圧力の加減によって、
低速、もしくは高速でカウンターを増大進行させること
が可能となる。
【0048】また、厚膜抵抗6bによって構成されたキ
ーが、例えば『減少』を示すものであるとする(すなわ
ち、上記厚膜抵抗6bは請求項2に記載の設定値減少用
抵抗として機能する)。このとき、キー3の厚膜抵抗6
bと対向した部分を押圧すると、押圧力が高いほど厚膜
抵抗6bに歪みが生じ、厚膜抵抗6bの抵抗値R2が増
大することになる。
【0049】このとき、厚膜抵抗6c、6dの抵抗値R
3、R4は変化していないのでB点の電位VBは変化せ
ず、VB=V/2のままである。しかし、A点の電位V
Aは、厚膜抵抗6bの抵抗値R2の増大によって厚膜抵
抗6aよりも厚膜抵抗6bに大きな電圧がかかるため、
押圧前よりも下がることになる。これにより、A−B間
には、VA−VBの負の出力電圧VOが発生する。時計
カウンターは、この出力電圧VOに基づいて所定の設定
値を設定するので、上記押圧力に基づいたカウンター値
の設定が可能となる。つまり、押圧力の加減によって、
低速、もしくは高速でカウンターを減少進行させること
が可能となる。
【0050】次に、本発明の入力装置において、時刻、
あるいは加熱時間等の設定が行われる動作の流れを、図
4のフローチャートに基づいて説明すれば以下の通りで
ある。
【0051】まず、ステップ1(以下、ステップはSと
略記する)において、時間設定に対応するキーが入力さ
れたかどうかを判別する。ここで、上記キーが入力され
ていなければ時間設定が行われていないものとする。S
1で、上記キーが入力されている場合には、次にS2に
移行して上記キーを入力している(押し続けている)時
間Nが、N>1(sec)であるかどうかを判別する。
このときN≦1であれば、時間設定が行われていないも
のとする。
【0052】S2において、N>1であればA−B間の
出力電圧VOがVO=0かどうかを判別する(S3)。
このとき、出力電圧VO=0であれば、厚膜抵抗に歪み
が生じるほど上記キーは押されていないことになり、S
4で時計カウンターはカウンター値XをX+1として終
了する。一方、S3で出力電圧VO≠0であれば、厚膜
抵抗に歪みが生じていることになる。このとき、S5に
おいて時計カウンターはカウンター値XをX+1×(V
O×A)とする。
【0053】ここで、出力電圧VOが大きければ、それ
だけキーの押圧力が大きく、カウンターの高速進行が要
求されていることになる。その結果、上式によってカウ
ンター値Xを出力電圧VOおよび増幅回路の倍率Aに基
づき著しくアップさせることが可能となっている。ま
た、出力電圧VOが小さければ、キーの押圧力はそれほ
ど大きくないため、上式によってカウンターを小刻みに
進行させることになる。いずれにしても、上記のように
して出力電圧VOおよび増幅回路の倍率Aに基づいて時
計カウンターのカウンター値Xが設定される。
【0054】そして、S6でキー入力が続けられている
か(キーが押され続けているか)を判別し、キー入力が
続けられている場合にはS3に戻り、以上の動作を繰り
返す。一方、S6でキー入力が続けられていない場合に
は、上記のカウンター値Xが設定される。
【0055】上記の構成によれば、例えば時間設定にお
いて長時間の設定を行うときでも、押圧力を加減するこ
とによって即座に時間を設定することが可能となる。つ
まり、従来のように所定のキーを長時間押し続ける必要
がない。また、短時間の設定においても1回の押圧で即
座に設定することが可能であり、従来のように所定の設
定値になるまで1回1回所定キーを押し続ける必要がな
い。
【0056】したがって、上記構成によれば、押圧力に
基づいて設定が行われるので、押圧力を加減することに
よって短時間で容易に所定の設定値を設定することがで
きる。また、押圧力の加減は操作者にとっても自然な感
覚で行うことができるので、操作性良く設定を行うこと
ができる。
【0057】また、上記構成によれば、厚膜抵抗6a、
6b、6c、6dによってブリッジ回路が構成されてい
るので、例えばキー3の押圧部分によって、設定値の増
加および減少が同時に入力されても、どちらかの入力を
受け入れることが可能となる。
【0058】すなわち、例えば図5に示すように、『増
加キー』と『減少キー』とがまとめてキー3として構成
された場合、例えば領域Eのような『増加キー』と『減
少キー』との中間的な部分が押圧されると、設定値の増
加および減少が同時に入力されることになる。しかし、
この場合、『増加キー』に対応した厚膜抵抗の歪みより
も、『減少キー』に対応した厚膜抵抗の歪みの方が大き
い。この結果、『減少キー』の押圧によって生じる出力
電圧VOのほうが、『増加キー』の押圧によって生じる
出力電圧VOよりも大きくなるため、『減少キー』を受
け付けることになる。
【0059】したがって、上記のような場合でも、抵抗
値の変化量の大きい方、つまり、押圧力の大きい方のキ
ーが入力されるので、操作者への対応をより柔軟なもの
とすることができる。また、設定値の増加ならびに減少
を1つの変更キーで行うことができるので、変更キーの
個数を従来よりも減少させ、装置の低コスト化を図るこ
ともできる。
【0060】また、本実施形態で説明したような入力装
置を電子レンジ等の電子機器に適用すれば、所定の設定
値の入力を所定キーの押圧力の加減で自然な感覚で行う
ことができるので、操作性の良い電子レンジを提供する
ことができる。また、上記入力装置は従来よりもコスト
の低減を図ることができるので、上記入力装置を電子レ
ンジに用いることによって、価格的に安価な電子レンジ
を提供することができる。
【0061】なお、本実施形態では、電子レンジ等の電
子機器に適用可能な入力装置について説明したが、上記
の電子レンジ以外にも、例えば複写機をはじめとする、
テンキーを用いずに数値設定等を行う機器にも、上記入
力装置は勿論適用可能である。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明に係る入力装置は、以上
のように、キー入力部の所定キーに対応して設けられ、
キーに印加された押圧力に応じて変化する電気信号に変
換する変換手段と、上記変換手段により変換された電気
信号に基づいて所定の設定値に設定する設定手段とを備
えた構成である。
【0063】それゆえ、押圧力に基づいて設定が行われ
るので、押圧力を加減することによって短時間で容易に
所定の設定値を設定することができるという効果を奏す
る。また、押圧力の加減は操作者にとっても自然な感覚
で行うことができるので、操作性良く設定を行うことが
できるという効果を併せて奏する。
【0064】請求項2の発明に係る入力装置は、以上の
ように、請求項1の構成において、上記所定キーは、設
定値を変更するための変更キーであり、上記変換手段は
上記変更キーに対する押圧力に応じて抵抗値がそれぞれ
変化する設定値増加用抵抗および設定値減少用抵抗と、
これらの抵抗を含むブリッジ回路とからなる構成であ
る。
【0065】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、変更手段としてブリッジ回路を設けるという簡単
な構成を採用することにより、設定値の増加ならびに減
少を1つの変更キーで行うことができる。これにより、
変更キーの個数を従来よりも減少させることができ、装
置の低コスト化を図ることができるという効果を奏す
る。また、上述のように変更キーの押圧によって設定値
の増加および減少が同時に入力された場合でも、変更キ
ーの押圧力の大きい方の設定が行われるので、従来より
も操作性を向上させることができると共に、操作者への
対応をより柔軟にすることができるという効果を併せて
奏する。
【0066】請求項3の発明に係る入力装置は、以上の
ように、請求項1または2の構成に加えて、キー入力部
のキーに対応して電極が設けられ、該キーが押圧時に上
記電極と接することにより所望の設定値が入力される構
成である。
【0067】それゆえ、所望の設定を即座にかつ確実に
行うことができ、装置の操作性を向上させることができ
るという効果を奏する。また、上記の電極は例えばカー
ボン印刷等により安価に形成することができるので、上
記電極を用いることにより装置の低コスト化を図ること
ができるという効果を併せて奏する。
【0068】請求項4の発明に係る電磁誘導加熱装置
は、以上のように、請求項1、2、または3に記載の入
力装置を備えている構成である。
【0069】それゆえ、請求項1、2、または3に記載
の入力装置を電磁誘導加熱装置に用いることによって、
所定の設定値の入力を所定キーの押圧力の加減で自然な
感覚で行うことができるので、操作性の良い電磁誘導加
熱装置を提供することができるという効果を奏する。ま
た、上記入力装置は従来よりもコストの低減を図ること
ができるので、上記入力装置を電磁誘導加熱装置に用い
ることによって、価格的に安価な電磁誘導加熱装置を提
供することができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力装置の一構成例を示す説明図
である。
【図2】上記入力装置において、複数の厚膜抵抗により
構成された回路図である。
【図3】上記厚膜抵抗の歪み量と抵抗値の変化量との関
係を示すグラフである。
【図4】上記入力装置における動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】『増加キー』と『減少キー』とを1つのキーと
して構成した例を示す説明図である。
【図6】従来の入力装置の構成例を示す説明図である。
【図7】上記入力装置における動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図8】従来の他の入力装置における動作の流れを示す
フローチャートである。
【図9】従来の更に他の入力装置の構成例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 上部基板(キー入力部) 3 キー(変更キー) 5a 電極 5b 電極 6a 厚膜抵抗(変換手段) 6b 厚膜抵抗(変換手段、設定値減少用抵抗) 6c 厚膜抵抗(変換手段) 6d 厚膜抵抗(変換手段、設定値増加用抵抗)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キー入力部を介して所望の設定値を入力す
    る入力装置であって、 キー入力部の所定キーに対応して設けられ、キーに印加
    された押圧力に応じて変化する電気信号に変換する変換
    手段と、上記変換手段により変換された電気信号に基づ
    いて所定の設定値に設定する設定手段とを備えたことを
    特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】上記所定キーは、設定値を変更するための
    変更キーであり、上記変換手段は上記変更キーに対する
    押圧力に応じて抵抗値がそれぞれ変化する設定値増加用
    抵抗および設定値減少用抵抗と、これらの抵抗を含むブ
    リッジ回路とからなることを特徴とする請求項1に記載
    の入力装置。
  3. 【請求項3】キー入力部のキーに対応して電極が設けら
    れ、該キーが押圧時に上記電極と接することにより所望
    の設定値が入力されることを特徴とする請求項1または
    2に記載の入力装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、または3に記載の入力装置
    を備えた電磁誘導加熱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000063750A1 (fr) * 1999-04-19 2000-10-26 Seiko Instruments Inc. Horloge a detecteur, systeme d'entree de donnees d'une telle horloge, procede d'entree de donnees pour une telle horloge, et support d'enregistrement lisible par ordinateur, comportant le programme pour la mise en oeuvre dudit procede par l'ordinateur
CN101539837A (zh) * 2009-04-16 2009-09-23 四川大学 一种触力式数字密码输入装置
JP2011247581A (ja) * 2011-09-05 2011-12-08 Panasonic Corp 加熱調理器
CN115864947A (zh) * 2022-09-09 2023-03-28 浙江意法电器科技有限公司 具有检测功能的发电装置及利用发电装置的厚膜加热器

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