JPH0925880A - 液体供給システムのポンプ劣化監視装置 - Google Patents

液体供給システムのポンプ劣化監視装置

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JPH0925880A
JPH0925880A JP17241195A JP17241195A JPH0925880A JP H0925880 A JPH0925880 A JP H0925880A JP 17241195 A JP17241195 A JP 17241195A JP 17241195 A JP17241195 A JP 17241195A JP H0925880 A JPH0925880 A JP H0925880A
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JP
Japan
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pressure
pump
time
signal
motor
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JP17241195A
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English (en)
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Yoshio Sato
義男 佐藤
Yoshihiro Ohira
義博 大平
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実にポンプの性能低下を検出することがで
きる液体供給システムのポンプ劣化監視装置を提供する
こと。 【構成】 ポンプ5はモータ5Mに駆動されて受水槽1
の水を配水管6および分岐管9を経て圧力タンク11に
供給され、配水管6の圧力を所定の圧力POFF とし、こ
の圧力で需要家に水を供給する。圧力スイッチ14は圧
力POFF で第2の信号、それより低い所定の圧力PON
第1の信号を出力する。ポンプ制御盤15は第1の信号
でモータ5Mを駆動し、第2の信号でこれを停止する。
故障予知ユニット21は、変流器20で検出されるモー
タ電流が所定値以下にあるとき、第1の信号で作動時間
測定を開始し、第2の信号で測定を停止する。測定され
た作動時間は標準作動時間と比較され、ポンプの性能低
下の有無が判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水施設等の液体供給
システムに用いられるポンプが劣化の傾向にあるか否か
を監視する液体供給システムのポンプ劣化監視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液体供給システム、例えば給水施設は、
配水管から分岐する圧力タンクを備え、水の使用により
配水管の圧力、即ち圧力タンクの圧力が所定圧以下に低
下するとポンプを駆動して受水槽から配水管に水を供給
し、常時、所定範囲内の圧力で給水を行う施設である。
これを図9を用いて説明する。
【0003】図9は従来の給水施設の系統図である。図
で、1は水道本管からの水を溜める受水槽、2は受水槽
1内のフロート弁、3は受水槽1に連結された配管、4
は配管3に介在する仕切弁である。5は配管3に接続さ
れ受水槽1の水を吸い揚げて配水管6へ吐出するポン
プ、5Mはポンプ5を駆動するモータである。7は配水
管6に介在する逆止弁、8は仕切弁、9は配水管6から
分岐する分岐管、10は分岐管9に介在する仕切弁、1
1は分岐管9に接続された圧力タンク、12は配水管6
に介在する仕切弁、13は圧力計、14は圧力スイッチ
を示す。この圧力スイッチ14は配水管6の圧力、即ち
圧力タンク11の圧力が所定の圧力PON以下になったと
き第1の信号を出力し、上記圧力PONより高い所定の圧
力POFF 以上になったとき第2の信号を出力する。15
はポンプ制御盤であり、圧力スイッチ14からの第1の
信号によりモータ5Mを駆動し、第2の信号によりモー
タ5Mを停止する。なお、上記配水管6の末端には、図
示されていないが多数の需要家の水道栓が接続されてい
る。上記圧力タンク11については以下の図10および
図11を参照して説明する。
【0004】図10は圧力タンク11の構成を示す図で
あり、図中左半分が断面図、右半分が側面図として表し
てある。この図で、111はタンク本体、112は伸縮
性のある隔膜、113は隔膜112で仕切られた上部の
空気室、114は下部の水室、115は隔膜112を固
定するかしめリング、116は分岐管9に接続する接続
口、117は空気圧調整弁である。
【0005】次に、図9に示す給水施設の動作を、圧力
タンク11の状態の変化を示す図11を参照して説明す
る。図11で、図10に示す部分と同一部分には同一符
号が付してある。給水初期の段階においては、図11の
(a)に示すように圧力タンク11の水室114の水量
は少なく、水室114と空気室113の圧力は値PON
下の低い値にある。したがって、圧力スイッチ14から
は第1の信号が出力され、ポンプ制御盤15はモータ5
Mを駆動してポンプ5を作動させ、受水槽1の水をフロ
ート弁2、配管3、仕切弁4を介して吸い揚げ、配水管
6へ吐出する。
【0006】これにより、圧力タンク11の水室114
の水量は図11の(b)に示すように増加し、隔膜11
2が押し上げられて空気室113の容積が圧縮され、水
室114と空気室113の圧力は上昇する。さらに、こ
の動作が継続すると、圧力タンク11の状態は図11の
(c)に示す状態となり、水室114と空気室113の
圧力、即ち圧力タンク11の圧力は値POFF に達する。
このとき、圧力スイッチ14からは第2の信号が出力さ
れ、この信号によりポンプ制御盤15はモータ5Mを停
止する。この状態から、需要家が水道を使用すると、そ
の使用量に応じて配水管6の圧力、即ち圧力タンク11
の圧力が低下し、その圧力が値PON以下に低下すると、
圧力スイッチ14から第1の信号が出力され、上記と同
様の動作により圧力が値POFF 以上になるまでポンプ5
が作動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば空気
圧調整弁117からの空気漏れや隔膜112の劣化が生
じるとポンプ5の起動、停止が頻繁になり、ポンプ5の
各部の摩耗が著しくなり、かつ、シーリング個所からの
漏れが生じ、このようなポンプ5の劣化により、ポンプ
の効率が急速に低下し、最悪の場合にはポンプ5が駆動
不能となる。このような駆動不能の状態が発生すると給
水施設が機能しなくなり、断水という重大事故に至る。
【0008】上記ポンプの頻繁な起動、停止に対して
は、従来、例えば特開昭51−142103号公報等に
記載のように、モータの電源開閉器の開放によるポンプ
の停止を強制的に一定時間遅延させてポンプの起動、停
止の頻度を抑制する手段が提案されている。しかし、こ
のような手段では、ポンプの劣化自体を防止することは
できず、かえって無駄な電力消費を生じ、又、回転部分
等の摩耗を促進させ、ポンプの寿命を短くしてしまうお
それがある。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、確実にポンプの劣化を検出することができ
る液体供給システムのポンプ劣化監視装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、配水管に液体を吐出するポンプと、伸縮
性隔膜により区分された空気室および前記配水管に接続
された液体室より成る圧力タンクと、この圧力タンクの
圧力が第1の圧力以下のとき第1の信号を出力し前記第
1の圧力より大きい第2の圧力以上のとき第2の信号を
出力する圧力スイッチと、前記第1の信号で前記ポンプ
を駆動し前記第2の信号で当該ポンプの駆動を停止する
ポンプ制御手段とを備えた液体供給システムにおいて、
前記ポンプを駆動するモータの電流が所定値以下にある
か否か判断する判断手段と、この判断手段により前記モ
ータの電流が所定値以下にあると判断されたとき前記圧
力スイッチの前記第1の信号の出力時点と前記第2の信
号の出力時点との間の時間を計測する時間計測手段と、
この時間計測手段で計測された計測時間と所定の時間と
を比較する時間比較手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】又、本発明は、配水管に液体を吐出するポ
ンプと、伸縮性隔膜により区分された空気室および前記
配水管に接続された液体室より成る圧力タンクと、この
圧力タンクの圧力が第1の圧力以下のとき第1の信号を
出力し前記第1の圧力より大きい第2の圧力以上のとき
第2の信号を出力する圧力スイッチと、前記第1の信号
で前記ポンプを駆動し前記第2の信号で当該ポンプの駆
動を停止するポンプ制御手段とを備えた液体供給システ
ムにおいて、前記圧力タンクの圧力を検出する圧力セン
サと、前記ポンプを駆動するモータの電流が所定値以下
にあるか否か判断する判断手段と、この判断手段により
前記モータの電流が所定値以下にあると判断されたとき
前記圧力スイッチの前記第1の信号の出力時点と前記圧
力センサの検出値が所定値に達した時点との間の時間を
計測する時間計測手段と、この時間計測手段で計測され
た計測時間と所定の時間とを比較する時間比較手段とを
設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】圧力スイッチから第1の信号の出力があって、
モータが駆動されたとき、このモータの駆動電流が所定
値以下にあると判断されたときのみ、圧力スイッチの第
1の信号の出力時点と第2の信号の出力時点との間の時
間、又は、圧力スイッチの第1の信号の出力時点と圧力
センサの所定の検出値の検出時点との間の時間を計測
し、この計測時間と予め設定された標準時間とを比較
し、計測時間が標準時間に対して所定の範囲を超える時
間であるときには、ポンプが劣化し、その性能が低下し
ていると判断する。又は、初期の時間と過去の計測時間
を測定順に配列した時間群とを比較し、初期の時間に比
較した時間群の各時間の長さが長くなる早さが急速であ
れば機能低下には到っていないがポンプに何らかの異常
が存在すると判断する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るポンプ劣化監視装置
を用いた液体供給システムの系統図である。この図で、
図9に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号を付
して説明を省略する。20はモータ5Mの電流値を測定
する変流器(CT)、21は故障予知ユニット(後述す
る)、22は図示の液体供給システムを含む種々の設備
を常時遠隔監視する中央制御部である。故障予知ユニッ
ト21の構成を図2に示す。
【0014】図2は図1に示す故障予知ユニット21の
ブロック図である。この故障予知ユニット21はマイク
ロコンピュータを用いて構成されている。図で、図1に
示す部分と同一部分には同一符号が付されている。21
1は変流器20の電流値をディジタル値に変換するA/
D変換器、212は種々の値の入力および出力を行う入
出力部、213は故障予知やその他の処理手順が格納さ
れたROM(リードオンリーメモリ)、214は所要の
値や演算結果の値等を格納するRAM(ランダムアクセ
スメモリ)、215カウンタ、216はROM213に
格納された処理手順に従って所要の演算、制御を行うC
PU(中央処理ユニット)、217は故障予知ユニット
21と中央制御部22との間の通信を行う通信制御部で
ある。
【0015】ここで、本実施例のポンプ劣化検出の原理
を、図3および図4に示すグラフを参照して説明する。
図3はポンプ性能曲線および電流値を示す図であり、横
軸にポンプ流量Q、縦軸にポンプの揚程Hおよび電流値
Iがとってある。又、図4は圧力タンク11の空気室1
13の圧力を示す図であり、横軸に空気室の容積V、縦
軸に空気室の圧力Pがとってある。図3で、H1 はポン
プ5が正常である場合の性能曲線、H2 はポンプ5が劣
化してその性能が低下している場合の性能曲線、P
OFF 、PONは圧力スイッチ14に設定されている前述の
圧力、Iはモータ5Mの電流曲線である。性能曲線H1
と性能曲線H2 とを比較すると、同一圧力に対して後者
の方が前者より流量が少なく、性能が低下していること
がわかる。
【0016】今、性能曲線H1 の場合と性能曲線H2
場合の圧力タンク11の水室114への注水時間をそれ
ぞれt1 、t2 、圧力タンク11の水室114への単位
時間の流入水量をそれぞれq1 、q2 、ポンプ5の吐出
流量QP における全揚程をそれぞれH10、H20とし、配
管状態等で定まる定数をkとすると、流入水量q1 、q
2 は次式で表される。 q1 ≒k(H10−PON)………………(1) q2 ≒k(H20−PON)………………(2) 2つの揚程の関係は、 H10>H20………………(3) であるから、上記(1)、(2)式より q1 >q2 ………………(4) となる。一方、図4に示す圧力タンク11の特性曲線に
おいて、圧力PONと圧力POFF との間に流入する水量を
図示のようにΔV0 とすると、上記注水時間t1、t2
は次式で表される。 t1 =ΔV0 /q1………………(5) t2 =ΔV0 /q2………………(6) したがって、性能曲線H1 の場合における注水時間t1
と、性能曲線H2 の場合における注水時間t2 との関係
は、 t1 <t2 ………………(7) となる。即ち、水量ΔV0 の注水時間は、ポンプ5が正
常である場合に比較してポンプ5が劣化してその性能が
低下している場合には長くなる。
【0017】本実施例では、ポンプ5の作動時間(注水
時間)を採取し、これを、予め設定された標準時間(正
常なポンプの作動時間)、又は、過去に採取された作動
時間を時系列的に配列したものと比較することにより、
ポンプ5の良否を判定するものである。
【0018】ところで、需要家の水道の使用量が多い場
合、即ち多数の水道栓が使用されている場合と、使用量
が僅かである場合とでは、当然ポンプ5の上記作動時間
が大きく異なり、単にポンプ5の作動時間を測定してこ
れを標準時間と比較しても、ポンプ5の良否を適切に判
断することはできない。そこで、本実施例では、水道の
使用量が少ない場合のみポンプ5の作動時間を測定して
その良否の判断を行う。このため、本実施例では、水道
の使用量(ポンプ5の吐出流量)の多少をモータ5Mの
電流値により判定し、予め定められた電流値以下の場合
にポンプ5の作動時間の測定を実施する。図3で、QS
は測定実施の流量の上限値、IS はこれに対応する電流
値を示す。
【0019】一方、図3の性能曲線から明らかなよう
に、流量が小さい範囲ではポンプ5の性能は安定してい
るが、流量が大きな場合にはポンプ5の性能は大きく変
動する。又、ポンプ5の性能曲線における圧力と、ポン
プ5が作動する圧力PONとの圧力差(ポンプ5の能力に
対応する)をみると、流量が小さいときの方が流量が大
きなときよりも大きく、流量が小さなときの方がポンプ
5の能力を充分に発揮させることができる。したがっ
て、これらの点からも、流量が小さい場合に測定を行う
のが望ましいこととなる。
【0020】次に、本実施例の動作を図5を参照して説
明する。図5は本実施例の動作を説明するフローチャー
トである。時間測定を行う場合、故障予知ユニット21
のCPU216は、入出力部212に圧力スイッチ14
から圧力PONになったときの第1の信号s1 が入力され
たか否かを監視し、その入力を待つ(図5に示す手順S
1 )。信号s1 が入力されると、CPU216は予めR
OM213(又はRAM214)に設定されたデレイタ
イム経過後(手順S2 )、A/D変換器211でディジ
タル値に変換されて入出力部212に入力されているモ
ータ電流を取り込む(手順S3 )。なお、上記手順S2
でデレイタイムを設けるのは、手順S3のモータ電流取
り込みにおいて、モータ起動時の過渡電流の取り込みを
避けるためである。
【0021】CPU216は取り込んだモータ電流電流
と予めROM213(又はRAM214)に設定されて
いる電流値IS とを比較して、モータ電流が設定電流値
S以下にあるか否かを判断する(手順S4 )。電流値
S 以下にあると判断されたときには、CPU216は
カウンタ215を作動させ、その出力パルスをカウント
することにより時間の計測を開始する(手順S5 )。次
いで、CPU216は入出力部212における信号s2
の入力の有無をみて(手順S6 )、入力されていなけれ
ば処理を手順S3 へ戻して再びモータ電流を取り込み、
以下、手順S4〜手順S6の処理を繰り返し、モータ電流
が設定された電流値以下にあるときには時間の測定を継
続する。
【0022】このような時間の測定中、圧力タンク11
の水室114の圧力が値POFF に達し、圧力スイッチ1
4から第2の信号s2 が入出力部212へ入力される
と、CPU216は手順S6 においてこれを判断し、カ
ウンタ215による時間計測を停止する(手順S7 )。
そして、その計測値をRAM214へ格納するととも
に、当該計測値を、予めROM213(又はRAM21
4)に設定された標準作動時間、例えばポンプ据付け時
の作動時間と比較する(手順S8 )。
【0023】もし、計測値が上記標準作動時間に対して
所定の時間範囲内であればポンプ5は正常であると判断
し、所定の時間範囲を超える場合にはポンプ5の劣化に
よる性能低下(特性劣化)が生じていると判断する。後
者の判断がなされた場合には、その判断をRAM214
へ格納して処理を終了する。
【0024】以上の処理において、信号s1 が入力され
たとき、又は時間計測中、手順S4でモータ電流が設定
値以下であると判断された場合には、CPU216はカ
ウンタ215をリセットして(手順S9 )処理を終了す
る。
【0025】CPU216は、通信制御部217を介し
て中央制御部22からポンプ5のデータ送信の要求があ
ったとき(定期的な要求が多い)、RAM215に格納
されている測定された動作時間のデータを、通信制御部
を介して中央制御部22へ送信するとともに、ポンプ5
の劣化による性能低下の判断がなされている場合には、
上記動作時間のデータとともにこれを中央制御部22へ
通報する。性能低下の通報を受けた場合、中央制御部2
2は、ポンプ5に対し補修等の所要の処置を行うべく保
守員を派遣してポンプ5の性能低下に対処する。
【0026】このように、本実施例では、ポンプを駆動
するモータの電流が所定電流値以下にあるときのみ、圧
力PON、POFF 間で作動するポンプの作動時間を測定
し、これを標準作動時間と比較するようにしたので、ポ
ンプの劣化による性能低下を早い時点で捕捉することが
でき、これにより、早期の補修が可能となり、断水等の
事故を未然に防止することができる。又、保守員の緊急
出動をなくすことができ、保守員の労力を軽減すること
ができる。さらに、モータ電流が所定の値以下にあると
きのみ時間の計測を行うようにしたので、各作動時間
を、ポンプの性能が充分に発揮でき、しかも安定した条
件下で測定することができ、信頼性の高い測定を行うこ
とができる。
【0027】図6は本発明の他の実施例に係るポンプ劣
化監視装置を用いた液体供給システムの系統図である。
この図で、図1に示す部分と同一又は等価な部分には同
一符号を付して説明を省略する。21Aは図1に示す故
障予知ユニットに相当する故障予知ユニット、23は圧
力タンク11の水室114の圧力を検出する圧力センサ
である。
【0028】図7は図6に示す故障予知ユニット21A
のブロック図である。この故障予知ユニット21Aもさ
きの故障予知ユニット21と同様、マイクロコンピュー
タを用いて構成されている。図7で、図2に示す部分と
同一又は等価な部分には同一符号を付して説明を省略す
る。14、23はそれぞれ図6に示すものと同じ圧力ス
イッチおよび圧力センサである。213aは図2に示す
ROM24とは一部異なる処理手順および予め定められ
た圧力ΔPが格納されたROM、211aは圧力センサ
23の検出圧力をディジタル値に変換するA/D変換器
である。上記圧力ΔPは、圧力PONと圧力POFF との間
の値に設定されている。
【0029】本実施例の動作を図8を参照して説明す
る。図8は本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。本実施例の動作がさきの実施例の動作と異なるの
は、カウンタ215を停止させる時点の判断のみであ
り、その他の動作は同じである。即ち、さきの実施例の
図5に示すフローチャート中、手順S6 の処理が異なる
のみであるので、本実施例の図8に示すフローチャート
では、上記手順S6 の処理に相当する処理を手順S10
して示し、他の処理には同一の符号が付してある。
【0030】本実施例におけるカウンタ215を停止さ
せる処理は次のとおりである。第1の信号s1 が入力さ
れ(手順S1 )、デレイタイムの遅延(手順S2 )後に
モータ電流が取り込まれ(手順S3 )、それが設定値以
下のとき(手順S4 )カウンタ215により時間測定が
行われ(手順S5 )ている状態で、CPU216は、入
出力部212から圧力センサ23の検出値を取り込む。
そして、この検出値と予めROM213a(又はRAM
214)に設定されている値ΔPとを比較し(手順
10)、当該検出値が値ΔPに達した時点でカウンタ2
15によるカウントを停止する(手順S7 )。以後の動
作はさきの実施例の動作と同じである。
【0031】本実施例の効果は、さきの実施例の効果に
加えて、作動時間の計測を短時間で行うことができ、し
かも、圧力センサを用いるので、圧力スイッチに比較し
てより高い精度の測定が可能であるという効果も奏す
る。
【0032】なお、上記各実施例の説明では、計測した
作動時間を標準作動時間と比較する例について説明した
が、過去に計測した作動時間を計測順に配列したデータ
(時系列データ)と比較することもできる。この場合、
作動時間の長さが長くなる早さが早ければ、機能低下に
到っていなくてもポンプに何らかの異常が存在すると判
断し、早めに所要の処理を実施することができる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ポンプ
を駆動するモータの電流が所定電流値以下にあるとき、
所定の2つの圧力間で作動するポンプの作動時間を測定
し、これを標準作動時間又は時系列データと比較するよ
うにしたので、ポンプの劣化による性能低下を早い時点
で捕捉することができ、これにより、早期の補修が可能
となり、断水等の事故を未然に防止することができる。
又、保守員の緊急出動をなくすことができ、保守員の労
力を軽減することができる。さらに、モータ電流が所定
の値以下にあるときのみ時間の計測を行うようにしたの
で、各作動時間を、ポンプの性能が充分に発揮でき、し
かも安定した条件下で測定することができ、信頼性の高
い測定を行うことができる。
【0034】又、圧力PONの時点から圧力POFF より低
い圧力ΔPに達した時点までの作動時間を計測する場合
には、上記の効果に加えて、作動時間の計測を短時間で
行うことができ、しかも、圧力センサを用いるので、圧
力スイッチに比較してより高い精度の測定が可能である
という効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るポンプ劣化監視装置を用
いた液体供給システムの系統図である。
【図2】図1に示す故障予知ユニットのブロック図であ
る。
【図3】ポンプ性能曲線および電流曲線を示す図であ
る。
【図4】圧力タンクの容積と圧力の関係を示す図であ
る。
【図5】図1に示すシステムの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図6】本発明の他の実施例に係るポンプ劣化監視装置
を用いた液体供給システムの系統図である。
【図7】図6に示す故障予知ユニットのブロック図であ
る。
【図8】図6に示すシステムの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図9】従来の液体供給システムの系統図である。
【図10】図9に示す圧力タンクを説明する図である。
【図11】図10に示す圧力タンクの状態変化を示す図
である。
【符号の説明】
1 受水槽 5 ポンプ 5M モータ 6 配水管 11 圧力タンク 14 圧力スイッチ 20 変流器 21 故障予知ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水管に液体を吐出するポンプと、伸縮
    性隔膜により区分された空気室および前記配水管に接続
    された液体室より成る圧力タンクと、この圧力タンクの
    圧力が第1の圧力以下のとき第1の信号を出力し前記第
    1の圧力より大きい第2の圧力以上のとき第2の信号を
    出力する圧力スイッチと、前記第1の信号で前記ポンプ
    を駆動し前記第2の信号で当該ポンプの駆動を停止する
    ポンプ制御手段とを備えた液体供給システムにおいて、
    前記ポンプを駆動するモータの電流が所定値以下にある
    か否か判断する判断手段と、この判断手段により前記モ
    ータの電流が所定値以下にあると判断されたとき前記圧
    力スイッチの前記第1の信号の出力時点と前記第2の信
    号の出力時点との間の時間を計測する時間計測手段と、
    この時間計測手段で計測された計測時間と所定の時間と
    を比較する時間比較手段とを設けたことを特徴とする液
    体供給システムのポンプ劣化監視装置。
  2. 【請求項2】 配水管に液体を吐出するポンプと、伸縮
    性隔膜により区分された空気室および前記配水管に接続
    された液体室より成る圧力タンクと、この圧力タンクの
    圧力が第1の圧力以下のとき第1の信号を出力し前記第
    1の圧力より大きい第2の圧力以上のとき第2の信号を
    出力する圧力スイッチと、前記第1の信号で前記ポンプ
    を駆動し前記第2の信号で当該ポンプの駆動を停止する
    ポンプ制御手段とを備えた液体供給システムにおいて、
    前記圧力タンクの圧力を検出する圧力センサと、前記ポ
    ンプを駆動するモータの電流が所定値以下にあるか否か
    判断する判断手段と、この判断手段により前記モータの
    電流が所定値以下にあると判断されたとき前記圧力スイ
    ッチの前記第1の信号の出力時点と前記圧力センサの検
    出値が所定値に達した時点との間の時間を計測する時間
    計測手段と、この時間計測手段で計測された計測時間と
    所定の時間とを比較する時間比較手段とを設けたことを
    特徴とする液体供給システムのポンプ劣化監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記所
    定の時間は、予め定められた標準時間であることを特徴
    とする液体供給システムのポンプ劣化監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記所
    定の時間は、過去の計測時間を測定順に配列した時間群
    であることを特徴とする液体供給システムのポンプ劣化
    監視装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181000A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Tlv Co Ltd 液体圧送装置のモニタリングシステム
CN1300461C (zh) * 2004-10-12 2007-02-14 浙江大学 自循环泵特性曲线实验仪
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