JPH0886278A - 給水ユニットの検査装置 - Google Patents

給水ユニットの検査装置

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JPH0886278A
JPH0886278A JP22186594A JP22186594A JPH0886278A JP H0886278 A JPH0886278 A JP H0886278A JP 22186594 A JP22186594 A JP 22186594A JP 22186594 A JP22186594 A JP 22186594A JP H0886278 A JPH0886278 A JP H0886278A
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JP
Japan
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pressure
water
water supply
unit
pump
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Pending
Application number
JP22186594A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sato
義男 佐藤
Yoshihiro Ohira
義博 大平
Yasushi Kobayashi
靖司 小林
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の運転状態のままで圧力タンクの作動状
態を検査できる給水ユニットの検査装置の提供。 【構成】 給水ポンプ9を駆動する電動モータ8の入力
電流を計測する変流器18と、この変流器18により計
測した入力電流が規定値以下であるかどうかを判定する
モータ電流範囲設定部191と、給水ポンプ9から圧力
タンクへ給水を供給する給水時間を計測する時間計測部
193とを設け、上記の入力電流が規定値以下であると
きに測定した上記の給水時間に基づいて圧力タンクの作
動状態が正常かどうかを検査するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性隔膜により内部が
水室と気体室とに仕切られた圧力タンクを有する給水ユ
ニットの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12はこの種の給水ユニットの一例を
示すブロック図、図13は図12の給水ユニットに備え
られる圧力タンクを示す図、図14は図13の圧力タン
クの作動状態を説明する図、図15は図13の圧力タン
ク内の気体室の圧力と体積との相関関係を示す特性図で
ある。なお、図13の左側部分は圧力タンクの断面図、
右側部分は圧力タンクの側面図である。
【0003】図12に示す給水ユニットでは、主要な配
管2より他の配管3が分岐され、この配管3に仕切弁4
を介して配管3aが接続され、この配管3aに圧力タン
ク5、圧力計6および圧力スイッチ7がそれぞれ接続さ
れており、この圧力スイッチ7は信号線7aを介して制
御盤1に接続されている。
【0004】そして、上記の給水ユニットでは、上記の
制御盤1から運転指令が出力されたとき、上記の圧力ス
イッチ7により配管3a内の水圧を検出し、この水圧が
あらかじめ設定されるポンプ始動圧力より小さい場合、
制御盤1から入力線1aを介して電動モータ8に起動指
令が出力されるので、電動モータ8が起動して給水ポン
プ9の運転を開始する。その結果、上記の給水ポンプ9
に、受水槽10の水がフロート弁11から配管12、仕
切弁13を介して吸い込まれた後、給水ポンプ9から吐
出される水が逆止弁14、仕切弁15を経て配管2に送
られて、この水の一部が仕切弁16を経て使用者側の配
管2aに送られるとともに、上記の水の残り部分が配管
3、仕切弁4および配管3aを経由して圧力タンク5側
に送られる。
【0005】その後、給水ポンプ9の運転を継続させる
に伴い配管2、3、3a内の水圧が次第に上昇し、この
水圧があらかじめ設定されるポンプ停止圧力に達した場
合、圧力スイッチ7が作動し信号線7aを介して制御盤
1へ停止信号を出力する。次いで、この停止信号に応じ
て若干の時間後に制御盤1から入力線1aを介して電動
モータ8に停止指令が出力され、その結果、給水ポンプ
9の運転が停止する。次いで、配管2内の水が使用者側
の配管2aへ流出するに伴って配管2、3、3a内など
の水圧が低下すると、再び圧力スイッチ7が作動する。
さらに、このようにして上記のポンプ始動圧力とポンプ
停止圧力との間の範囲で電動モータ8および給水ポンプ
9が始動・停止を繰り返すようになっている。
【0006】また、上記の圧力タンク5は、図13に示
すように、円筒形の容器50と、ゴム膜などからなり上
記の容器50の内部を気体室51と水室52とに仕切る
弾性隔膜53と、この弾性隔膜53の周縁を容器50内
面に密着させるかしめ輪54と、容器50の一端に設け
られ気体室51内の圧力を調整する圧力調整弁55と、
容器50の他端に設けられ上記の配管3aに接続される
流出入口56とからなっている。
【0007】このような圧力タンク5にあっては、気体
室51内に気体、例えば大気圧以上の空気が封入されて
いるため、図14の(A)に示すように、当初の状態、
すなわち水室52内の水圧が低い状態では、弾性隔膜5
3が水室52側に押圧されており、その結果、水室52
の体積がかなり小さくなっている。次いで、電動モータ
8の駆動により給水ポンプ9が始動し、配管3aより流
出入口56を介して水室52に水が送り込まれたとき、
図14の(B)に示すように、水室52の体積が増加し
て弾性隔膜53が気体室51側に押圧される結果、気体
室51の体積が減少する。次いで、給水ポンプ9の運転
を継続させるに伴い、図14の(C)に示すように、水
室52の体積がさらに増加して弾性隔膜53が気体室5
1側に押圧される結果、気体室51の体積がさらに減少
する。その後、配管2、3、3a内の水圧が上昇して所
定のポンプ停止圧力に達したとき、圧力スイッチ7の作
動により給水ポンプ9の運転が停止し、次いで、配管2
内の水が使用者側の配管2aへ流出するに伴って水圧が
低下したとき、再び圧力スイッチ7が作動する。このよ
うにして上記のポンプ始動圧力とポンプ停止圧力との間
の範囲で給水ポンプ9が始動・停止を繰り返し、これに
伴い、圧力タンク5内の作動状態は図14の(B)およ
び(C)で示すように変動する。
【0008】また、上記の圧力タンク5の気体室51に
封入された空気が「圧縮体」であることから、図15に
示すように、ボイルの法則により気体室51内の圧力P
と体積Vとの積が一定である。このことから、まず水室
52を大気中に開放した状態で、気体室51に大気圧以
上の圧力P0の気体を封入し、このときの気体室51の
体積Vを体積V0とすると、水室52内に水が流入する
に伴い気体室51内の圧力Pおよび体積Vの積が第1の
曲線L0で示すように推移する。その後、気体室51内
の圧力Pがポンプ始動圧力「Pon」まで上昇するととも
に気体室51の体積Vが体積V1まで減少する。さらに
気体室51内の圧力Pがポンプ停止圧力「Poff」まで
上昇するとともに気体室51の体積Vが体積V2まで減
少することから、この間に気体室51内で体積差ΔV0
(体積V1−体積V2)が生じる。なお、上述したように
ボイルの法則により気体室51内の圧力Pおよび体積V
の積が一定であり、すなわち(P0×V0)=(Pon×V
1)=(Poff×V2)の等式が成り立つ。
【0009】また、圧力タンク5の水室52に流入可能
な水量は、圧力タンク5内の容積や、気体室51内の設
定圧力P0などに依存している。すなわち、水室52内
に流入する水の水圧を高めた場合、気体室51内の圧力
Pも上昇して、上述したようにボイルの法則により気体
室51内の圧力Pと体積Vとの積が一定であることから
気体室51の体積Vが少なくなり、その結果、圧力タン
ク5内の容積(=気体室51の体積V+水室52の体
積)が一定であるため水室52内の水量が増加する。ま
た、上記の気体室51の圧力Pが当初、大気圧以上の圧
力P0に設定されているが、この当初の設定圧力P0が大
きければ大きいほど気体室51の圧力Pと体積Vとの積
が大きく、その結果、この気体室51の膨張・収縮量が
増加して水室52に流入可能な水量が増加する。逆に、
当初の設定圧力P0が小さい場合、水室52に流入可能
な水量が減少する。
【0010】さらに、気体室51に封入した空気が洩れ
ることにより、気体室51の体積Vが所定の体積V0
あるときに設定圧力P0が圧力P1まで低下した場合、気
体室51内の圧力Pおよび体積Vの積が図15に示す第
2の曲線L1のように推移することから、気体室51内
の圧力Pがポンプ始動圧力「Pon」からポンプ停止圧力
「Poff」までの間に気体室51内で体積差ΔV1(<
体積差ΔV0)が生じる。さらに、上記の設定圧力P0
が圧力P2まで低下した場合、気体室51の圧力Pおよ
び体積Vの積が図15に示す第3の曲線L2のように推
移することから、気体室51の圧力Pがポンプ始動圧力
「Pon」からポンプ停止圧力「Poff」までの間に気体
室51内で体積差ΔV2(<体積差ΔV1)が生じる。
その結果、第1の曲線L0で示す圧力Pおよび体積Vの
積>第2の曲線L1で示す圧力Pおよび体積Vの積>第
3の曲線L2で示す圧力Pおよび体積Vの積であること
から、体積差ΔV0>体積差ΔV1>体積差ΔV2の不
等式が成り立つ。
【0011】したがって、圧力タンク5の気体室51に
封入した空気が洩れた場合、上述したように水室52に
流入可能な水量が減少するため、水室52に給水する給
水ポンプ9や電動モータ8の起動・停止頻度が異常に増
加し、その結果、電動モータ8自体の故障を生じたり、
あるいは制御盤1や圧力スイッチ7などの電気系制御機
器の故障を誘発して、最終的には断水という重大事故に
至る懸念があった。
【0012】そこで、このような従来の問題を解決する
一手段として、例えば特開昭51−142103号公報
に記載されているように、電動モータ8の停止動作をモ
ータ電源開閉器の開放により所定時間遅延させることに
より、給水ポンプ9や電動モータ8が起動・停止する頻
度を抑制するものが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、圧力タンク5の気体室51に封入した空気
が洩れた場合、電動モータ8および給水ポンプ9が起動
・停止する頻度を抑制できるが、その故障部位を検出で
きないという問題があった。したがって、上記のように
故障部位を検出できないことから、そのまま圧力タンク
5に不具合が生じた状態で運転されることがあった。こ
のような場合、電動モータ8および給水ポンプ9の累積
運転時間が正常時より比較的長くなるため、電動モータ
8などで無駄な電力消費が生じたり、あるいは給水ポン
プ9の回転部などのメカ部の摩耗による製品寿命が短く
なるという懸念があった。
【0014】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、圧力タンクの着
脱を要せずに、通常の運転状態のままで圧力タンクの作
動状態が正常かどうかを検査することのできる給水ユニ
ットの検査装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、電動モータによ
り駆動される給水ポンプと、内部が弾性隔膜により水室
および気体室に仕切られた圧力タンクとを有し、上記給
水ポンプに配管を介して上記水室を接続し、上記気体室
に気体をあらかじめ封入するようにした給水ユニットの
検査装置において、上記電動モータに入力される入力電
流を計測する電流計測部と、この電流計測部により計測
した入力電流が規定値以下であるかどうかを判定するモ
ータ電流範囲設定部と、上記給水ポンプから上記水室へ
給水する給水時間を計測する時間計測部とを設け、上記
入力電流が規定値以下であるときに測定した上記給水時
間に基づいて上記圧力タンクの作動状態が正常かどうか
を検査する構成にしてある。
【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明
の請求項2に記載の発明は、電動モータにより駆動され
る給水ポンプと、内部が弾性隔膜により水室および気体
室に仕切られた圧力タンクとを有し、上記給水ポンプに
配管を介して上記水室を接続し、上記気体室に気体をあ
らかじめ封入するようにした給水ユニットの検査装置に
おいて、上記電動モータに入力される入力電流を計測す
る電流計測部と、この電流計測部により計測した入力電
流が規定値以下であるかどうかを判定するモータ電流範
囲設定部と、上記給水ポンプから上記水室へ給水する際
に上記配管内の圧力を測定する圧力センサとを設け、上
記入力電流が規定値以下であるときに測定した上記圧力
に基づいて上記圧力タンクの作動状態が正常かどうかを
検査する構成にしてある。
【0017】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明では、まず電動
モータに入力される入力電流を電流計測部により計測
し、上記の入力電流が規定値以下であることを判定する
ようにしたので、この判定によって給水ポンプに加わる
負荷が比較的軽い状態にあることを確認できる。この状
態では給水ポンプの性能曲線の特性上、吐出圧力がほぼ
一定であるとともに吐出量が上記の入力電流に比例する
ため、上記の吐出圧力を近似値により把握でき、また、
上記の検出した入力電流により圧力ポンプの吐出量を把
握できる。
【0018】そして、上記のように圧力ポンプの吐出圧
力および吐出量を把握するとともに、給水ポンプから圧
力タンクの水室へ給水する給水時間を時間計測部により
計測するようにしたので、この計測した給水時間が所定
時間より短くなった場合、前述した図15で説明したよ
うに、圧力タンクの気体室内の設定圧力が低下して気体
室内の圧力Pと体積Vとの積が小さくなったために圧力
タンクの水室に流入する水量が過少であると判定する。
これによって、圧力タンクの着脱を要せずに、通常の運
転状態のままで圧力タンクの作動状態が正常かどうかを
検査することができる。
【0019】また、本発明の請求項2に記載の発明で
も、まず電動モータに入力される入力電流を電流計測部
により計測し、上記の入力電流が規定値以下であること
を判定するようにしたので、この判定によって給水ポン
プに加わる負荷が比較的軽い状態にあることを確認でき
る。この状態では給水ポンプの性能曲線の特性上、吐出
圧力がほぼ一定であるとともに吐出量が上記の入力電流
に比例するため、上記の吐出圧力を近似値により把握で
き、また、上記の検出した入力電流により圧力ポンプの
吐出量を把握できる。
【0020】そして、上記のように圧力ポンプの吐出圧
力および吐出量を把握するとともに、配管内の水圧を圧
力センサにより測定し、この水圧の変化率が規定値より
大きくなった場合、前述した図15で説明したように、
圧力タンクの気体室内の設定圧力P0が低下して気体室
内の圧力Pと体積Vとの積が小さくなったために気体室
内の圧力変動が過大であると判定する。これによって、
圧力タンクの着脱を要せずに、通常の運転状態のままで
圧力タンクの作動状態が正常かどうかを検査することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の給水ユニットの検査装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実
施例に係わる検査装置のブロック図、図2は図1の検査
装置を備える給水ユニットのブロック図、図3は図1の
検査装置により圧力タンクの作動状態を検査する際の処
理手順を示すフローチャート、図4は図2の給水ユニッ
トに設けられる給水ポンプの揚程および吐出量と電動モ
ータの入力電流との相関関係を示す特性図である。な
お、図1、図2において前述した図12〜図14に示す
ものと同等のものには同一符号を付してある。
【0022】本実施例の検査装置は、図2に示すよう
に、電動モータ8に入力線1aを介して入力される入力
電流を検出する電流計測部、例えば変流器18と、この
変流器18に信号線18aを介して接続され、制御盤1
と圧力スイッチ7とを接続する信号線7aに介設される
検知体19と、この検知体19に信号線20aを介して
接続される中央制御部20とからなっている。
【0023】上記の検知体19は、図1に示すように、
変流器18に接続され、この変流器18により計測した
入力電流が規定値以下であるかどうかを判定するモータ
電流範囲設定部191と、このモータ電流範囲設定部1
91と圧力スイッチ7とに接続される計測制御部192
と、この計測制御部192と上記のモータ電流範囲設定
部191とに接続され、給水ポンプ9から圧力タンク5
へ給水する給水時間を計測する時間計測部193と、こ
の時間計測部193と記憶部195とに接続されるデー
タ処理部194と、このデータ処理部194と中央制御
部20とに接続される制御部196とからなっている。
【0024】上記の給水ポンプ9は、図4の曲線L1で
示すポンプ揚程H(前述した図15の圧力Pに等しい)
およびポンプ吐出量Qの水を吐出可能である。そして、
このポンプ吐出量Qが比較的少ない範囲Aではポンプ揚
程Hの変化量が少なく、一定のポンプ揚程H1にほぼ近
似している。また、上記の給水ポンプ9を駆動する電動
モータ8に入力される入力電流Iは、上記の範囲Aでは
ポンプ吐出量Qと比例関係にあるため、入力電流Iを検
出することによりポンプ吐出量Qを把握することができ
る。例えば、変流器18により入力電流I1を検出した
場合、モータ電流範囲設定部191により入力電流I1
を規定値I0と比較することにより上記の範囲Aにある
かどうかを判定する。このとき、この範囲Aにある場合
には、図4に示す曲線L2にしたがってデータ処理部1
94により、入力電流I1に対応するポンプ吐出量Q1
算出するようになっている。
【0025】上記の計測制御部192の制御により、所
定のポンプ始動圧力「Pon」を検知した時から所定のポ
ンプ停止圧力「Poff」を検知した時までの給水時間を
時間計測部193で計測するようになっている。なお、
上記の給水時間は、図4の曲線L1で定まるポンプ揚程
Hと図15の曲線L1により定まる気体室51の圧力P
との差圧、および、配管2、3、3aなどの内径や管路
抵抗により定まる圧力タンク5への流量に関係してお
り、上記の差圧は種々の要因により複雑に変化する。し
かしながら、ポンプ吐出量Qが比較的少ない範囲Aでは
ポンプ揚程Hの変化量が少なくて済み、ポンプ揚程Hは
ほぼ一定である。また、給水時間の計測を開始する際の
圧力Pを所定のポンプ始動圧力「Pon」とし、給水時間
の計測を停止する際の圧力Pを所定のポンプ停止圧力
「Poff」としたので、それぞれ上記の差圧を一定とす
ることができる。
【0026】上記のデータ処理部194は、上記の時間
計測部193で計測した給水時間に基づいて圧力タンク
5の作動状態が正常かどうかを判定する。例えば気体室
51に封入した空気が洩れることにより、前述した図1
5に示すように気体室51内の設定圧力P0が低下した
場合、ポンプ始動圧力「Pon」からポンプ停止圧力「P
off」までの間に気体室51内で生じる体積差が減少す
るので、上記の給水時間が規定値より短くなった場合、
上記の体積差の減少が生じたため、圧力タンク5の水室
52に流入する水量が過少であると判定するようになっ
ている。
【0027】この第1の実施例にあっては、図3に示す
処理手順にしたがって圧力タンク5の作動状態を検査す
るようになっている。すなわち、まず手順S1として制
御盤1から運転指令が出力されたとき、圧力スイッチ7
により配管3a内の水圧を検出し、この検出した水圧が
所定のポンプ始動圧力「Pon」より小さい場合、電動モ
ータ8の起動して給水ポンプ9から水が吐出されるで、
配管2、3、3aなどで水圧が上昇する。その後、この
水圧がポンプ始動圧力「Pon」まで上昇した場合、手順
S2としてこのポンプ始動圧力「Pon」を圧力スイッチ
7により検出して「Pon」指令を出力し、手順S3とし
てこの「Pon」指令を検知体19の計測制御部192で
受けて時間計測部193に対して時間計測開始を指令す
る結果、この時間計測部193により給水ポンプ9から
圧力タンク5に給水する給水時間の計測を開始する。
【0028】その後、手順S4としてデレイタイム処理
により電動モータ8の起動時の過渡状態を除いて、手順
S5として変流器18により電動モータ8に入力される
入力電流Iを検出し、手順S6として検知体19のモー
タ電流範囲設定部191により上記の入力電流Iを規定
値I0と比較する。その結果、入力電流Iが規定値I0
下である場合、ポンプ揚程Hが図4の範囲A内にあると
判定し、上記の時間計測部193により給水時間の計測
を継続する。なお、上記の手順S6で上記の入力電流I
が規定値I0より大きい場合、手順S10として時間計
測部193の時間計測カウンタをリセットして一連の時
間計測を終了する。
【0029】さらに、配管3a内の水圧がポンプ停止圧
力「Poff」まで上昇した場合、手順S7としてこのポ
ンプ停止圧力「Poff」を圧力スイッチ7により検出し
て「Pon」指令を出力し、手順S8としてこの「Poff」
指令を検知体19の計測制御部192で受けて時間計測
部193に対して時間計測の停止を指令し、この時間計
測部193による時間計測を停止するとともに、手順S
9としてデータ処理部194によりデータ処理を行な
う。
【0030】次いで、上記の手順S9で処理した結果
は、データ処理部194により処理したデータを新規デ
ータとして記憶部195に格納するとともに、この記憶
部195に記憶される規定値や過去の時系列データとデ
ータ処理部194により比較し、この比較結果も記憶部
195に格納する。その後、この記憶部195に格納し
た種々のデータは、中央制御部20から出力される制御
指令に応じて制御部196を介して中央制御部20に定
期的に送信される。また、データ処理部194により処
理したデータを基準値や過去の時系列データと比較した
結果、異常と判定した場合も、その結果を制御部196
を介して中央制御部20に送信するようになっている。
【0031】このように構成した第1の実施例では、圧
力タンク5の着脱を要せずに、通常の運転状態のままで
圧力タンク5の作動状態が正常かどうかを検査すること
ができる。また、この第1の実施例では、手順S9での
処理結果を記憶部195に記憶される過去の時系列デー
タと比較するようになっているので、図13の弾性隔膜
53などの劣化程度や使用寿命を予測することもでき
る。また、この第1の実施例では、圧力タンク5の作動
状態を検査するのに新規に追加するものや既設設備の改
造が少なくて済むので、安い費用で圧力タンク5の実用
的な検査を行うことができる。
【0032】図5は本発明の第2の実施例に係わる検査
装置のブロック図、図6は図5の検査装置を備える給水
ユニットのブロック図、図7は図5の検査装置により圧
力タンクの作動状態を検査する際の処理手順を示すフロ
ーチャートである。なお、図5、図6において前述した
図1、図2などに示すものと同等のものには同一符号を
付してある。
【0033】図6に示す本実施例の検査装置は、前述し
た図1、図2に示す第1の実施例と同様に、制御盤1と
圧力スイッチ7とを接続する信号線7aに介設され、変
流器18に信号線18aを介して接続される検知体22
と、この検知体22に信号線20aを介して接続される
中央制御部20とを有している。さらに、本実施例の検
査装置は、配管3a内の水圧を検出し、信号線21aを
介して検知体22に接続される圧力センサ21を備えて
いる。
【0034】上記の検知体22は、図5に示すように、
前述した図1に示す検知体19と同様に、モータ電流範
囲設定部191、時間計測部193、データ処理部19
4、記憶部195および制御部196を備えている。さ
らに、この検知体22は、圧力スイッチ7、モータ電流
範囲設定部191および時間計測部193に接続される
計測開始制御部197と、時間計測部193に接続され
る計測停止制御部198と、この計測停止制御部198
および圧力スイッチ7に接続されるΔP設定部199
と、計測停止制御部198および圧力センサ21に接続
されるA/D変換部200とを備えている。
【0035】上記の計測開始制御部197は、圧力スイ
ッチ7がポンプ始動圧力「Pon」を検知したとき、計測
開始信号を時間計測部193へ出力する。また、上記の
ΔP設定部199は、ポンプ始動圧力「Pon」より高め
で、かつポンプ停止圧力「Poff」より低めの所定の上
限圧力「Pon+ΔP」を設定し、さらに、上記の計測停
止制御部198は、圧力センサ21が上記の上限圧力
「Pon+ΔP」を圧力センサ21が検出したとき、計測
停止信号を時間計測部193へ出力するようになってい
る。なお、上記のポンプ始動圧力「Pon」と上限圧力
「Pon+ΔP」との間の給水時間は、前述した図4の曲
線L1で定まるポンプ揚程Hと図15の曲線L1により
定まる気体室51の圧力Pとの差圧、および、配管2、
3、3aなどの内径や管路抵抗により定まる圧力タンク
5への流量に関係しており、上記の差圧は種々の要因に
より複雑に変化する。しかしながら、ポンプ吐出量Qが
比較的少ない範囲Aではポンプ揚程Hの変化量が少なく
て済むとともに、給水時間の計測を開始する際の圧力P
を所定のポンプ始動圧力「Pon」とし、給水時間の計測
を停止する際の圧力Pを所定の上限圧力「Pon+ΔP」
としたので、それぞれ上記の差圧を一定とすることがで
きる。
【0036】上記のデータ処理部194は、上記の時間
計測部193で計測した給水時間に基づいて圧力タンク
5の作動状態が正常かどうかを判定する。例えば気体室
51に封入した空気が洩れることにより、前述した図1
5に示すように、気体室51内の設定圧力P0の低下に
より、ポンプ始動圧力「Pon」から所定の上限圧力「P
on+ΔP」までの間に気体室51内で生じる体積差が減
少するので、上記の給水時間が規定値より短くなった場
合、上記の体積差の減少が生じたため、圧力タンク5の
水室52に流入する水量が過少であると判定するように
なっている。
【0037】この第2の実施例にあっては、図7に示す
処理手順にしたがって圧力タンク5の作動状態を検査す
るようになっている。すなわち、まず手順S11として
制御盤1から運転指令が出力されたとき、圧力スイッチ
7により配管3a内の水圧を検出し、この検出した水圧
が所定のポンプ始動圧力「Pon」より小さい場合、制御
盤1の制御により電動モータ8が起動し、給水ポンプ9
から水が吐出されるで、配管2、3、3a内の水圧が上
昇する。その後、この水圧がポンプ始動圧力「Pon」ま
で上昇した場合、手順S12としてこのポンプ始動圧力
「Pon」を圧力スイッチ7により検出して「Pon」指令
を出力し、手順S13としてこの「Pon」指令を検知体
22の計測開始制御部197で受けて時間計測部193
に対して時間計測開始を指令する。
【0038】次いで、手順S14として時間計測部19
3により給水時間の計測を開始するとともに、上記の
「Pon」指令に応じてΔP設定部199により所定の上
限圧力「Pon+ΔP」を設定し、手順S15としてデレ
イタイム処理により電動モータ8の起動時の過渡状態を
除いて、手順S16として変流器18により電動モータ
8の入力電流Iを検出し、手順S17として検知体22
のモータ電流範囲設定部191により上記の入力電流I
を規定値I0と比較する。その結果、入力電流Iが規定
値I0以下である場合、ポンプ揚程Hが前述した図4の
範囲A内にあると判定し、上記の時間計測部193によ
り給水時間の計測を継続する。なお、この手順S17で
上記の入力電流Iが規定値I0より大きい場合、手順S
21として時間計測部193の時間計測カウンタをリセ
ットして一連の時間計測を終了する。
【0039】次いで、手順S18として圧力センサ21
により検出した圧力値をA/D変換部200で変換して
圧力変換値を得て、計測停止制御部198によりこの圧
力変換値を上記の上限圧力「Pon+ΔP」と比較し、そ
の結果、圧力変換値が上記の上限圧力「Pon+ΔP」よ
り大きくなった場合、計測停止制御部198から時間計
測部193に対して時間計測停止を指令し、手順S19
として、時間計測部193による時間計測を停止して、
手順S20としてデータ処理部194によりデータ処理
を行なう。
【0040】さらに上記の手順S20で処理した結果
は、データ処理部194により処理したデータを新規デ
ータとして記憶部195に格納するとともに、この記憶
部195に記憶される規定値や過去の時系列データとデ
ータ処理部194により比較し、この比較結果も記憶部
195に格納する。その後、この記憶部195に格納し
た種々のデータは、中央制御部20から出力される制御
指令に応じて制御部196を介して中央制御部20に定
期的に送信される。また、データ処理部194により処
理したデータを規定値や過去の時系列データと比較した
結果、異常と判定した場合も、その結果を制御部196
を介して中央制御部20に送信するようになっている。
【0041】このように構成した第2の実施例でも、前
述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2の実施例にあっては、ΔP設定部199に
よりポンプ停止圧力「Poff」より低めの所定の上限圧
力「Pon+ΔP」を設定したので、上記のポンプ停止圧
力「Poff」まで給水時間の計測を行う場合と比べて、
短い時間で時間計測を行なえるとともに、圧力センサ2
1により上限圧力「Pon+ΔP」を高精度で検出できる
ので、圧力タンク5の作動状態を高精度で検査すことが
できる。
【0042】図8は本発明の第3の実施例に係わる検査
装置のブロック図、図9は図8の検査装置により圧力タ
ンクの作動状態を検査する際の処理手順を示すフローチ
ャートである。なお、図8において前述した図1、図2
などに示すものと同等のものには同一符号を付してあ
る。
【0043】図8に示す本実施例の検査装置は、前述し
た図5、図6に示す第2の実施例と同様に、配管3a内
の水圧を検出する圧力センサ21と、この圧力センサ2
1に、信号線21aを介して接続され、変流器18に信
号線18aを介して接続されるとともに、信号線7aに
介設される検知体23と、この検知体23に信号線20
aを介して接続される中央制御部20とを有している。
【0044】上記の検知体23は、前述した図1に示す
検知体19と同様に、モータ電流範囲設定部191、デ
ータ処理部194、記憶部195および制御部196を
備えている。さらに、上記の検知体23は、圧力スイッ
チ7およびモータ電流範囲設定部191に接続される計
測開始制御部197と、圧力センサ21に接続されるA
/D変換部200と、モータ電流範囲設定部191、デ
ータ処理部194、計測開始制御部197およびA/D
変換部200に接続される圧力計測部201と、圧力ス
イッチ7に接続されるΔt設定部202と、このΔt設
定部202および圧力計測部201に接続される計測停
止制御部203とを備えている。
【0045】上記の計測開始制御部197は、圧力スイ
ッチ7がポンプ始動圧力「Pon」を検知したとき、計測
開始信号を時間計測部193へ出力する。また、上記の
Δt設定部202は、任意の計測時間を設定し、さら
に、上記の計測停止制御部203は、上記の計測時間の
終了時に計測停止信号を圧力計測部201へ出力するよ
うになっている。なお、給水ポンプ9から圧力タンク5
へ給水する時間は、前述した図4の曲線L1で定まるポ
ンプ揚程Hと図15の曲線L1により定まる気体室51
の圧力Pとの差圧、および、配管2、3、3aなどの内
径や管路抵抗により定まる圧力タンク5への流量に関係
しており、上記の差圧は種々の要因により複雑に変化す
る。しかしながら、ポンプ吐出量Qが比較的少ない範囲
Aではポンプ揚程Hの変化量が少なくて済むとともに、
配管3a内の水圧が所定のポンプ始動圧力「Pon」にな
ったときに測定開始するので、この測定開始時の水圧を
一定とすることができる。
【0046】上記のデータ処理部194は、上記の圧力
計測部201で計測した配管3a内の水圧の変動率に基
づいて圧力タンク5の作動状態が正常かどうかを判定す
る。例えば上記の水圧の変化率が規定値より大きい場
合、前述した図15で説明したように所定の計測時間で
気体室51内で生じる体積差が減少していることから、
気体室51に封入した空気が洩れて設定圧力P0が低下
したと判定するようになっている。
【0047】この第3の実施例にあっては、図9に示す
処理手順にしたがって圧力タンク5の作動状態を検査す
るようになっている。すなわち、まず手順S31として
制御盤1から運転指令が出力されたとき、圧力スイッチ
7により配管3a内の水圧を検出し、この検出した水圧
が所定のポンプ始動圧力「Pon」より小さい場合、制御
盤1の制御により電動モータ8が起動し、給水ポンプ9
から水が吐出されるで、配管2、3、3a内の水圧が上
昇する。その後、この水圧がポンプ始動圧力「Pon」ま
で上昇した場合、手順S32としてこのポンプ始動圧力
「Pon」を圧力スイッチ7により検出して「Pon」指令
を出力し、手順S33としてこの「Pon」指令を検知体
23の計測開始制御部197で受けて時間計測部193
に対して時間計測開始を指令し、時間計測部193によ
り給水時間の計測を開始するとともに、圧力計測部20
1は、圧力センサ21により検出した圧力値をA/D変
換部200で変換して圧力変換値を得るとともに、「P
on」指令に応じて計測停止制御部203の制御によりΔ
t設定部202で計測時間を設定する。
【0048】次いで、手順S34として、デレイタイム
処理により電動モータ8の起動時の過渡状態を除いて、
手順S35として変流器18により電動モータ8の入力
電流Iを検出し、手順S36として検知体23のモータ
電流範囲設定部191により上記の入力電流Iを規定値
0と比較する。その結果、入力電流Iが規定値I0以下
である場合、ポンプ揚程Hが前述した図4の範囲A内に
あると判定し、時間計測部193により上記の計測時間
のカウントを継続する。なお、この手順S36で上記の
入力電流Iが規定値I0より大きい場合、手順S40と
して時間計測部193の時間計測カウンタをリセットし
て一連の時間計測を終了する。
【0049】次いで、上記の計測時間が経過したとき、
手順S37として上記の計測停止制御部203から計測
停止指令が圧力計測部201に出力されるとともに、圧
力計測部201は、圧力センサ21により検出した圧力
値をA/D変換部200で変換して圧力変換値を得る。
その後、手順S38として圧力計測部201による圧力
計測を停止して、手順S39としてデータ処理部194
によりデータ処理を行なう。このとき、上記の手順S3
3で得た圧力変換値と手順S37で得た圧力変換値とに
基づいて圧力変化率を算定する。
【0050】さらに上記の手順S39で処理した結果
は、データ処理部194により処理したデータを新規デ
ータとして記憶部195に格納するとともに、この記憶
部195に記憶される規定値や過去の時系列データとデ
ータ処理部194により比較し、この比較結果も記憶部
195に格納する。その後、この記憶部195に格納し
た種々のデータは、中央制御部20から出力される制御
指令に応じて制御部196を介して中央制御部20に定
期的に送信される。また、データ処理部194により処
理したデータを規定値や過去の時系列データと比較した
結果、異常と判定した場合も、その結果を制御部196
を介して中央制御部20に送信するようになっている。
【0051】このように構成した第3の実施例でも、前
述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、第3の実施例にあっては、Δt設定部202で
任意の計測時間を設定するようにしたので、ポンプ停止
圧力「Poff」まで計測を続ける第1の実施例と比べ
て、上記の計測時間を比較的短く設定することにより迅
速に圧力タンク5の作動状態を検査できる。
【0052】図10は本発明の第4の実施例に係わる検
査装置のブロック図である。なお、図10において前述
した図1、図2などに示すものと同等のものには同一符
号を付してある。
【0053】図10に示す本実施例の検査装置は、前述
した図1、図2に示す第1の実施例と比べて、配管3に
介設される流量調整部24と、この流量調整部24と検
知体19とを電気的に接続する信号線24aとを有して
おり、その他の構成は、前述した図2に示す第1の実施
例と基本的に同様である。上記の流量調整部24は、圧
力スイッチ7から「Pon」指令が出力されるとき検知体
19の制御により所定の流量まで閉じられ、圧力スイッ
チ7から「Poff」指令が出力されるとき検知体19の
制御により全開位置まで開かれる。
【0054】このように構成した第4の実施例でも、前
述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、この第4の実施例にあっては、圧力タンク5の
作動状態を検査する際に、圧力タンク5に送られる水の
流量が流量調整弁24によって自動的に調整される。し
たがって、圧力タンク5の作動状態を検査する際の検査
精度を高めることができる。
【0055】なお、この第4の実施例では、流量調整部
24を検知体19から送られる電気信号によって自動的
に開閉するようにしたが、必要に応じて手動操作により
流量調整部24を開閉することもできる。さらに、この
第4の実施例では前述した第1の実施例の構成に加えて
流量調整部24を設けたが、本発明はこれに限られず、
第2の実施例あるいは第3の実施例の構成に加えて流量
調整部24を設けることもできる。
【0056】図11は本発明の第5の実施例に係わる検
査装置のブロック図である。なお、図11において前述
した図1、図2などに示すものと同等のものには同一符
号を付してある。
【0057】図11に示す本実施例の検査装置は、前述
した図1、図2に示す第1の実施例と比べて、配管3に
介設される開閉弁25と、この開閉弁25と検知体19
とを電気的に接続する信号線25aと、配管2、3a間
に設けられる流量調整部26とを有しており、その他の
構成は、前述した図2に示す第1の実施例と基本的に同
様である。上記の開閉弁25は、圧力スイッチ7から
「Pon」指令が出力されるとき検知体19の制御により
閉じられ、圧力スイッチ7から「Poff」指令が出力さ
れるとき検知体19の制御により開かれる。
【0058】このように構成した第5の実施例でも、前
述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、この第5の実施例にあっては、圧力タンク5の
作動状態を検査する際に、配管3の通路が開閉弁25に
よって自動的に閉じられ、流量調整部26を介して圧力
タンク5に水が送られるので、この水の流量が流量調整
部26によって調整される。したがって、圧力タンク5
の作動状態を検査する際の検査精度を高めることができ
る。
【0059】なお、この第5の実施例でも、上記の第4
の実施例と同様に、開閉弁25を検知体19から送られ
る電気信号によって自動的に開閉するようにしたが、必
要に応じて手動操作により開閉弁25を開閉することも
できる。さらに、この第5の実施例でも前述した第1の
実施例の構成に加えて開閉弁25、流量調整部26をを
設けたが、本発明はこれに限られず、第2の実施例ある
いは第3の実施例の構成に加えて開閉弁25、流量調整
部26を設けることもできる。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、圧
力タンクの着脱を要せずに、通常の運転状態のままで圧
力タンクの作動状態が正常かどうかを検査できる。した
がって、給水ユニットの運転中に圧力タンクが故障した
場合、この故障部位を特定して迅速に、かつ容易に故障
修理を行うことができるため、電動モータなどで無駄な
電力消費が生じたり、あるいは給水ポンプの回転部など
のメカ部の摩耗による製品寿命が短くなることを阻止で
きる。
【0061】また、上記のように圧力タンクの着脱が必
要ないので、給水ユニットの運転に支障を生ぜずに済む
とともに、保守作業時にも圧力タンクの作動状態を検査
する手間が少なくて済む。
【0062】さらに、圧力タンクの隔膜などの劣化程度
や使用寿命を予測できるため、この隔膜などの劣化によ
り異常が発生する頻度を抑制することができ、したがっ
て、異常発生に伴う保守員の呼び出しを少なくできると
ともに、断水に至る重大な故障を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる検査装置のブロ
ック図である。
【図2】図1の検査装置を備える給水ユニットのブロッ
ク図である。
【図3】図1の検査装置により圧力タンクの作動状態を
検査する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図2の給水ユニットに設けられる給水ポンプの
揚程および吐出圧と電動モータの入力電流との相関関係
を示す特性図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係わる検査装置のブロ
ック図である。
【図6】図5の検査装置を備える給水ユニットのブロッ
ク図である。
【図7】図5の検査装置により圧力タンクの作動状態を
検査する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる検査装置のブロ
ック図である。
【図9】図8の検査装置により圧力タンクの作動状態を
検査する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施例に係わる検査装置のブ
ロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係わる検査装置のブ
ロック図である。
【図12】従来の給水ユニットのブロック図である。
【図13】図12の給水ユニットに備えられる圧力タン
クを示す図である。
【図14】図13の圧力タンクの作動状態を説明する図
である。
【図15】図13の圧力タンク内の気体室の圧力と体積
との相関関係を示す特性図である。
【符号の説明】
2、3、3a 配管 5 圧力タンク 7 圧力スイッチ 8 電動モータ 9 給水ポンプ 18 変流器(電流計測部) 19 検知体 20 中央制御部 21 圧力センサ 22 検知体 23 検知体 24 流量調整部 25 開閉弁 26 流量調整部 191 モータ電流範囲設定部 192 計測制御部 193 時間計測部 194 データ処理部 197 計測開始制御部 198 計測停止制御部 199 ΔP設定部 200 A/D変換部 201 圧力計測部 202 Δt設定部 203 計測停止制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータにより駆動される給水ポンプ
    と、内部が弾性隔膜により水室および気体室に仕切られ
    た圧力タンクとを有し、上記給水ポンプに配管を介して
    上記水室を接続し、上記気体室に気体をあらかじめ封入
    するようにした給水ユニットの検査装置において、上記
    電動モータに入力される入力電流を計測する電流計測部
    と、この電流計測部により計測した入力電流が規定値以
    下であるかどうかを判定するモータ電流範囲設定部と、
    上記給水ポンプから上記水室へ給水する給水時間を計測
    する時間計測部とを設け、上記入力電流が規定値以下で
    あるときに測定した上記給水時間に基づいて上記圧力タ
    ンクの作動状態が正常かどうかを検査することを特徴と
    する給水ユニットの検査装置。
  2. 【請求項2】 電動モータにより駆動される給水ポンプ
    と、内部が弾性隔膜により水室および気体室に仕切られ
    た圧力タンクとを有し、上記給水ポンプに配管を介して
    上記水室を接続し、上記気体室に気体をあらかじめ封入
    するようにした給水ユニットの検査装置において、上記
    電動モータに入力される入力電流を計測する電流計測部
    と、この電流計測部により計測した入力電流が規定値以
    下であるかどうかを判定するモータ電流範囲設定部と、
    上記給水ポンプから上記水室へ給水する際に上記配管内
    の圧力を測定する圧力センサとを設け、上記入力電流が
    規定値以下であるときに測定した上記圧力に基づいて上
    記圧力タンクの作動状態が正常かどうかを検査すること
    を特徴とする給水ユニットの検査装置。
  3. 【請求項3】 給水ポンプと圧力タンクとを接続する配
    管に、この配管内を通過する水の流量を調整する流量調
    整部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    給水ユニットの検査装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009059159A3 (en) * 2007-11-02 2009-08-06 Kegan Y King Pressure tank fault detector and method

Cited By (2)

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WO2009059159A3 (en) * 2007-11-02 2009-08-06 Kegan Y King Pressure tank fault detector and method
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