JPH09258758A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH09258758A
JPH09258758A JP8096007A JP9600796A JPH09258758A JP H09258758 A JPH09258758 A JP H09258758A JP 8096007 A JP8096007 A JP 8096007A JP 9600796 A JP9600796 A JP 9600796A JP H09258758 A JPH09258758 A JP H09258758A
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waveform
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speech
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JP8096007A
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Inventor
Nobuaki Saka
宜明 坂
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歌唱者の音声に基づき多人数のコーラス音声
を、比較的小規模な回路を用いて合成することができる
カラオケ装置を提供する。 【解決手段】 カラオケ装置は、下記の要件を備えて構
成される。複数の合成音声情報生成手段43a〜43
f:音声入力手段5から入力された音声(入力音声)の
情報に基づいて、該入力音声と倍音関係にある合成音声
の情報をそれぞれ生成する。音声多重化手段44:各
音声情報生成手段43a〜43f:が生成する合成音声
の情報を多重化する。コーラス音声出力手段:その多
重化された合成音声の情報に基づき、入力音声に重ねら
れるべきコーラス音声を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ装置に関
し、特に歌唱者の音声にコーラス音声を重ねる機能を有
したカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の演奏曲を選択するとスピー
カから曲が流れ、モニタに表示される歌詞を見ながら演
奏曲に合わせて歌唱を楽しむ、いわゆるカラオケ装置が
広く普及している。このようなカラオケ装置においては
最近では、カラオケ演奏の楽音データをいわゆるMID
I(Musical Instrument Digital Interface)規格のデ
ータ(以下、MIDIデータという)として蓄積してお
き、このMIDIデータに基づいてシンセサイザ等によ
り曲演奏を行う方式のものが普及している。MIDIデ
ータにより楽音データを蓄積する方式は、演奏音のデジ
タル波形データをCDや光学式ビデオディスク等に蓄積
する方式に比べてデータ量を大幅に削減できるので、通
信カラオケ等に特に好適に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MIDIデ
ータによりカラオケ演奏を行う場合、例えばバックコー
ラスのように人声を模した演奏音の再生が難しい問題が
ある。そこで、これを解決するために、マイク等から入
力される歌唱者の音声に対し、ピッチ変更回路を用いて
音声のピッチを変更する加工を施し、これをコーラス音
声として入力音声に重ねる方式が、例えば特開平3−2
11597号あるいは特開平6−202676号等の公
報に開示されている。この場合、1つのピッチ変更回路
からはコーラス1人分の音声のみが発生することとなる
が、コーラス音声は複数人の声で構成されているため、
ピッチ変更回路もコーラスの人数分だけ用意しなければ
ならない。ところが、このピッチ変更回路は構成が複雑
であり、コーラスの音声数が多い場合には、それに応じ
て大規模な回路が必要になるので、装置コストが高くつ
く欠点があった。
【0004】本発明の課題は、歌唱者の音声に基づき多
人数のコーラス音声を、比較的小規模な回路を用いて合
成することができるカラオケ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明のカラオケ装置は下記の要
件を備えて構成されることを特徴とする。 複数の合成音声情報生成手段:音声入力手段から入力
された音声(入力音声)の情報に基づいて、該入力音声
と倍音関係にある合成音声の情報をそれぞれ生成する。 音声多重化手段:各合成音声情報生成手段が生成する
合成音声の情報を多重化する。 コーラス音声出力手段:その多重化された合成音声の
情報に基づき、入力音声に重ねられるべきコーラス音声
を出力する。
【0006】上記構成によれば、合成音声情報生成手段
は、入力された音声と倍音関係にある合成音声の情報を
それぞれ生成するものとされるので、コーラス音声を比
較的小規模な回路を用いて合成することが可能となる。
ここで、「入力音声と倍音関係にある」とは、合成音声
が入力音声の倍音になる場合(すなわち、合成音声の振
動数が入力音声の整数倍(1倍を含む)となる場合)
と、入力音声が合成音声の倍音となる場合(すなわち、
入力音声の振動数が合成音声の整数倍(1倍を含む)と
なる場合)の双方を含むものとする。
【0007】次に、上記コーラス音声のピッチを変更す
る、コーラス音声ピッチ変更手段を設けることができ
る。これにより、入力音声に対して異なるピッチにより
コーラス音声を重ねることが可能となり、入力音声とコ
ーラス音声とにより形成される和声をより充実させるこ
とができる。
【0008】次に、合成音声情報生成手段は、入力音声
の波形情報を所定の時間間隔でサンプリングし、その各
時間毎の標本値により波形情報を量子化する波形量子化
手段と、それら標本値のうち所定のものを抽出し、該抽
出された標本値に基づいて、合成音声の波形情報を生成
する合成音声波形情報生成手段とを含むものとして構成
することができる。すなわち、サンプリングにより量子
化された入力音声の波形情報の標本値を適宜抽出するこ
とで、合成音声の波形情報を容易に得ることができる。
【0009】例えば入力音声波形の周期を検出する波形
周期検出手段を設けておき、合成音声波形情報生成手段
は、以下のようにして合成音声の波形情報を生成するよ
うに構成することができる。すなわち、量子化された入
力音声波形に対し、検出された周期に対応する処理単位
を設定する。次いで、該処理単位中の標本値を時間軸方
向においてN(Nは2以上の任意の整数)個に1個の割
合で抽出する。さらに、その抽出された標本値をサンプ
リングの時間間隔で抽出順に配列したものを1組とし
て、これを時間軸方向にN組繰り返して配列する。これ
により、上記処理単位分の入力音声波形の情報が、該処
理単位と同数の標本値を含み、かつ振動数が入力音声の
N倍である合成音声の波形情報に変換される。このよう
にすれば、入力音声よりも高音の合成音声、具体的には
入力音声に対してN倍振動の関係にある合成音声(入力
音声を基音とした場合、その第N倍音に対応する合成音
声)の波形情報を容易に得ることができる。この場合、
Nを2の累乗に設定すれば入力音声よりもオクターブの
整数倍だけ高い音程の合成音声を生成することができ
る。
【0010】一方、合成音声波形情報生成手段は、以下
のようにして合成音声の波形情報を生成するように構成
することもできる。すなわち、量子化された入力音声波
形に対し、検出された周期のN(Nは2以上の任意の整
数)倍に相当する処理単位を設定する。次に、処理単位
中の最初の1周期分の各標本値をN回ずつ繰り返して抽
出するとともに、残りのN−1周期分の標本値を放棄す
る。これにより、上記処理単位分の入力音声波形の情報
が、該処理単位と同数の標本値を含み、かつ振動数が入
力音声の1/N倍である合成音声の波形情報に変換され
る。この場合は、入力音声よりも低音の合成音声、具体
的には入力音声がそのN倍振動となるような合成音声の
波形情報を容易に形成することができる。例えば、Nを
2の累乗に設定すれば、入力音声よりもオクターブの整
数倍だけ低い音程の合成音声を生成することができる。
【0011】上記複数の合成音声情報生成手段は、その
少なくとも一部のものが、他のものとは異なる振動数の
合成音声の情報を生成するものとすることができる。こ
うすれば、入力音声と合成音声とにより形成される和声
をより充実させることができる。また、合成音声情報生
成手段の一部のものが、入力音声に対してオクターブ以
外の協音程関係にある合成音声(例えば、N=1以外の
第N倍音)の情報を生成するように構成すれば、同様に
和声を充実させることができる。一方、合成音声情報生
成手段の一部のものが、入力音声と同度の関係にある音
声の情報を生成するように構成すれば、多人数コーラス
の厚みのある雰囲気を醸し出すことができる。
【0012】次に、各合成音声情報生成手段が生成する
合成音声の情報は、その少なくとも一部のもの同士の間
で、音声波形の位相にずれを生じさせた状態で音声多重
化手段により多重化されるように構成することができ
る。例えば、同じ音程関係にある合成音声同士の間でそ
の位相をずらせることにより、コーラス音声の厚みを増
す効果がさらに顕著となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例
であるカラオケ装置の構成例を示すブロック図である。
カラオケ装置1は、いわゆる通信カラオケ装置として構
成されており、ホストコンピュータ2から公共の電話回
線等の通信手段3を介して、カラオケ装置の中核部であ
るカラオケコマンダ4へカラオケデータが送られる。こ
のカラオケコマンダ4に通信手段3、歌詞及び背景映像
等を表示するモニタ7、アンプ9、及びコーラス音声発
生部30等が接続され、アンプ9にミキサ8及びスピー
カ6がつながれる。また、コーラス音声発生部30に
は、マイクアンプ31を介して音声入力手段としてのマ
イク5が接続されている。さらに、マイクアンプ31は
ミキサ8と接続されている。
【0014】カラオケコマンダ4は、カラオケ制御部1
0を備え、ここにCPU11、ROM12、RAM13
等を内蔵していて、カラオケ装置1の全体の制御を司
る。カラオケ制御部10には、ホストコンピュータ2と
カラオケコマンダ4との間で通信を行うモデム15、ホ
ストコンピュータ2から配信されるカラオケ演奏曲の楽
音データを蓄積するカラオケデータ記憶部16、その記
憶部16に記憶された楽音データに基づいて演奏音を合
成する楽音合成部17、モニタ制御部18、演奏曲設定
手段としての入力部19が接続されている。
【0015】カラオケデータ記憶部16は、その楽音デ
ータ記憶部24(楽音データ記憶手段)に、演奏曲の楽
音データを多数、曲名と対応づけて記憶している。この
楽音データは、例えば、MIDI(Musical Instrument
Digital Interface)規格に基づいて構成され、その情
報は少なくとも音高、音の強さ、音の長さ、音色等のデ
ータを含む。また、歌詞データ記憶部25は各カラオケ
曲の歌詞データを、背景映像データ記憶部26は各曲に
対応するそれぞれの背景映像データ、あるいは各曲と一
対一では対応しない幾つかの異なる背景映像データをそ
れぞれ記憶している。楽音合成部17は、例えばシンセ
サイザ等で構成され、楽音データ記憶部24から送られ
てくる楽音データに基づいて、各楽器の演奏信号を合成
(生成)する音源となる。そして、演奏信号が、アンプ
9に送られて増幅される一方、マイク5から入力される
利用者の歌声がマイクアンプ31を介してミキサ8に送
られ、ここで該歌声が演奏信号と適度の割合でミキシン
グされてスピーカ6から出力される。なお、このスピー
カ6は、コーラス音声を出力するコーラス音声出力手段
としても機能する。
【0016】モニタ制御部18は、歌詞データ記憶部2
5から送られてくる歌詞データを、歌詞テロップとして
CRT等のモニタ7に視覚的に表示可能な映像信号に変
換するとともに、背景映像データ記憶部26からの背景
映像データに基づく背景映像を、歌詞テロップと合成し
てモニタ7に表示する。また、曲の演奏の進行に同期し
て歌詞テロップを順次反転させ、利用者に該当する歌唱
部分を知らせる役割も果たす。
【0017】図2に、コーラス音声発生部30の構成の
詳細を示している。すなわち、コーラス音声発生部30
は、マイクアンプ31に接続されるA/D変換器40
と、これに接続される波形周期検出手段としての周期検
出部41とを備え、周期検出部41がインタフェース
(以下、I/Fと記す)42に接続される。A/D変換
器40は、マイク5から入力され、マイクアンプ31で
増幅された歌唱者の入力音声波形をデジタル化する役割
を果たす。I/F42には、合成音声情報生成手段とし
ての複数(本実施例では6つ)の音声加工部43a〜4
3fが接続され、それぞれ音声多重化手段としての混合
器44につながれている。さらに、I/F42にはコー
ラス音声ピッチ変更手段としてのピッチ変更部45が接
続されており、前述の混合器44はこのピッチ変更部4
5につながれる。また、ピッチ変更部45にはD/A変
換器46が接続され、このD/A変換器46が前述のミ
キサ8につながれる。なお、I/F42には、前述のカ
ラオケ制御部10が接続される。
【0018】図3は、周期検出部41の内部構成を示す
もので、I/Oポート51とこれに接続されるCPU5
2、ROM53及びRAM54等を備えて構成されてい
る。そして、A/D変換器40でデジタル化された入力
音声波形は、ROM53に格納された周期検出プログラ
ム53aに基づいてその波形スペクトルが解析され、そ
の波形の周期Tが検出される。なお、CPU52は、デ
ジタルシグナルプロセッサ等の信号処理に適したものを
使用するのがよい。
【0019】その処理の概要であるが、まずマイク5か
らの入力波形を所定のサンプリング周波数でサンプリン
グしてこれを波形化する。ここで、そのサンプリング周
波数は、歌唱音声(すなわち人声)の周波数帯域を考慮
して調整されるが、例えば入力される音声波形の最大周
波数の少なくとも2倍以上に設定するのがよい。次に、
サンプリングにより得られた音声波形に対し高速フーリ
エ変換処理を施すことにより、その振動波形を正弦波
(基本振動)の重ね合わせで表現した場合の、各基本振
動の振幅(ないし振動強度)を算出する。入力音声波形
の周期Tは、例えばその振幅が最大となる基本振動の周
期として検出することができる。この処理は、換言すれ
ば、入力音声波形を代表する振動周波数、すなわち入力
音声のピッチ(音高)を検出する処理であると見ること
もできる。なお、周期検出部41は、A/D変換器40
とともに波形量子化手段を構成していると見ることがで
きる。
【0020】周期Tの検出方法としては、高速フーリエ
変換を用いる方法の他、感度ピークの異なる複数のデジ
タルフィルタ処理を順次施して、処理後の波形出力レベ
ルが最も大きくなるフィルタ処理の感度ピーク値から入
力音声の周波数値を求め、その周波数値から周期Tを検
出する方法も可能である。ディジタルフィルタ処理とし
ては、例えばバイカッドフィルタ等の公知の手法により
帯域通過型の処理を施すのがよい。
【0021】このようにして検出された周期Tは、サン
プリングにより生じた音声波形の標本値とともに、イン
タフェース42を介して各音声加工部43a〜43fに
送られる。図4は、それら音声加工部(そのうちの1つ
のものを、符号43により代表させている)の内部構成
を示すものであり、I/Oポート61と、これに接続さ
れたCPU62、ROM63及びRAM64等を備えて
いる。そして、ROM63には、入力音声と倍音関係に
ある合成音声の情報を生成するための合成音生成プログ
ラム63aが格納されている。このプログラム63a
は、音声波形の標本値のうち所定のものを抽出し、該抽
出された標本値に基づいて合成音声の波形情報を生成す
る処理を司る。
【0022】以下、上記処理の詳細について説明する。
処理の種類は、入力音声のN=2K(Kは1以上の整
数)倍の振動数を有する合成音声の波形情報を生成する
処理(以下、音程上昇処理という)と、1/N=1/2
K(Kは1以上の整数)倍の振動数を有する合成音声の
波形情報を生成する処理(以下、音程下降処理という)
とに大別される。音程上昇処理においては、図5(a)
及び(b)に示すように、標本値により量子化された入
力音声波形70に対し、検出された周期Tに相当する処
理単位を設定する。そして、同図(c)に示すように、
該処理単位中の標本値70aを時間軸方向においてN個
(図面はN=2、すなわちK=1の場合を示している)
に1個の割合で抽出し、さらに、その抽出された標本値
70aをサンプリングの時間間隔で抽出順に配列したも
のを1組として、これを時間軸方向にN組繰り返して配
列する。これにより、上記処理単位分の入力音声波形の
情報は、該処理単位と同数の標本値70aを含み、かつ
振動数が入力音声のN倍である合成音声の波形情報71
に変換される。この場合、入力音声のKオクターブ上
(すなわち、K=1であれば入力音声の1オクターブ
上、K=2であれば2オクターブ上)に相当する合成音
声の波形情報が生成されることとなる。
【0023】一方、音程下降処理においては、図6
(a)及び(b)に示すように、量子化された入力音声
波形70に対し、検出された周期TのN=2K(Kは1
以上の整数;図面はN=2、すなわちK=1の場合を示
している)倍に相当する処理単位を設定する。次に、同
図(c)に示すように、処理単位中の最初の1周期分の
各標本値70aをN回ずつ繰り返して抽出するととも
に、残りのN−1周期分の標本値を放棄する。これによ
り、上記処理単位分の入力音声波形の情報は、該処理単
位と同数の標本値70aを含み、かつ振動数が入力音声
の1/N=1/2K倍である合成音声の波形情報に変換
される(同図(d)参照)。この場合は、入力音声が合
成音声よりKオクターブ下となる(すなわち、K=1で
あれば入力音声の1オクターブ下、K=2であれば2オ
クターブ下)。
【0024】次に、ROM63には、合成音声の波形の
位相を変更する処理を司る、位相変更プログラム63b
が格納されている。すなわち、図7(a)〜(c)に示
すように、上記2方法のいずれかにより生成した合成音
声の波形情報71(あるいは合成音声への加工を行わな
い、入力音声の波形情報70(図6等))に対し、その
すべての標本値の時間軸上の位置を、前述のサンプリン
グの時間間隔を単位として遅れ側にシフトさせることに
より、そのシフト量に対応する角度φだけ位相が遅れた
波形情報71’に変換される。なお、ROM63には、
図示はしていないが、合成音声の波形の振幅を変更する
ことにより、合成音声の音量を調整するプログラムも内
蔵されている。
【0025】上記各音声加工部43a〜43fにおいて
生成された合成音声の波形情報は、混合器44で多重化
されて、コーラス音声の基本情報となる。そして、この
基本情報がピッチ変更部45に送られ、ここで、その全
体のピッチ(音高)が例えば半音単位で変更される。ピ
ッチ変更部45は、周期検出部41で検出された入力音
声の周期Tを基に、混合器44から出力されるコーラス
音声のデジタル情報を1周期ごとに分割し、ピッチ(周
波数)の変更処理を行う。この処理内容は、公知の音程
変更回路を用いたものと全く同様であって、例えば情報
を構成する標本値の時間方向における間引き及び/又は
挿入と、周期単位でのデータ追加及び/又は削除によっ
て行う。こうしてピッチが変更されたコーラス音声の情
報は、D/A変換器46に送られてコーラス音声のアナ
ログ波形信号に変換され、ミキサ8へ送信される。
【0026】図1に戻り、カラオケコマンダ4のROM
12には、カラオケ演奏プログラム12aとコーラス音
声設定プログラム12bが格納されている。カラオケ演
奏プログラム12aは、楽音データに基づいてカラオケ
演奏を行う処理を司る。コーラス音声設定プログラム1
2bは、コーラス音声発生部30に含まれる各音声加工
部43a〜43fに対し、合成音声の波形情報を生成す
るための処理の種類(音程上昇処理又は音程下降処理)
とそのN(あるいはK)の値の設定、さらには合成音声
の位相及び音量を設定する処理を司る。具体的には、音
声加工部43a〜43fに対する上記設定内容を示すデ
ータが、図2のインターフェース42を経て各音声加工
部43a〜43fに送られて、それぞれ指定された内容
の設定が行われる。
【0027】以下、カラオケ装置1の作動をフローチャ
ートを用いて説明する。まず、図8のS1において、入
力部19(図1)から曲番号を入力することにより、演
奏曲の予約が行われ、次いでS2に進んでコーラス音声
設定処理となる。その詳細を図9に示している。まず、
男性と女性とでは歌唱音域が異なるため、まず歌唱者が
男性であるか女性であるかをS51及びS52において
指定する。そして、「男性」が指定された場合はS53
〜S55に進み、まず複数の音声加工部43a〜43f
の全体を複数群(例えば本実施例では2つずつの3群)
に分割し、その第1群に対してはK=1(N=21)の
音程上昇処理(1オクターブ上の合成音声の生成処理)
を、第2群に対してはK=2(N=22)の音程上昇処
理(2オクターブ上の合成音声の生成処理)を、第3群
に対しては音程非変更処理(すなわち入力音声の情報を
そのままあるいは位相を変更して使用する処理)を設定
する。なお、各音声加工部43a〜43fからの合成音
声の音量及び位相は適宜設定されるが、少なくとも同一
群に属する音声加工部からの合成音声の位相は、互いに
ずれたものとすることが、多人数のコーラスの雰囲気を
高める上で望ましい。このように設定されたコーラス音
声は、例えば第三群が男声パート、第一群と第二群とが
それよりも1ないし2オクターブ高い2部の女性パート
を構成する混声3部のコーラス音を模したものとなる。
【0028】一方、「女性」が指定された場合はS56
〜S58に進み、音声加工部の第1群に対してはK=1
(1/N=1/21)の音程下降処理(1オクターブ下
の合成音声の生成処理)を、第2群に対してはK=2
(1/N=1/22)の音程下降処理(2オクターブ下
の合成音声の生成処理)を、第3群に対しては音程非変
更処理を設定する。この場合のコーラス音声は、例えば
第三群が女声パート、第一群と第二群がそれよりも1な
いし2オクターブ低い2部の男声パートを構成する混声
3部のコーラス音を模したものとなる。
【0029】そして、コーラス音声全体のピッチを変更
する場合には、S59からS60に進んで、ピッチの変
更方向(高くするか、低くするか)及び変更幅(何音分
変更するか)等の、ピッチ変更データ入力を入力部19
(図1)等を用いて行う。このピッチ変更データは、図
2のI/F42からピッチ変更部45へ送られ、ピッチ
変更の条件設定が行われる。
【0030】以上でコーラス音声設定処理は終了し、図
8のS3へ進んで、予約された演奏曲の楽音データ、歌
詞データ及び背景映像データの読出しが行われ、その楽
音データに基づくカラオケ演奏と、歌詞データ及び背景
映像データに基づく歌詞テロップ及び背景映像の表示が
行われる。歌唱者は、表示される歌詞テロップを見なが
らカラオケ演奏に合わせて歌唱する。そして、その歌唱
音(入力音声)に基づきコーラス音声発生部30で生成
されたコーラス音声のアナログ波形信号がミキサ8へ送
信され、マイクアンプ31から直接ミキサ8へ送信され
る入力音声に重ねられてスピーカ6から出力される。な
お、上記実施例においては合成音声と入力音声とがオク
ターブの整数倍の関係を有するものとなるように処理が
行われていたが、それらがオクターブ以外の倍音関係
(例えば第3倍音;相互に5度の音程関係にある)を有
するものとなるように処理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラオケ装置の構成を示すブロック
図。
【図2】コーラス音声発生部の構成を示すブロック図。
【図3】周期検出部の構成を示すブロック図。
【図4】音声加工部の構成を示すブロック図。
【図5】音程上昇処理の内容を示す説明図。
【図6】音程下降処理の内容を示す説明図。
【図7】位相変更処理の内容を示す説明図。
【図8】カラオケ制御部における処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図9】そのコーラス音声設定処理の詳細を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1 カラオケ装置 5 マイク(音声入力手段) 6 スピーカ(コーラス音声出力手段) 30 コーラス音声発生部 41 周期検出部(波形周期検出手段) 43a〜43f 音声加工部(合成音声情報生成手段) 44 混合器(音声多重化手段) 45 ピッチ変更部(コーラス音声ピッチ変更手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音データに基づいてカラオケ演奏を行
    うカラオケ装置において、 音声入力手段から入力された音声(以下、入力音声とい
    う)の情報に基づいて、該入力された音声と倍音関係に
    ある合成音声の情報を生成する複数の合成音声情報生成
    手段と、 前記合成音声情報生成手段が生成する合成音声の情報を
    多重化する音声多重化手段と、 その多重化された合成音声の情報に基づき、前記入力音
    声に重ねられるべきコーラス音声を出力するコーラス音
    声出力手段と、 を含むことを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記コーラス音声のピッチを変更する、
    コーラス音声ピッチ変更手段が設けられている前記請求
    項1記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記合成音声情報生成手段は、 前記入力音声の波形情報を所定の時間間隔でサンプリン
    グし、その各時間毎の標本値により前記波形情報を量子
    化する波形量子化手段と、 それら標本値のうち所定のものを抽出し、該抽出された
    標本値に基づいて、前記合成音声の波形情報を生成する
    合成音声波形情報生成手段と、 を含むものである請求項1又は2に記載のカラオケ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記入力音声の波形の周期を検出する波
    形周期検出手段が設けられ、 前記合成音声波形情報生成手段は、 前記量子化された入力音声波形に対し、前記検出された
    周期に対応する処理単位を設定し、 該処理単位中の標本値を時間軸方向においてN(Nは2
    以上の任意整数)個に1個の割合で抽出するとともに、 その抽出された標本値を前記サンプリングの時間間隔で
    抽出順に配列したものを1組として、これを時間軸方向
    にN組繰り返して配列することにより、 前記処理単位分の入力音声波形の情報を、該処理単位と
    同数の標本値を含み、かつ振動数が前記入力音声のN倍
    である合成音声の波形情報に変換するものである請求項
    3記載のカラオケ装置。
  5. 【請求項5】 前記入力音声の波形の周期を検出する波
    形周期検出手段が設けられ、 前記合成音声波形情報生成手段は、 前記量子化された入力音声波形に対し、前記検出された
    周期のN(Nは2以上の任意整数)倍に相当する処理単
    位を設定し、 該処理単位中の最初の1周期分の各標本値をN回ずつ繰
    り返して抽出するとともに、残りのN−1周期分の標本
    値を放棄することにより、 前記処理単位分の入力音声波形の情報を、該処理単位と
    同数の標本値を含み、かつ振動数が前記入力音声の1/
    N倍である合成音声の波形情報に変換するものである請
    求項3記載のカラオケ装置。
  6. 【請求項6】 前記各合成音声情報生成手段が生成する
    合成音声の情報は、その少なくとも一部のもの同士の間
    で、音声波形の位相にずれを生じさせた状態で前記音声
    多重化手段により多重化される請求項1ないし5のいず
    れかに記載のカラオケ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040052110A (ko) * 2002-12-13 2004-06-19 에스케이 텔레콤주식회사 Tts를 이용한 코러스 및 아카펠라 구현방법

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