JPH09258610A - トナー節約機能付き複合ファクシミリ装置 - Google Patents

トナー節約機能付き複合ファクシミリ装置

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JPH09258610A
JPH09258610A JP8094825A JP9482596A JPH09258610A JP H09258610 A JPH09258610 A JP H09258610A JP 8094825 A JP8094825 A JP 8094825A JP 9482596 A JP9482596 A JP 9482596A JP H09258610 A JPH09258610 A JP H09258610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予めトナーを節約するモードをファイルの種
類毎に決めておき、ファイルの種類に応じたトナーの節
約を図る。 【解決手段】 トナーの使用量を設定できるトナー節約
機能を搭載した複合ファクシミリ装置において、ファイ
ルの種類によってトナー節約機能のオン/オフを設定で
きる手段と、記録系を使用する動作を実行するに際し
て、その動作と設定された条件とを読み出す手段とを設
け、読み出された条件の内容によって、トナー節約機能
の実行をオン/オフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トナーの使用量
を節約する機能を備えたファクシミリ装置やファクシミ
リ/コピー複合機に係り、また、トナーだけでなく、イ
ンクを使用する複合ファクシミリ装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】トナーやインクの使用量を節約する機能
を備えたプリンタや、画像形成装置は、従来から知られ
ている(以下、簡単にトナーという)。このようなトナ
ー節約機能としては、トナー節約モードが設定できるよ
うにしておき、このモードが設定されたときは、ドット
データの間引き処理を行うことにより、トナー消費量を
抑えてランニングコストの低減を実現している(例えば
特開平2−144574号公報)。また、なるべく画質
を損なわないようにしてトナー消費量の節約を図るプリ
ンタ(例えば特開平6−14167号公報)や、特定の
パターンについては、そのパターン面積が小さくなる別
のパターンに変更することにより、トナー濃度を薄くす
ることなく、トナー消費量の節約を可能にした画像形成
装置(例えば特開平6−24043号公報)、さらに、
現像対象の領域を限定することにより、必要な画像領域
のみにトナーを使用する画像形成装置(例えば特開平7
−13395号公報)なども知られている。以上の従来
技術は、主としてユーザが、使用の都度、トナーの節約
を行うか否かについて判断する装置である。
【0003】これに対して、特定の用途の場合、例えば
テスト印字だけについて、トナーやインクを節約する画
像形成装置も提案されている(例えば特開平7−463
91号公報)。同様に、画像メモリに蓄積した画像を確
認するために、画像確認モードを設定し、このモードの
場合には、インクやトナーの残量を確かめながら、密度
を下げて記録することにより、インクやトナー等の消耗
を低減させたファクシミリ装置も提案されている(例え
ば特開平4−335753号公報)。
【0004】さらに、ファクシミリ装置の普及によっ
て、ダイレクトメール、いたずらファックスなど、受信
側にとっては迷惑となる情報が一方的に送られてくる、
という状況になっており、トナーや記録紙が浪費されて
不足するという問題がある。そのための対策として、従
来から迷惑FAX防止機能(特定相手先を登録し、その
相手先だけ、またはその相手先以外からの受信は、プロ
トコル上相手先が判断できた時点で受信するかしないか
を決める機能)が提案されている。この機能を使用すれ
ば、予め特定相手先については、受信するかしないかを
指定(登録)することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で説明した
ように、トナーやインクを節約するプリンタや画像形成
装置、ファクシミリ装置等については、すでに多くの技
術が提案されている。ところが、これらの装置では、ト
ナーを節約したい場合、ユーザがその都度トナー節約モ
ードを選択する必要がある。そのため、トナーを節約す
るための操作が面倒である。また、予め工場出荷時に節
約するモードが決まっているので、ユーザは、予め決め
られた全てのモードでトナーを節約するか、あるいは全
てのモードでトナーを節約しないか、の指定しかでき
ず、選択の余地が少なかった。
【0006】特に、複合ファクシミリ装置の場合には、
受信文書の記録(以下、受信原稿という)や、管理レポ
ート等の出力、コピー記録(以下、コピーという)な
ど、トナーを使用する用途が多様である。例えば、レポ
ート類は、交信結果やレポートの内容を確認したとき
は、そのまま破棄してしまうことが多いので、多少薄く
て見にくい印字でも内容が判断できれば十分である。他
方、送信された受信原稿の大半は、ファイルに保存され
るので、薄くて見にくい印字では困る場合が多い。
【0007】そこで、この発明では、第1に、複合ファ
クシミリ装置において記録を伴う動作を実行する場合
に、予め動作モード毎のトナー節約モードが選択できる
ようにして、ユーザの利用状況にあったトナー節約を可
能にすることを課題とする(請求項1から請求項5の発
明)。この場合の動作モードとしては、例えば、受信レ
ポート、コピー、メモリ待機ファイル出力のように、複
合ファクシミリ装置の主要な記録動作を中心にして分類
しておく。
【0008】第2に、トナーがなくなると、当然、記録
系を使用する受信、コピー、レポート出力等の動作は実
行できない。そして、このような状態になってからトナ
ーを発注しても、サービス店が休日であったり営業時間
外のようなときには、記録を伴う動作は、トナーが入手
されるまで不可能になり業務に支障をきたす、という不
都合が生じる。そこで、残りのトナー量がある一定量以
下になったときは、自動的にトナー節約機能を動作させ
て、トナー消費量を極力抑えるように制御することによ
り、新品トナーが確保できるまで記録系を動作可能状態
に維持することを課題としている(請求項2の発明)。
【0009】第3に、従来の迷惑FAX防止機能を使用
すれば、特定相手先については、受信するかしないかを
予め指定(登録)することができる。しかし、時々必要
な情報が送られてくるような相手先の場合には、受信で
きるようにしておく以外に方法がないので、受信する相
手先として指定しておくことになり、結果的にはトナー
の無駄になることが多い、という不都合がある。この発
明では、迷惑FAX防止機能とトナー節約機能とを組み
合わせて設定可能にしておき、もし迷惑な(不要な)相
手先から受信があった場合には、トナー節約機能を動作
させて受信することにより、相手先によってトナー節約
を行うことを課題とする(請求項3の発明)。
【0010】第4に、通常、受信原稿には、1ページ目
に送付票(発信者名と受信者名を記入した用紙)が付い
ている場合が多い。このような受信原稿(文書)は、確
認後破棄されることがほとんどである。そこで、受信し
た1ページ目だけについてトナー節約機能を動作させ、
有効でない情報に対しては極力トナー使用量を抑えるこ
とを課題とする(請求項4の発明)。
【0011】第5に、休日や深夜など業務時間以外に送
られてくる情報は、業務以外の内容である場合が多く
(先の第3の課題と共通している)、また、業務時間以
外にトナーがなくなって、受信できない状態になること
も想定される。そこで、トナー節約を行う曜日とその時
間帯とを設定可能にして、その時間になると自動的にト
ナーを節約して、業務時間以外のトナー使用量を極力節
約することを課題とする(請求項5と発明)。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、ト
ナーの使用量を設定できるトナー節約機能を搭載した複
合ファクシミリ装置において、ファイルの種類によって
トナー節約機能のオン/オフを設定できる手段と、記録
系を使用する動作を実行するに際して、その動作と設定
された条件とを読み出す手段とを設け、読み出された条
件の内容によって、トナー節約機能の実行をオン/オフ
している。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の複合ファ
クシミリ装置において、残りトナー量を判断する残りト
ナー量判断手段と、残りのトナー量がある一定量以下に
なるのを監視する手段とを設け、残りトナー量がある一
定量以下になったことを検知したときは、トナー節約機
能をオンにしている。
【0014】請求項3の発明では、請求項1の複合ファ
クシミリ装置において、トナーを節約する(または節約
しない)相手先を登録する手段と、受信中にその登録さ
れている相手先と通信中の相手先とを比較する手段とを
設け、比較結果によってトナー節約機能の実行をオン/
オフしている。
【0015】請求項4の発明では、請求項1の複合ファ
クシミリ装置において、受信ページ数をカウントするカ
ウント手段を設け、カウントされたページ数によってト
ナー節約機能の実行をオン/オフしている。
【0016】請求項5の発明では、請求項1の複合ファ
クシミリ装置において、曜日と時間帯とにより、トナー
節約機能のオン/オフを設定する手段と、記録系を使用
する動作を実行するに際して、その設定された曜日と時
間とを読み出す手段と、現在の時刻を読み出す現在時刻
手段と、現在の時刻と、曜日と時間帯を比較する手段と
を設け、曜日と時間帯とに応じて、トナー節約機能の実
行をオン/オフしている。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、図面を参照しながら、そ
の実施の形態を詳細に説明する。以下に、第1から第5
の実施の形態として説明するが、第1の実施の形態で説
明する請求項1の発明が基本発明であり、第2から第5
の実施の形態でそれぞれ説明する請求項2から請求項5
の発明は、請求項1の発明を前提としている。最初に、
全ての実施の形態に共通するハード構成、すなわち、こ
の発明のトナー節約機能付き複合ファクシミリ装置につ
いて説明する。なお、トナーとして説明するが、単にト
ナーだけでなく、インク等を含むことはいうまでもな
い。
【0018】図1は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、その要部構成の実施の形
態の一例を示す機能ブロック図である。図において、1
はDCR(画情報圧縮再生装置)、2は画情報メモリ、
3はシステムメモリ、4は表示操作部、5はファクシミ
リ制御部、6はラインバッファ、7はスキャナ部、7a
はADF(原稿自動搬送装置)、8はプロッタ部、8a
は給紙ユニット、9はRTC(リアルタイムクロック発
生装置)、10はCCU(通信制御装置)、10aはモ
デム、10bはNCU(網制御装置)、11はページメ
モリ、12はパターンジェネレータ、13はシステムバ
スを示す。
【0019】この図1に示すトナー節約機能付き複合フ
ァクシミリ装置は、ファクシミリ制御部5が後出の図4
から図8のフローに従って制御を行う点を除けば、基本
的には従来の装置と同様の構成である。まず、従来と共
通の構成と動作について、簡単に説明する。DCR(画
情報圧縮再生装置)1は、公知の符号化方式によって送
信する画情報を圧縮し、また、受信した画信号を復号化
して元の画情報に再生する機能を有している。画情報メ
モリ2は、受信した画信号や、送信する画情報を蓄積す
るメモリである。システムメモリ3は、システム管理デ
ータ等を格納するメモリである。
【0020】表示操作部4は、パネル上に設けられた表
示用LCDやLED、操作キー等から構成されて、装置
の動作状態を表示したり、オペレータが各種の操作を行
う機能を有している。ファクシミリ制御部5は、この図
1の装置のシステム全体の制御を司る機能を有してお
り、従来の装置と同様の制御を行う他に、後述するこの
発明に固有の制御を行う機能を有している。ラインバッ
ファ6は、データ転送用のメモリである。
【0021】スキャナ部7は、CCDや密着センサ等で
構成され、送信あるいはコピーする画像を読み取って画
情報に変換する。このスキャナ部7には、原稿幅センサ
ーを備えたADF(原稿自動搬送装置)7aが接続され
ている。プロッタ部8は、読み取られた画情報や受信し
た画情報を記録紙に印字し、また種々の管理レポート等
を出力して記録紙に印字する機能を有している。このプ
ロッタ部8には、記録紙がセットされた給紙ユニット8
aが接続されている。RTC(リアルタイムクロック発
生装置)9は、時計機能も備えている。
【0022】CCU(通信制御装置)10は、画信号や
各種手順信号を変復調して伝送する機能を有しており、
また、このCCU10によって各種信号を伝送するよう
制御されるモデム10aと、電話回線が接続され、発着
呼の際に所定の回線制御を行う機能を有するNCU(網
制御装置)10bとが接続されている。ページメモリ1
1は、1ページ分のデータを展開するメモリである。パ
ターンジェネレータ12は、文字コードをパターン変換
するためのデータが格納されているメモリである。以上
が、従来と共通する構成と動作の概要である。そして、
この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミリ装置
も、基本的な構成は従来の装置と共通しており、また、
ファクシミリ/コピー複合機である点でも共通である。
【0023】第1の実施の形態 先に述べたように、この第1の実施の形態は、主として
請求項1の発明に対応しているが、請求項2から請求項
5の発明にも関連しており、請求項1の発明が基本発明
である。この第1の実施の形態では、予めトナーを節約
するモードをファイルの種類毎に決めておき、記録動作
を開始する前に、記録動作の対象とされるファイルがト
ナー節約モードのときは、トナー節約機能をオンにし原
画像データを間引き処理して記録動作を行うことによ
り、ファイルの種類毎にトナーの節約を行う点に特徴を
有している。
【0024】この発明のトナー節約機能付き複合ファク
シミリ装置では、トナーを節約するモードをファイルの
種類毎に決めておくので、ファイルの種類を指定する必
要がある。ファイルの種類としては、例えば、管理レポ
ートの出力、メモリ上の原稿(受信原稿)の出力、受信
原稿の記録、コピー原稿の出力のように、予めその種類
を決定しておき、作業メニューの画面上で指定すればよ
い。一例として、トナーを節約するファイルの指定は、
次のように行う。ファイルの選択(設定)操作では、図
1の表示操作部4からトナーを節約するモードとするフ
ァイルの種類、すなわち、トナー節約モードで記録され
る対象となるファイルの種類を指定するのに必要な情報
を入力する。入力されたデータ(トナーを節約するファ
イルの情報)は、システムメモリ3に記憶される。
【0025】例えば、管理レポートとメモリ原稿の出力
では、トナーを節約し(トナー節約モード)、受信原稿
の記録と、コピー動作については、トナー節約を行わな
い、という設定を行うと、その情報がシステムメモリ3
に記憶される。このような設定を行った後に、例えば送
信結果レポート(管理レポートの一種類)の出力が発生
すれば、ファクシミリ制御部5は、記録動作に際して、
システムメモリ3からトナー節約を行う動作モード(ト
ナー節約モード)の情報を読み出す。そして、現在実行
しようとしている送信結果レポートの出力動作が、トナ
ー節約を行う動作モードであるかを判断する。この場合
には、送信結果レポートの出力動作はトナー節約モード
であるから、ファクシミリ制御部5は、プロッタ部8に
対してトナー節約を行って記録するよう通知する。
【0026】このようなレポートの場合には、出力する
情報は、ファクシミリ制御部5において文字コードで作
成され、そのデータをパターンジェネレータ12でビッ
ト展開して、ページメモリ11にライン毎に転送する。
1ページ分のデータが転送されると、書き込み(記録動
作)を開始する。書き込みは、プロッタ部8によって実
行される。ここで、プロッタ部8、すなわち、記録系に
ついて説明する。
【0027】図2は、複合ファクシミリ装置における記
録系について、その詳細な実施の形態の一例を示す構成
図である。図における符号は図1と同様であり、21は
給紙部、22は感光体・帯電部、23は光書込み部、2
4は現像部、25は転写・分離部、26はクリーニング
・除電部、27は定着・排紙部を示す。
【0028】この図2には、複合ファクシミリ装置にお
ける記録系、すなわち、先の図1に示したプロッタ部8
と給紙ユニット8aについて、その詳細な構成を示して
いるが、基本的な構成は従来と共通である。この記録系
の各部について、簡単に説明する。給紙部21は、カセ
ットをセットすることにより、カセットサイズの検知
や、ペーパーエンド検知、出力時の記録紙の給紙を行
う。感光体・帯電部22は、コロナ放電によって感光体
をマイナス帯電させる。光書込み部23は、画像部(黒
部)に対してレーザ光を照射し、感光体の表面に静電潜
像を形成させる。
【0029】現像部24は、摩擦帯電したトナーを感光
体上の静電潜像に付着させて、可視像を形成する。転写
・分離部25は、給紙部21から送られてきた記録紙に
トナーと逆極性のコロナ放電を行うことにより、記録紙
にトナー像を転写する。クリーニング・除電部26は、
転写後の感光体から送られてきた記録紙上の未転写トナ
ーを取り除き、また、感光体上の残留電位を消去する。
定着・排紙部27は、転写・分離部25の転写部から送
られてきた記録紙上の未定着トナーを一定の温度と圧力
で定着させて、記録紙を排出する。
【0030】記録系(記録部)、すなわち、図1のプロ
ッタ部8と給紙ユニット8aは、以上のような構成であ
る。この発明の複合ファクシミリ装置では、記録動作に
際して、トナー節約モードが設定されているファイルの
場合には、通常モードの場合と異なる動作を行うよう制
御している。図2のプロッタ部8自体は、書き込みの制
御を司る機能を有し、実際の記録動作では、光書込み部
23よってレーザ光を感光体・帯電部22の感光体に照
射させて、感光体上に静電潜像を形成させる。その際、
トナー節約モードが設定されているときは、一定の法則
でレーザ光の照射を行わないようにして、静電潜像の間
引き処理を行う。この場合の間引き処理として、その一
例を次の図3で説明するが、その他の公知の間引き方式
を用いることが可能であることはいうまでもない。
【0031】図3は、この発明の複合ファクシミリ装置
において、トナー節約モードにおける間引き処理の一例
を説明する図である。図において、「1」は黒ドット
(トナー付着部)、「0」は白ドット(非付着部)を示
す。
【0032】この図3には、4ライン分のデータ(原画
像データ)を示しており、アンド処理によって間引き処
理を行う場合である。各ラインについては、奇数ライン
について2ドット毎に1ドットの間引き処理を行い、ま
た、偶数ラインについては全てのドットの間引き処理を
行う。そのために、例えば、1ライン目のデータ(原画
像データ)については、その下行に示すように、「0」
と「1」の繰り返しデータ(0101010101…
…)とアンド処理を行い、最下行に示すようなデータを
生成して、感光体上に形成させる。すなわち、1ライン
目の間引き処理には、その中央に示したような間引き処
理用データ(アンド処理に使用する間引き用データ)に
よって、最下行に示したような1ライン目のデータ(原
画像データ)を感光体上に形成する。
【0033】また、2ライン目のデータについては、そ
の下行に示すように、オール「0」のデータ(0000
000000……)とアンド処理を行い、最下行に示す
ようなデータを生成して、感光体上に形成させる。この
2ライン目の間引き処理には、その中央に示したような
オール「0」の間引き処理データを使用する。3ライン
目のデータ(原画像データ)については、その下行に示
すように、先の1ライン目と逆に、「1」と「0」の繰
り返し(1010101010……)とアンド処理を行
い、最下行に示すようなデータを生成して、感光体上に
形成させる。
【0034】4ライン目のデータについては、その下行
に示すように、先の2ライン目と同様に、オール「0」
データ(0000000000……)とアンド処理を行
い、最下行に示すようなデータを生成して、感光体上に
形成させる。このような間引き処理を、この図3のよう
に、4ライン毎に繰り返えすことによって、奇数ライン
の黒ドットは半分に、偶数ラインの黒ドットは全て間引
きされて、実質的には、約1/4の黒ドットになり、そ
の分だけトナー使用量が減少される。図1の装置では、
この図3の各ライン毎のデータで、中央に示した間引き
処理用データを、例えばファクシミリ制御部5内のRO
M等に格納しておき、ページメモリ11に展開されたデ
ータ(原画像データ)の各ライン毎に、アンド処理を行
う(両方のデータが「1」のときだけアンド出力は
「1」になる)。
【0035】このアンド処理の結果によって、レーザ光
を照射(「1」を黒ドットとする)して静電潜像を感光
体上に形成させる。その後、感光体上の静電潜像に対し
て、現像部24において摩擦帯電したトナーを付着させ
てトナー画像を形成する。感光体上の静電潜像に付着さ
れたトナーは、給紙部21から搬送されてきた記録紙に
転写・分離部25において転写され、定着・排紙部27
のヒータにより記録紙に定着される。以上の処理を、フ
ローに示す。
【0036】図4は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、第1の実施の形態におけ
る記録動作時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。図において、#1〜#15はステップを示す。
【0037】ステップ#1で、トナー節約を行うファイ
ルの種類を登録する。ステップ#2で、実行する動作要
求をチェックする(フラグ等を見る)。ステップ#3
で、記録紙を使用する動作であるか否か判断する。記録
紙を使用する動作であれば、ステップ#4へ進み、トナ
ー節約を行うファイルの種類を読み出す。ステップ#5
で、トナー節約を行うファイルであるか否か判断する。
トナー節約を行うファイルであれば、ステップ#6で、
トナー節約モードをセットして、ステップ#8へ進む。
【0038】また、先のステップ#5で判断した結果、
トナー節約を行うファイルでないときは、ステップ#7
で、通常モードをセットして、ステップ#8へ進む。ス
テップ#8で、出力するデータを図1のページメモリ1
1上に展開する。次のステップ#9で、トナー節約モー
ドであるか否か判断する。トナー節約モードであれば、
ステップ#10へ進み、間引きしたデータによってレー
ザ光を制御し、感光体上に静電潜像を形成する。先のス
テップ#9で判断した結果、トナー節約モードでないと
き(通常モードのとき)は、ステップ#11へ進み、そ
のままのデータ(間引きしない原画像データ)によって
レーザ光を制御し、感光体上に静電潜像を形成する。
【0039】ステップ#12で、図2の現像部24にお
いてトナーを付着して現像する。次のステップ#13
で、給紙部21から記録紙を引き出して給紙する。ステ
ップ#14へ進み、転写・分離部25において転写し、
定着・排紙部27において記録紙に定着して排紙する。
ステップ#15で、次ページがあるか否か判断し、次ペ
ージがあるときは、再び先のステップ#8へ戻り、最終
ページになるまで同様の処理を繰り返えす。
【0040】以上のように、この第1の実施の形態で
は、予めトナー節約するモードをファイル毎に決めてお
き、記録動作を開始する前に、そのファイルがトナー節
約モードのときは、図3に関連して説明したように間引
き処理を行い、光書込み部23のレーザ光によって感光
体上の静電潜像を制御している。したがって、予めトナ
ー節約モードが指定されたファイルの記録動作に際して
は、付着するトナー量を減らすことが可能となる。な
お、すでに述べたように、この第1の実施の形態(請求
項1の発明)が基本発明であり、特に、図4のフロー
で、ステップ#8〜#15の処理は、以下の実施の形態
でも、全て共通して行われる処理である。
【0041】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項2の発明に対応してい
るが、請求項1の発明にも関連している。先の第1の実
施の形態では、予めファイルの種類毎に、トナーを節約
する/しないについて登録する場合を説明したが、この
第2の実施の形態では、さらに、トナー残量によってト
ナーを節約するかどうかを判断して記録動作を制御する
点に特徴を有している。ハード構成は、先の図1や図2
と同様であり、また、トナー節約モードにおける間引き
処理も、図3に関連して説明した処理と同様である。
【0042】トナーの残量は、図2の現像部24のトナ
ーセンサによって検出され、その結果がプロッタ部8に
通知される。プロッタ部8は、トナー量が予め設定され
た一定量以下になったときは、ファクシミリ制御部5に
対して、トナー残量が少なくなったことを通知する。フ
ァクシミリ制御部5は、このトナー残量が少なくなった
旨の情報を得ると、表示操作部4に対して、トナー残量
が少ない状態であることを示すメッセージを表示させ
る。例えば、トナー量を示すLEDを点灯させるなどし
て、ユーザに警告する。もし、このトナー残量が少なく
なった状態で、相手先から交信があり受信原稿の記録
や、レポート出力などトナーを使用する動作(記録動
作)が発生したときは、予め指定されたファイルの種類
に関係なく、ファクシミリ制御部5が、先の第1の実施
の形態で説明した制御と同様に、プロッタ部8に対して
トナー節約モードで記録を行うことを通知して、トナー
消費量を少なくする。以上の処理を、フローに示す。
【0043】図5は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、第2の実施の形態におけ
る記録動作時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。図において、#21〜#29はステップを示
す。
【0044】ステップ#21で、トナー量をチェックす
る(トナー量を測定する)。ステップ#22で、トナー
量が一定量以下であるか否か判断する。トナー量が一定
量以下のときは、ステップ#23へ進み、トナー節約モ
ードにセットする。また、先のステップ#22で判断し
た結果、トナー量が一定量以下でないとき(一定量以上
のとき)は、ステップ#24で、通常モードにセットす
る。次のステップ#25で、記録紙を使用する動作要求
であるかチェックする(フラグ等を見る)。ステップ#
26で、記録紙を使用する動作要求であるか否か判断す
る。もし、記録紙を使用する動作要求であれば、ステッ
プ#27へ進み、出力するデータをページメモリ11上
に展開する(図4のステップ#8と同様)。
【0045】次のステップ#28では、先の図4のフロ
ーに示したステップ#9からステップ#14の処理(第
1の実施の形態による処理)を行って、ステップ#29
へ進む。ステップ#29で、次ページがあるか否か判断
し(図4のステップ#15と同様)、次ページがあると
きは、再び先のステップ#27へ戻り、最終ページにな
るまで同様の処理を繰り返えす。以上のように、この第
2の実施の形態では、先の第1の実施の形態で説明した
処理、すなわち、予めファイルの種類毎に、トナーを節
約する/しないというデータを登録しておき、例えば管
理レポートやメモリ上の原稿(送信原稿)のように間引
き処理を行って記録しても実用上判読可能な文書の場合
には、トナーの節約を優先させた記録動作を行うと共
に、トナー残量をチェックする(トナー残量を測定す
る)ことにより、その記録動作で使用(付着)するトナ
ー量を、残量に応じてファイルの種類に関係なく制御す
ることが可能になる。
【0046】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項3の発明に対応してい
るが、請求項1の発明にも関連している。先の第2の実
施の形態では、トナー残量をチェック(トナー残量を測
定)し、一定量以下になったときは、新たなトナーが補
充されるまでは、ファイルの種類に関係なく、トナーを
節約する制御について説明した。この第3の実施の形態
では、トナー残量の代りに、交信の相手先によってトナ
ーの節約を行うか否かを制御する点に特徴を有してい
る。
【0047】従来技術で述べたように、相手先によっ
て、受信を行うか否かを選択する機能(迷惑FAX防止
機能)は、すでに知られている。この第3の実施の形態
では、予め特定の相手先の名称等を登録しておき、登録
された相手先から受信があったときは、通常の記録動作
を行うが、登録されていない相手先からの受信原稿につ
いては、トナー節約機能を動作させて記録することによ
り、トナーの節約を可能にしている。予め、トナー節約
を行う(または行わない)相手先の情報を、図1の表示
操作部4から入力する。
【0048】ここでは、トナー節約を行う相手先を登録
する場合について説明する。相手先の情報の登録には、
例えば、RTI(発信元名称表示)かCSI(国際識別
番号)を入力する。登録された相手先名称は、システム
メモリ3に記憶されるが、登録可能な相手先の数はシス
テムメモリ3のサイズにより決定される。
【0049】次に、図1の装置において、着呼がある
と、網からの信号はNCU(網制御装置)10bに通知
され、CCU(通信制御装置)10を通して、ファクシ
ミリ制御部5に通知される。ファクシミリ制御部5は、
システムが受信可能状態であるかどうか、すなわち、プ
ロッタ部8が正常に動作しているかとか、画情報メモリ
2に空きエリアがあるかなどについてチェックし、受信
可能であれば、CCU10に受信開始を通知する。この
通知を受けたCCU10は、プロトコル中に相手先のR
TI(またはCSI)を見つけたときは、そのデータを
ファクシミリ制御部5に通知する。例えば、相手からの
RTIに『KK リコピー』のデータがあると、その情
報をそのまま伝達する。
【0050】ファクシミリ制御部5は、その相手先のR
TI(またはCSI)について、すでにシステムメモリ
3に登録されているRTI(またはCSI)と同じ情報
(相手先データ)があるかどうかを検索する。例えば、
システムメモリ3に『KK リコピー』が登録されてい
れば、トナー節約を行う相手先であると判断し、もしそ
れと同じ情報がなければ、トナー節約を行わない相手先
と判断する。そして、トナー節約を行う相手先から受信
があったときは、先の第1の実施の形態と同様に、ファ
クシミリ制御部5は、プロッタ部8に対してトナー節約
モードで記録を行うように通知して、トナー消費量を少
なくする。以上の処理を、フローに示す。
【0051】図6は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、第3の実施の形態におけ
る記録動作時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。図において、#31〜#42はステップを示
す。
【0052】ステップ#31で、トナー節約を行う相手
先のRTI(発信元名称表示)、あるいはCSI(国際
識別番号)のような相手先特定情報(以下、相手先の名
称という)を登録する。ステップ#32で、実行する動
作要求をチェックする(フラグ等を見る)。ステップ#
33で、受信の有無を監視する。受信があったときは、
ステップ#34へ進み、受信動作を開始する。次のステ
ップ#35で、送信されたRTI/CSIなどの相手先
の名称を判別する。ステップ#36へ進み、相手先の名
称が、トナー節約を行う相手先として登録されているか
チェックする。次のステップ#37で、相手先の名称が
登録されているか否か判断する。相手先の名称が登録さ
れていれば、ステップ#38で、トナー節約モードをセ
ットして、ステップ#40へ進む。
【0053】また、先のステップ#37で判断した結
果、相手先の名称が登録されていないときは、ステップ
#39で、通常モードにセットして、ステップ#40へ
進む。ステップ#40で、出力するデータをページメモ
リ11上に展開する(図4のステップ#8と同様)。次
のステップ#41では、先の図4のフローに示したステ
ップ#9からステップ#14の処理(第1の実施の形態
による処理)を行って、ステップ#42へ進む。
【0054】ステップ#42で、次ページがあるか否か
判断し(図4のステップ#15と同様)、次ページがあ
るときは、再び先のステップ#40へ戻り、最終ページ
になるまで同様の処理を繰り返えす。以上のように、こ
の第3の実施の形態では、先の第1の実施の形態で説明
した処理、すなわち、予めファイルの種類毎に、トナー
を節約する/しないというデータを登録しておき、例え
ば管理レポートやメモリ上の原稿(送信原稿)のように
間引き処理を行って記録しても実用上判読可能な文書の
場合には、トナーの節約を優先させた記録動作を行うと
共に、相手先に応じてトナー節約機能の実行をオン/オ
フしながら記録動作を行うので、消費されるトナー量を
相手先毎に制御することが可能となる。
【0055】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、請求項4の発明に対応してい
るが、請求項1の発明にも関連している。先の第3の実
施の形態では、相手先によって受信を行うか否かを選択
する機能(迷惑FAX防止機能)と、トナー節約機能と
を組み合せることによって、トナーの節約を可能にした
場合を説明した。この第4の実施の形態では、相手先に
応じてトナー節約モードで記録する代りに、受信原稿の
1ページ目については全てトナー節約モードで記録する
ことにより、トナーの節約を可能にする点に特徴を有し
ている。
【0056】ファクシミリの交信においては、通常、1
ページ目に送付票(発信者名と受信者名を記入した用
紙)が付いている場合が多いが、このような受信原稿
(文書)は、確認後破棄されることがほとんどである。
そこで、この第4の実施の形態では、受信した1ページ
目だけについては、ファイルの種類に関係なく、間引き
処理して記録動作を行うことにより、極力トナーの使用
量を抑えるようにしている。
【0057】受信動作は、先の第3の実施の形態の場合
と同様である。この場合に、受信された画信号は、図1
のCCU(通信制御装置)10からDCR(画情報圧縮
再生装置)1に渡され、DCR1で圧縮データを再生す
る。再生されたデータ(画情報)は、ページメモリ11
に1ライン毎に転送されて展開される。そして、1ペー
ジ分の画情報がページメモリ11に転送された時点で、
プロッタ部8は、そのページメモリ11の画情報を給紙
ユニット8aから記録紙を引き出して印字する。このよ
うな動作を、全ページが終了するまで繰り返す。
【0058】このときに、ファクシミリ制御部5は、受
信ページ数をカウントし、そのカウントが1ページ目の
ときには、第1の実施の形態で説明したのと同様に、フ
ァクシミリ制御部5が、プロッタ部8に対してトナー節
約モードで記録を行うことを通知して、トナー消費量を
少なくする。2ページ目以降は、通常のトナー量を使用
して記録を行う。
【0059】図7は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、第4の実施の形態におけ
る記録動作時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。図において、#51〜#58はステップを示
す。
【0060】ステップ#51で、実行する動作要求をチ
ェックする。ステップ#52で、受信の有無を監視す
る。受信があったときは、ステップ#53へ進み、受信
動作を開始する。次のステップ#54で、トナー節約モ
ードをセットする。ステップ#55で、出力するデータ
をページメモリ11上に展開する(図4のステップ#8
と同様)。
【0061】次のステップ#56では、先の図4のフロ
ーに示したステップ#9からステップ#14の処理(第
1の実施の形態による処理)を行って、ステップ#57
へ進む。ステップ#57で、次ページがあるか否か判断
し(図4のステップ#15と同様)、次ページがあると
きは、ステップ#58へ進む。ステップ#58では、通
常モードにセットして、再び先のステップ#55へ戻
り、最終ページになるまで同様の処理を繰り返えす。以
上のように、この第4の実施の形態では、先の第1の実
施の形態で説明した処理、すなわち、予めファイルの種
類毎に、トナーを節約する/しないというデータを登録
しておき、例えば管理レポートやメモリ上の原稿(送信
原稿)のように間引き処理を行って記録しても実用上判
読可能な文書の場合には、トナーの節約を優先させた記
録動作を行うと共に、受信するページ数をチェックする
ことにより、予め指定されたファイルの種類と関係な
く、付着するトナー量をページ毎(特に1ページ目)に
制御することが可能となる。
【0062】第5の実施の形態 この第5の実施の形態は、請求項5の発明に対応してい
るが、請求項1の発明にも関連している。先の第3の実
施の形態では、予め特定の相手先の名称等を登録してお
き、登録された相手先から受信があったときは、通常の
記録動作を行うが、登録されていない相手先からの受信
原稿については、トナー節約機能を動作させて記録する
ことにより、トナーを節約する場合について説明した。
この第5の実施の形態では、特定の相手先の名称等を登
録しておく代りに、予めトナー節約タイムを設定してお
き、設定された時間帯(節約タイム内)における記録動
作を、トナー節約モードで実行する点に特徴を有してい
る。
【0063】一般に、休日や深夜など業務時間以外に送
られてくる情報は、業務以外の内容である場合が多い、
という点に着目し、予めトナー節約を行う曜日とその時
間帯とを設定しておくことにより、その時間になると自
動的にトナー節約モードとなり、消費されるトナーが節
約される。そのために、トナー節約を行う曜日、時間の
データ(情報)として、通常モード/トナー節約モード
の切換え時刻のデータを表示操作部4から登録する。こ
こでは、週休2日制が普及している現状に合せて、例え
ば土曜日、日曜日は終日とし、平日は22:00から翌
日の8:00までを、それぞれトナー節約モードとする
場合を説明する。
【0064】登録するデータとしては、種々の方法が可
能であるが、一例として、通常モードとトナー節約モー
ドとの切換えの曜日と時刻とを入力すればよい。先の例
の場合には、月曜日は、8:00通常モード/22:0
0トナー節約モード、火曜日も、8:00通常モード/
22:00トナー節約モード、以下、……金曜日も、
8:00通常モード/22:00トナー節約モードとし
て入力し、土曜日は、0:00トナー節約モード/2
3:59トナー節約モード、日曜日も、0:00トナー
節約モード/23:59トナー節約モード、というデー
タの登録を行えばよい。このような登録を行うことによ
り、月曜日は、8:00になれば、通常モードに移行
し、22:00になれば、トナー節約モードに移行す
る。したがって、トナー節約モードは、火曜日の8:0
0まで続くことになる。これらのデータは、全てシステ
ムメモリ3に記憶される。
【0065】なお、必ずしも、各曜日は1回または2回
の登録であることは必要でなく、例えば、各曜日毎の設
定時間を3回以上登録できるようにすることも可能であ
り、その時間になれば、次のモード変更時刻までそのモ
ードで動作させることもできる。例えば、月曜日は、
8:00になれば、通常モードに移行し、12:00に
なると、トナー節約モードに移行する。その後、13:
00になれば、通常モードに移行し、20:00になる
と、トナー節約モードに移行する、というデータの登録
も可能である。このように、予め通常モードからトナー
節約モードに移行する曜日とその時刻の情報、逆に、ト
ナー節約モードから通常モードに移行する曜日とその時
刻の情報を、システムメモリ3に記憶させておく。
【0066】また、他のデータの登録方法としては、1
つのトナー節約タイム毎に、その開始と終了を指定する
曜日と開始時刻、および曜日と終了時刻とを登録してお
いてもよい。このように、トナー節約タイムのデータを
登録しておく方法の場合には、記録動作を開始する前
に、現在の時刻がトナー節約タイムとして登録されてい
るか否かのデータを参照し、登録されている時間帯であ
ればトナー節約モードで、登録されていない時間帯であ
れば、通常モードで記録を実行する。
【0067】以下には、通常モード/トナー節約モード
の切換え時刻のデータを登録する場合について説明す
る。ファクシミリ制御部5は、登録されているモードの
切換えの曜日と時刻のデータを読み出し、また、現在時
刻をRTC9から読み出して、比較する。そして、現在
時刻が含まれている時間のデータを検索し、その時間に
登録されているモードが、通常モードであるかトナー節
約モードであるか判断して、記録動作を行う。もし、ト
ナー節約モードであれば、第1の実施の形態と同様に、
ファクシミリ制御部5は、プロッタ部8に対してトナー
節約モードで記録を行うことを通知して、トナー消費量
を少なくする。また、通常モードが登録されていれば、
通常モードであることをプロッタ部8に通知する。この
ように、現在の時刻と、登録されているモードとによっ
て、対応するモードをプロッタ部8に対して通知する。
以上の処理を、フローに示す。
【0068】図8は、この発明のトナー節約機能付き複
合ファクシミリ装置について、第5の実施の形態におけ
る記録動作時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。図において、#61〜#71はステップを示
す。
【0069】ステップ#61で、トナー節約を行う時間
の情報を、各曜日毎に登録する。ステップ#62で、実
行する動作要求をチェックする。ステップ#63で、記
録紙を使用する動作であるか否か判断する。記録紙を使
用する動作であれば、ステップ#64へ進み、図1のR
TC(リアルタイムクロック発生装置)9から、現在の
時刻を読み出す。ステップ#65へ進み、登録した時間
と現在の時刻とを比較する。ステップ#66で、トナー
節約タイムであるか否か判断する。
【0070】トナー節約タイムであれば、ステップ#6
7で、トナー節約モードをセットして、ステップ#69
へ進む。また、先のステップ#67で判断した結果、ト
ナー節約タイムでないときは、ステップ#68で、通常
モードにセットして、ステップ#69へ進む。ステップ
#69で、出力するデータをページメモリ11上に展開
する(図4のステップ#8と同様)。次のステップ#4
0では、先の図4のフローに示したステップ#9からス
テップ#14の処理(第1の実施の形態による処理)を
行って、ステップ#71へ進む。
【0071】ステップ#71で、次ページがあるか否か
判断し(図4のステップ#15と同様)、次ページがあ
るときは、再び先のステップ#69へ戻り、最終ページ
になるまで同様の処理を繰り返えす。以上のように、こ
の第5の実施の形態では、先の第3の実施の形態で説明
した交信の相手先に応じてトナー節約モードで記録する
代りに、トナー節約タイムであるか否かに応じて、節約
タイム中にトナーの節約を行う。したがって、この第5
の実施の形態では、先の第1の実施の形態で説明した処
理、すなわち、予めファイルの種類毎に、トナーを節約
する/しないという情報を登録しておき、例えば管理レ
ポートやメモリ上の原稿(送信原稿)のように間引き処
理を行って記録しても実用上判読可能な文書の場合に
は、トナーの節約を優先させた記録動作を行うと共に、
トナー使用量を曜日/時間毎に設定可能とすることによ
り、節約の時間帯においては付着するトナー量を制御す
ることが可能となる。
【0072】
【発明の効果】請求項1のトナー節約機能付き複合ファ
クシミリ装置では、予めファイルの種類毎に、トナーを
節約する/しないという情報を登録しておき、登録され
ているファイルの記録時には、トナー節約モードで記録
動作を行うようにしている。したがって、例えば管理レ
ポートやメモリ上の原稿(送信原稿)のように間引き処
理を行って記録しても実用上判読可能な文書の記録時に
は、トナーの節約を優先させて記録動作を行うことが可
能になり、効率的なトナーの使用と、トナー代の節約と
が実現される。
【0073】請求項2のトナー節約機能付き複合ファク
シミリ装置では、請求項1の複合ファクシミリ装置にお
いて、残りトナー量を判断する手段と、残りのトナー量
がある一定量以下になるのを監視する手段とを設けて、
トナーの残量が少なくなったときは、全てトナー節約モ
ードで記録動作を行うようにしている。したがって、請
求項1の複合ファクシミリ装置による効果に加えて、残
量に応じてファイルの種類に関係なく制御することが可
能になり、トナーがなくなることによる受信不能等の緊
急事態を未然に回避することができる。
【0074】請求項3のトナー節約機能付き複合ファク
シミリ装置では、請求項1の複合ファクシミリ装置にお
いて、予め特定の相手先の名称等を登録しておき、登録
された相手先から受信があったときは、通常の記録動作
を行い、登録されていない相手先からの受信原稿につい
ては、トナー節約機能を動作させて記録するようにして
いる。すなわち、相手先によって受信を行うか否かを選
択する機能(迷惑FAX防止機能)と、トナー節約機能
とを組み合せることによって、トナーの節約を可能にし
ている。したがって、請求項1の複合ファクシミリ装置
による効果に加えて、交信の相手先によってトナーの節
約を行うことが可能になり、いわゆる迷惑で不要な(い
たずら)記録に伴うトナーの浪費を抑えることができ
る。
【0075】請求項4のトナー節約機能付き複合ファク
シミリ装置では、請求項1の複合ファクシミリ装置にお
いて、受信原稿の1ページ目については全てトナー節約
モードで記録するようにしている。したがって、請求項
1の複合ファクシミリ装置による効果、すなわち、効率
的なトナーの使用とトナー代の節約の効果が、一層大き
くなる。
【0076】請求項5のトナー節約機能付き複合ファク
シミリ装置では、請求項1の複合ファクシミリ装置にお
いて、トナー節約タイムを設定することができるように
している。したがって、請求項1の複合ファクシミリ装
置による効果に加えて、休日や深夜など業務時間以外
で、不要な(いたずら)受信原稿が多く発生しやすい時
間帯にはトナー節約モードによる記録動作が行われ、い
わゆる迷惑で不要な記録に伴うトナーの浪費を抑えるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、その要部構成の実施の形態の一例を示
す機能ブロック図である。
【図2】複合ファクシミリ装置における記録系につい
て、その詳細な実施の形態の一例を示す構成図である。
【図3】この発明の複合ファクシミリ装置において、ト
ナー節約モードにおける間引き処理の一例を説明する図
である。
【図4】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、第1の実施の形態における記録動作時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、第2の実施の形態における記録動作時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、第3の実施の形態における記録動作時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、第4の実施の形態における記録動作時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】この発明のトナー節約機能付き複合ファクシミ
リ装置について、第5の実施の形態における記録動作時
の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 DCR(画情報圧縮再生装置) 2 画情報メモリ 3 システムメモリ 4 表示操作部 5 ファクシミリ制御部 6 ラインバッファ 7 スキャナ部 7a ADF(原稿自動搬送装置) 8 プロッタ部 8a 給紙ユニット 9 RTC(リアルタイムクロック発生装置) 10 CCU(通信制御装置) 10a モデム 10b NCU(網制御装置) 11 ページメモリ 12 パターンジェネレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーの使用量を設定できるトナー節約
    機能を搭載した複合ファクシミリ装置において、 ファイルの種類によってトナー節約機能のオン/オフを
    設定できる手段と、 記録系を使用する動作を実行するに際して、その動作と
    設定された条件とを読み出す手段とを備え、 読み出された条件の内容によって、前記トナー節約機能
    の実行をオン/オフすることを特徴とする複合ファクシ
    ミリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の複合ファクシミリ装置におい
    て、 残りトナー量を判断する残りトナー量判断手段と、 残りのトナー量がある一定量以下になるのを監視する手
    段とを備え、 残りトナー量がある一定量以下になったことを検知した
    ときは、前記トナー節約機能をオンすることを特徴とす
    る複合ファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の複合ファクシミリ装置におい
    て、 トナーを節約する(または節約しない)相手先を登録す
    る手段と、 受信中にその登録されている相手先と通信中の相手先と
    を比較する手段とを備え、 比較結果によってトナー節約機能の実行をオン/オフす
    ることを特徴とする複合ファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の複合ファクシミリ装置におい
    て、 受信ページ数をカウントするカウント手段を備え、 カウントされたページ数によってトナー節約機能の実行
    をオン/オフすることを特徴とする複合ファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1の複合ファクシミリ装置におい
    て、 曜日と時間帯とにより、トナー節約機能のオン/オフを
    設定する手段と、 記録系を使用する動作を実行するに際して、その設定さ
    れた曜日と時間とを読み出す手段と、 現在の時刻を読み出す現在時刻手段と、 現在の時刻と、前記曜日と時間帯を比較する手段とを備
    え、 曜日と時間帯とに応じて、トナー節約機能の実行をオン
    /オフすることを特徴とする複合ファクシミリ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003029576A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Canon Inc 多機能電子写真装置
JP2009033350A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Brother Ind Ltd ファクシミリ装置
JP2010030051A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Casio Electronics Co Ltd 印刷装置

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