JPH09258606A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH09258606A
JPH09258606A JP9006996A JP9006996A JPH09258606A JP H09258606 A JPH09258606 A JP H09258606A JP 9006996 A JP9006996 A JP 9006996A JP 9006996 A JP9006996 A JP 9006996A JP H09258606 A JPH09258606 A JP H09258606A
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Shoichi Fujita
庄一 藤田
Takeshi Yamagishi
健 山岸
Teruhiko Noguchi
輝彦 野口
Takahiro Bito
貴広 尾藤
Keizo Kitamura
圭三 北村
Masayuki Sawai
正幸 澤井
Tatsuya Ito
達也 伊藤
Yukihisa Imaue
幸壽 今植
Koichi Takenouchi
幸一 竹ノ内
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性合成樹脂材料の使用量をできるだけ少
なくした電子写真用感光体を提供すること。 【解決手段】 外周面に感光層が形成されたほぼ円筒状
の導電性合成樹脂製支持体の軸線方向端部に、複数の各
凸部と複数の各凹部とが周方向に交互に隣接して形成さ
れた被駆動部を、軸線方向外方に臨んで設ける。被駆動
部に着脱可能に噛み合う結合部材を駆動して、支持体を
その軸線まわりに回転する。前記端部のみは、中実であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複写機およびレー
ザプリンタなどの電子写真装置において用いられる静電
潜像を表面に形成する電子写真用感光体、その感光体を
備える電子写真用感光装置および電子写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、レーザプリンタなど
の電子写真プロセスにおいて使用される電子写真感光体
は、導電性の素管表面上に有機材料などの感光層を形成
させて成るものである。この導電性素管は、たとえばア
ルミニウムのパイプを適切な長さに切断したあと、パイ
プの表面を研磨するなどして電子写真感光体として利用
できる状態に加工している。
【0003】上記従来の電子写真感光体の素管では、材
料となるアルミニウムが高価であり、切断、研磨などの
加工に時間を要し、さらにこの感光体は寿命部品である
がために金属部品の回収、再利用には分別処理などに手
間が掛かっている。
【0004】この問題を解決する他の先行技術は、特開
平7−152194がある。この先行技術では、合成樹
脂を用いて素管であるドラムを成形する。成形品のコス
トを大きく左右するのは、使用樹脂の量である。特に感
光体として使用する樹脂ドラムにおいては、高価な樹脂
が使用されている。よって、できるだけ薄い肉厚のドラ
ムを作る必要性があるが、薄い肉厚のドラムでは、衝
撃、強度において弱くなる。また樹脂製ドラムを使用す
ることにより、現状のアルミニウムに比べドラム素管と
フランジの嵌合部の接着性が弱くなる傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安価
であり、回収再利用の問題を解決し、材料の使用量をで
きるだけ少なくし、しかも強度を向上した電子写真用感
光体を提供し、またその感光体を用いた感光装置および
電子写真装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周面に感光
層が形成されたほぼ円筒状の合成樹脂製支持体の軸線方
向端部に、周方向に複数の各凸部と複数の各凹部とが交
互に隣接して形成された被駆動部が、軸線方向外方に臨
んで設けられ、支持体は、前記端部付近のみが中実であ
り、被駆動部の凸部と凹部とに着脱可能にそれぞれ噛み
合い支持体と同一軸線を有する結合部材を備える駆動手
段によって、支持体が軸線まわりに回転駆動されること
を特徴とする電子写真用感光体である。また本発明は、
各凸部は、軸線方向外方に突出し、かつ軸線方向外方に
なるにつれて先細状に形成されることを特徴とする。ま
た本発明は、凸部の先端部および凹部の底は、弯曲して
形成されることを特徴とする。また本発明は、凸部の回
転方向上流側の面は、回転軸線とほぼ平行であるかまた
は軸線方向外方になるにつれて回転方向上流側になるよ
うに傾斜していることを特徴とする。また本発明は、支
持体の被駆動部には、凸部および凹部よりも半径方向内
方で、軸線方向外方になるにつれて外径が小さくなる円
錐状の案内面が形成されることを特徴とする。また本発
明は、支持体の被駆動部付近には、軸線方向外方になる
につれて内径が大きくなる円錐状の案内面が形成される
ことを特徴とする。また本発明は、支持体の被駆動部に
は、軸線方向外方になるにつれて内径が大きくなる案内
面が形成され、この案内面の軸線方向途中位置または案
内面の軸線方向内方の位置に、軸線方向外方に臨む複数
の各凸部と複数の各凹部とが周方向に交互に隣接して形
成されることを特徴とする。また本発明は、支持体の被
駆動部の前記凸部は、支持体の半径方向内方に突出して
形成されることを特徴とする。また本発明は、被駆動部
付近の外周面上に、感光層の外径とほぼ同一の外径を有
する補強層が形成されることを特徴とする。また本発明
は、被駆動部は、支持体の軸線方向両端部に設けられる
ことを特徴とする。また本発明は、被駆動部の中央に、
軸線方向外方に臨んで支持体の外周面と同心の内周面を
有する支持凹所が形成されることを特徴とする。また本
発明は、(a)感光体であって、外周面に感光層が形成
された円筒状合成樹脂製支持体の軸線方向一端部に、周
方向に複数の各凸部と複数の各凹部とが交互に隣接して
形成された被駆動部が、軸線方向外方に臨んで設けら
れ、支持体は、前記端部付近のみが中実である感光体
と、(b)駆動手段であって、被駆動部の凸部と凹部と
に着脱可能にそれぞれ噛み合い支持体と同一軸線を有す
る結合部材と、支持体の被駆動部と結合部材とが相互に
近接する方向にばね力を与えるばねと、結合部材を回転
軸線まわりに回転駆動する駆動源とを有する駆動手段と
を含むことを特徴とする電子写真用感光装置である。ま
た本発明は、各凸部は、軸線方向外方に突出し、かつ軸
線方向外方になるにつれて先細状に形成されることを特
徴とする。また本発明は、支持体の被駆動部には、凸部
および凹部よりも半径方向内方で、軸線方向外方になる
につれて外径が小さくなる円錐状の案内面が形成され、
結合部材は、前記案内面に嵌合し嵌合状態で支持体の軸
線と結合部材の回転軸線とが一直線上にある円錐状の受
け面を有することを特徴とする。また本発明は、支持体
の被駆動部付近の内周面には、軸線方向外方になるにつ
れて内径が大きくなる円錐状の案内面が形成され、結合
部材は、前記案内面に嵌合しかつ嵌合状態で案内面の内
面との間に隙間が生じるように外径が案内面よりも小さ
く形成された案内突起を有することを特徴とする。また
本発明は、結合部材は、支持体の被駆動部が嵌合する軸
線方向に凹んで形成された凹所を有し、前記凹所の底
に、被駆動部の凸部と凹部とにそれぞれ噛み合う駆動用
凹部と駆動用凸部とがそれぞれ形成されることを特徴と
する。また本発明は、被駆動部の中央に、軸線方向外方
に臨んで支持体の外周面と同心の内周面を有する支持凹
所が形成され、結合部材は、支持凹所に嵌合して支持体
を支持する支持凸部を有することを特徴とする。また本
発明は、被駆動部を有する支持体は、導電性合成樹脂製
であり、結合部材は、導電性材料から成ることを特徴と
する。また本発明は、被駆動部を有する支持体は、結合
部材よりも柔らかい材料から成ることを特徴とする。ま
た本発明は、被駆動部の凸部および凹部にそれぞれ噛み
合う結合部材に形成された駆動凹部と駆動凸部とは、被
駆動部の凸部および凹部の数の複数倍に形成され、これ
によって結合部材は複数種類の被駆動部に共用すること
ができることを特徴とする。また本発明は、感光装置に
備えられる感光体に静電潜像を形成し、この静電潜像を
現像装置の現像剤によって顕像化し、顕像化された画像
を記録紙に転写し定着する電子写真装置において、感光
装置は、感光体と駆動手段とを有し、感光体は、外周面
に感光層が形成された円筒状合成樹脂製支持体の軸線方
向一端部に、周方向に複数の各凸部と複数の各凹部とが
交互に隣接して形成された被駆動部が、軸線方向外方に
臨んで設けられ、支持体は、前記端部付近のみが中実で
あり、被駆動部付近の外周面上に補強層が形成され、感
光層と補強層との外径は、ほぼ等しく、駆動手段は、被
駆動部の凸部と凹部とに着脱可能にそれぞれ噛み合い支
持体と同一軸線を有する結合部材と、支持体の被駆動部
と結合部材とが相互に近接する方向にばね力を与えるば
ねと、結合部材を回転軸線まわりに回転駆動する駆動源
とを有し、現像装置は、感光体に対向して配置される現
像ローラを囲んで現像剤を収納するケーシングに、現像
ローラよりも感光体の回転方向上流側で感光層と補強層
とに接触する現像剤飛散防止用シートが取付けられるこ
とを特徴とする電子写真装置である。
【0007】請求項1の本発明に従えば、感光層が外周
面に形成されるほぼ円筒状の合成樹脂製支持体の軸線方
向端部に、凸部と凹部とが周方向に交互に隣接して形成
された被駆動部が設けられており、この被駆動部に、駆
動手段の結合部材が噛み合ってその支持体がその軸線ま
わりに回転駆動されるようにしたので、合成樹脂材料の
使用量をできるだけ増やすことなく、簡単な構成で、機
械的強度を低下することなく、感光体を実現することが
できるようになる。被駆動部は、支持体の一体成形によ
る一部分であってもよいけれども、別途製造されて、支
持体と被駆動部とが固定される構成としてもよい。
【0008】本発明に従えば、支持体は、前記端部付近
のみが中実であるので、結合部材から伝達される被駆動
部の回転駆動時の応力によるクラックおよび割れの発生
を防ぐことができ、強度の向上を図ることができる。支
持体の前記端部だけでなく、もう1つの端部もまた、中
実とされてもよく、このような構成では、たとえば遠心
力を利用した成形によって、または空気などのガス圧力
を利用した成形によって、全体の形状がほぼ円筒状であ
ってかつ両端部を中実とした支持体をブロー成形によっ
て得ることができる。
【0009】請求項2の本発明に従えば、各凸部は、軸
線方向外方になるにつれて先細状に形成されており、周
方向に展開した状態でほぼ三角形状であってもよく、こ
れによって被駆動部の凸部と凹部とが、駆動手段の結合
部材に形成された駆動凹部と駆動凸部とにがたつきを生
じることなく噛み合うことが可能になり、したがって結
合部材から被駆動部にトルクが確実に伝達されることが
できる。
【0010】請求項3の本発明に従えば、図4のように
凸部の先端部と凹部の底とは、弯曲して形成されるの
で、被駆動部と結合部材との噛み合いを円滑に行うこと
ができる。しかも凸部の先端部が鋭く形成されておら
ず、R形状とし、すなわち上述のように弯曲して形成さ
れていることによって、削れと割れなどが、劣化によっ
て生じることはなく、そのような削れたり割れたりする
部分が電子写真装置の内部に落下することによって電子
写真装置の動作に異常を生じることはなく、また応力集
中を防いで支持体の被駆動部におけるクラックの発生を
防ぎ、また画像品質の低下が生じることを防止すること
ができる。凸部の先端部が尖っていると、わずかな衝撃
力で被駆動部および支持体が割れてしまうという問題が
あるけれども、本発明ではその問題が回避される。
【0011】凹部の底は、弯曲しており、すなわち鋭角
形状で形成されておらず、したがって応力集中によって
クラックが生じることを防ぐことができる。またこのよ
うに凹部と凸部を弯曲して形成することによって、結合
部材から被駆動部に回転動力が伝達されることによって
生じる応力によって、その被駆動部および支持体にクラ
ックが生じることが防がれ、長寿命とすることができ
る。
【0012】請求項4の本発明に従えば、図5および図
6のように、凸部の回転方向上流側の面を、支持体の回
転軸線とほぼ平行に形成することによって、または軸線
方向外方になるにつれて回転方向上流側になるように傾
斜した面を形成することによって、結合部材から被駆動
部に動力が伝達されるとき、結合部材と被駆動部とが相
互の離間方向に力が作用することがなく、結合部材と被
駆動部とを確実に結合状態として回転動力を伝達するこ
とが可能になる。またこの構成によって、被駆動部の凸
部と凹部とを、結合部材の駆動凹部と駆動凸部とに結合
するときの係合性を円滑に行うこともまた、可能であ
る。
【0013】請求項5の本発明に従えば、被駆動部の凸
部および凹部よりも半径方向内方には、円錐状ないしは
円錐台状の外周面である案内面を形成することによっ
て、被駆動部の強度を向上して被駆動部と結合部材との
噛み合い状態における動力の伝達を確実に行うことがで
きるようにするとともに、この被駆動部と結合部材と
が、案内面によって円滑に案内されて両者を円滑に噛み
合わせることが可能になる。さらに支持体の成形時に
は、このような滑らかな案内面を形成することによっ
て、射出成形時の合成樹脂の流れが良好であり、成形し
やすいという効果もある。
【0014】本発明に従えば、図7〜図14に示される
ように、被駆動部の内周面に円錐状の案内面を形成する
ことによって、被駆動部と結合部材との噛み合いを円滑
に行うことができるようになる。
【0015】本発明に従えば、支持体の軸線方向に沿う
案内面の途中位置に、または支持体の軸線方向に沿う案
内面の内方の位置に、各凸部と各凹部とが形成されるこ
とによって、結合部材から被駆動部への回転力の伝達の
位置を、支持体の半径方向内方に近づけることができる
ようになり、これによって回転むらを軽減することがで
きる。このような構成によって、各凸部と各凹部よりも
半径方向外方にある案内面によって、被駆動部と結合部
材との軸線が一致させられることになり、したがって安
定した駆動が可能となる。しかも各凸部と各凹部との数
は、被駆動部の半径方向外方の位置に形成した構成に比
べて少なく、これによって被駆動部と結合部材との噛み
合いが正確に行われることになり、がたつきがなくな
り、このことによってもまた、安定した駆動が可能にな
る。
【0016】本発明に従えば、被駆動部の凸部を半径方
向内方に突出して構成することによって、合成樹脂材料
の使用量をできるだけ増やすことなく、強度の向上を図
ることができるようになる。
【0017】本発明に従えば、被駆動部付近の外周面上
に補強層を形成して、強度の向上を図ることができる。
補強層は、たとえばマイラテープと呼ばれているポリエ
チレンテレフタレートなどの合成樹脂製テープが巻回さ
れて固定されてもよく、または導電性被覆層によって形
成されてもよい。導電性被覆層によれば、導電性を有す
る支持体と、導電性を有する被駆動部材との電気的接続
を良好にすることも可能となる。
【0018】補強層は、感光体の画像形成領域以外の軸
線方向にずれた位置に形成され、静電潜像の形成に悪影
響を及ぼすことはない。
【0019】補強層の外径を、感光層の外径とほぼ同一
とし、これによって現像装置における現像ローラよりも
感光体の回転方向上流側で現像剤が漏洩して飛散するこ
とを防止するためのたとえば弾力性を有する可撓性合成
樹脂製フィルムなどから成るシートに、感光層と補強層
とが接触することができ、現像剤の電子写真装置内での
飛散を防止することができる。補強層と感光層とは、支
持体の軸線方向に隣接し、相互の隙間を生じることな
く、形成され、前記シートの接触による現像剤の飛散を
確実に防止することができるようになる。
【0020】支持体の外径は、軸線方向に一様であり、
すなわちその外周面は、直円筒状であり、この外周面に
感光層が形成され、電子写真感光装置およびそれを備え
る電子写真装置において、感光層に静電潜像が形成され
る。この感光層は、被駆動部材が固定される支持体の前
記端部以外の画像形成領域にだけ設けられ、したがって
射出成形時に支持体の両端部の非画像領域に形成される
おそれがある型抜き時に発生するひけなどの悪影響によ
って、感光層に形成される静電画像の品質が低下するお
それがない。
【0021】本発明に従えば、被駆動部は支持体の軸線
方向両端部に設けられるので、結合部材の被駆動部への
装着が容易となり、設計の自由度が向上するとともに、
生産性の自由度を向上することができ、またさらに支持
体の軸線方向両端部を支持する結合部材をたとえば同一
構造としてコストダウンを図ることができ、生産性の向
上を図ることができる。さらに支持体の軸線方向両端部
における支持体と結合部材とを導電性とした構成におい
て、両者の電気的導通を達成することが確実になり、支
持体の外周面に形成された感光層の接地不良の発生率を
低減することができるようになる。さらにまたこのよう
に支持体の軸線方向両端部の構成を同一とすることによ
って、支持体の取付方向が自由になることによって、メ
ンテナンスを容易にすることができるという効果もあ
る。
【0022】本発明に従えば、被駆動部の中央に支持凹
所が形成され、これによって支持体の被駆動部における
外周面が支持され、またその被駆動部の前記外周面だけ
でなく、内周面もまた支持させることが可能となり、こ
うして被駆動部を結合部材に確実に噛み合わせて支持す
ることができ、がたつきおよび回転むらを防ぐことがで
きる。
【0023】請求項6の本発明に従えば、駆動手段にお
ける結合部材はばねによって支持体の被駆動部にばね力
が与えられるので、結合部材をばねのばね力に抗して感
光体から離間する方向に変位させて、感光体を交換する
ことができ、メンテナンスが容易となる。
【0024】本発明に従えば、凸部が先細状であるの
で、ばね力が与えられる結合部材が支持体の被駆動部に
確実にしかも円滑に噛み合うことができる。
【0025】本発明に従えば、支持体の被駆動部の円錐
状案内面と、結合部材の円錐状受け面とが嵌合し、支持
体と結合部材とを円滑に案内して被駆動部と結合部材と
を噛み合わせることができる。
【0026】本発明に従えば、結合部材の案内突起は、
支持体の被駆動部の案内面との間に隙間を設け、これに
よって支持体の被駆動部に半径方向外方に広げる圧接力
が作用することをできるだけ防いで、被駆動部にクラッ
クが生じることを防ぐ。この間隙は、たとえば0.2〜
0.5mmであってもよい。こうして感光体を大きなト
ルクで回転駆動することができるようになる。
【0027】本発明に従えば、結合部材に形成された凹
所の底に、被駆動部の凸部と凹部とにそれぞれ噛み合う
駆動用凹部と駆動用凸部とを設けることによって、結合
部材は筒状の支持体の被駆動部の外周面と内周面とを支
持して支持体を回転駆動することができ、その強度が向
上されるとともに、支持体を安定して回転駆動すること
ができ、さらに支持体と結合部材との軸線を、一直線状
に保つことが容易に可能であり、これによって静電写真
品質を向上することができる。
【0028】本発明に従えば、被駆動部の中央に形成さ
れた支持凹所によって、支持体の被駆動部における外周
面を支持し、またその被駆動部の内周面をさらに支持す
ることができ、こうして被駆動部を結合部材に安定して
支持してがたつきおよび回転むらをなくすことができ
る。
【0029】本発明に従えば、支持体と結合部材とを導
電性材料性とし、支持体は導電性合成樹脂製であり、結
合部材は導電性合成樹脂製であってもよく、あるいはま
たアルミニウムまたはその他の金属製であってもよく、
こうして支持体の接地を容易に行うことができる。しか
も結合部材はばねなどを介して電気的に接続することが
できる。また従来必要とされていた支持体の接地のため
のアース板などを用いる必要がなく、コストダウンを図
ることができる。
【0030】本発明に従えば、支持体を結合部材よりも
柔らかい合成樹脂材料製とし、換言すると結合部材は支
持体よりも硬い材料、たとえばアルミニウムおよび鉄な
どの材料製とし、これによって消耗品である支持体を交
換しても、結合部材は、長期間にわたって用いることが
できるようにする。こうして消耗品である支持体は、結
合部材よりも柔らかい材料から成り、結合部材はマシン
ライフと同等の強度性能を必要とされるので、支持体の
被駆動部を短時間に劣化させることがない鉄およびステ
ンレス鋼などによって結合部材を構成してもよい。した
がって結合部材の寿命を延ばすことができるとともに、
支持体の被駆動部は、感光体ライフとしての寿命を考慮
した強度補償とすることができる。
【0031】本発明に従えば、結合部材の凹凸形成数
は、支持体の被駆動部に成形された凹凸形成数の整数倍
の関係とし、これによって複数種類の感光体に共用化し
て結合部材を用いることができる。したがって結合部材
の部品点数を、感光体の種類毎に備える必要がなく、生
産性が向上されるとともに、メンテナンスが容易にな
る。
【0032】請求項7の本発明に従えば、感光層とその
軸線方向に隣接する補強層と外径は、ほぼ等しいので、
現像装置の現像剤飛散防止用シートによって、現像剤が
電子写真装置内部で飛散することを確実に防ぐことがで
きるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
電子写真用感光体1の断面図である。この電子写真用感
光体1は、複写機または後述のレーザプリンタなどの電
子写真装置において静電潜像を形成するために用いられ
る。感光体1は、基本的には、導電性合成樹脂製支持体
2と、その軸線16方向の一方の端部で駆動する駆動手
段71とを有し、駆動手段71は結合部材72を備え
る。支持体2はほぼ円筒状であり、軸線方向の一方の端
部9は中実であって閉塞されており、後述のように他端
部12は開放されている。支持体2の内周面8は、端部
12から端部9になるにつれてその内径が小さくなるよ
うに抜き勾配が形成され、または軸線16に対して抜き
勾配よりももっと大きな角度で傾斜されていてもよく、
これによって端部9の強度が向上される。こうして支持
体2の外径は軸線方向に一様であり、内径は軸線方向に
ほぼ連続的に図1の左方になるにつれて小さくなるよう
に変化してたとえば射出成形時の抜き勾配が得られるよ
うに傾斜し、したがって図1の左方の被駆動部9は肉厚
となっている。支持体2の前記他端部12もまた、中実
とされて閉塞されていてもよい。このように端部9,1
2がいずれも閉塞された支持体2を製造するにあたって
は、たとえば遠心力を利用して軟化した合成樹脂材料を
金型の内周面に移動する手法によって、または空気圧な
どのガス圧を利用したブロー成形によって得ることがで
きる。参照符9は、以下の説明では、被駆動部として説
明することがある。
【0034】図2は、支持体2の図1における左方から
見た正面図である。被駆動部9には、周方向に複数の各
凸部18と凹部19とが、周方向に交互に隣接して形成
され、これらの凸部18と凹部19とは、軸線16方向
外方(図1の左方、図2の紙面上方)に臨んで設けられ
る。結合部材72は、凸部18と凹部19とに噛み合う
駆動凹部20と駆動凸部21とを有し、結合部材72は
支持体2の軸線16と装着状態で一直線上に軸線を有す
る。端部9には、凸部18と凹部19よりも半径方向内
方において、円錐台状の案内部131が形成される。案
内部131の傾斜した案内面132は、支持体2の軸線
方向外方(図1の左方)になるにつれてその外径が小さ
く形成される。
【0035】図3は、図1および図2に示される本発明
の実施の形態における側面図である。支持体2の外周面
には画素形成領域W1において有機感光材料などから成
る感光層5が形成され、その感光層5の軸線方向両端部
に連なって非画像領域W2,W3には補強層6,7が形
成される。感光層5は、たとえば有機材料であってもよ
い。感光層5の厚みは、たとえば10〜30μm、好ま
しくは約20μmであってもよい。この感光層5は、電
子写真装置における画像形成領域W1において形成され
る。この感光層5に支持体2の軸線方向に隣接した領域
W2,W3では、端部9,12で補強層6,7が形成さ
れる。補強層6,7の厚みは感光層5とほぼ同一であ
り、したがって感光層5の外径と、補強層6,7の外径
とは、ほぼ等しい。これによって後述のように現像剤飛
散防止用シートが感光層5および補強層6,7に接触す
ることが確実となり、現像装置から現像剤が外部に飛散
して漏れることを防ぐことができ、また画像品質を向上
することができる。
【0036】結合部材72は、電子写真装置の側壁73
において回転駆動される駆動軸74に、たとえばスプラ
インの構造で嵌合する嵌合部75を有し、ばね76の働
きによって結合部材72は支持体2に向けてばね力が与
えられている。駆動軸74は、歯車などの駆動源77に
よって軸線16まわりに回転駆動される。支持体2の被
駆動部9とは反対側の端部12には、支持部材4が着脱
可能に取付けられ、または固定されており、この支持部
材4は、電子写真装置の側壁78において軸受79に回
転自在に支持される。
【0037】支持体2の全長は、たとえば270〜28
0mmであり、外径30mmφ、端部9付近の内径27
mmφ、もう1つの端部12の内径28mmφであって
もよい。抜き勾配は、片側0.15〜0.25度であっ
てもよい。
【0038】支持体2は、合成樹脂、導電性物質、光吸
収物質、および光散乱物質の混合物より構成されてい
る。用いる合成樹脂としては、たとえばポリアセタール
樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ABS樹脂、ノリル、ナイロン、ポ
リカーボネイト、ポリプチレンテレフタレート、ポリエ
チレンフルオライド等の樹脂およびそれらの混合物が挙
げられるが、成形可能な物質であればよくこれに限定さ
れることはない。
【0039】導電性物質としては、たとえばサーマルブ
ラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ラ
ンプブラック、黒鉛、グラファイト、等のカーボンブラ
ックのほか、酸化スズ、酸化アンチモン、金、銀、銅、
アルミニウム等の金属およびその化合物、酸化亜鉛、二
酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、雲母、チタン酸カリウム、アルミニウムボレ
イト、シリコンカーバイト等の無機化合物に、導電性物
質をドーピングしたものが挙げられる。導電性物質のほ
かレーザ光の干渉縞防止を目的として、光吸収物質、光
散乱物質等を樹脂の中に含有してもよい。
【0040】光吸収物質としては、上に述べた種々のカ
ーボンの他にフタロシアニン等の色素が挙げられるが、
これに限定されるものではない。光散乱物質としては、
各種の金属粉が挙げられる。導電性物質と光吸収物質、
光散乱物質は、同じであっても別々であってもよい。た
とえば、各種カーボンは、良好な導電性物質であるとと
もに、良好な光吸収物質でもあり、樹脂への分散性もよ
く、コストも安価である。
【0041】本発明では、合成樹脂中に導電性物質その
他を含む構成としたが、これらの物質は含まれていなく
てもよい。たとえば合成樹脂のみで支持体2を形成した
後に、アルミニウムをこの表面に蒸着して導電層を形成
する方法を用いてもよい。この場合であれば、樹脂と導
電性物質との混合(分散)等の工程を省略することがで
きる。また、蒸着のほかに合成樹脂のみで支持体2を形
成した後に導電層を塗布により形成する方法もある。
【0042】これらの物質のほかに、たとえば、ガラス
ビーズ、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
シリカ、タルク、硫化亜鉛、クレー等の無機顔料あるい
は、有機顔料を充填剤として加えてもよい。合成樹脂1
00重量部に対して他の前記各物質は、5〜300重量
部であることが望ましい。これらの合成樹脂、導電性物
質、光吸収物質、光散乱物質などを、合成樹脂の溶融温
度以上に加熱し、混練することにより、合成樹脂中に微
粒子を均一に分散する。これを金型に注入することによ
り、支持体2が好ましくは射出成形される。成形は、金
型による一体成形の他に、押出し成形によりドラム状の
支持体を形成する方法があるが、この場合には、感光層
5を形成した後に、被駆動部材3を圧着、接着等の方法
で組み立てる必要があり、先に述べた支持体2を一体成
形した方が、この必要がなく、好ましい。
【0043】また、金型の感光層5の形成部分の表面
は、予め、サンドブラスト等によって荒らされている方
が、感光層5と支持体2の外周面との接着性、光散乱性
を向上させることができるので好ましい。金型表面の凹
凸は成形された支持体表面が1μm以下になるように粗
面化されるのが好ましい。1μmよりも大きくなると、
電荷発生層の形成時にむら等の発生があり好ましくな
い。以上のように作成した支持体の感光層形成部に感光
層5を形成する。
【0044】支持体2の合成樹脂としてはまた、架橋タ
イプのポリフェニレンサルファイド樹脂を主成分とし、
これに体積抵抗率10-1Ω・cm以下の高導電性カーボ
ンブラックを配合して体積抵抗率が104Ω・cm以下
にし、カーボンブラックの平均粒径が20nm〜50n
mであり、好ましくは、架橋タイプのポリフェニレンサ
ルファイド樹脂の量が少なくとも40重量%以上であ
り、支持体の表面が波長180nm〜255nmの紫外
線で照射処理をされて構成される。これによって、支持
体2は、軽量でかつ好適な導電性を有し、耐薬品性およ
び耐熱性に優れていて薄肉、長尺の形状でも寸法精度を
良好に保つことができ、大気中でも酸化など変質を起こ
さず、安定した品質を維持できる。
【0045】図4は、本発明における支持体2の被駆動
部9付近の構成を説明するための側面図である。図4
(1)に示されるように、被駆動部9の凸部18の先端
部18aおよび凹部19の底19aは、弯曲した構成と
する。また同様に結合部材72の駆動凹部20と駆動凸
部21との底20aおよび先端部21aは、弯曲した構
成とする。これによって凸部18が駆動凹部20に円滑
に嵌まり込み、また凹部19が駆動凸部21に円滑に嵌
まり込み、装着が確実になるとともに、支持体2が損傷
することが避けられる。
【0046】図4(2)に示されるように、凸部18の
先端部18aと凹部19の底19aとを鋭くし、また同
様に駆動凹部20の底20aと駆動凸部21の先端部2
1aとを鋭く構成すると、クラック80が生じ、また欠
け81が発生するおそれがあるけれども、このような図
4(2)に示される構成もまた、本発明の精神に含まれ
る。
【0047】凸部18の先端部18aと駆動凹部20の
底20aとは当接せず、また凹部19の底19aには駆
動凸部21の先端部21aは当接しないようにし、これ
によって損傷をさらに確実に防ぐことができる。
【0048】結合部材72には、案内部131が嵌まり
込む案内凹所133が形成される。この案内凹所133
は、案内面132に当接する円錐台状の案内面134が
形成される。案内部131の軸線16方向外方端と、案
内凹所133の底とは、当接することはなく、これによ
って案内面132,134が正確に適合して支持され
る。
【0049】図5は、本発明の実施の他の形態の側面図
である。この実施の形態は、前述の構成に類似し、対応
する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実
施の形態では、凸部18の回転方向82の上流側の面1
8bは、回転軸線16とほぼ平行であるか、または軸線
方向外方(図5の左方に)になるにつれて回転方向上流
側になるように傾斜している。結合部材72は、被駆動
部9に適合する構成となっている。本件発明者の実験に
よれば、凸部18の回転方向上流側の面18bと下流側
の面18cとが成す角度Nは、たとえば45〜90度が
好ましい。この構成によって、回転駆動のための支持体
2に作用するトルク40kgf・cm以上が作用して
も、回転動力を結合部材72から被駆動部9に確実に伝
達することが可能になる。図6では、この被駆動部9の
凸部18および凹部19の構成が明瞭に示されている。
【0050】図7は、本発明の実施のさらに他の形態の
断面図である。支持体2の被駆動部9の内周面は、軸線
方向外方(図7の左方)になるにつれて内径が大きくな
るほぼ円錐状の案内面84となっている。結合部材72
には、この案内面84に嵌まり込むほぼ円錐状の案内突
部85が形成される。
【0051】図8は、支持体2の被駆動部9を示す図1
0の左方から見た正面図である。被駆動部9には凸部1
8と凹部19とが形成されており、この構成は前述の各
構成に類似する。
【0052】図9は、結合部材72の図7における右方
から見た正面図である。凸部18および凹部19よりも
半径方向内方に、案内突部85が形成される。
【0053】図10は、本発明の実施のさらに他の形態
の一部の断面図である。注目すべきはこの実施の形態で
は、駆動部9に形成された案内面84の軸線方向に沿う
途中位置に凸部18および凹部19が形成される。結合
部材72には、案内突部85が形成され、その軸線方向
の途中位置に駆動凹部20と駆動凸部21とが形成され
る。
【0054】図11は図10に示される支持体2の被駆
動部9の正面図であり、図12は結合部材72の図10
における右方から見た正面図である。案内面84は、凸
部18および凹部19よりも軸線方向内方(図10の右
方)にさらに延びた案内面84aを有する。案内面84
aには、案内突部85の先端部85aが案内されて嵌ま
り込む。
【0055】図13は、本発明の実施のさらに他の形態
の一部の断面図である。注目すべきはこの実施の形態で
は、支持体2の被駆動部9に形成された案内面84と結
合部材72の案内突部85の内周面との間には隙間ΔL
1が存在し、たとえばΔL1=0.2〜0.5mmであ
る。この隙間によって、被駆動部9には半径方向外方の
力が作用することが防がれ、その破損が防がれる。
【0056】図14は、図13に示される実施の形態に
おける支持体2の端部の正面図である。この被駆動部9
には凸部18と凹部19とが形成されることは、前述の
構成と同様である。
【0057】図15は本発明の実施のさらに他の形態の
断面図であり、図16は図15における実施の形態にお
ける結合部材72の右方から見た正面図である。結合部
材72には支持体2の被駆動部9が嵌合する軸線方向に
凹んだ凹所86が形成される。この凹所86の底には、
被駆動部9の凸部18と凹部19とにそれぞれ噛み合う
駆動凹部87と駆動凸部88とがそれぞれ形成される。
この構成によれば、被駆動部9の外周面と内周面とは、
凹所86の半径方向に対向する表面89,90によって
支持され、したがってその支持強度が向上される。被駆
動部9には嵌合凹所135が形成され、案内凹所86に
形成された支持突部136が形成される。嵌合凹所13
5に嵌合突部136が嵌合されることによって、被駆動
部9の外周面と嵌合凹所135に臨む内周面とが結合部
材72で支持され、強度が向上されるとともに、がたつ
きがなくなり、安定した回転が達成される。
【0058】図17は、本発明の実施の他の形態の一部
の側面図である。支持体2の被駆動部9には、補強層6
が形成される。補強層6,7は、たとえばポリエチレン
テレフタレートなどの合成樹脂製フィルムであって、た
とえばマイラテープとして入手可能である。このような
テープを支持体2の端部9,12の外周面に1層または
複数層、巻回して形成する。したがって支持体2の画像
形成とは関係のない非画像領域に、補強層6,7が形成
されるので、被駆動部材3の嵌合部10の嵌合時に支持
体2の端部9に作用する応力によって支持体2がクラッ
クを生じたり、割れを生じたり、また破損を生じること
が防がれ、強度が向上される。
【0059】支持体2を構成する合成樹脂は、一般的
に、脆い性質を有し、したがって感光体1の軸線に垂直
な荷重に対する強度が低いという問題を有しているけれ
ども、補強層6を上述のように形成することによって、
強度の向上を図り、問題を解消することができる。この
とは補強層7に関しても同様である。
【0060】図18に示される本発明の実施のさらに他
の形態では、被駆動部9には補強層6の導電性被覆層か
ら成る。補強層6は導電性被覆層から成る。導電性被覆
層の材料としては、支持体2を構成する合成樹脂材料と
接着性の良好なポリカーボネイト、ナイロン、アクリル
樹脂などの合成樹脂を溶剤に溶かし、導電性材料である
カーボンブラック、サーマルブラックおよびアセチレン
ブラックなどの粒子を分散して塗布し、こうして形成し
た導電性被覆層を補強層6として用いる。これによって
強度が向上され、しかもそれだけでなく、支持体2の端
部9と被駆動部材3との電気的接続が確実になるという
優れた効果もまた、達成される。
【0061】図19は、本発明の実施のさらに他の形態
の側面図である。この実施の形態では、支持体2の軸線
方向両端部90,91が同一構造となっており、一方の
端部90には結合部材72が噛み合い、他方の端部91
には支持部材4が噛み合う。
【0062】図20は、本発明のさらに他の実施の形態
の断面図である。支持体2の端部90は、前述の図15
および図16に関連して説明した構成を有し、このこと
は他端部91と支持部材4との装着構造に関してもまた
同様である。図20に示される構成によって、支持体2
は、結合部材72および支持部材4によって正確に支持
され、安定した回転を行うことができるようになる。
【0063】図21は、本件発明者の実験を示す図であ
る。支持体2に、その軸線16に垂直な方向から荷重F
を作用したとき、被駆動部9と結合部材72とにおいて
破壊する荷重の大きさを測定した。この実験結果は、表
1に示されるとおりである。
【0064】
【表1】
【0065】この表1から、前述の実施の形態では、図
15に示される構成において、強度が大きいことが判っ
た。
【0066】図22は、本発明の実施のさらに他の形態
の一部の断面図である。支持体2の被駆動部9には、図
23に示されるように周方向に等間隔の凸部18と凹部
19とが形成される。結合部材72では、凸部18に嵌
合する駆動凹部20と、凹部19に嵌合する駆動凸部2
1とが形成される。
【0067】図24は、本発明の実施のさらに他の形態
の断面図である。支持体2の被駆動部9には、図25に
示されるように、内周面8よりも半径方向内方に突出し
た凸部93が形成される。結合部材72の嵌合部94
は、図26に示されるように、内周面8に嵌まり込む駆
動凸部95と、前記凸部93が嵌まり込む駆動凹部96
とが形成される。この構成によれば、支持体2のための
合成樹脂材料の使用量をできるだけ増やすことなく、強
度の向上を図ることができる。
【0068】図27は本発明の実施の他の形態の結合部
材72の側面図であり、図28は結合部材72の右方か
ら見た正面図である。支持体2の被駆動部9に嵌合する
嵌合部102は、周方向に間隔をあけた駆動凸部103
と駆動凹部104とが周方向に等間隔をあけて形成され
ている。
【0069】この図27および図28に示される結合部
材72は、図29(1)〜図29(3)にそれぞれ示さ
れる支持体2a,2b,2cに着脱可能に装着すること
ができる。これらの支持体2a,2b,2cの被駆動部
における凸部18と凹部19とは図27および図28に
示される結合部材72の凸部103と凹部104との数
の整数分の1であり、軸線16を通る対称面に関して面
対称に形成される。
【0070】図30は、本発明の実施のさらに他の形態
の支持体2における被駆動部9の正面図である。凸部1
8と凹部19とは、周方向に等間隔aをあけて面対称に
形成される。この図30に示される結合部材71は、図
31(1)〜図31(4)にそれぞれ示される支持体2
d〜2gに着脱可能に嵌合されることができる。支持体
2d〜2gは、凹部105〜108を有し、図31
(1)の凹部105は単1個であり、図31(2)の凹
部106は近接した2個だけが形成され、図31(3)
の凹部107は直径線方向に形成され、図31(4)の
嵌合凹部108は合計4個が周方向に等間隔に形成され
る。このような図31(1)〜図31(4)に示される
支持体2d〜2gのクラックが生じるまでの静電写真装
置の使用時間については、本件発明者による実験では、
表2のとおりの結果が得られた。
【0071】
【表2】
【0072】表2から明らかなように、図30に示され
る結合部材72を用いたとき、図31(4)に示される
ように正確に適合する周方向に等間隔に多数の凹凸嵌合
ができる構成が、長期間にわたって連続使用が可能であ
ることが判った。
【0073】図32は、本発明の実施の一形態の複写機
の全体の構成を簡略化して示す図である。光源41から
出力される光は、透明板42上の原稿43に照射され、
その原稿像は、本発明の感光体1上の感光層5において
スリット露光されて結像され、これによって感光層5に
は静電潜像が形成される。
【0074】感光体1は、矢符57で示される方向に回
転駆動される。主帯電器46によって感光層1の表面に
均一に帯電された後、感光体1は、上述のように露光さ
れる。したがって感光体1の表面に静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像は現像装置47において現像剤によっ
て顕像化される。この顕像化されたトナー像は、給紙カ
セット48から給紙ローラ49およびレジストローラ5
0によってタイミングを定めて供給される記録紙上に、
転写用帯電器51によって転写される。記録紙は、剥離
帯電器52によって感光体1の表面から剥離され、搬送
ベルト53によって定着装置54に搬送される。定着装
置54は、記録紙上のトナー像を熱などによって定着
し、定着された記録紙は、排紙トレイ55上に排出され
る。感光体1の表面の転写後における残存した現像剤
は、クリーナ56によって感光体1の感光層5の表面か
ら回収され、清浄化される。クリーナ56によって清浄
化された感光体1の表面の残留電位は、除電ランプ58
によって除電される。
【0075】図33は、図32に示される複写機の一部
をさらに具体的に示す断面図である。主帯電器46によ
って、感光層5の表面の帯電が行われる。現像装置47
において感光体45に対向して配置される現像ローラ6
1を囲んで現像剤を収納するケーシング62には、現像
ローラ61よりも感光体45の回転方向57上流側で感
光層5と補強層6,7とに接触する現像剤飛散防止用シ
ート63が取付けられる。
【0076】図34は、現像装置47の分解斜視図であ
る。ケーシング62は、上ケーシング部分62aと下ケ
ーシング部分62bとから成り、この上ケーシング部分
62aにおいて、シート63が取付けられる。シート6
3は、弾力性を有し、かつ可撓性を有するゴムまたは合
成樹脂などの材料から成る。補強層6,7が形成されて
いる支持体2の端部9,12では、可撓性を有する合成
樹脂またはゴムなどの材料から成るスエード部材64が
設けられ、ケーシング62の感光体45に臨む開口65
における支持体2の軸線方向の両端部を塞ぐ。
【0077】図35は、図32〜図34に示される実施
の一形態における感光体1付近の正面図である。現像装
置47のケーシング62に形成された開口部65は、シ
ート63と両側部のスエード部材64とによって閉じら
れる。したがってケーシング62内における現像剤が本
件レーザプリンタ内部で飛散することが防がれ、周囲の
汚損が防がれる。
【0078】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、合成樹脂製
支持体の軸線方向端部に、被駆動部が設けられており、
この被駆動部に、駆動手段の結合部材が噛み合ってその
支持体がその軸線まわりに回転駆動されるようにしたの
で、合成樹脂材料の使用量をできるだけ増やすことな
く、簡単な構成で、機械的強度を低下することなく、感
光体を実現することができるようになる。
【0079】請求項2の本発明によれば、各凸部は、軸
線方向外方になるにつれて先細状に形成されており、こ
れによって被駆動部の凸部と凹部とが、駆動手段の結合
部材に形成された駆動凹部と駆動凸部とにがたつきを生
じることなく噛み合うことが可能になり、したがって結
合部材から被駆動部にトルクが確実に伝達されることが
できる。
【0080】本発明によれば、支持体は、前記端部付近
のみが中実であるので、結合部材から伝達される被駆動
部の回転駆動時の応力によるクラックおよび割れの発生
を防ぐことができ、強度の向上を図ることができる。支
持体の前記端部だけでなく、もう1つの端部もまた、中
実とされてもよく、このような構成では、たとえば遠心
力を利用した成形によって、または空気などのガス圧力
を利用した成形によって、全体の形状がほぼ円筒状であ
ってかつ両端部を中実とした支持体をブロー成形によっ
て得ることができる。
【0081】請求項3の本発明によれば、凸部の先端部
と凹部の底とは、弯曲して形成されるので、被駆動部と
結合部材との噛み合いを円滑に行うことができる。しか
も凸部の先端部が鋭く形成されておらず、弯曲して形成
されていることによって、削れと割れなどが、劣化によ
って生じることはなく、そのような削れたり割れたりす
る部分が電子写真装置の内部に落下することによって電
子写真装置の動作に異常を生じることはなく、また応力
集中を防いで支持体の被駆動部におけるクラックの発生
を防ぎ、また画像品質の低下が生じることを防止するこ
とができる。。凸部の先端部が尖っていると、わずかな
衝撃力で被駆動部および支持体が割れてしまうという問
題があるけれども、本発明ではその問題が回避される。
【0082】凹部の底は、弯曲しており、すなわち鋭角
形状で形成されておらず、したがって応力集中によって
クラックが生じることを防ぐことができる。またこのよ
うに凹部と凸部を弯曲して形成することによって、結合
部材から被駆動部に回転動力が伝達されることによって
生じる応力によって、その被駆動部および支持体にクラ
ックが生じることが防がれ、長寿命とすることができ
る。
【0083】請求項4の本発明によれば、図5および図
6のように、凸部の回転方向上流側の面を、支持体の回
転軸線とほぼ平行に形成することによって、または軸線
方向外方になるにつれて回転方向上流側になるように傾
斜した面を形成することによって、結合部材から被駆動
部に動力が伝達されるとき、結合部材と被駆動部とが相
互の離間方向に力が作用することがなく、結合部材と被
駆動部とを確実に結合状態として回転動力を伝達するこ
とが可能になる。また被駆動部の凸部と凹部とを、結合
部材の駆動凹部と駆動凸部とに結合するときの係合性を
円滑に行うこともまた、可能である。
【0084】請求項5の本発明によれば、被駆動部の凸
部および凹部よりも半径方向内方には、円錐状ないしは
円錐台状の外周面である案内面を形成することによっ
て、被駆動部の強度を向上して被駆動部と結合部材との
噛み合い状態における動力の伝達を確実に行うことがで
きるようにするとともに、この被駆動部と結合部材と
が、案内面によって円滑に案内されて両者を円滑に噛み
合わせることが可能になる。さらに支持体の成形時に
は、このような滑らかな案内面を形成することによっ
て、射出成形時の合成樹脂の流れが良好であり、成形し
やすいという効果もある。
【0085】本発明によれば、被駆動部の内周面に円錐
状の案内面を形成することによって、被駆動部と結合部
材との噛み合いを円滑に行うことができるようになる。
【0086】本発明によれば、支持体の軸線方向に沿う
案内面の途中位置に、または支持体の軸線方向に沿う案
内面の内方の位置に、各凸部と各凹部とが形成されるこ
とによって、結合部材から被駆動部への回転力の伝達の
位置を、支持体の半径方向内方に近づけることができる
ようになり、これによって回転むらを軽減することがで
きる。このような構成によって、各凸部と各凹部よりも
半径方向外方にある案内面によって、被駆動部と結合部
材との軸線が一致させられることになり、したがって安
定した駆動が可能となる。しかも各凸部と各凹部との数
は、被駆動部の半径方向外方の位置に形成した構成に比
べて少なく、これによって被駆動部と結合部材との噛み
合いが正確に行われることになり、がたつきがなくな
り、このことによってもまた、安定した駆動が可能にな
る。
【0087】本発明によれば、被駆動部の凸部を半径方
向内方に突出して構成することによって、合成樹脂材料
の使用量をできるだけ増やすことなく、強度の向上を図
ることができるようになる。
【0088】本発明によれば、被駆動部付近の外周面上
に補強層を形成して、強度の向上を図ることができる。
補強層を、導電性被覆層にすることによって、導電性を
有する支持体と、導電性を有する被駆動部材との電気的
接続を良好にすることも可能となる。
【0089】補強層は、感光体の画像形成領域以外の軸
線方向にずれた位置に形成されるので、静電潜像の形成
に悪影響を及ぼすことはない。
【0090】補強層の外径を、感光層の外径とほぼ同一
とし、これによって現像装置における前記シートの接触
による現像剤の飛散を確実に防止することができるよう
になる。
【0091】支持体の外径は、軸線方向に一様であり、
すなわちその外周面は、直円筒状であり、この外周面に
感光層が形成され、電子写真感光装置およびそれを備え
る電子写真装置において、感光層に静電潜像が形成され
る。この感光層は、被駆動部材が固定される支持体の前
記端部以外の画像形成領域にだけ設けられ、したがって
射出成形時に支持体の両端部の非画像領域に形成される
おそれがある型抜き時に発生するひけなどの悪影響によ
って、感光層に形成される静電画像の品質が低下するお
それがない。
【0092】本発明によれば、被駆動部は支持体の軸線
方向両端部に設けられるので、結合部材の被駆動部への
装着が容易となり、設計の自由度が向上するとともに、
生産性の自由度を向上することができ、またさらに支持
体の軸線方向両端部を支持する結合部材をたとえば同一
構造としてコストダウンを図ることができ、生産性の向
上を図ることができる。さらに支持体の軸線方向両端部
における支持体と結合部材とを導電性とした構成におい
て、両者の電気的導通を達成することが確実になり、支
持体の外周面に形成された感光層の接地不良の発生率を
低減することができるようになる。さらにまたこのよう
に支持体の軸線方向両端部の構成を同一とすることによ
って、支持体の取付方向が自由になることによって、メ
ンテナンスを容易にすることができるという効果もあ
る。
【0093】本発明に従えば、被駆動部の中央に支持凹
所が形成され、これによって支持体の被駆動部における
外周面が支持され、またその被駆動部の前記外周面だけ
でなく、内周面もまた支持させることが可能となり、こ
うして被駆動部を結合部材に確実に噛み合わせて支持す
ることができ、がたつきおよび回転むらを防ぐことがで
きる。
【0094】請求項6の本発明によれば、駆動手段にお
ける結合部材はばねによって支持体の被駆動部にばね力
が与えられるので、結合部材をばねのばね力に抗して感
光体から離間する方向に変位させて、感光体を交換する
ことができ、メンテナンスが容易となる。
【0095】本発明によれば、凸部が先細状であるの
で、ばね力が与えられる結合部材が支持体の被駆動部に
確実にしかも円滑に噛み合うことができる。
【0096】本発明によれば、支持体の被駆動部の円錐
状案内面と、結合部材の円錐状受け面とが嵌合し、支持
体と結合部材とを円滑に案内して被駆動部と結合部材と
を噛み合わせることができる。
【0097】本発明によれば、結合部材の案内突起は、
支持体の被駆動部の案内面との間に隙間を設け、これに
よって支持体の被駆動部に半径方向外方に広げる圧接力
が作用することをできるだけ防いで、被駆動部にクラッ
クが生じることを防ぐ。こうして感光体を大きなトルク
で回転駆動することができるようになる。
【0098】本発明によれば、結合部材に形成された凹
所の底に、被駆動部の凸部と凹部とにそれぞれ噛み合う
駆動用凹部と駆動用凸部とを設けることによって、結合
部材は筒状の支持体の被駆動部の外周面と内周面とを支
持して支持体を回転駆動することができ、その強度が向
上されるとともに、支持体を安定して回転駆動すること
ができ、さらに支持体と結合部材との軸線を、一直線状
に保つことが容易に可能であり、これによって静電写真
品質を向上することができる。
【0099】本発明に従えば、被駆動部の中央に形成さ
れた支持凹所によって、支持体の被駆動部における外周
面を支持し、またその被駆動部の内周面をさらに支持す
ることができ、こうして被駆動部を結合部材に安定して
支持してがたつきおよび回転むらをなくすことができ
る。
【0100】本発明によれば、支持体と結合部材とを導
電性材料性とし、支持体は導電性合成樹脂製であり、結
合部材は導電性合成樹脂製であってもよく、あるいはま
たアルミニウムまたはその他の金属製であってもよく、
こうして支持体の接地を容易に行うことができる。しか
も結合部材はばねなどを介して電気的に接続することが
できる。また従来必要とされていた支持体の接地のため
のアース板などを用いる必要がなく、コストダウンを図
ることができる。
【0101】本発明によれば、支持体を結合部材よりも
柔らかい合成樹脂材料製とし、換言すると結合部材は支
持体よりも硬い材料、たとえばアルミニウムおよび鉄な
どの材料製とし、これによって消耗品である支持体を交
換しても、結合部材は、長期間にわたって用いることが
できる。したがって結合部材の寿命を延ばすことができ
るとともに、支持体の被駆動部は、感光体ライフとして
の寿命を考慮した強度補償とすることができる。
【0102】本発明によれば、結合部材の凹凸形成数
は、支持体の被駆動部に成形された凹凸形成数の整数倍
の関係とし、これによって複数種類の感光体に共用化し
て結合部材を用いることができる。したがって結合部材
の部品点数を、感光体の種類毎に備える必要がなく、生
産性が向上されるとともに、メンテナンスが容易にな
る。
【0103】請求項7の本発明によれば、感光層とその
軸線方向に隣接する補強層と外径は、ほぼ等しいので、
現像装置の現像剤飛散防止用シートによって、現像剤が
電子写真装置内部で飛散することを確実に防ぐことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の電子写真用感光体1の
断面図である。
【図2】支持体2の図1における左方から見た正面図で
ある。
【図3】図1および図2に示される本発明の実施の形態
における側面図である。
【図4】本発明における支持体2の被駆動部9付近の構
成を説明するための側面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態の側面図である。
【図6】図5の被駆動部9の凸部18および凹部19の
構成を示す正面図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の断面図であ
る。
【図8】図7に示される実施の形態における支持体2の
被駆動部9の左方から見た正面図である。
【図9】図7に示される結合部材72の右方から見た正
面図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態の断面図であ
る。
【図11】図10における支持体2の被駆動部9付近の
構成を示す左方から見た正面図である。
【図12】図10における結合部材72の正面図であ
る。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態の断面図であ
る。
【図14】支持体2の被駆動部9を図13の左方から見
た正面図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の一部の断面
図である。
【図16】図15に示される実施の形態における結合部
材72の正面図である。
【図17】本発明の実施の他の形態の側面図である。
【図18】本発明の実施のさらに他の形態の一部の側面
図である。
【図19】本発明の実施のさらに他の形態を示す側面図
である。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態の側面図であ
る。
【図21】本件発明者の実験状況を示す図である。
【図22】本発明の実施のさらに他の形態の一部の断面
図である。
【図23】図22における被駆動部9における凸部18
と凹部19とを示す正面図である。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態の側面図であ
る。
【図25】図24に示される支持体2の被駆動部9の断
面図である。
【図26】図24における結合部材72の嵌合部94を
示す正面図である。
【図27】本発明の実施の他の形態の結合部材72を示
す側面図である。
【図28】結合部材72の嵌合部99を示す正面図であ
る。
【図29】本発明の実施の他の形態における支持体2
a,2b,2cの被駆動部における正面図である。
【図30】本発明の実施のさらに他の形態の支持体2に
おける被駆動部9の正面図である。
【図31】本発明の実施の他の形態の支持体2における
被駆動部9の正面図である。
【図32】本発明の感光体1を備える複写機の全体の構
成を簡略化して示す図である。
【図33】図32に示される複写機の感光体1付近の構
成を示す断面図である。
【図34】現像装置47の分解斜視図である。
【図35】現像装置47付近における感光体1を示す簡
略化した側面図である。
【符号の説明】
1 電子写真用感光体 2 導電性合成樹脂製支持体 4 支持部材 5 感光層 6,7 補強層 8 内周面 9 被駆動部 12 端部 16 軸線 18,93 凸部 19,105〜108 凹部 20,87,96,101,104 駆動凹部 21,88,95,100,103 駆動凸部 71 駆動手段 72 結合部材 75,94,99,102 嵌合部 76 ばね 77 駆動源 82 回転方向 83 支持体2の残余の部分 84 案内面 85 案内突部 89,90 表面 90,91 線方向両端部 98 凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾藤 貴広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 北村 圭三 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 澤井 正幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 伊藤 達也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 今植 幸壽 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に感光層が形成されたほぼ円筒状
    の合成樹脂製支持体の軸線方向端部に、周方向に複数の
    各凸部と複数の各凹部とが交互に隣接して形成された被
    駆動部が、軸線方向外方に臨んで設けられ、 支持体は、前記端部付近のみが中実であり、 被駆動部の凸部と凹部とに着脱可能にそれぞれ噛み合い
    支持体と同一軸線を有する結合部材を備える駆動手段に
    よって、支持体が軸線まわりに回転駆動されることを特
    徴とする電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】 各凸部は、軸線方向外方に突出し、かつ
    軸線方向外方になるにつれて先細状に形成されることを
    特徴とする請求項1記載の電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】 凸部の先端部および凹部の底は、弯曲し
    て形成されることを特徴とする請求項2記載の電子写真
    用感光体。
  4. 【請求項4】 凸部の回転方向上流側の面は、回転軸線
    とほぼ平行であるかまたは軸線方向外方になるにつれて
    回転方向上流側になるように傾斜していることを特徴と
    する請求項2記載の電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 支持体の被駆動部には、凸部および凹部
    よりも半径方向内方で、軸線方向外方になるにつれて外
    径が小さくなる円錐状の案内面が形成されることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真用感光体。
  6. 【請求項6】 (a)感光体であって、 外周面に感光層が形成された円筒状合成樹脂製支持体の
    軸線方向一端部に、周方向に複数の各凸部と複数の各凹
    部とが交互に隣接して形成された被駆動部が、軸線方向
    外方に臨んで設けられ、支持体は、前記端部付近のみが
    中実である感光体と、 (b)駆動手段であって、 被駆動部の凸部と凹部とに着脱可能にそれぞれ噛み合い
    支持体と同一軸線を有する結合部材と、 支持体の被駆動部と結合部材とが相互に近接する方向に
    ばね力を与えるばねと、 結合部材を回転軸線まわりに回転駆動する駆動源とを有
    する駆動手段とを含むことを特徴とする電子写真用感光
    装置。
  7. 【請求項7】 感光装置に備えられる感光体に静電潜像
    を形成し、この静電潜像を現像装置の現像剤によって顕
    像化し、顕像化された画像を記録紙に転写し定着する電
    子写真装置において、 感光装置は、感光体と駆動手段とを有し、 感光体は、 外周面に感光層が形成された円筒状合成樹脂製支持体の
    軸線方向一端部に、周方向に複数の各凸部と複数の各凹
    部とが交互に隣接して形成された被駆動部が、軸線方向
    外方に臨んで設けられ、支持体は、前記端部付近のみが
    中実であり、 被駆動部付近の外周面上に補強層が形成され、感光層と
    補強層との外径は、ほぼ等しく、 駆動手段は、 被駆動部の凸部と凹部とに着脱可能にそれぞれ噛み合い
    支持体と同一軸線を有する結合部材と、 支持体の被駆動部と結合部材とが相互に近接する方向に
    ばね力を与えるばねと、 結合部材を回転軸線まわりに回転駆動する駆動源とを有
    し、 現像装置は、 感光体に対向して配置される現像ローラを囲んで現像剤
    を収納するケーシングに、現像ローラよりも感光体の回
    転方向上流側で感光層と補強層とに接触する現像剤飛散
    防止用シートが取付けられることを特徴とする電子写真
    装置。
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