JPH09258145A - 眼内レンズおよびその製造方法 - Google Patents
眼内レンズおよびその製造方法Info
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- JPH09258145A JPH09258145A JP8062674A JP6267496A JPH09258145A JP H09258145 A JPH09258145 A JP H09258145A JP 8062674 A JP8062674 A JP 8062674A JP 6267496 A JP6267496 A JP 6267496A JP H09258145 A JPH09258145 A JP H09258145A
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- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 物理化学的安定性、耐YAGレーザー性に優
れ、支持部の機械的強度に優れた一体型眼内レンズを提
供する。 【解決手段】 有効光学部を構成する三次元架橋ポリメ
チルメタクリレートが、線状ポリメチルメタクリレート
を溶解する有機溶媒には溶解せず、この有機溶媒中に浸
漬したとき膨潤し、溶媒含有率が45〜70%となる程
度の架橋構造を有する三次元架橋ポリメチルメタクリレ
ートからなり、有効光学部の周縁部および支持部を構成
する三次元架橋ポリメチルメタクリレートが、有効光学
部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレートと同
一の三次元架橋ポリメチルメタクリレートを、圧縮率4
5〜70%となるように圧延処理した材料からなる。
れ、支持部の機械的強度に優れた一体型眼内レンズを提
供する。 【解決手段】 有効光学部を構成する三次元架橋ポリメ
チルメタクリレートが、線状ポリメチルメタクリレート
を溶解する有機溶媒には溶解せず、この有機溶媒中に浸
漬したとき膨潤し、溶媒含有率が45〜70%となる程
度の架橋構造を有する三次元架橋ポリメチルメタクリレ
ートからなり、有効光学部の周縁部および支持部を構成
する三次元架橋ポリメチルメタクリレートが、有効光学
部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレートと同
一の三次元架橋ポリメチルメタクリレートを、圧縮率4
5〜70%となるように圧延処理した材料からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼内レンズおよびそ
の製造方法に関し、特に光学部と支持部が一体型の眼内
レンズおよびその製造方法に関する。
の製造方法に関し、特に光学部と支持部が一体型の眼内
レンズおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】眼内レンズには支持部と光学部とが別々
に作られ結合されるツーピース型眼内レンズ(スリーピ
ース型眼内レンズと称する場合もある)と、支持部と光
学部とが一体型であるワンピース型眼内レンズとがあ
る。
に作られ結合されるツーピース型眼内レンズ(スリーピ
ース型眼内レンズと称する場合もある)と、支持部と光
学部とが一体型であるワンピース型眼内レンズとがあ
る。
【0003】ツーピース型眼内レンズやスリーピース型
眼内レンズは、ポリプロピレン(PP)からなる支持部
と、ポリメチルメタクリレートまたはメチルメタクリレ
ート共重合体(本明細書においてはこれらを一括してP
MMAと呼ぶ)からなる光学部とで構成されるものが多
い。ワンピース型眼内レンズは、支持部、光学部ともに
PMMAからなるものが多く用いられている。
眼内レンズは、ポリプロピレン(PP)からなる支持部
と、ポリメチルメタクリレートまたはメチルメタクリレ
ート共重合体(本明細書においてはこれらを一括してP
MMAと呼ぶ)からなる光学部とで構成されるものが多
い。ワンピース型眼内レンズは、支持部、光学部ともに
PMMAからなるものが多く用いられている。
【0004】このような眼内レンズは機械加工の進歩に
伴い、ツーピース型眼内レンズから、ワンピース型眼内
レンズに主流が移りつつある。
伴い、ツーピース型眼内レンズから、ワンピース型眼内
レンズに主流が移りつつある。
【0005】眼内レンズにPMMAが使用される理由
は、生体適合性、機械加工性、透明性にそれぞれ優れて
いる点にある。このような利点があるため、眼内に移植
しなければならない眼内レンズはPMMAが非常に有用
である。
は、生体適合性、機械加工性、透明性にそれぞれ優れて
いる点にある。このような利点があるため、眼内に移植
しなければならない眼内レンズはPMMAが非常に有用
である。
【0006】一方、PMMAは硬くて脆いという機械的
特性をも有している。そのため、PMMAを使用した一
体型眼内レンズでは移植手術時に支持部に生じる荷重に
よって、支持部が破損しやすいという問題がある。
特性をも有している。そのため、PMMAを使用した一
体型眼内レンズでは移植手術時に支持部に生じる荷重に
よって、支持部が破損しやすいという問題がある。
【0007】この問題を解決するために、PMMAシー
トを延伸して、強度を高める方法がとられている。その
方法の一つに、PMMAシートを加熱多軸延伸する方法
がある。この方法は、PMMAシートの向かい合ってい
る縁部を機械でクランプし、PMMAシートを均一に加
熱し、いくつかの軸方向に同期的に引っ張ることにより
延伸配向させる方法である。この延伸されたPMMAを
用いることにより、支持部が破損することのない光学部
と支持部が一体型の眼内レンズを製造することができ
る。このような例として、特開平4−212349号公
報に記載の方法がある。
トを延伸して、強度を高める方法がとられている。その
方法の一つに、PMMAシートを加熱多軸延伸する方法
がある。この方法は、PMMAシートの向かい合ってい
る縁部を機械でクランプし、PMMAシートを均一に加
熱し、いくつかの軸方向に同期的に引っ張ることにより
延伸配向させる方法である。この延伸されたPMMAを
用いることにより、支持部が破損することのない光学部
と支持部が一体型の眼内レンズを製造することができ
る。このような例として、特開平4−212349号公
報に記載の方法がある。
【0008】また、PMMAシートを延伸する別の方法
として、ブロー延伸による方法もある。この方法は、食
品、医療品関係容器の製造に使用される延伸ブロー成形
の原理を応用したものである。加熱により可塑化された
PMMAシートに加熱流体(通常空気)を通じて吹き込
み、膨張により延伸配向させる。このような例として、
米国特許第5169569号公報に記載の方法がある。
として、ブロー延伸による方法もある。この方法は、食
品、医療品関係容器の製造に使用される延伸ブロー成形
の原理を応用したものである。加熱により可塑化された
PMMAシートに加熱流体(通常空気)を通じて吹き込
み、膨張により延伸配向させる。このような例として、
米国特許第5169569号公報に記載の方法がある。
【0009】さらに、前述のPMMAシートを延伸する
方法では、その方法や操作が困難であることから、圧縮
成形機によるPMMA材料(ボタン形状)を圧延処理す
ることにより、PMMAの機械的強度を向上させる方法
がある。このような例として特開平7−144000号
公報及びWO94/04346号公報に記載の方法があ
る。
方法では、その方法や操作が困難であることから、圧縮
成形機によるPMMA材料(ボタン形状)を圧延処理す
ることにより、PMMAの機械的強度を向上させる方法
がある。このような例として特開平7−144000号
公報及びWO94/04346号公報に記載の方法があ
る。
【0010】眼内レンズの材料には上記で説明したPM
MA以外に、三次元架橋PMMAがある。三次元架橋P
MMAとは、重合によりPMMAを製造するに際して架
橋剤としてエチレングリコールジメタクリレートなどの
多価アルコールのジメタクリレートを作用させて、得ら
れるPMMAを三次元架橋化させた網状重合体であり、
線状重合体である従来のPMMAとは明確に区別され
る。この三次元架橋PMMAは、物質の安定性が良く、
耐YAGレーザー性に優れている。後発白内障の治療の
際には、YAGレーザーが眼内レンズを通して患部に照
射される。そのとき、通常のPMMAでは光学部にひび
が入ることがあるが、三次元架橋PMMAではそのよう
なことはない。
MA以外に、三次元架橋PMMAがある。三次元架橋P
MMAとは、重合によりPMMAを製造するに際して架
橋剤としてエチレングリコールジメタクリレートなどの
多価アルコールのジメタクリレートを作用させて、得ら
れるPMMAを三次元架橋化させた網状重合体であり、
線状重合体である従来のPMMAとは明確に区別され
る。この三次元架橋PMMAは、物質の安定性が良く、
耐YAGレーザー性に優れている。後発白内障の治療の
際には、YAGレーザーが眼内レンズを通して患部に照
射される。そのとき、通常のPMMAでは光学部にひび
が入ることがあるが、三次元架橋PMMAではそのよう
なことはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】眼内レンズにおいて、
三次元架橋PMMAをその材料として使用することの利
点は前記の通りであるが、上記各特許公報に記載の従来
の延伸法では、その材料として三次元架橋PMMAを使
用していない。それは、三次元架橋PMMAは、通常の
線状PMMAに比較して、熱可塑性が低い為に、延伸処
理することが困難なばかりか、架橋構造をとるので、延
伸してもその強度を向上させることが難しいと考えられ
るからである。
三次元架橋PMMAをその材料として使用することの利
点は前記の通りであるが、上記各特許公報に記載の従来
の延伸法では、その材料として三次元架橋PMMAを使
用していない。それは、三次元架橋PMMAは、通常の
線状PMMAに比較して、熱可塑性が低い為に、延伸処
理することが困難なばかりか、架橋構造をとるので、延
伸してもその強度を向上させることが難しいと考えられ
るからである。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、物理化学的安定性、耐YAGレーザー性に優
れた三次元架橋PMMAの特徴を維持しつつ、支持部の
機械的強度を向上させ、耐破損性を改善した一体型の眼
内レンズおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
のであり、物理化学的安定性、耐YAGレーザー性に優
れた三次元架橋PMMAの特徴を維持しつつ、支持部の
機械的強度を向上させ、耐破損性を改善した一体型の眼
内レンズおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者は鋭意検討を加えた結果、(1)三次元架橋P
MMAであっても、その架橋度を適度にコントロールす
ることにより、圧延処理が可能であること、(2)眼内
レンズの有効光学部を、適度な架橋度を有するが、圧延
処理していない三次元架橋PMMAにより構成し、有効
光学部の周縁部および支持部を適度な架橋度を有し、か
つ圧延処理した三次元架橋PMMAにより構成した一体
型眼内レンズは、物理化学的安定性、耐YAGレーザー
性に優れ、かつ支持部の機械的強度が向上し、耐破損性
が改善されること、(3)前記(2)で示した構成を有
する眼内レンズは、メチルメタクリレートに限定された
量の架橋剤を加えたモノマー混合物を重合処理して得た
適度の架橋度を有する三次元架橋PMMAを得、これ
を、有効光学部の径以上で、有効光学部の周縁部の外径
以下の孔を有するプレス板で、所定の厚さとなるまで加
熱圧延処理した後、所定の機械加工処理を施すことによ
り得られることを見い出した。
本発明者は鋭意検討を加えた結果、(1)三次元架橋P
MMAであっても、その架橋度を適度にコントロールす
ることにより、圧延処理が可能であること、(2)眼内
レンズの有効光学部を、適度な架橋度を有するが、圧延
処理していない三次元架橋PMMAにより構成し、有効
光学部の周縁部および支持部を適度な架橋度を有し、か
つ圧延処理した三次元架橋PMMAにより構成した一体
型眼内レンズは、物理化学的安定性、耐YAGレーザー
性に優れ、かつ支持部の機械的強度が向上し、耐破損性
が改善されること、(3)前記(2)で示した構成を有
する眼内レンズは、メチルメタクリレートに限定された
量の架橋剤を加えたモノマー混合物を重合処理して得た
適度の架橋度を有する三次元架橋PMMAを得、これ
を、有効光学部の径以上で、有効光学部の周縁部の外径
以下の孔を有するプレス板で、所定の厚さとなるまで加
熱圧延処理した後、所定の機械加工処理を施すことによ
り得られることを見い出した。
【0014】本発明は、上記(1)〜(3)の知見に基
づいて完成したものであり、有効光学部とその周縁部と
からなる光学部および支持部が三次元架橋ポリメチルメ
タクリレートからなる一体型眼内レンズにおいて、有効
光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレート
が、線状ポリメチルメタクリレートを溶解する有機溶媒
には溶解せず、この有機溶媒中に浸漬したとき膨潤し、
溶媒含有率が45〜70%となる程度の架橋構造を有す
る三次元架橋ポリメチルメタクリレートからなり、有効
光学部の周縁部および支持部を構成する三次元架橋ポリ
メチルメタクリレートが、有効光学部を構成する三次元
架橋ポリメチルメタクリレートと同一の三次元架橋ポリ
メチルメタクリレートを、圧縮率45〜70%となるよ
うに圧延処理した材料からなり、前記有効光学部を構成
する三次元架橋ポリメチルメタクリレートの溶媒含有率
の値と、前記有効光学部の周縁部および支持部を構成す
る三次元架橋ポリメチルメタクリレート圧延処理材料の
圧縮率の値とが近似していることを特徴とする一体型眼
内レンズを要旨とする。
づいて完成したものであり、有効光学部とその周縁部と
からなる光学部および支持部が三次元架橋ポリメチルメ
タクリレートからなる一体型眼内レンズにおいて、有効
光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレート
が、線状ポリメチルメタクリレートを溶解する有機溶媒
には溶解せず、この有機溶媒中に浸漬したとき膨潤し、
溶媒含有率が45〜70%となる程度の架橋構造を有す
る三次元架橋ポリメチルメタクリレートからなり、有効
光学部の周縁部および支持部を構成する三次元架橋ポリ
メチルメタクリレートが、有効光学部を構成する三次元
架橋ポリメチルメタクリレートと同一の三次元架橋ポリ
メチルメタクリレートを、圧縮率45〜70%となるよ
うに圧延処理した材料からなり、前記有効光学部を構成
する三次元架橋ポリメチルメタクリレートの溶媒含有率
の値と、前記有効光学部の周縁部および支持部を構成す
る三次元架橋ポリメチルメタクリレート圧延処理材料の
圧縮率の値とが近似していることを特徴とする一体型眼
内レンズを要旨とする。
【0015】また本発明は、有効光学部と周縁部とから
なる光学部および支持部が三次元架橋ポリメチルメタク
リレートからなる一体型眼内レンズの製造方法におい
て、96〜99.5重量部のメチルメタクリレートと4
〜0.5重量部の架橋剤とを含むモノマー混合物を重合
処理して三次元架橋ポリメチルメタクリレート材料を得
る工程と、前工程で得た三次元架橋ポリメチルメタクリ
レート材料を、前記有効光学部の径以上で、有効光学部
の周縁部の外径以下の孔を有するプレス板で加熱し、加
熱前の材料の厚さの55〜30%の厚さとなるように
(すなわち圧縮率が45〜70%となるように)圧延処
理して圧延処理材料を得る工程と、前工程で得られた圧
延処理材料を加工処理し、前記プレス板の孔の位置に対
応する非圧延部分により有効光学部を構成し、前記プレ
ス板の孔の位置に対応しない圧延部分により有効光学部
の周縁部および支持部を構成することにより、一体型眼
内レンズを得る工程とを含むことを特徴とする一体型眼
内レンズの製造方法を要旨とする。
なる光学部および支持部が三次元架橋ポリメチルメタク
リレートからなる一体型眼内レンズの製造方法におい
て、96〜99.5重量部のメチルメタクリレートと4
〜0.5重量部の架橋剤とを含むモノマー混合物を重合
処理して三次元架橋ポリメチルメタクリレート材料を得
る工程と、前工程で得た三次元架橋ポリメチルメタクリ
レート材料を、前記有効光学部の径以上で、有効光学部
の周縁部の外径以下の孔を有するプレス板で加熱し、加
熱前の材料の厚さの55〜30%の厚さとなるように
(すなわち圧縮率が45〜70%となるように)圧延処
理して圧延処理材料を得る工程と、前工程で得られた圧
延処理材料を加工処理し、前記プレス板の孔の位置に対
応する非圧延部分により有効光学部を構成し、前記プレ
ス板の孔の位置に対応しない圧延部分により有効光学部
の周縁部および支持部を構成することにより、一体型眼
内レンズを得る工程とを含むことを特徴とする一体型眼
内レンズの製造方法を要旨とする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 実施例1の材料の組成を下記する。 メチルメタクリレート(MMA) 98.0重量部 架橋剤、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA) 2.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 上記のモノマー混合物を内径20mmのポリエチレンパイ
プの中で重合して、三次元架橋PMMA材料を得た。こ
の材料から径16mmで、厚さが9mm、7mm及び6mmの3
種類の円柱状試料を切り出した。この試料を圧縮成型機
中にセットし、135℃に加熱して、その温度を15分
間保持した。そして、プレス板を下降させて圧力2kg/
cm2で円柱状試料の予備プレスを2回行った。さらに、
プレス板により、圧力25kg/cm2をかけて円柱状試料
をプレスした。このとき、厚さ3.5mmの真鍮板からな
るスペーサーを材料台の上に設置した。次に、25kg/
cm2の圧力を保持したまま圧縮成型機に水を循環させ、
室温まで冷却した。その後、圧力を解放し、プレス板を
上昇させ、圧延処理された材料を取り出した。このとき
圧延処理された材料の圧縮率(%)を式 {[圧縮前の試料厚さ(mm)−圧縮後の試料厚さ(m
m)]/[圧縮前の試料厚さ(mm)]}×100 により算出すると下記のようになる。
プの中で重合して、三次元架橋PMMA材料を得た。こ
の材料から径16mmで、厚さが9mm、7mm及び6mmの3
種類の円柱状試料を切り出した。この試料を圧縮成型機
中にセットし、135℃に加熱して、その温度を15分
間保持した。そして、プレス板を下降させて圧力2kg/
cm2で円柱状試料の予備プレスを2回行った。さらに、
プレス板により、圧力25kg/cm2をかけて円柱状試料
をプレスした。このとき、厚さ3.5mmの真鍮板からな
るスペーサーを材料台の上に設置した。次に、25kg/
cm2の圧力を保持したまま圧縮成型機に水を循環させ、
室温まで冷却した。その後、圧力を解放し、プレス板を
上昇させ、圧延処理された材料を取り出した。このとき
圧延処理された材料の圧縮率(%)を式 {[圧縮前の試料厚さ(mm)−圧縮後の試料厚さ(m
m)]/[圧縮前の試料厚さ(mm)]}×100 により算出すると下記のようになる。
【0017】 (a)厚さ9mmの円柱状試料を厚さ3.5mmに圧延処理した場合の 圧縮率(%)=[(9.0−3.5)/(9.0)]×100 =61(%) (b)厚さ7mmの円柱状試料を厚さ3.5mmに圧延処理した場合の 圧縮率(%)=[(7.0−3.5)/(7.0)]×100 =50(%) (c)厚さ6mmの円柱状試料を厚さ3.5mmに圧延処理した場合の 圧縮率(%)=[(6.0−3.5)/(6.0)]×100 =42(%) 以上の方法により、圧縮率の異なる3種の圧延処理され
た三次元架橋PMMA材料を得た。
た三次元架橋PMMA材料を得た。
【0018】実施例2 実施例2の材料の組成を下記する。 メチルメタクリレート(MMA) 99.0重量部 架橋剤、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA) 1.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 重合及び圧延処理は実施例1と同一条件で行い、同様に
圧縮率の異なる3種の圧延処理された三次元架橋PMM
A材料を得た。
圧縮率の異なる3種の圧延処理された三次元架橋PMM
A材料を得た。
【0019】比較例1 比較例1の材料の組成を下記する。比較例1の材料の組
成は架橋剤を含まない点で実施例1および2の材料の組
成と異なる。 メチルメタクリレート(MMA) 100.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 重合及び圧延処理は実施例1と同一条件で行い、同様に
圧縮率の異なる3種の圧延処理された線状PMMA材料
を得た。
成は架橋剤を含まない点で実施例1および2の材料の組
成と異なる。 メチルメタクリレート(MMA) 100.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 重合及び圧延処理は実施例1と同一条件で行い、同様に
圧縮率の異なる3種の圧延処理された線状PMMA材料
を得た。
【0020】比較例2 比較例2の材料の組成を下記する。比較例2の材料の組
成は架橋剤の量が4.0重量部であり、実施例1におけ
る2.0重量部、実施例2における1.0重量部よりも
多量である点で実施例1および2の材料の組成と異な
る。 メチルメタクリレート(MMA) 96.0重量部 架橋剤、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA) 4.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 重合及び圧延処理は実施例1と同一条件で行い、同様に
圧縮率の異なる3種の圧延処理された架橋密度の大きい
三次元架橋PMMA材料を得た。
成は架橋剤の量が4.0重量部であり、実施例1におけ
る2.0重量部、実施例2における1.0重量部よりも
多量である点で実施例1および2の材料の組成と異な
る。 メチルメタクリレート(MMA) 96.0重量部 架橋剤、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA) 4.0重量部 重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.05重量部 紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 0.05重量部 黄色色素、C.I.(カラーインデックス)ソルベント イエロー16 0.01重量部 重合及び圧延処理は実施例1と同一条件で行い、同様に
圧縮率の異なる3種の圧延処理された架橋密度の大きい
三次元架橋PMMA材料を得た。
【0021】実施例1、2および比較例1、2で得られ
たPMMA材料(圧延処理前のもの)及びその圧延処理
材料を使用して以下の試験を行った。 (1)ベンゼン浸漬実験 実施例1、2および比較例1、2のPMMA材料(圧延
処理をしていない材料)から、厚さ1mm、径16mmのデ
ィスク状平板を機械加工により得た。そのディスク状平
板の重量を電子天秤で測定した後、サンプル瓶に入れ、
次いでベンゼンを注入して蓋をした。40℃に設定して
ある電気炉中に24時間サンプル瓶を放置して、電気炉
より取り出し、室温迄放冷した後のディスク状平板の様
子を肉眼で観察した。均一に膨潤しているものを
「○」、溶解したり、均一に膨潤せずに原形をとどめな
い程変形しているものを「×」と判定した。さらに、溶
解していないものについては、試料を同じく240時間
後にサンプル瓶より取り出し、表面を軽くふいて電子天
秤で重量を測定し、下記の式に従い、溶剤含有率(%)
を測定した。 溶媒含有率(%)={[溶媒浸漬後の試料重量(g)−
溶媒浸漬前の試料重量(g)]/[溶媒浸漬後の試料重
量(g)]}×100
たPMMA材料(圧延処理前のもの)及びその圧延処理
材料を使用して以下の試験を行った。 (1)ベンゼン浸漬実験 実施例1、2および比較例1、2のPMMA材料(圧延
処理をしていない材料)から、厚さ1mm、径16mmのデ
ィスク状平板を機械加工により得た。そのディスク状平
板の重量を電子天秤で測定した後、サンプル瓶に入れ、
次いでベンゼンを注入して蓋をした。40℃に設定して
ある電気炉中に24時間サンプル瓶を放置して、電気炉
より取り出し、室温迄放冷した後のディスク状平板の様
子を肉眼で観察した。均一に膨潤しているものを
「○」、溶解したり、均一に膨潤せずに原形をとどめな
い程変形しているものを「×」と判定した。さらに、溶
解していないものについては、試料を同じく240時間
後にサンプル瓶より取り出し、表面を軽くふいて電子天
秤で重量を測定し、下記の式に従い、溶剤含有率(%)
を測定した。 溶媒含有率(%)={[溶媒浸漬後の試料重量(g)−
溶媒浸漬前の試料重量(g)]/[溶媒浸漬後の試料重
量(g)]}×100
【0022】(2)三点曲げ試験 実施例1、2および比較例1、2のPMMA材料(圧延
処理していない材料)および圧延処理材料から、それぞ
れ幅1.5mm、高さ1.0mm、長さ18.0mmの形状を
有する三点曲げ試験用試料を機械加工により作製した。
図1は三点曲げ試験方法の概略図である。加圧くさび1
の半径は1.25mm、支持台2の半径は2.0mm、支点
間距離は10mmの治具を使用して、試験はインストロン
社製万能材料試験機4301型で行った。試料3を支持
台2,2に載せて上から加圧くさび1により荷重した。
曲げ強さ(kgf/mm2)は下記式にて求めた。 曲げ強さ=(3×F×L)/(2×b×h2) F:最大荷重(kg) L:支点間距離(=10mm) b:幅(mm) h:高さ(mm) 破損点撓み量(mm)は圧子を押込んだ際に、材料が破損
した時点でのたわみ量を、材料試験機のクロスヘッド移
動距離(mm)から求めた。
処理していない材料)および圧延処理材料から、それぞ
れ幅1.5mm、高さ1.0mm、長さ18.0mmの形状を
有する三点曲げ試験用試料を機械加工により作製した。
図1は三点曲げ試験方法の概略図である。加圧くさび1
の半径は1.25mm、支持台2の半径は2.0mm、支点
間距離は10mmの治具を使用して、試験はインストロン
社製万能材料試験機4301型で行った。試料3を支持
台2,2に載せて上から加圧くさび1により荷重した。
曲げ強さ(kgf/mm2)は下記式にて求めた。 曲げ強さ=(3×F×L)/(2×b×h2) F:最大荷重(kg) L:支点間距離(=10mm) b:幅(mm) h:高さ(mm) 破損点撓み量(mm)は圧子を押込んだ際に、材料が破損
した時点でのたわみ量を、材料試験機のクロスヘッド移
動距離(mm)から求めた。
【0023】上記の二つの試験結果を表1にまとめる。
【0024】
【表1】
【0025】表1より以下のことが明らかである。PM
MA材料(圧延処理をしていない材料)のベンゼン浸漬
実験において、実施例1、実施例2の試料は緩やかな架
橋構造をとるために、外観上均一な膨潤が観察され、浸
漬後の溶剤含有率はそれぞれ51.4%、61.5%で
あった。一方、架橋構造をとらない、比較例1の試料は
完全に溶解してしまい、浸漬後の溶剤含有率は測定不能
である。さらに、架橋構造をとるが、その架橋密度が大
きい比較例2の試料は均一には膨潤せずに、無秩序な変
形を起こし、表面には多数の凹凸が外観より観察され
た。また比較例2の試料の場合、浸漬後の溶剤含有率は
42.2%であった。
MA材料(圧延処理をしていない材料)のベンゼン浸漬
実験において、実施例1、実施例2の試料は緩やかな架
橋構造をとるために、外観上均一な膨潤が観察され、浸
漬後の溶剤含有率はそれぞれ51.4%、61.5%で
あった。一方、架橋構造をとらない、比較例1の試料は
完全に溶解してしまい、浸漬後の溶剤含有率は測定不能
である。さらに、架橋構造をとるが、その架橋密度が大
きい比較例2の試料は均一には膨潤せずに、無秩序な変
形を起こし、表面には多数の凹凸が外観より観察され
た。また比較例2の試料の場合、浸漬後の溶剤含有率は
42.2%であった。
【0026】材料圧縮率0、42、50および60%の
圧延処理材料の三点曲げ試験においては、曲げ強さと破
損点撓み量を表1に示した。尚、表中の圧縮率0%とは
圧延処理をしていない重合上がりの材料(素材)そのも
のから試料を作製し、測定した結果を表すものである。
表1の結果から、実施例1、2および比較例1、2のど
の試料もその曲げ強さに大きな差はみられない。これ
は、圧子が試料を押込んでいく過程で、撓み量が約2.
5mm程度で最大荷重約1.5kg程度の荷重を示し、その
後は緩和減少を起こし撓み量が増えても、荷重が減少し
ていくからである。実施例1、2および比較例1、2の
各試料の大きな差は、その破損点撓み量に現われる。つ
まり、脆い材料であれば、その破損点撓み量が小さく、
一方耐曲げ破損性に優れる材料であれば、その破損点撓
み量が大きいからである。この結果に着眼すると、比較
例1の材料では圧縮率が0%である(圧延処理をしてい
ない)とき、その値が小さいが、圧縮率42、50およ
び61%に圧延処理したときその値が飛躍的に大きくな
っており、圧延処理時の材料圧縮率によらずその値はほ
ぼ一定である。これは、従来から知られているように、
線状PMMAを圧延処理することにより、容易に確実に
機械的強度を向上させて、支持部破損の少ない一体型眼
内レンズを得ることが可能であることを示している。
圧延処理材料の三点曲げ試験においては、曲げ強さと破
損点撓み量を表1に示した。尚、表中の圧縮率0%とは
圧延処理をしていない重合上がりの材料(素材)そのも
のから試料を作製し、測定した結果を表すものである。
表1の結果から、実施例1、2および比較例1、2のど
の試料もその曲げ強さに大きな差はみられない。これ
は、圧子が試料を押込んでいく過程で、撓み量が約2.
5mm程度で最大荷重約1.5kg程度の荷重を示し、その
後は緩和減少を起こし撓み量が増えても、荷重が減少し
ていくからである。実施例1、2および比較例1、2の
各試料の大きな差は、その破損点撓み量に現われる。つ
まり、脆い材料であれば、その破損点撓み量が小さく、
一方耐曲げ破損性に優れる材料であれば、その破損点撓
み量が大きいからである。この結果に着眼すると、比較
例1の材料では圧縮率が0%である(圧延処理をしてい
ない)とき、その値が小さいが、圧縮率42、50およ
び61%に圧延処理したときその値が飛躍的に大きくな
っており、圧延処理時の材料圧縮率によらずその値はほ
ぼ一定である。これは、従来から知られているように、
線状PMMAを圧延処理することにより、容易に確実に
機械的強度を向上させて、支持部破損の少ない一体型眼
内レンズを得ることが可能であることを示している。
【0027】一方、三次元架橋PMMAからなる材料で
は、その架橋密度や圧延処理時の材料圧縮率により、そ
の破損点撓み量の結果が大きく異なる。架橋密度が大き
い比較例2の試料は、その破損点撓み量において、大き
な向上がみられないばかりか、逆に圧縮率61%の場合
には低下してしまう。これは従来から考えられている架
橋材料は延伸してもその強度を向上させることが難しい
ということを顕著に示している。ところが、適度な架橋
度を有し、架橋密度が比較的に緩やかな構造を有する実
施例1および2の試料においては、その破損点撓み量の
値に向上が見られる。特に実施例1の材料では圧縮率5
0%の試料、実施例2の材料では圧縮率61%の試料に
おいて、比較例1の線状PMMAからなる試料と同程度
の値を示す。しかも、破損点撓み量の最大値は、架橋密
度がより小さい実施例1では圧縮率が50%のとき認め
られ、架橋密度が実施例1より大きい実施例2では圧縮
率61%のとき認められ、架橋度に応じた最適な圧縮率
を選択する必要性があることを示している。
は、その架橋密度や圧延処理時の材料圧縮率により、そ
の破損点撓み量の結果が大きく異なる。架橋密度が大き
い比較例2の試料は、その破損点撓み量において、大き
な向上がみられないばかりか、逆に圧縮率61%の場合
には低下してしまう。これは従来から考えられている架
橋材料は延伸してもその強度を向上させることが難しい
ということを顕著に示している。ところが、適度な架橋
度を有し、架橋密度が比較的に緩やかな構造を有する実
施例1および2の試料においては、その破損点撓み量の
値に向上が見られる。特に実施例1の材料では圧縮率5
0%の試料、実施例2の材料では圧縮率61%の試料に
おいて、比較例1の線状PMMAからなる試料と同程度
の値を示す。しかも、破損点撓み量の最大値は、架橋密
度がより小さい実施例1では圧縮率が50%のとき認め
られ、架橋密度が実施例1より大きい実施例2では圧縮
率61%のとき認められ、架橋度に応じた最適な圧縮率
を選択する必要性があることを示している。
【0028】これらの選択の手段として、三次元架橋P
MMA材料(圧延をしていない材料)を有機溶剤中で均
一に膨潤させたときの溶剤含有率と、三次元架橋PMM
Aを圧延処理したときの材料圧縮率とを近似させるとい
うことである。本実験において、実施例1の三次元架橋
PMMA材料(圧延処理していない材料)のベンゼン浸
漬実験における溶剤含有量は51.4%、一方、実施例
1の三次元架橋PMMA材料を圧延処理した試料の三点
曲げ試験における破損点撓み量が最も大きいのは材料圧
縮率50%の試料であった。さらに、実施例2の三次元
架橋PMMA材料(圧延処理していない材料)のベンゼ
ン浸漬実験における溶剤含有率は61.5%であり、
一方、実施例2の三次元架橋PMMA材料を圧延処理し
た試料の三点曲げ試験における破損点撓み量が最も大き
いのは圧縮率61%の試料であった。
MMA材料(圧延をしていない材料)を有機溶剤中で均
一に膨潤させたときの溶剤含有率と、三次元架橋PMM
Aを圧延処理したときの材料圧縮率とを近似させるとい
うことである。本実験において、実施例1の三次元架橋
PMMA材料(圧延処理していない材料)のベンゼン浸
漬実験における溶剤含有量は51.4%、一方、実施例
1の三次元架橋PMMA材料を圧延処理した試料の三点
曲げ試験における破損点撓み量が最も大きいのは材料圧
縮率50%の試料であった。さらに、実施例2の三次元
架橋PMMA材料(圧延処理していない材料)のベンゼ
ン浸漬実験における溶剤含有率は61.5%であり、
一方、実施例2の三次元架橋PMMA材料を圧延処理し
た試料の三点曲げ試験における破損点撓み量が最も大き
いのは圧縮率61%の試料であった。
【0029】つまり、本発明者の知見によれば、従来知
られている線状PMMAを圧延処理した材料と同程度
に、耐破損性を向上させた三次元架橋PMMA材料を得
るためには、圧延処理前の三次元架橋PMMA材料の溶
媒浸漬時の溶媒含有率(架橋度)と圧延処理後の材料の
圧縮率(圧延度)とを近似させることが必要であること
が判る。
られている線状PMMAを圧延処理した材料と同程度
に、耐破損性を向上させた三次元架橋PMMA材料を得
るためには、圧延処理前の三次元架橋PMMA材料の溶
媒浸漬時の溶媒含有率(架橋度)と圧延処理後の材料の
圧縮率(圧延度)とを近似させることが必要であること
が判る。
【0030】実施例3 実施例1で得た三次元架橋PMMA材料を用い、これを
加熱圧延処理して眼内レンズを製造した。その詳細は以
下のとおりである。
加熱圧延処理して眼内レンズを製造した。その詳細は以
下のとおりである。
【0031】実施例1で得た三次元架橋PMMA材料
(ベンゼン浸漬後の溶媒含有率51.4%)を、径16
mm、厚さが7mmの円柱状試料に加工した。圧縮成型機の
プレス板には径5.5mmの孔を設けて、その孔の位置が
円柱状試料の中心になるように、円柱状試料を圧縮成型
機試料台に設置した。その後の加熱圧延処理は圧縮率を
50%とした以外は実施例1で記載されている条件と同
一で行った。
(ベンゼン浸漬後の溶媒含有率51.4%)を、径16
mm、厚さが7mmの円柱状試料に加工した。圧縮成型機の
プレス板には径5.5mmの孔を設けて、その孔の位置が
円柱状試料の中心になるように、円柱状試料を圧縮成型
機試料台に設置した。その後の加熱圧延処理は圧縮率を
50%とした以外は実施例1で記載されている条件と同
一で行った。
【0032】このように圧延処理して得られた材料の外
観を肉眼で観察したが、材料に亀裂や傷が生じておら
ず、また白化も生じていなかった。
観を肉眼で観察したが、材料に亀裂や傷が生じておら
ず、また白化も生じていなかった。
【0033】また、圧延処理後の材料を一体型眼内レン
ズ用ボタンに加工したが、この加工は、一体型眼内レン
ズ用ボタンに傷などを発生することなく円滑に行なわれ
た。
ズ用ボタンに加工したが、この加工は、一体型眼内レン
ズ用ボタンに傷などを発生することなく円滑に行なわれ
た。
【0034】次に、 上記で得られた一体型眼内レンズ
用ボタンから、非圧延部分からなる有効光学部および圧
延部分からなる周縁部と支持部を有する一体型眼内レン
ズを作製して以下の物性を調べた。また、参考として実
施例1の三次元架橋PMMA材料を圧延処理を行わずに
そのまま一体型眼内レンズに形成して同様の物性を調べ
た。
用ボタンから、非圧延部分からなる有効光学部および圧
延部分からなる周縁部と支持部を有する一体型眼内レン
ズを作製して以下の物性を調べた。また、参考として実
施例1の三次元架橋PMMA材料を圧延処理を行わずに
そのまま一体型眼内レンズに形成して同様の物性を調べ
た。
【0035】(1)支持部強度試験 (i) 30度方向引張り試験 図2は30度方向の引張り試験の試験方法を示す図であ
る。図2(A)は、眼内レンズを上から見た図である。
図2(B)は眼内レンズを横から見た図である。図2
(B)に示すように、試験する眼内レンズを垂直軸に対
して30度の角度に傾けた。支持部中央部を把持し、5
0mm/minの速度で、垂直軸の上方(図に矢印で示すF
の方向)に引張り上げた。そして、支持部が破断した時
の最大荷重(g)を求めた。
る。図2(A)は、眼内レンズを上から見た図である。
図2(B)は眼内レンズを横から見た図である。図2
(B)に示すように、試験する眼内レンズを垂直軸に対
して30度の角度に傾けた。支持部中央部を把持し、5
0mm/minの速度で、垂直軸の上方(図に矢印で示すF
の方向)に引張り上げた。そして、支持部が破断した時
の最大荷重(g)を求めた。
【0036】(ii) 押し曲げ破損試験 図3は押し曲げ破損試験の試験方法を示す図である。押
し曲げ破損試験は、眼内レンズの支持部根元を細長い圧
縮子で50mm/minの速度で圧縮し、支持部が破損する
か否かを観察することにより行った。
し曲げ破損試験は、眼内レンズの支持部根元を細長い圧
縮子で50mm/minの速度で圧縮し、支持部が破損する
か否かを観察することにより行った。
【0037】(2)耐YAGレーザー性試験 一体型眼内レンズの光学部にYAGレーザーを照射エネ
ルギーを変えて、各10回づつ照射した。照射エネルギ
ーは2mj、4mj、7mjの3通りで行なった。
ルギーを変えて、各10回づつ照射した。照射エネルギ
ーは2mj、4mj、7mjの3通りで行なった。
【0038】照射した後のレンズを実体顕微鏡(オリン
パス社製 SZH)で観察し、ピット及びクラックの発
生率(%)を求めた。
パス社製 SZH)で観察し、ピット及びクラックの発
生率(%)を求めた。
【0039】比較例3 比較例1で得た線状PMMA材料を用い、これを加熱圧
延処理して眼内レンズを製造した。その詳細は以下のと
おりである。
延処理して眼内レンズを製造した。その詳細は以下のと
おりである。
【0040】比較例1で得た線状PMMA材料(ベンゼ
ン浸漬により溶解したもの)を、径16mm、厚さが7mm
の円柱状試料に加工した。圧縮成型機のプレス板には径
5.5mmの孔を設けて、その孔の位置が円柱状試料の中
心になるように、円柱状試料を圧縮成型機試料台に設置
した。その後の加熱圧延処理は圧縮率を50%とした以
外は実施例1で記載されている条件と同一で行った。
ン浸漬により溶解したもの)を、径16mm、厚さが7mm
の円柱状試料に加工した。圧縮成型機のプレス板には径
5.5mmの孔を設けて、その孔の位置が円柱状試料の中
心になるように、円柱状試料を圧縮成型機試料台に設置
した。その後の加熱圧延処理は圧縮率を50%とした以
外は実施例1で記載されている条件と同一で行った。
【0041】次に、圧延処理後の材料を一体型眼内レン
ズ用ボタンに加工したのち、得られた一体型眼内レンズ
用ボタンから、非圧延部分からなる有効光学部および圧
延部分からなる周縁部と支持部を有する一体型眼内レン
ズを作製して上記と同様の物性を調べた。
ズ用ボタンに加工したのち、得られた一体型眼内レンズ
用ボタンから、非圧延部分からなる有効光学部および圧
延部分からなる周縁部と支持部を有する一体型眼内レン
ズを作製して上記と同様の物性を調べた。
【0042】表2は、実施例3の一体型眼内レンズの試
験結果を、比較例3の眼内レンズおよび参考例の眼内レ
ンズの試験結果と対比して示したものである。
験結果を、比較例3の眼内レンズおよび参考例の眼内レ
ンズの試験結果と対比して示したものである。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から、実施例1の三次元架橋P
MMA材料(圧延処理をしていない材料)を圧延処理す
ることなく直接得た参考例の一体型眼内レンズは、三次
元架橋PMMAからなるため、耐YAGレーザー性は優
れているが、基本的なPMMAの性質である脆さを有し
ているために、支持部強度試験においては、30度方向
引張り試験では比較的低荷重で、押し曲げ破損試験では
全試料が破損してしまった。
MMA材料(圧延処理をしていない材料)を圧延処理す
ることなく直接得た参考例の一体型眼内レンズは、三次
元架橋PMMAからなるため、耐YAGレーザー性は優
れているが、基本的なPMMAの性質である脆さを有し
ているために、支持部強度試験においては、30度方向
引張り試験では比較的低荷重で、押し曲げ破損試験では
全試料が破損してしまった。
【0045】また比較例1の線状PMMA材料を圧縮率
50%で圧延処理した材料から得た比較例3の眼内レン
ズは、ピット、クラックがかなりの割合で発生し、耐Y
AGレーザー性に劣っていた。
50%で圧延処理した材料から得た比較例3の眼内レン
ズは、ピット、クラックがかなりの割合で発生し、耐Y
AGレーザー性に劣っていた。
【0046】一方、実施例1の三次元架橋PMMA材料
を圧縮率50%で圧延処理した材料から得た実施例3の
一体型眼内レンズは、支持部強度試験において、圧延処
理効果の為に30度方向引張り試験では高い強度を示
し、押し曲げ破損試験においては破損した試料はひとつ
もなかった。一方、耐YAGレーザー性試験においても
架橋構造を取るために、照射スポットにピットやクラッ
クが生じることは殆どなかった。
を圧縮率50%で圧延処理した材料から得た実施例3の
一体型眼内レンズは、支持部強度試験において、圧延処
理効果の為に30度方向引張り試験では高い強度を示
し、押し曲げ破損試験においては破損した試料はひとつ
もなかった。一方、耐YAGレーザー性試験においても
架橋構造を取るために、照射スポットにピットやクラッ
クが生じることは殆どなかった。
【0047】以上本発明の実施例を説明してきたが、次
に実施例に記載されていない本発明のその他の態様につ
いて述べる。
に実施例に記載されていない本発明のその他の態様につ
いて述べる。
【0048】(1)実施例3では、有効光学部の溶媒浸
漬時の溶媒含有率が51.4%であり、支持部の圧縮率
が50%である一体型眼内レンズを得たが、溶媒含有率
と圧縮率は45〜70%の範囲で適宜変動させることが
できる。しかし、本発明の効果を得るためには、有効光
学部溶媒含有率の値と支持部の圧縮率の値は近似してい
ることが必須である。有効光学部の溶媒含有率と支持部
の圧縮率の差は0〜10%であるのが特に好ましい。両
者の差が10%を超えると、眼内レンズの耐破損性が低
下するからである。
漬時の溶媒含有率が51.4%であり、支持部の圧縮率
が50%である一体型眼内レンズを得たが、溶媒含有率
と圧縮率は45〜70%の範囲で適宜変動させることが
できる。しかし、本発明の効果を得るためには、有効光
学部溶媒含有率の値と支持部の圧縮率の値は近似してい
ることが必須である。有効光学部の溶媒含有率と支持部
の圧縮率の差は0〜10%であるのが特に好ましい。両
者の差が10%を超えると、眼内レンズの耐破損性が低
下するからである。
【0049】(2)三次元架橋PMMAの製造のため、
実施例1では、メチルメタクリレート98.0重量部と
架橋剤2.0重量部との混合物、実施例2では、メチル
メタクリレート99.0重量部と架橋剤1.0重量部と
の混合物を用いたが、メチルメタクリレート96〜9
9.5重量部、架橋剤4〜0.5重量部の範囲で適宜選
択できる。架橋剤が0.5重量部未満であると、架橋構
造が緩やかすぎて、その特性が余り生かされない。つま
り、三次元架橋PMMAの特性である耐YAGレーザー
性、物理化学的安定性という機能が発揮されない。一
方、4重量部を超えると架橋密度が大きくなりすぎて、
圧延処理が困難になり、また圧延処理しても機械的強度
が増さないばかりか、低下する場合がある。
実施例1では、メチルメタクリレート98.0重量部と
架橋剤2.0重量部との混合物、実施例2では、メチル
メタクリレート99.0重量部と架橋剤1.0重量部と
の混合物を用いたが、メチルメタクリレート96〜9
9.5重量部、架橋剤4〜0.5重量部の範囲で適宜選
択できる。架橋剤が0.5重量部未満であると、架橋構
造が緩やかすぎて、その特性が余り生かされない。つま
り、三次元架橋PMMAの特性である耐YAGレーザー
性、物理化学的安定性という機能が発揮されない。一
方、4重量部を超えると架橋密度が大きくなりすぎて、
圧延処理が困難になり、また圧延処理しても機械的強度
が増さないばかりか、低下する場合がある。
【0050】(3)三次元架橋PMMAを製造するため
のモノマーとしては、実施例1、2で用いたメチルメタ
クリレート(MMA)とともに、必用に応じてエチルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブ
チルメタクリレートまたはtert.−ブチルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類や、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
iso−ブチルアクリレートまたはtert.−ブチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類から選択された
マノマーを用いることができる。架橋剤として、実施例
1、2で用いたエチレングリコールジメタクリレート
(EDMA)の代わりに、またはEDMAとともにジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、エトラエチレングリコールジ
メタクリレートまたはトリメチロールプロパントリメタ
クリレート等を使用できる。
のモノマーとしては、実施例1、2で用いたメチルメタ
クリレート(MMA)とともに、必用に応じてエチルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブ
チルメタクリレートまたはtert.−ブチルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類や、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
iso−ブチルアクリレートまたはtert.−ブチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類から選択された
マノマーを用いることができる。架橋剤として、実施例
1、2で用いたエチレングリコールジメタクリレート
(EDMA)の代わりに、またはEDMAとともにジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、エトラエチレングリコールジ
メタクリレートまたはトリメチロールプロパントリメタ
クリレート等を使用できる。
【0051】(4)重合開始剤として、実施例1、2で
はアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を用いた
が、アゾビスジメチルバレロニトリル、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ジ−tert.−ブチル、過酸化ラウロイル
等が使用できる。
はアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を用いた
が、アゾビスジメチルバレロニトリル、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ジ−tert.−ブチル、過酸化ラウロイル
等が使用できる。
【0052】(5)紫外線吸収剤として、実施例1、2
で用いたもの以外に次のものが使用できる。ベンゾトリ
アゾール系として、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert.−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−アルミフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール サルチル酸系として、フェニルサリシレート p−tert−ブチルフェニルサリシレート p−オクチルフェニルサリシレート ベンゾフェノン系として、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−メオクトキシベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン 2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフ
ェノン
で用いたもの以外に次のものが使用できる。ベンゾトリ
アゾール系として、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert.−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert.
−アルミフェニル)ベンゾトリアゾール 2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール サルチル酸系として、フェニルサリシレート p−tert−ブチルフェニルサリシレート p−オクチルフェニルサリシレート ベンゾフェノン系として、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−メオクトキシベンゾフェノン 2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン 2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフ
ェノン
【0053】(6)黄色色素として、実施例1、2で用
いたもの以外に次のものが使用できる。CI(カラーイ
ンデックス)ソルベント イエロー29 CIソルベント イエロー33 CIソルベント イエロー44 CIソルベント イエロー56 CIソルベント イエロー77 CIソルベント イエロー93 CIディスパース イエロー3 また、黄褐色着色剤である、CIソルベント イエロー
14 CIソルベント イエロー104 CIソルベント イエロー105 CIソルベント イエロー110 CIソルベント イエロー112 CIソルベント イエロー113 CIソルベント イエロー114
いたもの以外に次のものが使用できる。CI(カラーイ
ンデックス)ソルベント イエロー29 CIソルベント イエロー33 CIソルベント イエロー44 CIソルベント イエロー56 CIソルベント イエロー77 CIソルベント イエロー93 CIディスパース イエロー3 また、黄褐色着色剤である、CIソルベント イエロー
14 CIソルベント イエロー104 CIソルベント イエロー105 CIソルベント イエロー110 CIソルベント イエロー112 CIソルベント イエロー113 CIソルベント イエロー114
【0054】(7)実施例3ではプレス板に設けた孔の
径(非圧延部分の径)を5.5mmとしたが、プレス板
の孔の径は有効光学部分の径以上で、前記有効光学部の
周縁部の外径以下であればよい。通常の眼内レンズの有
効光学部は3mmである。また、眼内レンズの全光学部
の径(周縁部の外径)は、通常5mm〜7mmである。
よって(非圧延部分の径)は3mm〜7mmの範囲内で
ある必要がある。
径(非圧延部分の径)を5.5mmとしたが、プレス板
の孔の径は有効光学部分の径以上で、前記有効光学部の
周縁部の外径以下であればよい。通常の眼内レンズの有
効光学部は3mmである。また、眼内レンズの全光学部
の径(周縁部の外径)は、通常5mm〜7mmである。
よって(非圧延部分の径)は3mm〜7mmの範囲内で
ある必要がある。
【0055】(8)実施例3では、三次元架橋御PMM
A材料を、加熱前の材料の厚さの50%の厚さに減少す
るように、加熱圧延処理したが、加熱圧延処理後の材料
の厚さは、加熱前の材料の厚さの55〜30%(圧縮率
45〜70%に相当する)の範囲で適宜選択できる。
A材料を、加熱前の材料の厚さの50%の厚さに減少す
るように、加熱圧延処理したが、加熱圧延処理後の材料
の厚さは、加熱前の材料の厚さの55〜30%(圧縮率
45〜70%に相当する)の範囲で適宜選択できる。
【0056】(9)実施例3では、加熱圧延時の温度を
135℃としたが、三次元架橋PMMAの流動性を高め
加工性を向上させるために125〜140℃とするのが
好ましい。
135℃としたが、三次元架橋PMMAの流動性を高め
加工性を向上させるために125〜140℃とするのが
好ましい。
【0057】
【発明の効果】本発明の一体型眼内レンズによれば、有
効光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレー
トの溶媒浸漬時の溶媒含有率および支持部を構成する三
次元架橋ポリメチルメタクリレートの圧縮率を所定範囲
とし、かつ有効光学部の溶媒浸漬時の溶媒含有率と支持
部の圧縮率を近似させることにより、物理化学的安定
性、耐YAGレーザー性に優れ、支持部の機械的強度に
優れた一体型眼内レンズが提供された。また上記利点を
有する眼内レンズを製造するに好適な方法も提供され
た。
効光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレー
トの溶媒浸漬時の溶媒含有率および支持部を構成する三
次元架橋ポリメチルメタクリレートの圧縮率を所定範囲
とし、かつ有効光学部の溶媒浸漬時の溶媒含有率と支持
部の圧縮率を近似させることにより、物理化学的安定
性、耐YAGレーザー性に優れ、支持部の機械的強度に
優れた一体型眼内レンズが提供された。また上記利点を
有する眼内レンズを製造するに好適な方法も提供され
た。
【図1】 三点曲げ試験方法を説明する図である。
【図2】 30度方向の引っ張り試験の方法を説明する
図であり、(A)はワンピース型眼内レンズの上から見
た図であり、(B)はワンピース型眼内レンズを横から
見た図である。
図であり、(A)はワンピース型眼内レンズの上から見
た図であり、(B)はワンピース型眼内レンズを横から
見た図である。
【図3】 押し曲げは破損試験の試験方法を説明する図
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 11:00
Claims (3)
- 【請求項1】 有効光学部とその周縁部とからなる光学
部および支持部が三次元架橋ポリメチルメタクリレート
からなる一体型眼内レンズにおいて、 有効光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリレ
ートが、線状ポリメチルメタクリレートを溶解する有機
溶媒には溶解せず、この有機溶媒中に浸漬したとき膨潤
し、溶媒含有率が45〜70%となる程度の架橋度を有
する三次元架橋ポリメチルメタクリレートからなり、 有効光学部の周縁部および支持部を構成する三次元架橋
ポリメチルメタクリレートが、有効光学部を構成する三
次元架橋ポリメチルメタクリレートと同一の三次元架橋
ポリメチルメタクリレートを、圧縮率45〜70%とな
るように圧延処理した材料からなり、 前記有効光学部を構成する三次元架橋ポリメチルメタク
リレートの溶媒含有率の値と、前記有効光学部の周縁部
および支持部を構成する三次元架橋ポリメチルメタクリ
レート圧延処理材料の圧縮率の値とが近似していること
を特徴とする一体型眼内レンズ。 - 【請求項2】 有効光学部の溶媒浸漬時の溶媒含有率の
値と支持部の圧縮率の値との差が0〜10%である請求
項1に記載の一体型眼内レンズ。 - 【請求項3】 有効光学部と周縁部とからなる光学部お
よび支持部が三次元架橋ポリメチルメタクリレートから
なる一体型眼内レンズの製造方法において、 96〜99.5重量部のメチルメタクリレートと4〜
0.5重量部の架橋剤とを含むモノマー混合物を重合処
理して三次元架橋ポリメチルメタクリレート材料を得る
工程と、 前工程で得た三次元架橋ポリメチルメタクリレート材料
を、前記有効光学部の径以上で、有効光学部の周縁部の
外径以下の孔を有するプレス板で加熱し、加熱前の材料
の厚さの55〜30%の厚さとなるように圧延処理して
圧延処理材料を得る工程と、 前工程で得られた圧延処理材料を加工処理し、前記プレ
ス板の孔の位置に対応する非圧延部分により有効光学部
を構成し、前記プレス板の孔の位置に対応しない圧延部
分により有効光学部の周縁部および支持部を構成するこ
とにより、一体型眼内レンズを得る工程とを含むことを
特徴とする一体型眼内レンズの製造方法。
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---|---|---|---|
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US08/815,709 US5876441A (en) | 1996-03-19 | 1997-03-12 | Intraocular lens with a press stretched portion |
TW086103054A TW319741B (ja) | 1996-03-19 | 1997-03-12 | |
AU16248/97A AU711127B2 (en) | 1996-03-19 | 1997-03-13 | Intraocular lens and process for the production thereof |
EP97104694A EP0796626B1 (en) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | Intraocular lens formed of crosslinked polymethyl methacrylate and process for the production thereof |
ES97104694T ES2200094T3 (es) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | Lente intraocular formada por polimetil metacrilato reticulado y procedimiento para su fabricacion. |
IDP970891A ID16282A (id) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | Lensa intraokuler dan proses untuk pembuatannya |
CN97109685A CN1061598C (zh) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | 眼内镜 |
DE69722490T DE69722490T2 (de) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | Intraokulare Linse geformt aus vernetztem Polymethylmethacrylat und Verfahren zu ihrer Herstellung |
KR1019970009386A KR100329258B1 (ko) | 1996-03-19 | 1997-03-19 | 눈안의렌즈및그의제조방법 |
HK97102139A HK1000632A1 (en) | 1996-03-19 | 1997-11-08 | Intraocular lens formed of crosslinked polymethyl methacrylate and process for the production thereof |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2991655B2 JP2991655B2 (ja) | 1999-12-20 |
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EP (1) | EP0796626B1 (ja) |
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DE (1) | DE69722490T2 (ja) |
ES (1) | ES2200094T3 (ja) |
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JP2021524054A (ja) * | 2018-05-01 | 2021-09-09 | ボシュ・アンド・ロム・インコーポレイテッドBausch & Lomb Incorporated | Uv遮断剤を含有する眼科用デバイスおよびその眼科用デバイスの調製方法 |
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JP4087947B2 (ja) | 1998-05-08 | 2008-05-21 | Hoyaヘルスケア株式会社 | ガス透過型ハードコンタクトレンズの製造方法 |
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DE10139027A1 (de) * | 2001-08-15 | 2003-02-27 | Humanoptics Ag | Intraokulares Implantat |
US7763069B2 (en) | 2002-01-14 | 2010-07-27 | Abbott Medical Optics Inc. | Accommodating intraocular lens with outer support structure |
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US20050131535A1 (en) | 2003-12-15 | 2005-06-16 | Randall Woods | Intraocular lens implant having posterior bendable optic |
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1997
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