JPH09257843A - スペクトラムアナライザ - Google Patents

スペクトラムアナライザ

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JPH09257843A
JPH09257843A JP7237496A JP7237496A JPH09257843A JP H09257843 A JPH09257843 A JP H09257843A JP 7237496 A JP7237496 A JP 7237496A JP 7237496 A JP7237496 A JP 7237496A JP H09257843 A JPH09257843 A JP H09257843A
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朋久 岡田
Chihiro Tagawa
千博 田河
Takashi Seike
高志 清家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定開始時点における繁雑な調整作業や校正
作業を省略でき、かつ高い測定精度を得る。 【解決手段】 入力した測定信号aの周波数を周波数変
換部3で中間周波数fIに変換し、かつ掃引制御部21
で中間周波数信号cの周波数fI を掃引する。そして、
周波数変換部3から出力される中間周波数信号cをA/
D変換器22でデジタルの中間周波数信号c1 に変換し
て、これ以降のデジタルの中間周波数信号c1 に対する
RBWフィルタ処理24、波形記憶25、LOG変換処
理50、VBWフィルタ処理52等の周波数スペクトラ
ム波形を得るための各種の処理をデジタル部品やDPS
26におけるソフトウエア手段で実施している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被測定信号の周波数
特性を測定するスペクトラムアナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話、携帯電話等の移動通信シス
テムで採用される信号は種々の方式で変調されている。
また、通信回線を有効に使用するために、通信方式とし
てTDMA(時分割多元接続)方式が採用されている。
このような移動通信システムで用いられる信号を搬送す
る搬送波の周波数は数百MHz〜数GHzと非常に高
い。
【0003】一般に、このような信号に含まれる種々の
周波数成分を正確に測定するためにスペクトラムアナラ
イザが用いられる。図5は上述したような高周波の被測
定信号の周波数特性を測定するスペクトラムアナライザ
の概略構成を示すブロック図である。
【0004】入力端子1を介して入力された高周波の被
試験信号aは減衰器2で予め定められた規定レベルに調
整されて、周波数変換部3へ入力される。周波数変換部
3へ入力された高周波の被試験信号aは信号混合器4で
局部発振器5からの局部発振信号bと混合されて、中間
周波数を有する中間周波数信号に変換される。この中間
周波数信号はBPF6で帯域制限された後、再度、別の
信号混合器7で局部発振器8からの局部発振信号b1
混合されて最終の中間周波数信号cとしてこの周波数変
換部3から出力される。
【0005】周波数変換部3の局部発振器5の発振周波
数は掃引制御部9によって、所定の周波数範囲に亘って
掃引される。その結果、周波数変換部3から出力される
中間周波数信号cの周波数fI も掃引動作に同期して変
化する。
【0006】周波数変換部3から出力された周波数が低
減された中間周波数信号cは次のRBWフィルタ10へ
入力される。このRBWフィルタ10は、例えば図6に
示した周波数特性を有するバンドパスフィルタで構成さ
れており、不要な周波数成分を除き、必要な中間周波数
信号のみを選択する。このバンドパスフィルタの周波数
特性の通過中心周波数fC におけるピークレベルから3
dB低下した時点におけるバンド幅(RBW)は、この
スペクトラムアナライザにおける周波数分解能を表す。
【0007】周波数変換部3から出力される中間周波数
信号cの周波数fI は掃引動作に同期して変化するの
で、RBWフィルタ10から1掃引期間(掃引周期)内
において時間経過と共に出力される出力信号は、掃引受
信して中間周波数信号cに変換された被試験信号の各周
波数成分における時系列波形となる。
【0008】RBWフィルタ10からの出力信号は増幅
器11でゲイン調整された後に、LOG変換器12で対
数変換される。信号レベルがdB単位に変換された出力
信号は次の検波器13で検波される。その結果、掃引期
間内に検波された信号は、掃引された周波数における時
系列波形の大きさを示す。したがって、横軸を周波数、
縦軸を振幅とすれば、周波数スペクトラム波形となる。
【0009】この検波器13から出力された周波数スペ
クトラム波形を示す信号は次のVBWフィルタ14へ入
力される。このVBWフィルタ14は例えば図7に示す
スペクトラムアナライザの前面パネル19に取付けられ
た表示器17に最終的に表示される周波数スペクトラム
波形18の高周波成分(雑音成分)を除去するLPF
(ローパスフィルタ)で構成されている。
【0010】このVBWフィルタ14から出力されたア
ナログの周波数スペクトラム波形はピーク検出器15に
て各時間軸位置におけるピーク値が検出され、包絡線検
波された状態の最終的な周波数スペクトラム波形18が
得られる。この最終的な周波数スペクトラム波形を示す
信号は次のA/D変換器16でデジタルデータに変換さ
れる。デジタルデータに変換された周波数スペクトラム
波形は前述したように前面パネル19の表示器17に表
示する。
【0011】よって、図7に示すように、被測定信号a
の周波数スペクトラム波形18が前面パネル19の表示
器17に表示出力される。なお、掃引周波数範囲を及び
表示器17上における周波数の表示範囲を変更すること
によって、広い周波数範囲に亘って、かつ任意の周波数
範囲内の周波数スペクトラムを測定可能である。
【0012】さらに、RBWフィルタ10のバンド幅
(RBW)を変更することによって、スペクトラムアナ
ライザの周波数分解能を任意の値に変更できる。一般的
には、掃引周波数範囲を広くするとバンド幅(RBW)
を広くして周波数分解能を低下させる。すなわち、RB
Wフィルタ10のバンド幅(RBW)を掃引周波数範囲
の変化に対応させて変化させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したスペクトラムアナライザにおいても、まだ解消す
べき次のような課題があった。すなわち、スペクトラム
アナライザの周波数分解能を示すRBWフィルタ10の
バンド幅(RBW)や通過中心周波数fC の調整、LO
G変換器12における対数変換の直線性、RBWフィル
タ10におけるバンド幅(RBW)の切換による振幅値
のずれ、バンド幅(RBW)の掃引周波数範囲に対する
同調ずれ発生に対する校正作業を実施する必要がある。
【0014】特に、従来のスペクトラムアナライザのR
BWフィルタ10においては、急峻な特性を複数のフィ
ルタを従属接続して得ていたので、より精密さが要求さ
れている。
【0015】このように、アナログの電子部品を用いて
高周波信号に対する周波数解析処理を実施するスペクト
ラムアナライザにおいては、実際に測定を開始する前の
校正が繁雑であり、測定作業能率が大幅に低下する懸念
があった。
【0016】また、たとえ測定開始前に完全に調整や校
正を実施したとしても、測定開始後において、測定環境
の変化に応じて、各部品の周波数特性が変動する懸念が
あり、高い測定精度が得られない懸念がある。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、周波数変換部から出力される中間周波数信
号に対する処理をデジタル化することによって、測定開
始時点における繁雑な調整作業や校正作業を省略でき、
操作者の作業負担を大幅に軽減できると共に、たとえ測
定環境が変化したとしても高い測定精度を維持できるス
ペクトラムアナライザを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、入力したアナログの被測定信号の周波数を
中間周波数に変換する周波数変換部と、周波数変換部に
おける局部発振周波数を変化させて出力される中間周波
数信号の周波数を掃引する掃引制御部と、周波数変換部
から出力される中間周波数信号をデジタルの中間周波数
信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器から出力
されたデジタルの中間周波数信号を受けて、周波数分解
能を定める所定バンド幅の周波数成分を選択して出力す
るRBWデジタルフィルタと、RBWデジタルフィルタ
が出力した信号の時系列波形を記憶する波形メモリと、
波形メモリに記憶された時系列波形を検波処理する検波
処理手段と、検波処理手段にて検波処理された時系列波
形の信号レベルを対数変換して、周波数スペクトラム波
形を得るLOG変換処理手段と、LOG変換処理手段に
て得られた周波数スペクトラム波形の高周波成分を除去
するVBWデジタルフィルタと、VBWデジタルフィル
タで高周波成分が除去された周波数スペクトラム波形を
表示する表示器とを備えたスペクトラムアナライザであ
る。
【0019】さらに、検波処理手段、LOG変換処理手
段及びVBWデジタルフィルタを一つのデジタル・シグ
ナル・プロセッサ内でソフトウエア手法を用いて実現す
るようにしている。
【0020】このように構成されたスペクトラムアナラ
イザにおいては、入力された例えば高周波の被測定信号
は周波数変換部において、掃引制御部で周波数が掃引制
御される中間周波数信号に変換される。この周波数変換
部から出力されたアナログの中間周波数信号はA/D変
換器でデジタルの中間周波数信号に変換される。そし
て、このデジタルの中間周波数信号はRBWデジタルフ
ィルタへ入力される。
【0021】RBWデジタルフィルタは、前述したアナ
ログのRBWフィルタと同様に、このスペクトラムアナ
ライザの周波数分解能に対応するバンド幅の周波数成分
を通過させる機能を有している。周波数変換部から出力
される中間周波数信号の周波数は掃引動作に同期して変
化するので、RBWデジタルフィルタから掃引期間内に
おいて時間経過と共に出力される出力信号は掃引受信し
て中間周波数信号に変換された被測測定信号の各周波数
における時系列波形となる。
【0022】RBWデジタルフィルタから出力された時
系列波形は一旦波形メモリに記憶保持された後、デジタ
ル・シグナル・プロセッサ(以下DSPと略記する)へ
入力される。このDSPは一種の超小型高速演算モジー
ルであり、内部に計算プログラムが書込まれている。
【0023】本発明においては、このDSP内に、検波
処理手段とLOG変換処理手段とVBWデジタルフィル
タを実現するための各プログラムが書込まれている。D
SP内へ入力された時系列波形は検波処理手段にて検波
処理されて、振幅値か求められ、LOG変換処理手段に
て振幅値が対数変換される。これにより、横軸を掃引受
信された周波数としたときのLOG変換処理手段の出力
の振幅値を縦軸とする周波数スペクトラム波形となる。
さらに、VBWデジタルフィルタにて周波数スペクトラ
ム波形の高周波成分が除去されたのち、DSPから出力
される。
【0024】DSPから出力された周波数スペクトラム
波形は表示器に表示される。このように、周波数変換部
から出力される中間周波数信号に対する処理をデジタル
化することによって、測定開始時点における繁雑な調整
作業や校正作業を省略できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
用いて説明する。図1は実施形態のスペクトラムアナラ
イザの概略構成を示すブロック図である。図5に示す従
来のスペクトラムアナライザと同一部分には同一符号が
付してある。したがって、重複する部分の詳細説明は省
略されている。
【0026】入力端子1を介して入力された例えば数百
KHz〜数GHzの高周波のアナログの被試験信号aの
信号レベルは減衰器2で規定レベルに調整されて、周波
数変換部3へ入力される。周波数変換部3へ入力された
高周波の被試験信号aは信号混合器4で局部発振器5か
らの局部発振信号bと合成されて、中間周波数を有する
中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号はB
PF6で帯域制限された後、再度、信号混合器7で局部
発振器8からの局部発振信号b1 と合成されて最終の中
間周波数信号cとしてこの周波数変換部3から出力され
る。
【0027】周波数変換部3の局部発振器5の発振周波
数は掃引制御部21によって、所定の周波数範囲に亘っ
て掃引される。その結果、周波数変換部3から出力され
る中間周波数信号cの周波数fI も掃引動作に同期して
変化する。
【0028】例えば6MHzに低減された周波数fI
有する中間周波数信号cは、次のA/D変換器22でク
ロック発振器23から出力される例えば30MHzのサ
ンプリング周波数fS を有するサンプリング信号でサン
プリングされて、例えば12ビット構成のデジタルの中
間周波数信号c1 となる。デジタルの中間周波数信号c
1 は次のRBWデジタルフィルタ24へ入力される。
【0029】RBWデジタルフィルタ24は、例えば、
サンプリング周波数を変更しながらデジタルフイルタ処
理を実行していく高速処理が実現可能なデシメーション
・デジタルフィルタで構成されている。そして、このR
BWデジタルフィルタ24は、前述したアナログのRB
Wフィルタ10と近似した周波数特性を有しており、図
6の周波数特性に示すように、予め定められた中心周波
数fC を中心として、このスペクトラムアナライザの周
波数分解能に対応するバンド幅(RBW)の周波数成分
を通過させる機能を有している。
【0030】このバンド幅(RBW)は、掃引制御部2
1にて掃引周波数範囲の大きさに連動して変更される。
周波数変換部3から出力されてA/D変換器22でデジ
タルに変換された中間周波数信号c2 の周波数fI は、
RBWデジタルフィルタ24で不要成分が除かれて、時
間経過と共に出力される時系列波形となる。
【0031】RBWデジタルフィルタ24から出力され
た時系列波形は一旦波形メモリ25に記憶保持された
後、DSP26入力される。このDSP26は一種の超
小型高速演算モジールで構成されている。そして、この
DSP26内には、コンピュータ等の主制御部28によ
ってHDD等の外部記憶装置29に記憶されている処理
プログラムが読出されて予め書込まれる。DSP26は
書込まれた処理プログラムに従って複数種類の演算処理
を実行する。
【0032】このDSP26内には、図2に示すよう
に、入出力のインタフェースの機能をはたす入力I/F
34及び出力I/F35の他に、図3に示すように、C
PU32がRAM33に書込まれた処理プログラムを実
行することにより、機能的には、検波処理部50,LO
G変換処理部51,VBWフィルタ処理部52,ピーク
検出処理部53及び表示編集処理部54とが設けられて
いる。
【0033】次に、各部50〜54の動作を順を追って
説明していく。入力I/F34は波形メモリ25に記憶
された1掃引期間(掃引周期)分の時系列波形を順次取
込んで次の検波処理部50へ送出する。検波処理部50
は入力した時系列波形の負極性成分を除去して時系列波
形の振幅を示す検波波形として次のLOG変換処理部5
1へ送出する。
【0034】このLOG変換処理部51は、入力が予想
される各データ値に対して、対数変換された値を予め記
憶した変換テーブルで構成されており、順次入力される
検波波形の各データ値に対応する各変換値(dB:デジ
ベル値)を読出して出力する。したがって、このLOG
変換処理部51から出力される時系列波形は、時間軸を
周波数軸として、縦軸をデジベル単位で示した周波数ス
ペクトラム波形となる。
【0035】LOG変換処理部51から出力された周波
数スペクトラム波形は次のVBWフィルタ処理部52へ
入力される。このVBWフィルタ処理部52は、例え
ば、線形デジタルフィルタの一種である無限インパルス
応答フィルタ(IIRフィルタ)で構成されている。機
能的には、このVBWフィルタ処理部52は、図5に示
すアナログのVBWフィルタ14と同様に、周波数スペ
クトラム波形の高周波成分を除去するLPF(ローパス
フィルタ)で構成されている。
【0036】このVBWフィルタ処理部52から出力さ
れた周波数スペクトラム波形はピーク検出処理部53へ
送出される。ピーク検出処理部53は、周波数スペクト
ラム波形の各時間軸位置におけるピーク値を検出して、
包絡線検波された状態の最終的な周波数スペクトラム波
形を生成する。ピーク検出処理部53から出力された周
波数スペクトラム波形は次の表示編集処理部54へ送出
する。
【0037】表示編集処理部54は入力された周波数ス
ペクトラム波形を表示器27の表示画面に表示するフオ
ーマットにイメージ展開して出力I/F35を介して表
示器27へ送出する。例えばCRT表示装置又は液晶表
示器等で構成された表示器27は受領した周波数スペク
トラム波形を表示出力する。
【0038】主制御部28はDSP26に対する処理プ
ログラムを書込む機能の他に、掃引制御部21へ掃引範
囲の設定指令を送出する。掃引制御部21は、主制御部
28が指定した周波数範囲で周波数変換部3の局部発振
信号bを掃引する。また、主制御部28はRBWデジタ
ルフィルタ24のバンド幅(RBW)を掃引範囲に対応
した値に設定する。さらに、掃引制御部21は表示器2
7上における周波数の表示範囲の設定を実施する。
【0039】よって、被測定信号aにおける広い周波数
範囲に亘って、かつ任意の周波数範囲内の周波数スペク
トラムを測定可能である。次に、主制御部28のDSP
26に対する処理プログラムの設定手順を説明する。
【0040】図3はDSP26及び主制御部28の概略
構成を示すブロック図である。DSP26内のシステム
バス31に対して、CPU32,RAM33,入力I/
F34,出力I/F35,内部アドレスデコーダ36,
外部アドレスデコーダ37等が接続され、さらに、DS
P26内にはバス切換器38,信号切換器39が組込ま
れている。
【0041】前記RAM33内には、主制御部28から
書込まれた、前記検波処理部50に対応する検波処理プ
ログラム、LOG変換処理部51に対応するLOG変換
処理プログラム、ピーク検出処理部53に対応するピー
ク検出処理プログラム、VBWフィルタ処理部52に対
応するVBWフィルタ処理プログラム及び表示編集処理
部54に対応する表示編集処理プログラムが記憶されて
いる。
【0042】主制御部28内のシステムバス41に対し
て、CPU42,主メモリ43,バスバッファ44,リ
セット回路45,外部記憶装置I/F46,アドレスデ
コーダ47等が接続されている。バスバッファ44は接
続バス40を介してDSP26側の外部アドレスデコー
ダ37及びバス切換器38に接続されている。
【0043】また、主制御部28の外部記憶装置I/F
46には前述した外部記憶装置29が接続されている。
この外部記憶装置29にはDSP26に書込むための各
種の処理プログラムが予め記憶されている。
【0044】このような構成の主制御部28及びDSP
26において、外部記憶装置29に記憶された各処理プ
ログラムをDSP26のRAM33内に書込む手順を説
明する。
【0045】主制御部28のCPU42は、システムバ
ス41を介してリセット回路45を駆動して、DSP2
6に対してリセット信号rを送出する。その結果、DS
P26内におけるバス切換器38及び信号切換器39が
作動して、図示するように、RAM33を接続バス40
に接続すると共に、外部アドレスデコーダ37の書込制
御信号線をRAM33へ接続し、かつCPU32の動作
がリセット状態となる。
【0046】この状態においては、DSP26のRAM
33は、主制御部28のCPU42のアドレス空間に入
ることになる。したがって、主制御部28のCPU42
は外部記憶装置29に記憶されて各処理プログラムを外
部記憶装置I/F46を介して読出して、システムバス
41,バスバッファ44,接続バス40を介してDSP
26のRAM33に直接書込む。
【0047】主制御部28のCPU42は、必要な全て
の処理プログラムのDSP26のRAM33に対する書
込処理が終了すると、システムバス41を介してリセッ
ト回路45を駆動して、DSP26に対するリセット信
号rを解除する。
【0048】その結果、DSP26内におけるバス切換
器38及び信号切換器39が作動して、RAM33がシ
ステムバス31に接続されると共に、内部アドレスデコ
ーダ36の書込制御信号線がRAM33に接続され、か
つCPU32が動作状態に移行する。
【0049】なお、上記説明してきた外部記憶装置29
として、ICカードメモリ、FDD等も採用できる。ま
た、この外部記憶装置29は、主制御部28内部に組込
まれたROM等で構成されていてもよい。
【0050】よって、DSP26のCPU32は入力I
/F34を介して波形メモリ25から入力した時系列波
形の各データに対してRAM33に書込まれた各処理プ
ログラムに従って上述した50〜54の各演算処理を順
次実行して実行結果を出力I/F35を介して表示器2
7へ出力する。
【0051】このように構成されたスペクトラムアナラ
イザにおいては、入力された例えば高周波のアナログの
被測定信号aは周波数変換部3において掃引制御部21
で周波数fI が掃引制御される中間周波数信号cに変換
される。この周波数変換部3から出力されたアナログの
中間周波数信号cはA/D変換器22でデジタルの中間
周波数信号c1 に変換される。
【0052】そして、このデジタルの中間周波数信号c
1 は、RBWデジタルフィルタ24にて、周波数分解能
に対応するバンド幅(RBW)の周波数成分が抽出され
る。RBWデジタルフィルタ24から出力された時系列
波形は一旦波形メモリ25に記憶保持された後、DSP
26へ入力される。
【0053】DSP26は波形メモリ25内に記憶され
ている1掃引期間(掃引周期)分の時系列波に対して、
ソフトアェア手法にて、検波処理,LOG変換処理,V
EWフィルタ処理、ピーク検出処理及び表示編集処理を
実行して、最終的に得られる周波数スペクトラム波形を
表示器27に表示出力している。
【0054】このように、周波数変換部3から出力され
る中間周波数信号cに対する処理をデジタル化すること
によって、アナログ電子部品を除去している。したがっ
て、図5に示す従来装置で各アナログ電子部品に対して
実施していた定開始時点における繁雑な調整作業や校正
作業を省略できるので、操作者の作業負担が大幅に簡素
化され、測定作業能率を大幅に向上できる。
【0055】また、RBWデジタルフィルタ24,波形
メモリ25及びDPS26は温度等の測定環境が多少変
動したとしても、演算結果に誤差が混入することは非常
に少ないので、従来装置に比較して測定精度を大幅に向
上できる。
【0056】また、RBWデジタルフィルタ24やDS
P26内にソフト的に組込まれたVBWフィルタの通過
周波数帯幅や通過中心周波数fC 等は、ソフト的に簡単
に変更できる。したがって、RBWデジタルフィルタ2
4のバンド幅(RBW)を掃引範囲に対応した値に簡単
に変更できる。よって、被測定信号aにおける広い周波
数範囲に亘って、かつ任意の周波数範囲内の周波数スペ
クトラムを測定可能である。
【0057】さらに、演算処理を専用に行うDSP26
を採用することによって、デジタルデータの処理速度の
高速化を図っているので、高周波の被測定信号aに対す
る周波数スペクトラム解析をほぼ実時間で実施できる。
【0058】また、図4に示すように、主制御部28
が、外部記憶装置29から信号復調に関するシンボル同
期検出部61,ビット復調部62,同期ワード検出部6
3,復号部64等にそれぞれ対応する各処理プログラム
を読出して、DSP26のRAM33に書込んて実行さ
せることによって、このDSP26に対してデジタル変
調信号の復調処理を実行させることも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ラムアナライザにおいては、周波数変換部から出力され
る中間周波数信号をA/D変換器でデジタルの中間周波
数信号に変換して、これ以降の中間周波数信号に対する
RBWフィルタ処理やLOG変換処理等の周波数スペク
トラム波形を得るための各種の処理をデジタル部品やソ
フトウエアで実施している。
【0060】したがって、測定開始時点における繁雑な
調整作業や校正作業を省略でき、操作者の作業負担を大
幅に軽減できると共に、たとえ測定環境が変化したとし
ても高い測定精度を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わるスペクトラム
アナライザの概略構成を示すブロック図
【図2】 同スペクトラムアナライザに組込まれたDS
P内に形成された各処理部を示す図
【図3】 同スペクトラムアナライザに組込まれたDS
P及び主制御部の概略構成を示すブロック図
【図4】 デジタル変調信号に対する復調処理機能が組
込まれたDSPを説明するための図
【図5】 従来のアナログ電子部品で構成されたスペク
トラムアナライザの概略構成を示すブロック図
【図6】 一般的なRBWフィルタの周波数特性図
【図7】 表示器に表示された一般的な周波数スペクト
ラム波形を示す図
【符号の説明】
2…減衰器、3…周波数変換部、21…掃引制御部、2
2…A/D変換器、23…クロック発振器、24…RB
Wデジタルフィルタ、25…波形メモリ、26…DS
P、27…表示器、28…主制御部、29…外部記憶装
置、50…検波処理部、51…LOG変換処理部、52
…VBWフィルタ処理部、53…ピーク検出部、54…
表示編集処理部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】DSP26は波形メモリ25内に記憶され
ている1掃引期間(掃引周期)分の時系列波に対して、
ソフトアェア手法にて、検波処理,LOG変換処理,
BWフィルタ処理、ピーク検出処理及び表示編集処理を
実行して、最終的に得られる周波数スペクトラム波形を
表示器27に表示出力している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力したアナログの被測定信号の周波数
    を中間周波数に変換する周波数変換部(3) と、 この周波数変換部における局部発振周波数を変化させて
    出力される前記中間周波数信号の周波数を掃引する掃引
    制御部(21)と、 前記周波数変換部から出力される中間周波数信号をデジ
    タルの中間周波数信号に変換するA/D変換器(22)と、 このA/D変換器から出力されたデジタルの中間周波数
    信号を受けて、周波数分解能を定める所定バンド幅の周
    波数成分を選択して出力するRBWデジタルフィルタ(2
    4)と、 このRBWデジタルフィルタが出力した信号の時系列波
    形を記憶する波形メモリ(25)と、 この波形メモリに記憶された時系列波形を検波処理する
    検波処理手段(50)と、 この検波処理手段にて検波処理された時系列波形の信号
    レベルを対数変換して、周波数スペクトラム波形を得る
    LOG変換処理手段(51)と、 このLOG変換処理手段にて得られた周波数スペクトラ
    ム波形の高周波成分を除去するVBWデジタルフィルタ
    (52)と、 このVBWデジタルフィルタで高周波成分が除去された
    周波数スペクトラム波形を表示する表示器(27)とを備え
    たスペクトラムアナライザであって、 前記検波処理手段、前記LOG変換処理手段及び前記V
    BWデジタルフィルタは、一つのデジタル・シグナル・
    プロセッサ(26)内でソフトウエア手法を用いて実現され
    ることを特徴とするスペクトラムアナライザ。
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