JPH09257832A - エレクトレット応用装置及びその製造方法 - Google Patents

エレクトレット応用装置及びその製造方法

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JPH09257832A
JPH09257832A JP7069096A JP7069096A JPH09257832A JP H09257832 A JPH09257832 A JP H09257832A JP 7069096 A JP7069096 A JP 7069096A JP 7069096 A JP7069096 A JP 7069096A JP H09257832 A JPH09257832 A JP H09257832A
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JP
Japan
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electret
piece
movable
fixed
electrode
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Withdrawn
Application number
JP7069096A
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English (en)
Inventor
Takuro Nakamura
卓郎 中邑
Shigeaki Tomonari
恵昭 友成
Mitsuo Ichiya
光雄 一矢
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H2059/009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays using permanently polarised dielectric layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics

Abstract

(57)【要約】 【課題】性能ばらつきの小さなエレクトレット応用装置
を提供する。 【解決手段】 固定片20と、可動部10aを一体的に
有する可動片10と、可動部10aにおける固定片20
側の面に形成されたエレクトレット3とを有する。エレ
クトレット3の等価電圧は、固定片20と可動片10と
を接合した後に可動部10aのエレクトレット3が形成
された面と反対側の面にレーザー照射を行うことによっ
て調整してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトレット応
用装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレクトレット応用装置の公知例
としては特開平2−100224号公報に示される静電
駆動型リレーがあり、この静電駆動型リレーは、シリコ
ン基板からなる固定電極上にエレクトレットが形成され
た固定片と、シリコン基板を異方性エッチングすること
によって形成したカンチレバー部よりなる可動電極を有
する可動片とが接合されている。ここで、エレクトレッ
トは、固定片と可動片とを接合する前にコロナ放電、電
子ビーム照射、イオン照射等によって帯電させてエレク
トレット化してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記静電駆
動型リレーの製造においては、固定片と可動片とを接合
する際に200℃〜500℃程度の温度が印加される。
また、ガラス基板よりなる固定片とシリコン基板からな
る可動片とを陽極接合技術によって接合する場合は基板
を400℃程度まで加熱する必要がある。このような接
合工程は、他のエレクトレット応用装置、例えば、加速
度センサや圧力センサ等の固定片と可動片とを接合する
場合も同様である。しかしながら、いずれのエレクトレ
ット応用装置も固定片と可動片とを接合する前にエレク
トレットが形成されているので、前記接合工程によって
エレクトレットの等価電圧が低下し、この際に接合温度
や接合時間等の若干の違いによりエレクトレットの等価
電圧の値が異なって等価電圧のばらつきが大きくなって
しまうという問題があった。このため、静電駆動型リレ
ーの場合は製品間の駆動電圧のばらつきが大きくなり、
加速度センサや圧力センサ等の場合は製品間のセンサ出
力のばらつきが大きくなるという問題があった。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、性能ばらつきの小さいエレクトレッ
ト応用装置及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、固定電極を有する固定片と、前
記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可
動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合された可動
片と、前記可動部における前記固定片に対向する面側に
形成されたエレクトレットとを有し、前記エレクトレッ
トは、前記固定片と前記可動片とを接合した後に等価電
圧が調整されていることを特徴とするものであり、エレ
クトレットの等価電圧のばらつきが小さいので、性能ば
らつきが小さなエレクトレット応用装置を提供すること
ができる。
【0006】請求項2の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れる可動片と、前記可動部における前記固定片に対向す
る面側に形成されるエレクトレットとを有するエレクト
レット応用装置の製造方法において、前記エレクトレッ
トを形成して前記固定片と前記可動片とを接合した後
に、可動部のエレクトレットが形成された面と反対側の
面にレーザ照射を行うことによって前記エレクトレット
の等価電圧を調整する調整工程を有することを特徴とす
るものであり、レーザの強度、パルス幅、レーザ照射時
間等を任意に設定することによって前記可動部を介して
エレクトレット3に与える熱の温度を制御することによ
り、エレクトレットの等価電圧を制御性良く調整するこ
とができる。また、比較的波長が短い青色域から紫外線
域までのレーザを用いることにより光励起によってエレ
クトレットの等価電圧を制御性良く小さくすることがで
きるので、等価電圧を調整してエレクトレット応用装置
の性能ばらつきを小さくすることができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、エレクトレットと可動部との間に抵抗加熱用電極が
形成されているので、固定片と可動片とを接合した後に
前記抵抗加熱用電極に電流を流すことによって前記エレ
クトレットに効率良く熱を与えて等価電圧の調整を行う
ことができ、この際に電流値と電流供給時間を電源側で
制御することにより前記エレクトレットに与える熱を調
整でき、制御性良く等価電圧の調整を行うことができる
から、エレクトレットの等価電圧のばらつきが小さく、
性能ばらつきが小さなエレクトレット応用装置を提供す
ることができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、可動部のエレクトレットが形成された面と反対側の
面に抵抗加熱用電極が形成されているので、固定片と可
動片とを接合した後に前記抵抗加熱用電極に電流を流す
ことによって前記エレクトレットに効率良く熱を与えて
等価電圧の調整を行うことができ、この際に電流値と電
流供給時間を電源側で制御することにより前記エレクト
レットに与える熱を調整できるから、制御性良く等価電
圧の調整を行うことができ、エレクトレットの等価電圧
のばらつきが小さくて性能ばらつきが小さなエレクトレ
ット応用装置を提供することができる。
【0009】請求項5の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れた可動片と、前記固定片の固定電極の前記可動部に対
向する面に形成されたエレクトレットとを有し、前記エ
レクトレットは、前記固定片と前記可動片とを接合した
後に等価電圧が調整されていることを特徴とするもので
あり、前記エレクトレットの等価電圧のばらつきが小さ
いので、性能ばらつきの小さなエレクトレットを提供す
ることができる。
【0010】請求項6の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れる可動片と、前記可動部における前記固定片に対向す
る面側に形成されるエレクトレットとを有するエレクト
レット応用装置の製造方法において、前記可動部におけ
る前記固定片に対向する面側に抵抗加熱用電極を形成す
る第1の工程と、前記抵抗加熱用電極の表面に前記エレ
クトレットを形成する第2の工程と、前記固定片と前記
可動片とを接合する第3の工程と、前記固定片と前記可
動片とを接合した後に前記抵抗加熱用電極に電流を流し
前記抵抗加熱用電極を加熱することによって前記エレク
トレットの等価電圧を調整する第4の工程を有すること
を特徴とするものであり、前記抵抗加熱用電極に流す電
流の大きさ及び供給時間を制御することによりエレクト
レットの等価電圧を制御性良く調整することができる。
【0011】請求項7の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れる可動片と、前記可動部における前記固定片に対向す
る面側に形成されるエレクトレットとを有するエレクト
レット応用装置の製造方法において、前記可動部におけ
る前記固定片に対向する面と反対側の面に抵抗加熱用電
極を形成する第1の工程と、前記可動部における前記固
定片と対向する面側に前記エレクトレットを形成する第
2の工程と、前記固定片と前記可動片とを接合する第3
の工程と、前記固定片と前記可動片とを接合した後に前
記抵抗加熱用電極に電流を流し前記抵抗加熱用電極を加
熱することによって前記エレクトレットの等価電圧を調
整する第4の工程を有することを特徴とするものであ
り、前記抵抗加熱用電極に流す電流の大きさ及び供給時
間を制御することによりエレクトレットの等価電圧を制
御性良く調整することができる。
【0012】請求項8の発明は、請求項3又は請求項4
の発明において、抵抗加熱用電極が、入力電圧印加用電
極又は出力電圧検出用電極を兼ねるので、製造工程を削
減でき、製造コストを低減することができる。請求項9
の発明は、請求項1、3、4、8いずれか1項に記載の
発明において、可動部は固定電極に対向する可動電極を
有し前記固定電極と前記可動電極との間に印加される外
部電圧によって発生する静電力で前記固定電極側に一端
部が移動するように他端部が支持固定され、前記可動部
の移動により互いに接離する接点が可動部の一端部とこ
の一端部に対応する固定片の端部とに形成され、これら
接点が外部電気回路に接続された静電駆動型リレーを構
成したので、駆動電圧のばらつきが小さな静電駆動型リ
レーを提供することができる。
【0013】請求項10の発明は、請求項1、3、4、
8いずれか1項に記載の発明において、可動片は重り
部、一端が前記重り部に一体連結された撓み部、前記撓
み部の他端が一体連結され前記撓み部により前記重り部
を揺動自在に支持する支持部が形成され、固定片は前記
重り部と間隔を空けて対向する固定電極を有し前記可動
片に接合される加速度センサを構成したので、センサ出
力のばらつきが小さな加速度センサを提供することがで
きる。
【0014】請求項11の発明は、請求項1、3、4、
8いずれか1項に記載の発明において、可動部がダイア
フラム部よりなり、圧力センサを構成したので、センサ
出力のばらつきが小さな圧力センサを提供することがで
きる。請求項12の発明は、可動部がダイアフラム部よ
りなり、可動片及び固定片の少なくともどちらか一方に
前記ダイアフラム部と前記固定片との間の空間と外部と
を連通させる通気孔を備えたマイクロホンを構成したの
で、出力のばらつきが小さなマイクロホンを提供するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1に本実施の形態のエレクトレット
応用装置の概略断面図を示す。本エレクトレット応用装
置は、固定片20と、可動部10aを一体的に有する可
動片10と、可動部10aにおける固定片20側の面に
形成されたエレクトレット3とを有する。ここで、エレ
クトレット3の等価電圧は、固定片20と可動片10と
を接合した後に可動部10aのエレクトレット3が形成
された面と反対側の面にレーザー照射を行うことによっ
て調整してある。
【0016】図2に静電駆動型リレーの断面図を示す。
本静電駆動型リレーは、固定電極を有する固定片20
に、可動部(カンチレバー部)10を有する可動片10
がAuGe−Au共晶よりなる金属薄膜層30を介して
接合してある。なお、固定片20と可動片10とは絶縁
膜27、絶縁膜18によって電気的に絶縁分離されてい
る。本静電駆動型リレーでは、可動部10aが可動電極
を兼ねており、可動部10aは固定片10と対向する面
側にはエレクトレット3及び接点41が形成されてい
る。また、固定片20はシリコン基板22よりなり固定
電極を兼ねており、接点41と対向する部位には絶縁膜
27aを介して接点42が形成されている。この静電駆
動型リレーでは、固定片20と可動片10とに駆動電圧
を印加することにより静電力を発生させ接点41、42
を接離させリレーを動作させる。
【0017】ところで、従来の静電駆動型リレーでは、
固定片20と可動片10との接合工程における熱の影響
で製品間の駆動電圧のばらついていたが、本静電駆動型
リレーでは、固定片20と可動片10とを接合した後
に、可動部10aの上側からレーザ照射を行うことによ
ってエレクトレット3を加熱しエレクトレット3の等価
電位を調整してあるので、従来よりも駆動電圧のばらつ
きが小さい。
【0018】以下、上記静電駆動型リレーの製造方法を
簡単に説明する。まず、固定片20の製造方法について
述べる。所謂熱酸化法によってシリコン基板22の全面
にシリコン酸化膜を形成し、例えばフォトリソグラフィ
技術とドライエッチング技術によってシリコン基板22
の一面側に形成されたシリコン酸化膜の一部をエッチン
グしてシリコン酸化膜からなるマスクを形成する。その
後、露出したシリコン基板22を所定深さだけ異方性エ
ッチングすることにより凹部22aを形成する。その
後、再び熱酸化を行ってシリコン基板22の全面にシリ
コン酸化膜を形成し、フォトリソグラフィ技術とドライ
エッチング技術によって前記シリコン酸化膜を所定領域
だけ除去するこによってシリコン酸化膜よりなる絶縁膜
27、27a、28を形成する。その後、メッキ技術に
よって絶縁膜27a上に接点42を形成し、図2の接合
部30に相当する位置にAuを形成することによって図
2に示す構造の固定片20が得られる。
【0019】次に、可動片10の製造方法について述べ
る。なお、可動片10と固定片20の製造はどちらが先
という順序はない。所謂熱酸化法によってシリコン基板
11の全面にシリコン酸化膜を形成し、例えばフォトリ
ソグラフィ技術とドライエッチング技術等によって所定
領域のシリコン酸化膜をエッチングしてシリコン酸化膜
よりなる絶縁膜17、18を形成する。その後、絶縁膜
17、18をマスクとして、シリコン基板11をエッチ
ングすることにより可動部10aを形成する。続いて、
例えばプラズマCVD法等によってエレクトレット用の
酸化膜3を可動部10aの一表面に形成し、所定の形状
にエッチングした。ここで、酸化膜3は、例えばモノシ
ラン(SiH4 )ガスと亜酸化窒素(N2 O)ガスとを
原料ガスとしたプラズマCVD法により形成する。な
お、プラズマCVD装置の電極に印加する高周波電圧の
周波数は13.56MHzとすることが望ましい。
【0020】次に、可動部10aの、酸化膜3が形成さ
れた面側に、メッキ技術によって接点41を形成し、そ
の上にAuGeを形成する。その後、異方性ドライエッ
チング技術(例えば、反応性イオンエッチング)可動部
10aの周囲をコ字状に切り離すことによって図5に示
した構造の可動片10が得られる(なお、可動部10a
を切り離す際には酸化膜3が帯電しないようにしてい
る)。
【0021】次に、コロナ放電によって酸化膜3を帯電
させるこによりエレクトレット3を形成する(酸化膜3
をエレクトレット化する)。続いて、例えば略350℃
に加熱された加熱試料台の上に固定片20と可動片10
とを載せ1分間加熱しAuGe−Au共晶よりなる金属
薄膜層30を形成することによって金属薄膜層30を介
して固定片20と可動片10とを接合する。
【0022】ところで、この接合工程によってエレクト
レットの等価電圧は、コロナ放電によって帯電した時の
値よりも低下する。しかし、本実施の形態では、接合工
程の後に、例えばYAGレーザ等によって、可動部10
aのエレクトレット3が形成されていない側の面に矢印
Aの方向からレーザ照射を行う(すなわち、エレクトレ
ット3には直接レーザが当たらない)ことによってエレ
クトレット3の等価電圧の調整を行う。レーザ照射を行
う場合は、レーザの強度、パルス幅、レーザ照射時間等
を任意に設定することによってエレクトレット3に与え
る熱の温度を制御性良く調整している。このため、エレ
クトレット3の等価電圧のばらつきを小さくすることが
でき、その結果、製造時の歩留りが向上するとともに、
駆動電圧のばらつきが小さな静電駆動型リレーを提供す
ることができるのである。
【0023】また、比較的波長が短い(光子エネルギが
大きい)青色域から紫外線域までのレーザ(例えば、A
+ レーザ、N2 レーザ、エキシマレーザ等)を用いれ
ば、光励起によってエレクトレットの等価電圧を制御性
良く小さくすることができるので、コロナ放電等によっ
て酸化膜3を帯電させる時に等価電圧を目標値よりも大
きく設定しておくことにより、等価電圧を調整して目標
値に合わせることができ、静電駆動型リレーの性能ばら
つきを小さくすることができる。
【0024】さらに、レーザのビーム径を小さくするこ
とによって、微細な部分への熱又は光の供給が可能とな
る。なお、レーザ照射がエレクトレット3に直接行われ
ないので、レーザ照射によるエレクトレットの損傷は発
生しない。また、可動片10と固定片20とを接合する
前のエレクトレットの帯電方法はコロナ放電に限定する
ものではなく、電子ビーム照射やイオン照射等でもよ
い。
【0025】図3に加速度センサの断面図を示す。本加
速度センサは、重り部13、一端が重り部13に一体連
結された撓み部14、撓み部14の他端が一体連結され
撓み部14により重り部13を揺動自在に支持する支持
部12が形成された可動片10と、重り部13と間隔を
空けて対向する検出用電極23が形成された固定片20
と、重り部13において検出用電極22に対向する面側
に形成されたエレクトレット3とを有する。ここで、こ
の加速度センサでは、固定片20と可動片10とを陽極
接合技術によって接合した後に、重り部13のエレクト
レット3が形成されていない方の面に矢印Aの方向から
レーザ照射を行うことによってエレクトレット3を加熱
しエレクトレット3の等価電位を調整してある。
【0026】以下、上記加速度センサの製造方法を説明
する。まず、固定片20の製造方法について述べる。ガ
ラス基板である絶縁基板23をエッチングすることによ
り絶縁基板23に凹所4を設ける。その後、凹所4の内
周面に例えばクロム(Cr)からなる検出用電極22を
形成することによって図3に示す構造の固定片20が得
られる。
【0027】次に、可動片10の製造方法について述べ
る。シリコン基板11の全面に所謂熱酸化法によってシ
リコン酸化膜を形成し、例えばフォトリソグラフィ技術
とドライエッチング技術等によって所定領域のシリコン
酸化膜をエッチングしてシリコン酸化膜よりなるマスク
を形成する。その後、露出したシリコン基板11を異方
性エッチングすることにより重り部13、撓み部14、
支持部12を形成する。その後、重り部13の一方の面
にプラズマCVD法などによってエレクトレット用の酸
化膜3を形成する。続いて、例えば反応性ドライエッチ
ング装置(以下、RIE装置と称す)等を用いた異方性
ドライエッチングによって、重り部13を撓み部14以
外の部位で切り離す。
【0028】次に、例えばコロナ放電によって酸化膜3
を帯電させるこによりエレクトレット3を形成する。続
いて、400℃に加熱した加熱試料台の上で陽極接合技
術によって可動片10と固定片20とを接合する。な
お、固定片20と可動片10とはどちらを先に製造して
もよい。次に、例えばYAGレーザなどによって図3の
矢印Aの方向からレーザ照射を行うことによりエレクト
レット3の等価電圧の調整を行う。ここで、静電駆動型
リレーで説明したように、レーザ照射を行うこによって
等価電圧のばらつきを小さくできるので、センサ出力の
ばらつきが小さな加速度センサが得られるのである。
【0029】図4に圧力センサの断面図を示す。本圧力
センサは、絶縁基板23に固定電極25が形成された固
定片20と、シリコン基板11に凹所4を設けるこによ
ってダイアフラム部よりなる可動部10a’が形成され
た可動片10と、可動部10a’における固定電極(検
出用電極)25に対向する面側に形成されたエレクトレ
ット3とを有する。ここで、本圧力センサでは、固定片
20と可動片10とを陽極接合技術によって接合した後
に、可動部10a’のエレクトレット3が形成されてい
ない側の面に矢印Aの方向からレーザ照射を行うことに
よってエレクトレット3を加熱しエレクトレット3の等
価電位を調整してある。
【0030】以下、上記圧力センサの製造方法を説明す
が、固定片20と可動片10とはどちらを先に製造して
もよい。固定片20は、絶縁基板23の一表面に固定電
極25を形成することによって図4に示す構造が得られ
る。一方、可動片10は、シリコン基板11に熱酸化膜
を形成し、この熱酸化膜を所定の形状に加工し、熱酸化
膜をマスクとして露出したシリコン基板11を異方性エ
ッチングすることによってシリコン基板11に凹所4を
設けダイアフラム部よりなる可動部10a’を形成す
る。次に、シリコン基板の凹所4が形成された面側から
プラズマCVD法等によってエレクトレット用の酸化膜
3を形成し、エッチングによって可動部10a’の部位
にのみ残るように加工する。その後、コロナ放電等によ
って酸化膜3を帯電させることによりエレクトレット3
を形成する。続いて、図5に示すように、例えば400
℃に加熱した加熱試料台60の上に固定片20を載せ、
その上に固定電極25とエレクトレット3とが凹所4を
介して対向するように配置して陽極接合技術によって可
動片10と固定片20とを接合する。なお、本製造方法
では、接合工程時、上記配置にすることによって、図5
中に矢印で示すように熱が伝わるようにして、エレクト
レット3の等価電圧の低下を小さくしている。次に、例
えばYAGレーザなどによって図3の矢印Aの方向から
レーザ照射を行うことによりエレクトレット3の等価電
圧の調整を行う。ここで、静電駆動型リレーで説明した
ように、レーザ照射を行うこによって等価電圧のばらつ
きを小さくできるので、センサ出力のばらつきが小さな
圧力センサが得られるのである。
【0031】図6にマイクロホンの断面図を示す。本マ
イクロホンは、絶縁基板23に固定電極25が形成され
空気孔51が貫設された固定片20と、シリコン基板1
1に凹所4を設けるこによってダイアフラム部よりなる
可動部10a’が形成された可動片10と、可動部10
a’の固定電極25に対向する面側に形成されたエレク
トレット3とを有する。ここで、本マイクロホンでは、
固定片20と可動片10とを陽極接合技術によって接合
した後に、可動部10a’のエレクトレット3が形成さ
れていない方の面に矢印Aの方向からレーザ照射を行う
ことによってエレクトレット3を加熱しエレクトレット
3の等価電位を調整してある。なお、可動部10a’は
所謂振動板電極を兼ねており、固定電極及び振動板電極
に電源電圧が供給されている時、音圧によって可動部1
0a’が振動して電極間隔(可動部10a’と固定電極
との距離)が変わるとともに静電容量が変化し、このと
き生じる電圧が音声信号として取り出されるのである。
【0032】以下、上記マイクロホンの製造方法を簡単
に説明する。固定片20は、絶縁基板23の一表面にC
rよりなる固定電極25を形成し、その後、絶縁基板2
3に穴を開けることによって空気孔51を形成すること
によって図6に示す構造が得られる。一方、可動片10
は、シリコン基板11に熱酸化膜を形成し、この熱酸化
膜を所定の形状に加工し、熱酸化膜をマスクとして露出
したシリコン基板11を異方性エッチングすることによ
ってシリコン基板11に凹所4を設けダイアフラム部よ
りなる可動部10a’を形成する。次に、シリコン基板
11の凹所4が形成された面側からプラズマCVD法等
によってエレクトレット用の酸化膜3を形成し、エッチ
ングによって可動部10a’の部位にのみ残るように加
工する。その後、コロナ放電等によって酸化膜3を帯電
させることによりエレクトレット3を形成する。続い
て、400℃に加熱した加熱試料台の上に載せ、陽極接
合技術によって可動片10と固定片20とを接合する。
次に、例えばYAGレーザなどによって図3の矢印Aの
方向からレーザ照射を行うことによりエレクトレット3
の等価電圧の調整を行う。ここで、静電駆動型リレーで
説明したように、レーザ照射を行うこによって等価電圧
のばらつきを小さくできるので、出力のばらつきが小さ
なマイクロホンが得られるのである。
【0033】(実施の形態2)図7に本実施の形態のエ
レクトレット応用装置の概略断面図を示す。本エレクト
レット応用装置は、固定片20と、可動部10aを一体
的に有する可動片10と、可動部10aにおける固定片
20に対向する面側に形成されたエレクトレット3と、
可動部10aにおいてエレクトレット3が形成された面
と反対側の面に形成された抵抗加熱用電極5とを有す
る。ここで、エレクトレット3の等価電圧は、固定片2
0と可動片10aとを接合した後に抵抗加熱用電極5に
電流を流すことによってエレクトレット3の等価電位を
調整してある。
【0034】図8に静電駆動型リレーの断面図を示す。
本静電駆動型リレーの基本構造は実施の形態1の図2と
略同じであり、その特徴とするところは、可動部10a
におけるエレクトレット3が形成されている面と反対側
の面に抵抗加熱用電極5が形成され、固定片20と可動
片10とを接合した後に、抵抗加熱用電極5に電流を流
すことによってエレクトレット3の等価電位が調整され
ていることにある。
【0035】本静電駆動型リレーの製造方法も実施の形
態1の静電駆動型リレーの製造方法と略同じなので、特
徴となる工程についてのみ説明する。本静電駆動型リレ
ーでは、可動部10aの一方の面にエレクトレット用の
酸化膜3を形成した後に、可動部10aの酸化膜3が形
成された面と反対側の面に抵抗加熱用電極5を所定の形
状に形成する。その後、コロナ放電等によって酸化膜3
を帯電させるこによりエレクトレット3を形成する。次
に、可動片10と固定片20とを接合し、その後に、抵
抗加熱用電極5に電流を流すことによってエレクトレッ
ト3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。このため、電
流値と電流供給時間を電源側で制御することにより制御
性良く等価電圧の調整を行うことができるのである。そ
の結果、駆動電圧のばらつきが小さな静電駆動型リレー
を得ることができるのである。
【0036】図9に加速度センサの断面図を示す。本加
速度センサの基本構造は実施の形態1の図3と略同じで
あり、その特徴とするところは、重り部13においてエ
レクトレット3が形成されている面と反対側の面に絶縁
膜17を介して抵抗加熱用電極5が形成され、固定片2
0と可動片10とを接合した後に、抵抗加熱用電極5に
電流を流すことによってエレクトレット3の等価電位が
調整されていることにある。
【0037】以下、上記加速度センサの製造方法を簡単
に説明する。本加速度センサの製造方法も実施の形態1
の加速度センサの製造方法と略同じなので、特徴となる
工程についてのみ説明する。本加速度センサでは、重り
部13の一面にエレクトレット用の酸化膜3形成した後
に、重り部13の酸化膜3が形成された面と反対側の面
に絶縁膜17、抵抗加熱用電極5を形成する。その後、
コロナ放電等によって酸化膜3を帯電させることにより
エレクトレット3を形成する。次に、抵抗加熱用電極5
に電流を流すことによってエレクトレット3に熱を与え
て等価電圧の調整を行う。このため、電流値と電流供給
時間を電源側で制御することにより制御性良く等価電圧
の調整を行うことができるのである。その結果、センサ
出力のばらつきが小さな加速度センサが得られるのであ
る。
【0038】図10に圧力センサの断面図を示す。本圧
力センサの基本構造は実施の形態1の図4と略同じであ
り、その特徴とするところは、可動部10a’のエレク
トレット3が形成されている面と反対側の面に絶縁膜1
7を介して抵抗加熱用電極5が形成され、固定片20と
可動片10とを接合した後に抵抗加熱用電極5に電流を
流すことによってエレクトレット3の等価電位が調整さ
れていることにある。
【0039】以下、上記圧力センサの製造方法を簡単に
説明する。本圧力センサの製造方法も実施の形態1の圧
力センサの製造方法と略同じなので、特徴となる工程に
ついてのみ説明する。本圧力センサでは、可動部10
a’の凹所4が形成されている側の面にエレクトレット
用の酸化膜3を形成した後、エレクトレット3が形成さ
れていない側の面に絶縁膜17を介して抵抗加熱用電極
5を可動部10a’を挟んで酸化膜3に対向するように
形成する。コロナ放電等によって酸化膜3を帯電させる
ことによりエレクトレット3を形成する。次に、抵抗加
熱用電極5に電流を流すことによってエレクトレット3
に熱を与えて等価電圧の調整を行う。このため、電流値
と電流供給時間を電源側で制御することにより制御性良
く等価電圧の調整を行うことができるのである。その結
果、センサ出力のばらつきが小さな圧力センサが得られ
るのである。
【0040】図11にマイクロホンの断面図を示す。本
マイクロホンの基本構造は実施の形態1の図6と略同じ
であり、その特徴とするところは、可動部10a’のエ
レクトレット3が形成されている面と反対側の面に絶縁
膜17を介して抵抗加熱用電極5が形成され、固定片2
0と可動片10とを接合した後に抵抗加熱用電極5に電
流を流すことによってエレクトレット3の等価電位が調
整されていることにある。
【0041】以下、上記マイクロホンの製造方法を簡単
に説明する。本マイクロホンの製造方法も実施の形態1
のマイクロホンの製造方法と略同じなので、特徴となる
工程についてのみ説明する。本マイクロホンでは、可動
部10a’の凹所4が形成されている側の面にエレクト
レット用の酸化膜3を形成した後、エレクトレット3が
形成されていない側の面に絶縁膜17を介して抵抗加熱
用電極5を可動部10a’を挟んで酸化膜3に対向する
ように形成する。コロナ放電によって酸化膜3を帯電さ
せることによりエレクトレット3を形成する。次に、抵
抗加熱用電極5に電流を流すことによってエレクトレッ
ト3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。このため、電
流値と電流供給時間を電源側で制御することにより制御
性良く等価電圧の調整を行うことができるのである。そ
の結果、出力ばらつきが小さなマイクロホンを得ること
ができるのである。
【0042】(実施の形態3)図12に本実施の形態の
エレクトレット応用装置の概略断面図を示す。本エレク
トレット応用装置は、固定片20と、可動部10aを一
体的に有する可動片10と、可動部10における固定片
20に対向する面側に形成されたエレクトレット3と、
可動部においてエレクトレット3が形成された面と反対
側の面に形成された抵抗加熱用電極5とを有する。ここ
で、エレクトレット3の等価電圧は、固定片20と可動
片10aとを接合した後に抵抗加熱用電極5に電流を流
すことによってエレクトレット3の等価電位を調整して
ある。
【0043】図13に静電駆動型リレーの断面図を示
す。本静電駆動型リレーの基本構造は実施の形態1の図
2と略同じであり、その特徴とするところは、エレクト
レット3とカンチレバーよりなる可動部10aとの間に
抵抗加熱用電極5が形成され、固定片20と可動片10
とを接合した後に、抵抗加熱用電極5に電流を流すこと
によってエレクトレット3の等価電位が調整されている
ことにある。このため、駆動電圧のばらつきが小さな静
電駆動型リレーを提供することができるのである。
【0044】本静電駆動型リレーの製造方法も実施の形
態1の静電駆動型リレーの製造方法と略同じなので、特
徴となる工程についてのみ説明する。本静電駆動型リレ
ーでは、可動片10のカンチレバーよりなる可動部10
aを形成した後に、可動部10aの一方の面に抵抗加熱
用電極5を形成する。その後、抵抗加熱用電極5を覆う
ようにエレクトレット用の酸化膜3を形成し、コロナ放
電によって酸化膜3を帯電させるこによりエレクトレッ
ト3を形成する。次に、可動片10と固定片20とを接
合し、その後に、抵抗加熱用電極5に電流を流すことに
よってエレクトレット3に熱を与えて等価電圧の調整を
行う。このため、電流値と電流供給時間を電源側で制御
することにより制御性良く等価電圧の調整を行うことが
できるのである。
【0045】図14に加速度センサの断面図を示す。本
加速度センサの基本構造は実施の形態1の図3と略同じ
であり、その特徴とするところは、エレクトレット3と
重り部13との間に抵抗加熱用電極5及び絶縁膜17が
形成され、固定片20と可動片10とを接合した後に、
抵抗加熱用電極5に電流を流すことによってエレクトレ
ット3の等価電位が調整されていることにある。このた
め、センサ出力のばらつきが小さな加速度センサを提供
することができるのである。
【0046】以下、上記加速度センサの製造方法を簡単
に説明する。本加速度センサの製造方法も実施の形態1
の加速度センサの製造方法と略同じなので、特徴となる
工程についてのみ説明する。本加速度センサでは、重り
部13、撓み部14、支持部12を形成した後、重り部
13の一方の面に絶縁膜17を介して抵抗加熱用電極5
を形成する。その後、抵抗加熱用電極5を覆うようにエ
レクトレット用の酸化膜3を形成し、コロナ放電によっ
て酸化膜3を帯電させることによりエレクトレット3を
形成する。次に、重り部13を撓み部14以外の部位で
切り離し、可動片10と固定片20とを接合する。その
後、抵抗加熱用電極5に電流を流すことによってエレク
トレット3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。このた
め、電流値と電流供給時間を電源側で制御することによ
り制御性良く等価電圧の調整を行うことができるのであ
る。
【0047】図15に上記構成を有する圧力センサの断
面図を示す。本圧力センサの基本構造は実施の形態1の
図4と略同じであり、その特徴とするところは、エレク
トレット3と可動部10a’との間に抵抗加熱用電極5
と絶縁膜7が形成され、固定片20と可動片10とを接
合した後に、抵抗加熱用電極5に電流を流すことによっ
てエレクトレット3の等価電位が調整されていることに
ある。このため、センサ出力のばらつきが小さな圧力セ
ンサを提供することができるのである。
【0048】以下、上記圧力センサの製造方法を簡単に
説明する。本圧力センサの製造方法も実施の形態1の圧
力センサの製造方法と略同じなので、特徴となる工程に
ついてのみ説明する。本圧力センサでは、可動部10
a’を形成した後、凹所4の内周面の底部である可動部
10a’に絶縁膜17を形成し、抵抗加熱用電極5を形
成し、エレクトレット用の酸化膜3を形成する。その
後、コロナ放電によって酸化膜3を帯電させることによ
りエレクトレット3を形成する。次に、抵抗加熱用電極
5に電流を流すことによってエレクトレット3に熱を与
えて等価電圧の調整を行う。このため、電流値と電流供
給時間を電源側で制御することにより制御性良く等価電
圧の調整を行うことができるのである。
【0049】図16にマイクロホンの断面図を示す。本
マイクロホンの基本構造は実施の形態1の図6と略同じ
であり、その特徴とするところは、エレクトレット3と
可動部10a’との間に抵抗加熱用電極5が形成され、
固定片20と可動片10とを接合した後に、抵抗加熱用
電極5に電流を流すことによってエレクトレット3の等
価電位が調整されていることにある。このため、出力の
ばらつきがちいさなマイクロホンを提供することができ
るのである。
【0050】以下、上記マイクロホンの製造方法を簡単
に説明する。本マイクロホンの製造方法も実施の形態1
の圧力センサの製造方法と略同じなので、特徴となる工
程についてのみ説明する。本マイクロホンでは、可動部
10a’を形成した後、凹所4の内周面の底部である可
動部10a’に抵抗加熱用電極5を形成し、エレクトレ
ット用の酸化膜3を形成する。その後、コロナ放電によ
って酸化膜3を帯電させることによりエレクトレット3
を形成する。次に、抵抗加熱用電極5に電流を流すこと
によってエレクトレット3に熱を与えて等価電圧の調整
を行う。このため、電流値と電流供給時間を電源側で制
御することにより制御性良く等価電圧の調整を行うこと
ができるのである。
【0051】(実施の形態4)図17に本実施の形態の
エレクトレット応用装置の概略断面図を示す。本エレク
トレット応用装置は、固定片20と、可動部10aを一
体的に有する可動片10と、固定片20の可動部10a
に対向する面側に形成された抵抗加熱用電極5と、抵抗
加熱電極5を覆うように形成されたエレクトレット3と
を有する。ここで、エレクトレット3の等価電圧は、固
定片20と可動片10aとを接合した後に抵抗加熱用電
極5に電流を流すことによってエレクトレット3の等価
電位を調整してある。
【0052】図18に静電駆動型リレーの断面図を示
す。本静電駆動型リレーの基本構造は実施の形態の図2
と略同じであり、その特徴とするところは、固定片20
が絶縁基板を加工して形成されているとともにエレクト
レット3が固定片20側にあり、エレクトレット3と固
定片20との間に抵抗加熱用電極5が形成され、固定片
20と可動片10とを接合した後に、抵抗加熱用電極5
に電流を流すことによってエレクトレット3の等価電位
が調整されていることにある。本静電駆動型リレーでは
固定片20が絶縁基板であり、抵抗加熱用電極26が外
部電圧印加用電極を兼ねている。このため、製造工程を
削減することができる。
【0053】以下、本静電駆動型リレーの製造方法につ
いて説明する。ただし、可動片10は実施の形態1の可
動片10の製造方法と略同じであり、本実施の形態の可
動片10では可動片10にエレクトレット3を形成せ
ず、固定片20に形成する。そこで、固定片20の製造
方法について説明する。まず、絶縁基板23の一表面側
に絶縁基板23をエッチングするためのマスクを形成
し、露出した絶縁基板23をエッチングすることによっ
て凹部23aを形成する。次に、凹部23aが形成され
た側の面上に抵抗加熱用電極26を所定の形状に形成す
る。続いて、抵抗加熱用電極26を覆うようにエレクト
レット用の酸化膜3を形成する。次に、メッキ技術によ
り接点42を形成した後、接合用にAuを形成する。続
いて、コロナ放電等によって酸化膜3を帯電させるこに
よりエレクトレット3を形成する。次に、可動片10と
固定片20とを接合し、その後に、抵抗加熱用電極26
に電流を流すことによってエレクトレット3に熱を与え
て等価電圧の調整を行う。このため、電流値と電流供給
時間を電源側で制御することにより制御性良く等価電圧
の調整を行うことができるのである。このため、エレク
トレット3の等価電圧のばらつきを小さくできるので、
駆動電圧のばらつきが小さな静電駆動型リレーを得るこ
とができるのである。
【0054】図19に加速度センサの断面図を示す。本
加速度センサの基本構造は実施の形態1の図3と略同じ
であり、その特徴とするところは、エレクトレット3が
固定片20に検出用電極を兼ねる固定電極25を介して
形成され、可動片10の重り部13と対向しており、固
定片20と可動片10とを接合した後に検出用電25に
電流を流すことによってエレクトレット3の等価電圧が
調整されていることにある。ここで、抵抗加熱用電極2
5が検出用電極を兼ねているので、別途検出用電極を形
成する必要がないので、工程数を削減でき、コストを低
減させることができる。
【0055】以下、上記加速度センサの製造方法を簡単
に説明する。本加速度センサの製造方法も実施の形態1
の加速度センサの製造方法と略同じなので、特徴となる
工程についてのみ説明する。まず、固定片20の製造方
法について述べる。ガラス基板である絶縁基板23をエ
ッチングすることによって凹所4を形成し、凹所4の内
周面の底部にCrよりなり検出用電極を兼ねる抵抗加熱
用電極25を形成する。その後、検出用電極25を覆う
ようにエレクトレット用の酸化膜3を形成する。その
後、コロナ放電によって酸化膜3を帯電させることによ
りエレクトレット3を形成する。
【0056】その後、別途形成した可動片10と、固定
片20とを陽極接合技術によって接合する。さらに、そ
の後、抵抗加熱用電極25に電流を流すことによってエ
レクトレット3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。こ
のため、電流値と電流供給時間を電源側で制御すること
により制御性良く等価電圧の調整を行うことができるの
である。このため、センサ出力のばらつきが小さな加速
度センサが得られるのである。
【0057】図20に圧力センサの断面図を示す。本圧
力センサの基本構造は実施の形態1の図4と略同じであ
り、その特徴とするところは、エレクトレット3が固定
片20に検出用電極25を介して形成され、可動片10
の可動部10a’と対向しており、固定片20と可動片
10とを接合した後に、検出用電極を兼ねる抵抗加熱用
電極25に電流を流すことによってエレクトレット3の
等価電位が調整されていることにある。ここで、抵抗加
熱用電極25が検出用電極を兼ねているので別途検出用
電極を形成する必要がなく、工程数を削減でき、製造コ
ストを低減することができる。
【0058】以下、上記圧力センサの製造方法を簡単に
説明する。本圧力センサの製造方法も実施の形態1の圧
力センサの製造方法と略同じなので、特徴となる工程に
ついてのみ説明する。本圧力センサでは、固定片20に
例えばCrよりなる検出用電極25を形成した後、検出
用電極25上にエレクトレット用の酸化膜3を形成す
る。次に、コロナ放電によって酸化膜3を帯電させるこ
とによりエレクトレット3を形成する。
【0059】その後、別途形成した可動片10と、固定
片20とを陽極接合技術によって接合すする。さらに、
その後、検出用電極25に電流を流すことによってエレ
クトレット3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。この
ため、電流値と電流供給時間を電源側で制御することに
より制御性良く等価電圧の調整を行うことができるので
ある。このため、センサ出力のばらつきが小さな圧力セ
ンサが得られるのである。
【0060】図21にマイクロホンの断面図を示す。本
マイクロホンの基本構造は実施の形態1の図6と略同じ
であり、その特徴とするところは、エレクトレット3が
固定片20に検出用電極を兼ねる抵抗加熱用電極25を
介して形成され、可動片10の可動部10a’と対向し
ており、固定片20と可動片10とを接合した後に、抵
抗加熱用電極25に電流を流すことによってエレクトレ
ット3の等価電位が調整されていることにある。ここ
で、抵抗加熱用電極25が検出用電極を兼ねているので
別途検出用電極を形成する必要がなく、工程数を削減で
き、製造コストを低減することができる。
【0061】以下、上記マイクロホンの製造方法を簡単
に説明する。本マイクロホンの製造方法も実施の形態1
のマイクロホンの製造方法と略同じなので、特徴となる
工程についてのみ説明する。本マイクロホンでは、固定
片20に例えばCrよりなる検出用電極25を形成した
後、抵抗加熱用電極25上にエレクトレット用の酸化膜
3を形成し、その後、絶縁基板23に穴を開け空気孔5
1を形成することによって図21に示す構造が得られ
る。その後、コロナ放電によって酸化膜3を帯電させる
ことによりエレクトレット3を形成する。
【0062】その後、別途形成した可動片10と、固定
片20とを陽極接合技術によって接合すする。さらに、
その後、抵抗加熱用電極25に電流を流すことによって
エレクトレット3に熱を与えて等価電圧の調整を行う。
このため、電流値と電流供給時間を電源側で制御するこ
とにより制御性良く等価電圧の調整を行うことができる
のである。その結果、エレクトレット3の等価電圧のば
らつきを小さくでき、出力ばらつきが小さなマイクロホ
ンを得ることができるのである。
【0063】なお、各実施の形態1で説明したレーザ照
射や抵抗加熱によるエレクトレットの等価電圧のばらつ
きを抑える技術はコロナ放電によってエレクトレット化
を行った後の調整にも採用してもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明は、エレクトレットが、
固定片と可動片とを接合した後に等価電圧が調整されて
いるので、エレクトレットの等価電圧のばらつきが小さ
く、性能ばらつきが小さなエレクトレット応用装置を提
供することができるという効果がある。
【0065】請求項2の発明は、エレクトレットを形成
して固定片と可動片とを接合した後に、可動部のエレク
トレットが形成された面と反対側の面にレーザ照射を行
うことので、レーザの強度、パルス幅、レーザ照射時間
等を任意に設定することによって前記可動部を介してエ
レクトレット3に与える熱の温度を制御することによ
り、エレクトレットの等価電圧を制御性良く調整するこ
とができるという効果がある。また、比較的波長が短い
青色域から紫外線域までのレーザを用いることにより光
励起によってエレクトレットの等価電圧を制御性良く小
さくすることができるので、等価電圧を調整してエレク
トレット応用装置の性能ばらつきを小さくすることがで
きるという効果がある。
【0066】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、エレクトレットと可動部との間に抵抗加熱用電極が
形成されているので、固定片と可動片とを接合した後に
前記抵抗加熱用電極に電流を流すことによって前記エレ
クトレットに効率良く熱を与えて等価電圧の調整を行う
ことができ、この際に電流値と電流供給時間を電源側で
制御することにより前記エレクトレットに与える熱を調
整でき、制御性良く等価電圧の調整を行うことができる
から、エレクトレットの等価電圧のばらつきが小さく、
性能ばらつきが小さなエレクトレット応用装置を提供す
ることができるという効果がある。
【0067】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、可動部のエレクトレットが形成された面と反対側の
面に抵抗加熱用電極が形成されているので、固定片と可
動片とを接合した後に前記抵抗加熱用電極に電流を流す
ことによって前記エレクトレットに効率良く熱を与えて
等価電圧の調整を行うことができ、この際に電流値と電
流供給時間を電源側で制御することにより前記エレクト
レットに与える熱を調整できるから、制御性良く等価電
圧の調整を行うことができ、エレクトレットの等価電圧
のばらつきが小さくて性能ばらつきが小さなエレクトレ
ット応用装置を提供することができるという効果があ
る。
【0068】請求項5の発明は、固定電極を有する固定
片と、前記固定電極に空隙を介して対向する可動部を有
し前記可動部が揺動自在に支持され前記固定片に接合さ
れた可動片と、前記固定片の固定電極の前記可動部に対
向する面に形成されたエレクトレットとを有し、前記エ
レクトレットは、前記固定片と前記可動片とを接合した
後に等価電圧が調整されていることを特徴とするもので
あり、前記エレクトレットの等価電圧のばらつきが小さ
いので、性能ばらつきの小さなエレクトレットを提供す
ることができるという効果がある。
【0069】請求項6の発明は、固定片と可動片とを接
合した後に前記抵抗加熱用電極に電流を流し前記抵抗加
熱用電極を加熱することによって前記エレクトレットの
等価電圧を調整するので、前記抵抗加熱用電極に流す電
流の大きさ及び供給時間を制御することによりエレクト
レットの等価電圧を制御性良く調整することができると
いう効果がある。
【0070】請求項7の発明は、固定片と可動片とを接
合した後に前記抵抗加熱用電極に電流を流し前記抵抗加
熱用電極を加熱することによって前記エレクトレットの
等価電圧を調整するので、前記抵抗加熱用電極に流す電
流の大きさ及び供給時間を制御することによりエレクト
レットの等価電圧を制御性良く調整することができると
いう効果がある。
【0071】請求項8の発明は、請求項3又は請求項4
の発明において、抵抗加熱用電極が、入力電圧印加用電
極又は出力電圧検出用電極を兼ねるので、製造工程を削
減でき、製造コストを低減することができるという効果
がある。請求項9の発明は、請求項1、3、4、8いず
れか1項に記載の発明において、可動部は固定電極に対
向する可動電極を有し前記固定電極と前記可動電極との
間に印加される外部電圧によって発生する静電力で前記
固定電極側に一端部が移動するように他端部が支持固定
され、前記可動部の移動により互いに接離する接点が可
動部の一端部とこの一端部に対応する固定片の端部とに
形成され、これら接点が外部電気回路に接続された静電
駆動型リレーを構成したので、駆動電圧のばらつきが小
さな静電駆動型リレーを提供することができるという効
果がある。
【0072】請求項10の発明は、請求項1、3、4、
8いずれか1項に記載の発明において、可動片は重り
部、一端が前記重り部に一体連結された撓み部、前記撓
み部の他端が一体連結され前記撓み部により前記重り部
を揺動自在に支持する支持部が形成され、固定片は前記
重り部と間隔を空けて対向する固定電極を有し前記可動
片に接合される加速度センサを構成したので、センサ出
力のばらつきが小さな加速度センサを提供することがで
きるという効果がある。
【0073】請求項11の発明は、請求項1、3、4、
8いずれか1項に記載の発明において、可動部がダイア
フラム部よりなり、圧力センサを構成したので、センサ
出力のばらつきが小さな圧力センサを提供することがで
きるという効果がある。請求項12の発明は、可動部が
ダイアフラム部よりなり、可動片及び固定片の少なくと
もどちらか一方に前記ダイアフラム部と前記固定片との
間の空間と外部とを連通させる通気孔を備えたマイクロ
ホンを構成したので、出力のばらつきが小さなマイクロ
ホンを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す概略断面図である。
【図2】実施の形態1の静電駆動型リレーの断面図であ
る。
【図3】実施の形態1の加速度センサの断面図である。
【図4】実施の形態1の圧力センサの断面図である。
【図5】同上の固定片と可動片とを接合する時の熱の流
れの説明図である。
【図6】実施の形態1のマイクロホンの断面図である。
【図7】実施の形態2を示す概略断面図である。
【図8】実施の形態2の静電駆動型リレーの断面図であ
る。
【図9】実施の形態2の加速度センサの断面図である。
【図10】実施の形態2の圧力センサの断面図である。
【図11】実施の形態2のマイクロホンの断面図であ
る。
【図12】実施の形態3を示す概略断面図である。
【図13】実施の形態3の静電駆動型リレーの断面図で
ある。
【図14】実施の形態3の加速度センサの断面図であ
る。
【図15】実施の形態3の圧力センサの断面図である。
【図16】実施の形態3のマイクロホンの断面図であ
る。
【図17】実施の形態4を示す断面図である。
【図18】実施の形態4の静電駆動型リレーの断面図で
ある。
【図19】実施の形態4の加速度センサの断面図であ
る。
【図20】実施の形態4の圧力センサの断面図である。
【図21】実施の形態4のマイクロホンの断面図であ
る。
【符号の説明】
3 エレクトレット 4 空隙 10 可動片 10a 可動部 20 固定片

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記可動部における前記固定片に対向する面側に形成され
    たエレクトレットとを有し、前記エレクトレットは、前
    記固定片と前記可動片とを接合した後に等価電圧が調整
    されていることを特徴とするエレクトレット応用装置。
  2. 【請求項2】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合される可動片と、前
    記可動部における前記固定片に対向する面側に形成され
    るエレクトレットとを有するエレクトレット応用装置の
    製造方法において、前記エレクトレットを形成して前記
    固定片と前記可動片とを接合した後に、可動部のエレク
    トレットが形成された面と反対側の面にレーザ照射を行
    うことによって前記エレクトレットの等価電圧を調整す
    る調整工程を有することを特徴とするエレクトレット応
    用装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 エレクトレットと可動部との間に抵抗加
    熱用電極が形成されて成ることを特徴とする請求項1記
    載のエレクトレット応用装置。
  4. 【請求項4】 可動部のエレクトレットが形成された面
    と反対側の面に抵抗加熱用電極が形成されて成ることを
    特徴とする請求項1記載のエレクトレット応用装置。
  5. 【請求項5】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合された可動片と、前
    記固定片の固定電極の前記可動部に対向する面に形成さ
    れたエレクトレットとを有し、前記エレクトレットは、
    前記固定片と前記可動片とを接合した後に等価電圧が調
    整されていることを特徴とするエレクトレット応用装
    置。
  6. 【請求項6】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合される可動片と、前
    記可動部における前記固定片に対向する面側に形成され
    るエレクトレットとを有するエレクトレット応用装置の
    製造方法において、前記可動部における前記固定片に対
    向する面側に抵抗加熱用電極を形成する第1の工程と、
    前記抵抗加熱用電極の表面に前記エレクトレットを形成
    する第2の工程と、前記固定片と前記可動片とを接合す
    る第3の工程と、前記固定片と前記可動片とを接合した
    後に前記抵抗加熱用電極に電流を流し前記抵抗加熱用電
    極を加熱することによって前記エレクトレットの等価電
    圧を調整する第4の工程を有することを特徴とするエレ
    クトレット応用装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 固定電極を有する固定片と、前記固定電
    極に空隙を介して対向する可動部を有し前記可動部が揺
    動自在に支持され前記固定片に接合される可動片と、前
    記可動部における前記固定片に対向する面側に形成され
    るエレクトレットとを有するエレクトレット応用装置の
    製造方法において、前記可動部における前記固定片に対
    向する面と反対側の面に抵抗加熱用電極を形成する第1
    の工程と、前記可動部における前記固定片と対向する面
    側に前記エレクトレットを形成する第2の工程と、前記
    固定片と前記可動片とを接合する第3の工程と、前記固
    定片と前記可動片とを接合した後に前記抵抗加熱用電極
    に電流を流し前記抵抗加熱用電極を加熱することによっ
    て前記エレクトレットの等価電圧を調整する第4の工程
    を有することを特徴とするエレクトレット応用装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 抵抗加熱用電極が、入力電圧印加用電極
    又は出力電圧検出用電極を兼ねることを特徴とする請求
    項3又は請求項4記載のエレクトレット応用装置。
  9. 【請求項9】 可動部は固定電極に対向する可動電極を
    有し前記固定電極と前記可動電極との間に印加される外
    部電圧によって発生する静電力で前記固定電極側に一端
    部が移動するように他端部が支持固定され、前記可動部
    の移動により互いに接離する接点が可動部の一端部とこ
    の一端部に対応する固定片の端部とに形成され、これら
    接点が外部電気回路に接続された静電駆動型リレーを構
    成したことを特徴とする請求項1、3、4、8のいずれ
    か1項に記載のエレクトレット応用装置。
  10. 【請求項10】 可動片は重り部、一端が前記重り部に
    一体連結された撓み部、前記撓み部の他端が一体連結さ
    れ前記撓み部により前記重り部を揺動自在に支持する支
    持部が形成され、固定片は前記重り部と間隔を空けて対
    向する固定電極を有し前記可動片に接合される加速度セ
    ンサを構成したことを特徴とする請求項1、3、4、8
    のいずれか1項に記載のエレクトレット応用装置。
  11. 【請求項11】 可動部がダイアフラム部よりなり、圧
    力センサを構成したことを特徴とする請求項1、3、
    4、8のいずれか1項に記載のエレクトレット応用装
    置。
  12. 【請求項12】 可動部がダイアフラム部よりなり、可
    動片及び固定片の少なくともどちらか一方に前記ダイア
    フラム部と前記固定片との間の空間と外部とを連通させ
    る通気孔を備えたマイクロホンを構成したことを特徴と
    する請求項1、3、4、8のいずれか1項に記載のエレ
    クトレット応用装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000028462A (ja) * 1998-07-14 2000-01-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変換装置
JP2002521695A (ja) * 1998-07-31 2002-07-16 リットン システムズ インコーポレイテッド マイクロメカニカル半導体加速度計
JP2006165724A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Audio Technica Corp エレクトレットコンデンサマイクロホンユニットの製造方法
JP2007525805A (ja) * 2004-02-27 2007-09-06 エーアーデーエス・ドイッチュラント・ゲーエムベーハー 湾曲スイッチング素子を備えた高周波memsスイッチおよびこのスイッチの製造方法

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