JPH09257537A - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JPH09257537A
JPH09257537A JP8063313A JP6331396A JPH09257537A JP H09257537 A JPH09257537 A JP H09257537A JP 8063313 A JP8063313 A JP 8063313A JP 6331396 A JP6331396 A JP 6331396A JP H09257537 A JPH09257537 A JP H09257537A
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JP
Japan
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grain
capacitance
moisture
sensor
type sensor
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JP8063313A
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English (en)
Inventor
Teruyoshi Tonami
照喜 戸波
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱穀装置における脱穀・選別処理を正確にす
る。 【解決手段】 揺動選別機構におけるグレンパン等の穀
粒通過箇所に流量測定用の静電容量形センサを配置する
一方、それより下方に配置した一番受け樋の流穀板の表
面に、水分補正用の静電容量形センサを配置し、水分保
有量の検出値β2が予め設定された設定値α3より小さ
いときには(S7:yes )、揺動選別機構のチャフシー
ブを開き度を増減調節し(S8)、検出値β2が設定値
α3より大きいときには(S7:no)、穀粒流量の如何
に拘らずチャフシーブの開きトナーを全開にする(S1
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀穀粒の単位時
間あたりの流量を測定するための装置を備えた自走自脱
式コンバイン及び据え置き式の脱穀装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンバイン等の脱穀装置におけ
る扱室にて脱穀された籾や穀粒等の粒状被処理物は、扱
室の下方に備えられた揺動選別機構と、その前方下部に
配置された唐箕フアンによる選別風とにより穀粒と藁屑
とに選別され、精粒としての穀粒を一番樋に集める一
方、枝梗付着粒や穂切れ粒等の二番還元物は二番受樋に
集め、その二番還元スロワーから二番還元筒を介して前
記扱室に還元して再処理するようにしている。
【0003】この場合、単位時間あたりの脱穀量が多過
ぎるとこれにつれて二番還元物の量が多くなり、扱室内
での処理量が多過ぎて過負荷の状態が生じる。この状態
を感知して扱室への穀稈の供給量を減少させたり、揺動
選別機構におけるチャフシーブの水平に対する傾斜角度
を変更したり、コンバインの前進速度を減速させて脱穀
量を減少させたりするため、実開昭60−121741
号公報では、二番還元筒に超音波センサを設けて、当該
二番還元筒内の単位時間当たりの穀粒の流量を測定する
ことが開示されている。
【0004】他方、特開平3−8480号公報では、揺
動選別機における穀粒選別用の傾斜板に静電容量形セン
サを配置して、流落ちる穀粒の有無を判断することを提
案しているが、穀粒の流下量を計測するまでには至って
いないのであった。そこで本出願人は、先に、特願平7
−310198号等において、静電容量形センサでは、
自由電荷を持たない非導電性物(誘電体)であっても、
これを電極に接近させると誘電体(絶縁物)の分子レベ
ルで電荷が移動するという分極が発生して、結果的に
は、誘電体(絶縁物)の量に応じて電極の静電容量が増
減するという現象を利用して、電気的に絶縁物である籾
などの穀粒の流量を測定することを提案した。即ち、脱
穀装置における揺動選別機構やその下方の受け樋等の流
穀板上に静電容量形センサを配置して、当該流穀板上を
流れ落ちる穀粒の層厚さを検出することにより、単位時
間当たりの穀粒流量を正確に測定することを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電容
量形センサでは、穀粒流量が同一でも被検出物である穀
粒等の水分保有量により、検出される静電容量が変化す
るという問題がある一方、脱穀装置では、脱穀する穀稈
ひいては籾(穀粒)等が朝露や雨で濡れている場合及び
脱穀した穀粒量が多い場合には、揺動選別機構における
チャフシーブの開き度を大きくして被処理物の漏下を円
滑にする必要がある。
【0006】また、処理すべき穀粒の水分(水分保有
量)が多すぎる場合、脱穀した穀粒量ひいては穀粒流量
が少なくても、揺動選別機構におけるチャフシーブ等に
穀粒等がへばり付きやすいという問題がある。そこで、
本発明は、これらの問題を解決して、円滑に選別処理で
きる脱穀装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明の脱穀装置は、扱室の下方に、揺動選別機構と
その下方位置の一番穀粒受け樋とを備えてなるコンバイ
ン等の脱穀装置において、前記揺動選別機構等における
穀粒通過する箇所には、その個所を通過する穀粒等の粒
状被処理物の通過量によって変化する静電容量を計測す
るように構成した静電容量形センサ及び穀粒の水分補正
用静電容量形センサを配置し、水分補正用静電容量形セ
ンサの検出値に応じて、前記揺動選別機構におけるチャ
フシーブの開き度を調節すべく駆動手段を作動させ、且
つ水分補正用静電容量形センサの検出値が予め設定した
一定値以上の時には、前記開き度を全開すべく駆動手段
を作動させる制御手段を備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の脱穀装置において、前記水分補正用静電容量形
センサに近接させて、当該水分補正用静電容量形センサ
に穀粒を誘導するための誘導手段を設けたものである。
【0009】
【発明の効果】即ち、本発明では、脱穀装置の揺動選別
機構等における穀粒通過する箇所には、その個所を通過
する穀粒等の粒状被処理物の通過量によって変化する静
電容量を計測するように構成した静電容量形センサ及び
穀粒の水分補正用静電容量形センサを配置したので、こ
の両静電容量形センサの検出値により、穀粒の単位時間
当たりの流量と、穀粒に含まれ、または付着する水分の
多少とを検知することができる。
【0010】従って、前記両静電容量形センサの検出値
に応じて、駆動手段を作動させて揺動選別機構のチャフ
シーブの開き度を調節することで、選別処理の精度を向
上させることができる。しかも、水分補正用静電容量形
センサの検出値が予め設定した一定値以上の時には、揺
動選別機構のチャフシーブの開き度を全開させることに
より、穀粒もしくは穀稈が雨に濡れたり、水浸し状態の
ように水分が多すぎる場合には、穀粒の流量が少なくて
も、選別処理を円滑にできるのである。
【0011】また、請求項2に記載の発明のように、前
記水分補正用の静電容量形センサに接近させて誘導手段
を配置すれば、穀粒流量の少ない脱穀開始直後におい
て、この誘導手段にて水分補正用の静電容量形センサの
配置個所に穀粒を集めることができ、水分補正用の静電
容量形センサの個所にて一定流量に対する水分保有量に
対する補正値の算出を迅速にできるという効果を奏する
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明をコンバインに適用し
た実施例について説明すると、図1は左右一対の走行ク
ローラ2を有するコンバインの走行機体1の側面図であ
り、図2は走行機体1の平面図、図3は走行機体1上の
脱穀装置3の側断面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面
図である。
【0013】走行機体1の進行方向に向かって左側には
脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部には図示しない
油圧シリンダにより昇降動可能な刈取前処理装置4を配
置する。刈取前処理装置4の下部フレームの下部側には
バリカン式の刈取装置5を、前方には6条分の穀稈引起
装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置3におけ
るフイードチェン7前端との間には穀稈搬送装置が配置
され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体9が突出し
ている。
【0014】脱穀装置3における扱室10内の扱胴11
の回転軸線が走行機体1の進行方向に沿うように配置
し、扱室10の左端に配置されたフイードチェン7にて
根元部を挟持されて搬送される穀稈の穂先部が扱胴11
の下面側で脱穀される。扱室10の下部の処理室12に
は、排塵口13を除いてクリンプ網14が張設され、こ
のクリンプ網14を漏下した被処理物は、その下方で走
行機体1の進行方向に沿って前後揺動する揺動選別機構
15における前後対のフイードパン16,17に受けら
れ、チャフシーブ18にて揺動選別を受ける。そのと
き、その下方の唐箕フアン19及び前記前後対のフイー
ドパン16,17に送風する送塵フアン20にて被処理
物は風選別を受けつつグレンパン21及び選別網22か
ら一番受け樋23方向に落下する。なお、扱室10の側
方には処理胴29が配置され、扱胴11後部側方にて被
処理物の一部が処理胴29方向に送られてさらに脱穀処
理される。
【0015】揺動選別機構15の後部チャフシーブから
落下した二番処理物は、二番受け樋24にて受けられ、
そのスクリューコンベヤ24a及び二番還元コンベヤ2
5を介して篩線26上に放出されて、再度の選別を受け
る。前記揺動選別及び風選別を受けて清粒となった穀粒
は一番受け樋23のスクリューコンベヤ23aを介して
穀粒タンク27に集められ、排出オーガ28を介して機
外に搬出される。処理室12内の塵は吸引フアン30に
て機外に排出され、フイードチェン7の後端で受け継が
れた排藁は、排藁チェン31を介して長い状態で走行機
体1の後方に排出されるか、または排藁カッタ33にて
適宜短く切断した後排出される。なお、符号32は、走
行機体1の前部右側に配置した運転室である。
【0016】前記処理室12内にてリンクに支持され、
図示しない揺動用のアクチュエータにて前後揺動する揺
動選別機構15におけるチャフシーブ18は、処理室1
2の一側板12aと他側板12bに沿って配設する左右
両側板35,35間に前記揺動方向と略直角方向に長手
の細幅板製のフイン36を適宜間隔にて多数枚並設配置
し、各フイン36の左右両側上端の枢支ピンを各側板3
5に回動可能に枢支する一方、各フイン36の左右両側
下端の枢支ピンをチャフ連結バー37に回動可能に連結
し、このチャフ連結バー37に連結した回動レバー機構
38をワイヤ39を介して開き度制御手段における扇型
ギヤ40に連結し、この扇型ギヤ40に開き度制御モー
タ41のピニオンギヤ42を噛み合わせる。
【0017】そして、開き度制御モータ41を正回転方
向に回動すると、フイン36の傾斜角度を水平面に対し
て大きくするようにチャフ連結バー37を後移動させ、
唐箕フアン19からの選別風を上向き斜め後方に通過さ
せる風量が多くなり、開き度制御モータ41を逆回転方
向に回動すると、フイン36の傾斜角度を水平面に対し
て小さくするようにチャフ連結バー37を前移動させ、
唐箕フアン15からの選別風を上向き斜め後方に通過さ
せる風量が少なくなるように制御するのである(図5参
照)。
【0018】前記揺動選別機構15におけるチャフシー
ブ18の中途部上方及び/またはその下方の傾斜状のグ
レンパン21の上面側に、それらの箇所を通過する穀粒
の流量を検出するための静電容量形センサ45,46を
配置する。他方、一番受け樋24における流穀板上面側
には、前記脱穀した穀粒の水分による静電容量の変位を
補正するための静電容量形センサ50を配置する(図3
及び図6参照)。この場合、各静電容量形センサ45,
46,50は、図7〜図9に示すように、セラミックス
製等の電気絶縁材料からなる基板51の表面に、一方の
電極部52aと他方の電極部52bとを、平面視で相互
に櫛歯状に並ぶように平板状に配置するものである。こ
の場合、両電極部52a,52bの各櫛歯部同士が互い
に相手の櫛歯部の隙間に位置するよう噛み合わせ状に配
置し、且つ隣接する電極部52a,52bの各櫛歯部同
士の間に適宜寸法の隙間があるように配置する。換言す
ると、気絶縁性の基板51の広幅面に沿って形成した一
対の櫛歯状の電極部52a,52bを、その各櫛歯部の
先端が相互に相手側の櫛歯部の根元側に挿し込むように
構成したものである。そして、粒状被処理物の流れ方向
(図7の矢印E)が、両電極部52a,52bの各櫛歯
部の長手方向にほぼ沿うようにしても良いし、図8に示
すように、櫛歯部の長手方向と直交する等交叉するよう
に、各静電容量形センサを配置しても良い。なお、各静
電容量形センサの各電極部の表面を、合成樹脂製のフイ
ルム、例えば、ポリプロピレンやポリイミド樹脂などの
膜体53で覆って(図9参照)、湿度等による電極の劣
化を防止することが好ましい。
【0019】これらの静電容量形センサ45,46,5
0は、流穀板(グレンパン21や受け樋板)の表面に前
記基板51または該基板51を表面に張りつけた支持板
54をその広幅面が穀粒の流れ方向に沿うように立設す
ることにより、流下する層厚さH1の穀粒の層55が一
方の電極部52aと他方の電極部52bとに跨がってい
る部分の静電容量の増大変化を計測することで、前記と
同様に単位時間当たりの穀粒流量を計測できるのであ
る。なお、チャフシーブ18の中途部上方に静電容量形
センサ45を配置する場合、揺動選別機構15の側板3
5から突出するブラケット(図示せず)に静電容量形セ
ンサ45を取付けする。
【0020】また、前記傾斜状の一番受け樋23の表面
には、水分補正用の静電容量形センサ50に向かって穀
粒等の粒状被処理物を集めて通過させるように穀粒を誘
導するための誘導手段としての、左右一対のガイド板5
6a,56bを平面視略逆「ハ」字状等に配置し、左右
一対のガイド板56a,56bの配置間隔の短い下流側
に、水分補正用の静電容量形センサ50を立設するので
ある(図6及び図10参照)。このように誘導手段とし
ての左右一対のガイド板56a,56bの下流側等に水
分補正用の静電容量形センサ50を立設すれば、図11
に示すごとく、流下する穀粒等の粒状被処理物を一箇所
に集めて、その層54の厚さH2を、水分補正用の静電
容量形センサ50の高さより大きくなるようにすること
ができるから、立設した水分補正用の静電容量形センサ
50の広幅面を完全に埋めた状態になる一定流量で流下
する穀粒等の粒状被処理物の静電容量値を迅速且つ確実
に検出することができるのである。
【0021】図12は、一つの静電容量形センサ46を
代表してその測定回路図(ブロック図)の第1実施例を
示すものであり、粒状被処理物の流量を測定すべき静電
容量形センサ46の一方の電極52a側と、比較用(基
準用)のコンデンサセンサ57の一方の電極とに発振回
路60に接続して、交流電界を加える。この場合、比較
用のコンデンサ57は、その静電容量が温度、湿度等の
使用環境によって変化しないものであり、粒状被処理物
を通過させないことは勿論であって、いわゆる基準の静
電容量を知るためのセンサとなるものであって、通常、
所定の静電容量値のコンデンサを使用する。
【0022】そして、静電容量形センサ46の他方の電
極52bからの検出信号を電気容量/電圧変換回路(C
/V変換)61aを介して、前記検出した静電容量を電
圧に変換した後、電圧比較回路62に入力する。同様
に、比較用(基準用)のコンデンサ57の他方の電極か
らの検出信号を電気容量/電圧変換回路(C/V変換)
61bを介して、前記検出した静電容量を電圧に変換し
た後、電圧比較回路62に入力し、前記基準コンデンサ
57の静電容量に対する測定用の静電容量形センサ46
の電圧値の差の出力値を求めるべく差動増幅回路63に
入力する。
【0023】同様に、水分補正用の静電容量形センサ5
0の一方の電極52a側と、比較用(基準用)のコンデ
ンサセンサ58の一方の電極とに発振回路60に接続し
て、交流電界を加える。この場合のコンデンサセンサ5
8もその静電容量が温度、湿度等の使用環境によって変
化しないものである。そして、水分補正用の静電容量形
センサ50の他方の電極52bからの検出信号を電気容
量/電圧変換回路(C/V変換)64aを介して、前記
検出した静電容量を電圧に変換した後、電圧比較回路6
5に入力する。同様に、比較用(基準用)のコンデンサ
58の他方の電極からの検出信号を電気容量/電圧変換
回路(C/V変換)64bを介して、前記検出した静電
容量を電圧に変換した後、電圧比較回路65に入力し、
前記基準コンデンサ58の静電容量に対する水分補正用
の静電容量形センサ50の電圧値の差の出力値を求める
べく差動増幅回路66に入力する。そして、両差動増幅
回路63,66の出力信号をマイクロコンピュータ式の
コントローラユニット67に入力して、流下する穀粒の
水分保有量と、その流量とを演算により算出するのであ
る。
【0024】即ち、差動増幅回路66では、流量が一定
量、例えば、流量100における穀粒の水分保有量によ
る静電容量の変化値が求められるから、差動増幅回路6
6の出力自体で穀粒の水分保有量の大小関係が数値的に
演算できる。そして、他方の差動増幅回路63にて得ら
れた検出値(水分保有量は同じであるが流量が未知数の
ものに対する検出値)と、前記差動増幅回路66の検出
値との比較により、グレンパン21の箇所を通過する穀
粒の単位時間当たりの流量が測定できるのである。
【0025】これにより、コントローラユニット67に
て前記穀粒流量が大きい、水分保有量が多いと判断し、
または、穀粒流量が小さい、水分保有量が少ない等と判
断して、所定の駆動回路68を作動させてアクチュエー
タ69を駆動するのである。例えば、一番受け樋23へ
の穀粒流量が大きく且つ水分保有量が多いときには、揺
動選別機構5におけるフイン36の傾斜角度を大きくし
て(チャフシーブの開き度を大きくして)、チャフシー
ブ18上に被処理物が溜まり過ぎるのを防止して円滑に
穀粒を漏下させる。
【0026】反対に穀粒流量が小さく、且つ水分保有量
が少ない場合には、フイン36の傾斜角度を小さくなる
ようにして漏下量を減少させるというように前記フイン
36の角度を増減させる開き度制御モータ41を駆動す
る一方、表示メータ70にてその状態の表示をするので
ある。前記穀粒流量の大小と、水分保有量の多少との組
合せが種々あり得るので、その変数組合せに応じて、フ
ァジィ推論により、揺動選別機構の揺動振幅の調節とチ
ャフシーブの開き度の調節との組合せ制御を実行しても
良いし、チャフシーブの開き度の調節と、揺動選別機構
15に風量を送るべく送塵フアン20及び/又は唐箕1
9の空気吸引口の開口面積を大小調節するように図示し
ないアクチュエータを作動させる組合せ調節制御であっ
ても良い。
【0027】また、例えば、穀粒流量が大きくなれば、
コンバインの走行速度を減速して刈取り脱穀量を減少せ
しめたり、揺動選別機構15におけるフイン36を立て
て一番受樋側への穀粒落下量を増大させたりし、反対に
被処理物の流量が少ない時には、刈取り脱穀量を増大す
るためコンバインの走行速度を早めたり、さらには、揺
動選別機構15の振動数や振動振幅を大きくして揺動選
別作用を増大せしめたり、唐箕フアン19の回転速度を
上げるなどにより単位時間当たりの穀粒選別能力を増大
させる等の制御を実行しても良い。
【0028】なお、水分補正用の静電容量形センサ50
による検出値が予め設定した値より大きく、湿材が刈取
られたものと判断するときには、穀粒の流量の如何に拘
らず、チャフシーブ18の開き度を全開となるように制
御することが望ましい。その制御態様を図13に示すフ
ローチャートで示す。即ち、制御のスタートに続いて、
刈取及び脱穀作業に先立ち、静電容量形センサ46及び
水分補正用の静電容量形センサ50の各検出値を読み込
んでその値(データ)を記憶する(S1)。これは、静
電容量形センサ46及び水分補正用の静電容量形センサ
50の箇所には空気しかない状態の静電容量形センサ4
6の静電容量値(第1基準値=α1)及び水分補正用の
静電容量形センサ50の静電容量値(第2基準値=α
2)を検出することになる。次いで、予め設定された水
分保有量に関する設定値α3をメモリから読出す(S
2)。さらに、刈取脱穀作業を開始し(S3)、次に適
宜時間間隔毎に静電容量形センサ46及び水分補正用の
静電容量形センサ50の各検出値(β1、β2)を読み
込む(S4)。
【0029】そして、水分補正用の静電容量形センサ5
0の検出値β2が前記第2基準値(α2)と異なるか否
かを判断する(S5)。異なっていれば(S5:yes
)、脱穀開始直後の漏下した穀粒が水分補正用の静電
容量形センサ50の箇所まで到達しているのだから、そ
の検出値β2に基づいて、穀粒の水分保有量を算出し
(S6)、次いで、検出値β2が予め設定されてメモリ
に記憶保持された設定値α3より大きいか否を判別し
(S7)、β2<α3の場合には(S7:no)、β1と
β2との比較により、穀粒の流量を算出し(S8)、こ
れらの検出結果に基づいて、チャフシーブ18の開き度
を調節すべく開き度制御モータ41を駆動する(S
8)。
【0030】他方、β2≧α3の場合には(S7:yes
)、穀稈が雨に濡れ、もしくは水びたし状態であると
判断して、穀粒の流量算出することなく、チャフシーブ
18の開き度を全開にするように開き度制御モータ41
を駆動するのである(S10)。なお、前記水分補正用
の静電容量形センサは、揺動選別機構15におけるチャ
フシーブ17の上方に配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側断面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】脱穀装置の側断面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】チャフシーブの開き度制御手段の概略側面図で
ある。
【図6】グレンパン及び一番受け樋部分の要部斜視図で
ある。
【図7】静電容量形センサの第1実施例の正面図であ
る。
【図8】静電容量形センサの第2実施例の正面図であ
る。
【図9】図8及び図9のIX−IX線断面図である。
【図10】一番受け樋部分における水分補正用静電容量
形センサの配置状態を示す平面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視側面図である。
【図12】静電容量形センサによる測定回路の実施例を
示すブロック図である。
【図13】脱穀・選別制御のフローチャートを示す。
【符号の説明】
3 脱穀装置 15 揺動選別機構 18 チャフシーブ 21 グレンパン 23 一番受け樋 40 開き度制御駆動モータ 45,46,50 静電容量形センサ 51 基板 52a,52b 電極部 63,66 差動増幅回路 67 コントローラユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室の下方に、揺動選別機構とその下方
    位置の一番穀粒受け樋とを備えてなるコンバイン等の脱
    穀装置において、前記揺動選別機構等における穀粒通過
    する箇所には、その個所を通過する穀粒等の粒状被処理
    物の通過量によって変化する静電容量を計測するように
    構成した静電容量形センサ及び穀粒の水分補正用静電容
    量形センサを配置し、水分補正用静電容量形センサの検
    出値に応じて、前記揺動選別機構におけるチャフシーブ
    の開き度を調節すべく駆動手段を作動させ、且つ水分補
    正用静電容量形センサの検出値が予め設定した一定値以
    上の時には、前記開き度を全開すべく駆動手段を作動さ
    せる制御手段を備えたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記水分補正用静電容量形センサに近接
    させて、当該水分補正用静電容量形センサに穀粒を誘導
    するための誘導手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の脱穀装置。
JP8063313A 1996-03-19 1996-03-19 脱穀装置 Pending JPH09257537A (ja)

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