JPH09257133A - 密封装置及び密封装置の製造方法 - Google Patents

密封装置及び密封装置の製造方法

Info

Publication number
JPH09257133A
JPH09257133A JP8094848A JP9484896A JPH09257133A JP H09257133 A JPH09257133 A JP H09257133A JP 8094848 A JP8094848 A JP 8094848A JP 9484896 A JP9484896 A JP 9484896A JP H09257133 A JPH09257133 A JP H09257133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal lip
annular seal
reinforcing ring
sealing device
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8094848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3261309B2 (ja
Inventor
Noboru Matsushima
昇 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP09484896A priority Critical patent/JP3261309B2/ja
Priority to US08/823,552 priority patent/US6401322B1/en
Publication of JPH09257133A publication Critical patent/JPH09257133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3261309B2 publication Critical patent/JP3261309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂材を使用したシール部の密封性を損なう
ことなく強固な固定を可能とするものであって、従来必
要とされた化学処理及び接着工程を廃止可能とする密封
装置及び密封装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 密封装置に樹脂材よりなる環状シールリ
ップ6と、この環状シールリップの周端部を挟持する折
り曲げ断面を有する補強環4と、ゴム状弾性材よりなる
もので前記補強環4及び環状シールリップ6と一体的に
加硫成形されるシール部5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂材によるシール
リップとゴム状弾性材によるシール部との複合材料によ
る密封装置に関するもので、新しい樹脂材の接合方法に
よる密封装置及び密封装置の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置を図11示す。
図11に示す密封装置100は、互いに同軸的に相対移
動するハウジング110と軸111の隙間を大気側Oと
密封側Mとに隔てて密封するもので、その概略構成とし
て密封装置100の形状を保持する断面L字状の金属性
の補強環101、補強環101に加硫成形されるゴム状
弾性体の第1シール部材102、及び補強環101と第
1シール部材102に挟まれるように固定される樹脂材
による第2シール部材103とを備えている。
【0003】補強環101はハウジング110の内周面
に密封装置100を固定するはめ合い部101aとはめ
合い部101aから径方向内向きに延びたフランジ部1
01bとを備え、はめ合い部101aの外周表面には第
1シール部102と一体的に成形された外周密封部10
2aが備えられている。
【0004】またこの密封装置100は、シール部とし
ては2つの部材を複合的に構成したものであり、一般的
なゴム状弾性体によるリップだけでは長期間に渡り高い
密封性能を満足させることが難しい過酷な条件で用いら
れることを可能としているものである。
【0005】すなわち、シール部には第1シール部材1
02の第1シールリップ102bと、第2シール部材1
03の第2シールリップ103aが備えられ、それぞれ
のリップに異なる特徴を持たせて高機能化しているもの
である。
【0006】この従来技術においては、第2シールリッ
プ103aに樹脂材として例えばPTFE(4フッ化エ
チレン)による高い耐摩耗性や耐熱特性を備えた材料を
採用して、密封装置100の稼動中(主として軸111
の回転運動)に密封側Mの高い圧力により第2シールリ
ップ103aが軸111の摺動表面に付勢されても摩耗
や変形が少なく、また第1シールリップ102bの返転
や移動等を防止する保持機能を備え、密封性能を長期間
に渡り維持することが可能である。
【0007】第2シールリップ103aの軸111の摺
動表面との対向面にはポンプ作用を発生するねじ溝10
3bが形成され、軸111の回転中は軸111の摺動表
面から大気側Oへと流出しようとする密封流体を密封側
Mに押し戻すように作用させて高い密封性能を維持して
いる。
【0008】一方、ゴム状弾性体の第1第1シールリッ
プ102bは、軸111の回転中においてもこれ自体に
よる密封性も必要ではあるが、この従来技術においては
むしろ、軸111の停止時における密封流体のシールを
行うことも大事な機能となっている。
【0009】従って、このような従来技術においては2
つの異なる材料の特性を引き出して上手に利用可能な構
成とし、高性能な密封性を達成している。
【0010】図12は、図11で説明した複合シール部
を備えた密封装置100の製造工程を説明する図であ
る。詳細に関しては、出願人による特願平2−2738
6号を参照することができる。
【0011】図12(a)において、成形型200は概
略構成として下型201と上型210とから構成されて
いる。下型201は底面を形成する第1型202と、外
径側壁面を形成する第2型203と、内径側の壁面を形
成する中子204とから分割構成されている。そして、
中子204の外周面には雄ねじ部204aが刻設されて
いる。
【0012】一方、上型210の下面には、下型201
内に挿入される環状の突部211が形成されている。そ
して型閉めした際に、この突部211と下型201との
間に環状のキャビティ220が形成されることになる。
【0013】次に、密封装置100の加硫成形は、以下
のようにして行われる。
【0014】まず、下型201の中に補強環101と第
2シール部材103及び第1シール部材102の素材と
してゴム生地102’を所定の順に配設する。
【0015】また第2シール部材103としてはPTF
E等の樹脂材を前もって切削加工等により断面L字状に
形成しておく。断面L字状に形成せず、例えば平板状の
ワッシャ形状あるいはロート状のワッシャ形状の素材か
らなる第2シール部材130を利用し、型閉めにより断
面L字状に形成することも考えられるが、この場合には
第2シール部材103はゴム生地102’を介して補強
環101と中子204の雄ねじ部204aに付勢される
ので、成形位置のずれや、ねじ溝103bを形成するた
めの圧力が断面L字状に形成することで消費され十分に
加圧されなくなる等の問題を考慮する必要がある。
【0016】そして、図12(b)のように型閉めし、
加熱及び加圧を行う。キャビティ220内でゴム生地1
02’は流動化し、第2シール部材103の第2シール
リップ103a、補強環101の表面に沿って流れてキ
ャビティ220内の全域にまで拡がる。
【0017】すると、熱により軟化した第2シール部材
103の第2シールリップ103aは流動化したゴム生
地102’の圧力によって雄ねじ部204aの表面に押
しつけられ、雄ねじ部204aに対応するねじ溝103
bが形成される。
【0018】加硫成形が終了すると、型開きして成形品
を取り出し、第1シール部材102の余剰部分を適宜切
断して密封装置100を完成させる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術において、上記のような複合シール部を備
えた密封装置100は、異なる材料により製作されてい
る各構成要素同士の結合に関して特別な考慮を必要とす
る問題が生じる。
【0020】つまり、一般的にPTFE等の樹脂材料よ
りなる第2シール部材103は他の材料との接合性が低
く、例えばゴム状弾性体とは加硫成形により一見密着接
合されているようにみえるが、外力が加わると比較的簡
単に接合面が剥離してまったり、加硫成形後に第2シー
ル部材103のシールリップ103aに軸を挿入する為
に拡径した場合等には、第2シール部材103に大きな
ストレスが加わり補強環101との間からも剥離が進行
する可能性がある。
【0021】従って、第2シール部材103に表面処理
を行って接着剤を塗布焼き付けを行い、加硫成形時の第
1シール部材102及び補強環101との接合強度を大
きくして密封性能を維持することが行われている。
【0022】また、金属材の補強環101との接合には
補強環101のフランジ部101bに機械的な嵌合手段
(例えば表面の凹凸や連通孔)を設けて接合強度を向上
させることも行われているが、これだけでは密封性能は
限定されたものとなってしまう。
【0023】特に、上記した接着工程は、PTFEの下
地処理として第2シール部を金属ナトリウムなどの液体
化合物に浸漬する化学処理が一般的に採用されている
が、処理工程に設備や材料、また極めて精度の高い工程
管理等を必要とするもので、作業効率が低くコストもか
かる傾向にあった。さらに近年では処理液の廃棄処理等
の環境保全の問題も考慮する必要がある。
【0024】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、樹脂材
を使用したシール部の密封性を損なうことなく強固な固
定を可能とするものであって、従来必要とされた化学処
理及び接着工程を廃止可能とする密封装置及び密封装置
の製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の密封装置の流体封入方法にあっては、樹脂材よ
りなる環状シールリップと、この環状シールリップの周
端部を挟持する折り曲げ断面を有する補強環と、ゴム状
弾性材よりなるもので前記補強環及び環状シールリップ
と一体的に加硫成形されるシール部と、を備えたことを
特徴とする。
【0026】従って、環状シールリップがその材質に係
らず補強環により挟持されて密封性を保持しつつ強固な
結合状態となる。そして、ゴム状弾性材よりなるシール
部により密封性が向上する。
【0027】前記環状シールリップはねじ溝を備えてい
ることも好適である。
【0028】これによると、環状シールリップの可撓性
が高まり、密封装置の稼動時において、環状シールリッ
プの密封性が向上すると共に、密封装置に軸等を組み付
ける際の作業性が向上する。
【0029】前記環状シールリップは平ワッシャ形状で
あることも好適である。
【0030】これによると、環状シールリップは容易に
製作可能である。
【0031】密封装置の製造方法にあっては、樹脂材よ
りなる平ワッシャ形状の環状シールリップと、この環状
シールリップの周端部を挟持する折り曲げ断面を有する
補強環とを組立部材として予め一体化し、この組立部材
を成形型に装着してゴム状弾性材よりなるシール部を加
硫成形する。
【0032】また、前記成形型は環状シールリップにね
じ溝を形成するねじ溝形成部を備え、シール部の加硫成
形と同時に該ねじ溝を形成することも好適である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0034】図1は本発明を適用した密封装置1の断面
説明図である。この密封装置1は不図示のハウジングと
軸の隙間に配置される環状を呈するものであり、外環側
がはめ合い部2としてハウジングの内周に嵌着され、内
環側が運動する軸の摺動表面を密封するシールリップ部
3となる。
【0035】はめ合い部2は密封装置1をハウジング内
周に固定すると共に密封性を保つもので、金属製の補強
環4によりはめ合い剛性が備えられ、また補強環4の外
環部4aにはゴム状弾性材からなるシール部5の外周密
封部5aが一体的に成形されている。
【0036】シールリップ部3は、樹脂材としてPTF
E樹脂(4フッ化エチレン)を材料とする平ワッシャ形
状の環状シールリップ6と、シール部5の一部として一
体的に形成されたダストリップ5bが備えられ、異なる
材料より構成された複合リップとなっている。
【0037】環状シールリップ6は、補強環4の折り曲
げ断面であるところの外環部4aの一端から径方向内向
きに延びたフランジ部4bと、フランジ部4bに対向す
るように外環部4aの他端から折り曲げられて延びた圧
接端4cにより周端部をかしめられることで強固に挟持
されており、また不図示の軸の摺動表面と当接する当接
面6aにはねじ溝6bが形成されている。
【0038】このような構成の密封装置1は、接着工程
に頼ることなく環状シールリップ6が補強環4により強
固に挟持されているので、環状シールリップ6の補強環
4からの剥離等の問題は解決される。
【0039】また環状シールリップ6とシール部5との
接合面が剥離した場合でも、シール性の低下や環状シー
ルリップ6がズレたり変形したりすることがないので密
封装置1の使用状況において致命的な問題とならずに、
シール部の性能を維持することが可能である。
【0040】ねじ溝6b、ダストリップ5bの作用につ
いては従来技術によるものと同様である。
【0041】図2の密封装置1Aは、補強環14の形状
が最も単純な折り曲げ断面を呈するもので、略コの字状
に構成したものである。その他の構成及び作用について
は、上記した密封装置1と同一であり、同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0042】図3は補強環4と平ワッシャ形状の環状シ
ールリップ6を予め組立部材7としてプレス成形したも
のである。組立部材7は図4(a)〜(d)に示される
ようなプレス工程により成形することが可能であり、環
状シールリップ6は平ワッシャ形状であり、シート材を
打ち抜きによるものや、円筒状の素材をスライスするこ
とで作成することが可能であり、容易に製作することが
できるものでコスト的にも断面L字状のものに比べてメ
リットのあるものである。
【0043】補強環4は、図5に示すように、環状シー
ルリップ6を挟持する部分に凹溝4d(図5(a),
(b))や凸条4eを設けることで環状シールリップ6
の保持力を大きくすると共に、シール性も向上させるこ
とができる。また、補強環4の表面は後述するゴム状弾
性材からなるシール部5の成形に備えて下地粗し処理や
接着剤を塗布することが行われるが、これは、プレス工
程の前後に適宜行えば良い。
【0044】次に、密封装置1の成形工程を図6により
説明する。成形工程としてはシール部5の材料に従って
加硫成形や、モールド成形等が行われる。
【0045】成形型の基本的構成は従来のものと同様で
あり、下型21と上型22とから構成されている。下型
21は外径側壁面を形成する外型21aと、組立部材7
を保持する中型21b及び下型21の中央部に位置する
内型21cとにより構成されている。また内型21cに
は環状シールリップ6の当接面6aにねじ溝6bを形成
するねじ溝形成部21dが刻設されている。
【0046】一方、上型22の下面には、下型21内に
挿入される環状の突部22aが形成されている。そして
型閉めした際に、この突部22aと下型21との間に環
状のキャビティ23が形成されることになる。
【0047】密封装置1の成形工程は次の通りである。
まず、型を開き下型21の中型21bに上記に説明され
た組立部材7を装着する。補強環4は径方向部4bの下
面を中型21bの凸部21eに当接させ、フランジ部4
bの内径端部を内型21cの外径端部21fと嵌合させ
ることで高精度に位置決めを行える。
【0048】そして、成形時に流動化して拡がりキャビ
ティ23内に充填されるシール部5の素材としてのゴム
生地5’を所定位置に載置する。
【0049】開いた状態の上型22’(2点鎖線)を矢
印A1の方向に型閉めし、加熱及び加圧を行う。成形時
には、熱により軟化した環状シールリップ6の当接面6
aにゴム生地5’の圧力によりねじ溝6bを形成する。
成形が終了したら型開きして成形品を取り出し、シール
部5の余剰部分やバリを適宜切断して密封装置1を完成
させれば良い。
【0050】この成形工程においては、成形型と環状シ
ールリップ6との相対位置関係を気にする必要がなく、
補強環4の位置さえ決まれば環状シールリップ6の位置
もおのずと決定される。また、環状シールリップ6が平
面状であるので、成形時に圧力を加えることが容易であ
り、ねじ溝6bの成形加工性が良い。
【0051】図6ではねじ溝6bを軸との当接面6a側
にのみ形成したものであったが、環状シールリップ6の
柔軟性を増加させる目的で両面に形成することも可能で
あり、図7にその構成を例示する。6cは環状シールリ
ップ6の当接面6aの反対側の面に形成されたねじ溝で
ある。このねじ溝6cは上型22の環状の突部22aに
設けられたねじ溝形成部22bにより形成されるが、ポ
ンプ作用を目的としないのでねじ溝でなく複数の同心円
状の溝でも構わない。
【0052】両面にねじ溝を付けると、環状シールリッ
プ6の柔軟性が増加して軸の偏心に対する追随性が向上
すると共に、緊迫力を低下させた場合には発熱や摩耗を
低減することになり寿命を延ばすことが可能となる。
【0053】図8(a),(b)はねじ溝6b,6cの
断面形状の一例を示したものであり、ここでは山形と波
形が示されている。
【0054】図9は成形型から取り出した密封装置1の
環状シールリップ6の内径端部6dの仕上げ方法を説明
する図である。内径端部6dは図9(a)のように刃先
25によりシール部5の余剰部分やバリを切削加工によ
り除去することができる。内径端部6dは図9(b)の
ように内径端部6dにゴム状弾性部材が当接面6a側へ
現れないようにしても良いし、図9(c)の如くゴム状
弾性部材6eを残して環状シールリップ6の先端部の例
えば0.5mmから2.0mm程度はゴム状弾性部材6
eと軸の摺動表面が接触するようにしても良い。
【0055】また、従来技術の説明における図11の密
封装置100にあるように、樹脂材による第2シール部
材103の先端部に第1シールリップ102bが配設さ
れる構成の密封装置に本発明を適用する場合には、ゴム
状弾性部材6eの形状をリップ形状とすれば良い。そし
てその際には、環状シールリップ6の図において上側に
薄く形成されているシール部5の径方向部5cの厚みを
増加させることで、使用時にリップに緊迫力を与えるこ
とができる。
【0056】図10は、密封装置1を使用装置への組立
を容易にするために、予め環状シールリップ6の曲げ加
工を行っている状態の図である。25はリップの曲げ治
具であり、密封装置1に挿入される使用装置の軸とほぼ
同径である。この曲げ治具25の挿入と共に加熱して環
状シールリップ6の曲げ加工を行う。
【0057】もっとも、曲げ加工を事前に行わないで使
用装置への組立と同時に使用装置の軸により曲げても良
いが、環状シールリップ6の緊迫力の調整をとることが
難しいことと、組立に伴い環状シールリップ6に傷を付
けたり損傷させてしまう恐れがあるので好ましい方法で
はない。
【0058】さらに、図6の成形型の形状を変更して、
成形時に環状シールリップ6をある程度の曲げを伴うよ
うに成形させるようにすることで、曲げ加工を不要とす
ることも考えられる。
【0059】
【発明の効果】上記の実施の形態により説明された本発
明によると、樹脂材による環状シールリップがその材質
に係らず補強環により密封装置に機械的に強固に固定さ
れるので、環状シールリップを固定するのに化学処理や
接着工程は不要となる。
【0060】環状シールリップとシール部との接合面が
剥離した場合でも、シール性を維持することが可能であ
る。
【0061】環状シールリップにねじ溝を備えること
で、環状シールリップの可撓性が高まり、密封装置の稼
動時において、環状シールリップの密封性が向上すると
共に、密封装置に軸等を組み付ける際の作業性が向上す
る。
【0062】環状シールリップが平ワッシャ形状である
と、環状シールリップは容易に製作可能でコストも低
く、またねじ溝形成の際の成形加工性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態に係る密封装
置の断面説明図。
【図2】図2は本発明の第2の実施の形態に係る密封装
置の断面説明図。
【図3】図3はプレス成形された組立部材の図。
【図4】図4は組立部材のプレス工程の説明図。
【図5】図5は補強環の図。
【図6】図6は密封装置の成形工程を説明する図。
【図7】図7は密封装置の成形工程を説明する図。
【図8】図8はねじ溝の断面形状の一例を示す図。
【図9】図9は環状シールリップの内径端部の仕上げ方
法を説明する図。
【図10】図10は環状シールリップの曲げ加工を行っ
ている状態の図。
【図11】図11は従来の密封装置の断面説明図。
【図12】図12は従来の密封装置の成形方法を説明す
る図。
【符号の説明】
1 密封装置 2 はめ合い部 3 シールリップ部 4,14 補強環 4a 外環部 4b フランジ部 4c 圧接端 4d 凹溝 4e 凸条 5 シール部 5’ゴム生地 5a 外周密封部 5b ダストリップ 5c 径方向部 6 環状シールリップ 6a 当接面 6b,6c ねじ溝 6d 内径端部 6e ゴム状弾性部材 7 組立部材 21 下型 21a 外型 21b 中型 21c 内型 21d ねじ溝形成部 21e 凸部 21f 外径端部 22 上型 22a 凸部 23 キャビティ 25 リップの曲げ治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材よりなる環状シールリップと、こ
    の環状シールリップの周端部を挟持する折り曲げ断面を
    有する金属補強環と、ゴム状弾性材よりなるもので前記
    補強環及び環状シールリップと一体的に加硫成形される
    シール部と、を備えたことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記環状シールリップはねじ溝を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】 前記環状シールリップは平ワッシャ形状
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の密封
    装置。
  4. 【請求項4】 樹脂材よりなる平ワッシャ形状の環状シ
    ールリップと、この環状シールリップの周端部を挟持す
    る折り曲げ断面を有する補強環とを組立部材として予め
    一体化し、この組立部材を成形型に装着してゴム状弾性
    材よりなるシール部を加硫成形することを特徴とする密
    封装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形型は環状シールリップにねじ溝
    を形成するねじ溝形成部を備え、シール部の加硫成形と
    同時に該ねじ溝を形成することを特徴とする請求項4に
    記載の密封装置の製造方法。
JP09484896A 1996-03-25 1996-03-25 密封装置及び密封装置の製造方法 Expired - Lifetime JP3261309B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09484896A JP3261309B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 密封装置及び密封装置の製造方法
US08/823,552 US6401322B1 (en) 1996-03-25 1997-03-25 Method of manufacturing a sealing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09484896A JP3261309B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 密封装置及び密封装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09257133A true JPH09257133A (ja) 1997-09-30
JP3261309B2 JP3261309B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=14121460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09484896A Expired - Lifetime JP3261309B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 密封装置及び密封装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3261309B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070725A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Eagle Industry Co., Ltd. 軸封装置
JP2012149725A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nok Corp 密封装置及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070725A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Eagle Industry Co., Ltd. 軸封装置
JP4865571B2 (ja) * 2004-12-28 2012-02-01 イーグル工業株式会社 軸封装置
JP2012149725A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nok Corp 密封装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3261309B2 (ja) 2002-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3443423B2 (ja) 密封装置およびその製造方法
US6401322B1 (en) Method of manufacturing a sealing apparatus
KR100508325B1 (ko) 폴리머 적층 금속성 구조물로 형성된 실
US5183271A (en) Sealing device and manufacturing method of the same
US5595697A (en) Method of manufacturing a sealing device
US4986553A (en) Shaft seal
KR880002120Y1 (ko) 지지링을 구비한 오일시일 조립체
JPH0332843Y2 (ja)
WO2018212218A1 (ja) 密封装置の製造方法および密封装置
JP2010230164A (ja) 回転軸用シールに用いられる金属製の一体の支持体
JPH09257133A (ja) 密封装置及び密封装置の製造方法
JP3169130B2 (ja) 密封装置の製造方法
JP3890756B2 (ja) 密封装置
JP3830604B2 (ja) 密封装置の製造方法
JP3247564B2 (ja) 密封装置およびその製造方法
JP3282918B2 (ja) リテーナ一体形密封装置及びその製造方法
JP3066627B2 (ja) ベアリングシール
WO2019181461A1 (ja) 密封装置
JPH0988980A (ja) 軸受用シール及びその製造方法
CN218118361U (zh) 一种电机轴承导电密封
JP4032524B2 (ja) 密封装置の製造方法
JPH01188768A (ja) 蜜封装置の製造方法およびその成形型
JP3052890U (ja) シール用リング
JPH08326925A (ja) 密封装置
JP2941592B2 (ja) オイルシールとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term