JPH09257068A - 摩擦板 - Google Patents

摩擦板

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JPH09257068A
JPH09257068A JP8998796A JP8998796A JPH09257068A JP H09257068 A JPH09257068 A JP H09257068A JP 8998796 A JP8998796 A JP 8998796A JP 8998796 A JP8998796 A JP 8998796A JP H09257068 A JPH09257068 A JP H09257068A
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JP
Japan
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friction
plate
hysteresis torque
clutch disc
sliding surface
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Hiroyuki Otsuka
裕之 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒステリシストルクの安定化を図る。 【解決手段】 相手材表面に対して圧接されて摺動する
摩擦板本体18を有する摩擦板において、摩擦板本体1
8は少なくともガラス繊維18Aの充填材を配合したポ
リフェニレンサルファイドの成形材料にて成形されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車の
クラッチディスク等に適用される摩擦板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の摩擦板としては、たとえ
ば図9に示すように自動車等に使用されるクラッチディ
スク100に適用されるものがある。
【0003】このクラッチディスク100は、一般に、
動力伝達時の捩り方向の衝撃や振動を吸収するために、
クラッチプレート101、リティニングプレート10
2、クッショニングプレート103、フリクションフェ
ーシング104等から成るエンジン側からの回転力の入
力が可能な入力側部材と、出力軸(図示せず)側に回転
力を出力するための出力側部材であるスプラインハブ1
05とをトーションスプリング106により弾性的に相
対回動自在に組み付けられている。
【0004】またスプラインハブ105に一体形成した
外周側に突出するフランジ105Aとクラッチプレート
101及びリティニングプレート102との間には、こ
れらに常時摺動自在に圧接する摩擦板であるリング状の
摩擦板本体としてのフリクションワッシャー107が介
装されている。
【0005】すなわち、このフリクションワッシャー1
07は、スプラインハブ105のフランジ105Aとク
ラッチプレート101及びリティニングプレート102
とが摺動する際に生じる摩擦力を利用して、ヒステリシ
ストルクを発生させたことによる摩擦減衰力によりクラ
ッチディスク100の断続時におけるトーションスプリ
ング106の伸縮動作による捩り振動(ショック)を減
衰させている。
【0006】このことから減衰特性は、ヒステリシスト
ルクにより大きく変化する。そして、ヒステリシストル
クは、フリクションワッシャー107の摺動面108の
摩擦係数と相関があり、その摺動面108の摩擦係数は
直線的にヒステリシストルクに影響を与えている。
【0007】また車種により、必要な減衰特性は異なる
ため(エンジン等により発生する振動が異なるため)、
フリクションワッシャー107の摺動面108の摩擦係
数も低ヒステリシストルククラッチ,高ヒステリシスト
ルククラッチ用で要求値が異なる。
【0008】このようなことから、クラッチディスク1
00のヒステリシストルクは初期で設定される。つま
り、フリクションワッシャー107の摺動面108の初
期の摩擦係数にて設定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来例のフリクションワッシャー107は、ヒステリシス
トルクを発生させるべく相手材の金属部品であるスプラ
インハブ105のフランジ105Aと高負荷で摺動する
ため、摺動面108の状態(表面粗さ等)が変化し、一
般的に作動回数の増加と共に、材料(充填材入りポリア
ミド)そのものの摩擦係数が大きくなり、また形状は図
8に示すように断面矩形状であるため、摩耗の進行と共
に摺動面108の径方向幅は変わらないことから、形状
に伴う摩擦係数はほとんど変わらない。
【0010】従って、作動回数の増加と共にフリクショ
ンワッシャー107の材料そのものの摩擦係数が大きく
なっていくのみとなり、ヒステリシストルクがアップし
ていくことになる。
【0011】このように、フリクションワッシャー10
7の摩擦係数が初期の設定値から変化することで、ヒス
テリシストルクが変化するため、クラッチディスク10
0の減衰特性が変化し、振動吸収性が悪化する。
【0012】このことから、フリクションワッシャー1
07の摺動面108の摩擦係数の変化が小さいことが要
求されている。
【0013】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
ヒステリシストルクの安定化を図り得る摩擦板を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、相手材表面に対して圧接されて
摺動する摩擦板本体を有する摩擦板において、前記摩擦
板本体は少なくともガラス繊維の充填材を配合したポリ
フェニレンサルファイドの成形材料にて成形されている
ことを特徴とする。
【0015】また、前記摩擦板本体の成形後に該摩擦板
本体の相手材表面との摺動面のスキン層を除去して成る
ことを特徴とする。
【0016】上記構成の摩擦板にあっては、摩擦板本体
を少なくともガラス繊維の充填材を配合したポリフェニ
レンサルファイド製とすることで、評価の結果、クラッ
チディスクに適用した場合に、作動回数の増加における
ヒステリシストルクの変化が小さいことがわかった。つ
まり、摩擦板本体の摺動面の摩擦係数の変化を小さくす
ることができた。
【0017】また、少なくともガラス繊維の充填材を配
合したポリフェニレンサルファイドの成形材料で、例え
ば射出成形すると、摩擦板本体の摺動面部のスキン層は
充填材が少ない層となり、その下層は充填材のガラス繊
維が摺動面に対して平行に配列している層となる。
【0018】そこで、成形後スキン層を除去することに
より、初期からガラス繊維が摺動面に対して平行に配列
している層で摺動することになるため、初期の摩擦係数
がスキン層有りの時に比べて大きくなる。
【0019】このように初期から摩擦係数が大きいこと
から、上記作動回数の増加における摩擦係数の変化をよ
り小さくできるため、よりヒステリシストルクの変化を
小さくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。本発明の一実施の形態に係る摩擦
板を図1乃至図4に示す。この摩擦板は、図4に示すよ
うな自動車等の動力伝達装置としてのトルクミッション
1に用いられるクラッチディスク2に適用したものであ
る。
【0021】図面において、3は、図4に示すトランス
ミッション1に対する出力軸4にスプライン嵌合される
出力側部材としてのスプラインハブであり、このスプラ
インハブ3には外周側に突出するフランジ5が一体に形
成されている。フランジ5には、外周部に所定の間隔で
ストップピン用切欠き5Aが複数形成されており、その
内周側には複数の窓孔5Bが円周方向等間隔に形成され
ている。それぞれの窓孔5Bには、トーションスプリン
グ6が収容される。
【0022】7A,7Bは、図4に示すフライホイール
8とプレッシャプレート9に摺動自在に圧接する一対の
フリクションフェーシングであり、このフリクションフ
ェーシング7A、7Bの間には、プレッシャプレート9
がフリクションフェーシング7Aに押し付けられる際の
衝撃を緩衝するためのクッショニングプレート10が複
数介装されている。
【0023】このクッショニングプレート10は、例え
ば金属部品としての鋼板によって波形状に屈曲形成さ
れ、その表裏面部がフェーシングリベット11によって
フリクションフェーシング7Aと7Bが結合されてい
る。
【0024】また、クッショニングプレート10には、
内周側に突出する係合部10Aが一体に形成されてお
り、この係合部10Aがクッショニングリベット12に
よってクラッチプレート13の外周縁部に結合されてい
る。
【0025】14は、クラッチプレート13に対向して
配置されたリティニングプレートであり、このリティニ
ングプレート14はクラッチプレート13に対しストッ
プピン15を介して一体に結合されている。ストップピ
ン15は、フランジ5のストップピン用切欠き5A内に
配置されている。このストップピン15によって、クラ
ッチプレート13とリティニングプレート14は、スプ
ラインハブ3のフランジ5を挟み込むようにして組み付
けられ、スプラインハブ3に対して相対回動自在になっ
ている。
【0026】また、スプラインハブ3のフランジ5の窓
孔5Bに対応して、クラッチプレート13及びリティニ
ングプレート14にもそれぞれ窓孔13A,14Aが形
成されている。これら窓孔13A,14Aの半径方向外
方及び内方の端縁には、トーションスプリング6を外側
から覆う様ひさし部13B,14Bが形成されており、
これらひさし部13B,14Bと窓孔5Bの内部に円周
方向圧縮自在にクラッチディスク2の捩り方向の大きな
衝撃を吸収するためのトーションスプリング6が収納さ
れている。
【0027】そして、スプラインハブ3のフランジ5と
リティニングプレート14の半径方向内方部との間に
は、リング状のフリクションスプリングとしてのコーン
スプリング16及びフリクションプレート17を介して
リング状の摩擦板本体としてのフリクションワッシャー
18が配置されている。またフランジ5とクラッチプレ
ート13の半径方向内方部との間にも、リング状の摩擦
板本体としてのフリクションワッシャー18が配置され
ている。
【0028】これらフリクションワッシャー18はコー
ンスプリング16を介してフランジ5とクラッチプレー
ト13、リティニングプレート14の表面に常時摺動自
在に圧接し、フランジ5とクラッチプレート13、リテ
ィニングプレート14が相対回動する際の摩擦力を利用
し、ヒステリシストルクを発生する。
【0029】このフリクションワッシャー18は、少な
くともガラス繊維の充填材を配合したポリフェニレンサ
ルファイド(以下、PPSという)製で、断面矩形状と
なっている。
【0030】次に動作について、図4に示すプルタイプ
のトランスミッション2を参照しつつ説明する。
【0031】ウィズドロアルレバー19によりダイアフ
ラムスプリング20をエンジン側に押すことで、プレッ
シャプレート9によりフリクションフェーシング7Bが
フライホイール8に接合し、クラッチディスク2が接続
される(図4(a)参照)。この接続時、フリクション
フェーシング7A,7Bを介してクラッチプレート13
及びリティニングプレート14にトルクが伝達される。
そして、この伝達されたトルクは、トーションスプリン
グ6を介してフランジ5に伝達され、スプラインハブ3
から出力軸4へと伝達される。
【0032】このとき、トーションスプリング6が伸縮
動作を繰り返す。またクラッチプレート13及びリティ
ニングプレート14がフランジ5と一体化して回転する
までの捩れ動作において、クラッチプレート13及びリ
ティニングプレート14との間に相対回転が生じ、フリ
クションワッシャー18、18とコーンスプリング16
のスプリング力との摩擦力に応じたヒステリシストルク
が得られ、摩擦減衰力が得られる。これにより、クラッ
チディスク2の捩り方向の衝撃や振動を吸収する。この
ときの捩り特性を図5に示す。
【0033】即ち減衰特性は、ヒステリシストルクによ
り大きく変化する。
【0034】また、ヒステリシストルク=フリクション
ワッシャー18の摩擦係数×コーンスプリング16のコ
ーンスプリング力×摺動半径×2(往復)である。
【0035】このように、ヒステリシストルクは、フリ
クションワッシャー18の摺動面18Cの摩擦係数と相
関があることから、その摺動面18Cの摩擦係数は直線
的にヒステリシストルクに影響を与えている。
【0036】また車種により、必要な減衰特性は異なる
ため(エンジン等により発生する振動が異なるため)、
フリクションワッシャー18の摺動面18Cの摩擦係数
も低ヒステリシストルククラッチ,高ヒステリシストル
ククラッチ用で要求値が異なる。
【0037】このようなことから、クラッチディスク2
のヒステリシストルクは初期で設定される。つまり、フ
リクションワッシャー18の摺動面18Cの初期の摩擦
係数にて設定される。
【0038】一方、ウィズドロアルレバー19を変速機
側に引くことにより、プレッシャープレート9がフリク
ションフェーシング7Aから離れ、クラッチディスク2
が切り離し状態となる(図4(b)参照)。
【0039】このようにクラッチディスク2の接続・切
り離しを行うとフリクションワッシャー18はフランジ
5との摺動面18Cが軸方向に摩耗していく。
【0040】通常、摩耗の進行と共にフリクションワッ
シャー18の材料そのものの摩擦係数が大きくなってい
くのみとなり、ヒステリシストルクがアップしていくこ
とになる。つまり、フリクションワッシャー18の摩擦
係数が初期の設定値から変化し、ヒステリシストルクが
変化するため、クラッチディスク2の減衰特性が変化
し、振動吸収性が悪化することになる。
【0041】このことから、フリクションワッシャー1
8の摺動面の摩擦係数の変化が小さいことが要求されて
いる。
【0042】これにより、本発明の一実施の形態に係る
フリクションワッシャー18の成形材料を、上記したよ
うに少なくともガラス繊維の充填材を配合したPPSと
している。これは、後述する評価の結果、作動回数の増
加におけるヒステリシストルクの変化が小さいことがわ
かったからである。
【0043】このように、ヒステリシストルクの変化が
小さいことから、ヒステリシストルクの安定化が図られ
る。これにより、クラッチディスク2の減衰特性の変化
も小さくなるため、クラッチディスク2の性能である振
動吸収性が安定する。
【0044】成形材料の配合としては、ガラス繊維30
〜40%+無機フィラー(炭酸カルシウム)20〜30
%の充填材入りPPSとすることが好ましい。
【0045】但し、上記したように摩擦係数はそのクラ
ッチディスク2により要求値が異なるため、摩擦係数を
小さくする場合は、四フッ化エチレン(PTFE)、ポ
リエチレン又は二硫化モリブデンを配合し調整する。
尚、その場合、ガラス繊維の量を適量減少させる。
【0046】そして、少なくともガラス繊維18Aの充
填材を配合したPPSの成形材料で、例えば射出成形す
ると、図1(b)に示すようにフリクションワッシャー
18の摺動面18C部(図1(a)中矢印A参照)のス
キン層Sは充填材が少ない層(約5〜25μm)とな
り、その下層Pは充填材のガラス繊維18Aが摺動面1
8Cに対して平行に配列している層(約600μm)と
なり、さらにその下層Rはガラス繊維18Aがランダム
に配列している層となる。
【0047】そこで、成形後スキン層Sを例えば研磨又
は切削により除去することにより、初期からガラス繊維
18Aが摺動面18Cに対して平行に配列している層P
で摺動することになるため、初期の摩擦係数がスキン層
S有りの時に比べて大きくなる。
【0048】このように初期から摩擦係数が大きいこと
から、上記作動回数の増加における摩擦係数の変化をよ
り小さくできるため、よりヒステリシストルクの安定化
が図られ、クラッチディスクの性能である振動吸収性が
より安定する。
【0049】そこで評価として、本実施の形態に係るフ
リクションワッシャー18と、上記従来例に係るフリク
ションワッシャー107とを実機に組み込み、ヒステリ
シストルクを測定し、その変化を確認した。以下に説明
する。
【0050】試験の試料となる本実施の形態のフリクシ
ョンワッシャー18は、摺動面18Cのスキン層Sを研
磨無しと研磨有りとする。成形材料はガラス繊維35w
t%+無機フィラー(炭酸カルシウム)30wt%の充
填材入りPPSである。
【0051】そしてスキン層Sの除去方法は、図6に示
すように研磨機30の回転台31の表面にサンドペーパ
(#150)32をセットし、試料を手で固定し、研磨
する。研磨量は10〜25μm、研磨後の粗さは10〜
12s、研磨機30の回転数は300〜350r.p.
m、試料の押しつけ力は1〜2kgf程度となってい
る。
【0052】一方、従来のフリクションワッシャー10
7の成形材料は、ガラス繊維30wt%+ポリエチレン
15wt%の充填材入り66ナイロンである。
【0053】実機における試験条件は、揺動角:−14
°〜20°、サイクル:450c.p.m、温度(環
境):常温となっている。
【0054】以上の条件にて、本実施の形態に係るフリ
クションワッシャー18の研磨無し(以下、PPS製と
いう)と研磨有り(以下、研磨有りPPS製という)及
び従来のフリクションワッシャー107(以下、従来材
という)とで、作動回数の増加に伴うヒステリシストル
クの変化を測定する。結果を図7のグラフに示す。尚図
中、●:PPS製、▲:研磨有りPPS製、○:従来材
である。
【0055】図7に示す通り、ヒステリシストルクの最
大変化率は従来材が100%に対し、PPS製は60%
と効果が認められる。このように、ヒステリシストルク
の変化が小さいことから、クラッチディスク2の減衰特
性の変化も小さくなるため、振動吸収性が安定すること
になる。
【0056】さらに、摺動面18Cを研磨し、スキン層
Sを除去した研磨有りPPS製は、最大変化率は30%
と従来材対比70%変化を抑えることが可能となり、ク
ラッチディスク2の振動吸収性の向上を図ることができ
る。
【0057】尚、上記実施の形態では、自動車等のクラ
ッチディスクに適用したものを例にとって説明したが、
その他汎用クラッチディスクにも同様に適用することが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、摩
擦板本体を少なくともガラス繊維の充填材を配合したポ
リフェニレンサルファイド製としたことから、クラッチ
ディスクに適用した場合に、作動回数の増加におけるヒ
ステリシストルクの変化を小さくすることができるた
め、ヒステリシストルクの安定化を図ることができる。
【0059】これにより、クラッチディスクの性能であ
る振動吸収性の向上を図ることができる。
【0060】また、成形後スキン層を除去することによ
り、初期からガラス繊維が摺動面に対して平行に配列し
ている層で摺動することになるため、初期の摩擦係数が
スキン層有りの時に比べて大きくなる。
【0061】このように初期から摩擦係数が大きいこと
から、上記作動回数の増加における摩擦係数の変化をよ
り小さくでき、よりヒステリシストルクの変化を小さく
することができるため、よりヒステリシストルクの安定
化を図ることができる。
【0062】これにより、クラッチディスクの性能であ
る振動吸収性の向上をより図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施の形態に係る摩擦
板であるフリクションワッシャーの半断面図であり、同
図(b)は成形後の同図(a)のA部詳細図である。
【図2】図2は図1のフリクションワッシャーを適用し
たクラッチディスクの全体断面図である。
【図3】図3は図2のクラッチディスクの分解斜視図で
ある。
【図4】図4はクラッチディスクを用いたトランスミッ
ションの要部断面図であり、同図(a)はクラッチディ
スク接続時を示しており、同図(b)はクラッチディス
ク切り離し時を示している。
【図5】図5は捩り特性を示す図である。
【図6】図6は研磨機の概略断面図である。
【図7】図7は評価結果であるヒステリシストルクの変
化を示すグラフである。
【図8】図8は従来の摩擦板であるフリクションワッシ
ャーの半断面図である。
【図9】図9は図8のフリクションワッシャーを適用し
たクラッチディスクの全体断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッション 2 クラッチディスク 3 スプラインハブ 4 出力軸 5 フランジ 5A ストップピン用切欠き 5B 窓孔 6 トーションスプリング 7A,7B フリクションフェーシング 8 フライホイール 9 プレッシャプレート 10 クッショニングプレート 10A 係合部 11 フェーシングリベット 12 クッショニングリベット 13 クラッチプレート 13A 窓孔 13B ひさし部 14 リティニグプレート 14A 窓孔 14B ひさし部 15 ストップピン 16 コーンスプリング 17 フリクションプレート 18 フリクションワッシャー(摩擦板本体) 18A ガラス繊維 18C 摺動面 19 ウィズドロアルレバー 20 ダイアフラムスプリング 30 研磨機 31 回転台 32 サンドペーパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手材表面に対して圧接されて摺動する
    摩擦板本体を有する摩擦板において、 前記摩擦板本体は少なくともガラス繊維の充填材を配合
    したポリフェニレンサルファイドの成形材料にて成形さ
    れていることを特徴とする摩擦板。
  2. 【請求項2】 前記摩擦板本体の成形後に該摩擦板本体
    の相手材表面との摺動面のスキン層を除去して成ること
    を特徴とする請求項1に記載の摩擦板。
JP8998796A 1996-03-21 1996-03-21 摩擦板 Withdrawn JPH09257068A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127507A (ja) * 2003-09-29 2005-05-19 Aisin Seiki Co Ltd トルク変動吸収装置

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Effective date: 20030603