JPH09257044A - 密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニット - Google Patents
密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニットInfo
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- JPH09257044A JPH09257044A JP8068281A JP6828196A JPH09257044A JP H09257044 A JPH09257044 A JP H09257044A JP 8068281 A JP8068281 A JP 8068281A JP 6828196 A JP6828196 A JP 6828196A JP H09257044 A JPH09257044 A JP H09257044A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7869—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
- F16C33/7879—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring
- F16C33/7883—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring mounted to the inner race and of generally L-shape, the two sealing rings defining a sealing with box-shaped cross-section
-
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- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/185—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with two raceways provided integrally on a part other than a race ring, e.g. a shaft or housing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好なシール性能を得られ、しかもトーンホ
イール１５の有効幅を十分に確保できる構造を実現す
る。 【構成】 回転するハブ１の端部内周面に支持環１７を
内嵌固定し、この支持環１７を構成する第一の外径側円
輪部２３にトーンホイール本体３０を添着固定する。支
持環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部２４に、外径
側芯金１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２２を内嵌
する。この外径側芯金１８に添着したシールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃの先端縁を、内輪５に外嵌固定した
内径側芯金１９に摺接させる。
イール１５の有効幅を十分に確保できる構造を実現す
る。 【構成】 回転するハブ１の端部内周面に支持環１７を
内嵌固定し、この支持環１７を構成する第一の外径側円
輪部２３にトーンホイール本体３０を添着固定する。支
持環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部２４に、外径
側芯金１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２２を内嵌
する。この外径側芯金１８に添着したシールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃの先端縁を、内輪５に外嵌固定した
内径側芯金１９に摺接させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係る密封装置及びトー
ンホイールを備えた転がり軸受ユニットは、例えば自動
車の車輪、一般機械の回転軸等を回転自在に支持すると
共に、センサと組み合わせる事により、この車輪或は回
転軸等の回転速度を検出する為の回転速度検出装置を構
成する。
ンホイールを備えた転がり軸受ユニットは、例えば自動
車の車輪、一般機械の回転軸等を回転自在に支持すると
共に、センサと組み合わせる事により、この車輪或は回
転軸等の回転速度を検出する為の回転速度検出装置を構
成する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、自動車の車輪は転がり軸受ユニ
ットにより懸架装置に対して回転自在に支持する。又、
アンチロックブレーキ装置（ＡＢＳ）やトラクションコ
ントロール装置（ＴＣＳ）を制御すべく車輪の回転速度
を検出する為の回転速度検出装置を、上記転がり軸受ユ
ニットに組み込む事も、従来から行なわれている。転が
り軸受ユニットを使用してこの様な回転速度検出装置を
構成する為には、転がり軸受ユニットを構成する内輪相
当部材及び外輪相当部材のうち、自動車の走行時に回転
する一方の部材（回転側軌道輪）に、円周方向に亙る特
性が交互に且つ等間隔に変化するトーンホイールを組み
込む必要がある。更に、上記転がり軸受ユニットには、
内部に封入したグリースが漏洩する事を防止したり、或
は外部に存在する異物が内部に入り込む事を防止する為
の密封装置を組み込む必要がある。これに対して、軸受
ユニットを組み込む為の空間の容積は限られている為、
密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニッ
トが大型化する事は避けなければならない。
ットにより懸架装置に対して回転自在に支持する。又、
アンチロックブレーキ装置（ＡＢＳ）やトラクションコ
ントロール装置（ＴＣＳ）を制御すべく車輪の回転速度
を検出する為の回転速度検出装置を、上記転がり軸受ユ
ニットに組み込む事も、従来から行なわれている。転が
り軸受ユニットを使用してこの様な回転速度検出装置を
構成する為には、転がり軸受ユニットを構成する内輪相
当部材及び外輪相当部材のうち、自動車の走行時に回転
する一方の部材（回転側軌道輪）に、円周方向に亙る特
性が交互に且つ等間隔に変化するトーンホイールを組み
込む必要がある。更に、上記転がり軸受ユニットには、
内部に封入したグリースが漏洩する事を防止したり、或
は外部に存在する異物が内部に入り込む事を防止する為
の密封装置を組み込む必要がある。これに対して、軸受
ユニットを組み込む為の空間の容積は限られている為、
密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニッ
トが大型化する事は避けなければならない。
【０００３】この様な事情に鑑みて従来から、例えば特
開平７−２６７０５９号公報に記載されている様に、密
封装置とトーンホイールとを組み合わせた構造を有する
密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニッ
トが提案されている。この公報に記載された従来構造の
場合には、それぞれ断面Ｌ字形で全体を円環状に形成さ
れた芯金の先端縁にシールリップを結合した１対のシー
ルリングにより、組み合わせシールリングである密封装
置を構成している。又、トーンホイールは、使用時に回
転する外輪相当部材に内嵌固定したシールリングの芯金
の一部に内嵌固定している。
開平７−２６７０５９号公報に記載されている様に、密
封装置とトーンホイールとを組み合わせた構造を有する
密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニッ
トが提案されている。この公報に記載された従来構造の
場合には、それぞれ断面Ｌ字形で全体を円環状に形成さ
れた芯金の先端縁にシールリップを結合した１対のシー
ルリングにより、組み合わせシールリングである密封装
置を構成している。又、トーンホイールは、使用時に回
転する外輪相当部材に内嵌固定したシールリングの芯金
の一部に内嵌固定している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特開平７−２６７０５
９号公報に記載された従来の密封装置及びトーンホイー
ルを備えた転がり軸受ユニットは、組み合わせ作業時に
シールリップが反転し易く、このシールリップの方向を
所望の方向に保持しにくい。この為、シール性の確保が
不確実になる。更には、トーンホイールの有効幅を確保
しにくく、回転速度検出装置の出力を大きくしにくい、
等の問題を生じる。本発明の密封装置及びトーンホイー
ルを備えた転がり軸受ユニットは、この様な不都合を解
消すべく発明したものである。
９号公報に記載された従来の密封装置及びトーンホイー
ルを備えた転がり軸受ユニットは、組み合わせ作業時に
シールリップが反転し易く、このシールリップの方向を
所望の方向に保持しにくい。この為、シール性の確保が
不確実になる。更には、トーンホイールの有効幅を確保
しにくく、回転速度検出装置の出力を大きくしにくい、
等の問題を生じる。本発明の密封装置及びトーンホイー
ルを備えた転がり軸受ユニットは、この様な不都合を解
消すべく発明したものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の密封装置及びト
ーンホイールを備えた転がり軸受ユニットは、従来から
知られている密封装置及びトーンホイールを備えた転が
り軸受ユニットと同様に、内周面に外輪軌道を有し、使
用時に回転する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有
し、使用時に回転しない内輪相当部材と、上記外輪軌道
と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体
と、上記外輪相当部材の端部内周面と上記内輪相当部材
の端部外周面との間に設けられて、これら両周面同士の
間に存在する空間の端部開口を塞ぐ密封装置と、上記外
輪相当部材の端部内周面に支持されてこの外輪相当部材
と共に回転する、磁気的性質を円周方向に亙り交互に且
つ等間隔で変化させた円環状のトーンホイールとから構
成される。特に、本発明の密封装置及びトーンホイール
を備えた転がり軸受ユニットに於いては、第一の外径側
嵌合筒部及びこの第一の外径側嵌合筒部の端縁から直径
方向内方に折れ曲がった第一の外径側円輪部を有し、上
記第一の外径側嵌合筒部を上記外輪相当部材の端部内周
面に内嵌する事によりこの外輪相当部材に固定された支
持環と、第二の外径側嵌合筒部及びこの第二の外径側嵌
合筒部の端縁から直径方向内方に折れ曲がった第二の外
径側円輪部を有し、上記第二の外径側嵌合筒部を上記第
一の外径側嵌合筒部に内嵌する事により上記外輪相当部
材に固定された外径側芯金と、内径側嵌合筒部及びこの
内径側嵌合筒部の端縁から直径方向外方に折れ曲がった
内径側円輪部を有し、上記内径側嵌合筒部を上記内輪相
当部材の端部外周面に外嵌する事によりこの内輪相当部
材に固定された内径側芯金と、この内径側芯金と上記外
径側芯金との少なくとも一方にその基端部を添着固定さ
れ、その先端部を当該芯金が対向する部材の表面に摺接
させたシールリップと、上記第一の外径側円輪部を含ん
で構成されるトーンホイールとを備える。尚、好ましく
は、上記シールリップを外径側芯金に添着すると共に、
このシールリップを構成する弾性材の一部を上記支持環
の一部に、全周に亙って弾性的に当接させる。
ーンホイールを備えた転がり軸受ユニットは、従来から
知られている密封装置及びトーンホイールを備えた転が
り軸受ユニットと同様に、内周面に外輪軌道を有し、使
用時に回転する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有
し、使用時に回転しない内輪相当部材と、上記外輪軌道
と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体
と、上記外輪相当部材の端部内周面と上記内輪相当部材
の端部外周面との間に設けられて、これら両周面同士の
間に存在する空間の端部開口を塞ぐ密封装置と、上記外
輪相当部材の端部内周面に支持されてこの外輪相当部材
と共に回転する、磁気的性質を円周方向に亙り交互に且
つ等間隔で変化させた円環状のトーンホイールとから構
成される。特に、本発明の密封装置及びトーンホイール
を備えた転がり軸受ユニットに於いては、第一の外径側
嵌合筒部及びこの第一の外径側嵌合筒部の端縁から直径
方向内方に折れ曲がった第一の外径側円輪部を有し、上
記第一の外径側嵌合筒部を上記外輪相当部材の端部内周
面に内嵌する事によりこの外輪相当部材に固定された支
持環と、第二の外径側嵌合筒部及びこの第二の外径側嵌
合筒部の端縁から直径方向内方に折れ曲がった第二の外
径側円輪部を有し、上記第二の外径側嵌合筒部を上記第
一の外径側嵌合筒部に内嵌する事により上記外輪相当部
材に固定された外径側芯金と、内径側嵌合筒部及びこの
内径側嵌合筒部の端縁から直径方向外方に折れ曲がった
内径側円輪部を有し、上記内径側嵌合筒部を上記内輪相
当部材の端部外周面に外嵌する事によりこの内輪相当部
材に固定された内径側芯金と、この内径側芯金と上記外
径側芯金との少なくとも一方にその基端部を添着固定さ
れ、その先端部を当該芯金が対向する部材の表面に摺接
させたシールリップと、上記第一の外径側円輪部を含ん
で構成されるトーンホイールとを備える。尚、好ましく
は、上記シールリップを外径側芯金に添着すると共に、
このシールリップを構成する弾性材の一部を上記支持環
の一部に、全周に亙って弾性的に当接させる。
【０００６】
【作用】上述の様に構成される本発明の密封装置及びト
ーンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合には、
トーンホイールを構成する第一の外径側円輪部の外周縁
位置が、外輪相当部材の内周面にまで達するので、この
トーンホイールの有効幅寸法を大きくできる。又、組立
時にシールリップの方向が反転する事を確実に防止でき
るので、密封装置のシール性を確保できる。更に、弾性
材の一部を支持環の一部に、全周に亙って弾性的に当接
させれば、この支持環と外径側芯金との嵌合部を密封し
て、この嵌合部のシール性を十分に確保できる。
ーンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合には、
トーンホイールを構成する第一の外径側円輪部の外周縁
位置が、外輪相当部材の内周面にまで達するので、この
トーンホイールの有効幅寸法を大きくできる。又、組立
時にシールリップの方向が反転する事を確実に防止でき
るので、密封装置のシール性を確保できる。更に、弾性
材の一部を支持環の一部に、全周に亙って弾性的に当接
させれば、この支持環と外径側芯金との嵌合部を密封し
て、この嵌合部のシール性を十分に確保できる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１〜３は、本発明の実施の形態
の第１例を示している。外輪相当部材であるハブ１は、
内周面に複列の外輪軌道２、２を有する。又、このハブ
１の外周面外寄り（外とは、自動車への組み付け状態で
幅方向外側となる部分を言い、図１で左）部分には、車
輪を支持する為のフランジ３を設けている。図示しない
車輪は、このフランジ３に固設したスタッド４により、
このフランジ３に結合固定される。従って上記ハブ１
は、自動車の走行に伴って、上記車輪と共に回転する。
の第１例を示している。外輪相当部材であるハブ１は、
内周面に複列の外輪軌道２、２を有する。又、このハブ
１の外周面外寄り（外とは、自動車への組み付け状態で
幅方向外側となる部分を言い、図１で左）部分には、車
輪を支持する為のフランジ３を設けている。図示しない
車輪は、このフランジ３に固設したスタッド４により、
このフランジ３に結合固定される。従って上記ハブ１
は、自動車の走行に伴って、上記車輪と共に回転する。
【０００８】上記ハブ１の内側には、１対の内輪５、５
を、このハブ１と同心に配置している。これら両内輪
５、５の外周面には、それぞれ上記外輪軌道２、２と対
向する内輪軌道６、６を形成している。自動車への組み
付け状態でこれら両内輪５、５は、懸架装置に支持され
た車軸７の先端部に外嵌される。そして、この車軸７の
中間部に形成した段部８と、この車軸７の先端に螺合し
たナット９との間で挟持されて、この車軸７に対し固定
される。従って上記各内輪５、５は、自動車の走行時に
も回転する事はない。尚、上記ハブ１の外端開口部は、
ナット９の螺合緊締作業の後、蓋体１０を嵌着する事に
より塞ぐ。
を、このハブ１と同心に配置している。これら両内輪
５、５の外周面には、それぞれ上記外輪軌道２、２と対
向する内輪軌道６、６を形成している。自動車への組み
付け状態でこれら両内輪５、５は、懸架装置に支持され
た車軸７の先端部に外嵌される。そして、この車軸７の
中間部に形成した段部８と、この車軸７の先端に螺合し
たナット９との間で挟持されて、この車軸７に対し固定
される。従って上記各内輪５、５は、自動車の走行時に
も回転する事はない。尚、上記ハブ１の外端開口部は、
ナット９の螺合緊締作業の後、蓋体１０を嵌着する事に
より塞ぐ。
【０００９】又、上記ハブ１内周面の外輪軌道２、２と
上記各内輪５、５外周面の内輪軌道６、６との間には、
転動体である玉１１、１１を、各列毎に複数ずつ設けて
いる。これら各玉１１、１１は、保持器１２、１２によ
り、円周方向に互いに間隔をあけた状態で、転動自在に
保持されている。従って上記ハブ１は、上記車軸７の周
囲に回転自在に支持されている。尚、重量の嵩む自動車
用の転がり軸受ユニットの場合には、転動体として、玉
１１、１１に代えてテーパころを使用する場合もある。
上記各内輪５、５外周面の内輪軌道６、６との間には、
転動体である玉１１、１１を、各列毎に複数ずつ設けて
いる。これら各玉１１、１１は、保持器１２、１２によ
り、円周方向に互いに間隔をあけた状態で、転動自在に
保持されている。従って上記ハブ１は、上記車軸７の周
囲に回転自在に支持されている。尚、重量の嵩む自動車
用の転がり軸受ユニットの場合には、転動体として、玉
１１、１１に代えてテーパころを使用する場合もある。
【００１０】更に、上記ハブ１の内端部（内とは、自動
車への組み付け状態で幅方向中央側となる部分を言い、
図１で右）内周面と、上記１対の内輪５、５のうちで内
側の内輪５の内端部周面との間には、密封装置１３を設
けて、これらハブ１の内周面と内輪５、５の外周面との
間に存在する空間１４の内端部開口を塞いでいる。更
に、この密封装置１３の内側面に、円環状のトーンホイ
ール１５を添設している。そして、このトーンホイール
１５の内側面に、上記車軸７の基部に支持したセンサ１
６を対向させる事により、回転速度検出装置を構成して
いる。
車への組み付け状態で幅方向中央側となる部分を言い、
図１で右）内周面と、上記１対の内輪５、５のうちで内
側の内輪５の内端部周面との間には、密封装置１３を設
けて、これらハブ１の内周面と内輪５、５の外周面との
間に存在する空間１４の内端部開口を塞いでいる。更
に、この密封装置１３の内側面に、円環状のトーンホイ
ール１５を添設している。そして、このトーンホイール
１５の内側面に、上記車軸７の基部に支持したセンサ１
６を対向させる事により、回転速度検出装置を構成して
いる。
【００１１】上記密封装置１３は、それぞれが軟鋼板等
の金属板をプレス加工する事により、断面Ｌ字形で全体
を円環状に造られた、支持環１７、外径側芯金１８、内
径側芯金１９と、ゴム、エラストマー等の弾性材２９に
より造られて上記外径側芯金１８に全周に亙って添設さ
れた、シールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃとから構成
される。
の金属板をプレス加工する事により、断面Ｌ字形で全体
を円環状に造られた、支持環１７、外径側芯金１８、内
径側芯金１９と、ゴム、エラストマー等の弾性材２９に
より造られて上記外径側芯金１８に全周に亙って添設さ
れた、シールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃとから構成
される。
【００１２】このうちの支持環１７は、第一の外径側嵌
合筒部２２及びこの第一の外径側嵌合筒部２２の内端縁
から直径方向内方に折れ曲がった第一の外径側円輪部２
３を有する。そして、この様な支持環１７は、上記第一
の外径側嵌合筒部２２を上記ハブ１の内端部内周面に内
嵌する事により、このハブ１の内端部内周面に固定され
ている。
合筒部２２及びこの第一の外径側嵌合筒部２２の内端縁
から直径方向内方に折れ曲がった第一の外径側円輪部２
３を有する。そして、この様な支持環１７は、上記第一
の外径側嵌合筒部２２を上記ハブ１の内端部内周面に内
嵌する事により、このハブ１の内端部内周面に固定され
ている。
【００１３】又、上記外径側芯金１８は、第二の外径側
嵌合筒部２４及びこの第二の外径側嵌合筒部２４の外端
縁から直径方向内方に折れ曲がった第二の外径側円輪部
２５を有する。そして、この様な外径側芯金１８は、上
記第二の外径側嵌合筒部２４を上記支持環１７を構成す
る第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌する事により、この
支持環１７を介して、上記ハブ１に固定されている。
尚、上記第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌する作業を容
易に行なえる様にすべく、上記第二の外径側嵌合筒部２
４の内端部外周縁には、面取り部２６ａを形成してい
る。
嵌合筒部２４及びこの第二の外径側嵌合筒部２４の外端
縁から直径方向内方に折れ曲がった第二の外径側円輪部
２５を有する。そして、この様な外径側芯金１８は、上
記第二の外径側嵌合筒部２４を上記支持環１７を構成す
る第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌する事により、この
支持環１７を介して、上記ハブ１に固定されている。
尚、上記第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌する作業を容
易に行なえる様にすべく、上記第二の外径側嵌合筒部２
４の内端部外周縁には、面取り部２６ａを形成してい
る。
【００１４】又、上記内径側芯金１９は、内径側嵌合筒
部２７及びこの内径側嵌合筒部２７の内端縁から直径方
向外方に折れ曲がった内径側円輪部２８を有する。そし
て、上記内径側嵌合筒部２７を前記内側の内輪５の内端
部外周面に外嵌する事により、この内輪５に固定してい
る。尚、上記内輪５に外嵌する作業を容易に行なえる様
にすべく、上記内径側嵌合筒部２７の内端部内周縁に
は、面取り部２６ｂを形成している。
部２７及びこの内径側嵌合筒部２７の内端縁から直径方
向外方に折れ曲がった内径側円輪部２８を有する。そし
て、上記内径側嵌合筒部２７を前記内側の内輪５の内端
部外周面に外嵌する事により、この内輪５に固定してい
る。尚、上記内輪５に外嵌する作業を容易に行なえる様
にすべく、上記内径側嵌合筒部２７の内端部内周縁に
は、面取り部２６ｂを形成している。
【００１５】又、前記シールリップ２１ａ、２１ｂ、２
１ｃを構成する弾性材２９は、上記外径側芯金１８に添
着されている。即ち、この弾性材２９は、この外径側芯
金１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２４の先端縁
（内端縁を指し、図２の右端縁）及び内周面と、同じく
第二の外径側円輪部２５の内側面全体及び先端部（図２
の下端部）両面を覆う状態で、上記外径側芯金１８に添
着されている。そして、上記各シールリップ２１ａ、２
１ｂ、２１ｃは、この弾性材２９の内周寄り部分から、
上記内径側芯金１９に向け延出されている。そして、こ
れら３本のシールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃのう
ち、内径側に突出した２本のシールリップ２１ａ、２１
ｂの先端縁は、上記内径側芯金１９を構成する内径側嵌
合筒部２７の外周面に摺接させている。尚、上記シール
リップ２１ａは、上記内径側嵌合筒部２７の外端縁、或
は内輪５の外周面に摺接させる事もできる。又、内側に
突出した残りのシールリップ２１ｃの先端縁は、上記内
径側芯金１９を構成する内径側円輪部２８の外側面に摺
接させている。尚、これら各シールリップ２１ａ、２１
ｂ、２１ｃは、それぞれ外部空間から前記空間１４内へ
の異物進入防止を図る作用を高めるべく、進入経路外側
に突出する方向に傾斜させている。尚、進入経路に関
し、外部空間から最も遠いリップ２１ａの傾斜方向は、
図示の例とは逆（内向き）であっても良い。又、上記各
シールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾
性材２９の一部で、上記第二の外径側嵌合筒部２４の先
端縁を覆う部分は、前記支持環１７を構成する第一の外
径側円輪部２３の外側面外周側端部に突き当てている。
従って、これら支持環１７と外径側芯金１８との嵌合部
の密封作用も、確実に図られる。
１ｃを構成する弾性材２９は、上記外径側芯金１８に添
着されている。即ち、この弾性材２９は、この外径側芯
金１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２４の先端縁
（内端縁を指し、図２の右端縁）及び内周面と、同じく
第二の外径側円輪部２５の内側面全体及び先端部（図２
の下端部）両面を覆う状態で、上記外径側芯金１８に添
着されている。そして、上記各シールリップ２１ａ、２
１ｂ、２１ｃは、この弾性材２９の内周寄り部分から、
上記内径側芯金１９に向け延出されている。そして、こ
れら３本のシールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃのう
ち、内径側に突出した２本のシールリップ２１ａ、２１
ｂの先端縁は、上記内径側芯金１９を構成する内径側嵌
合筒部２７の外周面に摺接させている。尚、上記シール
リップ２１ａは、上記内径側嵌合筒部２７の外端縁、或
は内輪５の外周面に摺接させる事もできる。又、内側に
突出した残りのシールリップ２１ｃの先端縁は、上記内
径側芯金１９を構成する内径側円輪部２８の外側面に摺
接させている。尚、これら各シールリップ２１ａ、２１
ｂ、２１ｃは、それぞれ外部空間から前記空間１４内へ
の異物進入防止を図る作用を高めるべく、進入経路外側
に突出する方向に傾斜させている。尚、進入経路に関
し、外部空間から最も遠いリップ２１ａの傾斜方向は、
図示の例とは逆（内向き）であっても良い。又、上記各
シールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾
性材２９の一部で、上記第二の外径側嵌合筒部２４の先
端縁を覆う部分は、前記支持環１７を構成する第一の外
径側円輪部２３の外側面外周側端部に突き当てている。
従って、これら支持環１７と外径側芯金１８との嵌合部
の密封作用も、確実に図られる。
【００１６】更に、上記支持環１７を構成する第一の外
径側円輪部２３の内側面には、円輪状のトーンホイール
本体３０を添着し、上記第一の外径側円輪部２３を含む
トーンホイール１５を構成している。上記トーンホイー
ル本体３０は、ゴム磁石、プラスチック磁石、フェライ
ト磁石等の永久磁石で、少なくとも内側面にはＳ極とＮ
極とを、図３に示す様に円周方向に亙って交互に、且つ
等間隔で配置している。この様なトーンホイール本体３
０は、上記第一の外径側円輪部２３の内側面に、焼き付
け、接着、自身の磁気吸着力等により添着固定してい
る。
径側円輪部２３の内側面には、円輪状のトーンホイール
本体３０を添着し、上記第一の外径側円輪部２３を含む
トーンホイール１５を構成している。上記トーンホイー
ル本体３０は、ゴム磁石、プラスチック磁石、フェライ
ト磁石等の永久磁石で、少なくとも内側面にはＳ極とＮ
極とを、図３に示す様に円周方向に亙って交互に、且つ
等間隔で配置している。この様なトーンホイール本体３
０は、上記第一の外径側円輪部２３の内側面に、焼き付
け、接着、自身の磁気吸着力等により添着固定してい
る。
【００１７】上述の様に構成される本発明の密封装置及
びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合に
は、トーンホイール本体３０と共にトーンホイール１５
を構成する第一の外径側円輪部２３の外周縁位置が、ハ
ブ１の内周面にまで達するので、このトーンホイール１
５を構成する上記トーンホイール本体３０の有効幅寸法
（図２〜３の上下方向寸法）を大きくできる。従って、
このトーンホイール本体３０の内側面と対向する前記セ
ンサ１６の出力を大きくして、車輪等の回転する部材の
回転速度検出の信頼性を向上させたり、或は信号の処理
回路の低廉化を図る事ができる。
びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合に
は、トーンホイール本体３０と共にトーンホイール１５
を構成する第一の外径側円輪部２３の外周縁位置が、ハ
ブ１の内周面にまで達するので、このトーンホイール１
５を構成する上記トーンホイール本体３０の有効幅寸法
（図２〜３の上下方向寸法）を大きくできる。従って、
このトーンホイール本体３０の内側面と対向する前記セ
ンサ１６の出力を大きくして、車輪等の回転する部材の
回転速度検出の信頼性を向上させたり、或は信号の処理
回路の低廉化を図る事ができる。
【００１８】又、組立時に前記各シールリップ２１ａ、
２１ｂ、２１ｃの方向が反転する事を確実に防止できる
ので、密封装置１３のシール性を確保できる。即ち、本
発明の密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受
ユニットを組み立てる場合には、先ず、シールリップ２
１ａ、２１ｂ、２１ｃを添着した外径側芯金１８と内径
側芯金１９とを、図２に示した位置関係に組み合わせ
る。この組み合わせ作業の際には、上記各シールリップ
２１ａ、２１ｂを治具（図示せず）により案内するの
で、これら両シールリップ２１ａ、２１ｂの方向が反転
する事はない。又、残りのシールリップ２１ｃには、こ
のシールリップ２１ｃの方向を反転させる方向の力が作
用しない為、このシールリップ２１ｃも反転する事はな
い。
２１ｂ、２１ｃの方向が反転する事を確実に防止できる
ので、密封装置１３のシール性を確保できる。即ち、本
発明の密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受
ユニットを組み立てる場合には、先ず、シールリップ２
１ａ、２１ｂ、２１ｃを添着した外径側芯金１８と内径
側芯金１９とを、図２に示した位置関係に組み合わせ
る。この組み合わせ作業の際には、上記各シールリップ
２１ａ、２１ｂを治具（図示せず）により案内するの
で、これら両シールリップ２１ａ、２１ｂの方向が反転
する事はない。又、残りのシールリップ２１ｃには、こ
のシールリップ２１ｃの方向を反転させる方向の力が作
用しない為、このシールリップ２１ｃも反転する事はな
い。
【００１９】この様にして外径側芯金１８と内径側芯金
１９とを組み合わせたならば、次いで、上記外径側芯金
１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２４を、前記支持
環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌固定
する。この結果、支持環１７と外径側、内径側両芯金１
８、１９とが、図２に示す様な位置関係に組み合わされ
る。そこで、これら各部材１７〜１９を、前記空間１４
の内端開口部に対向させ、上記支持環１７をハブ１の内
端部に内嵌すると同時に、上記内径側芯金１９を内輪５
に外嵌固定する。上記支持環１７をハブ１の内端部に内
嵌固定する作業は、前記トーンホイール本体３０の内側
面に治具の先端面を突き当てる事により、上記内径側芯
金１９を内輪５に外嵌固定する作業は、前記内径側円輪
部２８の内側面内周寄り部分に治具の先端面を突き当て
る事により、それぞれ行なう。この様に内嵌固定作業と
外嵌固定作業とを同時に行なう事により、図１〜２に示
した様な密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸
受ユニットを得られる。
１９とを組み合わせたならば、次いで、上記外径側芯金
１８を構成する第二の外径側嵌合筒部２４を、前記支持
環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部２２に内嵌固定
する。この結果、支持環１７と外径側、内径側両芯金１
８、１９とが、図２に示す様な位置関係に組み合わされ
る。そこで、これら各部材１７〜１９を、前記空間１４
の内端開口部に対向させ、上記支持環１７をハブ１の内
端部に内嵌すると同時に、上記内径側芯金１９を内輪５
に外嵌固定する。上記支持環１７をハブ１の内端部に内
嵌固定する作業は、前記トーンホイール本体３０の内側
面に治具の先端面を突き当てる事により、上記内径側芯
金１９を内輪５に外嵌固定する作業は、前記内径側円輪
部２８の内側面内周寄り部分に治具の先端面を突き当て
る事により、それぞれ行なう。この様に内嵌固定作業と
外嵌固定作業とを同時に行なう事により、図１〜２に示
した様な密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸
受ユニットを得られる。
【００２０】上述の様に本発明の密封装置１３及びトー
ンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合には、組
立時にシールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃの方向が反
転する事を確実に防止できるので、密封装置１３のシー
ル性を確保できる。更に、これら各シールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾性材２９の一部
を、上記第二の外径側嵌合筒部２４の先端縁と第一の外
径側円輪部２３の外側面との間で、全周に亙って弾性的
に挟持しているので、この支持環１７と外径側芯金１８
との嵌合部を密封して、この嵌合部のシール性を十分に
確保できる。従って、上記第一、第二の外径側円輪部２
３、２５同士の間に入り込んだ雨水等の異物が、遠心力
により上記第二の外径側嵌合筒部２４の内周面に押し付
けられた場合でも、この異物が前記空間１４内にまで入
り込む事はない。又、上記空間１４内に封入したグリー
ス等の潤滑材がリップ２１ｃを通過して漏出しても、こ
の潤滑材は第一の外径側円輪部２３により外部に流出す
るのを阻止される。更に、トーンホイール本体３０をゴ
ム磁石等の弾性を有する構造とした場合には、このトー
ンホイール本体３０の外周縁部にリップ３２を形成し、
このリップ３２をハブ１の端部内周面と支持環１７の端
部外周面との間で、全周に亙って弾性的に挟持すれば、
これらハブ１と支持環１７との嵌合部を密封できる。
ンホイールを備えた転がり軸受ユニットの場合には、組
立時にシールリップ２１ａ、２１ｂ、２１ｃの方向が反
転する事を確実に防止できるので、密封装置１３のシー
ル性を確保できる。更に、これら各シールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾性材２９の一部
を、上記第二の外径側嵌合筒部２４の先端縁と第一の外
径側円輪部２３の外側面との間で、全周に亙って弾性的
に挟持しているので、この支持環１７と外径側芯金１８
との嵌合部を密封して、この嵌合部のシール性を十分に
確保できる。従って、上記第一、第二の外径側円輪部２
３、２５同士の間に入り込んだ雨水等の異物が、遠心力
により上記第二の外径側嵌合筒部２４の内周面に押し付
けられた場合でも、この異物が前記空間１４内にまで入
り込む事はない。又、上記空間１４内に封入したグリー
ス等の潤滑材がリップ２１ｃを通過して漏出しても、こ
の潤滑材は第一の外径側円輪部２３により外部に流出す
るのを阻止される。更に、トーンホイール本体３０をゴ
ム磁石等の弾性を有する構造とした場合には、このトー
ンホイール本体３０の外周縁部にリップ３２を形成し、
このリップ３２をハブ１の端部内周面と支持環１７の端
部外周面との間で、全周に亙って弾性的に挟持すれば、
これらハブ１と支持環１７との嵌合部を密封できる。
【００２１】次に、図４は、本発明の実施の形態の第２
例を示している。本例の場合には、シールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾性材２９を、外径
側芯金１８を構成する第二の外径側円輪部２５の外側面
全体に亙って添着している。そして、この弾性材２９の
外周縁を、支持環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部
２２の先端部（外端部を指し、図４の左端部）内周面
と、上記外径側芯金１８の折れ曲がり部の外周面との間
で、全周に亙り弾性的に挟持している。この様に、上記
先端部内周縁と折れ曲がり部との間で挟持された弾性材
２９が、異物が空間１４に入り込む事を防止する。その
他の構成及び作用は、上述した第１例の場合と同様であ
る。
例を示している。本例の場合には、シールリップ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃを構成する為の弾性材２９を、外径
側芯金１８を構成する第二の外径側円輪部２５の外側面
全体に亙って添着している。そして、この弾性材２９の
外周縁を、支持環１７を構成する第一の外径側嵌合筒部
２２の先端部（外端部を指し、図４の左端部）内周面
と、上記外径側芯金１８の折れ曲がり部の外周面との間
で、全周に亙り弾性的に挟持している。この様に、上記
先端部内周縁と折れ曲がり部との間で挟持された弾性材
２９が、異物が空間１４に入り込む事を防止する。その
他の構成及び作用は、上述した第１例の場合と同様であ
る。
【００２２】次に、図５は、本発明の実施の形態の第３
例を示している。本例の場合には、外径側芯金１８を構
成する第二の外径側円輪部２５の内周縁部にシールリッ
プ２１ａを添着すると共に、内径側芯金１９を構成する
内径側円輪部２８の外周縁部にシールリップ２１ｂ、２
１ｃを添着している。そして、シールリップ２１ａの先
端縁を内径側嵌合筒部２７の外周面に、シールリップ２
１ｂの先端縁を第二の外径側円輪部２５の内側面に、シ
ールリップ２１ｃの先端縁を第二の外径側嵌合筒部２４
の内周面に、それぞれ全周に亙り摺接させている。その
他の構成及び作用は、上述した第２例の場合と同様であ
る。
例を示している。本例の場合には、外径側芯金１８を構
成する第二の外径側円輪部２５の内周縁部にシールリッ
プ２１ａを添着すると共に、内径側芯金１９を構成する
内径側円輪部２８の外周縁部にシールリップ２１ｂ、２
１ｃを添着している。そして、シールリップ２１ａの先
端縁を内径側嵌合筒部２７の外周面に、シールリップ２
１ｂの先端縁を第二の外径側円輪部２５の内側面に、シ
ールリップ２１ｃの先端縁を第二の外径側嵌合筒部２４
の内周面に、それぞれ全周に亙り摺接させている。その
他の構成及び作用は、上述した第２例の場合と同様であ
る。
【００２３】次に、図６〜７は、本発明の実施の形態の
第４例を示している。本例の場合には、支持環１７を構
成する第一の外径側円輪部２３に、この第一の外径側円
輪部２３の直径方向に長い矩形の透孔３１、３１を、円
周方向に亙って互いに等間隔に、多数形成している。こ
の様に多数の透孔３１、３１を形成する事により、上記
第一の外径側円輪部２３自体を、磁気的性質を円周方向
に亙り交互に且つ等間隔で変化させた円環状のトーンホ
イール１５としている。その他の構成及び作用は、前述
した第１例の場合と同様である。
第４例を示している。本例の場合には、支持環１７を構
成する第一の外径側円輪部２３に、この第一の外径側円
輪部２３の直径方向に長い矩形の透孔３１、３１を、円
周方向に亙って互いに等間隔に、多数形成している。こ
の様に多数の透孔３１、３１を形成する事により、上記
第一の外径側円輪部２３自体を、磁気的性質を円周方向
に亙り交互に且つ等間隔で変化させた円環状のトーンホ
イール１５としている。その他の構成及び作用は、前述
した第１例の場合と同様である。
【００２４】次に、図８は、本発明の実施の形態の第５
例を示している。本例の場合には、支持環１７を軟鋼板
等の強磁性材により造ると共に、この支持環１７を構成
する第一の外径側円輪部２３を着磁している。着磁方向
は、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変化させて
いる。従って上記第一の外径側円輪部２３の内側面に
は、前記図３に示した様に、Ｓ極とＮ極とが円周方向に
亙って交互に、且つ等間隔で配置される。この様に上記
第一の外径側円輪部２３自体を着磁する事により、上記
第一の外径側円輪部２３自体を、磁気的性質を円周方向
に亙り交互に且つ等間隔で変化させた円環状のトーンホ
イール１５としている。その他の構成及び作用は、前述
した第１例の場合と同様である。
例を示している。本例の場合には、支持環１７を軟鋼板
等の強磁性材により造ると共に、この支持環１７を構成
する第一の外径側円輪部２３を着磁している。着磁方向
は、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変化させて
いる。従って上記第一の外径側円輪部２３の内側面に
は、前記図３に示した様に、Ｓ極とＮ極とが円周方向に
亙って交互に、且つ等間隔で配置される。この様に上記
第一の外径側円輪部２３自体を着磁する事により、上記
第一の外径側円輪部２３自体を、磁気的性質を円周方向
に亙り交互に且つ等間隔で変化させた円環状のトーンホ
イール１５としている。その他の構成及び作用は、前述
した第１例の場合と同様である。
【００２５】
【発明の効果】本発明の密封装置及びトーンホイールを
備えた転がり軸受ユニットは、以上に述べた通り構成さ
れ作用するので、優れたシール性を確保すると共にトー
ンホイールに対向して設けられるセンサの出力を大きく
できる。
備えた転がり軸受ユニットは、以上に述べた通り構成さ
れ作用するので、優れたシール性を確保すると共にトー
ンホイールに対向して設けられるセンサの出力を大きく
できる。
【図１】本発明の実施の形態の第１例を示す断面図。
【図２】図１のＡ部拡大図。
【図３】トーンホイール本体を取り出して図２の右方か
ら見た図。
ら見た図。
【図４】本発明の実施の形態の第２例を示す、図２と同
様の図。
様の図。
【図５】同第３例を示す、図２と同様の図。
【図６】同第４例を示す、図２と同様の図。
【図７】支持環を取り出して図６の右方から見た図。
【図８】本発明の実施の形態の第５例を示す、図２と同
様の図。
様の図。
１ ハブ ２ 外輪軌道 ３ フランジ ４ スタッド ５ 内輪 ６ 内輪軌道 ７ 車軸 ８ 段部 ９ ナット １０ 蓋体 １１ 玉 １２ 保持器 １３ 密封装置 １４ 空間 １５ トーンホイール １６ センサ １７ 支持環 １８ 外径側芯金 １９ 内径側芯金 ２１ａ、２１ｂ、２１ｃ シールリップ ２２ 第一の外径側嵌合筒部 ２３ 第一の外径側円輪部 ２４ 第二の外径側嵌合筒部 ２５ 第二の外径側円輪部 ２６ａ、２６ｂ 面取り部 ２７ 内径側嵌合筒部 ２８ 内径側円輪部 ２９ 弾性材 ３０ トーンホイール本体 ３１ 透孔 ３２ リップ
Claims (2)
- 【請求項１】 内周面に外輪軌道を有し、使用時に回転
する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有し、使用時
に回転しない内輪相当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道
との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記外
輪相当部材の端部内周面と上記内輪相当部材の端部外周
面との間に設けられて、これら両周面同士の間に存在す
る空間の端部開口を塞ぐ密封装置と、上記外輪相当部材
の端部内周面に支持されてこの外輪相当部材と共に回転
する、磁気的性質を円周方向に亙り交互に且つ等間隔で
変化させた円環状のトーンホイールとから成る、密封装
置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニットに於
いて、第一の外径側嵌合筒部及びこの第一の外径側嵌合
筒部の端縁から直径方向内方に折れ曲がった第一の外径
側円輪部を有し、上記第一の外径側嵌合筒部を上記外輪
相当部材の端部内周面に内嵌する事によりこの外輪相当
部材に固定された支持環と、第二の外径側嵌合筒部及び
この第二の外径側嵌合筒部の端縁から直径方向内方に折
れ曲がった第二の外径側円輪部を有し、上記第二の外径
側嵌合筒部を上記第一の外径側嵌合筒部に内嵌する事に
より上記外輪相当部材に固定された外径側芯金と、内径
側嵌合筒部及びこの内径側嵌合筒部の端縁から直径方向
外方に折れ曲がった内径側円輪部を有し、上記内径側嵌
合筒部を上記内輪相当部材の端部外周面に外嵌する事に
よりこの内輪相当部材に固定された内径側芯金と、この
内径側芯金と上記外径側芯金との少なくとも一方にその
基端部を添着固定され、その先端部を当該芯金が対向す
る部材の表面に摺接させたシールリップと、上記第一の
外径側円輪部を含んで構成されるトーンホイールとを備
えた事を特徴とする密封装置及びトーンホイールを備え
た転がり軸受ユニット。 - 【請求項２】 シールリップを外径側芯金に添着すると
共に、このシールリップを構成する弾性材の一部を支持
環の一部に、全周に亙って弾性的に当接させた、請求項
１に記載した密封装置及びトーンホイールを備えた転が
り軸受ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8068281A JPH09257044A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8068281A JPH09257044A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニット |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004000340A Division JP2004169925A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 密封装置を備えた転がり軸受ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09257044A true JPH09257044A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13369234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8068281A Pending JPH09257044A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09257044A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006105750A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Ntn Corp | 磁気エンコーダおよびそれを備えた車輪用軸受装置 |
| JP2007071827A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Press Kogyo Co Ltd | センサリング |
| US20100135605A1 (en) * | 2007-07-03 | 2010-06-03 | Yasuhiko Ishii | Sensor device and sensor-integrated rolling bearing device |
| DE112009001563T5 (de) | 2008-06-25 | 2011-05-05 | Uchiyama Manufacturing Corp. | Lagerdichtung |
| WO2012128054A1 (ja) * | 2011-03-22 | 2012-09-27 | Ntn株式会社 | フィルタ付き転がり軸受、及び、そのフィルタ付き転がり軸受を備えた走行装置 |
| JP2012202444A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Ntn Corp | フィルタ付き転がり軸受 |
| KR101242051B1 (ko) * | 2004-03-23 | 2013-03-12 | 엔오케이 가부시키가이샤 | 회전검출요소를 구비한 밀봉장치 |
| CN111237347A (zh) * | 2018-11-28 | 2020-06-05 | 斯凯孚公司 | 组件 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8068281A patent/JPH09257044A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2006105750A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Ntn Corp | 磁気エンコーダおよびそれを備えた車輪用軸受装置 |
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