JPH09256869A - エンジン遮音カバー - Google Patents

エンジン遮音カバー

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Publication number
JPH09256869A
JPH09256869A JP8063286A JP6328696A JPH09256869A JP H09256869 A JPH09256869 A JP H09256869A JP 8063286 A JP8063286 A JP 8063286A JP 6328696 A JP6328696 A JP 6328696A JP H09256869 A JPH09256869 A JP H09256869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
cover
oil pan
noise
sound insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8063286A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Kamiya
保 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8063286A priority Critical patent/JPH09256869A/ja
Publication of JPH09256869A publication Critical patent/JPH09256869A/ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンから放射される音を全体的に低減す
ると共に、低周波数の騒音を良好に低減する。 【解決手段】 エンジン10の少なくとも一部を覆い、
該エンジンから放射される音を遮断するエンジン遮音カ
バー16において、該遮音カバーの縁部を弾性体22を
介してエンジンに取り付け、該遮音カバーの略中央領域
においてエンジンの出力軸12と略平行な線に沿って該
遮音カバーを二分割した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン遮音カバー
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車などのエンジンにはシリン
ダ内の燃焼音やピストンの上下動によるエンジン振動音
が発生する。これらエンジン騒音を低減するために様々
な工夫がなされている。その一つとして例えば特開昭6
0−124578号公報には、吸音材を備えたアンダー
カバーが開示されている。このアンダーカバーはエンジ
ンの下部を覆って取り付けられ、アンダーカバーの遮音
効果と吸音材の吸音効果とにより全体的な騒音の低減を
図っている。しかしながら吸音材は特定の周波数、一般
的には高周波数の騒音を吸収するため、エンジン騒音の
うち低周波数の騒音を低減することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】低周波数の騒音を低減
する手段としてレゾネータがある。レゾネータは特定周
波数の騒音と共鳴してその特定周波数の騒音を排除す
る。しかしながらレゾネータが共鳴する特定周波数はそ
の容積の増大に伴って小さくなるため、低周波数の騒音
を低減するには容積を大きくしなければならず、レゾネ
ータの利用はエンジンの小型化という観点から好ましく
ない。また低周波数の騒音を低減する別の手段としてダ
イナミックダンパ機能を備えたアンダーカバーの利用が
ある。このアンダーカバーにおいては、低周波数のエン
ジン振動を減衰するようにアンダーカバーおよび弾性体
の質量や弾性体の弾性を適宜選択する。アンダーカバー
は弾性体を介してエンジン下部へ取り付けられる。エン
ジン振動が弾性体を介してアンダーカバーへ伝達される
と、アンダーカバーがエンジンと逆位相に振動し、エン
ジン振動は減衰される。しかしながらアンダーカバーは
エンジン振動を減衰したためにその減衰されたエンジン
振動と逆位相で振動するため、アンダーカバーから低周
波数の騒音が生じ、結局、低周波数の騒音を十分に低減
できないという問題点がある。従って本発明はエンジン
から放射される音を全体的に低減すると共に、低周波数
の騒音を良好に低減することが可能なエンジン遮音カバ
ーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、エン
ジンの少なくとも一部を覆い、該エンジンから放射され
る音を遮断するエンジン遮音カバーにおいて、該遮音カ
バーの縁部を弾性体を介してエンジンに取り付け、該遮
音カバーの略中央領域においてエンジンの出力軸と略平
行な線に沿って該遮音カバーを二分割する。これにより
エンジンの出力軸と略平行な線に沿って分割されて形成
されたエンジン遮音カバーの分割縁部が互いに対面して
いるため、エンジンのロール振動にがエンジン遮音カバ
ーへ伝達されると、上記分割縁部は互いに逆位相で振動
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。始めに本発明の構成を説明する。図1は
本発明に係わるエンジン10を示している。エンジン1
0はその内部のピストン(図示せず)に連結された出力
軸12を具備し、エンジン10の下部にはエンジン用の
潤滑オイルを溜めておくオイルパン14が取り付けられ
ている。このオイルパン14はオイルパンカバー16お
よび遮蔽板18により全体を覆われている。エンジン遮
音カバーとしてのオイルパンカバー16はその縁部20
において弾性体22を介してエンジン10の下部に取り
付けられ、オイルパン14から離間しつつオイルパン1
4を覆っている。またオイルパンカバー16はエンジン
10の出力軸12と略平行な線に沿って二分割された一
対のカバー半体24、24からなる。各カバー半体24
の分割縁部26は互いに対面している。つまりカバー半
体24は出力軸12に関して対称な関係でエンジン10
の下部に取り付けられている。
【0006】オイルパンカバーおよび遮蔽板の底面図で
ある図2、および側面図である図3を参照すると、上記
遮蔽板18は一対の遮蔽板半体26、26からなり、こ
れら遮蔽板半体26はその縁部28においてエンジン1
0の下部に取り付けられている。各遮蔽板半体26は出
力軸12に対して垂直へ下方へ延び、オイルパンカバー
16の側端部を越えて互いへ向かって曲がり、オイルパ
ンカバー16の底面30に沿って延びる。つまり遮蔽板
半体26は出力軸12に沿って互いに離間した関係でエ
ンジン10の下部に取り付けられている。こうしてオイ
ルパン14はオイルパンカバー16と遮蔽板18とによ
り全体を覆われる。後述するように、オイルパンカバー
16はエンジンから伝達された振動によりそれ自体も振
動するが、遮蔽板18はこの振動を妨げないようにオイ
ルパンカバー16からは僅かな空間を開けて離間してい
る。また各遮蔽板半体26はオイルパンカバー16の底
面の一部を覆って終端しているため、一対のカバー半体
24、24と一対の遮蔽板半体26、26とにより開口
部32が形成される。
【0007】再度、図1を参照すると、車体34にはオ
イルパンカバー16および遮蔽板18を覆ってアンダー
カバー36が取り付けられている。このアンダーカバー
36はその周縁部38において弾性体40を介して取り
付けられ、エンジン10を外部から完全に遮断する。
【0008】次に作用を説明する。エンジン低回転時で
は、出力軸12の周りで出力軸12の円周方向Cで往復
動する比較的低周波数のロール振動がエンジン10には
生じ、このロール振動に起因する騒音が問題となる。こ
のロール振動はエンジン10の下部に取り付けられたオ
イルパンカバー16へ伝達される。オイルパンカバー1
6はダイナミックダンパとして低周波数の振動を減衰す
るように設定されており、従ってオイルパンカバー16
へ伝達された低周波数のロール振動はオイルパンカバー
16により抑制される。またオイルパンカバー16を一
対のカバー半体24、24により構成しているため、こ
れらカバー半体24は互いに逆位相で上下方向Dに振動
する。従って各カバー半体24から発生する振動は互い
に打ち消し合い、オイルパンカバー16自体の振動によ
る騒音も抑制される。またエンジン10にはシリンダ内
での燃焼音も発生するが、この騒音はオイルパンカバー
16、遮蔽板18、およびアンダーカバーの遮音機能に
より全体的に低減される。
【0009】エンジン高回転時では、シリンダ内のピス
トンの上下動の影響で比較的高周波数の上下方向Eへの
上下振動がエンジン10には生じ、この上下振動に起因
する騒音が問題となる。この上下振動は車体34へ伝達
され、更に車体34に取り付けられたアンダーカバー3
6へ伝達される。アンダーカバー36はダイナミックダ
ンパとして高周波数の振動を減衰するように設定されて
おり、アンダーカバー36へ伝達された高周波数の上下
振動はアンダーカバー36により抑制される。またエン
ジン低回転時と同様にエンジン10にはシリンダ内での
燃焼音も発生するが、この騒音は上記と同様にオイルパ
ンカバー16、遮蔽板18、およびアンダーカバー36
の遮音機能により全体的に低減される。
【0010】更に、エンジンの下方にはオイルパンカバ
ー16、遮蔽板18、およびアンダーカバー36により
概ね閉鎖された閉空間42が形成され、また上記したよ
うにオイルパンカバー16と遮蔽板18とにより上記閉
空間42へ連通する開口部32が形成されているため、
閉空間42はレゾネータとしての機能を有する。オイル
パン14から放射された騒音の振動は開口部32を通っ
て閉空間42へと伝達される。閉空間42内へ伝達され
た振動うちレゾネータ、即ち閉空間42で共鳴する特定
周波数の振動は、エンジンの回転数に係わらず、この閉
空間42の共鳴作用により低減される。閉空間42の容
積は、オイルパンカバー16およびアンダーカバー36
のダイナミックダンパ機能とのバランスを考慮して、低
減すべき周波数と共鳴するように適宜設定することが可
能である。このようにダイナミックダンパ機能を備えた
壁、即ちオイルパンカバー、遮蔽板、およびアンダーカ
バーにより閉空間を形成し、エンジン振動により互いに
逆位相で振動するように上記壁のうちの一つを一対の対
向壁、即ちオイルパンカバーにより構成し、更に閉空間
に連通する開口部を上記一対の対向壁により形成したレ
ゾネータにおいては、ダイナミックダンパ機能によるエ
ンジン振動の減衰作用と、各壁による遮音作用と、逆位
相で振動することによる壁自体から発生する騒音に対す
る抑制作用と、レゾネータによる特定騒音との共鳴作用
といった多くの作用があり、少ない部品数で大きな騒音
低減効果を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上、本発明によれば、エンジン低回転
時のロール振動がエンジン遮音カバーへ伝達されると、
エンジン遮音カバーの分割端部が互いに逆位相で振動す
るため、エンジン遮音カバーが振動することにより生じ
る騒音は互いに相殺され、全体としてエンジンの騒音を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンジン全体を示した部分断面
図である。
【図2】オイルパンカバーおよび遮蔽板の底面図であ
る。
【図3】オイルパンカバーおよび遮蔽板の側面図であ
る。
【符号の説明】
10…エンジン 12…出力軸 16…オイルパンカバー 22…弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 7/00 F02F 7/00 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの少なくとも一部を覆い、該エ
    ンジンから放射される音を遮断するエンジン遮音カバー
    において、該遮音カバーの縁部を弾性体を介してエンジ
    ンに取り付け、該遮音カバーの略中央領域においてエン
    ジンの出力軸と略平行な線に沿って該遮音カバーを二分
    割したことを特徴とするエンジン遮音カバー。
JP8063286A 1996-03-19 1996-03-19 エンジン遮音カバー Pending JPH09256869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8063286A JPH09256869A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 エンジン遮音カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8063286A JPH09256869A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 エンジン遮音カバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09256869A true JPH09256869A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13224942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8063286A Pending JPH09256869A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 エンジン遮音カバー

Country Status (1)

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JP (1) JPH09256869A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101101A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 マツダ株式会社 エンジンのカバー構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101101A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 マツダ株式会社 エンジンのカバー構造

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