JPH09256412A - 装軌式車両の下部走行体 - Google Patents

装軌式車両の下部走行体

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JPH09256412A
JPH09256412A JP8890496A JP8890496A JPH09256412A JP H09256412 A JPH09256412 A JP H09256412A JP 8890496 A JP8890496 A JP 8890496A JP 8890496 A JP8890496 A JP 8890496A JP H09256412 A JPH09256412 A JP H09256412A
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JP
Japan
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frame
track
plate
mud
rollers
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JP8890496A
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Makoto Etsuto
誠 越渡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各上ローラの周囲に泥土等が堆積するのを防
止でき、各上ローラの破損、損傷を確実に防止できるよ
うにする。 【解決手段】 センタフレーム9の上側面11A1 およ
びサイドフレーム12の上側面12C1 を、サイドフレ
ーム12の幅方向外側に向けて斜め下方に傾斜した傾斜
面として形成する。そして、各傾斜板20,21,22
を各上ローラ18の近傍位置で上側面11A1 ,12C
1 の傾斜方向に沿って配設すると共に、傾斜板20,2
1,22を各弾性パッドを介して各上側面11A1 ,1
2C1 に一体的に取付ける。これによって当該油圧ショ
ベルの路上走行時等に、各弾性パッドと共に傾斜板2
0,21,22をトラックフレーム8に生じる振動モー
ドとは異なる振動モードで振動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等のように、履帯によって走行駆動さ
れる装軌式車両に用いて好適な装軌式車両の下部走行体
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、センタフレームの左,右両側に
サイドフレームを有し、該各サイドフレームの前,後方
向両端に駆動輪と遊動輪とが設けられるトラックフレー
ムと、該トラックフレームの各サイドフレームに沿って
延びるように前記駆動輪と遊動輪との間に巻装される一
対の履帯と、該各履帯を前記駆動輪と遊動輪との間で案
内するため、前記各サイドフレームの下面側および上面
側にそれぞれ設けられた複数の下ローラおよび上ローラ
とからなる装軌式車両の下部走行体は知られている。
【0003】この種の従来技術による装軌式車両の下部
走行体では、各駆動輪を走行用の油圧モータ等により回
転駆動すると、この回転によって各履帯は各遊動輪と各
駆動輪との間で周回動作を行い、下部走行体を前,後方
向等に走行させる。そして、各下ローラおよび各上ロー
ラはこのように各履帯が周回動作を行うときに、各履帯
をサイドフレームの下側と上側とでそれぞれガイドして
いる。
【0004】ここで、前記トラックフレームは、センタ
フレームの上面およびサイドフレームの上面(以下、ト
ラックフレームの上面という)が、該サイドフレームの
幅方向等に傾斜した傾斜面として形成されている。これ
によって各履帯に付着した泥土等が前記傾斜面上に落ち
てきたときに、この泥土を該傾斜面の傾斜方向に沿って
外部へと滑動させて落とし(排出し)、該泥土が前記傾
斜面等に乾燥固着(付着)してしまうのを防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による装軌式車両の下部走行体では、各履帯に付
着した泥土等がトラックフレームの上面(傾斜面)に落
ちてきたときに、この泥土の一部は、該傾斜面に沿って
滑り落ちることなくそのまま該傾斜面に乾燥固着(付
着)してしまうことがある。そして、この傾斜面に付着
した泥土が各上ローラの周囲に堆積してしまうと、各上
ローラを履帯の周回動作に伴って円滑に回転動作させる
のが難しくなってしまう。
【0006】この結果、各上ローラと履帯との間に大き
な摺動抵抗が作用したり、各上ローラの回転軸側に余分
な外力が作用し、該各上ローラが早期に破損、損傷され
るばかりでなく、各上ローラによって履帯を安定してガ
イドするのが難しくなるという問題がある。
【0007】また、下部走行体のメンテナンス作業時等
に、各上ローラの周囲に堆積した泥土等を取除くための
除去作業が必要となり、このような作業が作業者にとっ
て大きな負担となり、全体の作業性が低減してしまうと
いう問題がある。
【0008】一方、このような従来技術の問題点を解決
するために、サイドフレームの上面側に土砂排出用の滑
り部材を設けることにより、該滑り部材に対する泥土等
の「滑り易さ」をより高めるようにしたものが、例え
ば、特開平5−50953号公報(以下、他の従来技術
という)に開示されている。
【0009】しかし、このような他の従来技術でも、サ
イドフレームの上面側に落ちてきた泥土の一部が前記滑
り部材上でそのまま乾燥固着(付着)してしまうと、こ
の泥土を該滑り部材から十分に滑り落とすことができ
ず、前記従来技術と同様の問題が生じてしまう。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はトラックフレームの上面側に落
ちてきた泥土等が各上ローラの周囲に堆積してしまうの
を確実に防止でき、長期に亘って安定した走行を補償で
きるようにした装軌式車両の下部走行体を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、センタフレームの左,右両側にサイ
ドフレームを有し、該各サイドフレームの前,後方向両
端に駆動輪と遊動輪とが設けられるトラックフレーム
と、該トラックフレームの各サイドフレームに沿って延
びるように前記駆動輪と遊動輪との間に巻装される一対
の履帯と、該各履帯を前記駆動輪と遊動輪との間で案内
するため、前記各サイドフレームの下面側および上面側
にそれぞれ設けられた複数の下ローラおよび上ローラと
からなる装軌式車両の下部走行体に適用される。
【0012】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記履帯に付着した泥土が前記各上ロー
ラの周囲に堆積するのを防止すべく前記各上ローラの近
傍に位置して前記トラックフレームの上面側に設けら
れ、少なくとも前記サイドフレームの幅方向に傾斜した
傾斜板と、該傾斜板と前記トラックフレームの上面側と
の間に設けられ、車両の走行時に該傾斜板がトラックフ
レームとは異なる振動モードで振動するのを許す弾性パ
ッドとを備える構成としたことにある。
【0013】このように構成することにより、各履帯に
付着した泥土等がセンタフレームの上面側で傾斜板上に
落ちてきたとしても、車両の走行時には、該車両の振動
がトラックフレームの上面側と傾斜板との間に設けた弾
性パッドに伝達することにより、該弾性パッドを介して
傾斜板を車両の振動モードとは異なる振動モードで振動
させ、傾斜板をトラックフレームよりも大きく振動させ
ることができる。
【0014】この結果、傾斜板上の泥土等に対して該傾
斜板の振動エネルギ(運動エネルギ)を積極的に与える
ことができ、この泥土を該傾斜板の傾斜方向等に沿って
外部に確実に振り落とす(滑り落とす)ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0016】ここで、図1ないし図5に示す本発明の実
施例では、装軌式車両の下部走行体を油圧ショベルに適
用した場合を例に挙げて示している。
【0017】図において、1は油圧ショベルの走行装置
全体を構成する下部走行体、2は該下部走行体1上に旋
回装置3を介して旋回可能に設けられた上部旋回体を示
し、該上部旋回体2は、運転室4、機械室5およびカウ
ンタウェイト6等を備え、上部旋回体2の前部中央には
土砂等の掘削作業を行う作業装置7が俯仰動可能に設け
られている。
【0018】8は下部走行体1の本体を構成するトラッ
クフレームを示し、該トラックフレーム8は、後述のセ
ンタフレーム9と、該センターフレーム9の左,右両側
に設けられ前,後方向に伸長した後述の各サイドフレー
ム12(一方のみ図示)とから大略構成されている。
【0019】9はトラックフレーム8を構成するセンタ
フレームを示し、該センタフレーム9は図3および図5
に示す如く、鋼板等により平面形状が略H型状をなすよ
うに形成され、中央部の丸胴10と、該丸胴10から
前,後,左,右に延びた4本の脚部11,11,…(2
本のみ図示)とから構成されている。また、該各脚部1
1は、上板11A、下板11Bおよび該各板11A,1
1Bを上下方向で連結した側板11C等を有している。
そして、各脚部11の上板11Aは、丸胴10からサイ
ドフレーム12に向けて斜め下方に傾斜して延び、その
上側面11A1 は傾斜面となっている。
【0020】12,12は前記各脚部11の先端側に設
けられた左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフ
レーム12は図3および図5に示す如く、左,右の側板
部12A,12Bと、該各側板部12A,12Bの上端
を左,右方向で連結した上板部12Cとから断面略コ字
状に形成され、側板部12Bには前記脚部11の各板1
1A,11B,11C先端部が溶接等の手段により固着
されている。また、該各側板部12A,12Bの下端部
には、サイドフレーム12の長さ方向に沿って細長の角
板材からなる左,右の取付フランジ12D,12Dが一
体的に取付けられている。
【0021】ここで、前記側板部12Aは図3に示す如
く、側板部12Bよりも板幅(高さ寸法)が小さく形成
され、上板部12Cをサイドフレーム12の幅方向外側
に向けて斜め下方に傾斜させている。
【0022】13は各サイドフレーム12の一端側(後
側)に設けられ、走行用の油圧モータ(図示せず)等に
よって回転駆動される駆動輪としての左,右のスプロケ
ット、14は各サイドフレーム12の他端側(前側)に
回転可能に設けられた遊動輪としての左,右のアイドラ
を示している(いずれも一方のみ図示)。
【0023】15は各スプロケット13と各アイドラ1
4との間に巻装された一対の履帯(一方のみ図示)を示
し、該履帯15は図3に示す如く、左,右に離間した一
対のトラックリンク15A,15Aと、該各トラックリ
ンク15Aを連結するように該各トラックリンク15A
に設けられた板状のシュー15Bとからなる組立ブロッ
クを無端状に連結して構成され、該履帯15は後述の各
ローラ16,18によってガイドされている。
【0024】16,16,…はサイドフレーム12の下
側で前,後方向に離間して設けられた複数個の下ローラ
を示し、該各下ローラ16はサイドフレーム12の各取
付フランジ12Dに各軸受17等を介して回転可能に取
付けられ、各履帯15をサイドフレーム12の下側でガ
イドしている。
【0025】18,18は各サイドフレーム12の上側
で前,後方向に離間して設けられた2個の上ローラを示
し、該各上ローラ18は各サイドフレーム12の上側面
12C1 に軸受19,19等を介して回転可能に取付け
られ、履帯15をサイドフレーム12の上側でガイドし
ている。
【0026】20,20は各脚部11(センタフレーム
9)の上板11Aに設けられた傾斜板を示し、該各傾斜
板20は図2ないし図5に示す如く長方形状をなした平
板として形成され、後述の各弾性パッド25を介して上
板11Aの上側面11A1にに取付けられている。また
各傾斜板20には、それぞれ後述する各ボルト28用の
ボルト挿通穴(図示せず)が複数個穿設されている。
【0027】ここで、各傾斜板20は、センタフレーム
の丸胴10からサイドフレーム12に向けて斜め下方に
傾斜するように、前記上板11Aの傾斜方向に沿って配
設されている。そして、該傾斜板20は長さ方向上側端
部が上方に向けて略く字状に折曲げられ、長さ方向下側
端部は各上ローラ18の近傍位置まで延びている。
【0028】21は各上ローラ18間の位置で各サイド
フレーム12の上板部12Cに設けられた傾斜板、2
2,22は各上ローラ18を間に挟んで前記上板部12
Cに離間して設けられた傾斜板を示している。そして、
該各傾斜板21,22は図2ないし図5に示す如く、前
記各傾斜板20とほぼ同様に略長方形状をなした平板と
して形成され、各弾性パッド25を介して前記上板部1
2Cにそれぞれ取付けられている。また、各傾斜板2
1,22には、それぞれ後述する各ボルト28用のボル
ト挿通穴(図示せず)が複数個穿設されている。
【0029】ここで、各傾斜板21,22は、サイドフ
レーム12の幅方向外側に向けて斜め下方に傾斜するよ
うに上板部12Cの傾斜方向に沿って配設され、各傾斜
板22の幅方向上側端部は各傾斜板20の長さ方向下側
端部の下側まで延びている。また、傾斜板21の長さ方
向両端側および各傾斜板22の長さ方向一端側は、それ
ぞれ各上ローラ18の近傍位置まで延びている。
【0030】23,23,…は各傾斜板20とセンタフ
レーム9の上板11Aとの間、および各傾斜板21,2
2とサイドフレーム12の上板部12Cとの間にそれぞ
れ間隔をもって配設された支持台を示し、該各支持台2
3は図4に示す如く、平板状の金属板を略凸状に折り曲
げることにより形成されている。そして、各支持台23
は断面略コ字状をなした台座部23Aと、該台座部23
Aの下端から略L字状をなして外側に折曲げられた取付
部23B,23Bとから構成され、該各取付部23B
は、各ボルト24等を介して前記上板11Aの上側面1
1A1 および前記上板部12Cの上側面12C1 に一体
的に取付けられている。
【0031】25,25,…は各支持台23に設けられ
た弾性パッドを示し(いずれも2個のみ図示)、該各弾
性パッド25は、各傾斜板20(21,22)と支持台
23の台座部23Aとの間に配設された円錐台状の弾性
体26と、該弾性体26との間で台座部23Aを挟むよ
うに該台座部23Aの下側に配設された他の弾性体27
と、各傾斜板20(21,22)のボルト挿通穴から差
込まれ、台座部23Aのボルト挿通穴を介して各弾性体
26,27内を軸方向に貫通したボルト28と、該ボル
ト28の先端側にワッシャ29を介して螺着されたナッ
ト30から大略構成されている。
【0032】そして、各弾性パッド25は、ナット30
を弾性体26,27側に締結することにより、各傾斜板
20,21,22を各弾性体26,27を介して各支持
台23上でそれぞれ弾性的に支持するようになってい
る。
【0033】ここで、各弾性体26,27はゴム等の樹
脂材料等から形成され、下部走行体1の路上走行時にト
ラックフレーム8からの振動が該各弾性体26,27に
伝達したときには、これらの弾性体26,27は、前記
トラックフレーム8の振動モードとは異なる振動モード
で振動する構成になっている。従って、各傾斜板20,
21,22は弾性パッド25と共にトラックフレーム8
に対して大きく振動する。
【0034】本実施例による油圧ショベルの下部走行体
は上述の如き構成を有するもので、スプロケット13が
前記走行用の油圧モータ等を介して回転駆動すると、こ
の回転によって履帯15はスプロケット13とアイドラ
14との間で周回動作を行い、下部走行体1を前,後方
向等に走行させる。そして、各下ローラ16および各上
ローラ18はこのように履帯15が周回動作を行うとき
に、履帯15をサイドフレーム12の下側と上側とでそ
れぞれガイドする。
【0035】ここで、当該油圧ショベルは不整地な泥状
の路面を頻繁に走行するため、履帯15に付着した泥土
等がセンタフレーム9の上側面11A1 あるいはサイド
フレーム12の上側面12C1 に落ちてしまうことがあ
る。
【0036】しかし、本実施例では、センタフレーム9
の上側面11A1 先端側およびサイドフレーム12の上
側面12C1 を、サイドフレーム12の幅方向外側に向
けて斜め下方に傾斜した傾斜面として形成し、各傾斜板
20,21,22を各上ローラ18の近傍位置で前記各
上側面11A1 ,12C1 の傾斜方向に沿って配設して
いる。そして、各傾斜板20,21,22を各弾性パッ
ド25を介して前記各上側面11A1 ,12C1 に一体
的に取付けることにより、当該油圧ショベルの路上走行
時等に各弾性パッド25と共に各傾斜板20,21,2
2をトラックフレーム8に生じる振動モードとは異なる
振動モードで振動させる構成としたから、以下のような
作用効果を得ることができる。
【0037】即ち、当該油圧ショベルの路上走行時等に
は当該油圧ショベルに生じる振動が各弾性パッド25に
伝達することにより、傾斜板20,21,22を該各弾
性パッド25を介してトラックフレーム8に対してより
大きく振動させることができる。これによって、履帯1
5に付着した泥土等が各上ローラ18側に落ちてきた場
合には、この泥土等を各上ローラ18の近傍位置に設け
られた各傾斜板20,21,22上に確実に落とすこと
ができると共に、この泥土に対して上述した各傾斜板2
0,21,22の振動エネルギ(運動エネルギ)を積極
的に与えることができる。
【0038】この結果、該各傾斜板20,21,22上
に落ちた泥土等を、図5に示すように該傾斜板20,2
1,22の傾斜方向、即ち矢示A方向等に向けて効果的
に外部へと滑動させて落とす(振り落とす)ことがで
き、前記泥土がこれら各斜板20,21,22上に付着
してしまうのを確実に防止することができる。
【0039】従って本実施例では、履帯15に付着した
泥土が、センタフレーム9の上側面11A1 上およびサ
イドフレーム12の上側面12C1 等上に付着するのを
各傾斜板20,21,22により確実に防止することが
できる。これによって前記泥土等が各上ローラ18の周
囲に堆積して該各上ローラ18が破損、損傷するのを確
実に防止することができ、各上ローラ18によって履帯
15を安定してガイドすることができ、当該油圧ショベ
ルの円滑な走行等を長期に亘って補償することができ
る。
【0040】また、下部走行体1のメンテナンス作業時
等に、各上ローラ18の周囲に堆積した泥土等を取除く
ための除去作業を不要にすることができ、これによって
作業者にかかる負担を大幅に軽減することができ、全体
の作業性を確実に向上させることができる。
【0041】なお、前記実施例では、各弾性パッド25
を各弾性体26,27、各ボルト28、各ワッシャ29
および各ナット30等から構成するものとして述べた
が、これに替えて、例えばスプリング等のバネ性を有す
る弾性部材を設けてもよい。
【0042】また、前記実施例では各傾斜板21,22
をサイドフレーム12の幅方向外側に向けて斜め下方に
傾斜させるものとして述べたが、これに替えて例えばサ
イドフレーム12の幅方向内側に向けて斜め下方に傾斜
させてもよい。
【0043】さらに、前記実施例では、サイドフレーム
12の上側面12C1 に3枚の傾斜板21,22を設け
るものとして述べたが、さらに各上ローラ18の下側に
位置した傾斜板21,22間のスペースに、傾斜板2
1,22と同様の傾斜板を弾性パッドを介して取付ける
ようにしてもよい。
【0044】さらにまた、前記実施例では、装軌式車両
の下部走行体として油圧ショベルの下部走行体を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧ク
レーン、ブルトーザ等の装軌式車両にも広く適用でき
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、履帯に付着した泥土が各上ローラ周
囲に堆積するのを防止すべく、少なくともサイドフレー
ムの幅方向に傾斜した傾斜板を前記各上ローラの近傍に
位置したトラックフレームの上面側に設けると共に、該
傾斜板と前記トラックフレームの上面側との間には、車
両の走行時に該傾斜板がトラックフレームとは異なる振
動モードで振動するのを許す弾性パッドを配設したか
ら、車両の走行時に弾性パッドと共に傾斜板を振動させ
ることができ、履帯に付着した泥土等が各上ローラ側に
落ちたときには、この泥土に対して前記傾斜板の振動エ
ネルギ(運動エネルギ)を積極的に与えることができ、
前記泥土を該傾斜板の傾斜方向等に沿って効果的に外部
へと滑動させて落とす(排出する)ことができる。
【0046】従って、各上ローラの周囲等に泥土等が堆
積して該各上ローラが破損、損傷してしまうのを確実に
防止することができ、各上ローラによって履帯を安定し
てガイドすることができ、当該油圧ショベルの円滑な走
行等を長期に亘って補償することができる。
【0047】また、下部走行体のメンテナンス作業時等
に、各上ローラの周囲に堆積した泥土等を取除くための
除去作業を不要にすることができ、これによって作業者
にかかる負担を大幅に軽減でき、全体の作業性を確実に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルを示す外観
図である。
【図2】図1中の下部走行体を示す拡大して示す正面図
である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向拡大断面図であ
る。
【図4】図2中のサイドフレームの上側面と傾斜板との
間に設けられた弾性パッドおよびセンタフレームの上側
面と傾斜板との間に設けられた弾性パッドを示す拡大断
面図である。
【図5】図2中のトラックフレーム、上ローラおよび傾
斜板等を拡大して示す一部破断の斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 8 トラックフレーム 9 センタフレーム 11 脚部 11A1 上側面 12 サイドフレーム 12C1 上側面 13 スプロケット(駆動輪) 14 アイドラ(遊動輪) 15 履帯 16 下ローラ 18 上ローラ 20,21,22 傾斜板 25 弾性パッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタフレームの左,右両側にサイドフ
    レームを有し、該各サイドフレームの前,後方向両端に
    駆動輪と遊動輪とが設けられるトラックフレームと、該
    トラックフレームの各サイドフレームに沿って延びるよ
    うに前記駆動輪と遊動輪との間に巻装される一対の履帯
    と、該各履帯を前記駆動輪と遊動輪との間で案内するた
    め、前記各サイドフレームの下面側および上面側にそれ
    ぞれ設けられた複数の下ローラおよび上ローラとからな
    る装軌式車両の下部走行体において、 前記履帯に付着した泥土が前記各上ローラの周囲に堆積
    するのを防止すべく前記各上ローラの近傍に位置して前
    記トラックフレームの上面側に設けられ、少なくとも前
    記サイドフレームの幅方向に傾斜した傾斜板と、該傾斜
    板と前記トラックフレームの上面側との間に設けられ、
    車両の走行時に該傾斜板がトラックフレームとは異なる
    振動モードで振動するのを許す弾性パッドとを備える構
    成としたことを特徴とする装軌式車両の下部走行体。
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