JPH09256399A - 円筒状地中構造物の構築方法 - Google Patents

円筒状地中構造物の構築方法

Info

Publication number
JPH09256399A
JPH09256399A JP8070541A JP7054196A JPH09256399A JP H09256399 A JPH09256399 A JP H09256399A JP 8070541 A JP8070541 A JP 8070541A JP 7054196 A JP7054196 A JP 7054196A JP H09256399 A JPH09256399 A JP H09256399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
submerged
underground structure
concrete
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8070541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3748615B2 (ja
Inventor
Masao Hayashi
正夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TONE CHIKA GIJUTSU KK
Tokai University
Obayashi Corp
Telnite Co Ltd
Toray Engineering Co Ltd
Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
TONE CHIKA GIJUTSU KK
Tokai University
Obayashi Corp
Telnite Co Ltd
Toyo Construction Co Ltd
Sumitomo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TONE CHIKA GIJUTSU KK, Tokai University, Obayashi Corp, Telnite Co Ltd, Toyo Construction Co Ltd, Sumitomo Construction Co Ltd filed Critical TONE CHIKA GIJUTSU KK
Priority to JP07054196A priority Critical patent/JP3748615B2/ja
Publication of JPH09256399A publication Critical patent/JPH09256399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748615B2 publication Critical patent/JP3748615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 円筒状の地中構造物を構築する場合には、特
にその深度が大きくなると、隣接する縦溝間の鉛直継目
を精度良く施工することが困難で、継ぎ目部分に隙間が
生じやすく、またかかる鉛直継目には、打設したコンク
リートが硬化する際の水平方向の収縮によりクラックが
発生しやすい。 【解決手段】 構築すべき円筒状地中構造物20を収容
し得る断面形状の水没立坑10を、所定の深度まで掘削
形成する工程と、この水没立坑10の開口部に、円筒状
地中構造物20の底版部分を構成する底面が閉塞する円
筒状の函体22を設置する工程と、この函体の側壁部分
24の上方に、コンクリートを打設して周方向に一体と
なった函壁コンクリート25を継ぎ足して円筒状コンク
リート函を形成しその内部に注水して水没立坑10内に
沈設してゆく工程とからなり、円筒状コンクリート函を
水没立坑10の底部に着底させて、円筒状地中構造物2
0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒状地中構造
物の構築方法に関し、特に、大規模かつ大深度の地中構
造物を構築するための円筒状地中構造物の構築方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】地下空間を有効利用するために、液化天
然ガスや液化石油ガス等の貯蔵タンクや、深夜の余剰電
力を圧縮空気として貯蔵するための圧気貯蔵タンク、あ
るいは下水処理施設、原子力施設等を地中に設けること
を目的として、大規模空間を有する構造物を地中の深い
位置に構築する工法が種々開発されている。
【0003】そして、かかる大規模の地中構造物を構築
するための工法として、例えば、地表面から地中の深部
に至る地中連続壁を構築し、これを山留壁として内部を
掘削した後に、この掘削形成された作業空間内におい
て、地中構造物の本体部分を構築する方法が考えられ
る。また、かかる地中連続壁は、これを円筒状に構築す
ることが、外周の地盤からの土圧を支持する上で有効な
構造であることから、特に大深度の地中構造物を構築す
る際の地中連続壁としては、円筒状のものを構築するの
が一般的である。
【0004】一方、このような円筒状の地中連続壁を構
築するには、短冊状あるいは円形の掘削断面形状を有す
る縦溝掘削機を用い、多数の縦溝を、円筒状の地中連続
壁の周方向に沿ってリング状に連接させて掘削形成する
とともに、各縦溝の内部に順次コンクリートを打設して
連続一体化することによって円筒状の地中連続壁を形成
する方法が一般的に採用されている。
【0005】そして、このような縦溝を周方向にリング
状に連接させて形成する工法では、隣接する各縦溝に打
設されるコンクリート間の、鉛直方向の継目部分を精度
良く施工する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に大
規模かつ大深度の地中連続壁を構築する場合には、縦溝
掘削機による掘削延長が長くなるため、隣接する縦溝間
の鉛直継目を精度良く施工することが困難で、継ぎ目部
分に隙間が生じやすく、またかかる鉛直継目には、打設
したコンクリートが硬化する際の水平方向の収縮により
クラックが発生しやすいという問題がある。
【0007】したがって、構築された地中連続壁は、内
部の掘削施工時に止水処理等を施す必要を生じるととも
に、本体構造物とするには、気密性、水密性についての
信頼性に欠けるため、地下タンク等の貯蔵空間として用
いる場合には、別途内側に二次覆工等の構造物を構築す
る必要があった。
【0008】また、内部に圧縮空気などの加圧物質を貯
蔵する場合には、これらの高い内圧により円筒状の構造
物に周方向の引張り荷重が負荷され、これによって継ぎ
目部分が開いて貯蔵した加圧物質が外部に漏出すること
になるという課題があった。
【0009】そこで、この発明は、これらの課題に着目
してなされたもので、気密性、水密性に富んだ円筒状の
地中構造物を、大深度の地中にも容易に構築設置するこ
とのできる円筒状地中構造物の構築方法を提供すること
を目的とするものである。
【0010】また、この発明は、内部に加圧物質が貯蔵
される場合でも、かかる圧力に抗して安定した状態で加
圧物質を貯蔵することのできる構造物を得るための円筒
状地中構造物の構築方法を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたものであり、その要旨は、構築
すべき円筒状地中構造物を収容し得る断面形状の水没立
坑を、所定の深度まで掘削形成する工程と、該水没立坑
の開口部に、前記円筒状地中構造物の底版部分を構成す
る、底面が閉塞する円筒状の函体を設置する工程と、該
函体の側壁部分の上方に、コンクリートを打設して周方
向に一体となった函壁を継ぎ足してゆくとともに、この
函壁を継ぎ足すことにより形成された円筒状コンクリー
ト函の内部に注水してこの円筒状コンクリート函を水没
立坑内に沈設してゆく工程とからなり、かかる函壁を継
ぎ足すとともに内部に注水して円筒状コンクリート函を
水没立坑内に沈設してゆく工程を繰り返して行くことに
より、円筒状コンクリート函を前記水没立坑の底部に着
底させて、円筒状地中構造物とすることを特徴とする円
筒状地中構造物の構築方法にある。
【0012】ここで、前記函壁を周方向に一体となった
状態で上方に継ぎ足して行くには、例えば、周方向に仕
切のないリング状に連通する型枠内に、径方向ないしは
鉛直方向の継ぎ目を設けることなく所定の高さまで一体
としてコンクリートを打設硬化させることにより、容易
に施工することができる。
【0013】なお、水没立坑の開口部に設置された、円
筒状地中構造物の底版部分を構成する前記函体をコンク
リートにより形成し、かつこの函体の側壁部分もまた、
周方向に一体となった函壁として形成しておくことが好
ましい。
【0014】そして、この発明の円筒状地中構造物の構
築方法によれば、水没立坑の底部に着底させた円筒状コ
ンクリート函と水没立坑の内壁面との間の水没外溝に
は、重泥水を充填することが好ましい。
【0015】また、前記水没外溝の下部には、前記重泥
水の下方に介装するようにしてベントナイト層を設ける
こともできる。
【0016】さらに、前記水没外溝の底部には、前記重
泥水あるいはベントナイト層の下方に介装するようにし
て、コンクリートを圧入固化することによりコンクリー
ト栓を形成することもできる。
【0017】さらにまた、前記水没立坑の底部に着底さ
せた円筒状コンクリート函の底版部分に排水孔を設け、
前記円筒状コンクリート函の内部への地下水の流入を可
能にすることもできる。
【0018】また、この発明の円筒状地中構造物の構築
方法は、前記構築すべき円筒状地中構造物を収容し得る
断面形状の水没立坑を所定の深度まで掘削形成する工程
の終了後に、形成された水没立坑に、これの内周面を覆
う円筒状のケーシング膜を沈設設置する工程を含めるこ
とができる。
【0019】そして、この発明の円筒状地中構造物の構
築方法によれば、この円筒状地中構造物を構成する円筒
状コンクリート函は、これの内部に注水しながら、リン
グ状に連続一体化したドーナツ状のコンクリート構造物
としての函壁を、順次上方に積み重ねるようにして打設
形成してゆくことにより構築されるので、水没立坑の底
部に着底した円筒状地中構造物には、鉛直方向の継目が
介在しないことになる。
【0020】なお、函壁を形成すべく、リング状に連続
一体化した状態で、コンクリートを積み重ねるようにし
て上方に打設して行く際に生じる、水平方向の継目は、
各継目毎に上端面のレイタンス等を除去しながらコンク
リートを打設して行くことにより、あるいは、これのさ
らに上方に打設形成される函壁の重量で押圧されること
により、容易に密着性が保持されて、気密性、水密性を
備えることになる。
【0021】また、水没立坑の底部に着底させた円筒状
コンクリート函と水没立坑の内壁面との間の水没外溝
に、重泥水を充填すれば、重泥水による大きな重泥水圧
によって円筒状地中構造物が内方に押圧され、構造物の
周方向には圧縮力すなわちプレストレスが負荷されるこ
とになるので、これによって円筒状地中構造物は、内部
に貯留した加圧物質の内圧にも耐え得る強固な構造とな
る。
【0022】さらに、前記水没外溝の下部には、前記重
泥水の下方に介装するようにしてベントナイト層を設け
て、ベントナイトパッカーを形成すれば、これのゲル強
度の発揮により、円筒状地中構造物の下部における側圧
力を静水圧相当のものに維持することができる。
【0023】一方、このようにして水没立坑内に沈設設
置された円筒状地中構造物は、貯留物を貯留すべく内部
に注水された水を排出すると、浮力によって浮き上がろ
うとすることになるが、前記水没外溝の底部に、重泥水
やベントナイト層の下方に介装するようにして、コンク
リートを圧入固化してコンクリート栓を形成しておくこ
とにより、着底させた円筒状地中構造物の下方に水没立
坑内の水や重泥水等が廻り込むのを防止して、円筒状地
中構造物が浮力により浮上するのを容易に防止すること
ができる。
【0024】また、水没立坑の底部に着底させた円筒状
コンクリート函の底版部分に排水孔を設け、前記円筒状
コンクリート函内への地下水の流入を可能にすることに
よっても、地下水圧の逃げ道を確保して円筒状地中構造
物が浮力により浮上するのを容易に防止することができ
る。
【0025】なお、前記構築すべき円筒状地中構造物を
収容し得る断面形状の水没立坑を所定の深度まで掘削形
成する工程の終了後に、形成された水没立坑には、これ
の内周面を覆う円筒状のケーシング膜を沈設設置してお
けば、崩壊しやすい地盤に水没立坑を設ける場合や、水
没立坑の周囲の地盤の地質が均一ではなく、崩壊し易い
地盤を含む場合であっても、水没立坑の壁面を防護しつ
つかつ水没立坑内の泥水を周囲の地盤に散逸させること
なく、容易に円筒状地中構造物の構築作業を行なうこと
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、この発明の好ましい実施の
形態すなわち一実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説
明する。図1〜図8に示すこの実施例にかかる円筒状地
中構造物の構築方法は、例えば地中約200mから36
0m程度の深度に、夜間の余剰電力等を圧縮空気として
貯蔵するための貯蔵空間51を有するとともに、上部に
下水処理のための汚泥消化槽52を備えた、直径約11
m程度の大きさの、いわゆる下水処理施設共用型のCA
ES(Compressed Air Energy Storage )タンク50を
地中に形成するために採用されたものである(図10参
照)。
【0027】そして、この実施例の円筒状地中構造物の
構築方法によれば、まず、図1に示すように、構築すべ
き直径約11m程度の大きさの円筒状の地中構造物20
を収容し得る断面形状、すなわち直径約12m程度の円
形断面で、地中約370m程度に至る深さまで、泥水等
の充填水で満たされた水没立坑10を掘削形成する。な
お、かかる掘削作業に先立って、水没立坑10の周囲の
地盤には、これの開口部分の外側にこれの周囲を囲んで
深さ50m程度の地中連続壁11を構築しておく。
【0028】この掘削作業は、例えば図1に示す立坑掘
削装置40を用いて行うことができ、これのグリッパ4
1を押しつけて水没立坑10の内壁面から掘削反力を取
りながら、かつ水没立坑10に充填水を満たして壁面の
崩壊を防止しながら、先端のカッタ装置42により底面
の地盤を切削してゆくことにより、鉛直方向下方に向か
って立坑10を容易に掘削形成して行くことができる。
【0029】なお、かかる掘削作業は上記立坑掘削装置
40の他、公知の種々の掘削機械を用いて行なうことが
できる他、水没立坑10の開口部分はその内壁面が地中
連続壁11により覆われて防護されていることにより、
開口部分の地盤の崩落を招くことなく、迅速に掘削作業
その他の作業を行なうことができる。
【0030】そして、水没立坑10の掘削作業が終了し
たら、次に、図2に示すように、例えば薄い鋼板や補強
した合成樹脂幕等からなる、直径が約12mよりやや小
さい円筒状のケーシング幕13を、水没立坑10の内壁
面を覆って沈設設置するとともに、これの外側の水没立
坑10の内壁面との隙間には、グラウトモルタル等の裏
込材43を注入充填する作業を行なう。
【0031】すなわち、このケーシング幕13は、後述
するような、コンクリートを打設しつつ円筒状地中構造
物20を構成する円筒状コンクリート函21を沈設する
作業を行う際などにおいて、水没立坑10の内壁面を崩
落させないように長期間にわたってこれを防護するとと
もに、水没立坑10内の充填水や、水没立坑10の底面
に着底させた円筒状地中構造物20の外側の水没外溝3
0に重泥水33を充填する際に、これらの充填水や重泥
水33が周囲の地盤中に散逸しないようにするものであ
る。また、沈設設置したケーシング幕13の周囲への裏
込材43の注入充填作業は、例えばケーシング幕13の
沈設時にこれの外周に取り付けて沈降させたトレミ管等
を介して容易に行なうことができる。
【0032】なお、このケーシング幕13は、水没立坑
10を設ける地盤が安定した地盤である場合や、充填水
や重泥水33の散逸が生じないような地盤である場合に
は必ずしも設置する必要はない。
【0033】このようにして、水没立坑10を掘削形成
し、必要に応じてケーシング幕13を設置する作業が終
了したら、次に、図3示すように、この水没立坑10の
開口部に、円筒状地中構造物20の底版部分を構成す
る、底面が閉塞する円筒状の函体22を設置する作業を
行う。そして、かかる函体22の製作作業は、例えば図
4に示すような、以下の工程に従って行われる。
【0034】すなわち、まず、ケーシング幕13の設置
された水没立坑10の開口部内周面に沿って、上下方向
にスライド可能なスライドフォームからなる二重構造の
円筒状の外型枠15を、例えば地上に設けたクレーン等
により支持させて設置するとともに、函体22を構築す
るための底面部分の型枠となる、例えば鋼板からなる床
板16を、この外型枠15の内部を経て外型枠15の下
端部に位置するように吊り下げ支持する作業を行なう
((a)参照)。
【0035】次に、設置した床板16の上方に、地上か
ら水中コンクリートを投入打設して、函体22の床版コ
ンクリート23を形成する作業を行う((b)参照)。
【0036】床版コンクリート23を打設形成したら、
当該床版コンクリート23をこれの天端面が外型枠15
の下端部に位置するまで吊下げ下降するとともに、床版
コンクリート23の上方に、函体22の側壁部分24を
打継ぎ打設するための、外側型膜18や内側型膜19及
び内型枠17の取付け作業を行なう((c)参照)。
【0037】ここで、外側型膜18や内側型膜19は、
例えばたわみ易くかつ所望の引張強度を有する炭素繊維
からなる幕部材や、合成樹脂幕、薄い鋼鉄箔、形状記憶
合金箔等によって円筒状に作成されるもので、床版コン
クリート23に予め埋設設置した種々の取付部材を介し
て床版コンクリート23と一体となってこれの上方に延
長設置され、順次上方に継ぎ足されるものである。な
お、外側型膜18や内側型膜19は、床版コンクリート
23を打設する際に、その下端部をコンクリート中に埋
め込むことにより、床版コンクリート23と一体化する
こともできる。
【0038】また、外側型膜18は、外型枠15の内周
面に沿って配設されるとともに、内側型膜19は、内型
枠17の外周面に沿って配設されることにより、外側型
膜18と内側型膜19との間には、外型枠15と内型枠
17とによって形成される所定の幅のリング状のコンク
リートの打設空間が保持されることになる。
【0039】さらに、内型枠17は、外型枠15と同様
に、上下方向にスライド可能な二重構造のスライドフォ
ームからなるもので、外型枠15との間に函体22の側
壁部分24の肉厚分の間隔をおいて、当該外型枠15と
同心状に、かつ例えば地上に設けたクレーン等により支
持させた状態で設置されことになる。
【0040】そして、外側型膜18や内側型膜19及び
内型枠17の取付け作業が終了したら、外側型膜18や
内側型膜19の間に形成されたリング状のコンクリート
打設空間に、コンクリートを、鉛直継目を設けることな
く周方向に一体となった状態で打設固化しながら
((d)参照)、函体22の側壁部分24を上方に打ち
継いで順次構築して行くとともに、床版コンクリート2
3を徐々に下降させて、例えば床版コンクリート23と
側壁部分24とからなる函体22が浮遊する状態になる
まで、側壁部分24を立ち上げる(図3参照)。
【0041】なお、外型枠15と内型枠17が二重構造
のスライドフォームとして構成されていることにより、
図3に示すように、かかる側壁部分24の構築作業に際
し、これらの型枠15、17を下方にスライドして打設
した下段すなわち第1ロッドのコンクリートの養生を行
ないつつ、型枠15、17の上部に上段すなわち第2ロ
ッドの側壁部分24のコンクリートを打継ぐ作業を行な
ってゆくことができる。
【0042】そして、このようにして、水没立坑10の
開口部に、円筒状の函体22を、吊り下げた状態あるい
は浮遊さた状態で設置したら、図5及び図6に示すよう
に、外側型膜18及び内側型膜19を上方に順次継ぎ足
し延長しつつ、外型枠15及び内型枠17の内部におい
て、函体22の側壁部分24の上方に函壁コンクリート
25を打設し養生しながら上方に打継いでゆく。また、
かかる打継ぎ作業と併行して、構築された円筒状コンク
リート函21を水没立坑10内に沈設してゆく作業を繰
り返して行き、図7に示すように、最終的に、円筒状コ
ンクリート函21を水没立坑10の底面に着底させる。
なお、円筒状コンクリート函21を順次速やかに沈降さ
せるためには、コンクリート函21にかかる浮力に抗す
べく、コンクリート函21の内部に注水する。
【0043】また、上記上方への打継ぎ作業において、
円筒状コンクリート函21の函壁コンクリート25は、
外型枠15と内型枠17の高さ等に応じて設定される所
定のロッド長で、輪切り状に一体となって、鉛直継目を
生じることなく順次上方に打継構築されるとともに、各
ロッドを上方に打継ぐための水平継目は、各ロッドの上
端面のレイタンス等を除去し、打継部分に差し筋を適宜
施すこと等により、確実かつ精度良く施工することがで
きる。
【0044】なお、打継ぎ構築される函壁コンクリート
25の内方に、内部構造としての例えばスラブコンクリ
ート26等を構築形成する場合には、例えば外型枠15
及び内型枠17の直下において、例えば函壁コンクリー
ト25に打ち込んだアンカー等を介して型枠を設け、水
没立坑10の開口部近傍において、その取り付けた型枠
内に水中コンクリートを投入打設することにより、容易
に構築することができる。
【0045】また、上記外側型膜18及び内側型膜19
は、気密性や耐腐食性あるいは耐微生物付着性等の処理
をしたものを用いることが好ましい。
【0046】円筒状の円筒状コンクリート函21を水没
立坑10の底面に着底させて円筒状地中構造物20とし
たら、図8に示すように、円筒状コンクリート函21の
外周面と水没立坑10の内壁面すなわちケーシング幕1
3との間に形成された水没外溝30内の充填水を重泥水
33と置き換える作業を行なう。
【0047】この作業を行なうには、まず水没外溝30
に圧入管を挿入して水中コンクリートを圧入固化するこ
とにより、水没外溝30の底部にコンクリート栓31を
形成する。
【0048】また、コンクリート栓31の上方には、ベ
ントナイト水を給送してベントナイト層を設けることに
より、水没外溝30の下部にベントナイトパッカー32
を形成する。
【0049】そして、ベントナイトパッカー32の上方
に重泥水33を給送して、水没外溝30の充填水を重泥
水33を置き換える。
【0050】ここで、重泥水33は、周辺地山の単位体
積重量にほぼ等しいか、これより小さい比重を有する液
体と定義され、常温あるいはタンク50内の貯蔵物質の
温度領域で、流体としてのパスカルの原理に基づく物性
を有するもので、好ましくは長期にわたり沈降しにくく
腐敗しない安定した成分によって構成され、具体的に
は、例えば水、ベントナイト、合成した分散剤、重晶石
微粉末等を配合して用いることができる。
【0051】そして、この実施例では、より具体的に
は、表1に示す配合からなる、比重2.00のものを使
用し、かかる重泥水33によって、円筒状地中構造物2
0にプレストレスを導入して当該円筒状地中構造物20
を内部からの圧力に耐える強固な構造とする。
【0052】
【表1】 また、水没外溝30の底部に形成されたコンクリート栓
31は、着底させた円筒状コンクリート函21の下方に
水没立坑10内の充填水や重泥水33が廻り込むのを防
止して、内部の注水を排出する際に、円筒状地中構造物
20が浮力により浮上するのを防止する。
【0053】さらに、ベントナイトを注入して水没外溝
30の下部に形成されたベントナイトパッカー32は、
これのゲル強度の発揮により、図9に示すように、連続
地中壁の下部における側圧力を静水圧相当のものに維持
する(図9(a)はベントナイトパッカーを形成しない
場合、(b)はベントナイトパッカーを形成した場合の
ゲル圧の鉛直方向の変化状況を示すものである。)。
【0054】さらにまた、水没立坑10の底部に着底さ
せた、円筒状地中構造物20を構成する円筒状コンクリ
ート函21の床版コンクリート23には、排水孔28を
設け、円筒状コンクリート函21内への地下水の流入を
可能にすることによっても、地下水圧の逃げ道を確保し
て円筒状地中構造物20が浮力により浮上するのを容易
に防止することができる。
【0055】なお、かかる排水孔28は、例えば、床版
コンクリート23を打設形成する際に、開閉可能な水抜
きパイプ等を埋め込んでおけば、円筒状コンクリート函
21の着底後にこれを解放することによって容易に設け
ることができる。
【0056】そして、水没外溝30を重泥水33で充填
したら、円筒状地中構造物20の内部に投入した注水を
送水管35を介して適宜排出するとともに、円筒状地中
構造物20の上端外周に耐震用の支承版36を取り付け
る作業等、その他の付属作業を行って、円筒状地中構造
物20によって構成される、図10に示すような気密性
に富んだCAESタンク50の構築作業が終了する。
【0057】このようにして構築されたCAESタンク
50は、夜間の余剰電力等を圧縮空気として貯蔵するた
めの貯蔵空間51を有するとともに、上部に下水処理の
ための汚泥消化槽52を備え、夜間電力を有効利用しつ
つ下水の処理を行なう機能を備えるものである。
【0058】なお、この実施例では、地中にCAESタ
ンク50を構築する際にこの発明を適用する場合につい
て記載したが、この発明は上記実施例の態様のものに限
定されるものではなく、地下空間を設けるための種々の
地中構造物を構築すべく採用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
円筒状地中構造物の構築方法によれば、円筒状地中構造
物を構成する円筒状コンクリート函は、これの内部に注
水しながら、リング状に連続一体化したドーナツ状のコ
ンクリート構造物としての函壁を、順次上方に積み重ね
るようにして打設形成してゆくことにより構築され、こ
れによって、水没立坑の底部に着底した円筒状地中構造
物には、鉛直方向の継目が介在しないことになるので、
気密性、水密性に富んだ円筒状の地中構造物を、大深度
の地中にも容易に構築設置することができる。
【0060】また、水没立坑の底部に着底させた円筒状
コンクリート函と水没立坑の内壁面との間の水没外溝
に、重泥水を充填すれば、重泥水による大きな重泥水圧
によって円筒状地中構造物が内方に押圧され、構造物の
周方向には圧縮力すなわちプレストレスが負荷されるこ
とになるので、これによって円筒状地中構造物は、内部
に貯留した加圧物質の内圧にも耐え得る強固な構造とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】水没立坑を、所定の深度まで掘削形成する工程
を示す説明図である。
【図2】水没立坑内にケーシング幕を設置する状況を示
す説明図である。
【図3】水没立坑の開口部に、筒状地中構造物の底版部
分を構成する、底面が閉塞する円筒状の函体を設置する
状況を示す説明図である。
【図4】(a)〜(d)は、水没立坑の開口部に函体を
設置するための作業工程の一例を示す説明図である。
【図5】函体の側壁部分の上方に函壁を継ぎ足しなが
ら、円筒状コンクリート函を水没立坑内に沈設してゆく
工程を示す説明図である。
【図6】函体の側壁部分の上方に函壁を継ぎ足しなが
ら、円筒状コンクリート函を水没立坑内に沈設してゆく
工程を示す説明図である。
【図7】円筒状コンクリート函を水没立坑の底面に着底
させた状況を示す説明図である。
【図8】着底させた円筒状コンクリート函と水没立坑の
内壁面との間の水没外溝に重泥水が充填する状況を示す
説明図である。
【図9】(a)及び(b)は、ベントナイトパッカーを
形成しない場合と形成した場合のゲル圧の鉛直方向の変
化状況を示すチャートである。
【図10】この発明の一実施例にかかる円筒状地中構造
物の構築方法により形成されたCAESタンクの構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 水没立坑 11 地中連続壁 13 ケーシング幕 15 外型枠 16 床板 17 内型枠 18 外側型幕 19 内側型幕 20 円筒状地中構造物 21 円筒状コンクリート函 22 函体 23 床版コンクリート 24 側壁部分 25 函壁コンクリート 28 排水孔 30 水没外溝 31 コンクリート栓 32 ベントナイトパッカー 33 重泥水 40 立坑掘削装置 50 CAESタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (71)出願人 390026446 株式会社テルナイト 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目7番5号 (72)発明者 林 正夫 千葉県我孫子市若松131−7

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築すべき円筒状地中構造物を収容し得
    る断面形状の水没立坑を、所定の深度まで掘削形成する
    工程と、該水没立坑の開口部に、前記円筒状地中構造物
    の底版部分を構成する、底面が閉塞する円筒状の函体を
    設置する工程と、該函体の側壁部分の上方に、コンクリ
    ートを打設して周方向に一体となった函壁を継ぎ足して
    ゆくとともに、この函壁を継ぎ足すことにより形成され
    た円筒状コンクリート函の内部に注水してこの円筒状コ
    ンクリート函を水没立坑内に沈設してゆく工程とからな
    り、かかる函壁を継ぎ足すとともに内部に注水して円筒
    状コンクリート函を水没立坑内に沈設してゆく工程を繰
    り返して行くことにより、円筒状コンクリート函を前記
    水没立坑の底部に着底させて、円筒状地中構造物とする
    ことを特徴とする円筒状地中構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】 水没立坑の底部に着底させた前記円筒状
    コンクリート函と水没立坑の内壁面との間の水没外溝に
    は、重泥水が充填されることを特徴とする請求項1に記
    載の円筒状地中構造物の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記水没外溝の下部には、前記重泥水の
    下方に介装するようにしてベントナイト層を設けること
    を特徴とする請求項2に記載の円筒状地中構造物の構築
    方法。
  4. 【請求項4】 前記水没外溝の底部には、前記重泥水あ
    るいはベントナイト層の下方に介装するようにして、コ
    ンクリートを圧入固化することによりコンクリート栓を
    形成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の円筒状地中構造物の構築方法。
  5. 【請求項5】 前記水没立坑の底部に着底させた円筒状
    コンクリート函の底版部分に排水孔を設け、前記円筒状
    コンクリート函内への地下水の流入を可能にしたことを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の円筒
    状地中構造物の構築方法。
  6. 【請求項6】 前記構築すべき円筒状地中構造物を収容
    し得る断面形状の水没立坑を所定の深度まで掘削形成す
    る工程の終了後に、形成された水没立坑には、これの内
    周面を覆う円筒状のケーシング膜を沈設設置する工程を
    含むことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに
    記載の円筒状地中構造物の構築方法。
JP07054196A 1996-03-26 1996-03-26 円筒状地中構造物の構築方法 Expired - Fee Related JP3748615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07054196A JP3748615B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 円筒状地中構造物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07054196A JP3748615B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 円筒状地中構造物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09256399A true JPH09256399A (ja) 1997-09-30
JP3748615B2 JP3748615B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=13434491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07054196A Expired - Fee Related JP3748615B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 円筒状地中構造物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748615B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109853622A (zh) * 2019-02-28 2019-06-07 吉林建筑大学 一种装配式混凝土干式农村厕所及其建造方法
CN113882862A (zh) * 2021-11-15 2022-01-04 中煤第一建设有限公司 一种高强度隧道通风竖井井筒结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109853622A (zh) * 2019-02-28 2019-06-07 吉林建筑大学 一种装配式混凝土干式农村厕所及其建造方法
CN113882862A (zh) * 2021-11-15 2022-01-04 中煤第一建设有限公司 一种高强度隧道通风竖井井筒结构
CN113882862B (zh) * 2021-11-15 2024-04-16 中煤第一建设有限公司 一种高强度隧道通风竖井井筒结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3748615B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2626101C9 (ru) Способ и устройство для испытания несущей способности с использованием кольцевого датчика
US20160376762A1 (en) Construction method for planting hollow columns in a seabed of a marine environment for supporting waterborne structures thereon
JPS6122698B2 (ja)
JP5502538B2 (ja) 杭施工方法および杭施工装置
CN104762942B (zh) 水上建筑海洋固定平台软土地基海底固定安装施工法
WO2016109962A1 (en) Construction method for fixing offshore marine platform to a seabed having layers of a soil/clay nature
JPH09256399A (ja) 円筒状地中構造物の構築方法
JP4868365B2 (ja) 地盤振動伝播抑制構造
JP4311676B2 (ja) ケーシングを用いた施工方法
JP4066340B2 (ja) 地盤改良工法
JP4475116B2 (ja) 立坑構造及びその構築方法
JP2004124368A (ja) 場所打ちコンクリート杭の施工方法
JP3881961B2 (ja) 杭の埋設方法及びその方法に用いる掘削装置
JP4449532B2 (ja) 大深度立坑底版部凸型接合による立坑の急速施工方法
JP3264437B2 (ja) 遮水装置及び透水係数測定方法
JP2576945B2 (ja) マンホール兼用沈設立坑の構築工法と沈設促進用刃口
KR20110029926A (ko) 스판덱스팩 차수토류벽 공법 및 스판덱스팩 차수토류벽
JPH0323689B2 (ja)
JPS5950809B2 (ja) 人工島とその構築工法
JPH04339916A (ja) 鋼管継足しケーソン基礎のシール工法
JPH07252854A (ja) 地中構造物の構築方法
JP2581602B2 (ja) 廃棄物の処理方法
JP2005290871A (ja) 基礎構造物
JP3595906B6 (ja) 浮力調整装置及びその使用方法
TWI551773B (zh) 直井吊填工法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees