JPH09256085A - ピン実装型パッケージ及び前記ピンの製造方法 - Google Patents
ピン実装型パッケージ及び前記ピンの製造方法Info
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- JPH09256085A JPH09256085A JP6807996A JP6807996A JPH09256085A JP H09256085 A JPH09256085 A JP H09256085A JP 6807996 A JP6807996 A JP 6807996A JP 6807996 A JP6807996 A JP 6807996A JP H09256085 A JPH09256085 A JP H09256085A
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- pin
- package
- phase
- twin
- martensite phase
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ICやLSI等の高密度実装化が可能なピン
実装型パッケージを提供する。 【解決手段】 回路基板30との電気接続をピン40で行う
ピン実装型パッケージにおいて、ピン40が双晶マルテン
サイト相、又は双晶マルテンサイト相と単一方位晶マル
テンサイト相との混在相からなる金属材料で構成されて
いるピン実装型パッケージ。 【効果】 双晶マルテンサイト相とは、双晶関係を示す
2つのバリアントからなるマルテンサイト相である。こ
の双晶マルテンサイト相は外力を受けると、より大きな
歪みを与える方位を持つバリアントが他方のバリアント
を置換する形で再配列する。このバリアントの再配列に
よりピンに掛かる応力や歪みが吸収される。従って、ピ
ンが熱サイクルによって変形したり疲労破壊したりし難
く、将来のパッケージの高密度実装化等に十分に対応し
得る。
実装型パッケージを提供する。 【解決手段】 回路基板30との電気接続をピン40で行う
ピン実装型パッケージにおいて、ピン40が双晶マルテン
サイト相、又は双晶マルテンサイト相と単一方位晶マル
テンサイト相との混在相からなる金属材料で構成されて
いるピン実装型パッケージ。 【効果】 双晶マルテンサイト相とは、双晶関係を示す
2つのバリアントからなるマルテンサイト相である。こ
の双晶マルテンサイト相は外力を受けると、より大きな
歪みを与える方位を持つバリアントが他方のバリアント
を置換する形で再配列する。このバリアントの再配列に
よりピンに掛かる応力や歪みが吸収される。従って、ピ
ンが熱サイクルによって変形したり疲労破壊したりし難
く、将来のパッケージの高密度実装化等に十分に対応し
得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICやLSI等の
高密度実装化に適したピン実装型パッケージに関する。
高密度実装化に適したピン実装型パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】電子電気機器の高密度実装化に対応し得
る半導体パッケージとして、ボールグリッドアレイ型の
半導体パッケージ(BGA型半導体パッケージ)とピン
グリッドアレイ型の半導体パッケージ(PGA型半導体
パッケージ)が開発され、実用されつつある。前記BG
A型半導体パッケージは、図5に示すように半導体素子
11を搭載したパッケージ基体20と回路基板30との接続を
半田ボール60により行うものである。このような半導体
パッケージでは、使用中に半導体素子が発熱するとパッ
ケージ基体20と回路基板30との熱膨張係数差により半田
ボール60に応力が繰返し加わる。このBGA型半導体パ
ッケージはパッケージ基体20と回路基板30との間隔が狭
い為、前記応力は半田ボール60に大きく掛かり半田ボー
ル60が疲労破壊し易い。又半導体素子11の発熱が放熱さ
れ難いという問題もある。これらの問題は、半導体素子
とパッケージ基体との接続箇所(電気的信号のやりとり
を行うI/O部)が多い程、又パッケージが大型な程深
刻である。又パッケージ基体がプラスチック製の場合
は、銅板等で形成された回路基板との間の熱膨張係数差
が大きくなり、前記疲労破壊の問題は更に深刻である。
又プラスチック基体を多層にして使用する場合は、前記
放熱問題が重要になる。
る半導体パッケージとして、ボールグリッドアレイ型の
半導体パッケージ(BGA型半導体パッケージ)とピン
グリッドアレイ型の半導体パッケージ(PGA型半導体
パッケージ)が開発され、実用されつつある。前記BG
A型半導体パッケージは、図5に示すように半導体素子
11を搭載したパッケージ基体20と回路基板30との接続を
半田ボール60により行うものである。このような半導体
パッケージでは、使用中に半導体素子が発熱するとパッ
ケージ基体20と回路基板30との熱膨張係数差により半田
ボール60に応力が繰返し加わる。このBGA型半導体パ
ッケージはパッケージ基体20と回路基板30との間隔が狭
い為、前記応力は半田ボール60に大きく掛かり半田ボー
ル60が疲労破壊し易い。又半導体素子11の発熱が放熱さ
れ難いという問題もある。これらの問題は、半導体素子
とパッケージ基体との接続箇所(電気的信号のやりとり
を行うI/O部)が多い程、又パッケージが大型な程深
刻である。又パッケージ基体がプラスチック製の場合
は、銅板等で形成された回路基板との間の熱膨張係数差
が大きくなり、前記疲労破壊の問題は更に深刻である。
又プラスチック基体を多層にして使用する場合は、前記
放熱問題が重要になる。
【0003】前記PGA型半導体パッケージは、図2
(a) に示すように、半導体素子10を搭載したパッケージ
基体20と回路基板30との間の接続をピン40により行うも
のである。図で41は半田接合部である。前記ピン40に
は、従来より42合金(Fe−42wt%Ni合金)やコ
バール合金(Fe−Ni−Co系合金)等が使用されて
いる。図2(b) に示すものは半導体素子11が円形のもの
である。
(a) に示すように、半導体素子10を搭載したパッケージ
基体20と回路基板30との間の接続をピン40により行うも
のである。図で41は半田接合部である。前記ピン40に
は、従来より42合金(Fe−42wt%Ni合金)やコ
バール合金(Fe−Ni−Co系合金)等が使用されて
いる。図2(b) に示すものは半導体素子11が円形のもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPGA
型半導体パッケージでは、パッケージ基体と回路基板と
の熱膨張係数差や回路基板の熱膨張の不均一等に起因す
る応力がピンに繰返し掛かり、ピンとパッケージ基体と
の半田接合部に割れが入るという問題がある。このよう
に半田接合部に割れが入るのは、ピンに用いられる42
合金等の弾性係数が大きい為、ピンに掛かる応力が半田
接合部に伝達される為である。本発明の目的は、ピンの
変形や半田接合部の割れ(疲労破壊)が抑制されたピン
実装型パッケージを提供することにある。
型半導体パッケージでは、パッケージ基体と回路基板と
の熱膨張係数差や回路基板の熱膨張の不均一等に起因す
る応力がピンに繰返し掛かり、ピンとパッケージ基体と
の半田接合部に割れが入るという問題がある。このよう
に半田接合部に割れが入るのは、ピンに用いられる42
合金等の弾性係数が大きい為、ピンに掛かる応力が半田
接合部に伝達される為である。本発明の目的は、ピンの
変形や半田接合部の割れ(疲労破壊)が抑制されたピン
実装型パッケージを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回路基板との電気接続をピンで行うピン実装型パッケー
ジにおいて、ピンが双晶マルテンサイト相、又は双晶マ
ルテンサイト相と単一方位晶マルテンサイト相との混在
相からなる金属材料で構成されていることを特徴とする
ピン実装型パッケージである。
回路基板との電気接続をピンで行うピン実装型パッケー
ジにおいて、ピンが双晶マルテンサイト相、又は双晶マ
ルテンサイト相と単一方位晶マルテンサイト相との混在
相からなる金属材料で構成されていることを特徴とする
ピン実装型パッケージである。
【0006】請求項2記載の発明は、ピンを構成する金
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、残部がCuと不可避的不純物からなることを特徴
とする請求項1記載のピン実装型パッケージである。
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、残部がCuと不可避的不純物からなることを特徴
とする請求項1記載のピン実装型パッケージである。
【0007】請求項3記載の発明は、ピンを構成する金
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、更に0.05〜0.5wt%のCr、 0.005〜0.15wt% のP
を含有し、残部がCuと不可避的不純物からなることを
特徴とする請求項1記載のピン実装型パッケージであ
る。
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、更に0.05〜0.5wt%のCr、 0.005〜0.15wt% のP
を含有し、残部がCuと不可避的不純物からなることを
特徴とする請求項1記載のピン実装型パッケージであ
る。
【0008】請求項4記載の発明は、ピンを構成する金
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、更に0.05〜0.3wt%のV、0.01〜0.3wt %のB、
0.1〜0.5wt%のTi、 0.1〜0.3wt%のZrの内の少なく
とも1種を0.01〜0.5wt%含有し、残部がCuと不可避的
不純物からなることを特徴とする請求項1記載のピン実
装型パッケージである。
属材料が、図1に示す点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b
(Al9.0wt%,Zn10.0wt%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(A
l2.5wt%,Zn28.0wt%)で囲まれる範囲内のZnとAlを含
有し、更に0.05〜0.3wt%のV、0.01〜0.3wt %のB、
0.1〜0.5wt%のTi、 0.1〜0.3wt%のZrの内の少なく
とも1種を0.01〜0.5wt%含有し、残部がCuと不可避的
不純物からなることを特徴とする請求項1記載のピン実
装型パッケージである。
【0009】請求項2〜4記載の組成の金属材料は、β
単相化処理、冷却によるマルテンサイト相化、その安定
化処理を施すことにより、双晶マルテンサイト相、又は
双晶マルテンサイト相と単一方位晶マルテンサイト相と
の混在相になる。請求項2〜4記載の発明で用いられる
金属材料のマルテンサイト変態終了温度は50℃以上が、
双晶マルテンサイトが安定して得られ望ましい。
単相化処理、冷却によるマルテンサイト相化、その安定
化処理を施すことにより、双晶マルテンサイト相、又は
双晶マルテンサイト相と単一方位晶マルテンサイト相と
の混在相になる。請求項2〜4記載の発明で用いられる
金属材料のマルテンサイト変態終了温度は50℃以上が、
双晶マルテンサイトが安定して得られ望ましい。
【0010】請求項5記載の発明は、ピン実装型パッケ
ージのパッケージが半導体素子を搭載した半導体パッケ
ージであり、前記半導体素子部分に放熱用部材が設けら
れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載のピン実装型パッケージである。
ージのパッケージが半導体素子を搭載した半導体パッケ
ージであり、前記半導体素子部分に放熱用部材が設けら
れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載のピン実装型パッケージである。
【0011】請求項1乃至請求項4記載の発明は、図2
(a),(b) に示したPGA型半導体パッケージの他、図3
(a),(b) に示すような、半導体素子10,11 に放熱用部材
50を設けたものにも適用できる。前記放熱用部材は、半
導体素子部分に直接、又は熱膨張差を緩和させる整合材
を介在させて取付けられる。前記放熱用部材50には、熱
伝導性の良い純銅、純アルミニウム、又はそれらの合金
が用いられる。その他、銀、タングステン、モリブデン
等の金属、AlN等のセラミックス等も使用できる。
(a),(b) に示したPGA型半導体パッケージの他、図3
(a),(b) に示すような、半導体素子10,11 に放熱用部材
50を設けたものにも適用できる。前記放熱用部材は、半
導体素子部分に直接、又は熱膨張差を緩和させる整合材
を介在させて取付けられる。前記放熱用部材50には、熱
伝導性の良い純銅、純アルミニウム、又はそれらの合金
が用いられる。その他、銀、タングステン、モリブデン
等の金属、AlN等のセラミックス等も使用できる。
【0012】請求項6記載の発明は、ピンを構成する金
属材料と同じ組成の鋳塊に、熱間加工、冷間加工と焼鈍
を繰返す減面加工、β単相化処理と冷却によるマルテン
サイト相化、及び相安定化処理を順に施すピン実装型パ
ッケージのピンの製造方法において、相安定化処理をマ
ルテンサイト変態終了温度以下の温度に10分以上保持し
て施すことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
かに記載のピン実装型パッケージのピンの製造方法であ
る。
属材料と同じ組成の鋳塊に、熱間加工、冷間加工と焼鈍
を繰返す減面加工、β単相化処理と冷却によるマルテン
サイト相化、及び相安定化処理を順に施すピン実装型パ
ッケージのピンの製造方法において、相安定化処理をマ
ルテンサイト変態終了温度以下の温度に10分以上保持し
て施すことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
かに記載のピン実装型パッケージのピンの製造方法であ
る。
【0013】この発明は、相安定化処理時間を規定した
もので、相安定化処理をマルテンサイト変態終了温度以
下の温度に10分以上保持して行わないと、外力によりバ
リアントが再配列して生じた単一方位晶マルテンサイト
相が元の双晶マルテンサイト相に戻らず、ピンが外力に
より変形したままとなる。
もので、相安定化処理をマルテンサイト変態終了温度以
下の温度に10分以上保持して行わないと、外力によりバ
リアントが再配列して生じた単一方位晶マルテンサイト
相が元の双晶マルテンサイト相に戻らず、ピンが外力に
より変形したままとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のパッケージに用いるピン
は、双晶マルテンサイト相又は双晶マルテンサイト相と
単一方位晶マルテンサイト相との混在相からなる金属材
料で構成されている。前記双晶マルテンサイト相とは、
双晶関係を示す2つのバリアントからなるマルテンサイ
ト相である。この双晶マルテンサイト相は外力を受ける
と、より大きな歪みを与える方位を持つバリアントが他
方のバリアントを置換する形で再配列する。このバリア
ントの再配列によりピンに掛かる応力や歪みが吸収され
る。外力が除かれると、再配列したバリアントは元のバ
リアント配列に戻り、双晶マルテンサイト相が復元す
る。
は、双晶マルテンサイト相又は双晶マルテンサイト相と
単一方位晶マルテンサイト相との混在相からなる金属材
料で構成されている。前記双晶マルテンサイト相とは、
双晶関係を示す2つのバリアントからなるマルテンサイ
ト相である。この双晶マルテンサイト相は外力を受ける
と、より大きな歪みを与える方位を持つバリアントが他
方のバリアントを置換する形で再配列する。このバリア
ントの再配列によりピンに掛かる応力や歪みが吸収され
る。外力が除かれると、再配列したバリアントは元のバ
リアント配列に戻り、双晶マルテンサイト相が復元す
る。
【0015】このときの様子を、図4の応力−歪曲線を
参照して説明する。双晶マルテンサイト相からなるピン
に所定の応力が掛かると、一方のバリアントが再配列し
て双晶マルテンサイトは単一方位晶のマルテンサイト相
になる(Aゾーン)。熱歪み等はこのAゾーンでピンに
吸収される。除荷すると元の双晶マルテンサイト相に復
元する(Bゾーン)。このようにして、パッケージ基体
と回路基板間で生じる熱歪みによるピンの変形や半田接
合部の割れは防止される。本発明のピンには、Cu−Z
n−Al系合金、Cu−Ni−Al系合金、Cu−Mn
−Al系合金、Au−Cd系合金等の金属材料が適用で
きる。
参照して説明する。双晶マルテンサイト相からなるピン
に所定の応力が掛かると、一方のバリアントが再配列し
て双晶マルテンサイトは単一方位晶のマルテンサイト相
になる(Aゾーン)。熱歪み等はこのAゾーンでピンに
吸収される。除荷すると元の双晶マルテンサイト相に復
元する(Bゾーン)。このようにして、パッケージ基体
と回路基板間で生じる熱歪みによるピンの変形や半田接
合部の割れは防止される。本発明のピンには、Cu−Z
n−Al系合金、Cu−Ni−Al系合金、Cu−Mn
−Al系合金、Au−Cd系合金等の金属材料が適用で
きる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)Cu-19.2wt%Zn-5.9wt% Al合金を不活
性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用いて溶解鋳造
して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 800℃で熱間押
出して5mmφの線材とした。次にこの線材に 550℃で30
分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰返し施して線
径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれに 450℃で1
分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却してマルテン
サイト処理し、その後室温に6時間保持して相安定化処
理を行ってピン素材を製造した。このピン素材は、逆変
態開始温度As が 150℃で、As 以下の温度では双晶マ
ルテンサイト相を呈する。
る。 (実施例1)Cu-19.2wt%Zn-5.9wt% Al合金を不活
性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用いて溶解鋳造
して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 800℃で熱間押
出して5mmφの線材とした。次にこの線材に 550℃で30
分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰返し施して線
径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれに 450℃で1
分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却してマルテン
サイト処理し、その後室温に6時間保持して相安定化処
理を行ってピン素材を製造した。このピン素材は、逆変
態開始温度As が 150℃で、As 以下の温度では双晶マ
ルテンサイト相を呈する。
【0017】(実施例2)Cu-14.1wt%Zn-8.1wt% A
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 500℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、逆変態開始温度As が 152℃で、As 以下の温
度では双晶マルテンサイト相を呈する。
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 500℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、逆変態開始温度As が 152℃で、As 以下の温
度では双晶マルテンサイト相を呈する。
【0018】(実施例3)Cu-14.1wt%Zn-8.1wt% A
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率20%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 350℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、逆変態開始温度As が 151℃で、As 以下の温
度では双晶マルテンサイト相を呈する。
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率20%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 350℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、逆変態開始温度As が 151℃で、As 以下の温
度では双晶マルテンサイト相を呈する。
【0019】(比較例1)Cu-22.6wt%Zn-6.1wt% A
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 500℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、変態開始温度Ms が0℃で、Ms 以上の温度で
は母相を呈し、Ms 以下の温度では母相とマルテンサイ
ト相が混在する。
l合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒鉛坩堝を用
いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次いでこれを 8
00℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次にこの線材
に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷間伸線を繰
返し施して線径 0.3mmのピン素材に加工し、次いでこれ
に 500℃で5分のβ単相化処理を施した後、室温に冷却
してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間保持し
て相安定化処理を行ってピン素材を製造した。このピン
素材は、変態開始温度Ms が0℃で、Ms 以上の温度で
は母相を呈し、Ms 以下の温度では母相とマルテンサイ
ト相が混在する。
【0020】得られた各々のピン素材を所定長さに切断
してピンとし、このピンを図2(a)、図3(a) 、又は図
3(b) に示したパッケージ基体の裏面に錫鉛系共晶半田
を用いて半田付けしてPGA型半導体パッケージを作製
し、このPGA型半導体パッケージのピンを回路基板に
半田付けして熱サイクル試験を行った。熱サイクル試験
は、0℃〜 100℃の条件、−40℃〜125 ℃の条件、半導
体素子搭載部を消費電力30Wの面ヒーターで10分加熱し
5分放冷する使用状態を想定した条件の3通りについて
行った。2000サイクル経過後のピンの変形状態と接合半
田部の割れを目視観察した。比較の為、市販の 0.3mmφ
の42合金線についても同様の試験及び観察を行った。
結果を表1に示す。表1にはピンの変態温度(As 又は
Ms )及びパッケージの構造を併記した。
してピンとし、このピンを図2(a)、図3(a) 、又は図
3(b) に示したパッケージ基体の裏面に錫鉛系共晶半田
を用いて半田付けしてPGA型半導体パッケージを作製
し、このPGA型半導体パッケージのピンを回路基板に
半田付けして熱サイクル試験を行った。熱サイクル試験
は、0℃〜 100℃の条件、−40℃〜125 ℃の条件、半導
体素子搭載部を消費電力30Wの面ヒーターで10分加熱し
5分放冷する使用状態を想定した条件の3通りについて
行った。2000サイクル経過後のピンの変形状態と接合半
田部の割れを目視観察した。比較の為、市販の 0.3mmφ
の42合金線についても同様の試験及び観察を行った。
結果を表1に示す。表1にはピンの変態温度(As 又は
Ms )及びパッケージの構造を併記した。
【0021】
【表1】 (注)ピンの変態温度:No.1〜4 はAs 、No.5はMs 。材質: パッケー ジ基体 の材質、サイズ: パッケー ジ基体の寸法、本数:ピンの本数。 熱サイクル条件0〜 100℃、−40〜 125℃、面ヒーターによる通電試験、 〜ピ:ピン部の変形有無、半:半田の割れ有無。
【0022】表1より明らかなように、本発明例(No.1
〜4)ではピンの変形や半田接合部の割れが生じなかっ
た。これは熱サイクルでの応力が双晶マルテンサイト相
内の変態により吸収された為である。これに対し比較例
のNo.5はの熱サイクル試験でピンが変形し、又半田接
合部に割れが生じた。これはピンのMs が試験温度内に
ある為に、熱サイクル中にピンが母相とマルテンサイト
相の間で繰返し変態した為である。又従来例のNo.6はピ
ンが弾性係数の大きい42合金(図4参照)で構成され
ている為42合金にかかる応力が半田接合部に繰返し伝
達されて半田接合部が疲労破壊した(割れた)。
〜4)ではピンの変形や半田接合部の割れが生じなかっ
た。これは熱サイクルでの応力が双晶マルテンサイト相
内の変態により吸収された為である。これに対し比較例
のNo.5はの熱サイクル試験でピンが変形し、又半田接
合部に割れが生じた。これはピンのMs が試験温度内に
ある為に、熱サイクル中にピンが母相とマルテンサイト
相の間で繰返し変態した為である。又従来例のNo.6はピ
ンが弾性係数の大きい42合金(図4参照)で構成され
ている為42合金にかかる応力が半田接合部に繰返し伝
達されて半田接合部が疲労破壊した(割れた)。
【0023】(実施例4)Cu-19.4wt%Zn-5.9wt% A
l-0.08wt%Cr-0.007wt% P合金を不活性雰囲気中で高
周波溶解炉と黒鉛坩堝を用いて溶解鋳造して直径50mmの
鋳塊とし、次いでこれを 800℃で熱間押出して5mmφの
線材とした。次にこの線材に 550℃で30分の焼鈍と加工
率30%程度の冷間伸線を繰返し施して線径 0.3mmに加工
し、次いでこれに 450℃で1分のβ単相化処理後、室温
に冷却してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間
保持して相安定化処理を行ってピン素材を製造した。こ
のピン素材は、逆変態開始温度As が 147℃で、As 以
下の温度では双晶マルテンサイト相を呈する。
l-0.08wt%Cr-0.007wt% P合金を不活性雰囲気中で高
周波溶解炉と黒鉛坩堝を用いて溶解鋳造して直径50mmの
鋳塊とし、次いでこれを 800℃で熱間押出して5mmφの
線材とした。次にこの線材に 550℃で30分の焼鈍と加工
率30%程度の冷間伸線を繰返し施して線径 0.3mmに加工
し、次いでこれに 450℃で1分のβ単相化処理後、室温
に冷却してマルテンサイト処理し、その後室温に6時間
保持して相安定化処理を行ってピン素材を製造した。こ
のピン素材は、逆変態開始温度As が 147℃で、As 以
下の温度では双晶マルテンサイト相を呈する。
【0024】(実施例5)実施例1において、β単相化
処理後、室温まで冷却してマルテンサイト処理し、その
後 100℃で30分間保持して相安定化処理した他は、実施
例1と同じ方法によりピン素材を製造した。このピン素
材は、逆変態開始温度As が 143℃で、As 以下の温度
では双晶マルテンサイト相を呈する。
処理後、室温まで冷却してマルテンサイト処理し、その
後 100℃で30分間保持して相安定化処理した他は、実施
例1と同じ方法によりピン素材を製造した。このピン素
材は、逆変態開始温度As が 143℃で、As 以下の温度
では双晶マルテンサイト相を呈する。
【0025】(実施例6)実施例4において、β単相化
処理を 350℃で5分の条件で施し、相安定化処理を80℃
で30分間保持して行った他は、実施例4と同じ方法によ
りピン素材を製造した。このピン素材は、逆変態開始温
度As が 148℃で、As 以下の温度では双晶マルテンサ
イト相を呈する。
処理を 350℃で5分の条件で施し、相安定化処理を80℃
で30分間保持して行った他は、実施例4と同じ方法によ
りピン素材を製造した。このピン素材は、逆変態開始温
度As が 148℃で、As 以下の温度では双晶マルテンサ
イト相を呈する。
【0026】(実施例7)Cu-14.1wt%Zn-8.1wt% A
l-0.04wt%B合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒
鉛坩堝を用いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次い
でこれを 800℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次
にこの線材に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷
間伸線を繰返し施して線径 0.3mmに加工し、次いで 500
℃で5分のβ単相化処理後室温に冷却し、その後50℃で
1時間の相安定化処理を行ってピン素材を製造した。こ
のピン素材は、逆変態開始温度As が 155℃で、As 以
下の温度では双晶マルテンサイト相を呈する。
l-0.04wt%B合金を不活性雰囲気中で高周波溶解炉と黒
鉛坩堝を用いて溶解鋳造して直径50mmの鋳塊とし、次い
でこれを 800℃で熱間押出して5mmφの線材とした。次
にこの線材に 550℃で30分の焼鈍と加工率30%程度の冷
間伸線を繰返し施して線径 0.3mmに加工し、次いで 500
℃で5分のβ単相化処理後室温に冷却し、その後50℃で
1時間の相安定化処理を行ってピン素材を製造した。こ
のピン素材は、逆変態開始温度As が 155℃で、As 以
下の温度では双晶マルテンサイト相を呈する。
【0027】(比較例2)実施例7において、相安定化
処理を50℃で5分行った他は、実施例7と同じ方法によ
りピン素材を製造した。
処理を50℃で5分行った他は、実施例7と同じ方法によ
りピン素材を製造した。
【0028】このようにして得られた各々のピン素材を
用いて、−40℃〜100 ℃の熱サイクル試験を行った。又
試験温度25℃、歪量 0.1%又は 1.0%の歪制御疲労試験
を行った。歪制御疲労試験は比較例1の材料と市販の4
2合金についても行った。結果を表2に示す。
用いて、−40℃〜100 ℃の熱サイクル試験を行った。又
試験温度25℃、歪量 0.1%又は 1.0%の歪制御疲労試験
を行った。歪制御疲労試験は比較例1の材料と市販の4
2合金についても行った。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】 (注)ピンの変態温度:No.7〜10,11,12はAs 、No.5はMs 。材質: パッケー ジ基体の材質、サイズ: パッケー ジ基体の寸法、本数:ピンの本数。 −40〜 100℃、ピ:ピンの変形有無、半:半田の割れ有無。
【0030】表2より明らかなように、本発明例 (No.7
〜10) は、熱サイクル試験で、ピンが変形したり、半田
接合部に割れが生じることがなかった。又歪制御疲労試
験では 106回を超えて歪を付加しても破断しなかった。
これに対し、比較例のNo.5は 1.0%の歪を掛けたとき4
×104 回の歪付加で破断した。これは母相とマルテンサ
イト相間で繰返し相変態した為である。No.11は相安定
化処理時間が短かった為、単一方位晶マルテンサイト相
が元の双晶マルテンサイト相に戻らず、熱サイクル試験
後のピンに変形が見られた。従来例のNo.12 はピンが4
2合金で破断伸びが小さい為、歪量 1.0%の疲労試験で
は直ぐに破断した。
〜10) は、熱サイクル試験で、ピンが変形したり、半田
接合部に割れが生じることがなかった。又歪制御疲労試
験では 106回を超えて歪を付加しても破断しなかった。
これに対し、比較例のNo.5は 1.0%の歪を掛けたとき4
×104 回の歪付加で破断した。これは母相とマルテンサ
イト相間で繰返し相変態した為である。No.11は相安定
化処理時間が短かった為、単一方位晶マルテンサイト相
が元の双晶マルテンサイト相に戻らず、熱サイクル試験
後のピンに変形が見られた。従来例のNo.12 はピンが4
2合金で破断伸びが小さい為、歪量 1.0%の疲労試験で
は直ぐに破断した。
【0031】以上、双晶マルテンサイト相からなるピン
を用いたPGA型半導体パッケージについて説明した
が、本発明はピンが双晶マルテンサイト相と単一方位晶
マルテンサイト相の混在相からなる場合、又複数の半導
体チップを搭載したマルチチップモジュール(MCM)
等の他のピン実装型パッケージの場合に適用しても同様
の効果が得られるものである。
を用いたPGA型半導体パッケージについて説明した
が、本発明はピンが双晶マルテンサイト相と単一方位晶
マルテンサイト相の混在相からなる場合、又複数の半導
体チップを搭載したマルチチップモジュール(MCM)
等の他のピン実装型パッケージの場合に適用しても同様
の効果が得られるものである。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のピン実装
型パッケージは、回路基板に接続するピンが双晶マルテ
ンサイト相、又は双晶マルテンサイト相と単一方位晶マ
ルテンサイト相との混在相からなる金属材料で構成され
ており、前記双晶マルテンサイト相は、双晶関係を示す
2つのバリアントからなり、この双晶マルテンサイト相
は外力を受けると、より大きな歪みを与える方位を持つ
バリアントが他方のバリアントを置換する形で再配列し
て前記歪みを吸収し、外力を除くと元の双晶マルテンサ
イト相に戻る。従って半導体パッケージと回路基板間で
生じる熱歪みによってピンが変形したり、半田接合部が
割れたりせず、パッケージの高密度実装化等に十分に対
応し得るもので、工業上顕著な効果を奏する。
型パッケージは、回路基板に接続するピンが双晶マルテ
ンサイト相、又は双晶マルテンサイト相と単一方位晶マ
ルテンサイト相との混在相からなる金属材料で構成され
ており、前記双晶マルテンサイト相は、双晶関係を示す
2つのバリアントからなり、この双晶マルテンサイト相
は外力を受けると、より大きな歪みを与える方位を持つ
バリアントが他方のバリアントを置換する形で再配列し
て前記歪みを吸収し、外力を除くと元の双晶マルテンサ
イト相に戻る。従って半導体パッケージと回路基板間で
生じる熱歪みによってピンが変形したり、半田接合部が
割れたりせず、パッケージの高密度実装化等に十分に対
応し得るもので、工業上顕著な効果を奏する。
【図1】本発明における合金元素のZnとAlの含有量
を示す図である。
を示す図である。
【図2】PGA型半導体パッケージの例を示す平面図及
びA−A矢視図である。
びA−A矢視図である。
【図3】PGA型半導体パッケージの他の例を示す平面
図及びA−A矢視図である。
図及びA−A矢視図である。
【図4】本発明にて用いるピンの応力−歪曲線の説明図
である。
である。
【図5】BGA型半導体パッケージの例を示す平面図及
びA−A矢視図である。
びA−A矢視図である。
10,11 …半導体素子 20………パッケージ基体 30………回路基板 40………ピン 41………半田接合部 50………放熱部材 60………半田ボール
Claims (6)
- 【請求項1】 回路基板との電気接続をピンで行うピン
実装型パッケージにおいて、ピンが双晶マルテンサイト
相、又は双晶マルテンサイト相と単一方位晶マルテンサ
イト相との混在相からなる金属材料で構成されているこ
とを特徴とするピン実装型パッケージ。 - 【請求項2】 ピンを構成する金属材料が、図1に示す
点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b(Al9.0wt%,Zn10.0wt
%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(Al2.5wt%,Zn28.0wt%)
で囲まれる範囲内のZnとAlを含有し、残部がCuと
不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1記載
のピン実装型パッケージ。 - 【請求項3】 ピンを構成する金属材料が、図1に示す
点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b(Al9.0wt%,Zn10.0wt
%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(Al2.5wt%,Zn28.0wt%)
で囲まれる範囲内のZnとAlを含有し、更に0.05〜0.
5wt%のCr、 0.005〜0.15wt% のPを含有し、残部がC
uと不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1
記載のピン実装型パッケージ。 - 【請求項4】 ピンを構成する金属材料が、図1に示す
点a(Al10.0wt%,Zn10.0wt%) 、b(Al9.0wt%,Zn10.0wt
%)、c(Al1.2wt%,Zn28.0wt%)、d(Al2.5wt%,Zn28.0wt%)
で囲まれる範囲内のZnとAlを含有し、更に0.05〜0.
3wt%のV、0.01〜0.3wt %のB、 0.1〜0.5wt%のTi、
0.1〜0.3wt%のZrの内の少なくとも1種を0.01〜0.5w
t%含有し、残部がCuと不可避的不純物からなることを
特徴とする請求項1記載のピン実装型パッケージ。 - 【請求項5】 ピン実装型パッケージのパッケージが半
導体素子を搭載した半導体パッケージであり、前記半導
体素子部分に放熱用部材が設けられていることを特徴と
する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のピン実装
型パッケージ。 - 【請求項6】 ピンを構成する金属材料と同じ組成の鋳
塊に、熱間加工、冷間加工と焼鈍を繰返す減面加工、β
単相化処理と冷却によるマルテンサイト相化、及び相安
定化処理を順に施すピン実装型パッケージのピンの製造
方法において、相安定化処理をマルテンサイト変態終了
温度以下の温度に10分以上保持して施すことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のピン実装型
パッケージのピンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6807996A JPH09256085A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ピン実装型パッケージ及び前記ピンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6807996A JPH09256085A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ピン実装型パッケージ及び前記ピンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256085A true JPH09256085A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13363403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6807996A Pending JPH09256085A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ピン実装型パッケージ及び前記ピンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09256085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7776651B2 (en) | 2003-03-31 | 2010-08-17 | Intel Corporation | Method for compensating for CTE mismatch using phase change lead-free super plastic solders |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP6807996A patent/JPH09256085A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7776651B2 (en) | 2003-03-31 | 2010-08-17 | Intel Corporation | Method for compensating for CTE mismatch using phase change lead-free super plastic solders |
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