JPH09255803A - プラスチックフィルムの放電電極の間隔調整装置 - Google Patents

プラスチックフィルムの放電電極の間隔調整装置

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JPH09255803A
JPH09255803A JP6435496A JP6435496A JPH09255803A JP H09255803 A JPH09255803 A JP H09255803A JP 6435496 A JP6435496 A JP 6435496A JP 6435496 A JP6435496 A JP 6435496A JP H09255803 A JPH09255803 A JP H09255803A
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shaft
electrode
worm
plastic film
discharge
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JP6435496A
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Iku Sato
幾 佐藤
Isao Yamamoto
勲 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックフィルムの放電電極の間隔調整
装置に関し、簡単な構造で間隔調整を自動的に行う。 【解決手段】 電極ローラ7によりプラスチックフィル
ムFが搬送されており、その軸に平行に支持梁2が設け
られ、支持梁2の上には複数の昇降手段3と排気口4
が、その下には、オゾン飛散を防ぐフード6が設けら
れ、更に、側面にはブラケット11が取付けられてい
る。ブラケット11上面には昇降調整手段5が設けら
れ、サーボモータ31の回転によりスクリュウ軸32に
沿って走行プレート35が間隔調整が必要な個所の昇降
手段3まで移動し、サーボモータ38の回転軸先端をエ
アシリンダ41でウオーム12に連結してウオーム歯車
13を回転し、その中心に螺合する電極支持軸14を上
下し、その下部に固定した電極を上下してフィルムFと
の間隔を調整するので、従来と比べ、簡単な機構で自動
化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックフィル
ムの表面にコロナ放電処理を施して、その表面を活性化
させる放電処理装置の放電電極の間隔を調整する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のプラスチックフィル
ムのコロナ放電処理装置での放電距離調整機構について
は種々提供されているが、その一例である特開平5−2
14131号に開示されている例を図5、図6に基づい
て説明する。
【0003】図5は上記の従来のプラスチックフィルム
のコロナ放電処理装置の概略正面図、図6は従来の電極
支持部の詳細な要部断面図である。図5において、11
0,111は、床上に立設された左右一対のフレーム、
112は処理装置の処理対象であるプラスチックフィル
ムFを紙面に対して直角方向に搬送するための電極ロー
ルで、フレームに図示しない軸受で回転自在に支軸され
ている。113はプラスチックフィルムFの表面にコロ
ナ放電処理を施すための放電電極であり、プラスチック
フィルムFの表面から一定高さの処理間隙Hを保って電
極ロール112の長手方向に架設されている。
【0004】この放電電極113は以下に述べるように
〜の構成となっている。即ち、放電電極113を
支持している支持ステー114が放電時に発生する放電
熱と周囲の雰囲気熱とによって発生する電極ロール11
2の長手方向への熱伸縮を許容できる。処理間隙Hを
プラスチックフィルムFの幅方向に渡って平行度を維持
したまま、任意の間隔に一斉変更できる。プラスチッ
クフィルムFの幅方向における局部的な処理間隙Hの変
動に対応するため、任意の位置の処理間隙Hを遠隔操作
できる。放電電極113自体の軸方向への自由な熱伸
縮ができる構成とされている。
【0005】 支持ステー114の熱伸縮許容手段は
次のような構成である。
【0006】ステー114は放電電極113を複数の電
極支持部115a〜115nを介して支持するため、プ
ラスチックフィルムFの幅方向に架設されており、その
断面形状は自重および複数の放電支持部の重量に耐えら
れるように、例えばC形,I形,H形または角パイプな
どの曲げ剛性を有する形状にされている。支持ステー1
14の右端部は支持ステーの一端部固定手段116a、
昇降手段117a、位置決め手段118aを介してフレ
ーム110に固定され、一方左端部は支持ステー114
の他端部スライド手段116b、昇降手段117b、位
置決め設定手段118bを介して図の左右方向への伸縮
が許容できる構造とされている。
【0007】ステー114の一端部固定手段116aは
第1ベース119と一定厚さのスペーサ120とから成
り、他端部スライド手段116bは第1ベース119
と、スペーサ120と同じ厚さのリニアベアリング12
1とから成り、支持ステー114の右端部がスペーサ1
20を介して第1ベース119に固定され、左端端部は
第1ベース119に対してリニアベアリング121を介
して支持されているので、支持ステー114は図の左右
方向に自由に伸縮できるのである。
【0008】左右両端の位置決め設定手段118a,1
18bは放電電極113の処理間隙Hを設定するもの
で、それぞれブラケット122上に固定された一定高さ
のスペーサ123、昇降手段117a,117bを保持
する案内部材124、この昇降手段117a,117b
を案内部材124を介して図の上下方向に案内するガイ
ドレール125、シリンダ126と案内部材124とを
接続するロッド127、シリンダ126をフレーム11
0,111に固定するブラケット128で構成され、シ
リンダ126はコントローラ129からの指令(点線で
図示)により駆動する。
【0009】 放電電極113の昇降手段は次のよう
な構成である。
【0010】放電電極113の昇降手段117a,11
7bは、上記案内部材124に固定されている第2ベー
ス130、このベース130上でプラスチックフィルム
方向に傾斜した傾斜面を有する直動カム131、直動カ
ム131と第1ベース119との間に介設された転動体
132、第2ベース130上でシリンダ、ピストン、ロ
ッドからなるシリンダ/ピストンユニット133、上記
第1ベース119の図の上下方向の移動を許容するリニ
アベアリング134で構成される。このような左右対称
のものがそれぞれ第1ベース119と放電電極の位置決
め手段118a,118bとの間に介設されている。そ
してそれぞれの昇降手段117a,117bのシリンダ
/ピストンユニット133は、コントローラ129から
の指令(点線で図示)により、それぞれの直動カム13
1を図の左右方向に進退するようにされている。
【0011】コントローラ129からの左右のシリンダ
/ピストンユニット133への同時指令により、直動カ
ム131が同時に図の中央方向に駆動されるので、支持
ステー114に保持されている放電電極113をリニア
ベアリング134を介して図の上方に一斉に移動させる
ことができる。
【0012】 処理間隙Hの遠隔操作による部分的修
正手段は次のような構成である。
【0013】図5で述べたように、放電電極113と支
持ステー114との間には、複数の電極支持部115a
〜115nが一定間隔でプラスチックフィルムFの幅方
向に設けられている。
【0014】図6において、135は電極支持部115
aを支持ステー114に固定するブラケット、136は
上部にギア137aが固定され下部にスクリュウ138
が切られたスクリュウ軸で、軸受139により回転自在
にブラケット135に固定されている。
【0015】ギヤ137aはギヤ137bと噛合ってお
り、支持ステー114に内蔵され、コントローラ129
からの指令により作動するDCモータ140で駆動され
る。141はスクリュウ138と螺合する案内部材で、
下部に絶縁ロット142が固定され、ガイドレール14
3で図の上下方向にスライドできるようになっている。
【0016】一方145はDCモータ140の駆動によ
って生じる支持ステー114に対する放電電極113の
変位量、換言すればそれぞれの電極支持部115a〜1
15nにおける処理間隙Hを検出するための処理間隙検
出部で、案内部材141に固定された検出端146、支
持ステー114側の測定針147、支持ステー114に
内蔵された作動トランス148、それぞれの処理間隙H
を作動トランス148からの信号からモニタして表示す
るモニタパネル149(図5参照)で構成されている。
【0017】従って、それぞれの電極支持部115a〜
115nは、所望の電極支持部のDCモータ140に対
するコントローラ129からの遠隔指令により、スクリ
ュウ軸136がDCモータ140、ギヤ137a,13
7bを介して回転され、これに対応して放電電極113
を支持する絶縁ロッド142がガイドレール143に沿
って、図の上下方向に昇降するので、電極ロール112
上のプラスチックフィルムFとの処理間隙Hを個々に調
整することができる。また、その調整量も処理間隙検出
部145で検出し、オペレータのいる遠隔の制御室に設
けられたモニタパネル149まで表示することができ
る。
【0018】 放電電極113の熱伸縮許容手段は次
のような構成である。
【0019】絶縁ロッド下部の144a,144bは、
放電電極113と絶縁ロッド142とを接続する部材で
あり、部材144aは、放電電極113の右端を絶縁ロ
ッド142に固定するための一端部固定手段である固定
具、144bは、ステー114と放電電極113間との
熱膨張率の違いによる放電電極の伸縮を吸収するための
他端部スライド手段で、内部には放電電極がその軸方向
に自由に伸縮できるようにリニアベアリングが設けられ
ている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来技術におけるプラ
スチックフィルムの放電処理装置は、前述の〜に説
明のように装置の稼働時と停止時の温度差による各ユニ
ット毎の伸縮を吸収する、スライド手段とそれらを修
正、調整するための手段を具備したものであるが、全自
動化され構造が複雑で部品点数も多く、コスト高となる
ため、放電電極の部分調整を備えて、低価格で半自動な
構造を要求するユーザニーズに対応できない課題を抱え
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、次の(1)乃至(4)の手段を提供
する。
【0022】(1)電極ロールによって搬送されるプラ
スチックフィルムに対し、所定間隔を保持した位置に装
着された放電電極からコロナ放電処理を施すプラスチッ
クフィルムの放電処理装置において、前記電極ロールの
上部に、同ロールと平行に設けた支持梁;同支持梁の上
面の軸受に回転可能に軸支され、前記放電電極の長手方
向に間隔をもって配設された複数のウオーム軸;前記支
持梁上面のウオーム軸受にそれぞれ回転可能に軸支さ
れ、前記ウオーム軸と噛合する複数のウオーム歯車及び
同ウオーム歯車軸心のネジ部とそれぞれ螺合し、前記支
持梁を垂直に貫通すると共に下端に前記放電電極を支持
し、同ウオーム歯車の回転により昇降作動する複数の電
極支持軸からなる昇降手段と、同昇降手段の前記ウオー
ム軸の一端と係合し、同ウオーム軸を回転駆動する昇降
調整手段とからなることを特徴とするプラスチックフィ
ルムの放電電極の間隔調整装置。
【0023】(2)上記(1)において、前記昇降調整
手段は、前記支持梁の長手方向に沿って、遠隔装置によ
り指定した前記ウオーム軸との係合位置まで走行移動
し、停止可能な走行機構と、同走行機構上に設けられ、
モータの回転軸を前記ウオーム軸の一端へ前進させ、こ
れと係合して回転させるドライバー機構とを備えてなる
ことを特徴とするプラスチックフィルムの放電電極の間
隔調整装置。
【0024】(3)上記(2)において、前記走行機構
は、前記支持梁に固定されたモータと;同支持梁の側面
に沿って長手方向に配設され、同モータにより回転され
るスクリュウ軸と;同スクリュウ軸と螺合し、同スクリ
ュウ軸の回転によって同長手方向に移動し、前記ドライ
バー機構を搭載した走行プレートとからなることを特徴
とするプラスチックフィルムの放電電極の間隔調整装
置。
【0025】(4)上記(3)において、前記ドライバ
ー機構は、前記走行プレート上でウオーム軸の一端に向
って進退可能で、前記ウオーム軸回転用のモータを搭載
した移動台と;同走行プレート上に固定され、前記移動
台を移動させるシリンダとからなることを特徴とするプ
ラスチックフィルムの放電電極の間隔調整装置。
【0026】本発明は上記の手段により、その(1)の
手段においては、放電処理装置において、放電電極の熱
変化により電極とプラスチックフィルム間の間隔が変化
すると、これらの変化を目視又はセンサ、等で検知して
間隔の調整を要する場所を決める。支持梁上の複数の昇
降手段のうち、調整場所に最も近い昇降手段を選び、そ
の昇降手段のデータを外部入力手段を介して制御部へ入
力する。昇降調整手段はこの入力データに基づいて、同
昇降手段のウオーム軸の一端に回転軸を係合し、これを
所定の回転数で回転し、ウオーム歯車を回転させる。ウ
オーム歯車が回転すると、これに螺合する電極支持軸が
所定の量だけ上下動して移動し、この支持軸の下端に支
持されている放電電極は所定の位置へ調整されることに
なる。このように、昇降調整手段が自動制御され、放電
処理間隔の調整がされ、放電処理中において本体に触れ
ることなく、常時水平を維持でき、放電処理間隔の不均
一によるプラスチックフィルムの、処理ムラや、傷の発
生が解消される。
【0027】(2)の手段においては、その昇降調整手
段を、支持梁に沿って所定の部位まで移動し、停止する
走行機構と、走行機構に搭載したドライバー機構とで構
成し、このような構成で昇降手段のウオーム軸に係合し
て、これを駆動するように具体的化し、又、(3)の手
段では、(2)における走行機構を更に、具体的に、モ
ータ、同モータで回転するスクリュウ軸及び同スクリュ
ウ軸に螺合し、移動する走行プレートからなる構成に特
定し、更に(4)の手段では、(3)におけるドライバ
ー機構をモータを搭載した移動台と、移動台に搭載した
シリンダーとからなる構成に具体的に特定したので、従
来と比べて簡単な構成の放電電極の間隔調整装置が実現
でき、上記(1)の効果が確実に得られるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係るプラスチックフィルムの放電電極の
間隔調整装置の斜視図、図2は図1のM−M断面図、図
3はその昇降調整手段を示す斜視図である。
【0029】図1に示すように、放電処理装置1の支持
梁2は、曲げ剛性を有する角チューブの構造体で、放電
により発生するオゾンの排気ダクトを兼ね備え、両端に
は支持軸2aが一体形成されて、図示されないフレーム
に水平度を保持して装着され、エアーシリンダ等の回転
機構に連結されて回動しストッパを介して位置決めされ
ている。
【0030】該支持梁2の上面には放電電極を保持し間
隔調整する昇降手段3が長手方向に複数個配設され、そ
の中間には放電により発生するオゾンの排出口4が設け
られ、図示されない排気手段に接続されている。
【0031】支持梁2の手前側面には前記昇降手段3を
作動する昇降調整手段5がブラケット11を介して装着
され、下面にはコロナ放電により発生するオゾン飛散を
防ぐためのフード6が固着されている。
【0032】また、プラスチックフィルムFを搬送する
電極ローラ7の両端に支持軸7aが一体形成され、図示
されないフレームに回転自在に固定され、図示されない
フレームに前記支持梁2の軸心と平行に軸支され駆動制
御機構に連結されて回転自在な構造である。
【0033】図2において、昇降手段3は、ウオーム1
2を介して回転するウオーム歯車13と、該ウオーム歯
車13の軸心に螺合する電極支持軸14によって形成さ
れ、ウオーム12は図3に示すようにネジ部12aの片
端に軸受15に係合する軸部12bと角頭12cを設
け、他端には軸部12bのみ設けて、支持梁2に固定さ
れた軸受15によって回転自在に支承されている。
【0034】ウオーム歯車13は両周側面に支持軸13
aを一体形成し、その軸心には雌ネジ13bが軸長に渡
って設けられ、支持軸13aを軸受16及び軸受17に
よって回転自在に支承されている。
【0035】軸受16はウオーム歯車13を軸支する鍔
付ブッシュ16aが嵌入され、ウオーム歯車13の外周
と係合しないL型断面形状で支持梁2に固定され、軸受
17にもウオーム歯車13を軸支する鍔付ブッシュ17
aが嵌入され、前記軸受16の端部上面に着脱可能に固
定されて昇降手段3が構成されている。
【0036】電極支持軸14はネジ部14aを有する直
軸で、ウオーム歯車13の雌ネジ13bにネジ部14a
を螺合し、中央下部は支持梁2に固定された軸受18に
よって、回転と軸移動可能な状態で保持されて、下端は
継金具19に嵌入固定されて絶縁碍子20に連結されて
いる。
【0037】放電電極21は全長にわたり曲げ剛性を有
する補強材22が、複数の固定金具23の締結によって
一体化され、放電電極21の撓みを防止する構造体と
し、前記昇降手段3と連結するためにフランジ付きの連
結軸24のフランジ部を前記絶縁碍子20の端面にボル
トを介して固定し、軸部をブラケット25の連結孔に嵌
入固定して、ブラケット25の溝部に補強材22を遊嵌
し、ピン26によって把持されて放電電極21は支持梁
2と平行度を維持して保持される。
【0038】なお、補強材22のピン孔は長孔として放
電電極21の熱変化による、幅方向の伸縮を吸収する構
造となっている。
【0039】図3において、昇降調整装置5は、支持梁
2の側面に固定されたブラケット11上面の一端に走行
用のサーボモータ31が固定され、該モータ31の回転
軸に接手を介してスクリュウ軸32の一端が連結され、
他端には軸受33が固定されてスクリュウ軸32の一端
を支承し(図1参照)、一対のガイドレール34がスク
リュウ軸32に平行してブラケット11上に固定されて
いる。
【0040】走行プレート35の上面には一対のガイド
レール36がスクリュウ軸32の方向と直交する方向に
固定されて、複数のガイドユニット37を介して調整用
サーボモータ38を固定した受台39が移動自在に搭載
され、サーボモータ38の回転軸先端には角孔を有する
レンチ40が連結されている。
【0041】エアーシリンダ41は走行プレート35上
に固定された端部金具42に支持されて、その軸端はモ
ータ38の受台39に固定されたブラケット43に連結
されて、エアーシリンダ41の伸縮作動により、受台3
9はモータ38と共に前後退する。
【0042】また、走行プレート35下面の四隅にはガ
イドユニット44が固設されて、前記ガイドレール34
に係合して走行可能となり、走行プレート35に取り付
けられたナットブロック45は前記スクリュウ軸32に
螺合し、サーボモータ31の正逆回転により走行プレー
ト35は、ガイドレール34上を走行するものである。
【0043】上記構成部品が組付け調整された放電電極
処理装置1において、電極ローラ7外周にプラスチック
フィルムFを搬送可能に装着し、放電電極処理装置1を
稼働することによって、放電電極1に通電され、所定の
間隙で配置されたプラスチックフィルムFの表面がコロ
ナ放電処理される。
【0044】この時(稼働開始時)、放電電極21とプ
ラスチックフィルムFとの、処理間隔Hは所定の寸度に
調整されているが、放電による加熱または稼働振動によ
り放電電極21に撓み、湾曲が発生し、処理間隔が変動
し、プラスチックフィルムFの処理ムラが発生すると、
この処理ムラを目視又は図示省略のセンサ等で検知して
処理間隔の調整を要する部位を決め、該当する位置の昇
降手段3に昇降調整手段5を移動し、これを駆動して昇
降手段3によりこの間隔Hを調整するものである。
【0045】つぎに、昇降手段3と昇降調整手段5の作
用について説明する。
【0046】図2,図3に示すように、昇降手段3は軸
受15に軸支されたウオーム12を後述するようにサー
ボモータ38で右または左に回すと、軸受16,17に
軸支されてウオーム12と噛合するウオーム歯車13が
回転し、該ウオーム歯車13の回転によって、その軸心
に螺合している電極支持軸14は、下端が放電電極21
の補強材22に連結された状態で回転することなく上下
に移動することで、放電電極21とプラスチックフィル
ムFの間隙Hが調整される。
【0047】上記の実施の第1形態において、ウオーム
歯車13の歯数を30とし、ウオーム歯車13および電
極支持軸14のネジピッチを2mmにすると、ウオーム1
2を1回転することによって、電極支持軸14は約0.
067mm上方または下方に移動することになる。
【0048】また、ウオーム12に噛合するウオーム歯
車13が回らないセルフロック(自動締まり)作用の働
く構造で、ウオーム歯車13の回り止め機構を必要とし
ない。
【0049】次に昇降調整手段5の作用を説明する。図
示されない外部入力手段により、間隙調整を要する該当
昇降手段3の位置の情報と調整量とを入力することによ
って、図示省略の制御装置が次のように制御する。即
ち、走行用のサーボモータ31に連結されたスクリュウ
軸32が回転し、ナットブロック45を介して走行プレ
ート35が移動し、指定位置に停止する。
【0050】その指定位置に走行プレート35が停止す
ると、エアシリンダ41の伸作動によってブラケット4
3を介して受台39が昇降手段3の方向に前進し、サー
ボモータ38の回転軸先端のレンチ40の角孔がウオー
ム12の角頭12cに挿入され、調整用のサーボモータ
38が指定された回数回転(正転または逆転)すること
で、昇降手段3を介してプラスチックフィルムFと放電
電極21の間隙Hが部分調整される。
【0051】なお、調整用のサーボモータ38は定位置
停止して、指定された昇降手段3の位置においてレンチ
40の角孔にウオーム12の角頭が挿入可能な状態に保
持されている。
【0052】図4は本発明の実施の第2形態に係るプラ
スチックフィルムの放電電極の間隔調整装置の昇降手段
の断面図である。本実施の第2形態は、図2に示す第1
形態の昇降手段の構造と、放電電極の接続構造が相違す
るもので、その他の構造は第1形態と同じであるのでそ
のまま引用し、本第2形態の特徴である相違点について
説明する。
【0053】図4に示すように、支持梁2、ウオーム1
2、電極支持軸14、軸受15、継金具19、絶縁碍子
20、電極21、固定金具23、ブラケット25、ピン
26は実施の第1形態と同一部品で構成され、昇降手段
50を形成するウオーム歯車51には支持筒52が嵌挿
され、キー53を介して一体形成され、支持筒52のフ
ランジ部52aを複数のボルト54の締結によって、ウ
オーム歯車51の側面に固定されている。
【0054】支持筒52の軸心の中央部は電極支持軸1
4の外周と間隙52bを設け、上部は電極支持軸14の
ネジ部14aの螺合する雌ネジ部52c、下部は上下に
移動する電極支持軸14を軸支する軸受部52dとし
て、支持筒52の外周は支持梁2の上下面に固定された
軸受55によって軸支されて、下端部にカラー56を嵌
挿固定して上下を位置決めして回転自在に保持される。
【0055】電極支持軸14は支持筒52の雌ネジ部5
2cにネジ部14aを螺合し、中央下部は支持筒52の
軸受部52dによって回転と軸移動可能な状態で保持さ
れて、下端は継金具19に嵌入固定されて絶縁碍子20
に連結されている。
【0056】放電電極21は全長にわたり曲げ剛性を有
する補強材57が、複数の固定金具23の締結によって
一体化され、放電電極21の撓みを防止する構造体と
し、前記昇降手段50と連結するためにフランジ付きの
連結軸59の、フランジ部を前記絶縁体20の端面に受
金具58を介して固定し、該受金具58を長孔の受け部
として放電電極21の熱変化による、幅方向の伸縮を吸
収する構造となっている。
【0057】連結軸59の軸端はブラケット25の連結
孔に嵌入固定し、ブラケット25の溝部に補強材57を
遊嵌し、ピン26によって把持されて放電電極21は支
持梁2と平行度を維持して保持される。
【0058】以上説明のように、本実施の第2形態は放
電電極21とプラスチックフィルムFの間隙を調整す
る、昇降手段50としての構造体でありその他の手段お
よび作用については、実施の第1形態と同様であり詳細
説明は省略する。
【0059】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、プラスチックフィルムの放電処理装置において、支
持梁、支持梁上に設けた複数のウオーム軸、これらのウ
オーム軸にそれぞれ噛合する複数のウオーム歯車及びこ
れらウオーム歯車にそれぞれ螺合する複数の電極支持軸
からなる昇降手段と、この昇降手段を駆動する昇降調整
装置とからなるプラスチックフィルムの放電電極の間隔
調整装置を基本的な特徴としているので、次のような効
果を奏する。
【0060】(1)放電電極の熱変化等により撓み、湾
曲の発生を、プラスチックフィルムの表面処理ムラによ
り目視等により判断し、放電処理間隔の調整を要する部
位の数値を決め、外部入力手段に修正データを入力する
ことによって、昇降調整手段が自動制御され、昇降手段
を駆動して放電処理間隔の調整が、放電処理中において
本体に触れることなく、常時水平を維持できる構造とし
て、従来のような部品点数が多く、複雑な調整をするこ
となく簡単な機構で放電処理間隔の不均一によるプラス
チックフィルムの、処理ムラ・傷の発生が解消される。
【0061】(2)ウオーム軸とウオーム歯車および電
極支持軸の噛合と螺合の組み合わせ構造として、ウオー
ム一回転による調整量(例えば、0.067mm)を小さ
くすることで微調整を可能とし、電極支持軸のロック機
構を不要とし、単純な構造で作業効率の向上およびコス
ト低減と優れた効果をあげる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るプラスチックフ
ィルムの放電電極の間隔調整装置の斜視図である。
【図2】図1におけるM−M断面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係るプラスチックフ
ィルムの放電電極の間隔調整装置における昇降手段と昇
降調整手段の詳細を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係るプラスチックフ
ィルムの放電電極の間隔調整装置における昇降手段の断
面図である。
【図5】従来のプラスチックフィルムの放電装置を示す
概略正面図である。
【図6】従来のプラスチックフィルムの放電装置におけ
る電極支持部の断面図である。
【符号の説明】
1 放電処理装置 2 支持梁 3,50 昇降手段 5 昇降調整手段 7 電極ローラ 12 ウオーム 13,51 ウオーム歯車 14 電極支持軸 20 絶縁碍子 21 放電電極 31,38 サーボモータ 32 スクリュウ軸 34 ガイドレール 35 走行プレート 39 受台 40 レンチ 41 エアシリンダ 52 支持筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極ロールによって搬送されるプラスチ
    ックフィルムに対し、所定間隔を保持した位置に装着さ
    れた放電電極からコロナ放電処理を施すプラスチックフ
    ィルムの放電処理装置において、前記電極ロールの上部
    に、同ロールと平行に設けた支持梁;同支持梁の上面の
    軸受に回転可能に軸支され、前記放電電極の長手方向に
    間隔をもって配設された複数のウオーム軸;前記支持梁
    上面のウオーム軸受にそれぞれ回転可能に軸支され、前
    記ウオーム軸と噛合する複数のウオーム歯車及び同ウオ
    ーム歯車軸心のネジ部とそれぞれ螺合し、前記支持梁を
    垂直に貫通すると共に下端に前記放電電極を支持し、同
    ウオーム歯車の回転により昇降作動する複数の電極支持
    軸からなる昇降手段と、同昇降手段の前記ウオーム軸の
    一端と係合し、同ウオーム軸を回転駆動する昇降調整手
    段とからなることを特徴とするプラスチックフィルムの
    放電電極の間隔調整装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降調整手段は、前記支持梁の長手
    方向に沿って、遠隔装置により指定した前記ウオーム軸
    との係合位置まで走行移動し、停止可能な走行機構と、
    同走行機構上に設けられ、モータの回転軸を前記ウオー
    ム軸の一端へ前進させ、これと係合して回転させるドラ
    イバー機構とを備えてなることを特徴とする請求項1記
    載のプラスチックフィルムの放電電極の間隔調整装置。
  3. 【請求項3】 前記走行機構は、前記支持梁に固定され
    たモータと;同支持梁の側面に沿って長手方向に配設さ
    れ、同モータにより回転されるスクリュウ軸と;同スク
    リュウ軸と螺合し、同スクリュウ軸の回転によって同長
    手方向に移動し、前記ドライバー機構を搭載した走行プ
    レートとからなることを特徴とする請求項2記載のプラ
    スチックフィルムの放電電極の間隔調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ドライバー機構は、前記走行プレー
    ト上でウオーム軸の一端に向って進退可能で、前記ウオ
    ーム軸回転用のモータを搭載した移動台と;同走行プレ
    ート上に固定され、前記移動台を移動させるシリンダと
    からなることを特徴とする請求項3記載のプラスチック
    フィルムの放電電極の間隔調整装置。
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