JP2775419B2 - 管圧延装置 - Google Patents

管圧延装置

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JP2775419B2
JP2775419B2 JP2862996A JP2862996A JP2775419B2 JP 2775419 B2 JP2775419 B2 JP 2775419B2 JP 2862996 A JP2862996 A JP 2862996A JP 2862996 A JP2862996 A JP 2862996A JP 2775419 B2 JP2775419 B2 JP 2775419B2
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章 小澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製の素管を
連続圧延する小型で設備費の安価な管圧延装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば外径が数十mmの金属素管を細管
にに能率良く圧延して縮小加工するのに、ロ−ル周に1
本の溝を設けている一対の圧延ロ−ルからなるロ−ルユ
ニットを使用して、ロ−ル圧延面が水平なロ−ルユニッ
トとロ−ル圧延面が鉛直なロ−ルユニットとを順次交互
に多数組配置した水平−鉛直連続式圧延装置が一般に使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記水平−鉛直連続式
圧延装置では、ロ−ル圧延面が水平なロ−ルユニットと
鉛直なロ−ルユニットとにより素材は鉛直方向と水平方
向とに交互に押し圧されて緻密で均一な組織となり、し
かも、ワンパス動作によって能率よく所望に縮小され
る。しかし、多数組のロ−ルユニットが縦一列に配置さ
れるので、装置は長大化し、設備費は高価となる不利は
避けられない。この発明は上記従来の連続式圧延装置の
かかる不利を解消すべく提案されたもので、作業能率と
緻密組織を十分に維持しながら、ロ−ルユニット組数が
一組で足りるよう工夫して小型で設備費の安価な管圧延
装置としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、ロ−ル軸9,11の軸芯方向に沿い第一次
から第N次にわたって溝の大きさが順次適宜な縮小割合
で縮小断面となる他数本の溝A1、A2、…、AN,B
1、B2、…、BNが、ロ−ル周に周設され、かつ、加
圧力設定機構3により加圧力を調整設定できる一対の圧
延ロ−ルA,Bからなるロ−ルユニット1と、芯金棒6
に挿通した素管5をこの芯金棒6と共に上記パスライン
に従いロ−ルユニット1の前方または後方から圧延ロ−
ルA,Bに供給すると共に、一パス終了後次のパス開始
前に芯金棒6と共に素管5を所定位相角だけ素管芯回り
に回動する素管供給機構と、ロ−ルユニット1をロ−ル
軸9,11の軸芯方向に移動するロ−ルユニット移動機
構2と、ロ−ルユニット1を正方向または逆方向に切り
換え駆動するロ−ル駆動機構4とを有していることを特
徴としている。
【0005】かかる構成により、あるパスにおいて例え
ば正方向に回転しているロ−ルユニット1の例えば第n
次(1≦n<N)の溝に向かって素管供給機構7が素管5
を供給するとき、素管5の外形はこの第n次の溝に倣う
形で一の方向から押圧され、加圧力設定機構3により設
定されている加圧力に見合う寸法に圧延縮小される。そ
して素管供給機構7により所定位相角だけ素管芯回りに
回動された素管5は、次のパスで加圧力設定機構3によ
り次の加圧力に設定されて逆方向に回転しているロ−ル
ユニット1の例えば第n次の溝あるいは第n+1次の溝
に倣う形で上記一の方向に対して所定位相角だけ異なる
方向に押圧され、上記次の加圧力に見合う寸法に圧延、
縮小される。
【0006】このようにして一パスの都度ロ−ルユニッ
ト1を通る毎に所定位相角だけ互いに異なる方向から押
圧された素管5は、横断面で均一,緻密な組織に圧延、
縮小され均一な圧延組織が得られるもので、多数組のロ
−ルユニットをパスライン方向に一列に配置している前
記水平−鉛直連続式圧延装置の如き装置の長大化と設備
費の高額化の不利は解消される。
【0007】そして上記請求項1の管圧延装置におい
て、一パス開始前に行う加圧力調整機構3による加圧力
設定操作およびパスライン上にロ−ルユニット1の或る
溝を位置設定するためのロ−ルユニット移動機構2によ
るロ−ルユニット1の上記ロ−ル軸9,11の軸芯方向
移動動作と、上記一パス終了後に行う素管供給機構7に
よる素管5の上記素管芯回り回動動作およびロ−ルユニ
ット1の駆動方向の切り換え操作とを、逐次自動的に行
なうための連続動作制御部8とを有していることを特徴
としている。
【0008】かかる連続動作制御部8の構成により、例
えば第n次の溝による或る加圧力の圧延工程から次の加
圧力による圧延工程に、または第n+1次の溝による別
な加圧力による圧延工程のように、圧延動作は自動的,
連続的に能率良く行なわれて、素管5から所望の形状寸
法の製品管が省力的に得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は一実施例としての管圧延
装置の側面図であり、図2は平面図である。ロ−ルユニ
ット1はロ−ル圧延面1cが例えば水平な上位の圧延ロ
−ルAと下位の圧延ロ−ルBの一対からなり、圧延ロ−
ルA,Bのロ−ル周には、ロ−ル軸の軸芯方向に沿い第
一次から第N次にわたって他数本の溝A1、A2、…、
AN,B1、B2、…、BNが、夫々形成されている。
図4にロ−ルユニット1の圧延ロ−ルA,Bを拡大して
示したように、これらの溝は円弧角が180°で円弧の
左右側縁部はこの円弧に接する直線状の大略の扇形と
し、上記一対の圧延ロ−ルAとBとで同次のものは共に
同一の大きさで、圧延ロ−ルCとDとで同次のものは共
に同一の大きさであり、すなわち、例えば溝A2と溝B
2とは同一で、溝C3と溝D3とは同一である。そして
次数が例えば大きくなるに伴い、溝の大きさは例えば次
第に小さくなっていて、例えば圧延ロ−ルAでは溝A1
>A2>…、>ANとなっている。
【0010】この管圧延装置のパスラインは図1,図2
の左右方向に沿うものであり、或る一パス開始にあた
り、ロ−ルユニット1の例えば第n次(1≦n<N)の溝
がパスラインに合致する位置にこのロ−ルユニット1を
ロ−ルユニット移動機構2によってロ−ル軸の軸芯方向
に移動する。そして、加圧力設定機構3により或る加圧
力に設定されてロ−ル駆動機構4により例えば正方向に
回転しているロ−ルユニット1の上記第n次の溝に向か
って素管5(芯金棒6に挿通されている)を、芯金棒6と
共に左方から素管供給機構7にて供給する。素管5の外
形はこの第n次の溝に倣う形で一の方向(図1では上下
方向)から押圧され、上記設定されている加圧力に見合
う寸法に圧延、縮小される。
【0011】この一パス終了後次のパス開始前にロ−ル
ユニット1の例えば先のパスと同じ第n次の溝あるい
は、次位の第n+1次の溝を用いて圧延を行うもので、
第n+1次の溝を用いる場合にはこの第n+1次の溝が
パスラインに合致する位置にロ−ルユニット1をロ−ル
ユニット移動機構2によって移動する。そして、素管5
を素管供給機構7により所定位相角(図示例では90°)
だけ素管芯回りに回動し、加圧力設定機構3により次の
加圧力に設定されてロ−ル駆動機構4により逆方向に回
転している第n次の溝に向かって、あるいは次位の第n
+1次の溝に向かって、右方から素管5を素管供給機構
7にて供給する。素管5は第n次の溝または第n+1次
の溝に倣う形で、しかも、上記一の方向に対して所定位
相角90°だけ異なる方向に押圧され、上記次の加圧力
に見合う寸法に圧延、縮小される。所望の製品管に縮小
されるまで、このような圧延パスを連続動作制御部8の
制御により自動的に順次繰り返すものである。
【0012】以下、ロ−ルユニット移動機構2,加圧力
設定機構3,ロ−ル駆動機構4,素管供給機構7,連続
動作制御部8の構成例を説明する。ロ−ルユニット1
は、図1のI−I矢視要部拡大一部切欠き図である図3
のように上位の圧延ロ−ルAの左右のロ−ル軸9,9を
軸支した左右の軸受10,10と下位の圧延ロ−ルBの
左右のロ−ル軸11,11を軸支した左右の軸受12,
12の何れか一方(同図では下位の左右の軸受12,1
2)をロ−ルフレ−ム13に固定し、他方(同図では上位
の左右の軸受10,10)をロ−ルフレ−ム13に対し
て上下動のみ可能としている。そして、上位の圧延ロ−
ルAを加圧力設定機構3により僅かに下動させることで
加圧力を調整設定できるようにしている。
【0013】図示例のロ−ルユニット移動機構2は、図
3のようにロ−ルフレ−ム13の基部13aを係合する
ガイド溝14aをロ−ル軸9,11の軸芯方向に設けた
ユニットフレ−ム14と、ロ−ル軸9,11の軸芯方向
をそのねじ芯としてユニットフレ−ム14に軸支したね
じ15及びこのねじ15に螺合してユニットフレ−ム1
4の基部14aに設けためねじ16と、ねじ15を正逆
回転させるギヤ17,18と移動機構モ−タ19とによ
り構成されている。この構成により移動機構モ−タ19
が駆動されるとギヤ17,18を介してねじ15が回転
してロ−ルレ−ム13はガイド溝14aに沿いロ−ルユ
ニット1をロ−ル軸9,11の軸芯方向に移動すること
になる。
【0014】例示した加圧力設定機構3は、上位の左右
の軸受10,10に形成しためねじ20,20と、この
めねじ20,20に螺合してロ−ルフレ−ム13に軸支
したねじ棒21,21と、ねじ棒21,21に嵌着した
ウォ−ムホィ−ル22と、ウォ−ムホィ−ル22に噛み
合って横軸23を介してロ−ルフレ−ム13に軸支した
ウォ−ム24,24と、この横軸23を回転するロ−ル
加圧モ−タ25とによって構成される。この構成によ
り、ロ−ル加圧モ−タ25を所定方向に回転するとウォ
−ム24,24とウォ−ムホィ−ル22およびねじ棒2
1,21が回動して上位の左右の軸受10,10は下動
することになり、ロ−ル加圧モ−タ25の回転数を所定
に制御すると軸受10,10の下動量(最大で約2mm)
が所定となって上位の圧延ロ−ルAは下位の圧延ロ−ル
Bに所定寸法だけ接近して圧延の際に所定の加圧力が素
管5に作用することになる。
【0015】例示したロ−ル駆動機構4は、図3のよう
に上位の圧延ロ−ルAと下位の圧延ロ−ルBの左右何れ
か同側のロ−ル軸9と11に等径で互いに噛み合うギヤ
26と27を嵌着して、下位のギヤ27の嵌着側とは反
対側にて下位の圧延ロ−ルBのロ−ル軸11を、ロ−ル
駆動モ−タ28にて駆動する構造である。
【0016】例示した素管供給機構7は、図1,2のよ
うに芯金棒6を挾持してこの芯金棒6を所定位相角90
°だけ素管芯回りに回動する挾持機構29と、素管5が
圧延ロ−ルA,Bに喰い付くまで圧延ロ−ルA,Bの周
速よりも僅かに低速で芯金棒6をロ−ルユニット1に向
かって供給移動し、喰い付き後は圧延ロ−ルA,Bによ
り素管5と共に移動する芯金棒6に引張られ、あるいは
押されて引続き移動するキャリッジ機構30と、上記供
給移動の際、素管5を圧延ロ−ルA,Bの上記所定の溝
に案内するために圧延ロ−ルA,Bの前後側位置でロ−
ルフレ−ム13に固定した素管ガイド31,31とによ
って構成される。
【0017】例示した挾持機構29は、図1,図2のよ
うにキャリッジフレ−ム32に設けたロ−タリアクチュ
エ−タ33の回動軸33aに挾持ア−ム34が結合さ
れ、挾持ア−ム34に固定した複数個の挾持シリンダ3
5の挾持ピストン36によって芯金棒6を棒周囲から挾
むものである。
【0018】例示したキャリッジ機構30は、図1,図
2のようにキャリッジフレ−ム32をパスラインに沿い
案内するようにロ−ルユニット1の前後一方側に設けた
供給機構フレ−ム37のキャリッジレ−ル38,38
と、キャリッジフレ−ム32に係止した左右一対のチエ
ン39,39と、図示しない緊張機構により弛み無くチ
エン39,39を巻きかけた前後のスプロケットホィ−
ル40,40および41,41と、スプロケットホィ−
ル40,40の回転軸42へクラッチ43とフリ−ホィ
−ル44とを介して動力を伝達するキャリッジモ−タ4
5とによつて構成される。フリ−ホィ−ル44は、圧延
ロ−ルA,Bの周速よりも僅かに低い速度でキャリッジ
フレ−ム32が移動するときはキャリッジモ−タ45か
ら回転軸42に動力伝達するが、上記周速に略等しい速
度以上でキャリッジフレ−ム32が移動するときはキャ
リッジモ−タ45から回転軸42への上記動力伝達は無
い構造としている。素管ガイド31は、図4の圧延ロ−
ルA,Bの溝A1とB1,A2とB2,…,ANとBN
を夫々合接して形成される略円形の図5に正面図で示す
N本の孔AB1,AB2,…,ABNを有している。キ
ャリッジ機構30が設備される側に対してロ−ルユニッ
ト1の反対側には、圧延し終えつつある素管5を支承す
る複数のガイドロ−ラ46がロ−ラフレ−ム47に軸支
される。
【0019】この構成により素管5を挿通している芯金
棒6を挾持機構29の挾持ピストン36で挾み、図1,
2でロ−ルユニット1の右方の素管ガイド31,31の
所定の上記孔AB1,AB2,…の一つに素管5の左端
部をのぞませ、キャリッジフレ−ム32が左方へ移動す
る方向にキャリッジモ−タ45を駆動すると、フリ−ホ
ィ−ル44は回転軸42に動力伝達して圧延ロ−ルA,
Bの周速よりも僅かに低い速度でキャリッジフレ−ム3
2は左方へ移動する。そして素管5の左端部が圧延ロ−
ルA,Bの所定の溝に喰い付くと素管5と共に芯金棒6
は左方へ引き込まれてキャリッジフレ−ム32は芯金棒
6から圧延ロ−ルA,Bの周速に略等しい速度で左方へ
引張られるため、フリ−ホィ−ル44を介してのキャリ
ッジモ−タ45からの回転軸42への動力伝達は断たれ
て、素管5と芯金棒6はキャリッジモ−タ45の駆動に
は関係無く圧延ロ−ルA,Bの周速に略等しい速度で左
方へ移動し、素管5は上記所定の溝に倣う形でかつ、加
圧力設定機構3により設定されている加圧力に見合う寸
法に圧延、縮小され、素管5の左端部はロ−ルユニット
1の左方の素管ガイド31の上記所定の孔に入り、さら
にはガイドロ−ラ46によって支承される。
【0020】このパスが終わって素管5の右端部が圧延
ロ−ルA,Bの所定の溝から左方へ外れると、フリ−ホ
ィ−ル44は回転軸42に再び動力伝達して圧延ロ−ル
A,Bの周速よりも僅かに低い速度でキャリッジフレ−
ム32は左方へ移動し、ロ−ルユニット1の左方の素管
ガイド31の上記所定の孔から素管5の右端部が外れる
とキャリッジモ−タ45の駆動は停止する。
【0021】連続動作制御部8は、素管5挾持または素
管5解放のための挾持ピストン36の上記動作や、一パ
ス開始前に行う加圧力調整機構3による上記加圧力調整
操作およびパスラインにロ−ルユニット1の例えば第n
次の溝を合わせるための移動機構モ−タ19の上記駆動
動作,素管供給方向へのロ−ル駆動モ−タ28の操作,
および、ロ−ルユニット1への素管供給のためのキャリ
ッジモ−タ45の上記駆動動作と、一パス終了後次のパ
ス開始前にに行う加圧力調整機構3による上記加圧力調
整操作,パスラインにロ−ルユニット1の例えば第n+
1次の溝を合わせるための移動機構モ−タ19の上記駆
動動作,所定位相角(図示例では90°)だけ素管5を素
管芯回りに回動するためのロ−タリアクチュエ−タ33
の上記回動動作,素管供給方向にロ−ルユニット1の駆
動方向を切り換えるためのロ−ル駆動モ−タ28の操
作,および、ロ−ルユニット1への素管供給のためのキ
ャリッジモ−タ45の上記駆動および停止動作を、下記
の圧延動作説明のように逐次自動的に行なうよう構成さ
れている。連続動作制御部8のかかる制御動作に必要な
各種位置検出器、例えばロ−ルユニット1のロ−ル軸
9,11のパスラインに対する軸芯方向位置用の検出器
などは、公知のものを使用し、連続動作制御部8自体
は、例えばマイクロスコンピュ−タを使用する。
【0022】次に上記構成の管圧延装置における圧延動
作を説明する。連続動作制御部8の指令により図1,2
においてキャリッジフレ−ム32をキャリッジレ−ル3
8,38の右端部付近に移動して素管5を密嵌挿通して
いる芯金棒6の右端部を挾持機構29の挾持ピストン3
6で挾み、素管5の左端部が右方の素管ガイド31の第
一次の孔AB1にのぞむ位置に移動機構モ−タ19が駆
動され、ロ−ル加圧モ−タ25の回転数が所定に制御さ
れて下位の圧延ロ−ルBに対する上位の圧延ロ−ルAの
位置が所定に設定されて加圧力が設定される。そして連
続動作制御部8は、パス方向が図1,2の右方から左方
となるようにロ−ル駆動モ−タ28を駆動し、キャリッ
ジフレ−ム32が左方へ移動する方向にキャリッジモ−
タ45を駆動すると、フリ−ホィ−ル44は回転軸42
に動力伝達して圧延ロ−ルA,Bの周速よりも僅かに低
い速度でキャリッジフレ−ム32は左方へ移動する。
【0023】素管5の左端部が圧延ロ−ルA,Bの第一
次の溝A1,B1に喰い付くと素管5と共に芯金棒6は
左方へ引き込まれてキャリッジフレ−ム32は芯金棒6
から圧延ロ−ルA,Bの周速に略等しい速度で左方へ引
張られるため、フリ−ホィ−ル44を介してのキャリッ
ジモ−タ45からの回転軸42への動力伝達は断たれ
て、素管5と芯金棒6およびキャリッジフレ−ム32は
キャリッジモ−タ45の駆動には関係無く圧延ロ−ル
A,Bの周速に略等しい速度で左方へ移動し、素管5
は、加圧力設定機構3により設定されている加圧力と第
一次の溝A1,B1に見合う外形寸法に上下方向から押
圧、縮小され、内形は芯金棒6の形に圧延される。そし
て素管5の左端部はロ−ルユニット1の左方の素管ガイ
ド31の第一次の孔AB1に入り、第一次の孔AB1か
ら左方へ出た部分はガイドロ−ラ46,46,…によっ
て支承される。
【0024】素管5の右端部が圧延ロ−ルA,Bの第一
次の溝A1,B1から左方へ外れると、圧延ロ−ルA,
Bによる上記左方への引き込みはなくなるので、フリ−
ホィ−ル44は回転軸42に再び動力伝達して圧延ロ−
ルA,Bの周速よりも僅かに低い速度でキャリッジフレ
−ム32は左方へ移動し、そして素管5の右端部がロ−
ルユニット1の左方の素管ガイド31の第一次の孔AB
1から左方へ外れると、連続動作制御部8の指令によっ
てキャリッジモ−タ45の駆動は停止し、最初のパスは
終わる。圧延により芯金棒6に対する密嵌長さも伸びる
が、素管5は常に芯金棒6に圧接密嵌されているので、
芯金棒6と共に一体に移動し、芯金棒6と共に一体に回
動することになる。
【0025】第2パスで上記第一次の溝A1,B1を再
度用いる事例を説明する。連続動作制御部8の指令によ
り、ロ−ル加圧モ−タ25が所定だけ回転して上位の圧
延ロ−ルAが下位の圧延ロ−ルBにさらに僅かに近づい
て第2パスにおける加圧力が設定され、ロ−タリアクチ
ュエ−タ33が回動して所定位相角90°芯金棒6と共
に素管5を素管芯回りに回動する。パス方向が図1,2
の左方から右方となるようにロ−ル駆動モ−タ28を駆
動し、キャリッジフレ−ム32が右方へ移動する方向に
キャリッジモ−タ45を駆動すると、フリ−ホィ−ル4
4は回転軸42に動力伝達して圧延ロ−ルA,Bの周速
よりも僅かに低い速度でキャリッジフレ−ム32は右方
へ移動し、素管5の右端部が圧延ロ−ルA,Bの第一次
の溝A1,B1に喰い付くとキャリッジフレ−ム32は
芯金棒6から圧延ロ−ルA,Bの周速に略等しい速度で
左方へ引張られてフリ−ホィ−ル44を介してのキャリ
ッジモ−タ45からの回転軸42への動力伝達は断た
れ、素管5と芯金棒6およびキャリッジフレ−ム32は
圧延ロ−ルA,Bの周速に略等しい速度で右方へ移動す
る。
【0026】素管5は、第一次の溝A1,B1によって
上下方向(最初のパスによる上記上下方向押圧に対して
は直角方向)から押圧されて上記設定された加圧力と第
一次の溝A1,B1に見合う外形寸法に圧延、縮小さ
れ、内形は芯金棒6の形に圧延されて、素管5の右端部
はロ−ルユニット1の右方の素管ガイド31の第一次の
孔AB1に入る。素管5の左端部が圧延ロ−ルAの第一
次の溝A1,B1から左方へ外れると、フリ−ホィ−ル
44は回転軸42に再び動力伝達して圧延ロ−ルA,B
の周速よりも僅かに低い速度でキャリッジフレ−ム32
は右方へ移動し、そして素管5の左端部がロ−ルユニッ
ト1の左方の素管ガイド31の第一次の孔AB1から右
方へ外れると、連続動作制御部8の指令によってキャリ
ッジモ−タ45の駆動は停止し、第2パスは終わる。
【0027】第2パスで第二次の溝A2,B2を用いる
ようにするときでは、この第2パス開始前に連続動作制
御部8の指令によるロ−ル加圧モ−タ25の加圧力(溝
A2,B2に対応した値)設定操作と、ロ−タリアクチ
ュエ−タ33の素管5回動操作に加えて、素管5の右端
部を左方の素管ガイド31の第二次の孔AB2にのぞむ
位置に合わせる、すなわち、パスラインにロ−ルユニッ
ト1の第二次の溝A2,B2を合わせるための移動機構
モ−タ19の駆動操作とが行われる。これ以外の各種操
作は、第2パスが上記第一次の溝A1,B1を再度用い
る事例と同一である。
【0028】このようにして素管5は夫々適宜な加圧力
に設定されているロ−ルユニット1の例えば第n次の溝
を例えば一回通過して最終の例えば第N次の溝AN,B
Nに到り、或いは第n次の溝を複数回往復して最終の例
えば第N次の溝AN,BNに到ることになり、これによ
り、上下方向と左右方向から交互に押圧,縮小されて均
一,緻密な組織となる。このようにして一パスの都度ロ
−ルユニットを通る毎に所定位相角だけ互いに異なる方
向から押圧された素管5は、横断面で均一,緻密な組織
に圧延、縮小され均一な圧延組織が得られるもので、多
数組のロ−ルユニットをパスライン方向に一列に配置し
ている前記水平−鉛直連続式圧延装置の如き装置の長大
化と設備費の高額化の不利は解消される。
【0029】そして、素管5の挾持または素管5の解放
のための挾持ピストン36の上記動作や、一パス開始前
に行う加圧力調整機構3による上記加圧力調整操作およ
びパスラインにロ−ルユニット1の例えば第n次の溝を
合わせるための移動機構モ−タ19の上記駆動動作,素
管供給方向へのロ−ル駆動モ−タ28の操作,および、
ロ−ルユニット1への素管供給のためのキャリッジモ−
タ45の上記駆動動作と、一パス終了後次のパス開始前
に行う加圧力調整機構3による上記加圧力調整操作,パ
スラインにロ−ルユニット1の例えば第n+1次の溝を
合わせるための移動機構モ−タ19の上記駆動動作,所
定位相角(図示例では90°)だけ素管5を素管芯回りに
回動するためのロ−タリアクチュエ−タ33の上記回動
動作,素管供給方向にロ−ルユニット1の駆動方向を切
り換えるためのロ−ル駆動モ−タ28の操作,および、
ロ−ルユニット1への素管供給のためのキャリッジモ−
タ45の上記駆動動作が、連続動作制御部8により、自
動的,連続的に能率良く行なわれて、素管5から所望の
形状寸法の製品管が省力的に得られる。
【0030】圧延ロ−ルA,Bの溝A1,A2,…、B
1,B2,…、を円弧角が180°で円弧の左右側縁部
はこの円弧に接する直線状の大略の扇形に形成したの
は、例えば溝A1と溝B1とで素管5が押圧縮小される
とき、縮小のために逃げるべき余肉が溝A1,B1の上
記扇形の外の空隙(円弧とこの円弧に接する直線との間
の大略三角形の空隙)に誘導されることになって、これ
により余肉が素管5の中心部に巻き込まれないようにす
るためである。溝A1,A2,…、B1,B2,…、の
形は、半円形,または三角形で角部を円弧にした形な
ど、押圧縮小に適した種々の形を使用できる。
【0031】ロ−ルユニット移動機構2は上記図示例の
構造に限られるものでなく、ロ−ルユニット1,2をロ
−ル軸9,11の軸芯方向に移動し得る他の種々の公知
構造を利用できる。加圧力設定機構3は上記図示例の構
造に限られず、圧延ロ−ルAまたは圧延ロ−ルBの何れ
か一方、または双方のロ−ル軸間距離を調整できる他の
種々の公知構造を利用できる。素管供給機構7は、上記
図示例の構造に限られず、素管5をパスラインに沿い移
動できる他の種々の公知構造を利用できる。挾持機構2
9は、上記図示例の構造に限られず、素管5の挾持と素
管芯回り回動動作とを行い得る他の種々の公知構造を利
用できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、僅
か1組のロ−ルユニット1の多数本の溝A1,A2,
…、B1,B2,…の溝を通るパス毎に所定位相角だけ
互いに異なる方向から押圧された素管5は、横断面で均
一,緻密な組織に圧延、縮小されるもので、多数組のロ
−ルユニットをパスライン方向に一列に配置している前
記水平−鉛直連続式圧延装置の如き装置の長大化と設備
費の高額化の不利は解消され、実用的に優れた管圧延装
置を提供することができた。
【0033】また、請求項2の発明によれば、一パス開
始前に行う加圧力設定機構3による加圧力設定操作およ
びパスライン上にロ−ルユニット1の或る溝を位置設定
するためのロ−ルユニット移動機構2によるロ−ルユニ
ット1の上記ロ−ル軸9,11の軸芯方向移動動作と、
上記一パス終了後に行う素管供給機構7による素管5の
上記素管芯回り回動動作およびロ−ルユニット1の駆動
方向の切り換え操作とが、連続動作制御部8により自動
的,連続的に能率良く行なわれて、素管5から所望の形
状寸法の製品管が省力的に得られる管圧延装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての管圧延装置の側面
図である。
【図2】図1の実施例における平面図である。
【図3】図1のI−I矢視要部拡大一部切欠き図であ
る。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図1の実施例に用いた素管ガイドの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロ−ルユ
ニット 2 ロ−ルユ
ニット移動機構 3 加圧力設
定機構 4 ロ−ル駆
動機構 5 素管 6 芯金棒 7 素管供給
機構 8 連続動作
制御部 9,11 ロ−ル軸 A,B 圧延ロ−
ル A1,A2,…AN、B1,B2,…BN 溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロ−ル軸の軸芯方向に沿い第一次から第
    N次にわたって溝の大きさが順次適宜な縮小割合で縮小
    断面となる他数本の溝が、ロ−ル周に周設され、かつ、
    加圧力設定機構により加圧力を調整設定できる一対の圧
    延ロ−ルからなるロ−ルユニットと、芯金棒に挿通した
    素管をこの芯金棒と共に上記パスラインに従いロ−ルユ
    ニットの前方または後方から圧延ロ−ルに供給すると共
    に、一パス終了後次のパス開始前に芯金棒と共に素管を
    所定位相角だけ素管芯回りに回動する素管供給機構と、
    ロ−ルユニットをロ−ル軸の軸芯方向に移動するロ−ル
    ユニット移動機構と、ロ−ルユニットを正方向または逆
    方向に切り換え駆動するロ−ル駆動機構とを有している
    管圧延装置。
  2. 【請求項2】 一パス開始前に行う加圧力設定機構によ
    る加圧力設定操作およびパスライン上にロ−ルユニット
    の或る溝を位置設定するためのロ−ルユニット移動機構
    によるロ−ルユニットの上記ロ−ル軸の軸芯方向移動動
    作と、上記一パス終後に行う素管材供給機構による素管
    の上記素管芯回り回動動作および、ロ−ルユニットの駆
    動方向の切り換え操作とを、逐次自動的に行なうための
    連続動作制御部とを有している請求項1の管圧延装置。
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