JPH09255234A - 残糸処理装置 - Google Patents

残糸処理装置

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Publication number
JPH09255234A
JPH09255234A JP6243796A JP6243796A JPH09255234A JP H09255234 A JPH09255234 A JP H09255234A JP 6243796 A JP6243796 A JP 6243796A JP 6243796 A JP6243796 A JP 6243796A JP H09255234 A JPH09255234 A JP H09255234A
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JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
residual
residual yarn
residual thread
thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP6243796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Toudou
優司 任堂
Takashi Nakagawa
隆 中川
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09255234A publication Critical patent/JPH09255234A/ja
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  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンの残糸を完全に除去することができる
残糸処理装置を提供する。 【解決手段】 ボビンbから残糸yを除去する手段を備
えた残糸処理装置において、ボビンbから残糸yを完全
に除去するまで前記残糸除去手段C,Gを繰り返し作動
させる。さらに、ボビンbの残糸yの有無を検出する検
出手段30を設け、該検出手段30で残糸yが有ると検
出したとき残糸除去手段C,Gを作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、残糸を有するボビ
ンから残糸を除去するための残糸処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、残糸を有するボビンから残糸を除
去するのに、残糸剥ぎ取り手段に対してボビンを移動さ
せて、残糸を剥ぎとるようにした残糸処理装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
残糸処理装置はボビンを残糸剥ぎ取り手段に対して1回
だけ動作して残糸を除去するようにしていたため、残糸
が完全に剥ぎ取られないといった問題が発生していた。
そのため、残糸が剥ぎ取られなかったボビンは手作業で
残糸を除去したり、手作業で再度、残糸処理装置に供給
しなければならないといった問題が発生していた。ま
た、残糸処理工程のボビンの残糸を検出していないた
め、残糸が剥ぎ取られなかったボビンを自動的に次工程
へ供給することができないといった問題もあった。さら
に、残糸が剥ぎ取られなかったボビンと剥ぎ取られたボ
ビンが混在してしまうといった問題も発生していた。上
述のような従来の残糸処理装置においては、ボビンの残
糸処理を完全に、しかも、自動的に行うことができない
といった問題が発生していた。
【0004】本発明の目的は、上述した従来のこのよう
な欠点を解決し、ボビンの残糸を完全に除去することが
できる残糸処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、ボビンから残糸を除去する手段とし
てを備えた残糸処理装置において、ボビンから残糸を完
全に除去するまで前記残糸除去手段を繰り返し作動させ
る。さらに、ボビンの残糸の有無を検出する検出手段を
設け、該検出手段で残糸が有ると検出したとき残糸除去
手段を作動させる。そして、残糸除去手段がトレイに挿
着されたボビンをトレイから引き抜くとともに、トレイ
に挿着するボビン移動手段を有して、ボビンを移動させ
ることにより残糸を除去するようになっており、ボビン
に残糸があると検出したとき、トレイに挿着するまでの
ボビンの移動範囲よりも小さい残糸除去可能な範囲でボ
ビンを移動させる。また、検出手段が光電センサであ
る。または、検出手段がブラシセンサ装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しつつ、説明する。本発明の残糸処理装置の一
部断面を含む側面図である図3、本発明の残糸処理装置
のグリッパー部材の正面図である図4、本発明の残糸処
理装置のグリッパーの平面図である図5、図5のI−I
線に沿ったグリッパーの垂直断面図である図6、本発明
の残糸処理装置の動作順序を示す概略正面図である図5
及び同じく本発明の残糸処理装置の動作順序を示す概略
側面図である図6を用いて、本発明の実施例について説
明する。
【0007】bは、トレイtに載置され、ベルトコンベ
ヤー等の公知の搬送手段により、適当なフレーム上に配
設された走行路vに沿って搬送される残糸yを有するボ
ビンである。ボビンbは円筒に形成され、トレイtに載
置される側の端部に向かって反対側端部から除々に、し
かもわずかに大径に形成されている。
【0008】1は、残糸処理装置の機台であり、機台1
に取着されたフレーム2には、垂直シリンダー3が配設
されている。Cは、垂直シリンダー3のピストンロッド
3’の先端に配設されたボビン把持部材である。ボビン
把持部材Cは、導入ガイド4とピッカー6とプッシャ7
とから主に構成されている。導入ガイド4は、ボビンb
の上端部の天孔b1に挿入可能なように、先端が円錐状
に形成されている。ピッカー6は導入ガイド4の上方に
配設され、ボビンbの天孔b1に挿入された後、パイプ
5を介して図示されていない圧縮空気供給源から供給さ
れる圧縮空気により膨張するようになっている。ピッカ
ー6は、ゴム等の伸縮性部材で形成されている。なお、
ピッカー6は、外側からボビンbの頭部を挟持するよう
な構造を有するものでもよい。
【0009】ピッカー6は、圧縮空気の除去により、自
然に、収縮するように構成されていることが好ましく、
また、ピッカー6に圧縮空気を供給するパイプ5は、管
体で形成されたボビン把持部材Cのプッシャ7内に配設
されている。プッシャ7はピッカー6の上方に配設さ
れ、プッシャ7の外径は、図3に示されているように、
ピッカー6及び導入ガイド4の外径より大きく、ボビン
b上部外径より少し細めに形成されている。それによ
り、ピッカー6がボビン4の天孔b1に挿入される際、
プッシャ7がボビン4の上端部を押すように構成されて
いる。
【0010】Gは後述するグリッパー部材であり、Nは
グリッパー部材Gに取着された空気噴射部材である。空
気噴射部材Nは噴射管8を有し、噴射管8のノズル8’
は後述するグリッパー部材Gのグリッパーの上面に向け
られている。Sは、グリッパー部材Gを挟んで、空気噴
射部材Nの反対側に配設された吸引部材であり、吸引部
材Sの吸引管9の吸引口9’は、空気噴射部材Nのノズ
ル8’と対向するように、グリッパー部材Gの側方に配
置されている。吸引管9の所定の位置には、シャッター
10が設けられており、シャッター10は、シリンダー
等の適当なアクチュエーター11により開閉されるよう
に構成されている。グリッパー17bの下方で、且つ、
トレイtに挿立されたボビンbの天孔b1上方近傍の位
置に、残糸yの有無を検出する検出手段である光電セン
サ30が配備されている。光電センサ30は図示しない
部材によりフレーム2に固定されている。
【0011】次に、主として図4、図5及び図6を用い
て、グリッパー部材Gについて説明する。
【0012】12a、12bは、機台1に配設された適
当なフレーム13に、所定の間隔を置いて取着された一
対のガイドレールであり、ガイドレール12a、12b
には、それぞれ、水平な凹溝12a’、12b’が形成
されている。14a、14bは、それぞれ、ガイドレー
ル12a、12bに沿って水平方向に移動可能な摺動ブ
ロックであり、図4において、左右に位置する摺動ブロ
ック14a、14bは、同じ構造を有しているので、以
下においては、左側に位置する摺動ブロック14aにつ
いて説明する。なお、便宜的に、左側に位置する摺動ブ
ロック14aの構造部材については、算用数字の次にア
ルファベットaを付し、また、右側に位置する摺動ブロ
ック14bの構造部材については、算用数字の次にアル
ファベットのbを付す。
【0013】15aは、摺動ブロック14aに取着され
た一対のガイドローラーであり、ガイドレール12aの
凹溝12a’に嵌合されている。16aは、後述する作
動レバーの先端に取着されたローラーが嵌合される凹部
16a’が形成された係合片であり、17aは、摺動ブ
ロック14aの下端部に取着されたグリッパーである。
相対する一対のグリッパー17a、17bが向かい合う
グリッパー17aの側面には、ボビンbの周面に沿った
半円形状の窪み部18aが形成されており、また、グリ
ッパー17a内には、窪み部18a側に開口を有する水
平な空間部19aが形成されている。
【0014】グリッパー17a、17bが、互いに当接
或いは接近した際には、グリッパー17a、17bの窪
み部18a、18bにより、ボビンbが通過可能なボビ
ン通過部としての平面形状が略円形状の空間dが形成さ
れる。また、このボビン通過部としての空間dには、ボ
ビン把持部材Cのプッシャ7、プッシャ7に配設された
導入ガイド4及びピッカー6が挿通できるとともに、垂
直シリンダー3は、ボビン把持部材Cに把持されたボビ
ンbの底部が、グリッパー部材Gの近傍に位置する上部
位置と、ボビン把持部材Cに把持されたボビンbをトレ
イtに載置する下部位置との間で、ボビン把持部材Cを
移動させることができるように構成されている。
【0015】20aは、空間部19aに収容されたスラ
イド板であり、21aは、スライド板20aに、一部が
重合するように、ネジ或いは接着材等の適当な固着手段
により取着された剥ぎ取り片であり、剥ぎ取り片21a
の先端には、剥ぎ取り片21aの上面とスライド板20
a側に傾斜した傾斜面とにより形成されるエッジ21
a’が設けられている。22aは、スライド板20a及
び剥ぎ取り片21aの上面と接触するように、空間部1
9a内に配設されたゲージ板であり、ネジ或いは接着材
等の適当な固着手段により、グリッパー17aに取着さ
れている。
【0016】23aは、スライド板20aの後端部と空
間部19aの奥壁間に配置されたコイルスプリング等の
バネ材であり、剥ぎ取り片21aのエッジ21a’が、
空間部19aから、所定量、突出するように、剥ぎ取り
片21aが載置されたスライド板20aを押圧してい
る。一対のグリッパー17a、17bが、ボビンbを挟
持しない状態、即ち、グリッパー17a、17b同士が
離れている状態においては、ゲージ板22aの先端は、
グリッパー17aの側壁と面一か、或いは、グリッパー
17aの側壁から、若干、突出するように構成されてお
り、また、バネ材23aにより押圧されているスライド
板20aに取着された剥ぎ取り片21aは、エッジ21
a’の先端が、ゲージ板22aの先端から突出するよう
に構成されている。
【0017】なお、バネ材23aの両端部を、空間部1
9aの奥壁及びスライド板20aの後端部に取着するこ
とにより、スライド板20aが、空間部19aから抜け
出ないように構成することが好ましい。勿論、スライド
板20a或いは剥ぎ取り片21aの底面等にピンを突設
し、該ピンが嵌合可能なスライド溝を、空間部19aの
底面に設けるようにして、スライド板20aが、空間部
19aから、抜け出ないように構成することもできる。
【0018】24は、フレーム13に配設された垂直シ
リンダーであり、垂直シリンダー24のピストンロッド
24’の先端は、正面形状が略三角形状の連結板25の
1つの角部26に枢着されている。27は、適当な軸受
けを介してフレーム13に配設された水平回転軸であ
り、水平回転軸27には、連結板25の他の角部28が
取着されており、また、水平回転軸27には、先端に、
係合片16bの凹部16b’に嵌合されるローラー2
9’を有する作動レバー29の上端部が取着されてい
る。
【0019】30は、上述した水平回転軸27に、所定
の間隔を置いて並設された、水平回転軸27と同様の水
平回転軸であり、適当な軸受けを介してフレーム13に
配設されている。31は、先端に、係合片16aの凹部
16a’に嵌合されるローラー31’を有する作動レバ
ーであり、作動レバー31の上端部は、水平回転軸30
に取着されている。また、32は、一端が、水平回転軸
30に取着されたリンクであり、リンク32の他端と上
述した連結板25の残りの角部33にはリンク34が枢
着されている。
【0020】次に、図4を用いて、グリッパー部材Gの
動作について説明する。
【0021】図4に示されているように、相対する摺動
ブロック14a、14bに取着されたグリッパー17
a、17b同士が、それぞれ、離れている形態から、垂
直シリンダー24を作動させてピストンロッド24’を
上方に移動させると、連結板25が、水平回転軸27を
中心に、図4において、時計方向に回動する。連結板2
5が時計方向に回転すると、連結板25が取着されてい
る水平回転軸27も、時計方向に回転し、従って、水平
回転軸27に取着されている作動レバー29も、同様
に、時計方向にかいてんするので、作動レバー29のロ
ーラー29’が嵌合して、図4において、左方向に移動
する。
【0022】また、ピストンロッド24’を上動によ
り、連結板25が時計方向に回動すると、連結板25に
一端が枢着されているリンク34が、図4において、右
方向に引かれるので、従って、リンク32が、水平回転
軸30を中心に、図4において、反時計方向に回動す
る。リンク32が反時計方向に回転すると、リンク32
が取着されている水平回転軸30も、反時計方向に回転
し、従って、水平回転軸20に取着されている作動レバ
ー31も、同様に、反時計方向に回転するので、作動レ
バー31のローラー31’が嵌合している係合片16a
を有する、もう一方の摺動ブロック14aが、ガイドレ
ール12aに沿って、図4において、右方向に移動す
る。
【0023】次に、主として、図1及び図2を用いて、
上述した構成を有する残糸処理装置の動作について説明
する。
【0024】先ず最初に、図示されていない公知のスト
ッパーにより、走行路vに沿って搬送されてくる残糸y
が巻き付いたボビンbが載置されたトレイtを、ボビン
bが、垂直シリンダー3のピストンロッド3’の先端に
配設されたボビン把持部材Cの下方に位置するように停
止させる。
【0025】次いで、ボビン把持部材Cを移動させる移
動手段としての垂直シリンダー3を、適宜、作動させ
て、ボビン把持部材Cを下降させるとともに、導入ガイ
ド4及びピッカー6を、ボビンbの天孔b1に挿入し、
その後、パイプ5を介して供給される圧縮空気によりピ
ッカー6を膨張させて、ピッカー6によりボビンbを把
持する。そして、垂直シリンダー3を、適宜、作動さ
せ、ボビン把持部材Cのプッシャ7が上昇する。一対の
グリッパー17a、17bは、離れた状態である。(図
1(a)及び図2(a))
【0026】ボビン把持部材Cのプッシャ7の上昇に伴
い、トレイtに立設されたボビンbはペッグt’から引
き抜かれる。ボビンbの下部が、離れた状態の一対のグ
リッパー17a、17b間に位置するまで、ボビン把持
部材Cのプッシャ7は上昇する。次いで、垂直シリンダ
ー24を作動させてピストンロッド24’を上方に移動
させることにより、ガイドレール12a、12bに沿っ
て、一対の摺動ブロック14a、14bを、互いに、接
近する方向に移動させる。このような摺動ブロック14
a、14bの移動により、グリッパー17a、17b
も、互いに接近する方向に移動し、ボビンbの下部を窪
み部18a、18bに導入するとともに、一対のグリッ
パー17a、17bにより、ボビンbの下部を挟持す
る。そして、ボビンbの下部が、一対のグリッパー17
a、17bで挟持された状態で、再度、垂直シリンダー
3を、適宜、作動させて、ボビン把持部材Cのプッシャ
7を下降させる。(図1(b)及び図2(b))
【0027】ボビンbが一対のグリッパー17a、17
bで挟持された状態で、ボビン把持部材Cのプッシャ7
が下降し、ボビンbが一対の閉じられたグリッパー17
a、17bを通過するので、バネ材23aによりボビン
bの周面に押圧されているスライド板20aに取着され
た剥ぎ取り片21a、21bに、ボビンbに巻き付いて
いる残糸yが引っ掛かり、残糸yがボビンbから剥ぎ取
られる。しかし、ボビンbがボビン把持部材を1度通過
するだけでは、ボビンbから残糸yが完全に除去されな
い場合がある。ボビンbはグリッパー17bの下方近傍
に設けられた光電センサ30の近傍を下端から上端まで
通過する。その時、光電センサ30がボビンbに残糸y
があることを検出すると、閉じられていたグリッパー1
7a、17bが開く。その後、プッシャー7が上昇し、
ボビンbは再び、上昇する。(図1(c)及び図2
(c))
【0028】上昇したボビンは下端がグリッパー17
a、17bまで再び上昇する。その後、光電センサ30
がボビンbに残糸yがない事を検出するまで、(図1
(b)及び図2(b))と(図1(c)及び図2
(c))を繰り返す。
【0029】一対のグリッパー17a、17bを通過し
たボビンbに残糸が完全になくなると伴い、光電センサ
30が残糸を検出しなくなり、残糸yが完全に剥ぎ取ら
れたボビンbは、そのまま、プッシャ7下降に従って下
降し、トレイtのペッグt’に挿立させる。そして、ピ
ッカー6が収縮される。そして、垂直シリンダー3が適
宜、作動され、プッシャ7は再度上昇し、ピッカー6は
ボビンbの天孔b1から抜かれる。プッシャ7の導入ガ
イド4部が、グリッパー17a、17b付近、或いはグ
リッパー17a、17b上方付近の待機位置に戻った時
点で、垂直シリンダー3の作動を停止する。(図1
(d)及び図2(d))
【0030】一対のグリッパー17a、17bにより、
ボビンbから除去された残糸yは、グリッパー17a、
17bの上面或いはゲージ板22a、22bの上面に載
置されている。グリッパー17a、17bによる残糸除
去作業中或いは残糸除去作業後に、アクチュエーター1
1が作動されてシャッター10が開き、吸引部材Sの吸
引口9’に吸引空気流を発生する。そのとき、空気噴射
部材Nのノズルから空気が噴出され、載置された残糸y
は空気噴射部材Nのノズルからの噴出空気により吹き飛
ばされると共に、対向して配置された吸引部材Sの吸引
口9’に吸い込まれる。吸引管9に吸い込まれた残糸y
は、シャッター10を通って、図示されていない残糸収
納ボックス等に収納される。このような残糸処理が終了
した後、シャッター10が閉じられ、空気噴射部材Nの
作動が停止する。以上のようにして、残糸処理装置の残
糸処理作業が完了する。(図2(c)及び図2(d))
【0031】尚、上記には、グリッパー部材Gを挟んで
吸引部材Sと空気噴射部材Nを配設しているが、吸引部
材Sの吸引源の能力が大きい場合には、吸引部材Sだけ
で、グリッパー17a、17bの上面或いはゲージ板2
2a、22bの上面に載置されている残糸yを、吸引除
去することができるので、このような場合には、空気噴
射部材Nを省略することができる。
【0032】次に上述したボビンbの残糸yの有無を検
出する検出手段のセンサについて述べる。上記の実施の
形態では固定された光電センサ30が用いられている。
光電センサ30はフレーム2の所定位置に取り付けられ
る。光電センサ30としては限定距離反射型光電スイッ
チが好適である。光電センサ30の光線42の角度はボ
ビンの搬送方向40に対して斜め上方から当てるように
設置することが、搬送方向と直角方向に当てるより検出
精度がよく、ボビンに数回しか巻かれていない残糸も検
出可能である。光電センサ30の取り付けは第7図に示
すように、ボビンbの搬送方向40に対してある角度θ
をもって光が照射・反射されるように取り付けられ、
又、ボビン表面との距離aもセンサの感度によって調整
設定される。上記角度θは45〜60度位が好適であ
り、距離aは10mm位が望ましい。41はアンプで光
電センサ30の感度設定を行う。上述のように光電セン
サ30は、ボビンbの残糸検出を非接触で行うため、長
期間の使用に耐え、かつ極くわずかの残糸も検出可能で
ある。
【0033】また、上記の実施の形態では、光電センサ
がフレ−ムに固定された固定式の例を示しているが、光
電センサを移動させる移動式を適用することもできる。
【0034】次に、移動式の光電センサの適用例を図8
に示し、それについて説明する。図8に示すように、ボ
ビンbの母線方向に光電センサ31を移動させて、ボビ
ンbの残糸yの有無を検出するものである。光の照射角
は固定された前記光電センサ30と同様である。光電セ
ンサ31はフレーム2の所定位置に取り付けられたガイ
ロッド43に沿って矢印44方向に移動可能とされる。
移動手段としてはボールネジによるもの、流体シリンダ
によるもの、モータとベルトによるもの等公知の駆動手
段が適用可能である。光電センサ31も、光電センサ3
0と同じく、ボビンの残糸検出を非接触で行うため、長
期間の使用に耐え、且つ極く僅かな残糸も検出可能であ
る。
【0035】また、上記の実施の形態の光電センサ3
0,31に替えて、図9に示すようなブラシセンサ装置
を用いることもできる。次に図9について述べる。
【0036】ブラシセンサ装置50は、ボビンb表面に
沿ってボビン軸方向に移動自在なアーム51と、該アー
ム51に設けられアーム移動時にボビンb表面の残糸y
に係合するブラシ52と、およびアーム51の一定量の
変位を検出するセンサ53とからなる。フレーム54に
ねじ55で固定された垂直ブラケット56には、アーム
51の一端が支点57に旋回動自在に取り付けられ、該
アーム51の他端にはブラシ52を植設した支持部材5
8がアーム51と着脱自在にねじ式あるいはプッシュ式
の固定手段59により固定される。またアーム51の中
間にはセンサ53に作用する鉄片60が折曲げて形成さ
れ、ブラケット56に取付けたセンサ53の感知面61
に一定の寸法で近接する作用面を形成している。
【0037】さらに、アーム51を二位置に制御するロ
ータリソレノイド62がブラケット56に取付けられ、
該ロータリソレノイド62の駆動軸63には、先端にピ
ン64を有するレバー65が固定される。ピン64はア
ーム51の一部に下方から当接し、ソレノイド62のオ
ンでレバー65は実線位置から時計針方向に一定角度旋
回し、アーム51を二点鎖線位置51aまで旋回させ、
ソレノイド62のオフで、レバー65は実線位置まで戻
り、アーム51は自重によって、二点鎖線の待機位置5
1aから軸57を中心に反時計針方向に旋回する。66
はアーム51の待機位置51aを位置決めするストッパ
ー、67はブラケット56の一部を折曲げて形成したア
ームの最下位置決め用ストップ片である。なお、上記ア
ーム51は待機位置51aにおいては、ボビンbの通過
に支障のない位置にあり、軸57を中心に反時計針方向
の自重によるモーメントが生じるように軸57の位置が
決定されている。
【0038】ボビンbに残糸yがある場合は、アーム5
1のブラシ52が残糸yに係合してアーム51は一定の
ストローク運動を行うことなく途中で止まり、センサ5
3をオンしない。(2点鎖線で示す待機位置51aから
1点鎖線で示す51b位置で停止する。)ボビンbに完
全に残糸yが無い場合は、アーム52はボビンb表面に
沿って揺動する際、係合するものが無く、所定位置まで
移動し、センサ53によってア−ム51が検出され、空
ボビンであると判別される。(2点鎖線で示す待機位置
51aから実線で示す51位置で停止する。)このよう
に、ブラシセンサ装置ではボビン表面に残った極少残糸
も検出し、直接的に糸に接触、係合することにより行う
ので、誤検出等のミスを減少でき、確実に残糸検出が可
能である。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明は、ボビンをグリッ
パーでボビン端部を挟持した後、ボビンの他端部まで一
回移動させてだけでは完全に剥ぎ取られなかった残糸
も、自動的に完全に剥ぎ取ることができる。そのため、
剥ぎ取られなかったボビンの残糸を手作業除去したり、
手作業で再度、残糸処理装置に供給しなければならない
といった問題がない。さらに、残糸が剥ぎ取られなかっ
たボビンと剥ぎ取られボビンが混在してしまうといった
問題も発生しない。
【0040】また、残糸処理工程中のボビンの残糸の有
無を常に検出しているので、ボビンから残糸が完全に剥
ぎ取られれば、直ちに残糸処理は終了される。それによ
り、残糸処理時間のボビンから残糸が完全に剥ぎ取らて
いるのに残糸処理工程が続くといった無駄な残糸処理時
間を無くし、作業効率を向上することができる。
【0041】さらに、ボビンに残糸が有ると検出したと
き、トレイに挿着するまでのボビンの移動範囲よりも小
さい残糸除去可能な範囲でボビンを移動させるので、残
糸処理のためのボビンの移動ストロークを必要最小限と
することができる。それにより、残糸処理のボビン移動
時間を必要最小限とすることができ、更に、作業効率を
向上することができる。
【0042】さらに、残糸の検出手段として光電センサ
を使用することにより、検出手段は長期間の使用に耐
え、かつ極くわずかの残糸も検出することができる。。
【0043】また、残糸の検出手段としてブラシセンサ
装置を使用することにより、ボビン表面に残った極少残
糸も、直接的に糸に接触、係合して行うので、誤検出等
のミスを減少でき、確実に残糸検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の残糸処理装置の動作順序
を示す概略正面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の残糸処理装置を示す一部
断面を含む側面図である。
【図4】残糸処理装置のグリッパー部材を示す正面図で
ある。
【図5】残糸処理装置のグリッパーを示す平面図であ
る。
【図6】図5のI−I線に沿ったグリッパーの垂直断面
図である。
【図7】光電センサ(固定式)を示す概略構成図であ
る。
【図8】光電センサ(移動式)を示す概略構成図であ
る。
【図9】ブラシセンサ装置を示す側面図である。
【符号の説明】
3 垂直シリンダー(移動手段) 7 プッシャ(移動手段) 17a グリッパー 17b グリッパー 30 光電センサ(検出手段) 31 光電センサ(検出手段) 50 ブラシセンサ装置(検出手段) C ボビン把持部材 G グリッパー部材 b ボビン t トレイ y 残糸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンから残糸を除去する手段を備えた
    残糸処理装置において、ボビンから残糸を完全に除去す
    るまで前記残糸除去手段を繰り返し作動させることを特
    徴とする残糸処理装置。
  2. 【請求項2】 ボビンの残糸の有無を検出する検出手段
    を設け、該検出手段で残糸が有ると検出したとき残糸除
    去手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の
    残糸処理装置。
  3. 【請求項3】 残糸除去手段が、トレイに挿着されたボ
    ビンをトレイから引き抜くと共にトレイに挿着するボビ
    ン移動手段を有して、ボビンを移動させることにより残
    糸を除去するようになっており、ボビンに残糸が有ると
    検出したとき、トレイに挿着するまでのボビンの移動範
    囲よりも小さい残糸除去可能な範囲で、ボビンを移動さ
    せることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    残糸処理装置。
  4. 【請求項4】 検出手段が光電センサであることを特徴
    とする請求項2に記載の残糸処理装置。
  5. 【請求項5】 検出手段がブラシセンサ装置であること
    を特徴とする請求項2に記載の残糸処理装置。
JP6243796A 1996-03-19 1996-03-19 残糸処理装置 Pending JPH09255234A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110386505A (zh) * 2019-07-19 2019-10-29 青岛宏大纺织机械有限责任公司 一种自动络筒机残纱检测装置及检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110386505A (zh) * 2019-07-19 2019-10-29 青岛宏大纺织机械有限责任公司 一种自动络筒机残纱检测装置及检测方法
CN110386505B (zh) * 2019-07-19 2023-09-22 青岛宏大纺织机械有限责任公司 一种自动络筒机残纱检测装置及检测方法

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