JPH09253590A - フレーム洗浄方法及び装置 - Google Patents

フレーム洗浄方法及び装置

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JPH09253590A
JPH09253590A JP8071789A JP7178996A JPH09253590A JP H09253590 A JPH09253590 A JP H09253590A JP 8071789 A JP8071789 A JP 8071789A JP 7178996 A JP7178996 A JP 7178996A JP H09253590 A JPH09253590 A JP H09253590A
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JP
Japan
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frame
cleaning
nozzle unit
center line
cleaning liquid
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JP8071789A
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Inventor
Masahiro Tanaka
巨浩 田中
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の洗浄液の吹付工程でフレームaの両面
を同時に洗浄することが出来るようにし、それによって
少ない洗浄液の吹付工程及び少ないノズルユニットでフ
レームaの両面を確実に洗浄出来るようにする。 【解決手段】 板状のフレームaにノズルユニット14
から洗浄液を高速で吹き付け、フレームaを洗浄するに
当り、フレームaをのセンターラインに沿ってプッシャ
22で下方に押し付けて湾曲させ、このセンターライン
に沿う方向にノズルユニット14からフレームaの上面
に向けて洗浄液を高速で吹き付ける。この場合、トラバ
ースユニット13でセンターラインに沿う方向にノズル
ユニット14を移動動させながら洗浄液をフレームaに
吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば積層セラミ
ックコンデンサ、積層セラミックインダクタ等のセラミ
ック積層電子部品を製造する工程において、セラミック
グリーンシートを貼り付けて同シートを支持する額縁板
状のフレームを洗浄する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック積層電子部品の一般的な製造
方法は、次の通りである。まず、溶剤で溶解されたバイ
ンダにセラミック粉末を分散したセラミックスラリを薄
く均一な厚さに展開し、大きなセラミックグリーンシー
トを作る。次に、このセラミックグリーンシートを適当
な大きさに裁断した後、その表面に導電ペースト等の印
刷インクを使用して電極パターン等を印刷する。その
後、このセラミックグリーンシートを積層した後、この
積層体を個々の電子部品毎に裁断し、積層チップを得
る。さらに、この積層チップを焼成炉に導入して焼成し
た後、必要に応じて積層チップの外面に導電ペーストを
印刷し、これを焼付けたり、さらに絶縁樹脂を塗布し、
硬化させる。これらの工程を経てセラミック積層電子部
品が完成する。
【0003】このようなセラミック積層電子部品の製造
に当たっては、セラミックグリーンシートの取扱いを容
易にし、その位置決めを正確に行うため、額縁板状のフ
レームが使用される。このようなフレームを使用してセ
ラミックグリーンシートを取り扱う手順を図2に示す。
まず、図2(a)に示すように、取り扱おうとするセラ
ミックグリーンシートbの縦横のサイズより大きな外形
を有し、同シートの縦横のサイズより小さい窓状の開口
部を設けた板状のフレームaを用意する。次に、図2
(b)に示すように、このフレームaの主面にセラミッ
クグリーンシートbを貼り付け、同シートbの周囲を支
持すると共に、窓状の開口部にセラミックグリーンシー
トbを張る。セラミックグリーンシートbのフレームa
への貼り付けの際には、澱粉系の糊や樹脂系の接着剤等
が使用される。その後、このフレームaごと印刷装置に
搬送し、図2(c)に示すように、フレームaの外形を
基準としながら、導電ペースト等の印刷インクを使用
し、セラミックグリーンシートb上に電極パターン等の
パターンcを印刷し、その後印刷インクを乾燥する。そ
の後、図2(d)に示すように、フレームaの外形を基
準としてその内側からセラミックグリーンシートbを所
定の寸法に裁断し、これらを図2(e)に示すように、
積み重ね、圧着して積層し、積層体dを得る。
【0004】このようにしてフレームaを使用すると、
使用後のフレームaには、糊や接着剤或はセラミックグ
リーンシートの切りカス等が残る。そのため、フレーム
aを再使用するためには、その前にフレームaを洗浄
し、その表面に残った糊や接着剤及びセラミックグリー
ンシートのカスを除去する必要がある。このようなフレ
ームaの洗浄を目的としする洗浄装置としては、例え
ば、特開平5−228450号公報に示されたようなも
のが既に知られている。このようなフレームaの洗浄装
置は、フレームaを溶剤に浸漬した後、ノズルユニット
からフレームaに洗浄液を高速で吹き付け、さらにブラ
シでフレームaの表面を擦る等してフレームaの残った
糊や接着剤及びセラミックグリーンシートのカスを除去
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】フレームaの付着
した糊や接着剤及びセラミックグリーンシートのカス
は、主としてセラミックグリーンシートbを貼り付けた
フレームaの一方の主面に付着している。しかし、現実
には、セラミックグリーンシートaを切り取った後の使
用済みのフレームaは、積み重ねて運搬したり保管され
るため、フレームaの他方の主面にも糊や接着剤及びセ
ラミックグリーンシートのカスが付着してしまう。従っ
て、フレームaの洗浄は、その両面について行わなけれ
ばならない。
【0006】しかし、フレームaの両面にわたって洗浄
を行うためには、フレームaを反転させて、その両面に
洗浄液を吹き付けたり、或は搬送されるフレームaの両
面側に各々ノズルユニットを配置してその両面に洗浄液
を吹き付ける必要がある。そのため、洗浄工程が複雑に
なったり、装置に多くのノズルユニットを取り付けなけ
ればならない等、装置の構成が複雑になってしまう。
【0007】本発明は、このような従来のフレーム洗浄
方法と装置における課題に鑑み、1回の洗浄液の吹付工
程でフレームaの両面を同時に洗浄することが出来るよ
うにし、それによって少ない洗浄液の吹付工程及び少な
いノズルユニットでフレームaの両面を確実に洗浄出来
るフレームの洗浄方法と装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、フレームaを或る中央の線、すなわち
或るセンターラインに沿って下方に撓ませた状態で、そ
のセンターラインの方向に沿ってフレームaの一方の上
面側から洗浄液を高速で吹き付けてフレームaを洗浄す
ることとした。そのため、フレーム保持台10の上にフ
レームaを載せ、そのセンターラインに沿ってフレーム
aの中央をプッシャ22で押し下げて撓ませるようにし
た。そして、このプッシャ22の押圧力に対してフレー
ムaに反力を与えるため、フレーム保持台10の上面か
ら上方に突出するようにバネ27の弾力が付勢された突
起26を設け、この突起26でフレームaを下から支持
するようにした。
【0009】すなわち、本発明によるフレーム洗浄方法
では、板状のフレームaにノズルユニット14から洗浄
液を高速で吹き付け、フレームaを洗浄するに当り、フ
レームaをそのセンターラインが下方に撓むように湾曲
させ、このセンターラインに沿う方向にノズルユニット
14からフレームaの上面に向けて洗浄液を高速で吹き
付ける。この洗浄方法では、フレームaが湾曲し、その
センターラインの両側が上を向く。そしてこの状態で、
センターラインに沿う方向にノズルユニット14からフ
レームaの上面に向けて洗浄液を高速で吹き付けること
により、洗浄液は吹き付けられた一方の上面側からさら
にその反対側の下面側へと回り込む。そして、フレーム
aが湾曲しているため、その下面に回り込んだ洗浄液は
上面よりさらに高速となって流れる。このため、フレー
ムaの上面だけでなく、下面も同時に、しかも確実に洗
浄できる。
【0010】この洗浄に際しては、湾曲したフレームa
のセンターラインに沿う方向にノズルユニット14を移
動させながら洗浄液をフレームaに吹き付ける。また、
洗浄液は、フレームaの上面のセンターライン側からそ
の両側に向けてノズルユニット14から吹き付ける。さ
らに、ノズルユニット14のノズルの先端を、回転させ
ながら洗浄液を吹き付ける。そうすることにより、フレ
ームaの下面にも洗浄液を吹き付けることができ、確実
に洗浄することが出来る。そして、ノズルユニット14
からフレームaに吹き付ける洗浄液に研磨剤を含有させ
ると、フレームaに付着した糊や接着剤を容易に落とす
ことができる。さらに、フレームaの撓みの方向及びノ
ズルユニット14からの洗浄液の吹付方向を変えてフレ
ームaに複数回にわたって洗浄液を吹き付ける。これに
より、角度の違うフレームaの複数の辺側も両面にわた
って確実に洗浄出来る。
【0011】さらに、このような洗浄方法により板状の
フレームaを洗浄するための本発明による洗浄装置は、
フレームaのセンターラインを下方に押して撓ませ、同
フレームaを湾曲させるプッシャ22と、このセンター
ラインに沿う方向にフレームaの上面に向けて洗浄液を
高速で吹き付けるノズルユニット14を備えることを特
徴とする。このノズルユニット14は、トラバースユニ
ット13により、湾曲したフレームaのセンターライン
に沿う方向に往復移動される。
【0012】プッシャ22及びノズルユニット14は、
フレームaに対して異なる角度で複数個所に設けられ、
これら複数個所にフレームaを移動させるため、間欠回
転するターンテーブル11を備える。このターンテーブ
ル11には、フレームaを搭載すると共に、プッシャ2
2の圧力に対する反力をフレームaに与え、且つノズル
ユニット14からの洗浄液の圧力に対してフレームaを
定位置に保持するフレーム保持台10が載せられてい
る。フレーム保持台10の上面には上下動自在に突起2
6が設けられ、この突起26にはそれが上方に突出する
ようバネ27の弾力が付勢されている。この突起26で
フレーム保持台10上に載せられたフレームaを下から
支持し、これによってプッシャ22の押圧力に対し、フ
レームaに反力を与える。この突起26としては、フレ
ームaの中に埋め込まれ、バネ27を係装したボールが
使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。図
1に本発明によるフレーム洗浄装置の全体を示す。この
図1に示すように、フレーム洗浄装置は、使用済みのフ
レームaを導入し、これを温浴に浸漬して予熱するフレ
ーム予熱部と、洗浄液をフレームaに高速で吹き付けて
フレームaを本洗浄するフレーム洗浄部と、洗浄したフ
レームaを後処理し、乾燥して排出する洗浄後処理部と
からなっている。以下、フレームaを洗浄する工程に従
って、装置の詳細について説明する。
【0014】図3に示すように、フレーム予熱部には、
ローディング装置側から、洗浄装置にフレームaを導入
するための、ベルトコンベア等の導入コンベア1が備え
られ、この導入コンベア1の先に反転コンベア2が設置
されている。この反転コンベア2は、フレームaの幅よ
りやや広い間隔で一対の円盤を図3において前後に対向
配置したもので、図3では奥側の円盤のみを示してい
る。この一対の円盤からなる反転コンベア2は、図3に
おいて矢印に示す方向に90°間隔で間欠回転される。
この円盤の対向する面には、各々走行するベルト24、
24が設けられ、このベルト24、24は円盤の中心付
近を通るその直線部分でフレームaの厚みとほぼ同じ間
隔で平行に対向しておいる。このベルト24、24は、
図3に示す位置にあるとき、その平行に対向した部分が
図3に矢印で示す方向に走行する。また、図3に示す位
置から90°矢印方向に回転した位置にあるとき、その
平行に対向した部分が図3において下方に走行する。他
方、反転コンベア2が回転しているときは、ベルト2
4、24は停止している。
【0015】導入コンベア1側からフレームaが送られ
てくるとき、この反転コンベア2は図3にあるように、
ベルト24、24の平行に対向した部分が水平状態とな
って、矢印の方向に走行している。そして、導入コンベ
ア1側からフレームaが送られてくると、反転コンベア
2のベルト24、24の走行によって、ベルト24、2
4の間にフレームaが受け入れられる。その後、ベルト
24が停止した状態で反転コンベア2が90°回転する
ことにより、フレーム2が90°回転し、垂直となる。
この状態でベルト24、24が再び走行することによ
り、フレームaが反転コンベア2の下方に送り出され
る。以下、反転コンベア2が90°間隔で間欠回転しな
がら、ベルト24、24が間欠走行し、これによりフレ
ームaの受け入れ、90°の回転及び下方への送り出し
を行う。
【0016】なお、反転コンベア2の回転方向を図3に
示した矢印と反対の方向に行うと、図3に矢印で示した
回転方向を選んだ場合と、フレームaの上下面を逆にし
て送り出すことができる。この反転コンベア2の回転方
向は、導入コンベア1で導入されるフレームaが何の方
向を向いているかにより適宜選択することができる。こ
の反転コンベア2の下に加熱した洗浄液を満たした予熱
槽5が配置されている。この予熱槽5の下には、ウォー
キングビーム4と呼ばれる搬送機構が備えられ、このウ
ォーキング4によってフレームaが予熱槽5の中で立っ
た状態で図3において左方向に順次搬送される。
【0017】前記反転コンベア2の真下には、ガイドシ
ュート3が設けられ、反転コンベア2から下方に送り出
されたフレームaを前記ウォーキングビーム4の図3に
おいて右端の始端部分に立てた状態でセットする。予熱
槽5の中には、加熱された液体が満たされており、例え
ば接着剤の溶剤等を満たし、これを適当な温度に加熱し
ておく。ウォーキングビーム4の終端部分には、そこに
到着したフレームaを上昇させて予熱槽から引き上げる
引上リフト6が備えられ、この引上リフト6が図3に矢
印で示す方向に上昇することにより、ウォーキングビー
ム4の終端にある1枚のフレームaが予熱槽5から引き
上げられる。
【0018】この引上リフト6の真上に前述の反転コン
ベア2と同様の反転コンベア7が配置されている。この
反転コンベア7のベルト24、24は、図3に示す位置
にあるとき、その平行に対向した部分が図3に矢印で示
す方向に走行し、図3に示す位置から90°矢印方向に
回転した位置にあるとき、その平行に対向した部分が図
3において左方向に走行する。そして、この反転コンベ
ア7でも、それが回転しているときはベルト24、24
は停止している。
【0019】引上リフト6によってフレームaが上昇し
てくるとき、この反転コンベア7は図3にあるように、
ベルト24、24の平行に対向した部分が垂直状態とな
って、矢印の方向に走行している。そして、引上リフト
6によってフレームaが上昇してくると、反転コンベア
7のベルト24、24の走行によって、ベルト24、2
4の間にフレームaが受け入れられる。その後、ベルト
24が停止した状態で反転コンベア7が90°回転する
ことにより、フレーム2が90°回転し、水平となる。
この状態でベルト24、24が再び走行することによ
り、フレームaが反転コンベア7の先へと送り出され
る。以下、反転コンベア7が90°間隔で間欠回転しな
がら、ベルト24、24が間欠走行し、これによりフレ
ームaの受け入れ、90°回転及び先方への送り出しを
行う。
【0020】反転コンベア7の先には、フレームaをそ
の先の洗浄室12側に送り出す導入コンベア8が備えら
れ、この導入コンベア8には、その先の洗浄室12にフ
レームaを送り出すプッシャ9が設けられている。図1
に示すように、フレームaに洗浄液を高速で吹き付けて
洗浄する洗浄部には、矢印で示す方向に90°間隔で間
欠回転するターンテーブル11が設けられ、フレームa
の出入口を除いてその周囲がケースで覆われ、その内部
が洗浄室12となっている。図示してないが、洗浄室1
2には、その内部で飛散する洗浄液の霧を回収するミス
トレータや流れ出す洗浄液を回収するドレンが設けら
れ、これらにより回収された洗浄液は、回収タンク19
に回収される。
【0021】ターンテーブル11の外周寄りの位置に
は、図4で示すようなフレーム保持台10が90°間隔
で配置されている。このフレーム保持台10は、フレー
ムaの外形より大きな角盤状のもので、フレームaを差
し込む差込み口側がターンテーブル11の外周側を向い
て取り付けられている。このフレーム保持台10の差込
み口側の端面にパネル30が取り付けられ、このパネル
30の上縁がフレーム保持台10の盤面から僅かに突出
している。この差込み口側の辺を除くフレーム保持台1
0の他の3辺の内側に、差し込んだフレームaの3辺に
外接し、フレームaの平面上の位置を決めるピン25が
立設されている。
【0022】さらにこのフレーム保持台10のピン25
の内側には、フレーム保持台10の盤面から突起26が
突設されている。この突起26には、それがフレーム保
持台10の盤面から突出する方向に弾力が付勢されてい
る。図5に示す例では、突起26がフレーム保持台10
に設けられた穴29に抜止状態で嵌合されたボールから
なり、穴29の中に装着されたバネ27がこのボールか
らなる突起26に係装されている。このバネ27はその
圧縮方向に初期応力を与えられた状態で突起26に係装
されており、このバネ27の弾力によって突起26がフ
レーム保持台10の盤面から突出する方向に弾力が付勢
され、これにより突起26はその一部がフレーム保持台
10の盤面から突出した状態で穴の出口で抜け止めされ
ている。
【0023】ターンテーブル11は、前記フレーム保持
台10の差込み口側が前述の導入コンベア8(図1、図
3参照)の先端と対面する位置、すなわち導入ステーシ
ョンで停止するようになっている。ここで前述のプッシ
ャ9(図1、図3参照)によって送り出されたフレーム
aが図4に二点鎖線で示すように、フレーム保持台10
の差込み口側からピン25に囲まれた領域に挿入され
る。そして、フレームaの3辺がピン25に内接し、位
置決めされ、この状態でフレームaの周辺部分が下方か
ら突起26によって弾力的に支持される。こうしてフレ
ームaがフレーム支持台10に挿入された状態の要部を
図5に示す。
【0024】次に、ターンテーブル11が図1に矢印で
示す方向に90°回転し、停止する。このターンテーブ
ル11の回転により、フレーム保持台10が導入ステー
ションから第一の洗浄ステーションに送られる。すなわ
ち、図1において右上の位置が第一の洗浄ステーション
となっており、ここにプッシャ22と洗浄ユニットとが
設けられている。
【0025】プッシャ22は、ターンテーブル11の径
方向に長いもので、ターンテーブル11の回転中心を通
る直線に沿って配置されている。このプッシャ22は、
上下に動かされると共に、その下辺はブレード状に尖っ
ている。そして、このプッシャ22の真下にフレーム保
持台10が停止したとき、前記プッシャ22が下降す
る。これにより、フレーム保持台10の上に保持された
フレームaのセンターラインに沿って前記プッシャ22
の下辺が線状に当接し、さらに前記突起26のバネ27
の弾力に抗して突起26(図5参照)を押し下げなが
ら、フレームaのこのセンターラインの部分を押し下げ
る。これにより、図6に示すように、フレームaのセン
ターラインが低くなり、その両側が上を向くようにフレ
ームaが湾曲される。この湾曲された状態では、フレー
ムaの一部がプレート30の上縁より下になり、従って
フレームaは4方が閉じられた領域に保持されることに
なる。
【0026】洗浄ユニットは、洗浄液を噴射するノズル
を備えたノズルユニット14と、このノズルユニット1
4をターンテーブル11の径方向に往復移動させるトラ
バースユニット13とを備える。すなわち、図6及び図
7に示すように、ノズルユニット14の真下にフレーム
保持台10が停止したとき、前記のトラバースユニット
13により、フレーム保持台10の上に保持されたフレ
ームaのセンターラインに沿ってその真上をノズルユニ
ット14が往復移動する。
【0027】ノズルユニット14には、前記トラバース
ユニット13による往路移動方向の前方及び両側に向け
てノズルが突設され、ここから高速で洗浄液を噴射す
る。この洗浄液は図1に示すクリーンタンク18からポ
ンプ(図示せず)により送り出される。この洗浄液に
は、研磨剤を含有させるとよい。このノズルユニット1
4のノズルは、前記トラバースユニット13による往路
移動のときは、図6(b)に実線で示すように、ノズル
が下方を向いて移動するが、復路移動のときは、二点鎖
線で示すようにノズルがやや上方を向いて移動する。
【0028】フレーム保持台10上のフレームaにノズ
ルユニット14のノズルから高速で噴射される洗浄液の
噴射方向は、フレームaの撓みの中心となるセンターラ
インに沿う方向であるが、それよりやや外側を向いて噴
射されることになる。なお、この洗浄液の噴射の際に、
ノズルユニット14のノズルの先端を、図7に矢印で示
すように回転させるとよい。また、この回転に変えて、
ノズルの先端を左右に揺動するようにしてもよい。これ
により、洗浄が広い範囲で行えると共に、洗浄液のフレ
ームaへの回り込みも良好となる。
【0029】このようにして、ノズルユニット14から
フレームaのセンターラインに沿う方向に沿ってその上
面に向けて洗浄液を高速で吹き付けたとき、フレームa
が湾曲していることにより、そのセンターラインの両側
が上を向いているため、洗浄液は吹き付けられた一方の
上面側からさらにその反対側の下面側へとより高速で回
り込む。このため、フレームaの両面が同時に洗浄でき
る。なお、この洗浄に際しては、フレームaのより汚れ
ている面、すなわち図2に示すようにセラミックグリー
ンシートbを貼った面を上側にしてフレーム保持台10
上に保持して洗浄する。このフレームaの上下面の選択
は、前述のようにして、反転コンベア2または7の回転
方向を適宜選択することにより可能である。
【0030】さらに、ターンテーブル11が90°回転
し、第一の洗浄ステーションから次にフレーム保持台1
0が停止する位置、すなわち、図1において左上の位置
が第二の洗浄ステーションとなっている。この第二の洗
浄ステーションには、前記第一の洗浄ステーションと同
様にプッシャ22と洗浄ユニットとが設けられている。
プッシャ22は、前記第一の洗浄ステーションのプッシ
ャ22と同じ方向を向いている。このため、ターンテー
ブル11の90°の回転によってこのプッシャ22の真
下にフレーム保持台10が停止すると、図8に示すよう
に、フレーム保持台10の上に保持されたフレームaに
対するプッシャ22の向きは、第一の洗浄ステーション
と90°異なった向きとなる。従って、この第二の洗浄
ステーションにおいてプッシャ22が下降してフレーム
aを下方に押すと、フレームaは前回の第一の洗浄ステ
ーションで湾曲させられた方向(図7参照)と直交する
方向に湾曲させられる(図8参照)。
【0031】さらに、洗浄ユニットもまた前記第一の洗
浄ステーションと同じ向きに配置されている。このた
め、ターンテーブル11の90°の回転によってこのノ
ズルユニット14の真下にフレーム保持台10が停止す
ると、図8に示すように、プッシャ22のフレーム保持
台10の上に保持されたフレームaに対するノズルユニ
ット14のノズルの向きは、第一のステーションと90
°異なった向きとなる。また、フレームaに対するトラ
バースユニット13(図1参照)によるノズルユニット
14の往復移動方向も第一のステーションと90°異な
った向きとなる。従って、この第二の洗浄ステーション
では、前回の第一の洗浄ステーションと90°異なった
方向の辺側の部分が洗浄される。その洗浄の原理は前回
の第一の洗浄ステーションと同じである。
【0032】次に、ターンテーブル11が図1に矢印で
示す方向に90°回転すると、フレーム保持台10がフ
レームaを洗浄室12から排出する排出ステーションに
移動する。この排出ステーションでは、図9に示すプッ
シャ15によってフレームaがターンテーブル11上の
フレーム保持台10から取り出され、導出コンベア16
に載せられ、このコンベアによりローラーブラシ20の
間に通される。このローラブラシ30の間には、ノズル
28が設けれら、このノズル28からフレームaの両面
に向けて洗浄液が吹き付けられる。これによってフレー
ムaはローラブラシ30で両面の汚れが掻き落とされる
と共に、洗浄液でその汚れが洗い流される。さらに、フ
レームaがブレード状のスクレーパ21、21の間を通
り、洗浄液及び汚れが掻き取られる。さらに、水切りロ
ール17の間を通って水が落とされ、送出コンベア23
により装置から排出される。
【0033】なお、以上の例では、洗浄室12内でフレ
ームaを搬送するためにターンテーブル11を使用した
が、リニアコンベアを用いてもよい。この場合は、第一
と第二の洗浄ステーションにおいて、プッシャ22とノ
ズルユニット14のノズルの向きを90°異なる方向に
配置する必要がある。さらに、プッシャ22はブレード
状であったが、複数のピンを配列したものを用いてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、フ
レームaの上下面を反転することなく、その両面を同時
に洗浄することができるので、洗浄工程が少なくて済
み、従って洗浄ステーションも少なくて済む他、フレー
ムaの反転機構が不要となるため、フレームaの洗浄工
程や装置の簡素化が図れる。特に、前述のセラミックグ
リーンシートを貼り付け、切断するようなフレームaで
は、片面のみが特に汚れているため、本発明を有効に適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレーム洗浄装置の例を示す一部
切欠概略斜視図である。
【図2】同洗浄装置の例により洗浄しようとするフレー
ムの使用状態を示す概略斜視図である。
【図3】同洗浄装置の例を示すフレームの予熱部の一部
切欠側面図である。
【図4】同洗浄装置の例を示すターンテーブル上のフレ
ーム支持部材の要部斜視図である。
【図5】同フレーム支持部材の要部拡大縦断側面図であ
る。
【図6】同洗浄装置の例を示すターンテーブル上の第一
の洗浄ステーションの正面図と側面図である。
【図7】同洗浄装置の例を示すターンテーブル上の第一
の洗浄ステーションの平面図である。
【図8】同洗浄装置の例を示すターンテーブル上の第二
の洗浄ステーションの平面図である。
【図9】同洗浄装置の例を示すフレームの洗浄後処理部
の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
10 フレーム保持台 11 ターンテーブル 13 トラバースユニット 14 ノズルユニット 22 プッシャ22 26 突起 27 バネ a フレーム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のフレーム(a)にノズルユニット
    (14)から洗浄液を高速で吹き付け、フレーム(a)
    を洗浄するフレーム洗浄方法において、フレーム(a)
    をそのセンターラインが下方に撓むように湾曲させ、こ
    のセンターラインに沿う方向にノズルユニット(14)
    からフレーム(a)の上面に向けて洗浄液を高速で吹き
    付けることを特徴とするフレーム洗浄方法。
  2. 【請求項2】 湾曲したフレーム(a)のセンターライ
    ンに沿う方向にノズルユニット(14)を移動させなが
    ら洗浄液をフレーム(a)に吹き付けることを特徴とす
    る請求項1に記載のフレーム洗浄方法。
  3. 【請求項3】 フレーム(a)の上面のセンターライン
    側からその両側に向けてノズルユニット(14)から洗
    浄液を吹き付けることを特徴とする請求項1または2に
    記載のフレーム洗浄方法。
  4. 【請求項4】 ノズルユニット(14)は、そのノズル
    の先端が回転しながら洗浄液を吹き付けることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載のフレーム洗浄装置。
  5. 【請求項5】 フレーム(a)の撓みの方向及びノズル
    ユニット(14)からの洗浄液の吹付方向を変えてフレ
    ーム(a)に複数回にわたって洗浄液を吹き付けること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のフレームの
    洗浄方法。
  6. 【請求項6】 洗浄液に研磨剤を含有させることを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載のフレーム洗浄方
    法。
  7. 【請求項7】 板状のフレーム(a)にノズルユニット
    (14)から洗浄液を高速で吹き付け、フレーム(a)
    を洗浄するフレーム洗浄装置において、フレーム(a)
    のセンターラインを下方に押して撓ませ、同フレーム
    (a)を湾曲させるプッシャ(22)と、このセンター
    ラインに沿う方向にフレーム(a)の上面に向けて洗浄
    液を高速で吹き付けるノズルユニット(14)とを備え
    ることを特徴とするフレーム洗浄装置。
  8. 【請求項8】 湾曲したフレーム(a)のセンターライ
    ンに沿う方向にノズルユニット(14)を往復移動させ
    るトラバースユニット(13)を備えることを特徴とす
    る請求項7に記載のフレーム洗浄装置。
  9. 【請求項9】 プッシャ(22)及びノズルユニット
    (14)がフレーム(a)に対して異なる角度で複数個
    所に設けられ、これら複数個所にフレーム(a)を移動
    させる移動手段を備えることを特徴とする請求項7また
    は8に記載のフレーム洗浄装置。
  10. 【請求項10】 移動手段が間欠回転するターンテーブ
    ル(11)であることを特徴とする請求項9に記載のフ
    レーム洗浄装置。
  11. 【請求項11】 フレーム(a)を搭載すると共に、プ
    ッシャ(22)の圧力に対する反力をフレーム(a)に
    与え、且つノズルユニット(14)からの洗浄液の圧力
    に対してフレーム(a)を定位置に保持するフレーム保
    持台(10)を備えることを特徴とする請求項7〜10
    の何れかに記載のフレーム洗浄装置。
  12. 【請求項12】 フレーム保持台(10)のフレーム
    (a)に反力を与える手段が、フレーム保持台(10)
    の上面に上下動自在に設けられ、上方にバネ(27)の
    弾力が付勢された突起(26)であることを特徴とする
    請求項11に記載のフレーム洗浄装置。
  13. 【請求項13】 突起(26)がフレーム(a)の中に
    埋め込まれ、バネ(27)が係装されたボールであるこ
    とを特徴とする請求項12に記載のフレーム洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108922866A (zh) * 2018-09-13 2018-11-30 环维电子(上海)有限公司 切割盘以及切割机台
CN112717173A (zh) * 2021-01-21 2021-04-30 黄明清 一种麻醉科用物品循环消毒设备

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