JPH09252960A - フライ商品自動調理器 - Google Patents

フライ商品自動調理器

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Publication number
JPH09252960A
JPH09252960A JP9615796A JP9615796A JPH09252960A JP H09252960 A JPH09252960 A JP H09252960A JP 9615796 A JP9615796 A JP 9615796A JP 9615796 A JP9615796 A JP 9615796A JP H09252960 A JPH09252960 A JP H09252960A
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JP
Japan
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plate
product
molding
automatic
oil tank
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Withdrawn
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JP9615796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kasai
武司 笠井
Kozo Matsushima
幸三 松島
Katsutoshi Hashiguchi
勝敏 橋口
Koji Kawakami
浩二 川上
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な混合を終えていない材料が油タンク内
に落ちてカスとなっり、材料中に生じた気泡により寸法
不足の不良品が製造されることがあるため、これらを解
決する。 【解決手段】 フライ商品の材料を供給する材料供給部
105と、材料を混合、攪拌して押し出し成形を行う攪
拌成形部104と、成形後の材料を加熱油により揚げる
油タンク102と、揚げ終えた商品を油の中からすくい
取るすくい部106Aと、すくい取られた商品を保持し
て取り出し口方向へ押し出す押し出し部103Aとを備
えたフライ商品自動調理器に関する。攪拌成形部104
による1回の押し出し成形動作の最初に材料を若干押し
出して押し出し成形動作を中断すると共に、押し出され
た材料を押し出し部103Aにより保持させ、押し出し
部103Aを退避させてから押し出し成形動作を再開し
て成形後の材料を油タンク102へ供給する制御装置1
08を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱した油中で成
形材料を揚げてフライ商品を製造するフライ商品自動調
理器に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、フライドポテトを製造する従来
のフライ商品自動調理器の全体構成を示した図である。
フライ商品自動調理器100は、箱状の筐体であるキャ
ビネット101にその機能部を収納し、上部の天板の一
部にフライ商品の材料を投入する投入口101aを有し
ている。キャビネット101の前面上部には押しボタン
101bが設けられており、この押しボタン101bを
押すことによってフライ商品が自動調理され、前面下部
の取り出し口101dに置かれた紙コップ101c内に
搬出される。
【0003】フライ商品自動調理器100の機能部は、
キャビネット101の下部側から順に、上面を開放した
箱状の槽である油タンク102と、この上方にあって、
フライ商品(以下、商品と略記する)を取り出し口10
1dに押し出す押し出し部103と、この押し出し部1
03の上方に位置し、材料の攪拌、成形を行う攪拌成形
部104と、水や小麦粉等の材料を供給する材料供給部
105と、揚げた商品を油タンク102からすくい取る
すくい部106から成る。
【0004】油タンク102の内部では、材料を揚げる
ための油が油ヒータ102aによって調理温度に加熱さ
れている。次に説明する図9に示すように、油タンク1
02の開放面102bはタンク上部カバー102cによ
って周囲が覆われ、押し出し部103が移動できるよう
に、長手方向に開孔102dが設けられている。
【0005】また、保温のために開放面102b以外の
外周面を断熱材102eで覆い、商品を揚げたときに生
じる油分を含んだ湯気はエアダクト102fにより外部
に放出されるようになっている。更に、キャビネット1
01の底面には油タンク102を引き出せるようにタン
ク引き出しレール101eが設置されており、断熱材1
02eの底面にあるローラにより移動できるように構成
されている。
【0006】図9は、前記押し出し部103及び油タン
ク102等を示す要部斜視図である。押し出し部103
は、押し出し板用エアシリンダ103aと、これに取り
付けられた(図示しない空気供給源からのエアーによっ
て駆動される)立方体形状の可動部103bを有してい
る。
【0007】一方、箱状で下面を開放した押し出し板1
03cには、その天板上に4枚の板を枠状に組み込んだ
支持枠103dが一体的に溶接され、この支持枠103
dの外壁の相対する位置にはローラ103eが設けられ
ている。この構造により、油タンク102の開孔102
d内で、押し出し板103cの上面とローラ103eと
の間にタンク上部カバー102cを挟み込むようになっ
ている。可動部103bの下面と支持枠103dとは板
状の連結板103fを介し一体的に溶接されているた
め、押し出し板用エアシリンダ103aを駆動すること
で押し出し板103cがスライド可能であり、これに伴
って開孔102dが開閉可能となっている。
【0008】再び図8に戻って、攪拌成形部104は、
内面が円筒形をした略角柱状の攪拌シリンダ104a
と、これに適合するピストン104bと、ピストン10
4bに一体に連結されて往復運動を行わせる成形用エア
シリンダ104cと、攪拌シリンダ104aの下端面に
配置され、かつ円盤状で複数個の開孔104dを有する
パンチプレート104eと、その下面に密着させて開孔
104dを開閉するべく摺動可能な薄板から成るカッタ
ー板104fと、このカッター板104fをスライドさ
せるためのカッター板スライド用エアシリンダ104g
とから形成されている。
【0009】攪拌シリンダ104a内には2本の攪拌棒
104hがあって、攪拌シリンダ104aの外部の傘歯
車104iに連結されており、これと噛み合う傘歯車1
04jがモータ104kにより駆動されて攪拌動作が行
われる。
【0010】材料供給部105は、すり鉢状に形成され
た投入口101aと、その底部に備えられたスクリュー
コンベア105aと、これを駆動させるモータ105b
と、取水管105cから供給される水を溜めて温水ヒー
タ105dにより一定温度に加熱して攪拌シリンダ10
4aに供給する温水タンク105eとから形成されてい
る。
【0011】図8において、4つの矢印107a,10
7b,107c,107dは、エアシリンダの駆動方向
を示すものである。すなわち、矢印107aは成形用エ
アシリンダ104cの動きに対応し、矢印107bはカ
ッター板スライド用エアシリンダ104gの動きに対応
する。また、矢印107cは押し出し板用エアシリンダ
103aの動きに対応する。
【0012】矢印107dはすくい板用エアシリンダ1
06dの動きに対応しており、油タンク102内のすく
い板106cを回動軸106bを中心として垂下状態と
水平状態との間で旋回させるようになっている。すくい
板106cにはメッシュが形成されており、商品をすく
い上げた際に油切れが良くなるように配慮してある。
【0013】なお、モータ104k,105bの回転、
各エアシリンダ104c,104g,103a,106
dの動き、及び油ヒータ102a、温水ヒータ105d
の温度調整は、制御装置108により制御される。
【0014】フライ商品自動調理器100の各部の初期
状態は、小麦粉等の材料が予め投入口101aに充填さ
れ、モータ104k,105bは停止した状態で、温水
タンク105eは一定の温度と量の温水を保持し、油タ
ンク102の油温も一定に保たれている。各エアシリン
ダ104c,104g,103a,106dは作動前の
状態にあり、ピストン104bは攪拌シリンダ104a
の内部で最上昇した位置にあり、カッター板104fは
パンチプレート104eの開孔104dを完全にふさぐ
位置に押し込まれている。押し出し板103cは油タン
ク102の開放面102bの上方から外れた位置にあ
り、従ってパンチプレート104eの直下には油タンク
102がある。また、すくい板106cはその回動前の
垂下状態(図8に実線で示す状態)にある。
【0015】この従来技術における商品の一連の調理動
作を説明すると、次のようになる。 1.上述のような初期状態において、押しボタン101
bを押すとモータ105bが回転してスクリューコンベ
ア105aを駆動し、一定量の粉を攪拌シリンダ104
a内に送り込んだ後、停止させる。また、これと同時に
温水タンク105eから一定量の温水が供給される。
【0016】2.次に、モータ104kを回転させ、傘
歯車104i,104jによって攪拌棒104hに回転
を伝達し攪拌シリンダ104a内の材料を攪拌・混合さ
せる。混合に十分な一定時間の攪拌動作の後、モータ1
04kは停止される。
【0017】3.カッター板104fをスライドさせて
パンチプレート104eの開孔104dを露出させ、こ
の状態でカッター板スライド用エアシリンダ104gを
保持させる。
【0018】4.成形用エアシリンダ104cを駆動
し、ピストン104bを押し下げて攪拌シリンダ104
a内の材料を開孔104dから押し出す。このとき、ピ
ストン104bは一定の距離だけ下降して停止する。
【0019】5.カッター板スライド用エアシリンダ1
04gを駆動し、カッター板104fを一気に元の位置
(開孔104dを完全にふさぐ位置)にスライドさせる
ことにより、開孔104dから押し出された材料を切断
する。カッター板104fはこの位置で停止する。
【0020】6.前工程で切断された材料が油タンク1
02中に落下した後、押し出し板用エアシリンダ103
aは、押し出し板103cを油タンク102の直上にス
ライドさせる。
【0021】7.油タンク102内の材料は、一定時間
にわたり油中で揚げられる。この揚げ時間を経過する
と、すくい板用エアシリンダ106dを駆動し、すくい
板106cを垂下状態から水平状態までフライガイド1
06aに沿って回動させ、商品となった材料をすくい上
げる。
【0022】8.すくい板106c上の商品は、その周
囲が押し出し板103cによって囲まれている。押し出
し板103cの下端部と水平状態のすくい板106cの
上面との間隔は極めて小さく設定されているので、押し
出し板用エアシリンダ103aを駆動して押し出し板1
03cを取り出し口101d方向へスライドさせること
により、商品を紙コップ101cの中に落下させる。な
お、紙コップ101cは、押し出し板103cをスライ
ドさせる前に専用の供給装置(図示省略)から供給され
る。
【0023】次に、図10は前記すくい部106を示す
油タンク102の縦方向断面図である。フライガイド1
06aの湾曲した底面と垂直方向の側面とは溶接にて固
定され、すくい板106cの端縁とフライガイド106
aの底面との間にはすくい板106cを円滑に回動させ
るために若干の隙間が保有されている。特に、仮想線に
示すごとくすくい板106cをほぼ水平に位置させた状
態では、すくい板106cの端縁とフライガイド106
aの上端部内面との間に形成される隙間が長くなってい
る。なお、図10においてMは溶接部を示す。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフライ
商品自動調理器には、次のような課題がある。パンチプ
レート104eは一定の厚みを有するため、その厚み部
分に水と混合されていない粉や、前回の動作によりピス
トン104bで押し出したときに落下しきれなかった混
合物が存在し、これらが今回の押し出し時に最初に油タ
ンク102内に落ちてカスとなってしまう。
【0025】また、攪拌棒104hを回転させて材料を
混合する際に、混合物中に気泡ができる。これをピスト
ン104bによって押し出すときに気泡のところで混合
物が切れてしまい、寸法不足の不良品ができてしまう。
【0026】前述のように、すくい板106cにより油
タンク102内の商品をすくい上げるとき、すくい板1
06cの端縁とフライガイド106aの上端部内面との
間に形成される隙間から商品が落ちて油タンク102内
に残留し、本来の揚げ時間よりも長く油の中にあったも
のがカスとなって油タンク102内に堆積したり、次回
の販売時に出てくることがある。
【0027】図9に示したように、押し出し板103c
は連結板103fによって可動部103bと一体に固定
されているので、エアシリンダ103aの駆動により油
タンク102の開孔102d上をスライドさせることが
できる。しかし、清掃のために油タンク102をキャビ
ネット101の外に引き出した場合、押し出し板103
cはそのままキャビネット101内にとどまる。このた
め、押し出し板103cの清掃が困難であり、衛生上も
好ましくないという問題があった。
【0028】そこで本発明は、攪拌成形部内での材料の
滞留を解消し、また、不良品やカスの発生を防ぐと共
に、押し出し部材の清掃を容易化したフライ商品自動調
理器を提供しようとするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、フライ商品の原料となる複
数種類の材料を供給する材料供給部と、前記材料を混
合、攪拌して押し出し成形を行う攪拌成形部と、この攪
拌成形部から送られた成形後の材料を加熱油により揚げ
る油タンクと、揚げ終わった商品を油の中からすくい取
るすくい部と、このすくい部と前記攪拌成形部との間に
配置され、前記すくい部によりすくい取られた商品を保
持して取り出し口方向へ押し出す押し出し部とを備えた
フライ商品自動調理器において、前記攪拌成形部による
1回の押し出し成形動作の最初に材料を若干押し出して
押し出し成形動作を中断すると共に押し出された材料を
前記押し出し部により保持させ、この押し出し部を退避
させてから押し出し成形動作を再開して成形後の材料を
前記油タンクへ供給するシーケンサ等の制御装置を有す
るものである。
【0030】これにより、水と混合されていない粉や、
前回の動作によりピストンで押し出したときに落下しき
れなかった混合物など、攪拌成形部内に残留している材
料を予め少量だけ押し出して除去することができ、これ
らが油タンク内に落下してカスとなるおそれがない。同
時に、材料内の気泡を外部に逃がすことで寸法不足の不
良品が発生するのを未然に防止することができる。
【0031】請求項2記載の発明は、請求項1記載のフ
ライ商品自動調理器において、前記攪拌成形部が、内部
に材料が供給される攪拌シリンダと、この攪拌シリンダ
内を移動するピストンと、前記攪拌シリンダの油タンク
側の端部に配置されたパンチプレートと、このパンチプ
レートを介して押し出された成形後の材料を切断するカ
ッターとを備えたものである。
【0032】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のフライ商品自動調理器において、前記押し出し部
が、直線的に往復動する可動部と、この可動部に付設さ
れた第1連結具と、前記すくい部によりすくい取られた
商品を保持し、かつ前記可動部に従動可能な押し出し部
材と、この押し出し部材に付設された第2連結具とを備
え、前記可動部の往復動行程の一部において第1連結具
と第2連結具とを連結させることにより、前記押し出し
部材を前記可動部に従動させるものである。これによ
り、押し出し部材を油タンク上で所要の範囲だけ移動さ
せることができ、押し出し部材を退避させた状態での成
形材料の油タンクへの投入、すくい上げた商品の押し出
し動作等を行わせることができる。
【0033】請求項4記載の発明は、請求項3記載のフ
ライ商品自動調理器において、第1連結具は切り欠きを
有するコマ部材、第2連結具はピン部材として形成し、
前記可動部の移動時に、コマ部材とピン部材との接触に
よりコマ部材を移動させて前記切り欠きにピン部材を係
合させ、前記コマ部材に対し相対的に移動可能な係合解
除部材とコマ部材との接触によりコマ部材を移動させて
コマ部材とピン部材との係合を解除するものである。こ
こで、前記係合解除部材は、例えば油タンクと一体的に
移動するレール上のドグ等により形成される。
【0034】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
または4記載のフライ商品自動調理器において、前記す
くい部は、垂下された状態とほぼ水平な状態との間を旋
回可能なすくい板と、このすくい板の旋回経路に沿って
湾曲配置されたフライガイドとを備え、前記すくい板が
ほぼ水平状態に近付く一定範囲で前記すくい板の端縁を
前記フライガイドの内面に対し摺動させるようにしたも
のである。これにより、揚げ終えた商品がすくい板とフ
ライガイドとの隙間から漏れ落ちることがなくなり、カ
スの発生が防止される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。なお、以下の説明において、図8と同一
の構成部材には同一の符号を付すこととする。図1は、
本実施形態における押し出し部103A及び油タンク1
02等を示す要部斜視図である。
【0036】押し出し部103Aは、図2、図3に詳し
く示すように、可動部103bに固定段付きボルト10
3lによって固定された固定板103jと、この固定板
103jに一対の長孔103h及び係止ボルト103i
を介して上下動可能に取り付けられた第1連結具として
のほぼ半月形の連結コマ103gとを備えている。な
お、連結コマ103gの下面中央には切り欠き103k
が形成されている。連結コマ103gと固定板103j
との間には、係止ボルト103iにカラー103p(図
6参照)を軸装することによって一定の間隔が設けられ
ている。
【0037】一方、図1に示すように、箱状で下面を開
放した押し出し板103cの上面には4枚の板を枠状に
組み込んだ支持枠103dが一体的に溶接され、この支
持枠103dの側面には、連結コマ103gの切り欠き
103kに着脱自在に遊嵌する第2連結具としての丸棒
状の連結ピン103mが取り付けられている。また、支
持枠103dの両側面には、タンク上部カバー102c
を跨ぐように押さえ板103nが取り付けられている。
【0038】油タンク102の開孔102dの両側に
は、2本のレール102iが配置されており、その片側
の後端部上面には、滑らかに隆起した係合解除部材とし
てのドグ102hが、相対的に移動する連結コマ103
gに干渉するべく配置されている。なお、図1におい
て、102gは断熱材102eの下端部に設けられたロ
ーラである。
【0039】連結コマ103gは可動部103bと共に
水平移動し、また、ドグ102hは油タンク102、レ
ール102iと共に水平移動する。押し出し板用エアシ
リンダ103aを駆動して可動部103bを移動させる
と、連結コマ103gの下面に形成された円弧状の曲面
に連結ピン103mが当接し、可動部103bが更に同
方向に移動すると連結コマ103gを押し上げながら切
り欠き103kに係合し、連結コマ103gと連結ピン
103mとの係合が完了する。従って、この状態で可動
部103bを移動させれば、押し出し板103cを水平
方向に移動させることができ、押し出し板103cを開
孔102dの真上に位置させたり、そこから退避させる
ことが可能になる。
【0040】また、連結コマ103gと連結ピン103
mとが係合させたままで油タンク102を図1の矢印1
04方向へ引き出した場合、連結ピン103mと一体で
ある支持枠103d及び押し出し板103cを残して油
タンク102、レール102i等が水平方向へ移動す
る。その際、図3に仮想線で示すように、移動するドグ
102hの斜面が連結コマ103gの曲面に当接してこ
れを押し上げるため、連結コマ103gと連結ピン10
3mとの係合が解除される。従って、押し出し板103
cを油タンク102の上方に載せたまま油タンク102
と共にキャビネット101の外へ引き出すことができる
ようになる。これにより、押し出し板103cの清掃や
メンテナンスが容易になる。
【0041】図4は図1をIV方向から見たもので、連結
コマ103gと連結ピン103mとが係合している状態
の断面図であり、図5は両者の係合が解かれた状態の断
面図である。前述のように、支持枠103dに取り付け
られた押さえ板103nがタンク上部カバー102cの
肩部に跨っており、押し出し板103cは支持枠103
dに一体的に連結されているので、押し出し板103c
は押さえ板103n及びカバー102cの肩部をガイド
として紙面の表裏方向に移動可能である。なお、図6は
図5に相当する要部拡大平面図である。
【0042】外部に引き出された油タンク102をキャ
ビネット101に再度装着する場合には、図1における
タンク引き出しレール101eにローラ102gを合わ
せて油タンク102を押し込むことにより、連結コマ1
03gと連結ピン103mとがもとのように係合する。
また、可動部103bと押し出し板103cとの位置関
係によっては円滑に係合しない場合もあるが、そのとき
には可動部103bを1往復させることによって連結コ
マ103gと連結ピン103mとを係合させることがで
きる。
【0043】図7は、本実施形態におけるすくい部10
6Aを示す油タンク102の縦方向断面図である。この
実施形態では、フライガイド106aの取り出し口10
1d側の端部を一定区間(例えば100mm程度)だけ
溶接せず、非溶接部M’として自由端縁部106fを形
成すると共に、水平となる方向に回動してきたすくい板
106cの端縁によって内面から押される自由端縁部1
06fが、仮想線のごとく外側へしなうように形成され
ている。
【0044】すなわち、すくい板106cが垂下状態に
あるときにはその端縁とフライガイド106aの底面と
の間の隙間を極力短くし、また、すくい板106cを回
動させて水平に近くした場合にはその端縁により自由端
縁部106fを外側へ押し拡げるようになっている。こ
れにより、すくい板106cの端縁とフライガイド10
6aとの隙間から商品がこぼれ落ちることがなくなり、
カスが発生しにくくなる。
【0045】更に、本実施形態では、自動調理工程にお
いて次のような特徴を有する。この特徴部分は攪拌成形
部及び押し出し部103Aの動作に関するものであり、
図8の従来技術と同一の構成部材については同一符号を
引用して説明する。まず、初期状態では、押し出し板1
03cは油タンク102の開放面102bの直上にあ
り、パンチプレート104eの直下にある。
【0046】従来と同様に攪拌シリンダ104a内の材
料を攪拌した後にカッター板104fをスライドさせ、
パンチプレート104eの開孔104dを露出させる。
この状態でピストン104bを混合材料の上面に接触す
る程度まで若干押し下げて一旦停止させると、攪拌シリ
ンダ104aの下部にある材料が圧力により少量押し出
され、パンチプレート104eの直下にある押し出し板
103cの支持枠103dに囲まれた表面に落下する。
【0047】その後、押し出し板103cを移動させて
開孔102dの真上にパンチプレート104eを位置さ
せ、ピストン104bを押し下げることにより、所定長
さの材料が油の中に落下する。このとき、押し出し板1
03cは開孔102dから離れた位置に退避しており、
先に押し出し板103cの表面に落下した少量の材料
は、そのまま保持されている。この材料は、ある程度た
まった時点で適宜除去すればよい。
【0048】このような制御を制御装置108によって
行わせることにより、水と混合されていない粉や、前回
の動作によりピストン104bで押し出したときに落下
しきれなかった混合物がパンチプレート104eの開孔
104d内に存在しても、これらの材料はピストン10
4bの若干の押し下げ動作により押し出し板103cの
上に排出され、油タンク102内に落下することはな
い。このため、油タンク102内でのカスの発生を防止
することができる。同時に、ピストン104bの若干の
押し下げによって材料内の空気が材料の外に押し出され
るので、気泡の生成を防止することができ、寸法不足の
不良品が製造されるおそれもない。
【0049】なお、上述したピストン104bの駆動制
御は、例えば攪拌シリンダ104a内の攪拌混合後の材
料の上面の高さを予め調べておいてその高さに光センサ
等を配置し、ピストン104bがその位置まで降下した
らセンサによりこれを検出して停止させ、以後の押し出
し板103cの移動を行わせる等の方法により実現可能
である。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項2記載の発明によれば、攪拌成形部内に残留している
材料を押し出し成形行程の当初に予め少量だけ押し出し
て除去できるため、これらが油タンク内に落下してカス
となるおそれがない。これは、油の劣化防止にも効果的
である。同時に、材料内の気泡を外部に逃がすことで寸
法不足の不良品が発生するのを防止することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、押し出し部
材を油タンク上で所要の範囲だけ移動させることができ
るので、上述したような不要材料の除去、適正な成形材
料の油タンクへの投入、すくい上げた商品の押し出し動
作等を円滑に行うことができる。特に、請求項4記載の
発明のように第1連結具、第2連結具及び係合解除部材
を形成すれば、簡単な構造によって可動部と押し出し部
材との連結及び切り離しを行うことができ、押し出し部
材を外部に引き出した状態での清掃も容易になる。
【0052】請求項5記載の発明によれば、揚げ終えた
商品がすくい板とフライガイドとの隙間から漏れ落ちる
ことがなくなるので、次回にすくい取られる商品へのカ
スの混入や油の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】図1における押し出し部の要部斜視図である。
【図3】図1における押し出し部の要部正面図である。
【図4】図1のIV方向から見た油タンクの縦方向断面図
である。
【図5】図1のIV方向から見た油タンクの縦方向断面図
である。
【図6】図5の状態に相当する要部拡大平面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるすくい部を示す油タ
ンクの縦方向断面図である。
【図8】従来のフライ商品自動調理器の全体構成を示し
た図である。
【図9】図9における押し出し部等を示す斜視図であ
る。
【図10】図9におけるすくい部を示す油タンクの縦方
向断面図である。
【符号の説明】
101 キャビネット 101a 投入口 101c 紙コップ 101d 取り出し口 101e タンク引き出しレール 102 油タンク 102a 油ヒータ 102b 開放面 102c タンク上部カバー 102d 開孔 102e 断熱材 102f エアダクト 102g ローラ 102h ドグ 103A 押し出し部 103a 押し出し板用エアシリンダ 103b 可動部 103c 押し出し板 103d 支持枠 103g 連結コマ 103h 長孔 103i 係止ボルト 103j 固定板 103k 切り欠き 103l 固定段付きボルト 103m 連結ピン 103n 押さえ板 103p カラー 104 攪拌成形部 104a 攪拌シリンダ 104b ピストン 104c 成形用エアシリンダ 104d 開孔 104e パンチプレート 104f カッター板 104g カッター板スライド用エアシリンダ 104h 攪拌棒 104i,104j 傘歯車 104k,105b モータ 105 材料供給部 105a スクリューコンベア 105c 取水管 105d 温水ヒータ 105e 温水タンク 106A すくい部 106a フライガイド 106b 回動軸 106c すくい板 106d すくい板用エアシリンダ 106f 自由端縁部 104,107a,107b,107c,107d 矢
印 108 制御装置 M 溶接部 M’非溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 浩二 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライ商品の原料となる複数種類の材料
    を供給する材料供給部と、 前記材料を混合、攪拌して押し出し成形を行う攪拌成形
    部と、 この攪拌成形部から送られた成形後の材料を加熱油によ
    り揚げる油タンクと、 揚げ終わった商品を油の中からすくい取るすくい部と、 このすくい部と前記攪拌成形部との間に配置され、前記
    すくい部によりすくい取られた商品を保持して取り出し
    口方向へ押し出す押し出し部とを備えたフライ商品自動
    調理器において、 前記攪拌成形部による1回の押し出し成形動作の最初に
    材料を若干押し出して押し出し成形動作を中断すると共
    に押し出された材料を前記押し出し部により保持させ、
    この押し出し部を退避させてから押し出し成形動作を再
    開して成形後の材料を前記油タンクへ供給する制御装置
    を有することを特徴とするフライ商品自動調理器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフライ商品自動調理器に
    おいて、 前記攪拌成形部は、 内部に材料が供給される攪拌シリンダと、 この攪拌シリンダ内を移動するピストンと、 前記攪拌シリンダの油タンク側の端部に配置されたパン
    チプレートと、 このパンチプレートを介して押し出された成形後の材料
    を切断するカッターと、 を備えたことを特徴とするフライ商品自動調理器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフライ商品自動
    調理器において、 前記押し出し部は、 直線的に往復動する可動部と、 この可動部に付設された第1連結具と、 前記すくい部によりすくい取られた商品を保持し、かつ
    前記可動部に従動可能な押し出し部材と、 この押し出し部材に付設された第2連結具とを備え、 前記可動部の往復動行程の一部において第1連結具と第
    2連結具とを連結させ、前記押し出し部材を前記可動部
    に従動させることを特徴とするフライ商品自動調理器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフライ商品自動調理器に
    おいて、 第1連結具は切り欠きを有するコマ部材、第2連結具は
    ピン部材であり、前記可動部の移動時にピン部材により
    コマ部材を移動させて前記切り欠きにピン部材を係合さ
    せ、 前記コマ部材に対し相対的に移動可能な係合解除部材に
    よりコマ部材を移動させてコマ部材とピン部材との係合
    を解除することを特徴とするフライ商品自動調理器。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載のフライ
    商品自動調理器において、 前記すくい部は、 垂下された状態とほぼ水平な状態との間を旋回可能なす
    くい板と、 このすくい板の旋回経路に沿って湾曲配置されたフライ
    ガイドとを備え、 前記すくい板がほぼ水平状態に近付く一定範囲で前記す
    くい板の端縁を前記フライガイドの内面に対し摺動させ
    ることを特徴とするフライ商品自動調理器。
JP9615796A 1996-03-26 1996-03-26 フライ商品自動調理器 Withdrawn JPH09252960A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112704091A (zh) * 2020-12-28 2021-04-27 安徽旭众智能科技有限公司 制作油炸食品的多腔室油炸机

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