JPH09250506A - 直線作動機 - Google Patents

直線作動機

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JPH09250506A
JPH09250506A JP8717896A JP8717896A JPH09250506A JP H09250506 A JPH09250506 A JP H09250506A JP 8717896 A JP8717896 A JP 8717896A JP 8717896 A JP8717896 A JP 8717896A JP H09250506 A JPH09250506 A JP H09250506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダバレルのスリットを塞ぐインナシー
ルバンドの材料節減。 【解決手段】 シリンダバレル31の両端をシール部材
25を介して端部嵌合部材33で塞ぎ、シリンダバレル
31内部のピストンと一体の伝達部材がバレル31に設
けたスリット32を通ってバレル31外側に突出してお
り、そのスリット32が、両端を端部嵌合部材33に固
定されたインナシールバンド50で塞がれている直線作
動機において、インナシールバンド50の全長を、イン
ナシールバンド50の組付け状態において、インナシー
ルバンド50の両端が、シール部材25によるシール部
分Xとシリンダバレル端面31Eとの間に位置する長さ
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリンダバレル
に長手方向のスリットを有し、そのスリットを通して外
側に突出した伝達部材がバレル内側のピストンと共にバ
レルに沿って移動するようにした直線作動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来前記のような直線作動機、例えばロ
ッドレスシリンダのスリットは、インナシールバンドで
ふさがれており、ピストン前後のシリンダ室を密封する
ようになっている。インナシールバンドの両端は、従
来、取付状態においてシリンダバレルの両端を塞いで
いるエンドキャップに、バレル端面より外側位置で連結
してあるもの(特公平7−30765号、特開昭62−
177304号、実開平2−50501号、特開平5−
106612号、特開昭56−124711号など)、
取付状態においてインナシ−ルバンド両端がバレル端
面まで延びているもの(特公昭51−28793号、特
開昭61−59008号)などが公知であり、また、そ
うした構造のロッドレスシリンダの長手に沿って、バレ
ル自体に、あるいはバレルと一体に、または、バレルに
固着したベース上に、1本、または2本のガイドレール
を設け、そのガイドレールに案内されるスライドテーブ
ルとスリットから外側に突出した伝達部材とを連結した
ガイド付きの直線作動機も公知である(特開昭63ー1
90909号、特開平6−17803号、実開平6−5
1505号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の直線作動機
では、前述のようにインナシールバンドの全長は、取付
状態において、インナシールバンドの両端間長さがバレ
ル全長より長いか、短くても、バレル全長と一致する長
さとなっている。インナシールバンドは、バレル端部を
密封するエンドキャップに設けたシールリング(一般に
Oリング)より長手方向内側(ピストン方向側)におけ
る、ピストンと前記シ−ルリングとの間のスリットを塞
ぐことがその機能であるが、従来のものは、エンドキャ
ップのシールリングによるシール部分を越えて、前記
は言うにおよばず、のような短いものでもバレル端部
まで達しているので、その分だけシールバンド全長が長
くなり、材料を節減できない欠点があった。前記のう
ち、特開平5−106612号には、アウタシールバン
ドがバレル端面の手前で終わっている記載があるが、イ
ンナシールバンドも同様である記載がなく、そのエンド
キャップに設けた取付ねじから判断して、特開昭63−
190909号と同様に、インナシールバンドは、エン
ドキャップにバレル端面より長手外側位置で固定されて
いる構造である。この発明の課題は、前記のようなスリ
ット式のバレルを有する直線作動機(ガイドを備えたも
のも含む)のインナシールバンドの材料節減を図り得る
構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願では、取付状態にお
けるインナシールバンドの両端間長さを、バレル全長よ
り短くなるようにして、インナシールバンドの材料節減
を図ったものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本願では、シリンダバレルの両端
をシールリングを介して端部材で塞ぎ、シリンダバレル
内部のピストンと一体の伝達部材がバレルに設けたスリ
ットを通ってバレル外側に突出しており、そのスリット
が、両端を端部材に固定されたインナシールバンドでふ
さがれているロッドレスシリンダにおいて、インナシー
ルバンドの全長を、インナシールバンド組付け状態にお
いて、インナシールバンドの両端間長さが、シールリン
グによるシール部分とシリンダバレル端面との間に位置
する長さとした。これにより、インナシールバンドに要
求されるスリットのシール機能を満足し、かつ、材料を
節減できる。インナシールバンドの両端は、前記位置関
係を保つように、バレルに取り付けられる端部材に固着
するのが好適であるが、本願では、バレル自体に固着し
てもよい。
【0006】
【実施例】図1,2,3において、ベース1は底壁1a
とその側端から上方へ立ち上げた側壁1bとから成る断
面L字に形成されている。底壁1aの上面には、長手全
長にわたって、ガイドレール取付け用の浅い溝2が設け
てある。溝2の底部上面には、ベース全長にわたってT
字溝3が設けてある。溝2の、側壁1bと幅方向反対側
には、ストップ部材取付ホルダ75の取付け用のT字溝
4がベース1全長に設けてある。ベース1の、側壁1b
の無い側の側面1cの近くは上方に突出した突出部5と
なっており、この突出部5には、ベース1全長にわたっ
て流体通路となる貫通孔6が設けてある。底壁1aの下
面には、左右に2条の直線作動機の取付け用のT溝7,
7がこれも、ベース1全長に渡って設けてある。ベース
1は例えば、アルミニウム合金の押出形材で構成されて
いる。
【0007】ベース1の前記溝2には、ベース1全長よ
り僅かに短い長さのガイドレール10が配設され、ガイ
ドレール10に設けた長手方向複数のねじ孔11に、取
付けボルト12を通し、前記T字溝3に嵌入したT溝ナ
ット13に螺合して、ガイドレール(リニアガイド)1
0をベース1に一体固着している。ガイドレール10は
幅方向左右に長手全長に渡ってくぼんだ案内溝14(こ
こでは半円形:V字型等もある)を有し、この案内溝1
4と案内子15のボール溝16との間には、多数のボー
ル17が転動自在に介在され、案内子15が長手方向に
直線転動案内されている。ガイドレール10にはこうし
た案内子15が2つ案内されている。これら2つの案内
子15は、スライドテーブル(スライド体)18の下面
に連結してある。案内子15の数は、前記に限定されな
い。
【0008】ベース1の軸線方向前後端面には、夫々矩
形の接続プレート20,21がボルト22により固着し
てある。接続プレート20,21は、ベース1の側壁1
bの無い側の側面1cより,さらに側方に伸びた形状を
成し、その高さは、ロッドレスシリンダユニット30の
シリンダバレル31を横向きにしたときのバレルの高さ
(スリットの幅方向におけるバレル厚さH)とほぼ一致
しており、ベース1の側面1cの側方に、ロッドレスシ
リンダユニット30を収容する収容空間Cが形成される
ようになっている。接続プレート20,21間には、ガ
イドレール10に沿ってロッドレスシリンダユニット3
0が配設される。
【0009】ロッドレスシリンダユニット30におい
て、シリンダバレル31は略矩形断面で、長手方向全長
にわたってスリット32を有している。シリンダバレル
31の両端は端部嵌合部材(端部材)33で塞がれてい
る。図6に右側のものを示すが、1対の端部嵌合部材3
3は、バレル31のシリンダ孔34に嵌合する嵌合軸部
33aと、軸方向位置決めのための薄いつば部33b
と、軸方向外側に向く接続プレート20,21との嵌合
部33cと、ピストン40で区画される左右のシリンダ
室S1,S2に開口する連通路33dを備えている。端
部嵌合部材33は、その嵌合軸部33aが先端に装着さ
れたシール部材(Oリング)25によりシリンダ孔34
を塞ぐようにシリンダ孔34に嵌合されているのみで、
バレル31には固着されない。図4に示すように、つば
部33bと嵌合軸部33aは、スリットと対応する一部
分が切り欠かれてインナシールバンドの挿通平面(挿通
部)33eになっており、インナシールバンドを組み付
けるときに、インナーシールバンドを容易に長手方向に
動かすことができるようになっている。端部嵌合部材3
3の嵌合軸部33aには、前記挿通平面33eの幅方向
中心に軸方向にアウタシールバンド固定用の2つのねじ
孔35が設けてある。ねじ孔35より長手内側には、イ
ンナシールバンド50の両端外側にワッシャ36を固定
するためのリベット37の頭部が嵌まり込む溝38が、
挿通平面33eの幅方向中心に形成してある。このワッ
シャ36は、図5に示すように、スリット32にきっち
り嵌まり込んで、インナシールバンド50がスリット3
2に対して幅方向にずれないように機能する。こうした
ワッシャ36は、他の形式のシールバンド、例えばスリ
ット32に弾性的に嵌まり込むようなリップを有する形
状の弾性シールバンドの場合は必要がない。
【0010】シリンダ孔34には内部移動体としてのピ
ストン40が軸方向移動自在に嵌装されている。ピスト
ン40の軸方向両端には、ピストンパッキン41が取り
付けてあり、ピストン40によりシリンダ孔34が左右
のシリンダ室S1,S2に区画されている。ピストン4
0の一部がスリット32から外部へ突出した伝達部材
(ヨーク)42となっており、このヨーク42に孔42
aとピン42bとを介してマウント43が連結されて、
外部移動体44を構成する。マウント43の前後にエン
ドプレート45が固着され、エンドプレート45にはス
クレーパ46が取り付けられ、スクレーパ46は、外部
移動体44の全周を取り囲むスクレーパ取付用のOリン
グ47で保持されている。スリット32を内側から塞ぐ
インナシールバンド50と、スリット32を外側から塞
ぐアウタシールバンド51が、ヨーク42の上側と下側
の案内面に案内されて外部移動体44を貫通している。
インナシールバンド50,アウタシールバンド51はス
テンレスクロム鋼などの磁性金属材料から成る薄い可撓
製シールバンドであり、スリット32の外面縁部に設け
たマグネットストリップ52により吸着されるようにな
っている。このインナ、アウタシールバンド50,51
は、他の形式の可撓性シールバンド、例えば、ウレタン
ゴム、ナイロン、クロム鋼とゴムなどの材料から成り、
インナ、アウタシールバンドが互いに弾性的に係脱し
て、あるいは、夫々がスリット32に弾性的に係脱して
スリット32を塞ぐような形式のものであってもよい。
【0011】図5,6に示すように、インナシールバン
ド50とアウタシールバンド51の両端が、前記一対の
端部嵌合部材33に連結されている。アウタシールバン
ド51の端部は、スリット32の端部において、アウタ
シールバンド51の外面に取付プレート53を当て付
け、その取付プレート53の外側から固定ねじ54をス
リット32を通して前記端部嵌合部材33の嵌合軸部3
2aのねじ孔35に螺合して、バレル31との間で挾持
固定されている。インナシールバンド50の端部は、イ
ンナシールバンド50のリベット37を端部嵌合部材3
3の溝38内に位置させた状態、すなわち、ワッシャ3
6をスリット32の端部に位置させた状態で、バレル3
1に固定された取付プレート53に止めねじ55を螺合
して、その止めねじ55をスリット32内を通過させ、
止めねじ55の先端と嵌合軸部33aの挿通平面33e
との間で挾持している。止めねじ55は、先端内側に尖
先部55aを有する形状であり、押しつけ固定するとき
に、その尖先部55aがインナシールバンド50に食い
込むので、極めて強力に固定できる。インナシールバン
ド50の全長は、前述のように組付けられたときに、そ
の端部50aがOリング25とシリンダ孔34とのシー
ル部分Xとバレル端面31Eとの間に位置するような長
さとしてあり、前記止めねじ55と対向する位置までし
か延びていない。このように組付け状態において、イン
ナシールバンド50の両端間長さをバレル31の全長よ
り短くすることで、インナシールバンド50に使用する
材料を従来,バレル端面31Eまで延びていたものに比
べて節減できる。
【0012】図6に示すようにロッドレスシリンダユニ
ット30の一対の端部嵌合部材33のつば部33bの外
側端面33f間の寸法(ロッドレスシリンダユニット3
0の取付け寸法L1)は、組み付け容易のために、接続
プレート20,21間の内法寸法(取付け寸法L2)よ
り僅かに小さく設定してある。そして、スリット32が
ガイドレール10に向くようにロッドレスシリンダユニ
ット30を横向きとして、両端部嵌合部材33の嵌合部
33cが、接続プレート20,21に設けた嵌合孔60
にシール部材(Oリング)61を介して嵌合されてい
る。一方の接続プレート(右側)21には、対向する端
部嵌合部材33の前記つば部33bと対向する位置に、
押しねじ62が設けてあり、この押しねじ62で一方の
端部嵌合部材33のつば部33bを軸方向に押し付け,
バレル31ごと左側の接続プレート20に左側の端部嵌
合部材33のつば部33bが押しつけられ、その状態で
は、押しねじ62に押されているつば部33bの軸方向
外側端面33fと、右側の接続プレート21の内面との
間には僅かな隙間tができている。この状態で、左右の
接続プレート21,22とシリンダバレル31の長手端
面とを固定ねじ63で固着してある。左側の接続プレー
ト20には、前記貫通孔6の左端部と対向する位置、及
び、左側の端部嵌合部材33の連通路33dと対向する
位置に、夫々圧流体の給排ポート23a,23bが設け
られている。右側の接続プレート21には、貫通孔6の
右端部と連通するともに、右側の端部嵌合部材33の連
通路33dに連通する給排通路24が設けてあり、一方
の(左側の)接続プレート20からのみの集中配管がで
きるようになっている。もちろん、左右の接続プレート
20,21の夫々に、左右のシリンダ室S1,S2に対
応した給排ポートを設けてもよい。
【0013】スライドテーブル18は、幅方向の側壁1
b寄り位置で案内子15と連結されている。スライドテ
ーブル18は案内子15との連結部分からロッドレスシ
リンダユニット30の外部移動体44上方まで幅方向に
オーバハングしていて、シリンダバレル31とは上下に
重なっていない。外部移動体44と重なっている部分に
は、外部移動体44の軸方向前後を挟む位置に、脚70
がベース方向に突設してある。前後一対の脚70の間に
外部移動体44が挟まれており、外部移動体44のエン
ドプレート45と脚70との間には、両者間の隙間調整
用のスペーサ(ゴムなど、僅かに圧縮可能な材質のもの
が好ましい)71が介在してあって外部移動体44の移
動がスライドテーブル18に伝えられるようになってい
る。このスペーサ71は、脚70の間に外部移動体44
を挟むときに生じる隙間を殺して、外部移動体44が脚
70をひっかけて移動する時に両者間の隙間により発生
する両者間の音の発生を防止する。スライドテーブル1
8の下面には、案内子15と脚70の間に、長手長さ
を、スライドテーブル18の長手長さより短くしたスト
ッパ72が固着してある。ストッパ72の軸方向端面
は、後述のショックアブソーバとの衝接面73,73に
なっており、図示から明らかなように、スライドテーブ
ル18の端面18aより衝接面73,73が長手方向内
側に入り込んでいる。
【0014】次に接続プレート20,21の内側位置に
おいては、図4に示すように、前記ガイドレール10の
端部に、ストップ部材取付ホルダ75の基部に設けた凹
溝76が嵌合され、その先端部77がロッドレスシリン
ダユニット30に向けて突出され、前記T溝4を利用し
て、T溝ナット78とそれに螺合する締め付けボルト7
9により、軸方向移動可能に固着してある。凹溝76の
左右面は、ガイドレール10の左右の周面(垂直面)1
0a,10a(案内溝14と関係のないガイドレールの
幅方向面部分)にほぼ密着している。図2に示すよう
に、T溝ナット78は、締め付けボルト79との結合部
78aより、長手方向内側に延設部78bを有した形状
をなしている。ストップ部材取付用ホルダ75の先端は
2つ割になっていて、ショックアブソーバ80の外周に
形成してあるねじ部81が螺合され、ショックアブソー
バ80自体がホルダ75に軸方向に位置調整可能になっ
ており、所定の軸方向位置でショックアブソーバ80を
ホルダ75に固定ねじ82で固定するようになってい
る。このショックアブソーバ80は、前記スライドテー
ブル18のストッパ72と軸方向に対向しており、接続
プレート20,21の軸方向外側端面より、軸方向内側
に位置している。このショックアブソーバ80は、直線
作動機の使用形態によっては使用しないこともある。
尚、85は接続プレート20,21を上下に貫通する取
付孔、86は側壁1bに設けられた、スイッチなどの付
帯部材の取付け用溝である。
【0015】給排ポート23a,23bから圧流体(圧
縮空気)を給排すると、ピストン40が一方のストロー
ク端から他方のストローク端に向けて移動し、これによ
り、外部移動体44がスライドテーブル18を移動さ
せ、スライドテーブル18がガイドレール10に案内さ
れた状態で正確に直進移動する。インナシールバンド5
0の端部がバレル両端を塞ぐシール部材25を越えた位
置まで延びているので、ピストン40の前後のシリンダ
室S1,S2と対応するスリット部分をシールする機能
は、インナシールバンド50がバレル端面まで延びてい
なくても全く損なわれない。スライドテーブル18がス
トローク端にくると、ストッパ72の衝接面73がショ
ックアブソーバ80に衝接し、スライドテーブル18は
停止ショックを和らげられて停止する。例えば図1の右
側のショックアブソーバ80では、衝接時には、軸方向
力が作用してそのホルダ75の基部には、その軸方向力
により水平方向において時計回りのモーメントがかかる
が、ホルダ75の基部の嵌合溝76がベース1に堅固に
固着されている長手寸法の長いガイドレール10の左右
面10a,10aに嵌め込まれているので、そのモーメ
ントをガイドレール10の左右面10a,10bを介し
て実質的にベース1全体で受けることができ、締め付け
ねじ79のみによる締め付けだけでは弛みやすいストッ
プ部材取付ホルダ75を、長期にわたって弛むことなく
所定の位置に保持できるうえに、モーメントを受けるガ
イドレール10の左右の垂直面10a,10aが、案内
溝14と無関係な面なので、このような構成としても、
案内子15の案内に悪影響を及ぼすことがない。又、同
様にして前記軸方向力により、ストップ部材取付ホルダ
75に,ホルダ75をベース1から浮き上がらせる方向
のモーメントも生じるが、T溝ナット78に延設部78
bがあるので、そのモーメントを延設部78bで確実に
受け止め、その方向のモーメントによる締め付けねじ7
9の弛みも防止される。
【0016】次に使用上の都合で、前記構成からショッ
クアブソーバ80を外した場合を考えると、ロッドレス
シリンダユニット30は、そのピストン40が両方の端
部嵌合部材33に当接するストロークエンド間で往復移
動することになる。すると、ストロークエンドでは、必
ず端部嵌合部材33にピストン推力が作用し、端部嵌合
部材33は軸方向外向きの力を受ける。端部嵌合部材3
3は、シリンダ孔34に嵌合してあるだけであるから、
特に、押しねじ62を設けた側では、アウタシールバン
ド51を止めている固定ねじ54による摩擦保持がある
とはいえ、到底その推力に打ち勝つほどの保持力がな
く、シールバンド50,51を引っ張って軸方向外側に
向けて隙間t分だけ移動しようとするが、その推力は、
押しねじ62を介して接続プレート21で受けられるの
で、結果としてシールバンド50,51にそのような推
力による過大に張力を発生することが防止でき、シール
バンド50,51の変形、破損を防止し得る。また、シ
ョックアブソーバ80を外さない場合でも圧流体を供給
することにより、対応した端部嵌合部材33が流体圧に
より軸方向の推力を受けるが、ショックアブソーバ80
を外したときと同様に、押しねじ62の作用で、その推
力を接続プレート21で受けることができ、バンド5
0,51にその推力による張力発生を防止できる。
【0017】次に本願を通常のロッドレスシリンダに適
用した場合について説明する。図7において、前記と異
なるのは、通常のロッドレスシリンダであるから、ガイ
ドレール10や、案内子15、接続プレート20,2
1、ベース1、スライドテーブル18等がなく、かつ、
ロッドレスシリンダユニットの端部嵌合部材が、シリン
ダバレル31に固定ねじ90で締結されているエンドキ
ャップ33A,33Bとなっている点にある。こうした
通常のロッドレスシリンダにおいても、インナ、アウタ
シールバンド50の端部50aが、シール部材25とバ
レル端面31Eとの間に位置するようになっているの
で、インナシールバンド50の全長が短く、省資源とな
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、シリン
ダバレル内部のピストンと一体の伝達部材がバレルに設
けたスリットを通ってバレル外側に突出しており、その
スリットが、インナシールバンドでふさがれている構造
を有する直線作動機において、取付状態における前記イ
ンナシールバンドの両端間長さが、シリンダバレル全長
より明らかに短くなるように、インナシールバンドの全
長を、インナシールバンド組付け状態において、インナ
シールバンドの両端が、シール部材によるシール部分と
シリンダバレル端面との間に位置する長さとしたので、
インナシールバンドに要求されるスリットの密封機能を
損なうことなく、インナシールバンドの全長を従来より
短くでき、材料の節約と共に、コストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の直線作動機の斜視図である。
【図2】直線作動機の平面図である。
【図3】図2のIII−III断面拡大図である。
【図4】図2のIV−IV断面拡大図である。
【図5】図4のV−V視図(縮小図)である。
【図6】バンド取付部の詳細図である。
【図7】別の直線作動機を示す図である。
【符号の説明】
30 ロッドレスシリンダユニット 31 シリンダバレル 32 スリット 33 端部嵌合部材 33A,33B エンドキャップ 40 ピストン 42 ヨーク 50 インナシールバンド 53 取付プレート 54 固定ねじ 55 止めねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダバレル内部のピストンと一体の
    伝達部材がバレルに設けたスリットを通ってバレル外側
    に突出しており、そのスリットが、インナシールバンド
    で塞がれている構造を有する直線作動機において、取付
    状態における前記インナシールバンドの両端間長さが、
    シリンダバレル全長より明らかに短いことを特徴とする
    直線作動機。
  2. 【請求項2】 シリンダバレルの両端をシール部材を介
    して端部材で塞ぎ、シリンダバレル内部のピストンと一
    体の伝達部材がバレルに設けたスリットを通ってバレル
    外側に突出しており、そのスリットが、両端を端部材に
    固定されたインナシールバンドで塞がれている直線作動
    機において、インナシールバンドの全長を、インナシー
    ルバンド組付け状態において、インナシールバンドの両
    端が、シール部材によるシール部分とシリンダバレル端
    面との間に位置する長さとしたことを特徴とする直線作
    動機。
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