JPH09250362A - ガスタービン燃焼監視装置 - Google Patents

ガスタービン燃焼監視装置

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JPH09250362A
JPH09250362A JP6089496A JP6089496A JPH09250362A JP H09250362 A JPH09250362 A JP H09250362A JP 6089496 A JP6089496 A JP 6089496A JP 6089496 A JP6089496 A JP 6089496A JP H09250362 A JPH09250362 A JP H09250362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼器の燃焼状態を、タービンを起動してから
静的運転状態に至まで的確に監視し、燃焼器の不具合を
未然に防止する。 【解決手段】このガスタービン燃焼監視装置はタービン
3の負荷変化中に、第1のバイアス値を出力するよう予
め設定された動的動的許容温度偏差バイアス設定器11
と、タービン3の負荷が変化しない定常運転中に、第2
のバイアス値を出力するよう予め設定された静的許容温
度偏差バイアス設定器12と、タービン3の起動中に、
GT速度センサ21によって検出されたGT速度検出信号S
21の変化に応じて関数演算した第3のバイアス信号を
出力する温度許容偏差バイアス発生器22と、起動スイ
ッチに連動して燃焼器2の燃焼開始から定常運転に至る
までの起動中の間、温度許容偏差バイアス発生器22の
出力を選択すると共に、定常運転に入ると、負荷状態に
応じて動的動的許容温度偏差バイアス設定器11または
静的許容温度偏差バイアス設定器12のいずれか一方を
選択する切換スイッチ23とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発電所など
で利用されるガスタービン燃焼監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガスタービン発電機が設置さ
れている発電所などでは、ガスタービン発電機の運転状
態を監視するガスタービン燃焼監視装置が利用されては
いるものの、監視にむらがあり改善が望まれている。
【0003】図7に一般的なガスタービン発電機と従来
のガスタービン燃焼監視装置を示す。 同図に示すよう
に、ガスタービン発電機は、空気圧縮機1、燃焼器2、
タービン3、燃料流量調整弁4、排気ダクト5、複数の
温度検出器(排ガス温度センサ6、空気圧縮機吐出温度
センサ7など)から構成されている。排ガス温度センサ
6は、排気ダクト5内に複数が環状に点在するように取
り付けられている。また空気圧縮機吐出温度センサ7
は、空気圧縮機1内の圧縮空気吐出部付近に取り付けら
れている。
【0004】一方、ガスタービン燃焼監視装置は、上記
ガスタービン発電機のそれぞれの温度検出器6、7によ
って検出および測定された各検出信号を基にガスタービ
ン発電機の運転状態を監視するものである。
【0005】この種のガスタービン発電機の場合、大気
中の空気を空気圧縮機1に流入し空気圧縮機1で圧縮し
て燃焼器2に吐出する。ここで燃料流量調整弁4で調節
された燃料が燃焼器2の複数のノズルから吐出し、これ
に点火することにより、燃焼器2内で燃料が燃焼され、
高温の燃焼ガスが発生しタービン3に供給される。
【0006】タービン3は、高温の燃焼ガスの圧力によ
って軸を中心に回転し、この軸上に配置された発電機を
駆動して電力を発生する。タービン3を通過した燃焼ガ
スは、排気ダクト5を通って大気に放出される。
【0007】このようなガスタービン発電機を制御する
上では、燃焼器2の状態を知ること、すなわち燃焼器2
の燃焼状態を監視する必要があり、一番良い方法は、燃
焼器2内における温度分布を把握することであるが、燃
焼器2内の燃焼ガスの温度は、非常に高温(1000℃以
上)であるため、燃焼器2内に直に温度センサを設置し
て燃焼ガスの温度を測定することはできない。
【0008】このため、一般的には、燃焼器2よりも下
流、つまりタービン3で仕事をして低温になって排気さ
れる排気ガスの温度( 500℃程度)を排気ダクト5内の
複数の排ガス温度センサ6で測定し、それぞれの検出信
号をガスタービン燃焼監視装置に取り込み、その温度分
布を求め、予め設定されている温度許容偏差値と比較す
ることで、燃焼器2内の正常あるいは異常(燃焼器の損
傷、失火など)の監視を行っている。
【0009】以下、従来のガスタービン燃焼監視装置を
詳細に説明する。
【0010】複数の排ガス温度センサ6で測定された排
ガス温度の検出信号は、ガスタービン燃焼監視装置の排
ガス温度平均値演算器8に入力される。
【0011】排ガス温度平均値演算器8では、各排ガス
温度の平均値が算出されて排ガス温度許容偏差演算器9
に出力される。排ガス温度許容偏差演算器9には、この
排ガス温度の平均値と、空気圧縮機吐出温度検出器7で
検出された空気圧縮機1の吐出温度が入力されて、これ
らを基に関数演算がなされて、温度許容偏差が算出され
る。
【0012】ところで、排気ダクト5内の排ガス温度分
布は、燃焼器2出口の温度分布及び冷却空気の混合など
の影響によって一様でない温度分布となる。
【0013】特にガスタービンの運転が動的(起動、停
止、負荷変化中など)であるときは、燃料流量指令信号
S11が変動しており、燃焼器2に投入される燃料流量
S12が一様でないことから、排ガス温度の最大と最小
の偏差が大きくなる。このため温度許容偏差バイアス
は、ガスタービン発電機の運転状態が動的であるときに
は、スイッチを動的温度許容偏差バイアス設定器11に
切り換えて、動的温度許容偏差バイアス設定器11に予
め設定されている温度許容偏差バイアスを加算器13に
入力し、排ガス温度許容偏差演算器9からの排ガス温度
許容偏差信号S4と加算してバイアス許容温度偏差信号
S2を大きくし閾値を広げている。
【0014】またガスタービン発電機の運転状態が静的
であるとき、つまり定常運転に入ると、スイッチを静的
温度許容偏差バイアス設定器12側に切り換えて、温度
許容偏差バイアスがほぼ 0℃となるような変化率を持た
せている。
【0015】上記加算器13で求められたバイアス許容
温度偏差信号S2は判定器14に入力され、判定器14
において、このバイアス許容温度偏差信号S2と排ガス
温度偏差(最大−最低)演算器10にて求められた排ガ
ス温度偏差信号S1と比較されて、燃焼器2の燃焼状態
が判定される。判定器14は、S1>S2であれば、燃
焼器2の異常と判定し警報指令またはトリップ信号を出
力する。
【0016】ところで、ガスタービン発電機の燃焼器2
は、発電中、内部の圧力および温度が極めて高い状態に
あるため、燃焼器2に不具合が起こった場合、それを気
付かずに見過ごすと、発電機として重大な障害にまで発
展することがある。
【0017】燃焼器2内に起こる比較的小さな不具合と
しては、燃焼器2内の一部のノズルの未着火および失火
などの燃焼器異常であり、このような不具合はタービン
の起動過程に多く発生する。
【0018】しかしながら、従来のガスタービン燃焼監
視装置は、起動時に閾値を広げている都合上、ガスター
ビン発電機が定常運転状態に入ってから燃焼器2の燃焼
状態を監視するように動的と静的との二つのバイアス設
定器11、12を設定しているだけであり、燃焼器2内
に不具合が起こる可能性の多い時期、タービン起動時に
不具合が的確に検出できない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のガスタービン燃焼監視装置では、タービンが動的運
転状態(起動中や負荷変化中)のときは、各温度検出器
で検出される温度偏差値の変動が激しいことから、温度
許容偏差信号S4に過大な温度許容偏差バイアス信号S
3を加えて閾値を広げており、燃焼器に異常が発生して
もそれを的確に検出できず、検出できるは、ガスタービ
ンが静的運転状態になってから、つまりタービンの回転
数または負荷が安定してからであり、場合によっては発
電に支障を来たす恐れがあるという問題があった。
【0020】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、ガスタービン発電機を起動してから静
的運転状態に至までの燃焼器の燃焼状態を的確に監視す
ることにより、燃焼異常を早期に発見し、不具合を未然
に防止することのできるガスタービン燃焼監視装置を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のガスタービン燃焼監視装
置は、起動スイッチがオンされたことで大気中の空気を
空気圧縮機で圧縮し燃焼器に吐出すると共に、燃料流量
指令によって燃料を燃料流量調整弁から前記燃焼器に供
給し、前記燃焼器内で燃料を燃焼させて得た燃焼ガスで
タービンを回転させ、前記燃焼ガスは排気ダクトを通じ
て排気するガスタービン発電機を監視するガスタービン
燃焼監視装置において、前記タービンの負荷変化中に、
第1のバイアス値を出力するよう予め設定された第1の
バイアス値出力手段と、前記タービンの負荷が変化しな
い定常運転中に、第2のバイアス値を出力するよう予め
設定された第2のバイアス値出力手段と、前記タービン
起動中に、前記タービンの回転速度の変化に応じた第3
のバイアス値を出力する第3のバイアス値出力手段と、
前記起動スイッチに連動して前記燃焼器の燃焼開始から
定常運転に至るまでの間、前記第3のバイアス値出力手
段を選択すると共に、定常運転に入ると、負荷状態に応
じて前記第1または第2のバイアス値出力手段のいずれ
か一方を選択する選択手段と、前記選択手段により選択
されたバイアス値出力手段の出力と排ガス温度の許容偏
差値とを加算して前記燃焼器を監視する監視手段とを具
備したことを特徴とを具備している。
【0022】この請求項1記載の発明では、選択手段
が、起動スイッチに連動して燃焼器の燃焼開始から定常
運転に至るまでの間は選択手段が第3のバイアス値出力
手段を選択し、定常運転に入ると、負荷状態に応じて第
1または第2のバイアス値出力手段のいずれか一方を選
択する。
【0023】したがって、ガスタービン発電機を起動し
てから静的運転状態に至までに、適正なバイアスを加え
て燃焼器の燃焼状態を的確に監視できるようになり、燃
焼異常を早期に発見し、不具合を未然に防止することが
できる。
【0024】請求項2記載の発明のガスタービン燃焼監
視装置は、起動スイッチがオンされたことで大気中の空
気を空気圧縮機で圧縮し燃焼器に吐出すると共に、燃料
流量指令によって燃料を燃料流量調整弁から前記燃焼器
に供給し、前記燃焼器内で燃料を燃焼させて得た燃焼ガ
スでタービンを回転させ、燃焼ガスは排気ダクトを通じ
て排気するガスタービン発電機を監視するガスタービン
燃焼監視装置において、前記空気圧縮機の吐出空気温度
を検出する吐出空気温度検出手段と、前記排気ダクト内
に複数配置され、前記排気ダクト内の各部位の排ガス温
度を測定する排ガス温度測定手段と、前記タービンの回
転速度を検出し速度信号を出力するタービン速度検出手
段と、前記複数の排ガス温度検出器にて測定された排ガ
ス温度の平均値または中間値を算出する排ガス温度平均
値演算手段と、前記排ガス温度平均値演算手段により算
出された排ガス温度の平均値または中間値と、前記吐出
空気温度検出手段により検出された空気圧縮機の吐出空
気温度とから、排ガス温度の許容偏差を演算する排ガス
温度許容偏差演算手段と、前記複数の排ガス温度検出器
にて測定された中で最大と最小の排ガス温度の偏差を演
算する排ガス温度偏差最大/最小演算手段と、前記ター
ビン速度検出手段から出力されたタービンの速度信号を
基に、前記排ガス温度の許容偏差に対するバイアスを発
生する排ガス温度許容偏差バイアス発生手段と、前記タ
ービンの負荷が変化するときに対応して予め所定の動的
バイアス値が設定された動的バイアス設定手段と、定常
運転時、前記タービンの負荷が変化しないときに対応し
て予め所定の静的バイアス値が設定された静的バイアス
設定手段と、前記静的バイアス設定手段と前記動的バイ
アス設定手段と前記排ガス温度許容偏差バイアス発生手
段とが接続され、前記起動スイッチに連動して前記燃焼
器の燃焼開始から定常運転に至るまでの間、前記排ガス
温度許容偏差バイアス発生手段の出力を選択すると共
に、定常運転に入ると、負荷状態に応じて前記静的また
は動的バイアス設定手段のいずれか一方を選択する選択
手段と、前記排ガス温度許容偏差演算手段により演算さ
れた排ガス温度許容偏差と、前記選択手段により選択さ
れた排ガス温度許容偏差バイアスとを加算する加算手段
と、前記加算手段により加算されて得られたバイアスを
含む排ガス温度許容偏差の値と、前記排ガス温度偏差最
大/最小演算手段により演算された最大/最小の温度偏
差とを比較し、最大/最小の排ガス温度偏差の方が大き
い場合、前記燃焼器の燃焼異常を報知するための警報指
令を出力する警報指令出力手段とを具備したことを特徴
としている。
【0025】この請求項2の発明では、ガスタービン起
動時の温度許容偏差バイアス値を固定値とはせずに、ガ
スタービン速度を検出しその検出信号を基に関数演算し
て得た温度許容偏差バイアスと、排ガス温度許容偏差演
算手段により演算された温度許容偏差とを加算したバイ
アス許容温度偏差と、排ガス温度偏差最大/最小演算手
段により演算された最大/最小の温度偏差とを比較し異
常を検出する。
【0026】すなわち、ガスタービン起動中に、ガスタ
ービン速度に応じて排ガス温度許容偏差バイアスが変化
し、燃焼器の燃焼状態が監視されるので、ガスタービン
起動中の燃焼器の燃焼異常、例えば失火、損傷などを早
期に、しかも的確に検出できる。
【0027】請求項3記載の発明のガスタービン燃焼監
視装置は、請求項2記載のガスタービン燃焼監視装置に
おいて、前記起動スイッチがオンされ前記燃焼器が着火
されたときに、前記複数の排ガス温度検出器にて測定さ
れた中で最大値の排ガス温度を検出する排ガス温度最大
値検出手段と、前記排ガス温度最大値検出手段により検
出された最大値の排ガス温度と予め設定されている正常
時の値とを比較して排ガス温度の最大値が正常時よりも
低くなってときに異常を示す信号を出力する排ガス温度
レベル検出手段と、前記排ガス温度レベル検出手段から
出力された信号と前記警報指令出力手段から出力された
警報指令とに基づいて、前記燃焼器の燃焼状態を判定す
る判定手段を具備したことを特徴としている。
【0028】この請求項3記載の発明の場合、ガスター
ビン着火時に未着火の燃焼器があった場合、着火時の排
ガス温度上昇の最大値が正常時に比べて低い値となるた
め、着火時の排ガス温度上昇の最大値が低いことを検出
して異常を示す信号を判定手段へ出力する。判定手段で
は、異常を示す信号と警報指令との論理積をとった結果
で異常を検出する。
【0029】すなわち、排ガス温度上昇の最大値のレベ
ル検出結果と警報指令との2つの判定条件から燃焼器の
異常を監視するので、ガスタービン着火時の燃焼器の未
着火などが早期に検出でき、しかも警報の信頼性を向上
することができる。
【0030】請求項4記載の発明のガスタービン燃焼監
視装置は、請求項2記載のガスタービン燃焼監視装置に
おいて、前記排ガス温度平均値演算手段により、順次、
算出される排ガス温度の平均値または中間値から排ガス
温度の変化率を算出し、算出した変化率が予め設定され
ている正常時の値よりも低くなったことが検出されたと
きに異常を示す信号を出力する変化率検出手段と、前記
変化率検出手段から出力された信号と前記警報指令出力
手段から出力された警報指令とに基づいて、前記燃焼器
の燃焼状態を判定する判定手段とを具備したことを特徴
としている。
【0031】この請求項4記載の発明では、ガスタービ
ン着火から暖機移行時に、燃料流量を絞り込むために燃
焼器が失火する場合がある。このとき、排ガス温度の上
昇率が正常時に比べて低い値となるため、ガスタービン
着火から暖機モード移行時の排ガス温度上昇率が低いこ
とを検出する。そして、この排ガス温度上昇率が低いこ
とを示す信号と警報指令との論理積をとった結果で異常
を検出する。
【0032】すなわち、ガスタービン着火から暖機移行
時の排ガス温度上昇率の変化率検出結果と、ガスタービ
ン起動中の警報指令との2つの判定条件から燃焼器の異
常を監視するので、ガスタービン着火から暖機移行時の
燃焼器失火が早期に検出でき、しかも警報の信頼性を向
上することができる。
【0033】請求項5記載の発明のガスタービン燃焼監
視装置は、請求項2記載のガスタービン燃焼監視装置に
おいて、前記燃料流量指令信号の変化率を算出し、算出
した変化率が予め設定されている正常時の値よりも高く
なったことが検出されたときに異常を示す信号を出力す
る燃料流量指令変化率検出手段と、前記燃料流量指令変
化率検出手段から出力された信号と前記警報指令出力手
段から出力された警報指令とに基づいて、前記燃焼器の
燃焼状態を判定する判定手段とを具備したことを特徴と
している。
【0034】この請求項5記載の発明では、ガスタービ
ン速度制御中に燃焼器が失火した場合に、予め設定され
ている回転速度上昇率または目標速度を維持するために
燃料流量指令が一時的に増加するため、ガスタービン速
度制御中において燃料流量指令が急増したことを検出す
る。そして燃料流量指令変化率が急増したことを示す信
号と警報指令との論理積をとった結果で異常を検出す
る。
【0035】すなわち、ガスタービン速度制御中の燃料
流量指令増加率の変化率検出結果と、ガスタービン起動
中の警報指令との2つの判定条件から燃焼器の異常を監
視するので、ガスタービン着火から暖機移行時の燃焼器
失火が早期に検出でき、しかも警報の信頼性を向上する
ことができる。
【0036】請求項6記載の発明のガスタービン燃焼監
視装置は、請求項2記載のガスタービン燃焼監視装置に
おいて、前記複数の排ガス温度検出器にて測定された中
で最低値の排ガス温度を検出する排ガス温度最低値検出
手段と、前記排ガス温度検出手段により検出された最低
値の排ガス温度から前記吐出空気温度検出手段により検
出された空気圧縮機の吐出空気温度を差し引く減算手段
と、前記減算手段により減算されて得られた温度偏差
と、予め設定されている正常時の値とを比較して温度偏
差が正常時よりも小さくなったことが検出されたときに
異常を示す信号を出力する温度偏差レベル検出手段と、
前記温度偏差レベル検出手段から出力された信号と前記
警報指令出力手段から出力された警報指令とに基づい
て、前記燃焼器の燃焼状態を判定する判定手段とを具備
したことを特徴としている。
【0037】この請求項6記載の発明では、ガスタービ
ン起動中に燃焼器が失火した場合に、失火した燃焼器の
下流に相当する排ガス温度が空気圧縮機吐出空気温度相
当に低下するため、起動中の排ガス温度最低値と空気圧
縮機吐出空気温度の偏差が小さくなったことを検出す
る。そしてこの温度偏差が小さくなったことを示す信号
と警報指令との論理積をとった結果で異常を検出する。
【0038】すなわち、ガスタービン起動中の排ガス温
度最低値と空気圧縮機吐出空気温度の偏差信号と警報指
令とを基に燃焼器の異常を監視するので、ガスタービン
着火から暖機移行時の燃焼器の失火が早期に検出でき、
しかも警報の信頼性を向上することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0040】図1は本発明に係る第1実施形態のガスタ
ービン燃焼監視装置の構成を示す図、図2はタービン速
度/排ガス温度許容偏差バイアスの関係を示す図であ
る。
【0041】図1において、1はガスタービン発電機の
空気圧縮機であり、大気中より吸気ダクト1aから流入
した空気を圧縮する。2は燃焼器であり、供給された燃
料を内部の複数のノズルから噴射して圧縮空気と混合し
て点火し燃焼させて高温(1000゜C以上)の燃焼ガスを
発生する。3はタービンであり、燃焼器2で発生された
高温の燃焼ガスによって駆動し回転軸3aを回転させ
る。4は燃料流量調整弁であり、燃料流量指令S11に
基づき燃料の流量を調整し燃焼器2へ供給する。5は排
気ダクトであり、タービン3を通過し仕事を終えた排気
ガスを排出するものである。6は排ガス温度検出器(排
ガス温度センサ)であり、排気ダクト5内に複数点在し
て例えば環状などに配置され、排気ダクト5内の比較的
低温(500゜C程度)の各部位の温度を検出(測定)す
る。7は空気圧縮機吐出温度検出器(空気温度センサ)
であり、空気圧縮機1から吐出する圧縮空気の温度を検
出(測定)する。8は排ガス温度平均値演算器であり、
排ガス温度センサ6で得られた各排ガス温度の平均値を
算出する。9は排ガス温度許容偏差演算器であり、空気
温度センサ7で得られた空気圧縮機1から吐出される圧
縮空気の温度信号S27を基に関数演算を行い排ガス温
度の許容偏差信号S4を算出する。10は排ガス温度
(最大−最小)偏差演算器であり、複数の排ガス温度セ
ンサ6で得られた排ガス温度のうち最大と最小との偏差
を算出し排ガス温度偏差信号S1を出力する。11は第
1のバイアス値出力手段としての動的温度許容偏差バイ
アス設定器であり、ガスタービンの運転状態が例えば定
常運転時から負荷を変化させる際などの動的な状態(負
荷変化中など)に対応する第1のバイアス値としての温
度許容偏差バイアスが設定されており、そのときに応じ
た温度許容偏差バイアス値を出力する。12は第2のバ
イアス値出力手段としての静的温度許容偏差バイアス設
定器であり、ガスタービンの運転状態が過渡期を過ぎ、
定常運転状態になったときなどの静的状態に対応する第
2のバイアス値としての温度許容偏差バイアスが設定さ
れており、そのときに応じた温度許容偏差バイアス値を
出力する。13は加算器であり、ガスタービンの運転状
態に応じて出力された温度許容偏差信号S3と、排ガス
温度許容偏差演算器9から出力された排ガス温度の許容
偏差信号S4とを加算し、バイアス値を含む許容温度偏
差信号(バイアス許容温度偏差信号)S2を出力する。
14は警報指令出力手段としての比較器であり、排ガス
温度偏差(最大−最小)演算器10から出力された排ガ
ス温度偏差信号S1とバイアス許容温度偏差信号S2と
を比較して、S1>S2であれば、排ガス温度偏差
「大」を示すロジック信号を出力する。21はガスター
ビン速度検出器(GT速度センサ)であり、回転軸3a付
近に配置され、タービン3の回転速度を検出してガスタ
ービン速度検出信号(GT速度検出信号)S21を出力す
る。22は第1のバイアス値出力手段としての温度許容
偏差バイアス発生器であり、GT速度検出信号S21を基
に関数演算を行い、第3のバイアス値としての所定の特
性のバイアス値S3を出力する。この実施形態では、図
2に示すように、バイアス値S3は、ガスタービン着火
から極わずかな時間の暖機までは最大値となり、それか
ら一定の傾斜で低くなる特定を有するものである。23
は切換スイッチであり、起動スイッチと連動して、ガス
タービン起動時には温度許容偏差バイアス発生器22側
(GT起動中側)を選択し、定常運転に入ると、タービン
3の負荷状態に応じて動的温度許容偏差バイアス設定器
11または静的温度許容偏差バイアス設定器12のいず
れか一方を選択する。
【0042】続いて、この第1実施形態のガスタービン
燃焼監視装置の動作を説明する。
【0043】このガスタービン燃焼監視装置の場合、ガ
スタービン発電機を起動する際、オペレータが起動スイ
ッチをオンするが、この起動スイッチと連動して、切換
スイッチ23がGT起動中側に切換えられる共に、静的許
容温度偏差バイアス設定器12に接続されているスイッ
チがオフされる。
【0044】一方、起動スイッチがオンされたことで、
燃焼器2が着火されて、燃焼ガスがタービン3へ供給さ
れてタービン3が回転を始める。
【0045】すると、その回転軸3a付近に配置された
GT速度センサ21からGT速度検出信号S21が出力さ
れ、温度許容偏差バイアス発生器22に入力される。こ
の温度許容偏差バイアス発生器22では、入力されたGT
速度検出信号S21の変化に応じて所定の関数式で演算
を行い、得られた温度許容偏差バイアス値を、第3のバ
イアス信号として切換スイッチ23へ出力する。切換ス
イッチ23からは、第3のバイアス信号がそのまま温度
許容偏差バイアス信号S3として加算器13へ出力され
る。
【0046】加算器13では、入力された温度許容偏差
バイアス信号S3と、温度許容偏差演算器9からの信号
(排ガス温度許容偏差信号)S4とが加算されてバイア
ス値を含む許容温度偏差信号S2とされて判定器14へ
出力される。
【0047】判定器14では、このバイアス値を含む許
容温度偏差信号S2と排ガス温度(最大−最小値)偏差
演算器10からの排ガス温度偏差信号S1とが比較され
て、S1>S2であれば、正常時よりも排ガス温度偏差
が「大」であることを示すロジック出力(警報指令やト
リップ信号)D1を出力し、燃焼器2の異常を例えば警
報ベル、警報ランプおよび警報モニターなどの警報通知
手段やトリップ回路などの非常停止手段などへ通知す
る。
【0048】一方、S1>S2でなければ、判定器14
は監視を継続する。
【0049】そして、ガスタービン発電機の運転状態が
静的運転状態、つまり定常運転に入ると、切換スイッチ
23が静的温度許容偏差バイアス設定器12側に切り換
えられて、静的温度許容偏差バイアス設定器12からの
出力信号で温度許容偏差バイアスS3がほぼ 0℃となる
ような変化率に戻される。
【0050】また定常運転に入ってからタービン3の負
荷を変化させる場合は、切換スイッチ23が動的温度許
容偏差バイアス設定器11側に切り換えられて、従来通
りの監視動作となる。
【0051】上記各信号は、図2に示すような特性で表
すことができる。
【0052】この図において、S3は温度許容偏差バイ
アス発生器22から出力されるバイアス値、S1aは正
常燃焼時の排ガス温度偏差値、S1bは燃焼異常時の排
ガス温度偏差値、S2は加算器13で加算されたいずれ
かのバイアスを含む排ガス温度偏差値である。
【0053】この図2から、ガスタービン着火から暖機
にかけては、燃焼器2の燃焼状態が不安定な状態になっ
ているので、温度許容偏差バイアス設定器22から出力
されるバイアス信号S3は最大値に設定され、その後、
タービン3の回転が徐々に上昇するに連れてバイアス信
号S3は一定の傾斜で定格回転数に移行するまで小さく
なり、定格回転数に移行すると、燃焼状態が安定してく
るので、切換スイッチ23が静的温度許容偏差バイアス
設定器12側に切り換えられて、静的温度許容偏差バイ
アス設定器12からの出力が温度許容偏差バイアスS3
となり、バイアスがほぼ 0℃となるような変化率に戻さ
れる。
【0054】このようにこの第1実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置によれば、従来の動的温度許容偏差バイ
アス設定器11、静的温度許容偏差バイアス設定器12
の他に、タービン3の起動中にGT速度センサ21によっ
て検出されたGT速度検出信号S21を基に関数演算を行
って第3のバイアス信号を出力する温度許容偏差バイア
ス発生器22を新たに加えたことで、ガスタービン着火
時から定格回転数に至るまでに常に燃焼器2の燃焼状態
が的確に監視され、燃焼異常が検出できるようになる。
例えばガスタービン発電機着火時の燃焼器2の未着火、
着火から暖機移行時の失火、暖機完了後の速度上昇時の
失火など、それぞれの燃焼状態に応じて燃焼器2の燃焼
異常を早期に発見でき、タービン3の損傷に至る事故を
未然に防止することができる。
【0055】次に、本発明の第2実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置について説明する。図3は本発明の第2
実施形態のガスタービン燃焼監視装置の構成を示す図で
ある。なおこの第2実施形態のガスタービン燃焼監視装
置の構成は、第1実施形態の構成に新たな構成を追加し
たものであり、図中、図1の構成と同一の構成について
は同一の符号を付しその説明は省略する。
【0056】図3において、31は排ガス温度最大値検
出器であり、複数の排ガス温度センサ6により検出(測
定)された中の最大値を検出する。32は排ガス温度レ
べル検出器であり、予め正常時の排ガス温度の最大値が
設定されており、入力された排ガス温度の最大値と正常
時の値とを比較して、正常時に比べて低いことを検出し
て排ガス温度「低」を示すロジック信号D2を出力す
る。33は判定手段としての論理積演算器であり、ロジ
ック信号D2と第1実施形態で得られた警報指令D1と
が入力され、互いの論理積をとってロジック信号(警報
信号)D3を上記警報通知手段や非常停止手段などへ出
力する。
【0057】この場合、ガスタービン着火時に、排気ダ
クト5内の複数の排ガス温度センサ6により検出(測
定)された複数の排ガス温度の検出信号S25が排ガス
温度最大値検出器31に入力される。
【0058】排ガス温度最大値検出器31では、複数の
排ガス温度検出信号S25の中で、温度上昇の最大値の
ものが検出され、排ガス温度レべル検出器32に出力さ
れる。 排ガス温度レべル検出器32では、入力された
最大値の排ガス温度検出信号S25と予め設定されてい
る正常時の値とが比較されて、着火時の排ガス温度上昇
の最大値が正常時の値に比べて低い場合、排ガス温度
「低」を示すロジック信号D2を出力し、このロジック
信号D2は論理積演算器33に入力される。
【0059】論理積演算器33では、入力されたロジッ
ク信号D2と、第1実施形態で示した警報指令D1との
論理積がとられて、例えば警報通知手段などへロジック
信号(警報信号)D3を出力し、これにより警報通知手
段によって燃焼器2の異常がオペレータへ報知される。
【0060】このようにこの第2実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置によれば、ガスタービン着火時における
排ガス温度の最大値と正常時の値を比較して排ガス温度
の最大値が正常時の値に比べて低い場合にロジック信号
D2を出力し、このロジック信号D2と警報指令D1と
の論理積をとることで、実際の測定値が排ガス温度許容
偏差値から外れただけで不用意に警報が発せられたり、
トリップ信号で発電が停止することなくなり、警報の信
頼性を向上することができる。
【0061】次に、本発明の第3実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置について説明する。図4は本発明の第3
実施形態のガスタービン燃焼監視装置の構成を示す図で
ある。なおこの第3実施形態のガスタービン燃焼監視装
置の構成は、第1実施形態の構成に新たな構成を追加し
たものであり、図中、図1の構成と同一の構成について
は同一の符号を付しその説明は省略する。
【0062】図4において、41は排ガス温度変化率検
出器であり、排ガス温度平均値演算器8から順次入力さ
れる排ガス温度の平均値を示す信号S23から、温度の
変化率、この場合、起動時であるので温度上昇率を算出
し、算出した排ガス温度上昇率と予め設定されている正
常時の値とを比較して、排ガス温度上昇率が正常時に比
べて低いことを検出して上昇率「低」を示すロジック信
号D2を論理積演算器33へ出力する。
【0063】この場合、ガスタービンが着火されると、
排気ダクト5内の複数の排ガス温度センサ6により検出
(測定)された複数の排ガス温度の検出信号S25が排
ガス温度平均値演算器8に入力される。
【0064】排ガス温度平均値演算器8では、排ガス温
度の平均値が算出されて、その信号(排ガス温度平均値
信号)S23がガスタービン着火から暖機移行時まで、
順次排ガス温度変化率検出器41に入力される。
【0065】排ガス温度変化率検出器41では、ガスタ
ービン着火から暖機移行時までの排ガス温度上昇率が算
出される。そして算出された排ガス温度上昇率と予め設
定されている正常時の排ガス温度上昇率の値とが比較さ
れる。ここで、例えば排ガス温度上昇率が正常時の値に
比べて低い場合、排ガス温度変化率検出器41からロジ
ック信号D2が論理積演算器33へ出力される。
【0066】論理積演算器33では、入力されたロジッ
ク信号D2と警報指令D1との論理積がとられて、例え
ば警報通知手段などへロジック信号(警報信号)D3を
出力し、これにより警報通知手段によって燃焼器2の異
常がオペレータへ報知される。 このようにこの第3実
施形態のガスタービン燃焼監視装置によれば、ガスター
ビン着火から暖機移行時までの排ガス温度の上昇率を算
出し、正常時の値を比較して排ガス温度の上昇率が正常
時の値に比べて低い場合にロジック信号D2を出力し、
このロジック信号D2と警報指令D1との論理積をとる
ことで、実際の測定値が排ガス温度許容偏差値から外れ
ただけで不用意に警報が発せられたり、トリップ信号で
発電が停止することなくなり、警報の信頼性を向上する
ことができる。
【0067】次に、本発明の第4実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置について説明する。図5は本発明の第4
実施形態のガスタービン燃焼監視装置の構成を示す図で
ある。なおこの第4実施形態のガスタービン燃焼監視装
置の構成は、第1実施形態の構成に新たな構成を追加し
たものであり、図中、図1の構成と同一の構成について
は同一の符号を付しその説明は省略する。
【0068】図5において、51は燃料流量指令変化率
検出器であり、速度制御中の燃料流量指令S11が順次
入力されてそれを基に燃料流量指令の増加率を算出し、
算出した増加率の値と予め設定されている正常時の増加
率の値と比較し、速度制御中の燃料流量指令S11の増
加率が正常時の値に比べて高いことを検出してロジック
信号D2を論理積演算器33へ出力する。
【0069】この場合、ガスタービン速度制御中の燃料
流量指令信号S11が燃料流量指令変化率検出器51に
順次入力されると、燃料流量指令変化率検出器51で
は、それを基に燃料流量指令S11の増加率が算出され
る。そして、算出された増加率の値と予め設定されてい
る正常時の増加率の値とが比較される。ここで、例えば
速度制御中の燃料流量指令S11の増加率が正常時の値
に比べて高い場合、ロジック信号D2が論理積演算器3
3へ出力される。
【0070】論理積演算器33では、速度制御中の燃料
流量指令増加率高のロジック信号D2と排ガス温度偏差
「大」を示す警報指令D1との論理積がとられて、例え
ば警報通知手段などへロジック信号(警報信号)D3を
出力し、これにより警報通知手段によって燃焼器2の異
常が報知される。
【0071】このようにこの第4実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置によれば、ガスタービン速度制御中の燃
料流量指令S11の増加率と正常時の値を比較して燃料
流量指令S11の増加率が正常時の値に比べて高い場合
にロジック信号D2を出力し、このロジック信号D2と
警報指令D1との論理積をとることで、実際の測定値が
排ガス温度許容偏差値から外れただけで不用意に警報が
発せられたり、トリップ信号で発電が停止することなく
なり、警報の信頼性を向上することができる。
【0072】次に、本発明の第5実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置について説明する。図6は本発明の第5
実施形態のガスタービン燃焼監視装置の構成を示す図で
ある。なおこの第5実施形態のガスタービン燃焼監視装
置の構成は、第1実施形態の構成に新たな構成を追加し
たものであり、図中、図1の構成と同一の構成について
は同一の符号を付しその説明は省略する。
【0073】図6において、61は排ガス温度最低値検
出器であり、複数の排ガス温度センサ6により検出(測
定)された中の最低値を検出する。62は減算器であ
り、排ガス温度最低値検出器61からの最低値の排ガス
温度と、空気温度センサ7で得られた空気圧縮機1から
吐出される圧縮空気の温度とを減算して互いの温度偏差
を求め出力する。63は温度偏差レべル検出器であり、
予め正常時の温度偏差値が設定されており、減算器62
から入力された温度偏差の値と正常時の値とを比較し
て、正常時に比べて小さいことを検出して排ガス温度
「小」を示すロジック信号D2を論理積演算器33へ出
力する。
【0074】この場合、ガスタービン着火時に、排気ダ
クト5内の複数の排ガス温度センサ6により検出(測
定)された複数の排ガス温度の検出信号S25が排ガス
温度最低値検出器61に入力される。
【0075】排ガス温度最低値検出器61では、複数の
排ガス温度検出信号S25の中で、温度の最低値のもの
が検出されて減算器62に出力される。減算器27に
は、最低値の排ガス温度と、空気温度センサ7で検出さ
れた空気圧縮機吐出空気温度信号S26が入力される。
【0076】減算器27では、ガスタービン起動中の最
低値の排ガス温度から、空気圧縮機1から吐出された空
気温度が差し引かれて互いの温度偏差が算出され、算出
された温度偏差信号S28が温度偏差レべル検出器63
に入力される。
【0077】この温度偏差レべル検出器63では、起動
中の温度偏差と予め設定されている正常時の値とが比較
される。ここで起動中の温度偏差が正常時に比べて小さ
い場合、温度偏差「小」を示すロジック信号D2を出力
し、このロジック信号D2は論理積演算器33に入力さ
れる。
【0078】論理積演算器33では、入力されたロジッ
ク信号D2と、第1実施形態で示した警報指令D1との
論理積がとられて、例えば警報通知手段などへロジック
信号(警報信号)D3を出力し、これにより警報通知手
段によって燃焼器2の異常がオペレータへ報知される。
【0079】このようにこの第5実施形態のガスタービ
ン燃焼監視装置によれば、ガスタービン着火時における
排ガス温度の最低値から、空気圧縮機1から吐出された
空気温度を差し引き互いの温度偏差を求め、この温度偏
差と正常時の値とを比較してガスタービン起動中の温度
偏差が正常時の値に比べて小さい場合にロジック信号D
2を出力し、このロジック信号D2と警報指令D1との
論理積をとることで、実際の測定値が排ガス温度許容偏
差値から外れただけて不用意に警報が発せられたり、ト
リップ信号で発電が停止することなくなり、警報の信頼
性を向上することができる。
【0080】なお上記第2〜第5各実施形態では、警報
指令D1とロジック信号D2との論理積をとって警報信
号D3を出力したが、本発明は論理積演算器33だけに
限定されるものてはなく、ソフト的な判定手段であって
もよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、負
荷変化中や定常運転中のときの他、起動中にタービンの
回転速度の変化に応じてバイアス値を出力する第3のバ
イアス値出力手段(排ガス温度許容偏差バイアス発生手
段)を設けたので、燃焼器を点火してからタービンが定
格回転(静的運転状態)に至までの燃焼器の燃焼状態を
的確に監視できるようになり、これによって燃焼異常を
早期に発見できるようになり、不具合を未然に防止する
ことができる。
【0082】また燃焼異常として出力される警報指令に
対して、排ガス温度や燃料流量指令などのレベルや変化
率などを加味することにより、警報の信頼性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のガスタービン燃焼
監視装置の構成を示す図。
【図2】タービン速度/排ガス温度許容偏差バイアスの
関係図。
【図3】本発明に係る第2実施形態のガスタービン燃焼
監視装置の構成を示す図。
【図4】本発明に係る第3実施形態のガスタービン燃焼
監視装置の構成を示す図。
【図5】本発明に係る第4実施形態のガスタービン燃焼
監視装置の構成を示す図。
【図6】本発明に係る第5実施形態のガスタービン燃焼
監視装置の構成を示す図。
【図7】従来のガスタービン燃焼監視装置を示す図。
【符号の説明】
1…空気圧縮機、2…燃焼器、3…タービン、4…燃料
流量調節弁、5…排気ダクト、6…排ガス温度センサ、
7…空気圧縮機吐出温度センサ、8…排ガス温度平均値
演算器、9…許容温度偏差演算器、10…排ガス温度
(最大−最低)偏差演算器、11…動的許容温度偏差バ
イアス設定器、12…静的許容温度偏差バイアス設定
器、13…加算器、14…判定器、21…GT速度セン
サ、22…温度許容偏差バイアス発生器、23…切換ス
イッチ、31…排ガス温度最大値検出器、32…排ガス
温度レベル検出器、33…論理積演算器、41…排ガス
温度変化率検出器、51…燃料流量指令変化率検出器、
61…排ガス温度最低値検出器、62…減算器、63…
温度偏差レベル検出器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起動スイッチがオンされたことで大気中
    の空気を空気圧縮機で圧縮し燃焼器に吐出すると共に、
    燃料流量指令によって燃料を燃料流量調整弁から前記燃
    焼器に供給し、前記燃焼器内で燃料を燃焼させて得た燃
    焼ガスでタービンを回転させ、前記燃焼ガスは排気ダク
    トを通じて排気するガスタービン発電機を監視するガス
    タービン燃焼監視装置において、 前記タービンの負荷変化中に、第1のバイアス値を出力
    するよう予め設定された第1のバイアス値出力手段と、 前記タービンの負荷が変化しない定常運転中に、第2の
    バイアス値を出力するよう予め設定された第2のバイア
    ス値出力手段と、 前記タービン起動中に、前記タービンの回転速度の変化
    に応じた第3のバイアス値を出力する第3のバイアス値
    出力手段と、 前記起動スイッチに連動して前記燃焼器の燃焼開始から
    定常運転に至るまでの間、前記第3のバイアス値出力手
    段を選択すると共に、定常運転に入ると、負荷状態に応
    じて前記第1または第2のバイアス値出力手段のいずれ
    か一方を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたバイアス値出力手段の出
    力と排ガス温度の許容偏差値とを加算して前記燃焼器を
    監視する監視手段とを具備したことを特徴とするガスタ
    ービン燃焼監視装置。
  2. 【請求項2】 起動スイッチがオンされたことで大気中
    の空気を空気圧縮機で圧縮し燃焼器に吐出すると共に、
    燃料流量指令によって燃料を燃料流量調整弁から前記燃
    焼器に供給し、前記燃焼器内で燃料を燃焼させて得た燃
    焼ガスでタービンを回転させ、燃焼ガスは排気ダクトを
    通じて排気するガスタービン発電機を監視するガスター
    ビン燃焼監視装置において、 前記空気圧縮機の吐出空気温度を検出する吐出空気温度
    検出手段と、 前記排気ダクト内に複数配置され、前記排気ダクト内の
    各部位の排ガス温度を測定する排ガス温度測定手段と、 前記タービンの回転速度を検出し速度信号を出力するタ
    ービン速度検出手段と、 前記複数の排ガス温度検出器
    にて測定された排ガス温度の平均値または中間値を算出
    する排ガス温度平均値演算手段と、 前記排ガス温度平均値演算手段により算出された排ガス
    温度の平均値または中間値と、前記吐出空気温度検出手
    段により検出された空気圧縮機の吐出空気温度とから、
    排ガス温度の許容偏差を演算する排ガス温度許容偏差演
    算手段と、 前記複数の排ガス温度検出器にて測定された中で最大と
    最小の排ガス温度の偏差を演算する排ガス温度偏差最大
    /最小演算手段と、 前記タービン速度検出手段から出力されたタービンの速
    度信号を基に、前記排ガス温度の許容偏差に対するバイ
    アスを発生する排ガス温度許容偏差バイアス発生手段
    と、 前記タービンの負荷が変化するときに対応して予め所定
    の動的バイアス値が設定された動的バイアス設定手段
    と、 定常運転時、前記タービンの負荷が変化しないときに対
    応して予め所定の静的バイアス値が設定された静的バイ
    アス設定手段と、 前記静的バイアス設定手段と前動的バイアス設定手段と
    前記排ガス温度許容偏差バイアス発生手段とが接続さ
    れ、前記起動スイッチに連動して前記燃焼器の燃焼開始
    から定常運転に至るまでの間、前記排ガス温度許容偏差
    バイアス発生手段の出力を選択すると共に、定常運転に
    入ると、負荷状態に応じて前記静的または動的バイアス
    設定手段のいずれか一方を選択する選択手段と、 前記排ガス温度許容偏差演算手段により演算された排ガ
    ス温度許容偏差と、前記選択手段により選択された排ガ
    ス温度許容偏差バイアスとを加算する加算手段と、 前記加算手段により加算されて得られたバイアスを含む
    排ガス温度許容偏差の値と、前記排ガス温度偏差最大/
    最小演算手段により演算された最大/最小の温度偏差と
    を比較し、最大/最小の排ガス温度偏差の方が大きい場
    合、前記燃焼器の燃焼異常を報知するための警報指令を
    出力する警報指令出力手段とを具備したことを特徴とす
    るガスタービン燃焼監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガスタービン燃焼監視装
    置において、 前記起動スイッチがオンされ前記燃焼器が着火されたと
    きに、前記複数の排ガス温度検出器にて測定された中で
    最大値の排ガス温度を検出する排ガス温度最大値検出手
    段と、 前記排ガス温度最大値検出手段により検出された最大値
    の排ガス温度と予め設定されている正常時の値とを比較
    して排ガス温度の最大値が正常時よりも低くなってとき
    に異常を示す信号を出力する排ガス温度レベル検出手段
    と、 前記排ガス温度レベル検出手段から出力された信号と前
    記警報指令出力手段から出力された警報指令とに基づい
    て、前記燃焼器の燃焼状態を判定する判定手段を具備し
    たことを特徴とする燃焼監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のガスタービン燃焼監視装
    置において、 前記排ガス温度平均値演算手段により、順次、算出され
    る排ガス温度の平均値または中間値から排ガス温度の変
    化率を算出し、算出した変化率が予め設定されている正
    常時の値よりも低くなったことが検出されたときに異常
    を示す信号を出力する変化率検出手段と、 前記変化率検出手段から出力された信号と前記警報指令
    出力手段から出力された警報指令とに基づいて、前記燃
    焼器の燃焼状態を判定する判定手段とを具備したことを
    特徴とするガスタービン燃焼監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のガスタービン燃焼監視装
    置において、 前記燃料流量指令信号の変化率を算出し、算出した変化
    率が予め設定されている正常時の値よりも高くなったこ
    とが検出されたときに異常を示す信号を出力する燃料流
    量指令変化率検出手段と、 前記燃料流量指令変化率検出手段から出力された信号と
    前記警報指令出力手段から出力された警報指令とに基づ
    いて、前記燃焼器の燃焼状態を判定する判定手段とを具
    備したことを特徴とするガスタービン燃焼監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のガスタービン燃焼監視装
    置において、 前記複数の排ガス温度検出器にて測定された中で最低値
    の排ガス温度を検出する排ガス温度最低値検出手段と、 前記排ガス温度検出手段により検出された最低値の排ガ
    ス温度から前記吐出空気温度検出手段により検出された
    空気圧縮機の吐出空気温度を差し引く減算手段と、 前記減算手段により減算されて得られた温度偏差と、予
    め設定されている正常時の値とを比較して温度偏差が正
    常時よりも小さくなったことが検出されたときに異常を
    示す信号を出力する温度偏差レベル検出手段と、 前記温度偏差レベル検出手段から出力された信号と前記
    警報指令出力手段から出力された警報指令とに基づい
    て、前記燃焼器の燃焼状態を判定する判定手段とを具備
    したことを特徴とするガスタービン燃焼監視装置。
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