JPH09250261A - 電気錠システム - Google Patents

電気錠システム

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JPH09250261A
JPH09250261A JP5778596A JP5778596A JPH09250261A JP H09250261 A JPH09250261 A JP H09250261A JP 5778596 A JP5778596 A JP 5778596A JP 5778596 A JP5778596 A JP 5778596A JP H09250261 A JPH09250261 A JP H09250261A
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健彦 佐藤
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Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気錠の駆動と、電気錠及び扉の状態モニタ
とを1系統の線路により扉外の1つの制御器で行う。 【解決手段】 2線式の線路17の一端側の扉7内に電気
錠6が接続され、線路17の他端側の扉7外に制御器2が
接続される。制御器2は、周波数f1の信号を発信する電
源11と、電源11と異なる周波数f2の信号を発信する電源
12と、電源11と線路17との間に設けた切替手段13と、電
気錠6及び扉7をモニタ検出するモニタ信号検出手段14
と、施錠又は解錠信号の入力時に電源12の信号と一緒に
電源11の信号が線路17に発信されるべく切替手段13を切
替制御する制御部15とを備えている。線路17には、電源
11の信号で駆動されるアクチュエータ22と、電気錠6及
び扉7の動作状態に応じて開閉するスイッチS2〜S4に接
続されて電源12の信号が供給される抵抗R1〜R3とを備え
た電気錠付加回路5が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、扉や引き戸など
の開閉体に取り付けられた電気錠への駆動電力の供給
と、電気錠の動作状態のモニタとを、異なる周波数の信
号により行う電気錠システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電気錠は、扉に取り付けられ、例えば扉
内又は扉外に設置されたスイッチ、テンキーなどの入力
器を操作して暗証番号を入力し、この入力された暗証番
号が予め制御器に設定されている暗証番号と一致したと
きに、制御器より制御信号を出力して施錠又は解錠が行
われるように構成されている。
【0003】尚、入力器としては、スイッチ、テンキー
の他、予め暗証番号が記憶されたカードをカードリーダ
で読み取り、この読み取った暗証番号を制御器で照合し
て一致したときに電気錠の施解錠が行われるものもあ
る。
【0004】ところで、電気錠を動作させる際には、電
気錠に駆動電力を供給する必要がある。この駆動電力の
供給方法としては、特開昭48−45399号、実開平
4−34370号に開示される電気錠装置が知られてい
る。これら電気錠装置は、何れも電磁誘導を利用して電
気錠に駆動電力を供給するものであり、その構成を図4
乃至図6にそれぞれ示す。
【0005】図4及び図5の電気錠装置では、電線を扉
枠側と扉側とに分離するべく、変圧器51を構成する継
鉄が一次コイル52側の継鉄53と二次コイル54側の
継鉄55とに2分されている。一次コイル52側の継鉄
53は、扉枠56に埋設されている。二次コイル54側
の継鉄55は、扉57の一次コイル52側の継鉄53に
対応する箇所に埋設されている。入力側となる一次コイ
ル52は、制御スイッチ58及び閉扉時に接点が閉とな
るマイクロスイッチ59を介して交流電源60に接続さ
れている。二次コイル54には、電気錠61のソレノイ
ドが電気的に接続されている。二次コイル54には、駆
動電流の供給確認用ランプ62が並列接続されている。
【0006】上記のように構成された電気錠装置では、
扉57を閉扉してマイクロスイッチ59の接点が閉とな
り、制御スイッチ58を閉じると、一次コイル52に通
電されて継鉄53が励磁される。そして、一次コイル5
2と対をなす二次コイル54に磁束が流れて二次コイル
54に電流が誘起される。この電流によりソレノイドが
励磁され、電気錠61が施錠される。これに対し、施錠
時に一次コイル52が通電されると、電気錠61が解錠
される。
【0007】図6の電気錠装置は、予め記憶されている
データと入力されたデータとが一致したときに解錠され
るべく扉71側に設けられた電気錠本体72と、枠側コ
ミニュケーションヘッド73が埋設された扉枠74側の
室内コントロールボックス75とを備えて概略構成され
ている。
【0008】室内コントロールボックス75は、所定周
波数の交番電流を生成して枠側コミニュケーションヘッ
ド73の電力供給用コイル76に供給する交流発振器7
7と、枠側コミニュケーションヘッド73内に設けられ
た通信用送受信コイル78及び通信線79を介してセン
タ側と連結される通信制御部80とを備えている。枠側
コミニュケーションヘッド73と対向する扉側コミニュ
ケーションヘッド81には、電力供給用コイル76と通
信用送受信コイル78に対向した位置に電力受信用コイ
ル82と通信用送受信コイル83とが設けられている。
電力受信用コイル82は、整流回路84及び抵抗85を
介して電気錠本体72の制御部86に所定の直流電源を
供給するバッテリ87に接続されている。
【0009】制御部86は、例えばキーカードを使用し
たシステムの場合、キーカードのデータを読み取り、予
め記録されたデータと照合して演算処理し、両データが
一致したときに、ソレノイドを駆動して電気錠を施錠又
は解錠している。又、制御部86は、通信用送受信コイ
ル78,83を介して通信制御部80との間でデータの
授受を行っている。
【0010】上記のように構成された電気錠装置では、
扉71が閉じられると、扉側コミニュケーションヘッド
81と枠側コミニュケーションヘッド73が対向し、電
力供給用コイル76から発振された交番電流が電力受信
用コイル82によって受信される。この受信された交番
電流は整流回路84で整流された後、バッテリ87に蓄
電されるとともに制御部86に供給される。
【0011】制御部86は、例えばキーカードに記録さ
れているデータを読み取り、その内容が予めメモリに記
録されているデータと一致したときに、ソレノイドを駆
動して電気錠を施錠又は解錠する。又、制御部86は、
自ら演算した結果と、センタ側から問い合わせがあった
ときの応答データを通信用送受信コイル78,83、通
信制御部80を介してセンタとの間で交信する。これに
より、センタ側で扉71の開閉状態の管理が行われ、扉
71が開放されているときは、センタ側からの問い合わ
せに対して所定の回答が無いことで開扉の検出がなされ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4及
び図5の電気錠装置では、交流電源60が配設された制
御側で電気錠61の動作状態を示すモニタ信号を得るこ
とが出来なかった。
【0013】すなわち、電気錠61のモニタ信号がとれ
ないことから、電気錠61が施錠、解錠の何れの状態に
あるのかを制御側から判断することが出来ず、制御とは
言えない。又、電気錠61の持つ特性上、施錠状態の確
認が必須であるのに対し、本質的に施錠の確認が出来な
かった。
【0014】又、制御対象となる電気錠61の構造に大
幅な制限がある。すなわち、電気錠61の動作状態をモ
ニタできないので、瞬時通電施解錠型の電気錠には使え
ない。無理に使えば、通電により施解錠どちらになるか
不定となり、電気錠としての機能が無くなる。このた
め、事実上、通電時のみ施錠となる電気錠に限定され
る。又、開扉時は通電出来ないので、通電時施錠型の電
気錠には使えるが、非通電施錠型の電気錠では、開扉の
まま施錠されるおそれがあり、信頼性に欠ける。
【0015】これに対し、図6の電気錠装置でも、以下
に示す問題点があった。すなわち、扉71内の電気錠本
体72に制御部86が設けられた構成なので、扉71内
に大型の電気回路が必要であった。このため、装置が大
型化し、施工性も悪く、高価となるばかりか、扉の構
造、デザイン的にもスペース上の制約を受けるという問
題があった。
【0016】又、扉71内の制御部86とは別に扉外に
も通信制御部80が設けられた構成なので、扉71外で
電気錠のモニタ及び制御を行うには、シリアルデータに
よる制御部86、80間での通信が必要となる。このた
め、電気錠の動作状態をモニタするには別経路が必要と
なり、電気錠駆動用のコイル(電力供給用コイル76、
電力受信用コイル82)と、モニタ用のコイル(通信用
送受信コイル78,83)とを備えた2系統の線路が必
要不可欠であった。
【0017】そこで、本発明は上記の事情に鑑み、電気
錠の駆動と、電気錠及び開閉体の状態モニタとが1系統
の線路により開閉体外の1つの制御器で行える電気錠シ
ステムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による請求項1の電気錠システムは、動作状
態に応じたモニタ信号を発生するモニタ信号発生手段2
6を備えた電気錠6が開閉体7に設けられて2線式の線
路17の一端側に接続され、前記電気錠を制御するため
の信号を出力する制御器2が前記線路の他端側に接続さ
れた電気錠システムにおいて、前記制御器は、前記線路
に対して所定周波数の駆動信号を発信する駆動用交流電
源11と、前記線路に対して駆動用交流電源とは異なる
周波数のモニタ信号を発信するモニタ用交流電源12
と、前記駆動用交流電源と前記線路との間に設けられた
切替手段13と、前記線路上の前記モニタ用交流電源に
よる前記モニタ信号発生手段のモニタ信号に基づいて前
記電気錠の動作状態をモニタ検出するモニタ信号検出手
段14と、前記電気錠を施錠又は解錠するための信号が
入力されたときに前記駆動用交流電源による駆動信号が
前記線路に発信されるように前記切替手段を切替制御す
る制御手段15とを含んで前記開閉体外に設けられ、前
記線路には、前記駆動用交流電源による周波数の駆動信
号で前記電気錠を駆動し、前記モニタ信号を発生させる
ための駆動源として前記モニタ用交流電源による周波数
のモニタ信号を前記モニタ信号発生手段に供給する電気
錠付加回路5が設けられていることを特徴としている。
【0019】請求項2の電気錠システムは、請求項1の
電気錠システムにおいて、前記制御器2と前記電気錠付
加回路5との間は、開閉体7外に設けられて前記駆動用
交流電源11及び前記モニタ用交流電源12からの信号
が供給される一次コイル4aと、前記開閉体が閉じられ
たときに前記一次コイルからの信号を受信するべく該一
次コイルに対向して前記開閉体内に設けられた二次コイ
ル4bとを備えた電磁結合器4により接続されている。
【0020】請求項1又は2の電気錠システムにおい
て、前記モニタ信号発生手段26は、前記電気錠6の施
解錠、前記開閉体7の開閉によるそれぞれの動作状態に
応じて開閉される複数のスイッチS2〜S4を有したス
イッチ手段23と、異なる値に設定されて該スイッチ手
段の各々のスイッチに接続された抵抗R1〜R3とを備
えた構成としてもよい。
【0021】請求項4の電気錠システムは、請求項3の
電気錠システムにおいて、前記モニタ信号検出手段14
が、前記モニタ用交流電源12からのモニタ信号のみを
通過させるモニタ信号検出用フィルタ18と、前記スイ
ッチ手段23において閉状態のスイッチに対応する抵抗
を負荷として該モニタ信号検出用フィルタを通過したモ
ニタ信号による電圧値と予め設定された基準電圧値とを
比較し、その差分電圧から前記電気錠6及び開閉体7の
動作状態を示すモニタ信号を得る比較器19とを備えて
いる。
【0022】請求項2の電気錠システムにおいて、前記
電気錠付加回路5は、前記電磁結合器4と前記電気錠6
の一方又は両方に着脱可能な別体構成としてもよい。
【0023】上記構成による電気錠システムでは、例え
ば扉枠、室内外、扉近傍の壁面などの開閉体7の外に設
けられた制御器2が2線式の線路17を介して開閉体7
内の電気錠6に接続される。制御器2におけるモニタ用
交流電源12は、電磁結合器4の一次コイル4aに対し
て常時駆動電流を発信している。この駆動電流は電磁結
合器4の二次コイル4bに誘起され、モニタ用フィルタ
5bを介してモニタ信号発生手段26に供給される。モ
ニタ信号発生手段26は、電気錠6、開閉体7の動作状
態に応じてスイッチS2〜S4の開閉がなされる。例え
ば閉扉で施錠状態にあれば、施錠モニタ用スイッチS2
と閉扉モニタ用スイッチS4とが閉じる。
【0024】制御器2におけるモニタ信号検出手段14
は、モニタ用交流電源12からのモニタ信号のみをモニ
タ信号検出用フィルタ18より通過させ、スイッチ手段
23の閉状態にあるスイッチS2,S4に対応する抵抗
R1,R3を負荷としてモニタ信号検出用フィルタ18
を通過したモニタ信号による電圧値E1と予め設定され
た基準電圧値E2とを比較器19で比較し、その差分電
圧から電気錠6及び開閉体7の動作状態を示すモニタ信
号を得る。
【0025】制御器2における制御手段15は、例えば
電気錠6を解錠するための信号が入力されると、モニタ
用交流電源12のモニタ信号と異なる周波数の駆動信号
が駆動用交流電源11から線路17に発信されるように
切替手段13を切替制御する。この駆動用交流電源11
の駆動信号は、周波数の異なるモニタ用交流電源12の
モニタ信号と一緒に電磁結合器4に供給される。そし
て、駆動用交流電源11の駆動信号により電気錠6が解
錠される。又、モニタ用交流電源12のモニタ信号がモ
ニタ信号発生手段26に供給され、電気錠6が動作状態
に応じてスイッチS2〜S4の開閉がなされる。例えば
電気錠6が解錠されると、解錠モニタ用スイッチS3の
みが閉じる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電気錠システ
ムのブロック図であり、電気錠システムは、入力器1、
制御器2、表示器3、電磁結合器4、電気錠付加回路
5、電気錠6を備えて概略構成されている。
【0027】入力器1は、扉7の外、例えば扉枠、室内
外、扉7近傍の壁面などに設けられ、制御器2に電気的
に配線されている。入力器1は、電気錠6を施錠又は解
錠する際に直接操作者によって操作されるもので、例え
ばスイッチ、テンキー、カードリーダなどで構成され
る。
【0028】具体的には、入力器1がスイッチやテンキ
ーで構成される場合、スイッチやテンキーを操作するこ
とにより、電気錠6を施錠又は解錠するためのデータ、
例えば暗証番号が入力される。又、入力器1がカードリ
ーダで構成される場合には、電気錠6の施錠又は解錠を
許可するためのデータ、例えば暗証番号が予め記憶され
たカードが挿入されると、このカードのデータをカード
リーダで読み取る。この入力器1によるデータは、電気
錠6を施錠又は解錠するための入力信号として制御器2
に入力される。
【0029】制御器2は、扉7の外、例えば扉枠、室内
外、扉7近傍の壁面などに設けられ、駆動用交流電源1
1、モニタ用交流電源12、切替手段13、モニタ信号
検出手段14、制御部15を備えている。制御器2で
は、電気錠6の施錠、解錠及び扉7の開閉についての状
態モニタを常時行いつつ、電気錠6を施錠又は解錠する
ための入力器1によるデータ入力の有無を判断し、この
判断結果により切替手段13を開閉して電気錠6に対す
る駆動用電圧の供給を制御している。
【0030】駆動用交流電源11は、例えば平衡ケーブ
ルや同軸ケーブルによる2線式の第1の線路16によ
り、一方の出力端11aが切替手段13を介してモニタ
用交流電源12の一方の出力端12aに、他方の出力端
11bがモニタ用交流電源12の他方の出力端12bに
それぞれ接続されている。第1の線路16は、例えば平
衡ケーブルや同軸ケーブルによる2線式の第2の線路1
7を介して電磁結合器4に接続されている。駆動用交流
電源11は、不図示の室内配線により供給される100
Vの交流電源を元にして後述する電気錠6のアクチュエ
ータ22を駆動するための周波数f1の駆動電流を第1
の線路16に発信している。
【0031】モニタ用交流電源12は、後述する電気錠
6のモニタ用スイッチ23を介してモニタ信号を取り出
すべく、不図示の室内配線により供給される100Vの
交流電源を元にして駆動用交流電源11とは異なる周波
数f2のモニタ電流を第1の線路16及び第2の線路1
7を介して常時電磁結合器4に発信している。
【0032】切替手段13は、駆動用交流電源11の一
方の出力端11aと、第1の線路16と第2の線路17
との接続点P1との間に介挿されたスイッチS1で構成
されている。この切替手段13は、後述する制御部15
の切替制御手段15cより切替信号が入力しているとき
にスイッチS1が閉状態に切替え制御される。切替手段
13のスイッチS1が閉状態に切り替わると、駆動用交
流電源11からの駆動電流がモニタ用交流電源12のモ
ニタ電流とともに第1の線路16及び第2の線路17を
介して電磁結合器4に発信される。
【0033】モニタ信号検出手段14は、モニタ信号検
出用フィルタ18と比較器19を備えている。4端子回
路からなるモニタ信号検出用フィルタ18は、入力端子
18aが第2の線路17に接続され、出力端子18bが
比較器19に接続されている。モニタ信号検出用フィル
タ18は、第2の線路17に流れる交流電流のうち、モ
ニタ用交流電源12による周波数f2のモニタ電流のみ
を通過させている。尚、モニタ信号検出用フィルタ18
は、周波数f1の駆動電流を通過させないフィルタ特性
のものであってもよい。
【0034】比較器19は、モニタ用交流電源12の交
流電圧をモニタ信号検出用フィルタ18を通して電圧E
1として受け、予め設定された比較基準電圧E2と比較
し、その電圧差による比較結果をモニタ信号として制御
部15へ出力している。
【0035】制御部15は、照合判別手段15a、モニ
タ信号判別手段15b、切替制御手段15c、表示制御
手段15dを備えて構成されている。
【0036】照合判別手段15aは、扉7の施解錠を許
可するべく予め登録された照合用暗証番号と、入力器1
から入力された暗証番号とを照合し、一致したときのみ
一致信号を切替制御手段15c及び表示制御手段15d
に出力している。
【0037】モニタ信号判別手段15bは、比較器19
から入力される差分電圧によるモニタ信号から電気錠6
の施錠、解錠及び扉7の開閉状態を判別し、その結果を
判別信号として切替制御手段15c及び表示制御手段1
5dに出力している。
【0038】切替制御手段15cは、照合判別手段15
aからの一致信号と、モニタ信号判別手段15bからの
判別信号を入力として切替手段13のスイッチS1を開
閉制御している。すなわち、切替制御手段15cは、モ
ニタ信号判別手段15bから判別信号が入力している状
態で、照合判別手段15aから一致信号が入力されたと
きに、切替手段13に切替信号を出力してスイッチS1
を閉状態に切り替える。
【0039】表示制御手段15dは、照合判別手段15
aからの一致信号と、モニタ信号判別手段15bからの
判別信号に基づいて、電気錠6及び扉7の状態を表示す
るための表示制御信号を表示器3に出力している。
【0040】表示器3は、表示制御手段15dからの表
示制御信号に基づいて入力器1による暗証番号の照合結
果表示や電気錠6及び扉7の各種状態表示を行ってい
る。表示器3は、例えば暗証番号の照合結果、電気錠6
及び扉7の動作状態を点灯により表示するLED、暗証
番号の照合結果、電気錠6及び扉7の動作状態を文字情
報として表示する液晶などで構成される。例えば表示器
3をLEDで構成した場合には、照合用LED、施錠用
LED、解錠用LED、閉扉用LEDが設けられる。
【0041】そして、表示制御手段15dから入力され
る表示制御信号が「照合一致」を示すときには照合用L
EDが、「施錠」を示すときには施錠用LEDが、「解
錠」を示すときには解錠用LEDが、「閉扉」を示すと
きには閉扉用LEDがそれぞれ点灯する。又、表示器3
が液晶で構成される場合には、表示制御信号が示す内容
に応じて「照合一致」、「施錠状態」、「解錠状態」、
「閉扉状態」のように、暗証番号の照合結果、電気錠6
及び扉7の動作状態を示す情報表示がなされる。
【0042】電磁結合器4は、扉7を境に分離して設け
られた一次コイル4aと二次コイル4bとを有してい
る。一次コイル4aは、扉7の外に位置する扉枠に埋設
されて第2の線路17に接続されている。二次コイル4
bは、出力端にコネクタ4Aが設けられ、扉7が閉めら
れた状態で一次コイル4aに対向した位置の扉7内に埋
設されている。
【0043】電気錠付加回路5は、入力端にコネクタ5
Aが設けられたアダプタ構造となっている。電気錠付加
回路5は、出力端が電気錠6に予め配線された状態で、
コネクタ5Aが二次コイル4bのコネクタ4Aに着脱可
能に接続される。尚、電気錠付加回路5の出力端及び電
気錠6の入力端にもそれぞれコネクタを設け、着脱可能
に接続できる構成とすることもできる。これにより、電
磁結合器4と電気錠6との間に電気錠付加回路5を配設
する際の手間が省け、より施工性の向上が図れる。
【0044】電気錠付加回路5は、扉7内に設けられ、
駆動信号通過手段としての駆動用フィルタ5a、モニタ
信号通過手段としてのモニタ用フィルタ5b、負荷手段
としての負荷抵抗5cを備えて構成されている。
【0045】駆動用フィルタ5aは、入力端がコネクタ
5Aに接続され、出力端が後述する電気錠6のアクチュ
エータ22に接続されている。駆動用フィルタ5aは、
図2に示すように、例えばコイルL1とコンデンサC1
の並列回路からなり、電磁結合器4において一次コイル
4aから二次コイル4bに誘起された交流電流のうち、
後述する電気錠6のアクチュエータ22を駆動制御する
ための周波数f1の駆動電流のみを通過させている。
尚、駆動用フィルタ5aは、周波数f2のモニタ電流を
通過させないフィルタ特性のものであってもよい。
【0046】モニタ用フィルタ5bは、入力端が二次コ
イル4bと駆動用フィルタ5aとの間の例えば平衡ケー
ブルや同軸ケーブルによる線路21の一方に接続され、
出力端が後述する電気錠6のモニタ用スイッチ23に接
続されている。モニタ用フィルタ5bは、図2に示すよ
うに、例えばコイルL2とコンデンサC2の並列回路か
らなり、電磁結合器4において一次コイル4aから二次
コイル4bに誘起された交流電流のうち、電気錠6及び
扉7の状態をモニタするための周波数f2のモニタ電流
のみを後述する電気錠6のモニタ用スイッチ23へ通過
させている。尚、モニタ用フィルタ5bは、周波数f1
の駆動電流を通過させないフィルタ特性のものであって
もよい。
【0047】そして、電気錠付加回路5は、図2に示す
ように、駆動用フィルタ5aの出力端が整流回路24、
平滑コンデンサ25を介してアクチュエータ22に接続
され、アクチュエータ22を直流の駆動電流により駆動
する構成とされている。尚、アクチュエータ22が交流
の駆動電流により駆動される場合には、整流回路24と
平滑コンデンサ25が不要となる。
【0048】負荷抵抗5cは、一端が線路21の他方に
接続され、他端が後述するモニタ用スイッチ23に接続
されている。負荷抵抗5cは、後述する電気錠6のモニ
タ用スイッチ23の数に対応して各スイッチに接続され
る複数の抵抗Rを有しており、各抵抗Rの値はそれぞれ
異なる値に設定されている。図1及び図2の例では、抵
抗R1が電気錠6の施錠状態、抵抗R2が電気錠6の解
錠状態、抵抗R3が扉7の閉状態にそれぞれ対応してい
る。
【0049】電気錠6は、扉7内に設けられており、扉
枠側のストライクに対するラッチボルト(又はデッドボ
ルト)の移動を阻止又は解除する例えばソレノイド、モ
ータなどのアクチュエータ22と、電気錠6及び扉7の
動作状態(施錠、解錠、閉扉)を示すモニタ信号を発生
させるモニタ用スイッチ23とを備えている。
【0050】アクチュエータ22は、一端が駆動用フィ
ルタ5aの出力端に接続され、他端が線路21を介して
二次コイル4bに接続されている。アクチュエータ22
は、電磁結合器4の一次コイル4aから二次コイル4b
に誘起された電流のうち、駆動用フィルタ5aを通過し
た周波数f1の信号を駆動信号として駆動される。
【0051】モニタ用スイッチ23は、モニタ用フィル
タ5bと負荷抵抗5cとの間に接続されており、電気錠
6及び扉7の動作状態に応じて開閉が行われる複数のス
イッチを有している。図1の例において、モニタ用スイ
ッチ23は、モニタ用フィルタ5bに対して並列接続さ
れた施錠モニタ用スイッチS2、解錠モニタ用スイッチ
S3、閉扉モニタ用スイッチS4の3つのスイッチで構
成される。このモニタ用スイッチ23は、負荷抵抗5c
とにより、電気錠6及び扉7の動作状態に応じた信号を
発生するモニタ信号発生手段26を構成している。
【0052】施錠モニタ用スイッチS2は、例えばマイ
クロスイッチからなり、負荷抵抗5cの抵抗R1に直列
接続されている。施錠モニタ用スイッチS2は、電気錠
6が施錠状態のときに閉じられる。これにより、モニタ
用フィルタ5bを通過した周波数f2のモニタ電流が抵
抗R1に流れる。
【0053】解錠モニタ用スイッチS3は、例えばマイ
クロスイッチからなり、負荷抵抗5cの抵抗R2に直列
接続されている。解錠モニタ用スイッチS3は、電気錠
6が解錠状態のときに閉じられる。これにより、モニタ
用フィルタ5bを通過した周波数f2のモニタ電流が抵
抗R2に流れる。
【0054】閉扉モニタ用スイッチS4は、例えばリー
ドスイッチからなり、負荷抵抗5cの抵抗R3に直列接
続されている。閉扉モニタ用スイッチS4は、扉7が閉
扉状態のときに閉じられる。これにより、モニタ用フィ
ルタ5bを通過した周波数f2のモニタ電流が抵抗R3
に流れる。
【0055】次に、上記構成による電気錠システムの動
作を説明する前に、制御器2側で電気錠6及び扉7の状
態モニタが可能である理由について説明する。尚、前述
したように、モニタ用スイッチ23における施錠モニタ
用スイッチS2は施錠時に、解錠モニタ用スイッチS3
は解錠時に、閉扉モニタ用スイッチS4は閉扉時にそれ
ぞれ閉じるものとする。
【0056】制御器2における比較器19は、モニタ信
号検出用フィルタ18を介してモニタ用交流電源12の
出力電圧E1を見ているが、図1に示すように、モニタ
用交流電源12の負荷として抵抗R1,R2,R3が存
在する。
【0057】従って、モニタ用交流電源12の見かけ上
の出力電圧E1は、抵抗R1,R2,R3の負荷となる
状態によって決まる。すなわち、出力電圧E1は、モニ
タ用交流電源12に出力インピーダンスがあるため、モ
ニタ用交流電源12の出力電圧をモニタ用交流電源12
の出力インピーダンスと抵抗R1,R2,R3とを分割
したものとして与えられる。従って、モニタ用スイッチ
23の開閉状態(負荷状態)に応じて電圧値が決まるこ
とになる。
【0058】そして、負荷抵抗5cとしての抵抗R1,
R2,R3がそれぞれ異なる値に設定されているので、
出力電圧E1の値が電気錠6の状態、すなわち、モニタ
用スイッチ23における各スイッチS2〜S4の開閉に
対応しており、電気錠6及び扉7の動作状態(施錠、解
錠、閉扉)のモニタがとれることになる。
【0059】次に、電気錠システムの具体的な動作につ
いて説明する。モニタ用交流電源12は、入力器1から
の入力信号の有無に関係なく、第1の線路16、第2の
線路17を介して電磁結合器4の一次コイル4aに常時
周波数f2のモニタ電流を供給している。
【0060】そして、今、閉扉状態で電気錠6が施錠さ
れていると、モニタ用スイッチ23の施錠モニタ用スイ
ッチS2と閉扉モニタ用スイッチS4とが閉じている。
これにより、一次コイル4aに供給されている周波数f
2のモニタ電流は、二次コイル4bに誘起された後にモ
ニタ用フィルタ5bを通過し、施錠モニタ用スイッチS
2及び閉扉モニタ用スイッチS4を介して負荷抵抗5c
における抵抗R1及びR3に流れることになる。
【0061】ここで、モニタ信号検出用フィルタ18
は、モニタ用交流電源12による周波数f2のモニタ電
流のみを比較器19に通過させる。比較器19は、モニ
タ用交流電源12による周波数f2の交流電圧を抵抗R
1及びR3を負荷とする電圧E1として受ける。比較器
19では、モニタ信号検出用フィルタ18を介して受け
た電圧E1と予め設定された基準電圧E2とを比較し、
その電圧差から電気錠6及び扉7の動作状態、すなわ
ち、閉扉で電気錠6が施錠状態にある旨のモニタ信号を
モニタ信号判別手段15bに出力する。
【0062】モニタ信号判別手段15bは、比較器19
より入力されるモニタ信号から閉扉で電気錠6が施錠状
態にあると判別し、「閉扉・施錠状態」を示す判別信号
を切替制御手段15c及び表示制御手段15dに出力す
る。
【0063】次に、閉扉で施錠状態にある電気錠6を解
錠するべく、入力器1より暗証番号が入力されると、こ
の暗証番号は照合判別手段15aにおいて予め登録され
た暗証番号と照合され、両暗証番号が一致したときのみ
切替制御手段15c及び表示制御手段15dに一致信号
が出力される。
【0064】そして、切替制御手段15cは、モニタ信
号判別手段15bより「閉扉・施錠状態」を示す判別信
号が入力している状態で、照合判別手段15aより一致
信号が入力されると、切替手段13に切替信号を出力し
てスイッチS1を閉じる。スイッチS1が閉じると、駆
動用交流電源11からは、周波数f1の駆動電流が切替
手段13のスイッチS1を通り、モニタ用交流電源12
からの周波数f2のモニタ電流と一緒に第1の線路1
6、第2の線路17を介して電磁結合器4の一次コイル
4aに供給される。
【0065】表示制御手段15dは、モニタ信号判別手
段15bからの「閉扉・施錠状態」を示す判別信号と、
照合判別手段15aからの一致信号とが入力されると、
表示器3における例えば照合用LEDを点灯し、暗証番
号の照合結果、電気錠6及び扉7の現在の動作状態を表
示させる。
【0066】そして、一次コイル4aに供給されている
周波数f1,f2の交流電流が二次コイル4bに誘起さ
れると、周波数f1の駆動電流は駆動用フィルタ5aを
通過して電気錠6のアクチュエータ22に供給される。
アクチュエータ22は、周波数f1の駆動電流を駆動源
とし、扉枠側のストライクに係合しているラッチボルト
(又はデッドボルト)の移動の阻止を解除する。これに
より、電気錠6が解錠される。
【0067】この電気錠6が解錠された状態で不図示の
レバーハンドルを操作し、ラッチボルト(又はデッドボ
ルト)をストライクから後退させることで扉7が開く。
この動作により、電気錠6が解錠され開扉されると、そ
れまで閉じていたモニタ用スイッチ23における施錠モ
ニタ用スイッチS2及び閉扉モニタ用スイッチS4が開
き、解錠モニタ用スイッチS3が閉じる。
【0068】これにより、一次コイル4aから二次コイ
ル4bに誘起された周波数f2のモニタ電流は、モニタ
用フィルタ5bを通過し、電気錠6のモニタ用スイッチ
23の解錠モニタ用スイッチS3を介して負荷抵抗5c
の抵抗R2にのみに流れることになる。
【0069】そして、比較器19は、モニタ用交流電源
12による周波数f2の交流電圧を抵抗R2を負荷とす
る電圧E1として受ける。比較器19では、モニタ信号
検出用フィルタ18を介して受けた電圧E1と予め設定
された基準電圧E2とを比較し、その電圧差から電気錠
6及び扉7の動作状態、すなわち、電気錠6が解錠して
開扉状態にある旨のモニタ信号をモニタ信号判別手段1
5bに出力する。
【0070】モニタ信号判別手段15bは、比較器19
より入力されるモニタ信号から電気錠6が解錠して開扉
状態にあると判別し、「解錠・開扉状態」を示す判別信
号を切替制御手段15c及び表示制御手段15dに出力
する。
【0071】表示制御手段15dは、モニタ信号判別手
段15bからの「解錠・開扉状態」を示す判別信号が入
力されると、表示器3における例えば解錠用LEDを点
灯して電気錠6及び扉7の現在の動作状態を表示させ
る。
【0072】ところで、電気錠6には、アクチュエータ
22への瞬時の通電により施解錠する瞬時通電施解錠型
の電気錠(例えばオフィス出入口、玄関に使用)、瞬時
の通電により解錠する瞬時通電解錠型の電気錠(例えば
非常口に使用)、アクチュエータ22への連続通電によ
り施錠する通電時施錠型の電気錠(例えば非常口に使
用)などがある。このため、上述した動作において切替
手段13のスイッチS1を閉から開に切り替えるタイミ
ングは、電気錠6の駆動形式に応じて切替制御手段15
cが制御することになる。
【0073】尚、解錠して開扉状態にある電気錠6を施
錠させる場合についても上記動作と同様の手順で実行さ
れる。すなわち、扉7が閉められると、そのときの電気
錠6及び扉7の動作状態が制御器2側でモニタされ、入
力器1から入力された暗証番号が予め登録された照合用
暗証番号と一致すると、駆動用交流電源11による周波
数f1の駆動電流がモニタ用交流電源12による周波数
f2のモニタ電流と一緒に電磁結合器4を介して電気錠
6に供給される。そして、周波数f1の駆動電流により
アクチュエータ22を駆動して電気錠6が施錠され、周
波数f2のモニタ電流がモニタ用スイッチ23に供給さ
れる。
【0074】従って、上記電気錠システムによれば、電
気錠6を施解錠するにあたって、電気錠6の駆動と、電
気錠6及び扉7の状態モニタとを扉7の外(例えば扉
枠、室内外、扉7近傍の壁面など)に設けられた1つの
制御器2により電磁結合器4を介して1系統の線路で行
うことができる。この際、扉7内に設けられる電気錠6
は、標準装備した既製のものをそのまま使用することが
できる。又、制御器2と電気錠6とは、扉7側と扉枠側
とに分離して配設された電磁結合器4を介して接続され
るので、扉7と扉枠との間の配線にかかる施工の手間が
省ける。
【0075】扉7内に設けられる部品としては、電気錠
6の他、起電力を含まないコイル、コンデンサ、抵抗な
どの受動素子で構成される電気錠付加回路5だけであ
り、従来のように扉7側に電源を備えた制御器を必要と
しないので、電気錠システムを安価に構成できる。しか
も、電気錠付加回路5は、電磁結合器4(及び電気錠
5)に対して着脱可能な別体構成なので、工事にかかる
手間が省け、従来に比べて施工性についても改善でき
る。
【0076】制御器2は、1系統の線路17、電磁結合
器4を介して電気錠6及び扉7の動作状態を示すモニタ
出力が常時とれるので、非通電時に施錠される錠を除く
電気錠、例えば瞬時印加される駆動電流により電気錠6
の状態が施錠から解錠、又は解錠から施錠へと変化する
瞬時通電施解錠型の電気錠(例えばオフィス出入口、玄
関などに使用)、駆動電流が通電されている間で電気錠
6が施錠される通電時施錠型の電気錠(例えば非常口な
どに使用)、電気的な施錠は無く瞬時印加される駆動電
流により電気錠6が解錠される瞬時通電解錠型の電気錠
(例えば非常口などに使用)に適用することができる。
【0077】次に、図3は本発明による電気錠システム
の他の実施の形態のブロック図を示している。この電気
錠システムは、図1の電気錠システムが扉7と扉枠との
間に配設された電磁結合器4を介して制御器2と電気錠
6とを電気的に接続しているのに対し、電磁結合器4が
省かれた2線式の線路17により制御器2と電気錠6と
を電気的に接続している点で相違している。又、第2の
線路17の出力端にコネクタ17Aが設けられており、
このコネクタ17Aに電気錠付加回路5のコネクタ5A
が着脱可能に接続される。尚、その他の構成については
図1の電気錠システムと同一である。
【0078】この構成の電気錠システムによれば、電磁
結合器4が削減されるので、構成を簡素化させた状態
で、電気錠6の駆動と、電気錠6及び扉7の状態モニタ
とを1系統の線路17を介して行うことができる。
【0079】又、制御器2は、1系統の線路17を介し
て電気錠6及び扉7の動作状態を示すモニタ出力が常時
とれるので、瞬時通電施解錠型、通電時施錠型、瞬時通
電解錠型の電気錠は勿論のこと、駆動電流の非通電時に
閉扉自動施錠し、通電中は解錠して通電が切れると施錠
する通電時解錠型の電気錠(例えばマンション共用玄
関、通用口などに使用)を含めて種々の電気錠に適用す
ることができる。
【0080】ところで、上記各実施の形態では、アクチ
ュエータ22の前段に駆動用フィルタ5aを配設した構
成について説明したが、駆動用交流電源11の駆動電流
の周波数f1に対してモニタ用交流電源12のモニタ電
流の周波数f2が十分に高く、アクチュエータ22が周
波数f2のモニタ用交流電源12に対して充分大きな交
流インピーダンスを示す場合、周波数f2によるモニタ
電流は、アクチュエータ22には流れず、モニタ用スイ
ッチ23側にしか流れないことので、駆動用フィルタ5
aを省略することができる。
【0081】又、切替手段13のスイッチS1は、制御
部15からの切替信号によって開閉制御される構成であ
るが、切替手段13を押釦スイッチで構成して操作者の
押動操作により開閉制御する構成としてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気錠を施解錠するにあたって、電気錠の駆動と、電気
錠及び開閉体の状態モニタとを例えば扉枠、室内外、扉
近傍の壁面などの開閉体外に設けられた1つの制御器に
より1系統の線路で行うことができる。この際、開閉体
内に設けられる電気錠は、標準装備した既製のものをそ
のまま使用することができる。
【0083】開閉体内に設けられる部品として、電気錠
の他には、起電力を含まない受動素子による電気錠付加
回路だけなので、従来のように扉側に電源を備えた制御
器を必要せず、電気錠システムを安価に構成できる。
【0084】電気錠付加回路は、電磁結合器、電気錠の
少なくとも一方に対して着脱可能な別体構成なので、従
来に比べて施工性についても改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気錠システムのブロック図
【図2】同電気錠システムにおいて電気錠を直流駆動す
る場合の電気付加回路の回路構成を示す図
【図3】同電気錠システムの他の実施の形態によるブロ
ック図
【図4】電磁誘導を利用して電気錠に駆動電力を供給す
る電気錠装置の一例を示す概略図
【図5】図4の電気錠装置の電気回路図
【図6】電磁誘導を利用して電気錠への駆動電力の供給
及び電気錠とセンタ間でのデータの授受を行う電気錠装
置の一例を示すブロック図
【符号の説明】
2…制御器、4…電磁結合器、4a…一次コイル、4b
…二次コイル、5…電気錠付加回路、6…電気錠、7…
扉(開閉体)、11…駆動用交流電源、12…モニタ用
交流電源、13…切替手段、14…モニタ信号検出手
段、15…制御部、17…線路、18…モニタ信号検出
用フィルタ、19…比較器、23…モニタ用スイッチ、
26…モニタ信号発生手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作状態に応じたモニタ信号を発生する
    モニタ信号発生手段を備えた電気錠が開閉体に設けられ
    て2線式の線路の一端側に接続され、前記電気錠を制御
    するための信号を出力する制御器が前記線路の他端側に
    接続された電気錠システムにおいて、 前記制御器は、前記線路に対して所定周波数の駆動信号
    を発信する駆動用交流電源と、前記線路に対して駆動用
    交流電源とは異なる周波数のモニタ信号を発信するモニ
    タ用交流電源と、前記駆動用交流電源と前記線路との間
    に設けられた切替手段と、前記線路上の前記モニタ用交
    流電源による前記モニタ信号発生手段のモニタ信号に基
    づいて前記電気錠の動作状態をモニタ検出するモニタ信
    号検出手段と、前記電気錠を施錠又は解錠するための信
    号が入力されたときに前記駆動用交流電源による駆動信
    号が前記線路に発信されるように前記切替手段を切替制
    御する制御手段とを含んで前記開閉体外に設けられてお
    り、 前記線路には、前記駆動用交流電源による周波数の駆動
    信号で前記電気錠を駆動し、前記モニタ信号を発生させ
    るための駆動源として前記モニタ用交流電源による周波
    数のモニタ信号を前記モニタ信号発生手段に供給する電
    気錠付加回路が設けられていることを特徴とする電気錠
    システム。
  2. 【請求項2】 前記制御器と前記電気錠付加回路との間
    は、開閉体外に設けられて前記駆動用交流電源及び前記
    モニタ用交流電源からの信号が供給される一次コイル
    と、前記開閉体が閉じられたときに前記一次コイルから
    の信号を受信するべく該一次コイルに対向して前記開閉
    体内に設けられた二次コイルとを備えた電磁結合器によ
    り接続された請求項1記載の電気錠システム。
  3. 【請求項3】 前記モニタ信号発生手段は、前記電気錠
    の施解錠、前記開閉体の開閉によるそれぞれの動作状態
    に応じて開閉される複数のスイッチを有したスイッチ手
    段と、異なる値に設定されて該スイッチ手段の各々のス
    イッチに接続された抵抗とを備えた請求項1又は2記載
    の電気錠システム。
  4. 【請求項4】 前記モニタ信号検出手段は、前記モニタ
    用交流電源からのモニタ信号のみを通過させるモニタ信
    号検出用フィルタと、前記スイッチ手段において閉状態
    のスイッチに対応する抵抗を負荷として該モニタ信号検
    出用フィルタを通過したモニタ信号による電圧値と予め
    設定された基準電圧値とを比較し、その差分電圧から前
    記電気錠及び開閉体の動作状態を示すモニタ信号を得る
    比較器とを備えた請求項3記載の電気錠システム。
  5. 【請求項5】 前記電気錠付加回路は、前記電磁結合器
    と前記電気錠の一方又は両方に着脱可能な別体構成とさ
    れた請求項2記載の電気錠システム。
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