JPH0924990A - コンテナ用冷凍装置 - Google Patents

コンテナ用冷凍装置

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Publication number
JPH0924990A
JPH0924990A JP7172444A JP17244495A JPH0924990A JP H0924990 A JPH0924990 A JP H0924990A JP 7172444 A JP7172444 A JP 7172444A JP 17244495 A JP17244495 A JP 17244495A JP H0924990 A JPH0924990 A JP H0924990A
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JP
Japan
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casing
condenser
container
recessed
outer casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7172444A
Other languages
English (en)
Inventor
Kan Ikemiya
完 池宮
Shozo Kameyama
庄蔵 亀山
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0924990A publication Critical patent/JPH0924990A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナ用冷凍装置において、コストアップ
を招来することなくケーシングの十分な端壁強度を確保
するとともに、凝縮器の能力低下を招来することなくフ
ィンの腐食を可及的に抑制してその耐久性の向上を図り
得る。 【構成】 ケーシング10の外表面10a側を構成する
外側ケーシング11の低位平坦部23に凹溝部25を形
成し該凹溝部25の壁部分によって外側ケーシング11
の面剛性を高めることで、安価にケーシング10の端壁
強度を確保できる。また、外側収容部15内に凝縮器3
2を傾斜配置することで、該凝縮器32のフィンにかか
る海水等が該フィン部分に滞留することなく迅速に排出
され、フィンの腐食抑制により凝縮器32の耐久性が向
上する。さらに、凝縮器32の一端32a側を上記凹溝
部25内に進入させた状態で該凝縮器32を外側収容部
15内に傾斜配置することで、該凝縮器32の大きな通
風面積を確保し良好な凝縮能力を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ装置に備
えられて荷室内の荷物の冷凍作用に供されるコンテナ用
冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図3及び図4を参照して、従来一
般的な冷凍装置付きコンテナ装置についてその構造の概
略を説明すると、コンテナ装置41は、その周囲を囲繞
する外壁44によって箱状に形成され且つその内部を所
定容積の荷室43としたコンテナ本体42を備えるとと
もに、該コンテナ本体42の一端の開口部45には、該
開口部45を閉塞するようにして次述の冷凍装置Z0
配置して構成される。
【0003】上記冷凍装置Z0は、上記コンテナ本体4
2の開口部45に取付ボルト48によって締着固定され
る次述のケーシング50の外表面側に凝縮器72とファ
ン71を、また内表面側に蒸発器75とファン74と
を、それぞれ配置して構成される。この場合、このケー
シング50は、アルミニウム板でなる外側ケーシング5
1と合成樹脂板でなる内側ケーシング52とをこれらの
間に発泡樹脂層でなる断熱層53を介在させた状態に積
層して構成される。尚、上記外側ケーシング51と内側
ケーシング52は、これら相互間に跨がって配置した複
数の内部ステー60,60,・・によって所定間隔を保
持した状態で連結されている。また、この外側ケーシン
グ51の外周部分は、上記コンテナ本体42の端面42
aに締着固定されるフランジ部57とされている。
【0004】さらに、上記ケーシング50の下半部に
は、その外表面側から内表面側に向かって所定深さに陥
没する略矩形状の陥没部58が設けられている。そし
て、この陥没部58は、上記凝縮器72、ファン71等
の機器を収容配置するための外側収容部54とされてい
る。また、ケーシング50の内表面側の上記陥没部58
の上側部位は、上記蒸発器75、ファン74等の機器を
収容配置するための内側収容部55とされている。
【0005】尚、上記ケーシング50の内表面側には、
ステー59を介して仕切壁46が取り付けられており、
該仕切壁46によって上記内側収容部55部分が上記荷
室43側から隔離されるとともに、該仕切壁46と上記
内側ケーシング52との間には上下方向に延びて上記荷
室43の上部と下部とを連通させる所定幅の通風路47
が形成されている。また、上記外側収容部54の開放側
端部には保護金網56が設けられている。
【0006】このように構成された冷凍装置Z0は、上
記コンテナ本体42の開口部45を閉塞する如く、その
内表面側を該コンテナ本体42側に向けた立設状態で上
記開口部45の口縁部分に配置されるとともに、上記端
面42aに衝合した上記フランジ部57を取付ボルト4
8,48,・・により締結することで、該コンテナ本体
42側に固定配置される。この場合、上記ケーシング1
0とコンテナ本体42とのシールは、該ケーシング10
のフランジ部57に沿って配置したシール材49によっ
て行われる。
【0007】この冷凍装置Z0をコンテナ本体42の開
口部45部分に配置し且つこれを運転すると、図4に矢
印流線A1で示すように、上記蒸発器75において熱交
換された低温空気は、上記通風路47を通って流下した
のち、上記仕切壁46の下端側から上記荷室43内に導
入されて該荷室43内の荷物の冷却を行うとともに、冷
却後の空気流は該荷室43の上部から上記仕切壁46の
上端側を通って上記蒸発器75側に還流される。また、
図4に矢印流線A2で示すように、上記凝縮器72にお
いて熱交換される外気は上記外側収容部54を上下方向
に流れる。以上が従来一般的なコンテナ用冷凍装置の構
造の概略である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるコン
テナ用冷凍装置Z0のケーシング50においては、その
使用上の信頼性の確保という観点から、所定の端壁強度
をもつことが要求される。即ち、例えばコンテナ装置4
1を車両にて輸送する場合、車両の急停止等により荷室
43内の荷物が移動して上記仕切壁46に衝突し、その
衝突荷重が上記ステー47を介して上記ケーシング50
に伝達されることが起こり得る。従って、かかる場合、
上記ケーシング50はその面方向に直交する方向から作
用する荷重に対して所定の強度をもつことが必要であ
り、この場合における上記ケーシング50の保有すべき
強度を端壁強度といい、一般にはその面方向に直交する
方向からの荷重による面方向への撓み変位量で規定され
る。
【0009】この場合、このケーシング50は、上述の
ように一般に、アルミニウム製の外側ケーシング51と
合成樹脂製の内側ケーシング52とで構成されているの
で、上記端壁強度は必然的に面剛性の高い外側ケーシン
グ51側で確保することになり、このため該外側ケーシ
ング51は上記内側ケーシング52から上記内部ステー
60を介して伝達される荷重に対して所定の端壁強度を
もつことが要求される。しかし、この外側ケーシング5
1は、合成樹脂製の内側ケーシング52に比してその面
剛性が高いとはいえ、単なる板構造であるため、それ自
体で所要の端壁強度を確保することは難しく、このた
め、補強部材を配置して所要の面剛性を確保することに
なる。
【0010】具体的には、図5に拡大図示する如くであ
る。即ち、外側ケーシング51は、アルミニウム板材で
構成され、その外周部をフランジ部62とするととも
に、その上半部を上記フランジ部62と同一平面をなす
高位平坦部62とし、またその下半部はこれを上記陥没
部58を構成すべく陥没した低位平坦部63としてい
る。そして、この外側ケーシング51の端壁強度を確保
するために、該外側ケーシング51の背面51b側で且
つ上記低位平坦部63に対応する部位に、上下方向に向
けて複数の補強バー61,61を配置し且つこれを該低
位平坦部63に溶接固定し、もって該低位平坦部63部
分(即ち、荷崩れによる荷重がかかり易く、最も高い端
壁強度が要求される部位)の面剛性を高めるようにして
いる。
【0011】ところが、このようにケーシング50の端
壁強度を確保する方法として外側ケーシング51の低位
陥没部63の背面側に補強バー61,61を配置する構
造を採用した場合には、該補強バー61,61の分だけ
ケーシング50を構成する部品点数が増加し、またこの
補強バー61,61を固定するための溶接作業が費用で
あり、しかもこの場合、外側ケーシング51がアルミニ
ウム板材で構成されているためその溶接部の信頼性の確
保という観点から上記補強バー61,61をアルミニウ
ム材とする必要があり、これらの結果、ケーシング50
の製造コストが高くつくという問題があった。
【0012】一方、従来の冷凍装置Z0においては、図
4に示すように、ケーシングの外表面側に凝縮器72を
配置する場合、該凝縮器72の冷却風の流入側の側面と
流出側の側面とが共に水平となるように配置するのが従
来一般的であった。これは、この凝縮器72が収容され
る上記外側収容部54の奥行き寸法が上記荷室43の容
量確保という点から制約されており、従って、この制約
された外側収容部54の奥行き寸法の範囲内で上記凝縮
器72の通風面積をできるだけ広く確保しようとしたた
めである。
【0013】ところが、このように凝縮器72を水平配
置すると、特に船舶により輸送される海上コンテナ装置
においては該凝縮器72の耐久性という点において問題
が生じる。即ち、かかる海上コンテナ装置においては、
船舶の揺れ等によって海水が上記凝縮器72に直接かか
ることもあるが、この場合、該凝縮器72が水平配置さ
れていると、該凝縮器72の上面側にかかった海水がフ
ィンを伝って流下しその下面側に達した時、即ち、フィ
ンが所謂プレートフィンである場合にはその面方向を上
下方向に向けてその板厚方向に所定ピッチで対向配置さ
れる各フィンの表面を伝って流下し該フィンの下端に達
した時、またフィンが所謂メッシュフィンである場合に
は上下方向に積層配置された各フィン間を順次伝って最
下段のフィンに達した時、その水滴は、順次上方から流
下してくる水滴との合流によってこれが大きく成長しそ
の自重により落下可能となるまで凝縮器72の下面側に
そのまま滞留することから、例えこのフィンを銅板で構
成していたとしても長期の使用中に次第に腐食が進行
し、その耐久性が損なわれるものである。
【0014】そこで本発明では、コストアップを招来す
ることなくケーシングの十分な端壁強度を確保するとと
もに、凝縮器の能力低下を招来することなくフィンの腐
食を可及的に抑制してその耐久性の向上を図り得るよう
にしたコンテナ用冷凍装置を提案せんとしてなされたも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として次のような構成を採用
している。即ち、図1及び図2に例示するように、その
内部を荷室3とした矩形箱状のコンテナ本体2の一端の
開口部5に該開口部5を閉塞する如く配置されるケーシ
ング10のコンテナ外部に臨む外表面10a側の適所に
該外表面10a側から上記荷室3に臨む内表面10b側
に向けて所定深さに陥没する陥没部10cを形成し、該
陥没部10cを外側収容部15とし、また該陥没部10
cに対応しない上記内表面10b側部分を内側収容部1
6とするとともに、該外側収容部15内には該外側収容
部15内を上下方向に向けて流通する空気流を横切るよ
うに横方向に向けて凝縮器32を収容配置し、また上記
内側収容部16内には該内側収容部16内を上下方向に
向けて流通する空気流を横切るように横方向に向けて蒸
発器35を収容配置してなるコンテナ用冷凍装置におい
て、上記ケーシング10をその外表面10a側に位置す
る外側ケーシング11とその内表面10b側に位置する
内側ケーシング12とを断熱層13を介して板状に積層
して構成する一方、上記外側ケーシング11の上記外側
収容部15に対応する低位平坦部23には、該外側収容
部15側からその背面側に向かって略L字状の断面形状
をもって凹入し且つ該低位平坦部23の面方向に沿って
水平方向に延びる凹溝部25を形成するとともに、上記
凝縮器32はこれをその一端32a側を上記凹溝部25
内に進入させるとともに該一端32a側から他端32b
側に向けて下降傾斜状態で配置したことを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の効果】本発明ではかかる構成とすることにより
次のような特有の効果が得られる。即ち、本発明のコン
テナ用冷凍装置では、ケーシング10の外表面10a側
を構成し該ケーシング10の面剛性を支配する外側ケー
シング11の低位平坦部23にその背面側に向かって略
L字状の断面形状をもって凹入し且つ該低位平坦部23
の面方向に沿って水平方向に延びる凹溝部25を形成し
ているので、該凹溝部25の壁部分によって該低位平坦
部23の面に直角な方向における断面性能が高められ、
それだけ該低位平坦部23の面剛性、延いては上記外側
ケーシング11の面剛性が高められる。従って、従来の
ように低位平坦部に補強バーを溶接固定して該補強バー
の補強作用によって外側ケーシングの面剛性を確保する
場合のような部品点数の増加あるいは作業工数の増加と
いうことがなく、それだけ冷凍装置のコストダウンを図
ることができるものである。
【0017】また、凝縮器32を外側収容部15内に配
置するに際して、該凝縮器32をその一端32a側から
他端32b側に向けて下降傾斜状態で配置しているの
で、例え該凝縮器32に海水等がかかったとしても、そ
の水滴は該凝縮器32のフィンを伝ってその上端側から
下端側へ流下しその下端に達した時点で該凝縮器32の
傾斜方向に沿って流れ、傾斜方向下流側に位置する水滴
と順次合流しながら成長し迅速に落下排出される。従っ
て、凝縮器を水平配置した従来の冷凍装置の如き該凝縮
器の下面側において水滴が滞留するという現象が可及的
に防止され、それだけフィンの腐食が抑制され、延いて
は凝縮器32の耐久性の向上が期待できるものである。
【0018】さらに、このように凝縮器32を外側収容
部15内に傾斜配置するに際して、該凝縮器32の一端
32a側を上記凹溝部25内に進入させるようにしてい
るので、例え従来のように水平配置を想定して設計され
た凝縮器(即ち、上記外側収容部15の深さ寸法の範囲
内で許容される最大の通風面積を確保し得るような大き
さに設計された凝縮器)をそのまま該外側収容部15内
に傾斜配置したとしても、傾斜配置に起因する該凝縮器
32の水平方向(即ち、外側収容部15の深さ方向)に
おける幅寸法の増加が、該凝縮器32の一端32aを上
記凹溝部25内に進入させることで吸収できる。この結
果、上記外側収容部15の深さ寸法を拡大させたり、あ
るいは該凝縮器32の幅寸法を小さく(換言すれば、そ
の通風面積を狭める)したりせずとも、水平配置用に設
計された凝縮器32をそのまま外側収容部15内に傾斜
配置することが可能となり、該凝縮器32を傾斜配置し
たことに起因する能力低下が防止されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施の形態
に基づいて具体的に説明すると、図1には本発明の実施
の形態としてのコンテナ用冷凍装置Zをコンテナ装置1
に装備した状態を示している。
【0020】この冷凍装置Zは、コンテナ装置1におけ
るコンテナ本体2の端面2a側の開口部5に、該開口部
5を閉塞する如く立設状態で配置されるものであって、
上記コンテナ本体2の端面2aに締着固定される次述の
ケーシング10を備えている。
【0021】上記ケーシング10は、その外表面10a
側に位置するアルミニウム製の外側ケーシング11と内
表面10b側に位置する合成樹脂製の内側ケーシング1
2とを、その間に樹脂発砲層でなる断熱層13を介在さ
せた状態でこれを板状に積層し且つ一体化して構成され
ている。尚、この外側ケーシング11と内側ケーシング
12とは、複数の内部ステー14,14,・・によって
所定の間隔を保持した状態で一体的に連結されている。
【0022】また、このケーシング10は、その上半部
を上記外側ケーシング11の外周縁部で構成されるフラ
ンジ部22と同一平面を形成する如く平面状とする一
方、その下半部には上記フランジ部22に沿った矩形の
範囲をその外表面10a側から内表面10b側へ所定深
さ陥没させてなる陥没部10cを形成している。そし
て、この陥没部10cを外側収容部15とし、ここに図
1及び図2に示すように、凝縮器72とファン71と圧
縮機73及びスイッチボックス76の各機器を収容して
いる。一方、ケーシング10の内表面10b側の上記陥
没部10cより上方側位置は、これを内側収容部16と
し、ここに蒸発器75とファン74とを収容している。
このように、上記ケーシング10の外側収容部15と内
側収容部16とにそれぞれ上記各機器を収容配置するこ
とで冷凍装置Zが構成されている。
【0023】さらに、上記ケーシング10の内表面10
b側には、ステー19を介して上記陥没部10cの裏面
から所定間隔をもって仕切壁6が配置され、該仕切壁6
とケーシング10の内表面10bとの間に荷室3の上部
と下部とを連通する通風路7が形成されている。
【0024】ところで、かかる冷凍装置Zにおいては、
荷室3内の荷物の衝突により上記仕切壁6からステー1
9→内側ケーシング12→内部ステー14を介して外側
ケーシング11側に伝達される荷重に対して上記外側ケ
ーシング11が所定の端壁強度をもつことが要求され、
しかもかかる端壁強度の確保をより安価な構成で達成す
ることが要求される。また一方、冷凍装置Zにおいて
は、特にこれが海上コンテナ装置に適用されるものであ
る場合には、コンテナ外部に位置する上記凝縮器32の
海水の付着によるフィンの腐食を抑制する必要があると
ともに、同時に該凝縮器32の高い凝縮能力を維持する
ことも必要である。そこで、この実施形態のものにおい
ては、かかる要求の全てを同時に満足させるべく、上記
外側ケーシング11の形状及び上記凝縮器32の配置構
造に特有の工夫を凝らしている。以下、これらを説明す
る。
【0025】上記外側ケーシング11は、図1及び図2
に示すように、矩形のアルミニウム板材20を素材と
し、これに絞り加工を施して構成されている。即ち、外
側ケーシング11は、その外周縁部をフランジ部22と
する一方、その上半部はこれを該フランジ部22と同一
平面を形成する高位平坦部24とし、また下半部はこれ
を該高位平坦部24よりも所定深さだけ陥没させて上記
ケーシング10の陥没部10cに対応する低位平坦部2
3としている。そして、この低位平坦部23の上下方向
略中央部には、次述の凹溝部25を該低位平坦部23の
幅方向のほぼ全域に亙って形成している。この凹溝部2
5は、上記低位平坦部23からその背面側に向けて絞り
加工により凹入形成され、且つその断面形状は略L字状
とされている。このため、上記低位平坦部23は、上記
凹溝部25の形成によってその背面側へ突出する突条を
もつこととなり、該凹溝部25を設けない平板状態の場
合に比して、その面剛性が高められる。従って、この低
位平坦部23、即ち、外側ケーシング11の面剛性によ
って支配されるケーシング10全体としての面剛性が高
められ、該ケーシング10の所要の端壁強度が確保され
ることになる。
【0026】このように、外側ケーシング11の素材
(即ち、アルミニウム板材20)の一部に絞り加工によ
って凹溝部25を形成することで該外側ケーシング11
の面剛性、延いては上記ケーシング10全体としての面
剛性を高めて所要の端壁強度を確保するようにした場合
には、例えば外側ケーシングに補強バーを溶接固定して
その面剛性を高める従来構造の場合のように「補強バ
ー」という専用の部材を用意したり、また該「補強バ
ー」を溶接固定するための専用の作業工程を設けたりす
る必要がなく、それだけ安価にケーシング10の端壁強
度を確保することができ、冷凍装置Zのコストダウンに
大いに寄与するものである。
【0027】さらに、この実施形態においては、上記凹
溝部25を有効に利用して上記凝縮器32を上記ケーシ
ング10の外側収容部15内に配置することで、該凝縮
器32の耐久性の確保とその凝縮能力の維持とを両立さ
せている。
【0028】即ち、先ず第1に、上記凝縮器32を上記
ケーシング10の外側収容部15内に配置するに際し
て、該凝縮器32をその一端32a側から他端32b側
に向けて適宜角度に下降傾斜させている。このように凝
縮器32を上記外側収容部15内に傾斜配置すると、例
えば該凝縮器32に海水等がかかった場合、その水滴は
該凝縮器32のフィンを伝ってその上端側から下端側へ
流下する。そして、この水滴は、フィン下端に達する
と、今度は上記凝縮器32の傾斜方向に沿ってその下位
側へ向かって流下し、しかもこの下位側への流下時には
その下流側にある水滴と順次合流して成長し、素早く滴
下排出される。従って、凝縮器を水平配置した従来の冷
凍装置のように、凝縮器32のフィン下端側に水滴が滞
留することがほとんどないことから、該フィンの腐食が
抑制され、延いては凝縮器32の耐久性の向上が期待で
きるものである。
【0029】第2に、傾斜配置される上記凝縮器32の
一端32aを上記凹溝部25内に進入させることで、該
凝縮器32の凝縮能力を高水準に維持することができ
る。即ち、上記外側収容部15の深さ寸法の範囲内で許
容される最大の通風面積を確保し得るような大きさに設
計された水平配置用の凝縮器をそのまま該外側収容部1
5内に傾斜配置すると、その傾斜角度に応じて該凝縮器
32の水平方向の幅寸法が増加し、そのままではこの凝
縮器32を上記外側収容部15内に傾斜配置することは
スペース的に困難となるが、この実施形態の如く該凝縮
器32の一端32aを上記外側収容部15の底部を構成
する外側ケーシング11の低位平坦部23に凹入形成さ
れた上記凹溝部25内に進入させることで、該凝縮器3
2を傾斜配置したことによる水平方向の幅寸法が吸収さ
れ、例えば上記外側収容部15の深さ寸法を拡大させた
り、あるいは該凝縮器32の幅寸法を小さくしたりせず
とも、そのまま該凝縮器32を上記外側収容部15内に
傾斜配置することが可能となり、結果的に該凝縮器32
の凝縮能力が、水平配置される凝縮器と同様に高水準に
維持されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナ用冷凍装置のじっしの形態を
示す縦断面図である。
【図2】図1に示したコンテナ用冷凍装置における外側
ケーシングの正面図である。
【図3】従来一般的なコンテナ装置の全体斜視図であ
る。
【図4】図7のIV-IV縦断面図である。
【図5】図4に示した外側ケーシングの正面図である。
【符号の説明】
1はコンテナ装置、2はコンテナ本体、3は荷室、4は
外壁、5は開口部、6は仕切壁、7は通風路、8は取付
ボルト、9はシール材、10はケーシング、10aはケ
ーシングの外表面、10bはケーシングの内表面、10
cはケーシングの陥没部、11は外側ケーシング、12
は内側ケーシング、13は断熱層、15は外側収容部、
16は内側収容部、17は金網、19はステー、20は
アルミニウム板材、22はフランジ部、23は低位平坦
部、24は高位平坦部、25は凹溝部、31はファン、
32は凝縮器、33は圧縮機、34はファン、35は蒸
発器、36はスイッチボックス、Zは冷凍装置である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部を荷室(3)とした矩形箱状の
    コンテナ本体(2)の一端の開口部(5)に該開口部
    (5)を閉塞する如く配置されるケーシング(10)の
    コンテナ外部に臨む外表面(10a)側の適所に該外表
    面(10a)側から上記荷室(3)に臨む内表面(10
    b)側に向けて所定深さに陥没する陥没部(10c)を
    形成し、該陥没部(10c)を外側収容部(15)と
    し、また該陥没部(10c)に対応しない上記内表面
    (10b)側部分を内側収容部(16)とするととも
    に、該外側収容部(15)内には該外側収容部(15)
    内を上下方向に向けて流通する空気流を横切るように横
    方向に向けて凝縮器(32)を収容配置し、また上記内
    側収容部(16)内には該内側収容部(16)内を上下
    方向に向けて流通する空気流を横切るように横方向に向
    けて蒸発器(35)を収容配置してなるコンテナ用冷凍
    装置であって、 上記ケーシング(10)がその外表面(10a)側に位
    置する外側ケーシング(11)とその内表面(10b)
    側に位置する内側ケーシング(12)とを断熱層(1
    3)を介して板状に積層して構成される一方、 上記外側ケーシング(11)の上記外側収容部(15)
    に対応する低位平坦部(23)には、該外側収容部(1
    5)側からその背面側に向かって略L字状の断面形状を
    もって凹入し且つ該低位平坦部(23)の面方向に沿っ
    て水平方向に延びる凹溝部(25)が形成されていると
    ともに、 上記凝縮器(32)は、その一端(32a)側を上記凹
    溝部(25)内に進入させるとともに該一端(32a)
    側から他端(32b)側に向けて下降傾斜状態で配置さ
    れていることを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
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