JPH09249654A - チアゾール類の製造方法 - Google Patents

チアゾール類の製造方法

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JPH09249654A
JPH09249654A JP5288996A JP5288996A JPH09249654A JP H09249654 A JPH09249654 A JP H09249654A JP 5288996 A JP5288996 A JP 5288996A JP 5288996 A JP5288996 A JP 5288996A JP H09249654 A JPH09249654 A JP H09249654A
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篤 肥後
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博史 上田
Shinji Nishii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2-アミノチアゾール類から、対応するチアゾ
ール類を好収率で効率的に、しかも取扱にくい化合物を
取り扱うことなく製造する方法を提供する。 【解決手段】 2-アミノチアゾール類(I) と一酸化窒素及び/又は三酸化二窒素とを有機溶媒中で
反応させることを特徴とするチアゾール類(II)の製造方
法。 〔式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、カルボキシル基、フェニル基、もし
くはハロゲン原子が置換していることもある低級アルキ
ル基を表すか、又はR1、R2とこれらが置換している炭
素と一緒になって、置換していることもある脂肪族環も
しくは置換していることもある芳香環を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2-アミノチアゾー
ル類を脱アミノ化することによるチアゾール類の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チアゾール類は、医薬、農薬又はそれら
の中間体として重要な化合物であり、対応する2-アミノ
チアゾール類を脱アミノ化することにより製造すること
も知られている。例えば2-アミノ-6- ニトロベンゾチア
ゾールを酸性水溶液中、亜硝酸ナトリウムでジアゾ化し
た後、次亜リン酸で還元することにより6-ニトロベンゾ
チアゾールを製造する方法(Synthetic Communication
10,167(1980)) 、2-アミノチアゾールを有機溶媒中で、
一酸化窒素とアルコールから得られる亜硝酸アルキルと
反応させることによりチアゾールを製造する方法(J. O
rg. Chem., 42, 3494(1977)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、目的物の収率が前者で41%程度、後者で16
%程度と充分ではないという難点の他に、前者の方法で
はジアゾ化、還元という2工程を必要とするという難
点、後者の方法では、取扱にくい亜硝酸アルキルを使用
するという難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる難
点を解決すべく、チアゾール類の製造方法について鋭意
検討を重ねた結果、有機溶媒中で、2-アミノチアゾール
類と一酸化窒素及び/又は三酸化二窒素とを反応させれ
ば、対応するチアゾール類が好収率でしかも効率的に製
造し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、(I)
【0006】(式中、R1,R2 は、それぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、フェ
ニル基、もしくはハロゲン原子が置換していることもあ
る低級アルキル基を表すか、又はR1 、R2 とこれらが
置換している炭素と一緒になって、置換していることも
ある脂肪族環もしくは置換していることもある芳香環を
表す。)
【0007】で示される2-アミノチアゾール類と一酸化
窒素及び/又は三酸化二窒素とを有機溶媒中で反応させ
るこを特徴とする式(II)
【0008】
【0009】(式中、R1,R2 はそれぞれ前記と同じ意
味を表す。)で示される工業的に優れたチアゾール類の
製造方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明について、詳細に説明
する。本発明の原料として使用される2-アミノチアゾー
ル類(I)における置換基R 1,R2 は、それぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、
フェニル基もしくはハロゲン原子が置換していることも
ある低級アルキル基を表すか、又はR1 、R2 とこれら
が置換している炭素と一緒になって、置換していること
もある脂肪族環もしくは置換していることもある芳香環
を表すものである。
【0011】ここで、ハロゲン原子としては、例えば塩
素、臭素、フッ素等が挙げられる。ハロゲン原子が置換
していることもある低級アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチ
ル、t-ブチル、ペンチル、i-ペンチル、ヘキシル等の低
級アルキル基、クロロメチル、ブロモメチル、クロロプ
ロピル等のモノハロ低級アルキル基、1,2-ジクロロエチ
ル、1,2-ジブロモエチル、2,2-ジクロロエチル等のジハ
ロ低級アルキル基、トリフルオロメチル等のトリハロ低
級アルキル基等が挙げられる。
【0012】また置換していることもある脂肪族環もし
くは置換していることもある芳香環としては、例えばシ
クロヘキセニル環、ベンゼン環、ナフタレン環、これら
に前記と同様のハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、スルホン基、低級アルコキシ基、
低級アシル基、前記と同様のハロゲン原子が置換してい
ることもある低級アルキル基等が置換した環状基などが
挙げられる。ここで、低級アルコキシ基としては、例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が、低
級アシル基としては、例えばホルミル、アセチル、プロ
ピオニル等が挙げられる。
【0013】2-アミノチアゾール類(I)の代表化合物
としては、例えば2-アミノチアゾール、2-アミノ-5- メ
チルチアゾール、2-アミノ-5- ニトロチアゾール、2-ア
ミノ-4-t- ブチルチアゾール、2-アミノ-4-(4-ブロモフ
ェニル) チアゾール、2-アミノ-4-(4-クロロ-3- メチル
フェニル) チアゾール、2-アミノ-5- クロロチアゾー
ル、2-アミノ-4- フェニルチアゾール、2-アミノ-4,5-
ジメチルチアゾール、2-アミノ-4- チアゾール酢酸、2-
アミノ-7- ベンゾチアゾールスルホン酸、2-アミノ-6-
ヒドロキシ-5- ベンゾチアゾール酢酸、2-アミノ-6- ニ
トロベンゾチアゾール、2-アミノ-4- クロロベンゾチア
ゾール、2-アミノ-4- メチルベンゾチアゾール、2-アミ
ノ-4- メトキシベンゾチアゾール等が挙げられる。
【0014】また本発明で使用される有機溶媒として
は、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エ
ーテル類系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、アセト
ニトリル等のニトリル系溶媒、テトラメチルウレア等の
ウレア系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド系
溶媒などが挙げられる。これらは2種以上使用し得る。
なかでも環状エーテル類系溶媒、アミド系溶媒、特に
テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド等が好
ましく使用される。有機溶媒は、2-アミノチアゾール類
(I)に対して、通常5〜50重量倍程度、好ましくは10
〜30重量倍程度使用される。
【0015】また本発明のもう一方の原料である一酸化
窒素、三酸化二窒素は、特に限定はなく、例えば窒素、
酸素、空気等を含有するものでも使用し得る。一酸化窒
素及び/又は三酸化二窒素は、2-アミノチアゾール類
(I)に対して、通常1〜5モル倍、好ましくは1〜3
モル倍、より好ましくは1〜1.5 モル倍である。反応
は、例えば、2-アミノチアゾール類(I)と溶媒との混
合物に、一酸化窒素及び/又は三酸化二窒素を導入する
ことにより、実施される。また反応温度は、通常0℃〜
溶媒還流温度である。
【0016】かくして、目的とするチアゾール類(II)が
生成するが、例えば溶媒を留去することにより、反応混
合物からこれを取り出すことができる。 得られたチア
ゾール(II)は、必要に応じてさらに精製することもでき
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、2-アミノチアゾール類
(I)と一酸化窒素及び/又は三酸化二窒素とを有機溶
媒中で反応させることにより、一挙にしかも好収率で効
率的にチアゾール類(II)を製造し得る。そのうえ取扱に
くい化合物を取り扱うこともないのでこの点でも本発明
は工業的に有利となる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1 N,N-ジメチルホルムアミド 30g、2-アミノ-4- クロロベ
ンゾチアゾール 1g からなる混合物を0℃まで冷却した
後、0〜5℃を保ちながら、これに一酸化窒素(19.4ml
/分)と酸素(2.4ml /分)の混合物を30分かけて導入
し、次いで同温度で2時間攪拌を続けた。次いで、反応
液を飽和食塩水で希釈、酢酸エチルで抽出した後、減圧
濃縮することにより粗4-クロロベンゾチアゾール 1.2g
を得た。このものを高速液体クロマトグラフィーにより
分析したところ純度は83%であった。 収率は、99%で
あった。
【0020】実施例2 テトラヒドロフラン150g、2-アミノ-6- ニトロベンゾチ
アゾール 5g からなる混合物を0℃まで冷却した後、0
〜5℃を保ちながら、これに一酸化窒素(45.9ml/分)
と酸素(5.7ml /分)の混合物を1時間かけて導入し、
次いで同温度で3時間攪拌を続けた。次いで、減圧濃縮
することにより粗6-ニトロベンゾチアゾール5.9gを得
た。純度68%、収率 87 %
【0021】実施例3 テトラヒドロフラン 30g、2-アミノチアゾール 1g から
なる混合物を0℃まで冷却した後、0〜5℃を保ちなが
ら、これに一酸化窒素(35.8ml/分)と酸素(4.5ml /
分)の混合物を30分かけて導入し、次いで0〜25℃で48
時間攪拌を続けた。次いで、減圧濃縮することにより粗
チアゾール1.8gを得た。純度23%、収率 50 %

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、R1,R2 は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、カルボキシル基、フェニル基、もし
    くはハロゲン原子が置換していることもある低級アルキ
    ル基を表すか、又はR1 、R2 とこれらが置換している
    炭素と一緒になって、置換していることもある脂肪族環
    もしくは置換していることもある芳香環を表す。)で示
    される2-アミノチアゾール類と一酸化窒素及び/又は三
    酸化二窒素とを有機溶媒中で反応させるこを特徴とする
    式(II) (式中、R1,R2 はそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
    で示されるチアゾール類の製造方法。
  2. 【請求項2】有機溶媒として、環状エーテル系溶媒、ニ
    トリル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、ウレア系溶
    媒、アミド系溶媒から選ばれる少なくとも1種を使用す
    ることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
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