JPH09249365A - エアバッグエレベータのかご戸の開放と連動するかごの落下係止機構 - Google Patents

エアバッグエレベータのかご戸の開放と連動するかごの落下係止機構

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JPH09249365A
JPH09249365A JP5632096A JP5632096A JPH09249365A JP H09249365 A JPH09249365 A JP H09249365A JP 5632096 A JP5632096 A JP 5632096A JP 5632096 A JP5632096 A JP 5632096A JP H09249365 A JPH09249365 A JP H09249365A
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JP
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car
stopper
cam
car door
opening
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JP5632096A
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Masashi Tabuchi
正史 田淵
Nobuo Ueda
信雄 上田
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Original Assignee
HOME ELEVATOR KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグエレベータにおいて、かご2が2
階に上昇停止し、かご戸を完全に開いているときはもち
ろんのこと、半開放状態で停電が発生してもかご2の落
下を防止する。 【解決手段】 ストッパーカム84を突出係着させるか
ご2の落下係止機構を、2階側方のストッパーブラケッ
ト88と、かご上面29に枢着されたストッパー用レバ
ー79とかご戸31の側端カム89と、側端カム89に
当接可能な前記レバー79の先端の接触コロ81と前記
レバー79を当接方向に常時付勢する引張スプリング9
0と、ストッパーブラケット88寄りに枢着されたスト
ッパーカム84と、該カム84のカム係着部92と、該
カム84のてこ部のストッパーカム駆動レバー86と、
前記レバー79と前記駆動レバー86とを連結する連結
バー83と、該カム84の回動をストッパーブラケット
88と完全係着する位置で停止し保持させる止め具91
とから構成し、半開放状態でも係着可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッッグエレ
ベータにおいて、該かご戸の開放と連動可能としたかご
の落下係止機構に属する。
【0002】
【従来の技術】2階建の低層建物においても、上階への
荷物の持ち運びや老人、車椅子利用者等の昇り降りには
エレベータの設置が望ましい。すでに低層2階建の建物
に好適なエレベータとしてエアバッッグエレベータが提
案されている。該エアバッッグエレベータの基本構造は
図1及び図2に例示されるとおりであって、低圧(0、
2)気圧のエアをブロア20により下部のじゃ腹式エア
バッッグ8に送り込んで膨伸させ、また該ブロア20を
逆転排気して収縮させ、その上部のかご2を昇降させる
ようにした空圧エレベータであって、建物内の1階(F
L1)と2階(FL2)の間を昇降するごとく設置さ
れ、建物内へ簡単に設置でき、安全性、操作性がよく低
価格、低維持費である等の優れた特徴を有している。ま
た本エレベータのかご2並びにエアバッッグ8は該建物
の1,2階を貫孔して立設された枠体3の内部の昇降路
スペース9を昇降するごとくなっており、その枠体3は
床下基礎面(FL)上に立方形上に立設されている。ま
た、該昇降路スペース9内に立設されたガイド支柱4に
沿っては、かご2の昇降案内部5並びにエアバッッグ8
の昇降案内部21が形成されていて、かご2を鉛直かつ
円滑に昇降案内している。また特に、特願平7ー174
864号特許願において提案された1柱ガイド形式エア
バッッエレベータは、そのかごの昇降案内部が、そのか
ごの片側にだけ直動ガイド装置を設置した案内構造とな
っており、昇降時の円滑性、安定性を保持しながら、省
スペースに著しい効果をあげている。前記のごとく、エ
アバッッグエレベータのエアバッッグ8に対する送排気
はブロア20により行っているが、停電等によりブロア
20が停止した場合にはエアバッッグ8の推力が失わ
れ、かごが自重により逆に落下する。そのため停電等に
より動力が切れた場合には、前記エアバッッグエレベー
タはエアバッッグ8内のエアを自然排気し、かご2を安
全に下降させる構成となっている。しかして、上記の安
全機構により、該かごは1〜2階の昇降中に停電が発生
しても必ず1階(FL1)に円滑に着床するから災害発
生の恐れはないが、2階(FL2)に停止し、かご戸3
1、31を開いて人が乗り降りしているときに停電が発
生すれば該かご戸31、32を開放したままかご2が下
降し、災害発生の危険性が生じる。かかる万一の場合を
想定して、すでに特願平7ー101683号特許願にお
いて提案されたエアバッッグ形式エレベータには、2階
でかご戸を開放すると、該かごの上面に設置したストッ
パーが連動して、本体支柱に固定した係止部材に係着
し、停電でかごがかご戸を開放したまま下降することを
防止する構成の扉連動ストッパーが提案されていて、不
慮の停電時の安全を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし全案のエアバッ
ッグエレベータの扉連動ストッパーは、かご2に記載さ
れた扉開閉駆動装置の駆動機構の途中から該ストッパー
の駆動装置を駆動させ、駆動モータを共通にして扉とス
トッパーを連動しているため、扉が完全に開放されない
と、該ストッパーもまた完全に係着されないように形成
されている。従って、扉が半開放の状態で停電した場合
は、その係着も不完全でそのまま落下する恐れがあり、
すべての場合に安全を確保するためには、半開放の場合
の係着を完全とすることが解決課題となる。また併せ
て、特願平7ー174864号特許願において提案され
た1柱ガイド形式エアバッッグエレベータの優れた省ス
ペース機能を生かし、さらにかご戸と1、2階の乗り場
戸の開閉機構を連動して、単一の駆動モータをかご戸と
乗り場戸の開閉に専用させるよう合理化し、前記課題を
解決した安全機能を付加する扉連動ストッパーを含め
て、エアバッッグエレベータの全体を再構成し、安全
性、操作性等を損なうことなく、総合的に省スペース
化、省エネ化、合理化、安全化、低価格化等を図ること
が極めて望ましい。本発明はかかる課題の解決を目的と
するものであって、総合的見地から好適で、かご戸の開
放とは連動するが、その開閉途中でそのストッパーを瞬
間的に係着可能としたエアバッッグエレベータのかご戸
の開放と連動するかごの落下係止機構を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】解決手段は以下のとおり
である。 (1)1階と2階の間に往復昇降するエアバッグエレベ
ータのかごに対して、その2階に上昇停止した位置に合
わせてその側方のガイド支柱にストッパーブラケットを
固設すると共にその上面には該ストッパーブラケットに
向けて突出し、係着可能なストッパーカムを揺動自在に
枢着し、また引張スプリングを介護して該ストッパーカ
ムをその突出方向に常時付勢し、かつかご戸に当接させ
て開閉移動に連動可能とし、該かご戸を開放するとき
は、その開放途中で前記の付勢力により追従する該スト
ッパーカムを該ストッパーブラケットに係着させて保持
させるごとくし、該かご戸を閉鎖するときは、その閉鎖
途中で、該ストッパーカムを該かご戸に当接させてその
閉鎖移動により押戻させ、該ストッパーカムを該ストッ
パーブラケットとの係着から離脱させるごとくしたこと
を特徴とするエアバッグエレベータのかご戸の開放と連
動するかごの落下係止機構。(2)該かごの落下係止機
構が2階側方のガイド支柱に固設されたストッパーブラ
ケットと;該ストッパーブラケット側とは反対よりのか
ご上面に揺動自在に枢着されたストッパー用レバーと;
その大ストロークのかご戸に添設された側端カムと;該
側端カムに当接可能に前記ストッパー用レバーの先端部
に枢持された接触コロと;その当接方向に該ストッパー
用レバーを常時回転付勢する引張スプリングと;前記ス
トッパーブラケット寄りのかご上面に水平かつ揺動自在
に枢着されたストッパーカムと;前記ストッパーブラケ
ットに向けて回動し、係着可能なその先端部側の扇状の
カム係着部と;その後端部側のてこ部を形成するストッ
パーカム駆動レバーと;該駆動レバーの先端部と前記ス
トッパー用レバーの後端部とを連結する連結バーと;該
ストッパーカムの回転をストッパーブラケットとの係着
位置で保持させる止め具と;から形成されたことを特徴
とする前記(1)項に記載のエアバッグエレベータのか
ご戸の開放と連動するかごの落下係止機構。 (3)エアバッグエレベータが1柱ガイド形式エアバッ
グエレベータであることを特徴とする前記(1)項又は
(2)項に記載のエアバッグエレベータのかご戸の開放
と連動するかごの落下係止機構。 (4)エアバッグエレベータがそのかご戸と対向する乗
り場戸の間に開閉連動機構を装設してなる1柱ガイド形
式エアバッグエレベータであることを特徴とする前記
(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のエアバッグ
エレベータのかご戸の開放と連動するかごの落下係止機
構。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き以下に詳説する。図1は本発明のかご戸の開放と連動
するかごの落下係止機構を設置した1柱ガイド形式エア
バッグエレベータの正面図であり、図2は図1のA〜A
線断面図であって、かごの昇降案内部の構成を示す。図
3は2階に上昇停止し、そのかご戸を閉鎖した状態のか
ご回りの拡大平面図であって、そのかごに上設された落
下係止機構並びに関連の開閉連動機構の配設状態を示
す。図4はかごの落下係止機構の係着状態を示す、要部
の拡大正面図である。図中、2はかご、12は正面出入
口、17は乗り込み口、19は乗り場収納部、26はか
ご戸開閉機構、27は1階の乗り場戸開閉機構、28は
2階の乗り場戸開閉機構、31は大ストロークのかご
戸、32は小ストロークのかご戸、33は正逆駆動モー
タ、41、42は連結部材、51は大ストローク乗り場
戸、52は小ストローク乗り場戸、53、54は連結部
材、79はストッパー用レバー、81は接触コロ、83
は連結バー、84はストッパーカム、86はストッパー
カム駆動レバー、88はストッパーブラケット、89は
側端カム、90は引張スプリング、91は止め具、92
は係着カム部である。1(図1、図2)は特に省スペー
スに優れ、本発明のかご戸の開放と連動するかごの落下
係止機構の設置に好適な1柱ガイド形式エアバッグエレ
ベータであって、昇降路スペース9の片側(図面上は右
側)にだけガイド支柱を立設し、該支柱4に沿って昇降
案内部5を設置している。そのため、その片側が1柱ガ
イド昇降案内空間10となり、かご2はその反対側(図
面上は左側)に片寄って昇降するごとくなっている。ま
た、かご2の正面出入口12も左側一杯に片寄って形設
され、該出入口12には2枚戸片開き方式のかご戸3
1、32が取り付けられている。また、そのかご戸収納
部14は前記ガイド空間10の前部に延設されている。
また該かご戸31、32は自動駆動機構15によって自
動開閉される。また1階(FL1),2階(FL2)の
床面位置には、前記かご2の正面出入口12に合わせ、
枠体3の左側一杯に片寄って乗り込み口17が形設さ
れ、それぞれには2枚戸片開き方式の乗り場戸51、5
2が取り付けられている。なお、乗り場戸収納部19は
同じくガイド空間10の前方へ延設されている。
【0006】また、かご2の昇降案内部5は直動ガイド
装置6と2面当接案内ローラ装置7とから形成されてい
る。直動ガイド装置6はトラックレール22とスライダ
ブロック23とが係合して形成され、その案内面にはス
チールボールが介挿され、かご2を円滑でクリアランス
のない高精度の運動で鉛直に案内している。また2面当
接案内ローラ装置は当接用案内板24と案内ローラ25
とから形成され、かご2に対する捩れ回転の発生を防止
している。
【0007】上記のごとく省スペースで、高精度で、か
つ円滑に1階と2階の間を昇降する1柱ガイド形式エア
バッグエレベータには、そのかご戸の開閉機構26と1
階の乗り場戸の開閉機構27又は2階の乗り場戸の開閉
機構28との間に開閉連動機構が設置され、該かご戸3
1、32と共に該1階又は2階の乗り場戸51、52が
単一の駆動モータ33を介して同時に開閉移動されるご
とくなっている。詳しくは2枚戸のかご戸31、32並
びに乗り場戸51、52はそれぞれ2:1の割合の大、
小ストロークで開閉移動するが、前記の開閉連動機構を
介して、その大ストロークのかご戸31と乗り場戸51
が連動し、その小ストロークのかご戸32と乗り場戸5
2が連動するごとくなっている。また、かご戸31、3
2は、その大ストロークのかご戸31を表の列に、その
小ストロークのかご戸32を裏の列に、2列に平行に並
んで開閉可能となっている。該2枚のかご戸31、32
はかご戸収納部14から左方向に引出され、閉鎖状態で
図示(図3)されている。またかご上部29の左側より
に載設された正逆駆動モータ33とその一体連結の伝動
機構50には、2:1の直径比の大、小2個のスプロケ
ットホイル34、35が2列に(大スプロケットホイル
34が前、小スプロケットホイル35が後)直締され、
かご上部29の右寄りにその引張方向に徴調整可能に取
り付けられた同じく大、小の被動革スプロケットホイル
38、39との間に2列の走行チェーン36、37が懸
架され、2:1の大、小ストロークで正逆可能に走行可
能となっている。また、該2列で、2:1の大小ストロ
ークで走行する走行チェーン36、37には、下方の2
列のかご戸31、32がそれぞれ連結部材41、42を
介して連結され、2:1の大、小ストロークで正逆移動
するごとくなっている。
【0008】また一方、1階(FL1)及び2階(FL
2)の乗り込み口17には、かご戸31、32に対向し
て、該かご戸31、32と同幅の2枚戸片開き方式の乗
り場戸51、52が同様に平行2列に設置されている。
また、該乗り場戸51、52は前記の開閉連動機構を介
して、かご戸31、32と同じく2:1の大、小ストロ
ークで開閉可能であり、その開閉方向も同一であって、
その大ストロークの乗り場戸51はかご戸に近い内側の
列に小ストロークの乗り場52は外側の列に並置されて
いる。また60、60は該乗り場戸51、52の間を開
離不能とする係止具である。
【0009】また詳しくは、前記の開閉連動機構として
は、大、小ストロークのかご戸31、32の連結部材4
1、42には、カイドロール45、46がそれぞれ設置
され、大、小ストロークの乗り場戸51、52の連結部
材53、54には、前記のガイドロール45、46とそ
の昇降時に係合可能なガイドブラケット57(59)、
58がそれぞれ設置されている。かくして、該かご2が
2階(FL2)に上昇したときは、そのガイドロール4
5、46がそれぞれ2階の乗り場戸51、52のガイド
ブラケット57、58に係合可能となり、1階(FL
1)に下降したときは、そのガイドロール45、46が
それぞれ1階の乗り場戸51、52のガイドブラケット
59、58に係合可能となって、その大ストロークの乗
り場戸51は大ストロークのかご戸31と連動し、その
小ストロークの乗り場戸52は小ストロークのかご戸3
2と連動し、それぞれ同じ2:1の割合の大、小ストロ
ークでかつ単一の正逆駆動モータ33を介して同時開閉
可能となる。
【0010】以上のごとき構成で、1階と2階の間に、
そのかご2を往復昇降してなる1柱ガイド形式エアバッ
グエレベータ1において、本発明は前述のごとき、かご
2が2階に上昇停止して、かご戸31、32を開放して
いるときに、停電等によりブロワ20の動力が切れた場
合の安全装置として、かご戸31、32並びに乗り場5
1、52開閉用の駆動モータ33を駆動源とせず、付設
した引張スプリング90の係着方向の付勢力を利用し、
その大ストロークのかご戸31の開放移動に連動して、
該かご2に上設したストッパーカム84をその側方のガ
イド支柱4に固設したストッパーブラケット88に重合
するように突出させ、係着させるごとくした、かご戸3
1、32の開放と連動するかご2の落下係止機構を設置
しているが、以下にその構成を詳説する。
【0011】図3、図4において、該ストッパーカム8
4は該かご2上面29の右側のガイド支柱4寄りに立設
された枢軸85上に水平かつ揺動自在に枢着されてい
る。また、その軸心部を中心にして後端部側には扇状の
係着カム部92が形設され、その先端部側にはそのてこ
部を形成するストッパーカム駆動レバー86が突出され
ていて、以下に説明する該駆動レバー86の先端部の連
結ピン87に連結された連結バー83を介して該駆動レ
バー86を往復させることにより、該ストッパーカム8
4を首振らせ、その係着カム部92を該かご2の側方に
出没させるごとくなっている。一方、該かご2の右側の
ガイド支柱4に固設されたストッパーブラケット88に
は、前記の係着カム部92と係合可能な水平の係止部9
3が載設されている。また、該ストッパーブラケット8
8は該かご2の昇降に支障のないところまで突出される
と共に、該かご2が2階に上昇停止した位置で、その係
止部93が該かご2から揺動突出する係着カム部92を
係着可能とする高さに設置されている。
【0012】また、該かご2の上面29の、前記ストッ
パーカム84とは反対寄りで、かご戸開閉駆動モータ3
3に近接して立設された枢軸80上には、てこ状のスト
ッパー用レバー79が水平かつ揺動自在に枢着されてい
る。また、該レバー79の先端部には、回転自在の接触
コロ81が枢持され、大ストロークのかご戸31の連結
部材41の左端面に添設された側端カム89と係合可能
なごとくなっている。また、該レバー79の後端部と前
記のガイド支柱4寄りのストッパーカム駆動レバー86
の先端部との間は、連結バー83を介して連結されてい
て、82、87はそれぞれの連結ピンである。かくし
て、連結バー83を介して、ストッパー用レバー79の
揺動はストッパーカム84の揺動に伝達されるごとくな
る。すなわち、図3において、ストッパー用レバー79
を反時計方向に回動すると、連結バー83が左方向に引
張られ、ストッパーカム駆動レバー86を時計方向に回
動すると共に、一体の係着カム部92が時計方向に回動
され、ストッパーブラケット88に向けて突出するごと
くなる。
【0013】また、ストッパー用レバー79の後端部側
には、該レバー79を常時反時計方向に付勢回動する引
張スプリング90が介設されていて、前記の連結バー8
3を介して、ストッパーカム84を時計方向に、すなわ
ちそれぞれその突出方向に常時付勢している。なお、図
3において引張スプリング90をストッパー用レバー7
9に繋結しているが、ストッパーカム84のストッパー
カム駆動レバー86に対して時計方向に付勢回動するよ
うに繋結してもよく、結果的に同様となるから、いずれ
でも差し支えない。また、図3はかご戸31、32が、
その大ストロークのかご戸31を左方に、小ストローク
のかご戸32を右方に配置して、左方向に一杯まで引き
出された閉鎖状態を図示しているが、そのとき前記の引
張スプリング90により付勢された該ストッパー用レバ
ー79の接触コロ81は、そのかご戸31の側端カム8
9に当接してその回動を止められた状態にあり、該レバ
ー79から伝動されたストッパーカム84はまた、その
係着カム部92が完全にかご2側に引っ込むまで回動し
た状態(図3の実線で図示した状態)で止められてい
る。すなわち、該ストッパーカム84がそのストッパー
ブラケット88との係着から離脱した状態であって、該
かご2は昇降自在となる。
【0014】次に、該かご2が2階(FL2)に上昇停
止して、前記のかご戸31、32を開放のための右方向
に移動するときは、前記の接触コロ81はスプリング9
0の付勢力によりその側端カム89の開放移動に追従し
て、該レバー79を反時計方向に回動する。かくして、
該レバー79から伝動されたストッパーカム84は時計
方向に回動され、扇状の係着カム部92を前記のストッ
パーブラケット88の係止部93の上に回動突出させ
る。かかる該レバー79並びにストッパーカム84のか
ご戸31、32の開放移動への追従回動が進んで、その
係着カム部92がその係止部93に完全に係着した状態
(図3の想像線で図示した状態)となったところでその
回動は止め具91により受止され、その後はかご戸31
の開放移動から離れて、その受止状態を継続する。すな
わち、該ストッパーカム84が該ストッパーブラケット
88に係着して、その係着状態を保持した状態に到達し
ている。かくして本発明では、かご戸31、32の開放
途中ですでに落下係止機構が作動状態となって、2階に
上昇停止し、そのかご戸31、32が半開放状態のかご
2に停電等の不測状態が発生しても、その落下は防止さ
れる。
【0015】次に、前記の開放されたかご戸31、32
を閉鎖のため左方向に移動するときは、逆にかご戸31
の閉鎖移動の途中で、その側端カム89が止め具91に
より保持された接触コロ81に係接して、その後は前記
のスプリング90の付勢力に抗して押戻し、該レバー7
9を図示の閉鎖状態の位置まで時計方向に回動し、該ス
トッパーカム84をストッパーブラケット88との係着
から離脱させる。すなわち本発明では、かご戸31、3
2の閉鎖途中まではそのストッパーカム84の係着離脱
が保持されていることとなり、該かご戸31、32の閉
鎖が安全レベルまで進んでから係着離脱が始まるように
しているから、その閉鎖途中で停電等の不測状態が発生
しても、従来の閉鎖開始と共に係着離脱を開始するのに
比べて、安全上の支障が解消される。
【0016】
【発明の効果】本発明には、以下のごとき種々の効果を
期待できる。本発明の落下係止機構は、そのストッパー
カムの回動をスプリング付勢力を介してかご戸の側端カ
ムに当接して連動させ、その係着状態を止め具により保
持する等の特徴ある構成であるので、かご戸の開放移動
を完了したときはもちろんのこと、その開放途中で、ス
トッパーカムの完全係着を可能とし、閉鎖移動のとき
は、その閉鎖途中までそのストッパーカムの完全係着を
保持し、その途中から係着離脱を開始するから、開閉途
中の半開放状態で停電等の不測状態が発生しても、安全
上に支障がなくなる。また、本発明の落下係止機構を1
柱ガイド形式エアバッグエレベータに適用するときは、
その高性能化、高安全化にもかかわらず、全体の省スペ
ース化による普及利用の拡大が期待できる。また、本発
明の落下係止機構は、そのかご戸と対向する乗り場戸の
開閉機構が連動可能な場合、かご戸と同様に乗り場戸の
開閉に対しても、安全サイドに作動することとなり、さ
らに利用者の安全上好ましいこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1柱ガイド形式エアバッグエレベータの正面図
である。
【図2】図1のA〜A線断面図であってかご昇降案内部
の構成を示す。
【図3】2階に上昇停止し、そのかご戸を閉鎖した状態
のかご回りの拡大平面図であって、該かごに上設された
落下係止機構等の配設状態を示す。
【図4】かごの落下係止機構の係着状態を示す、要部の
拡大正面図である。
【符号の説明】
1 1柱ガイド形式エアバッグエレベータ 2 かご 3 枠体 4 ガイド支柱 5 かご昇降案
内部 6 直動ガイド装置 7 2面当接案
内ローラ装置 8 エアバッグ 9 昇降路スペ
ース 12 正面出入口 14 かご戸収
納部 17 乗り込み口 19 乗り場戸
収納部 26 かご戸開閉機構 27 1階の乗
り場戸開閉機構 28 2階の乗り場戸開閉機構 29 かごの上
部 31 大ストロークのかご戸 32 小ストロ
ークのかご戸 33 正逆駆動モータ 41 連結部材 42 連結部材 51 大ストロークの乗り場戸 52 小ストロ
ークの乗り場戸 53 連結部材 54 連結部材 79 ストッパー用レバー 80 枢軸 81 接触コロ 82 連結ピン 83 連結バー 84 ストッパ
ーカム 85 枢軸 86 ストッパ
ーカム駆動レバー 87 連結ピン 88 ストッパ
ーブラケット 89 側端カム 90 引張スプ
リング 91 止め具 92 係着カム
部 93 係止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1階と2階の間を往復昇降するエアバッ
    ッグエレベータのかごに対して、その2階の上昇停止し
    た位置に合わせて、その側方のガイド支柱にストッパー
    ブラケットを固設すると共にその上面には該ストッパー
    ブラケットに向けて突出し、係着可能なストッパーカム
    を揺動自在に枢着し、また引張スプリングを介設して該
    ストッパーカムをその突出方向に常時付勢し、かつかご
    戸に当接させてその開閉移動に連動可能とし、該かご戸
    を開放するときは、その開放途中で前記の付勢力により
    追従する該ストッパーカムを該ストッパーブラケットに
    係着させて保持させるごとくし、該かご戸を閉鎖すると
    きは、その閉鎖途中で、該ストッパーカムを該かご戸に
    当接させてその閉鎖移動により押戻させ、該ストッパー
    カムを該ストッパーブラケットとの係着から離脱させる
    ごとくしたことを特徴とするエアバッッグエレベータの
    かご戸の開放と連動するかごの落下係止機構。
  2. 【請求項2】 該かごの落下係止機構が、2階側方のガ
    イド支柱に固設されたストッパーブラケットと;該スト
    ッパーブラケット側とは反対寄りのかご上面に揺動自在
    に枢着されたストッパー用レバーと;その大ストローク
    のかご戸に添設された側端カム;該側端カムに当接可能
    に前記ストッパー用レバーの先端部に枢持された接触コ
    ロと;その当接方向に該ストッパー用レバーを常時回転
    付勢する引張スプリングと;前記ストッパーブラケット
    寄りのかご上面に水平かつ揺動自在に枢着されたストッ
    パーカム;前記ストッパーブラケットに向けて回転し、
    係着可能なその先端部側の扇状のカム係着部と;その後
    端部側のてこ部を形成するストッパーカム駆動レバー
    と;該駆動レバーの先端部と前記ストッパー用レバーの
    後端部とを連結する連結バーと;該ストッパーカムの回
    転をストッパーブラケットとの係着位置で保持させる止
    め具と;から形成されたことを特徴とする請求項1に記
    載のエアバッッグエレベータのかご戸の開放と連動する
    かごの落下係止機構。
  3. 【請求項3】 エアバッッグエレベータが1柱ガイド形
    式エアバッッグエレベータであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のエアバッッグエレベータのかご戸の
    開放と連動するかごの落下係止機構。
  4. 【請求項4】 エアバッッグエレベータがそのかご戸と
    対向する乗り場戸との間に開閉連動機構を創設してなる
    1柱ガイド形式エアバッッグエレベータであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエアバッ
    ッグエレベータのかご戸の開放と連動するかごの落下係
    止機構。
JP5632096A 1996-03-13 1996-03-13 エアバッグエレベータのかご戸の開放と連動するかごの落下係止機構 Pending JPH09249365A (ja)

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