JPH09249354A - 糸条綾振り装置 - Google Patents

糸条綾振り装置

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JPH09249354A
JPH09249354A JP8593596A JP8593596A JPH09249354A JP H09249354 A JPH09249354 A JP H09249354A JP 8593596 A JP8593596 A JP 8593596A JP 8593596 A JP8593596 A JP 8593596A JP H09249354 A JPH09249354 A JP H09249354A
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理 中川
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】糸条綾振りユニットUを構成する、互い
に、逆方向に回転する一対の回転羽根1,7の回転平面
を、隣接する糸条綾振りユニットの4枚の全ての回転羽
根において異ならせるとともに、隣接する糸条綾振りユ
ニットの回転羽根の回転平面を一部重複させるようにし
た糸条綾振り装置に関するものである。 【効果】1つの糸条綾振りユニットが故障して回転羽根
の回転が停止したり、或いは、回転羽根の回転速度が、
他の糸条綾振りユニットの回転羽根の回転速度とずれを
生じた際にも、隣接する糸条綾振りユニットの回転羽根
同士が干渉しあって衝突し、破損するようなことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条を、所定の方
向に回転する回転羽根により、ガイド部材に沿って、ガ
イド部材の一端まで移動させ、次いで、上記の回転羽根
に対して逆方向に回転する同様の回転羽根により、ガイ
ド部材の一端で、糸条を受け取り、逆の方向に移動させ
るようにして、ガイド部材の両端において、互いに逆方
向に回転する2枚の回転羽根間で、糸条の受け渡しを行
い、糸条を綾振りするようにした糸条綾振りユニット
を、複数ユニット、併設した糸条綾振り装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、互いに逆方向に回転する2枚の回
転羽根を有する糸条綾振りユニットを、同方向に回転す
る回転羽根同士を、同一回転平面に配置するとともに、
同一回転平面に配置され同方向に回転する、隣接する回
転羽根の先端が描く回転円が、一部重複するように配置
することにより、糸条綾振りユニット間隔を狭くして、
糸条綾振り装置が配設された糸条巻取機の長さを短くす
るようにした糸条綾振り装置が知られている(例えば、
特公平3−72544号公報、特公平4−27151号
公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の糸条綾
振り装置においては、同方向に回転する回転羽根が同一
回転平面に配置されているとともに、該同方向に回転す
る隣接する回転羽根の先端が描く回転円が、一部重複す
るように配置されているために、1つの糸条綾振りユニ
ットが故障して回転羽根の回転が停止したり、或いは、
回転羽根の回転速度が、他の糸条綾振りユニットの回転
羽根の回転速度とずれを生じた際には、同一回転平面に
配置された隣接する回転羽根同士が干渉しあって衝突
し、回転羽根が破損するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上述した従来の糸条綾振
り装置が有する課題を解決するとともに、糸条綾振り装
置の保守点検作業が軽減された糸条綾振り装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、糸条綾振りユニットを構
成する、互いに、逆方向に回転する一対の回転羽根の回
転平面を、隣接する糸条綾振りユニットの4枚の全ての
回転羽根において異ならせるとともに、隣接する糸条綾
振りユニットの回転羽根の回転平面を一部重複させるよ
うにしたものであり、第2には、上記回転羽根の回転平
面を、タッチローラー或いはパッケージの回転軸線に対
して傾斜させるようにしたものであり、第3には、糸条
綾振りユニットを構成する、互いに、逆方向に回転する
一対の回転羽根のうち上部回転羽根を、隣接する糸条綾
振りユニットの一対の回転羽根の間に挿入したものであ
り、第4には、複数の糸条綾振りユニットにより構成さ
れる糸条綾振りユニットグループ間に、一体的に回転可
能な2つのプーリーを有する高さ調整用プーリー部材を
配設するとともに、該高さ調整用プーリー部材の一方の
プーリーに掛けられた駆動ベルトにより、一方の糸条綾
振りユニットグループを構成する糸条綾振りユニットを
駆動し、また、前記高さ調整用プーリー部材のもう一方
のプーリーに掛けられた駆動ベルトにより、もう一方の
糸条綾振りユニットグループを構成する糸条綾振りユニ
ットを駆動するようにしたものである。
【0006】以下に、本発明の糸条綾振り装置を構成す
る糸条綾振りユニットの平面図である図1、図1のI−
I線に沿った本発明の糸条綾振り装置を構成する糸条綾
振りユニットの垂直断面図である図2、本発明の糸条綾
振り装置の概略正面図である図3、本発明の糸条綾振り
装置の別の実施例の概略正面図である図4及び本発明の
糸条綾振り装置の更に別の実施例の概略正面図である図
5を用いて、本発明の実施例について説明するが、本発
明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるも
のではない。
【0007】
【実施例】先ず最初の、図1及び図2を用いて、糸条綾
振り装置を構成する糸条綾振りユニットUについて説明
する。
【0008】1は、回転中心1aに対して点対象に延在
するプロペラ状の上部回転羽根であり、上部回転羽根1
は、板状フレーム2に取着された円筒状フレーム3の外
周に、軸受け4を介して配設された回転筒5に、ネジ6
等の適当な固着手段により取着されている。7は、上部
回転羽根1の下方に配置された、上部回転羽根1と同じ
長さを有するとともに、上部回転羽根1の回転中心1a
から、所定の偏心距離eだけ離れた回転中心7aに対し
て点対象に延在するプロペラ状の下部回転羽根であり、
下部回転羽根7は、上記円筒状フレーム3内に、軸受け
8を介して配設された回転軸9の下端部に、ネジ10等
の適当な固着手段により取着されている。
【0009】11は、上部回転羽根1の上方に取着され
た糸条yの綾振り軌跡を形成するためのガイド部材であ
り、上部回転羽根1及び下部回転羽根7の先端が、ガイ
ド部材11の円弧状の糸条案内部11aから突設するよ
うに構成されている。また、上述した上部回転羽根1の
回転中心1aと下部回転羽根7の回転中心7aを結ぶ線
上の偏心距離eは、ほぼ、ガイド部材11の糸条案内面
11aに沿って配置されている。なお、ガイド部材11
を、下部回転羽根7の下方に配置することも、また、上
部回転羽根1と下部回転羽根7の間に配置することもで
きる。
【0010】上述した円筒状フレーム3の外周に、軸受
け4を介して配設された回転筒5の外周には、平歯車1
2が取着されており、該平歯車12には、板状フレーム
2に取着された円筒状フレーム13の内部に、軸受け1
4を介して配設された回転軸15の下端部に取着された
平歯車16が噛み合っている。17は、上記回転軸15
の上端部に取着されたプーリーである。また、プーリー
17と平歯車16との中間に位置する回転軸15には平
歯車18が取着されており、該平歯車18には、上記の
円筒状フレーム13と同様に板状フレーム2に取着され
た、図示されていない円筒状フレームの内部に、軸受け
を介して配設された回転軸19に取着された平歯車20
が噛み合っている。更に、平歯車20は、下部回転羽根
7が取着された回転軸9の上端部に取着された平歯車2
1と噛み合っている。
【0011】次に、上述した構造を有する糸条綾振りユ
ニットUの糸条yの綾振り動作、駆動等について説明す
る。
【0012】図示されていない駆動ベルトによりプーリ
ー17が回転すると、プーリー17が取着された回転軸
15の下端部に取着された平歯車16を介して、該平歯
車16と噛み合っている平歯車12が回転する。平歯車
12が回転すると、平歯車12が取着されている回転筒
5が回転し、従って、回転筒5に取着されている上部回
転羽根1が回転することになる。
【0013】また、上述したように、図示されていない
駆動ベルトによりプーリー17が回転すると、プーリー
17が取着された回転軸15の中間部に取着された平歯
車18を介して、該平歯車18と噛み合っている平歯車
20が回転する。平歯車20が回転すると、該平歯車2
0と噛み合っている平歯車21が回転するので、平歯車
21が取着された回転軸9が回転し、従って、回転軸9
に取着されている下部回転羽根7が回転することにな
る。
【0014】上述したように、プーリー17の回転が、
2つの平歯車16と平歯車12を介して上部回転羽根1
に伝達され、また、プーリー17の回転が、3つの平歯
車18、平歯車20及び平歯車21を介して下部回転羽
根7に伝達されるので、上部回転羽根1と下部回転羽根
7とは、互いに、逆方向に回転することになる。
【0015】図1には、便宜的に、上部回転羽根1が反
時計方向に回転し、そして、下部回転羽根7が時計方向
に回転する場合が示されている。また、図1には、ガイ
ド部材11の糸条案内面11aに沿って、糸条yを、ガ
イド部材11の左端から右端まで移動させてきた上部回
転羽根1の一方の先端部1bから、ガイド部材11の右
端に位置するとともに、時計方向に回転する下部回転羽
根7の一方の先端部7bに、受け渡す瞬間が示されてい
る。
【0016】下部回転羽根7の一方の先端部7bに受け
渡された糸条yは、ガイド部材11の糸条案内面11a
に沿って、ガイド部材11の右端から左端まで移動す
る。次いで、下部回転羽根7の一方の先端部7bによ
り、ガイド部材11の右端から左端まで移動された糸条
yは、下部回転羽根7の一方の先端部7bから、ガイド
部材11の左端まで回転してきた、反時計方向に回転す
る上部回転羽根1のもう一方の先端部1cに受け渡され
て、ガイド部材11の糸条案内面11aに沿って、右方
向に移動される。
【0017】そして、上部回転羽根1のもう一方の先端
部1cにより、ガイド部材11の左端から右端まで移動
された糸条yは、上部回転羽根1のもう一方の先端部1
cから、ガイド部材11の右端まで回転してきた、時計
方向に回転する下部回転羽根7のもう一方の先端部7c
に受け渡されて、ガイド部材11の糸条案内面11aに
沿って、左方向に移動される。このようにして、糸条y
は、ガイド部材11の両端部において、上部回転羽根1
から下部回転羽根7に、或いは、下部回転羽根7から上
部回転羽根1に受け渡されることにより、ガイド部材1
1の糸条案内面11aに沿って、綾振りされるように構
成されている。
【0018】図2において、Tは、糸条綾振りユニット
Uの下方に配設された、公知のタッチローラー或いはフ
リクションローラー(以下、「タッチローラー」とい
う。)であり、糸条綾振り装置を構成する複数の糸条綾
振りユニットU毎に、それぞれ、独立して配設すること
もできるが、複数の糸条綾振りユニットUに共通の1本
のタッチローラーTを配設することもできる。Pは、図
示されていない支持装置に支持されたボビンに糸条yが
巻回されることにより形成されるパッケージである。糸
条yは、上述した糸条綾振りユニットUにより綾振りさ
れ、次いで、タッチローラーTの周面の一部に接触し案
内され、タッチローラーTに接触しているパッケージP
に巻き取られる。
【0019】次に、図3を用いて、複数の糸条綾振りユ
ニットUを配設した糸条綾振り装置について説明する。
【0020】本実施例においては、隣接する2つの糸条
綾振りユニットUにおいて、左側に位置する糸条綾振り
ユニットUの上部回転羽根1と下部回転羽根7との間
に、右側に位置する糸条綾振りユニットUの上部回転羽
根1が挿入されるように、複数の糸条綾振りユニットU
が、タッチローラーTに沿って配置されている。従っ
て、隣接する2つの糸条綾振りユニットUの一方の上部
回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面と、もう一方の
上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面とは、一部
重複することになる。このように、隣接する糸条綾振り
ユニットUを構成する一方の糸条綾振りユニットUの上
部回転羽根1の回転平面と下部回転羽根7の回転平面、
及び、もう一方の糸条綾振りユニットUを構成する糸条
綾振りユニットUの上部回転羽根1の回転平面と下部回
転羽根7の回転平面の、合計4つの回転平面が、全て異
なるように配置されている。
【0021】また、この実施例においては、糸条綾振り
装置を正面から見た場合に、各糸条綾振りユニットUの
上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面が、タッチ
ローラーTの回転軸線t1或いはパッケージPの回転軸
線に対して、所定の角度、傾斜するように構成されてい
る。従って、各糸条綾振りユニットUのタッチローラー
Tの回転軸線t1或いはパッケージPの回転軸線からの
距離を、略同じにすることができるので、各糸条綾振り
ユニットUの綾振り条件を、略一定にすることができ
る。
【0022】更に、隣接する所定数の糸条綾振りユニッ
トUからなる糸条綾振りユニットグループG1(本実施
例においては、左側の3つの糸条綾振りユニットUによ
り、糸条綾振りユニットグループG1が構成されてい
る。)の各プーリー17は、同一平面内に配置されてお
り、そして、各プーリー17は、各プーリー17に掛け
られた、共通の平面内を走行する1つの駆動ベルトb1
により回転されて、上述したように、上部回転羽根1と
下部回転羽根7とが、互いに、逆方向に回転するように
構成されている。同様に、該糸条綾振りユニットグルー
プG1に隣接する、同じく所定数の糸条綾振りユニット
Uからなる糸条綾振りユニットグループG2の各プーリ
ー17も、同一平面内に配置されており、そして、各プ
ーリー17は、各プーリー17に掛けられた、共通の平
面内を走行する1つの駆動ベルトb2により回転され
る。なお、プーリー17をスプロケットとし、駆動ベル
トb2を、スプロケットに掛けられるチエーンとするこ
ともできる。
【0023】Mは、隣接する2つの糸条綾振りユニット
グループG1、G2の間に配設された、一体的に回転可
能なプーリーm1、m2が上下方向に配置された高さ調
整用プーリー部材Mである。上方に位置するプーリーm
1は、糸条綾振りユニットグループG1の同一平面内に
配置された各プーリー17と同じ平面を有するように配
置されており、上方に位置するプーリーm1には、共通
の平面内を走行する駆動ベルトb1が掛けられている。
また、下方に位置するプーリーm2は、糸条綾振りユニ
ットグループG2の同一平面内に配置された各プーリー
17と、同じ平面を有するように配置されており、下方
に位置するプーリーm2には、共通の平面内を走行する
1つの駆動ベルトb2が掛けられている。
【0024】上述したように、糸条綾振りユニットグル
ープG1の駆動ベルトb1は、高さ調整用プーリー部材
Mを介して、隣接する糸条綾振りユニットグループG2
の駆動ベルトb2と連結されている。従って、図示され
ていないモーター等の駆動源からの駆動力は、糸条綾振
りユニットグループG1の駆動ベルトb1に伝達され、
更に、高さ調整用プーリー部材Mを介して、隣接する糸
条綾振りユニットグループG2の駆動ベルトb2に伝達
されることになる。このようにして、順次、隣接する糸
条綾振りユニットグループに、駆動源からの駆動力が伝
達されるように構成されている。なお、図3において、
板状フレーム2の下部に示されている方形dは、図1及
び図2を用いて説明した、平歯車12、16、18、2
0、21等からなる上部回転羽根1と下部回転羽根7の
駆動部を省略して表したものである。
【0025】一本の駆動ベルトにより、全ての糸条綾振
りユニットUのプーリー17を回転させるようにする
と、タッチローラーTの回転軸線t1から糸条綾振りユ
ニットUのプーリー17までの距離hが、図3におい
て、右方向に位置する糸条綾振りユニットUほど大きく
なり、従って、プーリー17が取着されている回転軸1
5の長さを、各糸条綾振りユニットU毎に変更しなけれ
ばならない。また、回転軸15の長さが長くなると、回
転軸15が、駆動ベルトによる負荷により変形し、偏心
回転する等の問題が発生することになる。
【0026】本発明においては、上述したように、糸条
綾振り装置を正面から見た場合に、各糸条綾振りユニッ
トUの上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面が、
タッチローラーTの回転軸線t1或いはパッケージPの
回転軸線に対して、所定の角度、傾斜するように、複数
の糸条綾振りユニットUを併設するとともに、このよう
に併設された糸条綾振りユニットUを、所定数の糸条綾
振りユニットUからなる糸条綾振りユニットグループG
1,G2にグループ分けし、隣接する糸条綾振りユニッ
トグループG1,G2の駆動ベルトb1、b2を、高さ
調整用プーリー部材Mを介して連結するようにしたの
で、全ての糸条綾振りユニットUの回転軸15の長さを
変える必要はなく、回転軸15の長さの異なる何種類か
の糸条綾振りユニットUを用意すればよい。
【0027】本実施例のように、糸条綾振りユニットグ
ループG1,G2が、それぞれ、3つの糸条綾振りユニ
ットUから構成されている場合には、3種類の回転軸1
5の長さの異なる糸条綾振りユニットUを用意すれば、
多数の糸条綾振りユニットUが併設された糸条綾振り装
置を構成することができる。また、隣接する糸条綾振り
ユニットグループG1,G2の駆動ベルトb1、b2
を、高さ調整用プーリー部材Mを介して連結するように
したので、プーリー17が取着された回転軸15が長く
ならず、従って、駆動ベルトb1、b2による負荷によ
り、回転軸15が変形するようなこともない。
【0028】図4に示されている実施例は、糸条綾振り
装置を正面から見た場合に、各糸条綾振りユニットU1
〜U4の上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面
が、上述した実施例のように、タッチローラーTの回転
軸線t1に対して傾斜することなく、平行になるように
配置したものである。更に、1つ置きに配置された糸条
綾振りユニットU1、U3又はU2、U4の上部回転羽
根1と下部回転羽根7の回転平面を、それぞれ、同一平
面とするとともに、中間に配置された糸条綾振りユニッ
トU2又はU3の上部回転羽根1或いは下部回転羽根7
を、上記の1つ置きに配置された糸条綾振りユニットU
1,U3又はU2、U4の上部回転羽根1と下部回転羽
根7との間に挿入するようにしたものである。この場合
にも、隣接する糸条綾振りユニットU1,U2を構成す
る一方の糸条綾振りユニットU1の上部回転羽根1の回
転平面と下部回転羽根7の回転平面、及び、もう一方の
糸条綾振りユニットU2を構成する糸条綾振りユニット
Uの上部回転羽根1の回転平面と下部回転羽根7の回転
平面の、合計4つの回転平面が、全て異なるように配置
されている。
【0029】図5に示されている実施例は、糸条綾振り
装置を正面から見た場合に、各糸条綾振りユニットU1
〜U4の上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面
が、上述した実施例のように、タッチローラーTの回転
軸線t1の回転軸線に対して傾斜することなく、平行に
なるように配置したものである。更に、1つ置きに配置
された糸条綾振りユニットU1、U3又はU2、U4の
上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面を、それぞ
れ、同一平面とするとともに、中間に配置された糸条綾
振りユニットU2又はU3の上部回転羽根1と下部回転
羽根7を、共に、上記の1つ置きに配置された糸条綾振
りユニットU1,U3又はU2、U4の上部回転羽根1
と下部回転羽根7の上方或いは下方に配置し、且つ、隣
接する糸条綾振りユニットU1、U2の上部回転羽根1
の回転平面同士及び下部回転羽根7の回転平面同士を、
それぞれ、一部重複するように配置したものである。こ
の場合にも、隣接する糸条綾振りユニットU1,U2を
構成する一方の糸条綾振りユニットU1の上部回転羽根
1の回転平面と下部回転羽根7の回転平面、及び、もう
一方の糸条綾振りユニットU2を構成する糸条綾振りユ
ニットUの上部回転羽根1の回転平面と下部回転羽根7
の回転平面の、合計4つの回転平面が、全て異なるよう
に配置されている。
【0030】本発明は、上述したように、隣接する糸条
綾振りユニットUの上部回転羽根1の回転平面同士及び
下部回転羽根7の回転平面同士を、それぞれ、一部重複
するように配置するとともに、隣接する糸条綾振りユニ
ットUを構成する一方の糸条綾振りユニットUの上部回
転羽根1の回転平面と下部回転羽根7の回転平面、及
び、もう一方の糸条綾振りユニットUを構成する糸条綾
振りユニットUの上部回転羽根1の回転平面と下部回転
羽根7の回転平面の、合計4つの回転平面が、全て異な
るように配置されているので、1つの糸条綾振りユニッ
トUが故障して回転羽根1,7の回転が停止したり、或
いは、回転羽根1,7の回転速度が、他の糸条綾振りユ
ニットUの回転羽根1,7の回転速度とずれを生じた際
にも、隣接する糸条綾振りユニットUの回転羽根1、7
同士が干渉しあって衝突するようなことがない。
【0031】また、本発明においては、隣接する糸条綾
振りユニットUを構成する一方の糸条綾振りユニットU
の上部回転羽根1の回転平面と下部回転羽根7の回転平
面、及び、もう一方の糸条綾振りユニットUを構成する
糸条綾振りユニットUの上部回転羽根1の回転平面と下
部回転羽根7の回転平面の、合計4つの回転平面が、全
て異なるように配置されているので、隣接する糸条綾振
りユニットUの回転羽根1、7の回転位相差が、どのよ
うな値でも、決して干渉することがないので、隣接する
糸条綾振りユニットUの回転羽根1、7の回転位相を、
敢えて、ずらす必要がない。しかしながら、隣接する糸
条綾振りユニットUの回転羽根1、7の回転位相差を、
90度或いは45度、ずらすことにより、多数の糸条綾
振りユニットUが並設された糸条綾振り装置全体の駆動
バランスを良好なものとすることができるので、従っ
て、糸条綾振り装置の振動や騒音を減少させることがで
きる効果がある。
【0032】更に、本発明は、上述したように、プーリ
ー17が取着されている回転軸15の長さを、何種類か
用意するのみで、他の部材は、全ての糸条綾振りユニッ
トUに共通であるので、糸条綾振りユニットUの保守点
検が容易である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0034】隣接する糸条綾振りユニットを構成する合
計4つの回転羽根の回転平面を、全て異なるように配置
したので、1つの糸条綾振りユニットが故障して回転羽
根の回転が停止したり、或いは、回転羽根の回転速度
が、他の糸条綾振りユニットの回転羽根の回転速度とず
れを生じた際にも、隣接する糸条綾振りユニットの回転
羽根同士が干渉しあって衝突し、破損するようなことが
ない。
【0035】隣接する糸条綾振りユニットを構成する合
計4つの回転羽根の回転平面を、全て異なるように配置
したので、糸条綾振りユニットを、それぞれ、個別に停
止することができ、従って、保守点検作業が容易とな
る。
【0036】回転羽根の回転平面を、タッチローラー或
いはパッケージの回転軸線に対して傾斜させるように配
置したので、各糸条綾振りユニットのタッチローラー或
いはパッケージからの距離を、ほぼ同じにすることがで
きるので、各糸条綾振りユニットの綾振り条件を、略一
定にすることができる。
【0037】回転羽根の回転平面を、タッチローラー或
いはパッケージの回転軸線に対して傾斜させるととも
に、糸条綾振りユニットを構成する、互いに、逆方向に
回転する一対の回転羽根のうち上部回転羽根を、隣接す
る糸条綾振りユニットの一対の回転羽根の間に挿入した
ことにより、各糸条綾振りユニットのタッチローラー或
いはパッケージからの距離を、ほぼ同じにすることがで
きるので、各糸条綾振りユニットの綾振り条件を、略一
定にすることができる。
【0038】隣接する糸条綾振りユニットグループを、
高さ調整用プーリー部材を介して、駆動するようにした
ので、プーリーが取着された回転軸の長さを短くするこ
とができ、従って、回転軸の曲げ等の変形を防止するこ
とができる。
【0039】隣接する糸条綾振りユニットの回転羽根が
干渉しないので、タイミングベルト等を使用して完全な
同期を取る必要がなく、従って、より安価な丸ベルトや
平ベルト等の使用が可能となる。また、電動モーター等
の駆動源を、糸条綾振りユニット毎に設けて、各糸条綾
振りユニットを単独駆動することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の糸条綾振り装置を構成する糸条
綾振りユニットの平面図である。
【図2】図2は図1のI−I線に沿った本発明の糸条綾
振り装置を構成する糸条綾振りユニットの垂直断面図で
ある。
【図3】図3は本発明の糸条綾振り装置の概略正面図で
ある。
【図4】図4は本発明の糸条綾振り装置の別の実施例の
概略正面図である。
【図5】図5は本発明の糸条綾振り装置の更に別の実施
例の概略正面図である。
【符号の説明】
G・・・・・・・糸条綾振りユニットグループ M・・・・・・・高さ調整用プーリー部材 P・・・・・・・パッケージ T・・・・・・・タッチローラー U・・・・・・・糸条綾振りユニット b1、b2・・・駆動ベルト y・・・・・・・糸条 1・・・・・・・上部回転羽根 7・・・・・・・下部回転羽根 11・・・・・・ガイド部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸条綾振りユニットを構成する、互いに、
    逆方向に回転する一対の回転羽根の回転平面を、隣接す
    る糸条綾振りユニットの4枚の全ての回転羽根において
    異ならせるとともに、隣接する糸条綾振りユニットの回
    転羽根の回転平面を一部重複させるようにしたことを特
    徴とする糸条綾振り装置。
  2. 【請求項2】上記回転羽根の回転平面を、タッチローラ
    ー或いはパッケージの回転軸線に対して傾斜させること
    を特徴とする請求項1に記載の糸条綾振り装置。
  3. 【請求項3】糸条綾振りユニットを構成する、互いに、
    逆方向に回転する一対の回転羽根のうち上部回転羽根
    を、隣接する糸条綾振りユニットの一対の回転羽根の間
    に挿入したことを特徴とする請求項2に記載の糸条綾振
    り装置。
  4. 【請求項4】複数の糸条綾振りユニットにより構成され
    る糸条綾振りユニットグループ間に、一体的に回転可能
    な2つのプーリーを有する高さ調整用プーリー部材を配
    設するとともに、該高さ調整用プーリー部材の一方のプ
    ーリーに掛けられた駆動ベルトにより、一方の糸条綾振
    りユニットグループを構成する糸条綾振りユニットを駆
    動し、また、前記高さ調整用プーリー部材のもう一方の
    プーリーに掛けられた駆動ベルトにより、もう一方の糸
    条綾振りユニットグループを構成する糸条綾振りユニッ
    トを駆動するようにしたことを特徴とする請求項2又は
    請求項3に記載の糸条綾振り装置。
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