JPH09248852A - ブロー成形方法およびブロー成形機 - Google Patents
ブロー成形方法およびブロー成形機Info
- Publication number
- JPH09248852A JPH09248852A JP5955196A JP5955196A JPH09248852A JP H09248852 A JPH09248852 A JP H09248852A JP 5955196 A JP5955196 A JP 5955196A JP 5955196 A JP5955196 A JP 5955196A JP H09248852 A JPH09248852 A JP H09248852A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parison
- blow molding
- upper pinch
- molding machine
- pair
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 肉厚の均一な皺の生じないピンチを実施でき
るブロー成形方法を実現する。 【解決手段】 ダイスヘッドと左右一対の金型との間に
左右一対の上ピンチ装置を備え、ダイスヘッドとマンド
レルの下端に取り付けたコアとの間の環状の樹脂通路か
ら吐出されたパリソンを左右一対の金型で挟んでブロー
成形するブロー成形機において、垂下した断面真円状の
パリソンを上ピンチする際、あらかじめ該パリソンの下
部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対して直角方向に
拡張してパリソン断面を長円形状に形成した後、該上ピ
ンチ装置を用いて上ピンチするようにしたものである。
るブロー成形方法を実現する。 【解決手段】 ダイスヘッドと左右一対の金型との間に
左右一対の上ピンチ装置を備え、ダイスヘッドとマンド
レルの下端に取り付けたコアとの間の環状の樹脂通路か
ら吐出されたパリソンを左右一対の金型で挟んでブロー
成形するブロー成形機において、垂下した断面真円状の
パリソンを上ピンチする際、あらかじめ該パリソンの下
部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対して直角方向に
拡張してパリソン断面を長円形状に形成した後、該上ピ
ンチ装置を用いて上ピンチするようにしたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融樹脂を吐出し
たパリソンを左右一対の金型で成形して樹脂成形品を得
るブロー成形方法およびブロー成形機に係り、特に上ピ
ンチの際にパリソン側面の生じる皺の発生を防止して、
ピンチ不良や成形品不良を排除したブロー成形方法およ
びブロー成形機に関するものである。
たパリソンを左右一対の金型で成形して樹脂成形品を得
るブロー成形方法およびブロー成形機に係り、特に上ピ
ンチの際にパリソン側面の生じる皺の発生を防止して、
ピンチ不良や成形品不良を排除したブロー成形方法およ
びブロー成形機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ダイスヘッドから筒状に射出または押し
出されたパリソンから中空状の樹脂製品をつくるブロー
成形では、ダイスヘッドからパリソンを射出または押し
出し、パリソンピンチによって袋状にされたパリソンに
プリブローを行なって僅かに膨らませ、開放された金型
内に入れて金型を閉じ、金型とパリソンとで形成される
キャビティ内のガスを抜いた後、金型表面に通じる小さ
な空気抜き穴より真空ポンプ装置を介して空気を吸引し
たうえ、パリソン内に高圧の空気吹き込みを行なってパ
リソンをキャビティに基づく所定の形状としたあと金型
で冷却して成形を完了する。このようにして、成形され
た樹脂製品は金型を開いて取り出される。
出されたパリソンから中空状の樹脂製品をつくるブロー
成形では、ダイスヘッドからパリソンを射出または押し
出し、パリソンピンチによって袋状にされたパリソンに
プリブローを行なって僅かに膨らませ、開放された金型
内に入れて金型を閉じ、金型とパリソンとで形成される
キャビティ内のガスを抜いた後、金型表面に通じる小さ
な空気抜き穴より真空ポンプ装置を介して空気を吸引し
たうえ、パリソン内に高圧の空気吹き込みを行なってパ
リソンをキャビティに基づく所定の形状としたあと金型
で冷却して成形を完了する。このようにして、成形され
た樹脂製品は金型を開いて取り出される。
【０００３】図８に示すものは、従来のブロー成形機を
示す。図８のものは溶融樹脂をダイスヘッド２の側方１
個所より供給する、いわゆる、サイドフィード方式のブ
ロー成形機１を示し、射出装置４により押圧された高温
溶融状態の樹脂は樹脂供給口２ａを経由してダイスヘッ
ド２とマンドレル３との間に設けた環状の通路を通り、
最下端の環状空間通路７より吐出されてパリソンＰを形
成する。そして、コア３ａはマンドレル３を貫通したパ
リコン用ロッド６ａに接続され、パリコンシリンダ６の
作動により上下方向僅かに進退動され、パリソンＰの肉
厚を制御するために環状空間通路７の間隙（ギャップ）
を調整できるようになっている。
示す。図８のものは溶融樹脂をダイスヘッド２の側方１
個所より供給する、いわゆる、サイドフィード方式のブ
ロー成形機１を示し、射出装置４により押圧された高温
溶融状態の樹脂は樹脂供給口２ａを経由してダイスヘッ
ド２とマンドレル３との間に設けた環状の通路を通り、
最下端の環状空間通路７より吐出されてパリソンＰを形
成する。そして、コア３ａはマンドレル３を貫通したパ
リコン用ロッド６ａに接続され、パリコンシリンダ６の
作動により上下方向僅かに進退動され、パリソンＰの肉
厚を制御するために環状空間通路７の間隙（ギャップ）
を調整できるようになっている。
【０００４】一方、このようなブロー成形機１では、図
８に示すように、ダイスヘッド２と金型８との間に、左
右一対の上ピンチ装置１０が配設され、吐出開始直後の
パリソンＰの下端部を緊結するようになっている。従来
の上ピンチ装置は、パリソンを鋏み状の２本のバーで緊
結するか、あるいは平行状態で近接する２本のバーで緊
結するようになっていた。
８に示すように、ダイスヘッド２と金型８との間に、左
右一対の上ピンチ装置１０が配設され、吐出開始直後の
パリソンＰの下端部を緊結するようになっている。従来
の上ピンチ装置は、パリソンを鋏み状の２本のバーで緊
結するか、あるいは平行状態で近接する２本のバーで緊
結するようになっていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブロー成形機１で上ピンチ装置１０を使用し
てパリソン下端部を緊結する際、図９（鋏み状ピンチ）
や図１０（平行状ピンチ）に示すように、真円のパリソ
ンが楕円状に変形していく過程で、端部の一方に皺が発
生することが避けられなかった。特に大径の真円パリソ
ンを偏平に緊結するときには、この傾向が著しく微細な
皺が多く発生して、皺による成形品不良を惹起したり、
ピンチ部のシール不良を生じて成形品に悪影響を及ぼす
ことがあった。
うな従来のブロー成形機１で上ピンチ装置１０を使用し
てパリソン下端部を緊結する際、図９（鋏み状ピンチ）
や図１０（平行状ピンチ）に示すように、真円のパリソ
ンが楕円状に変形していく過程で、端部の一方に皺が発
生することが避けられなかった。特に大径の真円パリソ
ンを偏平に緊結するときには、この傾向が著しく微細な
皺が多く発生して、皺による成形品不良を惹起したり、
ピンチ部のシール不良を生じて成形品に悪影響を及ぼす
ことがあった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
して、皺の無いピンチ部を形成するために、本発明で
は、第１の発明においては、ダイスヘッドと左右一対の
金型との間に左右一対の上ピンチ装置を備え、ダイスヘ
ッドとマンドレルの下端に取り付けたコアとの間の環状
の樹脂通路から吐出されたパリソンを左右一対の金型で
挟んでブロー成形するブロー成形機において、垂下した
断面真円状のパリソンを上ピンチする際、あらかじめ該
パリソンの下部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対し
て直角方向に拡張してパリソン断面を長円形状に形成し
た後、該上ピンチ装置を用いて上ピンチすることとし
た。また、第２の発明では、射出装置と該射出装置によ
り供給された溶融樹脂を下端よりパリソンとして吐出す
るダイス装置と該パリソンを挟んでブロー成形する左右
一対の金型装置とからなり、該ダイス装置と該金型装置
との間に上ピンチ装置を備えたブロー成形機において、
該上ピンチ装置と該金型装置との間に出没自在で、パリ
ソン下端の開口部より上方に挿入され該上ピンチ装置の
ピンチ方向に対して直角方向に拡縮自在な前後一対のパ
リソン拡張棒からなるパリソン拡張装置を備えた構成と
した。さらに、第３の発明においては、第２のブロー成
形機において、パリソン拡張装置の出没機構を、該パリ
ソン拡張装置全体を正転ならびに逆転可能な回転機構と
するか、またはパリソン拡張棒の昇降動と該パリソン拡
張装置全体の水平往復動とを組み合わせた機構とした。
して、皺の無いピンチ部を形成するために、本発明で
は、第１の発明においては、ダイスヘッドと左右一対の
金型との間に左右一対の上ピンチ装置を備え、ダイスヘ
ッドとマンドレルの下端に取り付けたコアとの間の環状
の樹脂通路から吐出されたパリソンを左右一対の金型で
挟んでブロー成形するブロー成形機において、垂下した
断面真円状のパリソンを上ピンチする際、あらかじめ該
パリソンの下部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対し
て直角方向に拡張してパリソン断面を長円形状に形成し
た後、該上ピンチ装置を用いて上ピンチすることとし
た。また、第２の発明では、射出装置と該射出装置によ
り供給された溶融樹脂を下端よりパリソンとして吐出す
るダイス装置と該パリソンを挟んでブロー成形する左右
一対の金型装置とからなり、該ダイス装置と該金型装置
との間に上ピンチ装置を備えたブロー成形機において、
該上ピンチ装置と該金型装置との間に出没自在で、パリ
ソン下端の開口部より上方に挿入され該上ピンチ装置の
ピンチ方向に対して直角方向に拡縮自在な前後一対のパ
リソン拡張棒からなるパリソン拡張装置を備えた構成と
した。さらに、第３の発明においては、第２のブロー成
形機において、パリソン拡張装置の出没機構を、該パリ
ソン拡張装置全体を正転ならびに逆転可能な回転機構と
するか、またはパリソン拡張棒の昇降動と該パリソン拡
張装置全体の水平往復動とを組み合わせた機構とした。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、上ピン
チ装置でパリソンをピンチする際、あらかじめ該パリソ
ンの下部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対して直角
方向に拡張してパリソン断面を長円形状に形成した後、
該上ピンチ装置を用いて上ピンチするので、パリソンの
折れ曲がり端部の皺の発生がなく、良好な成形品を成形
できる。また、本発明のブロー成形機においては、上ピ
ンチ装置と金型との間にパリソン拡張装置を設けたの
で、人力に頼らず自動的にパリソン下端の開口部を拡張
し、パリソンの折れ曲がり端部の皺の発生がなく、良好
な成形品を成形できる。
チ装置でパリソンをピンチする際、あらかじめ該パリソ
ンの下部を前記上ピンチ装置のピンチ方向に対して直角
方向に拡張してパリソン断面を長円形状に形成した後、
該上ピンチ装置を用いて上ピンチするので、パリソンの
折れ曲がり端部の皺の発生がなく、良好な成形品を成形
できる。また、本発明のブロー成形機においては、上ピ
ンチ装置と金型との間にパリソン拡張装置を設けたの
で、人力に頼らず自動的にパリソン下端の開口部を拡張
し、パリソンの折れ曲がり端部の皺の発生がなく、良好
な成形品を成形できる。
【０００８】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例の詳細
について説明する。図１〜図７は本発明の実施例に係
り、図１はブロー成形機の全体縦断面図、図２は図１の
Ａ−Ａ視の平面図、図３はパリソン拡張装置（拡張時）
の概略平面図、図４はパリソン拡張装置（拡張時）の概
略側面図、図５はパリソンのピンチ完了時（パリソン拡
張装置退避時）の概略側面図、図６は他の実施例を示す
ブロー成形機の全体縦断面図、図７は図６のＢ−Ｂ視の
平面図である。
について説明する。図１〜図７は本発明の実施例に係
り、図１はブロー成形機の全体縦断面図、図２は図１の
Ａ−Ａ視の平面図、図３はパリソン拡張装置（拡張時）
の概略平面図、図４はパリソン拡張装置（拡張時）の概
略側面図、図５はパリソンのピンチ完了時（パリソン拡
張装置退避時）の概略側面図、図６は他の実施例を示す
ブロー成形機の全体縦断面図、図７は図６のＢ−Ｂ視の
平面図である。
【０００９】図１、図２において、ブロー成形機１００
のダイスヘッド２の下方には、左右一対の金型８、８が
接離自在に配設されるとともに、金型８のキャビティ面
に対向する部分には、必要に応じて熱媒体や冷媒体を切
替えて流し、金型８、８のキャビティ面を加熱または冷
却する図示しない媒体通路が配設され、図示しない媒体
（熱媒体または冷媒体）切替供給装置と接続される。ダ
イスヘッド２の直下には、金型開閉方向と同一方向に水
平方向に接離する左右一対の上ピンチ装置１０が配設さ
れる。上ピンチ装置１０は、水平なバーをエアシリンダ
で前後進させるようになっている。
のダイスヘッド２の下方には、左右一対の金型８、８が
接離自在に配設されるとともに、金型８のキャビティ面
に対向する部分には、必要に応じて熱媒体や冷媒体を切
替えて流し、金型８、８のキャビティ面を加熱または冷
却する図示しない媒体通路が配設され、図示しない媒体
（熱媒体または冷媒体）切替供給装置と接続される。ダ
イスヘッド２の直下には、金型開閉方向と同一方向に水
平方向に接離する左右一対の上ピンチ装置１０が配設さ
れる。上ピンチ装置１０は、水平なバーをエアシリンダ
で前後進させるようになっている。
【００１０】上ピンチ装置１０と金型８との間には、パ
リソン拡張装置２０が配設される。パリソン拡張装置２
０は、先端が上方に屈曲し、金型開閉方向に水平に伸び
た前後一対のパリソン拡張棒２２、２２と、該両パリソ
ン拡張棒２２、２２を上ピンチ装置１０の接離方向（金
型開閉方向）に直角に前後進させる前後進シリンダ２３
と、前後進シリンダ２３の先端部が固着され回転軸２６
の回りに回転自在なアーム２４とで構成され、図１に示
すような状態にパリソンＰが少し垂下した後、パリソン
Ｐの下端開口部にパリソン拡張棒２２の先端部を図２の
ように差し入れる状態に配置される。
リソン拡張装置２０が配設される。パリソン拡張装置２
０は、先端が上方に屈曲し、金型開閉方向に水平に伸び
た前後一対のパリソン拡張棒２２、２２と、該両パリソ
ン拡張棒２２、２２を上ピンチ装置１０の接離方向（金
型開閉方向）に直角に前後進させる前後進シリンダ２３
と、前後進シリンダ２３の先端部が固着され回転軸２６
の回りに回転自在なアーム２４とで構成され、図１に示
すような状態にパリソンＰが少し垂下した後、パリソン
Ｐの下端開口部にパリソン拡張棒２２の先端部を図２の
ように差し入れる状態に配置される。
【００１１】このように構成されたパリソン拡張装置２
０は、図１〜図２の状態から、前後進シリンダ２３を前
進駆動して図３の状態に両パリソン拡張棒２２を互いに
拡張して遠ざけ、パリソンＰを真円状態から長円（楕
円）状態に変更する（図４の状態）。そして、その後、
この拡張状態を保持したまま上ピンチ装置１０を操作
し、パリソンＰの下端部を緊結した後、上ピンチ装置１
０を後退させて退避させるとともに、アーム２４を反時
計方向に回転して退避させる。このようにして、下端部
を緊結されたパリソンＰを射出装置４により再び吐出垂
下し、型開した両金型８、８間を通過させてパリソン下
端部が金型８よりも下方に到った時点で再び停止させ
る。この後、両金型８、８を型閉するとともに、ダイス
ヘッド２の下部中心部より垂下させた図示しないブロー
ピンをパリソンＰ内に入れ、ブローイング（空気の注
入）を行なって、パリソンＰの金型キャビティ表面への
転写性を高める。
０は、図１〜図２の状態から、前後進シリンダ２３を前
進駆動して図３の状態に両パリソン拡張棒２２を互いに
拡張して遠ざけ、パリソンＰを真円状態から長円（楕
円）状態に変更する（図４の状態）。そして、その後、
この拡張状態を保持したまま上ピンチ装置１０を操作
し、パリソンＰの下端部を緊結した後、上ピンチ装置１
０を後退させて退避させるとともに、アーム２４を反時
計方向に回転して退避させる。このようにして、下端部
を緊結されたパリソンＰを射出装置４により再び吐出垂
下し、型開した両金型８、８間を通過させてパリソン下
端部が金型８よりも下方に到った時点で再び停止させ
る。この後、両金型８、８を型閉するとともに、ダイス
ヘッド２の下部中心部より垂下させた図示しないブロー
ピンをパリソンＰ内に入れ、ブローイング（空気の注
入）を行なって、パリソンＰの金型キャビティ表面への
転写性を高める。
【００１２】図６と図７は、本発明の他の実施例を示す
ブロー成形機１００Ａであり、図１、図２のブロー成形
機１００と異なる点のみを述べると、パリソン拡張装置
２０が回転により退避するのに比べて、図６、図７のパ
リソン拡張装置３０は、水平往復動により退避するもの
である。すなわち、パリソン拡張装置３０は、前後一対
の昇降シリンダ３２によって昇降自在な前後一対のパリ
ソン拡張棒３２と、昇降シリンダ３２を金型開閉方向と
直交する方向に前後進させる前後進シリンダ３６と、前
後進シリンダ３６を金型開閉方向に水平に左右往復動さ
せる水平シリンダ３８とで構成され、パリソン拡張装置
３０の退避動がパリソン拡張棒３２の下降と水平シリン
ダ３８の後退動で行なう点を除けば、一連の作動は、上
述したブロー成形機１００の手順を同一である。
ブロー成形機１００Ａであり、図１、図２のブロー成形
機１００と異なる点のみを述べると、パリソン拡張装置
２０が回転により退避するのに比べて、図６、図７のパ
リソン拡張装置３０は、水平往復動により退避するもの
である。すなわち、パリソン拡張装置３０は、前後一対
の昇降シリンダ３２によって昇降自在な前後一対のパリ
ソン拡張棒３２と、昇降シリンダ３２を金型開閉方向と
直交する方向に前後進させる前後進シリンダ３６と、前
後進シリンダ３６を金型開閉方向に水平に左右往復動さ
せる水平シリンダ３８とで構成され、パリソン拡張装置
３０の退避動がパリソン拡張棒３２の下降と水平シリン
ダ３８の後退動で行なう点を除けば、一連の作動は、上
述したブロー成形機１００の手順を同一である。
【００１３】本発明のブロー成形機１００や１００Ａで
は、ぞれぞれパリソン拡張装置２０または３０を備えて
おり、パリソンＰを上ピンチ装置１０でピンチする前
に、あらかじめパリソン拡張棒２２または３２で真円パ
リソンを長円状に変形して拡張するので、パリソンＰの
肉厚内部に僅かの引張応力が生じた状態でピンチするた
め、パリソンＰに皺が発生することを防止する。
は、ぞれぞれパリソン拡張装置２０または３０を備えて
おり、パリソンＰを上ピンチ装置１０でピンチする前
に、あらかじめパリソン拡張棒２２または３２で真円パ
リソンを長円状に変形して拡張するので、パリソンＰの
肉厚内部に僅かの引張応力が生じた状態でピンチするた
め、パリソンＰに皺が発生することを防止する。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
真円パリソンを楕円状に拡張しつつ、ピンチすることに
より、下記の優れた効果を発揮することができる。 ピンチ肉厚が均一で、フラットなピンチが可能とな
る。 ピンチが均一に行われる結果、プリブローのシールが
安定し、リークが生じないので、安定したパリソン形状
が確保される。 パリソンの折れ曲がり部に皺が発生することが無く、
不良成形品の発生を防止できる。
真円パリソンを楕円状に拡張しつつ、ピンチすることに
より、下記の優れた効果を発揮することができる。 ピンチ肉厚が均一で、フラットなピンチが可能とな
る。 ピンチが均一に行われる結果、プリブローのシールが
安定し、リークが生じないので、安定したパリソン形状
が確保される。 パリソンの折れ曲がり部に皺が発生することが無く、
不良成形品の発生を防止できる。
【図１】本発明の実施例に係るブロー成形機の全体縦断
面図である。
面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ視の平面図である。
【図３】本発明の実施例に係るパリソン拡張装置（拡張
時）の概略平面図である。
時）の概略平面図である。
【図４】本発明の実施例に係るパリソン拡張装置（拡張
時）の概略側面図である。
時）の概略側面図である。
【図５】本発明の実施例に係るパリソンのピンチ完了時
（パリソン拡張装置退避時）の概略側面図である。
（パリソン拡張装置退避時）の概略側面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係るブロー成形機の全体
縦断面図である。
縦断面図である。
【図７】図６のＢ−Ｂ視の平面図である。
【図８】従来のブロー成形機の全体縦断面図である。
【図９】従来のピンチ装置の概略平面図である。
【図１０】従来のピンチ装置の概略平面図である。
１ ブロー成形機 ２ ダイスヘッド（ダイス） ２ａ 樹脂供給口 ３ マンドレル ３ａ コア ４ 射出装置 ６ パリコンシリンダ ６ａ パリコン用ロッド ７ 環状空間通路 ８ 金型 １０ 上ピンチ装置 ２０ パリソン拡張装置 ２２ パリソン拡張棒 ２３ 前後進シリンダ ２４ アーム ２６ 回転軸 ３０ パリソン拡張装置 ３２ パリソン拡張棒 ３４ 昇降シリンダ ３６ 前後進シリンダ ３８ 水平シリンダ １００ ブロー成形機 １００Ａ ブロー成形機 Ｐ パリソン
Claims (3)
- 【請求項１】 ダイスヘッドと左右一対の金型との間に
左右一対の上ピンチ装置を備え、ダイスヘッドとマンド
レルの下端に取り付けたコアとの間の環状の樹脂通路か
ら吐出されたパリソンを左右一対の金型で挟んでブロー
成形するブロー成形機において、 垂下した断面真円状のパリソンを上ピンチする際、あら
かじめ該パリソンの下部を前記上ピンチ装置のピンチ方
向に対して直角方向に拡張してパリソン断面を長円形状
に形成した後、該上ピンチ装置を用いて上ピンチするこ
とを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項２】 射出装置と該射出装置により供給された
溶融樹脂を下端よりパリソンとして吐出するダイス装置
と該パリソンを挟んでブロー成形する左右一対の金型装
置とからなり、該ダイス装置と該金型装置との間に上ピ
ンチ装置を備えたブロー成形機において、 該上ピンチ装置と該金型装置との間に出没自在で、パリ
ソン下端の開口部より上方に挿入され該上ピンチ装置の
ピンチ方向に対して直角方向に拡縮自在な前後一対のパ
リソン拡張棒からなるパリソン拡張装置を備えたことを
特徴とするブロー成形機。 - 【請求項３】 パリソン拡張装置の出没機構を、該パリ
ソン拡張装置全体を正転ならびに逆転可能な回転機構と
するか、またはパリソン拡張棒の昇降動と該パリソン拡
張装置全体の水平往復動とを組み合わせた機構とした請
求項２記載のブロー成形機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5955196A JPH09248852A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | ブロー成形方法およびブロー成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5955196A JPH09248852A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | ブロー成形方法およびブロー成形機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09248852A true JPH09248852A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13116511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5955196A Pending JPH09248852A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | ブロー成形方法およびブロー成形機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09248852A (ja) |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP5955196A patent/JPH09248852A/ja active Pending
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