JPH09248821A - 硬脆材の厚み仕上げ加工方法 - Google Patents
硬脆材の厚み仕上げ加工方法Info
- Publication number
- JPH09248821A JPH09248821A JP5813196A JP5813196A JPH09248821A JP H09248821 A JPH09248821 A JP H09248821A JP 5813196 A JP5813196 A JP 5813196A JP 5813196 A JP5813196 A JP 5813196A JP H09248821 A JPH09248821 A JP H09248821A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- work
- workpiece
- cutting
- thickness
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D57/00—Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
- B23D57/003—Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
- B23D57/0069—Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of devices for tensioning saw wires
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切断加工のみで高品質、高精度の厚み寸法仕
上げ加工方法を提供する。 【解決手段】 ウエイトで一定の張力を保持したピアノ
線または硬質線のストレートワイヤーを、等間隔または
ピッチ補正を施した溝を持つ硬質樹脂またはセラミック
のワークローラに巻き付けて、遊離状態のＧＣ砥粒を常
時供給ながら、被加工物を一定速度で上昇させ、一定速
度で加工する。
上げ加工方法を提供する。 【解決手段】 ウエイトで一定の張力を保持したピアノ
線または硬質線のストレートワイヤーを、等間隔または
ピッチ補正を施した溝を持つ硬質樹脂またはセラミック
のワークローラに巻き付けて、遊離状態のＧＣ砥粒を常
時供給ながら、被加工物を一定速度で上昇させ、一定速
度で加工する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性材、ルビー、
水晶、シリコン、セラミック、ガラスなどの硬くかつ脆
い加工の困難な材料（硬脆材）の切断による厚み寸法仕
上げ加工方法に関する。
水晶、シリコン、セラミック、ガラスなどの硬くかつ脆
い加工の困難な材料（硬脆材）の切断による厚み寸法仕
上げ加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、時計用のロータ磁石の加工方法
は、図４に示すように、丸棒状の被加工物４ａをバンド
ソーを用いて切断する。しかし、このバンドソー仕上が
りは刃物（ブレード）８の直角・平行出し及び張力を全
て均一に実行することが困難であるために、厚み精度が
悪く、そり、うねり、段差などが発生する。
は、図４に示すように、丸棒状の被加工物４ａをバンド
ソーを用いて切断する。しかし、このバンドソー仕上が
りは刃物（ブレード）８の直角・平行出し及び張力を全
て均一に実行することが困難であるために、厚み精度が
悪く、そり、うねり、段差などが発生する。
【０００３】そこで、図５に示すように、ワーク貼り付
け加工盤９に被加工物７ｂを多数個張り付けて、ダイヤ
モンド砥石１０などの固定砥粒と被加工物７ｂを回転さ
せながら、固定砥粒を下降させて被加工物７ｂに供給し
て厚み寸法を仕上げていた。
け加工盤９に被加工物７ｂを多数個張り付けて、ダイヤ
モンド砥石１０などの固定砥粒と被加工物７ｂを回転さ
せながら、固定砥粒を下降させて被加工物７ｂに供給し
て厚み寸法を仕上げていた。
【０００４】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、このような
従来の方法には、次のような課題があった。第１に、固
定砥粒（砥石）を用いるので、被加工物の外周部に、カ
ケ、チッピング、クラックなどが発生しやすく、安定し
た外観品質を維持することが難しい。 第２に、平面研
削で厚み寸法を仕上げるので、研削代分の切断ピッチが
大きいために、被加工物１本当たりの収量が低い。
従来の方法には、次のような課題があった。第１に、固
定砥粒（砥石）を用いるので、被加工物の外周部に、カ
ケ、チッピング、クラックなどが発生しやすく、安定し
た外観品質を維持することが難しい。 第２に、平面研
削で厚み寸法を仕上げるので、研削代分の切断ピッチが
大きいために、被加工物１本当たりの収量が低い。
【０００５】第３に、切断加工と平面研削加工が必要
で、工程が複雑となり生産性が非常に悪く、コストダウ
ンが困難である。第４に、バンドソーの刃物（ブレー
ド）８と被加工物を、直角平行に正確にセッティングす
ることが困難であり、切断後に、側面曲がり（外形大）
異常の重大な不良が発生しやすい。
で、工程が複雑となり生産性が非常に悪く、コストダウ
ンが困難である。第４に、バンドソーの刃物（ブレー
ド）８と被加工物を、直角平行に正確にセッティングす
ることが困難であり、切断後に、側面曲がり（外形大）
異常の重大な不良が発生しやすい。
【０００６】そこで、この発明の目的は、従来、不可能
であった切断加工のみで高品質、高精度の厚み寸法仕上
げ加工方法を提供することにある。上記のように構成さ
れた本発明では、次の理由により上記課題を解決でき
る。第１に、遊離状態の砥粒で厚み寸法仕上げ加工を実
施することにより、被加工物の外周部にカケ、チッピン
グ、クラックが大幅に減少して高品質を維持できる。
であった切断加工のみで高品質、高精度の厚み寸法仕上
げ加工方法を提供することにある。上記のように構成さ
れた本発明では、次の理由により上記課題を解決でき
る。第１に、遊離状態の砥粒で厚み寸法仕上げ加工を実
施することにより、被加工物の外周部にカケ、チッピン
グ、クラックが大幅に減少して高品質を維持できる。
【０００７】第２に、切断加工のみで厚み寸法を仕上げ
るために、平面研削代を考慮する必要がなく、細かいピ
ッチで加工が可能になるので数量数がアップする。第３
に、平面研削加工が不要で、極めて生産性が向上する。
第４に、加工中、ワイヤーソーに対して被加工物は直角
平行に保持されるので、側面曲がりによる外形寸法大な
ど品質問題がない。
るために、平面研削代を考慮する必要がなく、細かいピ
ッチで加工が可能になるので数量数がアップする。第３
に、平面研削加工が不要で、極めて生産性が向上する。
第４に、加工中、ワイヤーソーに対して被加工物は直角
平行に保持されるので、側面曲がりによる外形寸法大な
ど品質問題がない。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。被加工物は、時計用ステップモータのロータ
に使用される希土類焼結磁石のサマリウムコバルト磁石
である。この大きさは、外径約１．２ｍｍ、長さ約３０
ｍｍである。この被工物を、厚さ約０．５ｍｍに切断加
工する。
説明する。被加工物は、時計用ステップモータのロータ
に使用される希土類焼結磁石のサマリウムコバルト磁石
である。この大きさは、外径約１．２ｍｍ、長さ約３０
ｍｍである。この被工物を、厚さ約０．５ｍｍに切断加
工する。
【０００９】被加工物を、図３に示すように、溝付きア
ルミ加工台６に、２列１２段７４溝の計１６４４本を俵
積みして、αシアノアクリレート系などの瞬間接着剤
（低粘度）を流し込み接着固定する。この時、被加工物
４aが、切断中に位置ズレを起こして割れないように両
サイドにダミーガラス５も同時に接着する。
ルミ加工台６に、２列１２段７４溝の計１６４４本を俵
積みして、αシアノアクリレート系などの瞬間接着剤
（低粘度）を流し込み接着固定する。この時、被加工物
４aが、切断中に位置ズレを起こして割れないように両
サイドにダミーガラス５も同時に接着する。
【００１０】次に、図１、図３に示すように、硬質樹脂
材・溝ピッチ０．７０ｍｍの溝付きワークローラ１にピ
アノ線のストレートワイヤー３を１５０回巻き付けて、
ウエイト２により一定の張力を保持する。また、ワイヤ
ー３の供給側と回収側では、仕上がり寸法のバラツキが
大きいため、ワイヤー磨耗量を考慮しピッチ補正をする
ことが望ましい。この時の張力は、ワイヤー径により異
なり、Ф０．１５ｍｍで、片側３．５４Ｋｇのウエイト
とする。
材・溝ピッチ０．７０ｍｍの溝付きワークローラ１にピ
アノ線のストレートワイヤー３を１５０回巻き付けて、
ウエイト２により一定の張力を保持する。また、ワイヤ
ー３の供給側と回収側では、仕上がり寸法のバラツキが
大きいため、ワイヤー磨耗量を考慮しピッチ補正をする
ことが望ましい。この時の張力は、ワイヤー径により異
なり、Ф０．１５ｍｍで、片側３．５４Ｋｇのウエイト
とする。
【００１１】このように被加工物４ａを固定した溝付き
アルミ加工台６を、予め、ウエイト２により一定の張力
を保持したワイヤー３とワークセット基準面とを±３０
秒にして直角平行出しを施して固定したワイヤーソーワ
ークセット台に取り付ける。このように構成した後に、
一定速度でワイヤー３を供給し、同時にワークローラ１
及びワイヤー３を一定速度で正転逆転を行う。この時、
ワイヤー供給速度は、被加工物４ａの大きさ、材質、ワ
イヤー線径、砥粒及び粒度仕上がり精度などにより異な
るが、一般的には、５ｍｍ〜１５ｍｍ／ｍｉｎ程度が望
ましい。正転逆転速度は、２００ｍ／ｍｉｎで固定とす
る。
アルミ加工台６を、予め、ウエイト２により一定の張力
を保持したワイヤー３とワークセット基準面とを±３０
秒にして直角平行出しを施して固定したワイヤーソーワ
ークセット台に取り付ける。このように構成した後に、
一定速度でワイヤー３を供給し、同時にワークローラ１
及びワイヤー３を一定速度で正転逆転を行う。この時、
ワイヤー供給速度は、被加工物４ａの大きさ、材質、ワ
イヤー線径、砥粒及び粒度仕上がり精度などにより異な
るが、一般的には、５ｍｍ〜１５ｍｍ／ｍｉｎ程度が望
ましい。正転逆転速度は、２００ｍ／ｍｉｎで固定とす
る。
【００１２】次に砥粒を供給して、被加工物４ａを一定
速度で上昇させ切断厚み寸法仕上げ加工を実施する。被
加工物４ａの上昇は、加工時間の短縮のため、切断実行
速度の約２倍の８ｍｍ／ｍｉｎにする。また、ワーク材
質、仕上がり精度、その他の加工条件によって異なる
が、一般的には５〜１０ｍｍ／ｍｉｎ程度が望ましい。
速度で上昇させ切断厚み寸法仕上げ加工を実施する。被
加工物４ａの上昇は、加工時間の短縮のため、切断実行
速度の約２倍の８ｍｍ／ｍｉｎにする。また、ワーク材
質、仕上がり精度、その他の加工条件によって異なる
が、一般的には５〜１０ｍｍ／ｍｉｎ程度が望ましい。
【００１３】この時の砥粒及び粒度も各条件によって異
なるが、一般的には、ＧＣ＃８００〜＃２０００程度が
望ましく常時一定供給とする。被加工物４ａ切込み速度
も、加工条件によって異なるが、３〜１５ｍｍ／ｍｉｎ
が望ましい。このように、ワイヤー３および砥粒を、常
時一定速度一定量供給し、ワイヤー３の往復運動を行い
ながら被加工物の上昇によって切断厚み寸法仕上げを行
う。
なるが、一般的には、ＧＣ＃８００〜＃２０００程度が
望ましく常時一定供給とする。被加工物４ａ切込み速度
も、加工条件によって異なるが、３〜１５ｍｍ／ｍｉｎ
が望ましい。このように、ワイヤー３および砥粒を、常
時一定速度一定量供給し、ワイヤー３の往復運動を行い
ながら被加工物の上昇によって切断厚み寸法仕上げを行
う。
【００１４】このように本発明によればカケ防止など量
産上の効果が大きい。カケ、チッピング、クラックなど
の発生率は従来３．０％であったものが０．５％に減少
した。また収量数は２０％上昇し、側面曲がり発生率は
０．０１％から０％に、工程能力（ＣＰ）は０．６７以
下が１．３３以上に改善された。
産上の効果が大きい。カケ、チッピング、クラックなど
の発生率は従来３．０％であったものが０．５％に減少
した。また収量数は２０％上昇し、側面曲がり発生率は
０．０１％から０％に、工程能力（ＣＰ）は０．６７以
下が１．３３以上に改善された。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、硬脆材
をワイヤーソーにより高精度高品質に加工できる。より
具体的には、厚み寸法精度の厳しい磁性材の切断厚み寸
法仕上げ加工がより容易にすることができる。ワイヤー
線径、ワークローラー溝ピッチ、砥粒及び粒度の変更が
容易にできるので、各種の厚み寸法を選択できる。さら
に、０．１〜１０．０ｍｍの切断厚み寸法仕上げ加工が
自動で容易にできる。また、加工効率が上がるので、量
産に極めて適している。
をワイヤーソーにより高精度高品質に加工できる。より
具体的には、厚み寸法精度の厳しい磁性材の切断厚み寸
法仕上げ加工がより容易にすることができる。ワイヤー
線径、ワークローラー溝ピッチ、砥粒及び粒度の変更が
容易にできるので、各種の厚み寸法を選択できる。さら
に、０．１〜１０．０ｍｍの切断厚み寸法仕上げ加工が
自動で容易にできる。また、加工効率が上がるので、量
産に極めて適している。
【図１】本発明を説明する工程図である。
【図２】本発明の詳細を説明する図である。
【図３】本発明の被加工物の並べ方、張り付け方を説明
する図である。
する図である。
【図４】従来の切断方法を説明する図である。
【図５】従来の方法を説明する図である。
1 ワークローラ ２ ウエイト ３ ストレートワイヤー ４ａ 被加工物 ５ ダミーガラス ６ 溝付きアルミ加工台 ７ｂ 加工物 ８ 刃物（ブレード） ９ ワーク貼り付け加工盤 １０ ダイヤモンド砥石
Claims (2)
- 【請求項１】 ワイヤーソーで被加工物を切断および厚
み寸法仕上げをする方法において、ウエイトで一定の張
力を保持したストレートワイヤーを等間隔またはピッチ
補正を施した溝を持つワークローラに巻き付けて、遊離
状態の砥粒を供給しながら被加工物を一定速度で上昇さ
せて、該ワークローラの駆動により、一定速度でワイヤ
ーを供給および正転、逆転させて被加工物を切断および
厚み仕上げ加工することを特徴とする硬脆材の厚み仕上
げ加工方法 - 【請求項２】 ワイヤーソーのワークセット台を直角平
行出し、かつ被加工物の張り付けアルミ加工台の側面も
直角平行にする請求項１記載の硬脆材の厚み仕上げ加工
方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5813196A JPH09248821A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 硬脆材の厚み仕上げ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5813196A JPH09248821A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 硬脆材の厚み仕上げ加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09248821A true JPH09248821A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13075438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5813196A Pending JPH09248821A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 硬脆材の厚み仕上げ加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09248821A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007245340A (ja) * | 2007-04-09 | 2007-09-27 | Dowa Holdings Co Ltd | 焼結希土類磁石合金の切断法 |
| CN104044215A (zh) * | 2014-06-17 | 2014-09-17 | 周炎群 | 一种锯石机的锯框配重结构 |
| CN104760148A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-08 | 周金生 | 锯石机的锯框配重机构 |
-
1996
- 1996-03-14 JP JP5813196A patent/JPH09248821A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007245340A (ja) * | 2007-04-09 | 2007-09-27 | Dowa Holdings Co Ltd | 焼結希土類磁石合金の切断法 |
| CN104044215A (zh) * | 2014-06-17 | 2014-09-17 | 周炎群 | 一种锯石机的锯框配重结构 |
| CN104760148A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-08 | 周金生 | 锯石机的锯框配重机构 |
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