JPH09248801A - 丸鋸の歯部保護材巻き付け装置 - Google Patents

丸鋸の歯部保護材巻き付け装置

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JPH09248801A
JPH09248801A JP8732396A JP8732396A JPH09248801A JP H09248801 A JPH09248801 A JP H09248801A JP 8732396 A JP8732396 A JP 8732396A JP 8732396 A JP8732396 A JP 8732396A JP H09248801 A JPH09248801 A JP H09248801A
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JP
Japan
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circular saw
hose
turntable
saw
vertical
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JP8732396A
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English (en)
Inventor
Seigo Inoue
誠吾 井上
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KINZOU NOKOGIRI KOGYO KK
Original Assignee
KINZOU NOKOGIRI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸鋸の歯部保護材の装着を機械化し、自動化
を可能とする。 【解決手段】 丸鋸10を支持するターンテーブル1 と、
保護材としての縦割りホース13を開いて丸鋸の外周部分
に内面部分が当接するように供給する縦割りホース供給
装置2 と、供給された先端部を丸鋸の外周部分に保持し
ターンテーブルが回転可能である保持手段3 と、ターン
テーブルを回転させて縦割りホースを丸鋸外周に巻きつ
け後に後部を切断する切断手段4 とを具備する。縦割り
ホース供給装置が、リール24と、縦割り刃25と、展開案
内部26と、把持引き出し部27とを有する。保持手段が、
押さえレバー38と、押さえレバーの押圧解除部39a とを
有する。丸鋸の供給及び取り出し装置5 と、保護材装着
丸鋸及び未装着丸鋸のいずれも積み重ね可能な第2のタ
ーンテーブル6 とを設けた。切断手段が、切断された縦
割りホースの後端部を案内案内部材49を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸鋸の出荷等に際
して歯部を保護するために軟質縦割りホースからなる保
護材を丸鋸の外周に装着する歯部保護材巻き付け装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8(a)、(b)に示すよう
に、メーカーで製造された丸鋸10は、出荷に際してそ
の歯部11の保護のために例えば軟質のビニールホース
に軸線に沿って一本の切れ目12を設けて縦割りホース
とした保護材13を装着されることが多い。その保護材
13の装着は、人手により前記切れ目12の部分を押し
広げて丸鋸外周にはめ込んで歯部11を覆う作業であっ
た。図において、14は保護材13の両端部の重なり部
分、15は丸鋸を使用時に回転軸に取り付けるための軸
穴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記丸鋸の歯部に対す
る保護材の装着作業は、単純作業であり、しかも歯部の
刃によって指先を負傷する可能性もあり、あまり好まれ
ない作業であった。そして人件費低減の必要性もあり、
機械化が望まれていた。本発明は、前記丸鋸の歯部保護
材の装着作業を機械化し、自動化を可能とすることを課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の手段(請求項
1)は、丸鋸を中心軸線の回りに回転可能に支持するタ
ーンテーブルと、軟質ホースを軸線に沿って周方向の1
箇所で分断した保護材としての縦割りホースを、その分
断部分を開いて前記丸鋸の外周部分に縦割りホースの内
面部分が当接するように一端から略接線方向に供給する
縦割りホース供給装置と、前記供給された縦割りホース
の先端部を前記丸鋸の外周部分に押しつけて保持しその
保持状態で前記ターンテーブルが回転可能である保持手
段と、前記保持状態で前記ターンテーブルを回転させて
縦割りホースを丸鋸外周に巻きつけた後に後部を切断す
る切断手段とを具備することを特徴とする。
【0005】この手段は、ターンテーブルに支持させた
丸鋸に、縦割りホース供給装置からの縦割りホースが供
給され、縦割りホースの先端が保持手段に保持されるか
ら、ターンテーブルを1回転させると縦割りホースが供
給装置から引き出されながら丸鋸外周に巻き付く。巻き
付く状態は、縦割りホースの分断部分を開放され、ホー
ス先端部の内面部分が丸鋸の外周部分に当接して保持手
段で保持されているから、ターンテーブルの回転と共に
丸鋸が回転すると丸鋸の外周部分にホースの内面が順次
当接して巻き取られ、巻き取られた後はホース供給装置
の分断部分開放作用が及ばないから、ホースが元の形状
に戻ろうとする復元作用で、すなわち縦割りの向かい合
った分断面が接近しようとする作用力で丸鋸周縁部に取
り付き、不用意に脱落するようなことはない。
【0006】前記手段において、前記縦割りホース供給
装置が、前記軟質ホースを巻かれたリールと、そのリー
ルから引き出される軟質ホースに前記分断部分を形成す
るホース引き出し経路中に設けた縦割り用の刃と、前記
分断部分を形成された縦割りホースを分断面が徐々に開
かれて展開状態となるように案内する展開案内部と、そ
の展開案内部を出た縦割りホースの先端部を把持して引
き出し前記保持手段に受け渡す把持引き出し部とを有す
る構成(請求項2)とするのがよい。
【0007】軟質ホースは保護材の材料であり、リール
に巻かれた状態であり、必要量が引き出されて使用さ
れ、その引き出される移動によって刃の位置を通過する
ときに縦割りされる。展開案内部を出た付近における縦
割りホースは展開状態であり、把持引き出し部は展開状
態の縦割りホースを把持し保持手段に受け渡すことにな
るから、縦割りホースの内面が確実に鋸歯の外周に当接
する。
【0008】前記手段において、前記保持手段が、前記
ターンテーブルに設けられておりばねによって付勢され
て先端部が前記縦割りホースの先端部近傍を前記丸鋸の
外周部分に押圧するように回動可能な押さえレバーと、
前記ターンテーブルの所定回転位置において前記押さえ
レバーを前記ばねに抗して前記押圧を解除するように駆
動する固定側に設けた押圧解除部とを有する構成(請求
項3)とするのがよい。
【0009】保持手段がばね力によって保持動作するか
ら、保持状態において保持のための動力を供給する必要
がなく、ターンテーブルに簡単に設けることができる。
【0010】前記手段において、前記丸鋸を吸着支持す
る吸着支持部が前記ターンテーブルと所定位置との間を
往復移動するように構成した丸鋸の供給及び取り出し装
置と、前記丸鋸に前記保護材を装着した装着丸鋸及び装
着前の未装着丸鋸のいずれも積み重ね可能な載置位置を
3箇所以上有し載置位置の各々が前記所定位置に選択的
に停止可能な第2のターンテーブルとを設けた構成(請
求項4)とするのがよい。
【0011】例えば、第2のターンテーブルの載置位置
の一つを装着丸鋸載置位置として空の状態としておき、
他の載置位置に未装着丸鋸を載置しておいて、所定位置
に先ず未装着丸鋸載置位置が位置し、次に装着丸鋸載置
位置が位置する動作を丸鋸の供給及び取り出し装置と同
期的に繰り返すようにしておくと、供給及び取り出し装
置が、未装着丸鋸載置位置から未装着丸鋸を吸着してタ
ーンテーブル上へ供給し、装着されたあとに装着丸鋸を
吸着して装着丸鋸載置位置へ載置することが繰り返し行
われるようにすることができる。また、一つの装着丸鋸
載置位置が満杯になると、一つの未装着丸鋸載置位置が
空になるようにしておくと、その空になった未装着丸鋸
載置位置を次の装着丸鋸載置位置としてこの載置位置
に、他の未装着丸鋸載置位置の未装着丸鋸を装着丸鋸に
して載置することができる。従って、第2ターンテーブ
ルに多数の載置位置を設けておけば、人手が介入するこ
と無く、無人状態で大量の装着が可能となる。
【0012】前記切断手段が、前記縦割りホース供給装
置の前記展開案内部から丸鋸の外周部分に達する縦割り
ホース供給経路の途中を切断刃が横切って進退動作する
ように設けてあり、その切断刃の進退と共に進退し前進
端で切断された縦割りホースの後端部を案内し前記ター
ンテーブルの回転に従って更に巻き付けの案内をする案
内部を有する構成(請求項5)とするのがよい。
【0013】切断刃が切断動作した後は、丸鋸側の縦割
りホースの後端が自由端となるためターンテーブルが回
転してもその後端部が丸鋸外周位置に巻き付きにくいが
後端部を案内することによって後端まで確実に巻き付け
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
9を用いて説明する。この丸鋸の歯部保護材巻き付け装
置は、ターンテーブル1、縦割りホース供給装置2、保
持手段3、切断手段4、丸鋸の供給及び取り出し装置
5、第2ターンテーブル6等で構成されている。
【0015】ターンテーブル1は、図1〜図4に見られ
るように、図8に示したような丸鋸10を鉛直な中心軸
線の回りに回転可能に支持するもので丸鋸10の外径よ
りもやや小さい外径の水平な円形支持面20を有し、下
面中心に設けた軸を基枠21に回転可能に支持され、タ
ーンテーブル1を図4に矢印で示す左回りに回転させる
回転駆動部としてモータ22を結合され、上面中心に丸
鋸10の中心の軸穴15が丁度嵌合する支持軸23を突
設されている。支持軸23は1枚の丸鋸10を支持する
ものであるから、短いが上端部を先細のテーパ部に形成
されていて軸穴15が嵌合し易くなっている。また、タ
ーンテーブル1には外周の1箇所に対応して後述する押
さえレバー38が設けられており、この押さえレバー3
8の位置のターンテーブル1上の丸鋸10の外周に対す
る接線の方向と後述する縦割りホース13の供給方向と
が一致するようなターンテーブル1の第1回転位置と、
換言すれば、縦割りホース13の先端部を丸鋸20の外
周に当接させられる位置に押さえレバー38が位置して
いる回転位置である第1回転位置と、さらに左回りに約
60°回転した第2回転位置とに停止できるようになっ
ている。
【0016】縦割りホース供給装置2は、軟質ホースを
縦割りして保護材としての縦割りホース13とし、その
縦割りホース13をターンテーブル1上の丸鋸10の外
周部分に一端から供給するようになっており、図1〜図
4に見られるように、リール24と、縦割り用の刃25
と、展開案内部26と、把持引き出し部27とを有す
る。
【0017】リール24は、軟質ホース13a、例えば
外径5mmのビニールホースを巻かれ、基枠21に設け
た水平なリール軸28に着脱できるようになっており、
リール軸28に支持された状態で、軟質ホース13aが
引き出されるとその分だけ軽く回転するようになってい
る。リール24からターンテーブル1の略接線方向に向
かうように、リール24に接近した位置に、引き出され
た軟質ホース13aを案内する円孔を有するホースガイ
ド29が基枠21に設けられている。
【0018】縦割り用の刃25は、図4に見られるよう
に、前記ホースガイド29の出口側に続く位置に、ホー
ス通路に刃先が突出するように基枠21に固定されてい
る。ホース13aが先端側へ引き出されるとその移動に
よってホース外周の一か所が刃25によって分断され
て、縦割りホース13となる。
【0019】展開案内部26は、図4に見られるよう
に、前記縦割り用の刃25に続く位置に設けてあり、最
も手前の位置に縦割りホース13の分断位置が閉じた状
態の内径よりも小さい外径でリール側へ突出した先細テ
ーパを形成された棒状部30があり、これに続いて向き
合った壁面31、32が位置し、その一方の壁面31に
前記棒状部30が一体的に連なり、これらの構成する断
面形状が徐々に変化して案内される縦割りホース13が
出口位置で展開された状態となる。すなわち、縦割りホ
ース13が展開案内部26を通る過程は、図7(b)〜
(g)に示すように、始めは棒状部30が余裕を持って
ホース内孔に位置しているが、棒状部30が壁面31に
連続する位置になるとホースの分断位置が押し開かれ始
め、更に進行するとその開き具合が増大し、最後には偏
平な展開状態となる。
【0020】把持引き出し部27は、図4、図5に示す
ように、前記展開案内部26に続く位置に設けてあり、
展開案内部26を出た展開された縦割りホース13をそ
のまま把持し、ターンテーブル1上の丸鋸10の外周の
部分に当接する位置に移動させるものである。このため
に把持引き出し部27は、展開状態の縦割りホース13
をその偏平な状態で挟む両側の爪33、34、その片側
の爪33を進退動作させて爪間を開閉するエアシリンダ
35、爪33、34を上下移動させるエアシリンダ3
6、爪33、34を展開案内部26の出口と所定前進位
置(丸鋸外周部分)との間を進退移動させるエアシリン
ダ37を有する。
【0021】保持手段3は、前記縦割りホース供給装置
2により供給された縦割りホース13の先端部をターン
テーブル1上の丸鋸の外周部分に押しつけて保持するも
のであり、図4、図6に示すように、押さえレバー38
と、第1、第2押圧解除部39a、39bとを有する構
成である。押さえレバー38は、前記ターンテーブル1
に設けた支持部40により途中を回動可能に軸41を介
して支持され、そして、ばね42によって上端部が丸鋸
10の外方から外周部分へ向かうように付勢されてい
て、このばね力で押圧状態となる。押さえレバー38の
下端部には被駆動部43を形成されている。この被駆動
部43を外方から内側へ押圧駆動されると、押さえレバ
ー38がばね42に抗して回動し、先端部が外方へ変位
して押圧解除状態となる。この押圧解除のために、図4
に示すように、ターンテーブル1の外方の2箇所に対応
して夫々エアシリンダからなる第1、第2押圧解除部3
9a、39bが基枠21に設けられている。第1押圧解
除部39aの位置は把持引き出し部27が縦割りホース
13の先端部を把持して丸鋸10の外周に当接させる位
置に対応し、第2押圧解除部39aの位置は縦割りホー
ス13が重ねて巻き付けられる分の回転角よりも少し大
きい回転角(約60°)だけターンテーブル1の回転方
向に離れた位置に対応している。つまり、前記ターンテ
ーブル1が第1回転位置にある時の押さえレバー38に
対応して第1押圧解除部39aを設け、第2回転位置に
ある時の押さえレバー38に対応して第2押圧解除部3
9bを設けてある。図6において、44は歯溝係合凸部
で、支持部40に固定してあり、ターンテーブル1上の
丸鋸10が縦割りホース13の巻き付け時に確実にター
ンテーブル1と共に回転するように丸鋸10の歯と歯の
間の歯溝に係合する構成としたものである。
【0022】切断手段4は、図4に見られるように、把
持引き出し部27が展開案内部26の出口側に位置して
いる状態(図4の状態)において、その把持引き出し部
27の少し前側位置を切断刃45が横切って縦割りホー
ス13を切断するように設けてあり、その進退駆動部4
6はエアシリンダで構成されている。図中47は切断刃
のホルダー、48は進退ガイドロッドである。また、こ
のホルダー47には、前記切断刃45の先端よりもやや
後方に位置する案内部材49を設けてある。案内部材4
9は、切断刃45と共に前進して、切断刃45が前進端
に到達した位置でターンテーブル1上の丸鋸10の外周
部分に略沿うように位置し、図4に前進した位置を仮想
線で示すように、後端を切断された縦割りホース13の
未だ巻き付けられていない残りの自由端となっている部
分の大部分に沿い、縦割りホース13の巻き付けられて
いる部分に続く部分を丸鋸外周側へ押圧した状態とな
る。
【0023】丸鋸の供給及び取り出し装置5は、図1、
図2、図3に示すように、この実施の形態ではストック
機能を持たせた第2ターンテーブル6と組み合わせてあ
り、縦割りホース13の装着前の丸鋸10を第2ターン
テーブル6からターンテーブル1へ供給し、縦割りホー
ス13の装着後にターンテーブル1から再び第2ターン
テーブル6へ取り出すように構成してある。丸鋸の供給
及び取り出し装置5は、図1、図2、図3に見られるよ
うに、丸鋸吸着支持部50と、その支持アーム51と、
支柱52と、支持アーム51の昇降駆動部53及び旋回
駆動部54とを有する。丸鋸吸着支持部50は、円環状
の本体55の下面に、図示していないエヤーホースを介
して空気を吸引することにより吸着作用する幾つかの吸
盤56を有し、支持アーム51の先端に常に水平となる
ようにに支持されている。支持アーム51は基端部を支
柱52に支持され、支柱52を中心に旋回用エアシリン
ダからなる旋回駆動部54により所定角度(例えば90
°)旋回でき、また吸着支持部50と共に昇降用エアシ
リンダからなる昇降駆動部53により昇降できる。説明
のために、支持アーム51の回転位置を、吸着支持部5
0がターンテーブルの真上にあるときの位置を0°位置
とし、この位置から第2ターンテーブル6の上方に回転
した後述する供給及び受取位置の真上にあるときの位置
を90°位置とする。すなわち、支持アーム51は0°
位置と、90°位置とに旋回移動できる。
【0024】また、昇降駆動部53により昇降する支持
アーム51及び支持部50は、その下降において、丸鋸
10を吸着していない吸盤56が丸鋸10やターンテー
ブル1、6の上面に当接したとき、例えば支持部50に
設けたリミットスイッチや近接スイッチ等の検知手段に
より当接したことを検知して吸着可能な状態でその位置
に停止するようになっており、また当接したものが丸鋸
かターンテーブル上面かを区別するためにターンテーブ
ル上面に当接するような支持アーム51の高さ位置(下
降端位置)を別に検知し、下降端位置でなければ丸鋸1
0に当接しているとして吸盤56に吸着動作させるよう
になっている。吸盤56が丸鋸を吸着している状態の下
降においては、例えば支持部50に設けた荷重センサー
によって丸鋸を支持していることを検知していてその荷
重が所定値以下になったとき、すなわち、丸鋸10が下
側からターンテーブル上面又は積み重ねられた丸鋸に支
持されるようになったときに下降を停止するようになっ
ている。詳細は図示していないが、このように構成する
ことによって支持アーム51及び支持部50は、その下
降においてターンテーブル1、6の上面又はその上面に
載置されている丸鋸10の上面位置で適切に停止する。
【0025】第2ターンテーブル6は、図1、図2、図
3に見られるように、ターンテーブル1よりも大きい直
径に形成され、上面の同じ回転半径位置に丸鋸10を積
み重ね可能な載置位置として、軸孔15に挿通可能な軸
57の多数本を、例えば11本を、所定のピッチで、す
なわち夫々の軸57に縦割りホース13を装着した丸鋸
10の軸孔15を軸57に嵌め込んだ状態で隣合う丸鋸
同士が干渉しない間隔で植立し、各軸57の上端には丸
鋸の軸孔15が嵌入しやすいように案内用のテーパ部5
8を設けてある。この第2ターンテーブル6は正逆いず
れの方向にも回転可能な回転駆動源59(モータ)を設
けてあり、前記軸57の選択されたものが所定の供給お
よび受取位置、すなわち前記支持アーム51が第2ター
ンテーブル6上へ旋回して停止した90°位置にある状
態で丸鋸吸着支持部50の中心直下の位置、に一致して
停止させることができるようにしてある。第2ターンテ
ーブル6は低速で回転すればよいが、大きい重量が作用
するので、図2、図3に見られるように、基枠21上に
設けた多数のローラ60で外周近くの下面を支持してあ
る。
【0026】このように構成された丸鋸の歯部保護材巻
き付け装置は、例えばシーケンス制御により動作させ
る。先ず準備として、第2ターンテーブル6の各軸57
の内1本を残して他の全てに縦割りホース13装着前の
丸鋸10をその軸孔15を嵌め込んで積み重ね状態に適
当数づつ載置する。また、リール軸28には、ビニール
ホース13aを巻き取ってあるリール24を支持させ、
ビニールホース13aの一端を引き出して、ホースガイ
ド29に通し、縦割り用の刃25の位置を通し、展開案
内部26を通し、展開状態の先端部を把持引き出し部2
7が把持できる位置に突出させる。この突出させた先端
部は縦割りホース13が展開されて偏平になった状態で
ある。
【0027】そして、各動作部分の初期状態は次のよう
になっている。すなわち、ターンテーブル1は第1回転
位置で停止している。縦割りホース供給装置2の把持引
き出し部27は、爪33が開いて、下降し、後退した位
置にある。保持手段3の第1押圧解除部39aは前進し
た位置で押さえレバー38を押さえ解除し、第2押圧解
除部39bは後退した位置にある。切断手段4の切断刃
45及び案内部材49は、後退位置にある。丸鋸の供給
及び取り出し装置5の支持アーム51は、第2ターンテ
ーブル6の上方である90°位置にあり、丸鋸吸着支持
部50が上昇位置にあり、吸盤56が非吸引状態であ
る。第2ターンテーブル6は、供給および受け取り位置
に丸鋸10を載置した載置位置が位置し、その隣に空の
載置位置が位置している。なお、この初期状態は元位置
釦(初期位置復帰釦)を押すことにより自動的に得られ
るようになっている。
【0028】この丸鋸の歯部保護材巻き付け装置の各部
の動作順序をタイミング図として図9に示す。同図を参
照して各部の動作を説明する。前記初期状態から、吸着
支持部50が昇降駆動部53により下降を始め吸盤56
が丸鋸10に当接するまで下降して停止し、吸盤56が
吸着動作し、吸着支持部50が1枚の丸鋸10を支持し
て昇降駆動部53により上昇し、支持アーム51が旋回
駆動部54により0°位置に旋回し、吸着支持部50が
昇降駆動部53により下降を始め丸鋸10がターンテー
ブル1に支持されるまで下降して停止し、吸盤56が吸
着を解放し、吸着支持部50が丸鋸を支持しないで昇降
駆動部53により上昇する。以上で縦割りホース13が
装着されていない丸鋸10が第2ターンテーブル6から
ターンテーブル1に供給されたことになる。
【0029】次に把持引き出し部27の爪33が開閉エ
アシリンダ35により閉じて縦割りホース13の先端部
を偏平な状態で把持し、その爪33、34が進退エアシ
リンダ37により前進することによって縦割りホース1
3を引き出しそして前進端に到達することにより偏平な
状態の先端部のホース内面側を丸鋸10の外周に当接さ
せ、第1押圧解除部39aが後退することにより押さえ
レバー38をばね42の作用力で押圧作用させ(縦割り
ホース先端部を丸鋸10の外周部分に保持した状態とな
る)、爪33が開いて縦割りホース13先端部の把持を
解放し、爪33、34が上下エアシリンダ36により上
昇し、爪33、34が進退エアシリンダ37により後退
し、爪33、34が上下エアシリンダ36により下降す
る。この状態は押さえレバー38が縦割りホース先端部
をターンテーブル1上の丸鋸10の外周部分に保持し、
爪33、34が元の位置に戻って待機した状態である。
【0030】前記爪33、34が把持を解放して上昇し
た段階で、ターンテーブル1がモータ22により360
度回転して縦割りホース13を丸鋸10の外周に巻き取
り元の第1回転位置で停止し、切断刃45及び案内部材
49が進退駆動部46により前進してその前進端に到達
する前に縦割りホース13を切断刃45が切断し前進端
で案内部材49が切断された縦割りホース13の未巻き
付け部分の丸鋸外周近くを丸鋸外周に押しつけると共に
自由端側に沿う状態となり、ターンテーブル1がモータ
22により60度回転しこの回転中に縦割りホース13
の未巻き付け部分を案内部材49が案内して丸鋸10の
外周に重巻きした後に第2回転位置(押さえレバー38
の被駆動部43に第2押圧解除部39aが対向する位
置)に停止し、切断刃45及び案内部材49が進退駆動
部46により後退し、第2押圧解除部39aが前進し押
さえレバー38の被駆動部43を駆動して押さえレバー
38による縦割りホース13先端部の押圧を解除する。
この状態は丸鋸の外周に保護材としての縦割りホース1
3が1回と少し余分に巻かれてターンテーブル1上に載
っている状態である。
【0031】なお、丸鋸10がターンテーブル1上に載
置された時に、図6で説明した歯溝係合部44が歯溝内
に位置していない場合には歯溝係合部44の上端に支持
されて僅かに丸鋸10がターンテーブル1の面から浮き
上がった状態であるが、そのままで各部の動作が進み、
ターンテーブル1が前記360°の回転を始めたときに
縦割りホース13を引き出す抵抗により丸鋸10がター
ンテーブル1に対し少し回転して、歯溝係合部44が歯
溝内に位置し歯と係合するようになるるから、丸鋸10
はターンテーブル1と共に確実に回転するようになる。
【0032】前記第2押圧解除部39aの前進による押
さえレバー38の押圧解除に続いて吸着支持部50及び
支持アーム51が昇降駆動部53により下降を始め吸盤
56が丸鋸10に当接して下降を停止し、吸着支持部5
0の吸盤56が吸着動作し、吸着支持部50及び支持ア
ーム51が丸鋸を支持して昇降駆動部53により上昇し
上昇端で停止し、この上昇動作と同時に第2押圧解除部
39aが後退する。第2押圧解除部39aの後退は押さ
えレバー38を押圧状態とするが押圧位置に縦割りホー
スはなく、これは次のターンテーブル1の第1位置復帰
回転のために第2押圧解除部39aがターンテーブル1
側から離れる必要があるためである。次に支持部50及
び支持アーム51が前記上昇に続いて旋回駆動部54に
より旋回して90°位置に旋回し、この旋回開始と同時
にターンテーブル1が300°回転して第1回転位置に
復帰し、この復帰に続いて第1押圧解除部39aが前進
して押さえレバー38の押圧を解除する。また、支持部
50及び支持アーム51が前記90°位置に旋回したこ
とに続いて昇降駆動部53により下降を開始し吸着支持
している装着済丸鋸10が第2ターンテーブル6に支持
されるまで下降して停止し、吸盤56が丸鋸10の吸着
を解放し、支持部50及び支持アーム51が昇降駆動部
53により上昇端まで上昇し、第2ターンテーブル6が
1ピッチ逆回転して前記90°位置の支持部50の直下
に未装着丸鋸10のある軸位置を位置させて停止する。
なお、ターンテーブル1の第1位置復帰回転が左回りに
300°回転する構成を示したが、モータ22を逆回転
可能なものとして右回りに60°回転するようにしても
よい。
【0033】以上で1個の丸鋸10に対する保護材の巻
き付け動作の1サイクルが終わって各部が初期状態に戻
っており、この第2ターンテーブル6の停止に続いて支
持部50及び支持アーム51が昇降駆動部53により下
降して吸盤56が未装着丸鋸10を吸着し、支持部50
及び支持アーム51が上昇する2回目の動作に移る。そ
して、丸鋸10に対する保護材の巻き付け動作が繰り返
されて、1本の軸57の位置に積み重ねてあった丸鋸1
0の幾つかが無くなると、次に支持部50及び支持アー
ム51が下降したとき吸盤56は第2ターンテーブル6
の上面に当接して止まるが、この位置は下降端位置であ
るから、吸盤56は吸着動作しないで上昇して一旦停止
し、第2ターンテーブル6が1ピッチ正回転して停止
し、これによって隣に位置していた軸57の未装着丸鋸
10が供給および受取位置に位置するようになり、再び
支持部50及び支持アーム51が下降して前記と同様な
保護材巻き付け動作を行う。なお、このようにして10
本の軸57の未装着丸鋸が全て装着丸鋸とされてしまう
と装置全体が停止する。
【0034】上述したように、この丸鋸の歯部保護材巻
き付け装置は、第2ターンテーブル6上に未装着丸鋸を
装填しておいて運転することにより、無人で多数の丸鋸
に保護材を装着することができる。従って、夜間の無人
運転も可能であり、丸鋸に保護材を装着するための人手
を大幅に低減でき、また大量処理に対応できる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、丸鋸に保護材
としての縦割りホースを機械的に巻き付け可能であるか
ら、保護材巻き付け装置の全自動化が可能となり、単純
作業の低減と省力化を達成できる効果を奏する。請求項
2に記載の発明は、材料の軟質ホースを刃と案内手段の
簡単な構成により、引き出すだけで縦割りし展開状態と
なるから、把持引き出し部の引き出し力と丸鋸の外周に
巻き取る作用力でホースを保護材(縦割りホース)に加
工して供給する状態が得られ、予め縦割りホースとされ
た縦割りホースを準備する必要がなくなる効果を奏す
る。請求項3に記載の発明は、ターンテーブル側に設け
た押さえレバーの押さえ力にばねを利用し、固定側から
操作するので、ターンテーブルに押さえレバー操作用の
駆動部を設ける必要がなく、ターンテーブル側の構成が
単純になり、製作し易い効果を奏する。請求項4に記載
の発明は、第2ターンテーブルに多数の載置位置を設け
ておけば、人手が介入すること無く、無人状態で大量の
処理が可能となるから、処理量が向上する効果を奏す
る。請求項5に記載の発明は、案内部材の駆動に特別の
駆動部を必要とせず、縦割りホースの1回転を超える余
裕巻き付け分が確実に巻き付けられるから、丸鋸の歯を
確実に全部保護する状態が得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略平面図であ
る。
【図2】同実施の形態の概略正面図である。
【図3】同実施の形態の概略右側面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】同実施の形態の掴み爪の概略の構成を示す拡大
左側面図である
【図6】同実施の形態の保持手段の概略の構成を示す拡
大左側面図である。
【図7】(a)〜(h)は同実施の形態における保護材
が丸鋸に装着されるまでの断面形状の変化の状態を示し
夫々異なる位置の拡大断面図である。
【図8】(a)は保護材を装着した丸鋸の正面図、
(b)は(a)のA−A断面拡大図である。
【図9】本発明の前記実施の形態の各部の動作順序の1
例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 縦割りホース供給装置 3 保持手段 4 切断手段 5 丸鋸の供給及び取り出し装置 6 第2ターンテーブル。 10 丸鋸 11 刃部 13 縦割りホース(保護材) 14 重なり部 20 支持面 21 基枠 22 モータ 23 支持軸 24 リール 25 縦割り用の刃 26 展開案内部 27 把持引き出し部 28 リール軸 30 棒状部 31 壁面 32 壁面 33 爪 34 爪 38 押さえレバー 39a 第1押圧解除部 39b 第2押圧解除部 42 ばね 43 被駆動部 45 切断刃 49 案内部材 50 丸鋸吸着支持部 51 支持アーム 53 昇降駆動部 54 旋回駆動部 56 吸盤 59 回転駆動源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸鋸を中心軸線の回りに回転可能に支持
    するターンテーブルと、軟質ホースを軸線に沿って周方
    向の1箇所で分断した保護材としての縦割りホースを、
    その分断部分を開いて前記丸鋸の外周部分に縦割りホー
    スの内面部分が当接するように一端から略接線方向に供
    給する縦割りホース供給装置と、前記供給された縦割り
    ホースの先端部を前記丸鋸の外周部分に押しつけて保持
    しその保持状態で前記ターンテーブルが回転可能である
    保持手段と、前記保持状態で前記ターンテーブルを回転
    させて前記縦割りホースを前記丸鋸外周に巻きつけた後
    に後部を切断する切断手段とを具備することを特徴とす
    る丸鋸の歯部保護材巻き付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の丸鋸の歯部保護材巻き
    付け装置において、前記縦割りホース供給装置が、前記
    軟質ホースを巻かれたリールと、そのリールから引き出
    される軟質ホースに前記分断部分を形成するホース引き
    出し経路中に設けた縦割り用の刃と、前記分断部分を形
    成された縦割りホースを分断面が徐々に開かれて展開状
    態となるように案内する展開案内部と、その展開案内部
    を出た縦割りホースの先端部を把持して引き出し前記保
    持手段に受け渡す把持引き出し部とを有することを特徴
    とする丸鋸の歯部保護材巻き付け装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の丸鋸の歯
    部保護材巻き付け装置において、前記保持手段が、前記
    ターンテーブルに設けられておりばねによって付勢され
    て先端部が前記縦割りホースの先端部近傍を前記丸鋸の
    外周部分に押圧するように回動可能な押さえレバーと、
    前記ターンテーブルの所定回転位置において前記押さえ
    レバーを前記ばねに抗して前記押圧を解除するように駆
    動する固定側に設けた押圧解除部とを有することを特徴
    とする丸鋸の歯部保護材巻き付け装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、又は請求項3に記
    載の丸鋸の歯部保護材巻き付け装置において、前記丸鋸
    を吸着支持する吸着支持部が前記ターンテーブルと所定
    位置との間を往復移動するように構成した丸鋸の供給及
    び取り出し装置と、前記丸鋸に前記保護材を装着した装
    着丸鋸及び装着前の未装着丸鋸のいずれも積み重ね可能
    な載置位置を3箇所以上有し載置位置の各々が前記所定
    位置に選択的に停止可能な第2のターンテーブルとを設
    けたことを特徴とする丸鋸の歯部保護材巻き付け装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、請求項3、又は請求項4に記
    載の丸鋸の歯部保護材巻き付け装置において、前記切断
    手段が、前記縦割りホース供給装置の前記展開案内部か
    ら前記丸鋸の外周部分に達する縦割りホース供給経路の
    途中を切断刃が横切って進退動作するように設けてあ
    り、その切断刃の進退と共に進退し前進端で切断された
    縦割りホースの後端部を案内し前記ターンテーブルの回
    転に従って更に巻き付けの案内をする案内部を有するこ
    とを特徴とする丸鋸の歯部保護材巻き付け装置。
JP8732396A 1996-03-15 1996-03-15 丸鋸の歯部保護材巻き付け装置 Pending JPH09248801A (ja)

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