JPH09248794A - 刃研磨機能を有するスリッタ装置 - Google Patents

刃研磨機能を有するスリッタ装置

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JPH09248794A
JPH09248794A JP8570396A JP8570396A JPH09248794A JP H09248794 A JPH09248794 A JP H09248794A JP 8570396 A JP8570396 A JP 8570396A JP 8570396 A JP8570396 A JP 8570396A JP H09248794 A JPH09248794 A JP H09248794A
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polishing
cutting
slitter
cycle
rotary cutting
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Application number
JP8570396A
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English (en)
Inventor
Eiji Okimasa
映治 意真
Minoru Naito
稔 内藤
Kazuo Mukoyama
和男 向山
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールシートの送り速度より高速で回転す
る回転切断刃により裁断を行うスリッタ装置において、
その回転切断刃の切れ味を回復する研磨処理を、生産速
度に影響を与えることなく、また適切な駆動速度で自動
的にインライン研磨する。 【解決手段】 非裁断サイクルに移行したら、研磨時期
にきているナイフディスクについて、T40、T41等で個
々のナイフディスクごとに専用の研磨装置(研磨砥石)
で研磨する。その研磨中にオーダ替えの必要が生じた場
合は、T44等で研磨動作を中断し、T45以降により裁断
サイクルに移行する。その際の研磨未了分については、
裁断サイクルから非裁断サイクルへ復帰した際に、T40
以降で行うようにすることで、生産ラインに影響を与え
ることなく、必要な分の研磨を確実に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の速度で送
られるシート(例えば段ボールシート)を、そのシート
流れ方向(送り方向)に裁断するスリッタ装置に関し、
特にナイフディスク等の回転裁断刃を研磨する研磨機能
を備えたスリッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すように、段ボールシ
ートDSに製函のための折り目やスリットを付けるスリ
ッタスコアラ1〜2を設け、さらにその下流のカッター
3で段ボールシートDSを幅方向に切断して、製函前の
展開形状とするのが普通である。スリッタスコアラ1及
び2は同じ構造のもので、一方が作動しているとき他方
は休止し、次の作動のために位置決めをして準備・待機
する。つまり、目的とする製函サイズに応じて段取り替
えを行う際に、スリッタスコアラ1及び2を交互に使用
することにより、段取り替えの際にも生産ラインを止め
ないで連続運転を行うことができる。
【0003】スリッタスコアラ1は、スリッタユニット
(以下、単にスリッタともいう)U1とスコアラR1を、
スリッタスコアラ2はスリッタU2とスコアラR2を備え
る。ここでスリッタU1及びU2はいずれも同様の構造の
もので、図12に概念的に示すように、複数枚の回転切
断刃(以下、ナイフディスクともいう)5が段ボールシ
ートDSの送り方向と同方向に、これより充分に高速
(例えば3倍程度)で回転して、段ボールシートDSを
送り方向に裁断する。ナイフディスク5は、例えば図1
3に示すように、受けディスク6との間に段ボールシー
トDSを挟み込むようにされ、図14(a)のようにナ
イフディスク5が受けディスク6の溝6aに入り込む構
造や、同図(b)のようにナイフディスク5が受けディ
スク6の弾性的な複数の積層ディスク6b内に入り込む
構造等が採用される。
【0004】いずれにしても、ナイフディスク5は段ボ
ールシートDSの送り速度より高速で回転して裁断を行
うため、その外周の刃が摩耗する。そこでナイフディス
ク5が摩耗したら、これを研磨して切れ味を回復させる
か、新しいものと交換する必要がある。
【0005】従来、1つのスリッタユニットU1やU2単
位で研磨装置(回転砥石等)を設けたものがあるが、各
ナイフディスク(ナイフヘッド)ごとに研磨装置が設置
されておらず、その研磨する位置が決まっているためセ
ッティングに多くの時間がかかる。したがって連続生産
を中断して研磨を行う必要があり、インラインでは研磨
できない問題がある。
【0006】一方、インラインでの研磨を可能にするた
めにシート裁断中のナイフディスクに対し研磨を行おう
とすると、段ボールシートそのものの蛇行や、機械的な
振動のためにナイフディスクにある程度の振れが生じる
ため、その状態で研磨を行うとナイフディスクや研磨砥
石等を破損させやすくなる。
【0007】さらにナイフディスクに対し、どの段階で
研磨を行うかについては、作業者が実際のシートの切断
面を目視することにより研磨装置を手動で操作してお
り、作業者の勘と経験に頼らざるを得ないため、インラ
インでの自動研磨が困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、例
えば段ボールシートの連続生産ラインを中断することな
く、インラインでナイフディスク等の回転切断刃を研磨
することを可能とし、かつそのナイフディスクや研磨装
置の破損を防ぎ、さらに作業者の勘や経験に頼らなくて
も、研磨時期の判断が可能となる刃研磨機能付スリッタ
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】請求項1
の発明は、所定の速度で送られる段ボールシート等のシ
ートに対し、回転駆動手段により回転する複数の回転断
裁刃を選択的に使用して、シートを送り方向に裁断する
スリッタ装置において、複数の回転裁断刃をそれぞれ研
磨する研磨装置を設けるとともに、その研磨装置を回転
裁断刃の非裁断サイクルで作動させてその回転裁断刃を
研磨する研磨制御手段を設けたものである。
【0010】ここで、スリッタ装置が単一のスリッタユ
ニットを有し、かつそれぞれの回転裁断刃が個別の回転
駆動手段で駆動される場合は、1つのスリッタユニット
の中で裁断していない回転切断刃に対し研磨を行うこと
となるが、一般には複数(例えば2つ)のスリッタユニ
ットがシート送り方向に並んで設けられることが多い。
そのうち一方のスリッタユニットが裁断サイクルにある
とき、他方のスリッタユニットは次の裁断サイクルのた
めに位置決め等の準備をするのが普通であるが、その場
合は非裁断サイクルにあるスリッタユニットの回転裁断
刃に対し研磨を行うこととなる。
【0011】このように複数の回転裁断刃のそれぞれに
対応して研磨装置を設け、かつ非裁断サイクルで研磨を
行うことにより、回転裁断刃は裁断に伴う振れ等が生じ
ていないため、研磨装置で研磨してもその回転裁断刃や
研磨装置等の破損の心配が解消し、円滑に研磨を行い得
る。
【0012】請求項2の発明は、2以上のスリッタユニ
ットを持つ場合に限定したものである。つまり、それら
2以上のスリッタユニットのうち予め選択されたスリッ
タユニットが回転裁断刃により段ボールシートを上記送
り方向に裁断する一方、非裁断サイクルにあるスリッタ
ユニットは裁断サイクルにある上記スリッタユニットと
交替して後の裁断を行うために準備・待機する。そし
て、2以上のスリッタユニットのそれぞれの回転裁断刃
に対応して研磨装置が設けられ、裁断サイクルにあるス
リッタユニットに対しては研磨を行わず、非裁断サイク
ルにあるスリッタユニットに対してのみ研磨を行う。
【0013】これにより、請求項1と同様に回転裁断刃
等の破損の問題が解消するほか、非裁断サイクルにある
回転切断刃を、研磨のために最適な速度で回転駆動する
ことで、生産ラインの回転速度にとらわれず、好ましい
回転速度での研磨が可能となる。
【0014】請求項3の発明は、2以上のスリッタユニ
ットのそれぞれが、複数の回転裁断刃と、それら回転裁
断刃の位置決め機構と、1つのスリッタユニットについ
て複数の回転裁断刃を回転させる回転駆動手段とを備え
る。そして非裁断サイクルにあるスリッタユニットにお
いて、複数の回転裁断刃の位置決め、それら回転裁断刃
を駆動させた状態での研磨を行う。ここで非裁断サイク
ルで充分長い時間をとれる場合は、研磨を行った後に回
転裁断刃の位置決めを行うようにしてもよいが、非裁断
サイクルにおいて短時間しか確保できない場合は、請求
項4の発明が有効である。
【0015】請求項4の発明は、回転裁断刃の位置決め
を完了してからその研磨を開始する。そして、その研磨
中に、裁断サイクルにあるスリッタユニットと交替して
シートの裁断を開始すべき交替信号を受けた場合は、そ
の交替信号を優先して研磨を終了し、スリッタユニット
を交替動作に移行させる。このようにすれば、研磨のた
めに生産ラインが影響を受けることがない。つまり研磨
が終わるまで待つとすれば、その待ち時間により連続生
産が途切れるが、裁断を優先することにより、連続生産
をストップすることなくインラインでの研磨が可能とな
る。
【0016】請求項5の発明は、必要な研磨時間の中途
で研磨を中断して裁断サイクルへ移行した場合は、その
裁断サイクルが終了して再び非裁断サイクルに復帰した
ときに、上記中断により完了できなかった分の研磨を行
い、その非裁断サイクルでもなお研磨が完了できなかっ
た場合には、さらに後の非裁断サイクルにおいてその未
了分の研磨を行う。これによって、連続生産を中断させ
ず、また生産速度も下げずに、言い換えれば生産ライン
に一切影響を与えることなく研磨ができ、しかもその研
磨の必要分を確実に行うことができる。
【0017】請求項6の発明は、1回の非裁断サイクル
中に研磨を完了することをそもそも予定せず、非裁断サ
イクルにおける研磨時間を予め所定の短時間に設定し、
必要な研磨を複数回の非裁断サイクルに分割して実施す
る。つまり、その分割実施の合計により必要な研磨が完
了する。
【0018】請求項7の発明は、回転裁断刃に対する研
磨の時期を適切に設定するために、回転裁断刃等の累積
裁断時間、累積回転数又は累積裁断長等の裁断履歴を参
照する裁断履歴参照手段を備える。この裁断履歴参照手
段の情報に基づき、回転裁断刃が研磨すべき時期にある
かどうかを判断し、研磨すべき時期にあると判断した場
合に限り、非裁断サイクルにおいて研磨を行う。これに
よって作業者の勘や経験に頼ることなく、実際の裁断に
使用した程度を反映させて、客観的かつ適切な段階・時
期において、インラインで自動的に研磨を行うことがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例を参照し
つつ、本発明の実施の態様を説明する。図11に示した
スリッタスコアラ1又は2のスリッタユニット(以下、
単にスリッタともいう)U1又はU2は、図1及び図2に
示すように、回転切断刃としての複数のナイフディスク
5(以下、これらをS1〜Snとも称する)と、それら回
転切断刃5に対応してそれぞれの下側に設けられた複数
の受けディスク6を有している。そして、これらナイフ
ディスク5及び受けディスク6の互いに対をなすもの同
士が、それぞれヨーク7及び8で支持され、かつ横フレ
ーム9及び10に沿って段ボールシートDSの幅方向に
移動可能となっていて、所望の裁断寸法となるように位
置決めされる。各ナイフディスクS1〜Snは、それぞれ
ヨーク7を介してシリンダ11により、受けディスク9
と協働して段ボールシートDSを裁断する裁断位置(ロ
ード位置)と、段ボールシートDSから離間した非裁断
位置(アンロード位置)との間で移動可能となってい
る。
【0020】そして、各受けディスク6は図2に示すモ
ータ14等の回転駆動手段により、共通の駆動軸17を
介して、段ボールシートDSの送り速度とほぼ同期して
同じ方向へ一斉に回転駆動される。一方、複数のナイフ
ディスク5はモータ13等の回転駆動手段により共通の
駆動軸16を介して、段ボールシートDSの送り速度よ
り充分大きな周速を生じるように一斉に駆動される。
【0021】図3に示すように、受けディスク6は、複
数枚の弾性ディスク6bを備え、これらの間にナイフデ
ィスク5の刃先が食い込むようになっている。また図2
において、横方向の軸15及び18は、各ナイフディス
ク5のヨーク7及び受けディスク6のヨーク8をそれぞ
れ横方向へスライドさせるための位置決め駆動軸であ
り、ボールネジを示している。
【0022】図1に示すように、複数のナイフディスク
5(S1〜Sn)のそれぞれに1対1で対応して、ナイフ
ディスク5と同数の研磨装置20が設けられている。研
磨装置20は図4〜図6に示すように、ナイフディスク
5の一方の刃面を研磨する回転砥石21と、他方の面を
研磨する回転砥石22とがナイフディスク5の板面に対
し、互いに逆向きに傾斜して設けられ、それぞれ支持軸
23、24により、軸受25、26を介して回転自在に
支持されている。各回転砥石21及び22には砥石材2
7及び28が設けられ、このような回転砥石21、22
の支持軸23、24は、ブラケット29を介してエアシ
リンダ30等の研磨作動装置のピストンロッド31に連
結されている。これら回転砥石21、22はこのシリン
ダ30の伸長により、図6に示すようにナイフディスク
5の周方向の互いに異なる2位置でその両側の刃面に押
し付けられ、ナイフディスク5が回転駆動された状態で
摩擦力によりそれと連れ回り、刃面を研磨する役割を果
たす。
【0023】他方、シリンダ30が収縮すれば、回転砥
石21、22は、ガイドブッシュ32及びガイドロッド
33に案内されてナイフディスク5から遠ざかる。回転
砥石21、22とナイフディスク5との半径方向の位置
調整のために調整ストッパ35及び調整固定ボルト36
が設けられ、またナイフディスク5の厚さ方向の位置調
整のために、調整固定ボルト37が設けられている。そ
して、シリンダ30はブラケット38及び39を介し
て、ヨーク7に固定される。
【0024】なお、以上のように各ナイフディスク5に
対応してそれぞれ設けられた研磨装置20は、各ナイフ
ディスク5のヨーク7に支持されるため、それら各ヨー
ク7が裁断寸法等の段取り替えに伴って横方向にスライ
ドして位置決めされる場合は、研磨装置20もヨーク7
と一体となって横方向へ移動することとなる。
【0025】また図4に示すように、各ナイフディスク
5は回転駆動軸5cに対し、押さえ金具5aにより両側
から挟まれた状態で、クランプボルト5bにより固定さ
れ、交換できるようになっている。
【0026】次に、図7に基づいて制御系のブロック図
を簡単に説明する。図7において上位生産管理装置45
は、段ボールシートDSに対するスリット幅、フラップ
F1・・・Fn、生産枚数、その他生産ラインにおける所
定の情報を管理している。また図11に示したスリッタ
U1の制御のためにスリッタ制御装置G1が、またスリッ
タU2のためにスリッタ制御装置G2が設けられる。スリ
ッタ制御装置G1のオーダ裁断コントローラ46は、裁
断のためにスリッタU1の各ナイフディスクS1〜Snを
ロード・アンロードする等、上位生産管理装置45から
指令された裁断形態に見合った裁断の制御(主制御)を
行うものである。このオーダ裁断コントローラ46から
の指令に基づいて、スリッタU1の各ナイフディスクS1
〜Snを位置決めするために、各ヨークの位置決めコン
トローラ47が設けられる。
【0027】この位置決めコントローラ47により、ス
リッタU1の位置決め用サーボモータD1〜Dnが駆動さ
れる。そして、オーダ替えに伴いナイフディスクS1〜
Snをアンロード位置からロード位置へ、あるいはロー
ド位置からアンロード位置へ移動させたり、非裁断サイ
クルにおいてナイフディスクS1〜Snの研磨を実行した
りするオーダ替えシーケンス制御部48が設けられる。
以上のようなオーダー裁断コントローラ46、位置決め
コントローラ47、オーダ替えシーケンス制御部48を
含むスリッタ制御装置G1は、通常はコンピュータで構
成することができ、記憶手段としてのメモリ部、並びに
ソフトウェア制御を行うためのプログラムを記憶してい
る。
【0028】このスリッタ制御回路G1には、ナイフデ
ィスクS1〜Snをロード位置(裁断位置)へ移動させる
前記シリンダ11を作動させるための各ロードソレノイ
ド(S1〜Sn)が接続され、また各ナイフディスクSn
に対応する研磨装置20を作動位置へ移動させるシリン
ダ30のための研磨ソレノイド(S1〜Sn)が接続され
ている。また、スリッタU1の走行長を検出する走行長
センサ49からの信号を取り込むようになっている。
【0029】他方のスリッタ制御装置G2ついても、制
御する対象がスリッタU2となるだけで、構成上はスリ
ッタ制御装置G1と同様である。そして、上位生産管理
装置45からは、スリッタ制御装置G1やG2に対して、
それぞれ交替信号としてのオーダ替え信号(正確に言え
ば、オーダ替え接近信号とオーダ替え信号とがある)を
供給する一方、スリッタ制御装置G1、G2からは、各ス
リッタU1、U2が現在どのような状態にあるか(裁断や
研磨等)を示す状態信号を上位生産管理装置45へ供給
する。
【0030】上述のオーダ替えシーケンス制御部48
は、シーケンスプログラムによるソフトウェア制御とす
ることができ、またその実行のために記憶手段としての
RAMエリアには各種データ又はフラグが割り付けられ
る。
【0031】そのRAMエリアに対するデータ又はフラ
グの割付の具体例を図8に、またシーケンスプログラム
の具体例を図9及び図10に示す。上述のRAMエリア
には、図8に示すようなデータやフラグが割り付けられ
ている。走行フリーカウンタは、スリッタU1等の軸の
走行量を前回と今回とのカウント値を比較することによ
り求めるもので、各スリッタU1、U2におけるナイフデ
ィスクS1〜Snの各軸の実際の走行長、並びに目標走行
長を記憶する。また、それら各ナイフディスクS1〜Sn
の実際の研磨長と目標研磨長を記憶する。さらに、各ナ
イフディスクS1〜Snについて研磨フラグや研磨動作中
フラグを立てる他、研磨のためにスリッタU1又はU2を
駆動する際に研磨主駆動フラグを、また裁断の際に運転
主駆動フラグを立てる。
【0032】また図7の上位生産管理装置45(以下、
DEMとも称する)からのオーダ替えフラグ、オーダ替
え接近フラグ、次オーダのためにナイフディスクの位置
決めが完了したことを表す位置決め完了フラグ、さらに
DEMからの使用指令軸フラグ(ナイフディスクの各軸
S1〜Snのどれを使用するかということ)や、機台使用
中フラグ等をセットする領域が、RAMエリアに確保さ
れる。
【0033】次に、図9等のシーケンス制御のフローチ
ャートを説明する。T1で必要に応じて走行フリーカウ
ンタを単位分更新する。つまり、スリッタの駆動に基づ
く流長信号入力の場合に今回分のデータを前回とし、今
回分+その増加した単位分のデータを今回分のデータに
置き換える。そしてT2で、ナイフディスクS1(以下S
1軸ともいう)が使用中かどうかを判断し、使用中であ
れば、T3で走行フリーカウンタの前回/今回の差分を
S1軸走行長へ加算する。T4では、そのS1軸の走行長
が目標走行長を超えたかどうかを判断し、超えていれば
T5でS1軸研磨フラグをセットする。
【0034】T6では、S1軸が研磨動作中かどうかを判
断し、研磨中であれば走行フリーカウンタの前回/今回
の差分をS1軸研磨長へ加算する。T8では、S1軸の研
磨長が目標研磨長に達したかどうかを判断し、達してい
ればT9でS1軸研磨フラグ及びS1軸研磨動作中フラグ
をリセットする。さらにT10で、S1軸研磨長値をリセ
ットする。以下同様に、Sn軸について同様な処理を行
う。例えばn=5とすれば、S1〜S5軸(各ナイフディ
スク)についてT2〜T10の処理を行う。
【0035】さらに図10のT30、T31、T32及びT33
では、オーダ替え接近信号があるかどうか等、現在の状
態を判断し、YESの場合はそれぞれ対応するフラグを
セットする。ここでオーダ替え接近信号とオーダ替え信
号の意味は、DEMで現行オーダの枚数管理制御を行っ
ているが、あるオーダの残枚数が0枚になったところで
オーダ替え信号を出力するが、そこから次のオーダ替え
の準備をしたのでは間に合わないため、予めあるオーダ
の生産枚数の残が所定の値になったところでオーダ替え
接近信号を出力して、前もってオーダ替えの準備に移る
という意味である。
【0036】いま、例えばスリッタU1で裁断を行い、
スリッタU2が休止中(準備中)であった場合に、S30
のオーダ替え接近信号を裁断中のスリッタU1について
受けると、S32がYESとなる。さらにT33でオーダ替
え信号を受けると、T34〜T35でそれぞれのフラグをリ
セットする。またT36では、裁断のための運転主駆動を
スリッタU1について入から切(リセット)へ変える。
【0037】さらに、T37でナイフディスクS1〜Snに
ついて、次のオーダのための位置決めが完了したと判断
されれば、T38以降の研磨動作に移る。つまりT38で研
磨フラグがセットされているかどうかを判断する。これ
は当該ナイフディスクが研磨時期に達するほど使用され
ていたかどうかの判断ともいえる。研磨フラグがセット
されていれば、T39で研磨動作中かどうかを判断し、そ
うでなければT40で、研磨のために前述のナイフディス
クS1〜Snを図2のモータ13で駆動する研磨主駆動フ
ラグを入にセットする。
【0038】つまり、ナイフディスクの研磨のための最
適な駆動速度は、裁断速度とは異なるのが普通で、一般
には裁断より速い速度で回転駆動しつつ、前述の研磨装
置20による研磨を行うのが有効である。そしてT41
で、S1〜Sn軸(ナイフディスク)の研磨フラグのセッ
ト中の軸を動作中にセットする。これは、ナイフディス
クS1〜Snの走行長は、T4で個別に判定し、研磨時期
に達したものについてだけT41を実行することを意味
し、T42において動作中に研磨した軸(ナイフディス
ク)の走行長をリセットする。
【0039】このT40及びT41により、スリッタU1又
はU2の非裁断サイクルで、ナイフディスクS1〜Snを
研磨に最適な速度で駆動し、かつ研磨時期にきているナ
イフディスクに対応する研磨装置20が、図4のシリン
ダ30の作動により研磨位置に達してナイフディスクの
両面を研磨する。
【0040】このように非裁断サイクルにおいて、例え
ばスリッタU1で研磨を行っているとき、もう1つのス
リッタユニットU2は裁断に供せられているが、その状
態でスリッタU1がT30のオーダ替え接近信号を受ける
と、T32で当該スリッタU1が裁断に使用中かどうかを
判断し、この場合は非裁断サイクルにあるため、T43に
おいて研磨動作中かどうかを見る。研磨動作中であれ
ば、T44以降でその研磨動作を中断するために、研磨動
作中フラグや研磨主駆動フラグをリセットする。そして
T45で、そのスリッタU1の駆動系を、研磨のための研
磨主駆動から裁断のための運転主駆動にするために、こ
れを入にセットする。さらにT46でオーダ替え信号が入
ると、そのDEM(上位生産管理装置)からの使用指令
軸について使用中のフラグがセットされるとともに、T
48でオーダ替え接近フラグ及びオーダ替えフラグのリセ
ット、かつT49で次オーダ位置決めセット完了のフラグ
がリセットされる。
【0041】なお、非裁断サイクルでT30のオーダ替え
接近信号が入って、T32からT43へ流れ、そのときに既
に研磨動作が終了している場合は、T44の研磨中断のた
めの処理は必要でないためこれをスキップする。
【0042】このように、例えばスリッタU1が裁断サ
イクルから非裁断サイクルへ移行してから、T37で次オ
ーダ位置決めが完了したことを確認し、次いでT38への
移行により、研磨が必要なナイフディスクの研磨を行う
ものである。そのため、裁断中に研磨する場合と異な
り、裁断に最適な回転速度を与えることができ、また裁
断に伴う負荷等による揺れ等の影響を受けにくい。さら
に、非裁断サイクルで研磨をしている途中でオーダ替え
接近信号が入った場合は、その研磨を中断して裁断サイ
クルへ移行するため、生産速度に影響を与えることなく
インラインでナイフディスクの研磨ができる。
【0043】また、研磨しきれなかった未了分について
は、裁断サイクルから再び非裁断サイクルへ復帰した際
に、T8の研磨長が目標研磨長に達していないため、当
該ナイフディスクの研磨フラグ及び研磨動作中のフラグ
がともにリセットされず、したがって次の非裁断サイク
ルでその未了分の研磨を行うことができる。これによっ
て必要な研磨を複数の非裁断サイクルに跨って完了する
ことができ、このことが確実な研磨とインラインでの研
磨を両立させる。
【0044】なお、以上の説明では、ナイフディスクの
使用走行長の目標値(研磨が必要となる時期の目安)を
画一的に設定していたが、この目標値をナイフディスク
ごとに個別にプリセットすることもできる。つまり、例
えば段ボールシートDSの中央側を裁断するナイフよ
り、端側を裁断するナイフの方が摩耗が早い場合は、段
ボールシートDSの端側に位置するナイフの研磨時期
(使用走行長)を短めにセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスリッタ装置の1つの
スリッタユニットを示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図2の一部を拡大して示す断面図。
【図4】1つのナイフディスクとこれに対応して設けた
研磨装置の一例を示す断面図。
【図5】その研磨装置の要部を図4と異なる部分で切断
した断面図。
【図6】図4の背面図。
【図7】本発明の制御系の一例を概念的に示すブロック
図。
【図8】その制御系におけるRAMエリアにおけるデー
タ又はフラグの割付を示す図。
【図9】本発明に係る制御の一例を示すフローチャー
ト。
【図10】図9に続くフローチャート。
【図11】スリッタ装置を含むスリッタスコアラの一例
を概念的に示す図。
【図12】ナイフディスクの裁断状態の一例を概念的に
示す図。
【図13】その裁断状態の簡略図。
【図14】ナイフディスクとこれを受ける受けディスク
の具体例を示す図。
【符号の説明】
5(S1〜Sn) ナイフディスク(回転切断刃) 6 受けディスク 7、8 ヨーク 11 シリンダ 20 研磨装置 21、22 回転砥石 27、28 砥石材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の速度で送られるシートに対し、回
    転駆動手段により回転する複数の回転裁断刃を選択的に
    使用して、前記シートを前記送り方向に裁断するスリッ
    タ装置において、 前記複数の回転裁断刃をそれぞれ研磨する研磨装置を設
    けるとともに、その研磨装置を前記回転裁断刃の非裁断
    サイクルで作動させて当該回転裁断刃を研磨する研磨制
    御手段を設けたことを特徴する刃研磨機能を有するスリ
    ッタ装置。
  2. 【請求項2】 所定の速度で送られるシートに対し、そ
    のシート送り方向において2以上のスリッタユニットが
    設けられ、それら2以上のスリッタユニットのうち予め
    選択されたスリッタユニットが回転裁断刃により前記シ
    ートを前記送り方向に裁断する一方、非裁断サイクルに
    あるスリッタユニットは裁断サイクルにある前記スリッ
    タユニットと交替して後の裁断を行うために準備・待機
    するスリッタ装置において、 前記2以上のスリッタユニットの回転裁断刃をそれぞれ
    研磨する研磨装置を設けるとともに、前記2以上のスリ
    ッタユニットにおいて前記非裁断サイクルにあるスリッ
    タユニットの前記回転裁断刃に対してのみ前記研磨装置
    に研磨させるユニット制御手段を設けたことを特徴とす
    る刃研磨機能を有するスリッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記2以上のスリッタユニットはそれぞ
    れ複数の回転裁断刃と、それら複数の回転裁断刃を位置
    決めする位置決め機構と、1つのスリッタユニットにつ
    いて前記複数の回転裁断刃を回転させる回転駆動手段と
    を備え、 前記ユニット制御手段は、非裁断サイクルにあるスリッ
    タユニットにおいて前記位置決め機構により前記複数の
    回転裁断刃の位置決め、並びに前記回転駆動手段により
    それら複数の回転裁断刃を駆動させた状態での前記研磨
    装置による前記回転裁断刃の研磨を行わせることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のスリッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記ユニット制御手段は、 前記位置決め機構による前記回転裁断刃の位置決めを完
    了してから、前記研磨装置による前記回転裁断刃の研磨
    を開始し、当該非裁断サイクルにあるスリッタユニット
    の研磨中に、前記裁断サイクルにあるスリッタユニット
    と交替して前記シートの裁断を開始すべき交替信号を受
    けた場合は、その交替信号を優先して前記研磨を終了
    し、前記スリッタユニットを交替動作に移行させること
    を特徴とする請求項2又は3に記載のスリッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニット制御手段は、 必要な研磨時間の中途で前記研磨を中断し、前記スリッ
    タユニットを非裁断サイクルから裁断サイクルへ移行さ
    せた場合は、その移行後の裁断サイクルが終了して再び
    非裁断サイクルに復帰したときに、前記中断により完了
    できなかった研磨を前記研磨装置に行わせ、当該非裁断
    サイクルでもなお前記交替信号のために前記研磨が完了
    できなかった場合には、さらに後の非裁断サイクルにお
    いてその未了分の研磨を行わせることを特徴とする請求
    項4に記載のスリッタ装置。
  6. 【請求項6】 前記ユニット制御手段は、 1回の非裁断サイクルにおける前記研磨装置の研磨実施
    時間を、通常予想される非裁断サイクルの前記準備・待
    機時間の最小値より短く設定し、かつ前記回転裁断刃に
    対して行うべき前記研磨を、複数回の非裁断サイクルに
    分割して実施することにより、その分割実施の合計時間
    により必要研磨時間を確保することを特徴とする請求項
    2又は3に記載のスリッタ装置。
  7. 【請求項7】 前記研磨制御手段又は前記ユニット制御
    手段は、 前記回転裁断刃又は前記スリッタユニットの裁断サイク
    ルの累積時間、累積回転数又は累積裁断長等の裁断履歴
    を参照する裁断履歴参照手段を備え、 その裁断履歴参照手段の情報に基づき、前記回転裁断刃
    が研磨すべき時期にあるか否かを判断し、研磨すべき時
    期にあると判断した場合に限り、前記非裁断サイクルに
    おいて前記研磨装置に前記回転裁断刃の研磨を行わせる
    請求項1〜6のいずれかに記載のスリッタ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069188A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Mitsui Miike Mach Co Ltd 二軸式破砕機
JP2008142791A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Seiko:Kk 紙葉類の切断刃研磨方法及び紙葉類断裁装置
JP2009113163A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Shima Seiki Mfg Ltd 裁断機、裁断機における裁断刃の研磨方法、裁断データ作成装置及び裁断機における被裁断物の裁断方法
EP2571662A1 (en) 2010-05-18 2013-03-27 Eastman Kodak Company Slitter with selectively movable cutting devices
JP2013066979A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Nantsune:Kk 回転丸刃の研磨装置及び研磨制御方法

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