JPH09248600A - 下水汚泥のセメント製造用原料及び燃料への利用方法 - Google Patents
下水汚泥のセメント製造用原料及び燃料への利用方法Info
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- JPH09248600A JPH09248600A JP8086041A JP8604196A JPH09248600A JP H09248600 A JPH09248600 A JP H09248600A JP 8086041 A JP8086041 A JP 8086041A JP 8604196 A JP8604196 A JP 8604196A JP H09248600 A JPH09248600 A JP H09248600A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 下水汚泥の持つ不燃成分及び可燃成分を有効
利用して、下水汚泥全量の有効利用を図り、焼却炉建設
や処分地確保などの問題を解決することができる下水汚
泥の利用方法を提供する。 【解決手段】 下水汚泥51を脱水・乾燥し52、乾燥
した汚泥を、生石灰6と混合し又はそのままで、乾燥し
た粉体54とし、該粉体をセメント製造用の原料及び燃
料57として用いることを特徴とする下水汚泥の利用方
法としたものであり、下水汚泥の持つ不燃成分である無
機物の元素構成がセメント製造原料の石灰石や粘土と同
一であることを利用し、有機物は燃料として利用してお
り、下水汚泥を乾燥粉体としてセメント原料として用い
ている。
利用して、下水汚泥全量の有効利用を図り、焼却炉建設
や処分地確保などの問題を解決することができる下水汚
泥の利用方法を提供する。 【解決手段】 下水汚泥51を脱水・乾燥し52、乾燥
した汚泥を、生石灰6と混合し又はそのままで、乾燥し
た粉体54とし、該粉体をセメント製造用の原料及び燃
料57として用いることを特徴とする下水汚泥の利用方
法としたものであり、下水汚泥の持つ不燃成分である無
機物の元素構成がセメント製造原料の石灰石や粘土と同
一であることを利用し、有機物は燃料として利用してお
り、下水汚泥を乾燥粉体としてセメント原料として用い
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場で下水
を処理した後、発生する下水汚泥を全量セメントの製造
原料及び燃料として有効利用する方法に関する。
を処理した後、発生する下水汚泥を全量セメントの製造
原料及び燃料として有効利用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水汚泥の処分は、通常、 そ
のまま埋立て処分、 焼却処理して灰は埋立て処分、
コンポスト処理して緑農地利用、が主なものである
が、年々下水道の普及率が高くなり発生汚泥量も急増す
る中で、都市化や地域開発などにより焼却炉の建設や処
分地確保が困難になっている状況にある。
のまま埋立て処分、 焼却処理して灰は埋立て処分、
コンポスト処理して緑農地利用、が主なものである
が、年々下水道の普及率が高くなり発生汚泥量も急増す
る中で、都市化や地域開発などにより焼却炉の建設や処
分地確保が困難になっている状況にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、下
水汚泥の持つ不燃成分及び可燃成分を有効利用して、下
水汚泥全量の有効利用を図り、焼却炉建設や処分地確保
などの問題を解決することができる下水汚泥の利用方法
を提供することを課題とする。
水汚泥の持つ不燃成分及び可燃成分を有効利用して、下
水汚泥全量の有効利用を図り、焼却炉建設や処分地確保
などの問題を解決することができる下水汚泥の利用方法
を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、下水汚泥を脱水・乾燥し、乾燥した汚
泥を生石灰と混合して、乾燥した粉体とし、該粉体をセ
メント製造用の原料及び燃料として用いることを特徴と
する下水汚泥の利用方法としたものである。また、本発
明では、下水汚泥を脱水・乾燥して、乾燥した粉体と
し、該粉体をセメント製造用の原料及び燃料として用い
ることを特徴とする下水汚泥の利用方法としたものであ
る。
に、本発明では、下水汚泥を脱水・乾燥し、乾燥した汚
泥を生石灰と混合して、乾燥した粉体とし、該粉体をセ
メント製造用の原料及び燃料として用いることを特徴と
する下水汚泥の利用方法としたものである。また、本発
明では、下水汚泥を脱水・乾燥して、乾燥した粉体と
し、該粉体をセメント製造用の原料及び燃料として用い
ることを特徴とする下水汚泥の利用方法としたものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、下水汚泥の持つ不燃成
分である無機物の元素構成が、セメント製造原料である
石灰石や粘土と同一であることによりセメントの製造原
料として利用し、さらに、可燃成分である有機物をセメ
ント製造時の燃料の一部として利用することによる下水
汚泥の利用方法である。次に、本発明を図面を用いて詳
細に説明する。図1は、下水汚泥のセメント製造への利
用方法を示す概念図である。下水は下水処理場51にて
処理され、浄化した水は川や海に放流される。処理過程
で残った固形物は下水汚泥となり、通常脱水52された
状態で約80%の水分、約16%の有機分、約4%の無
機分から成り立っている。
分である無機物の元素構成が、セメント製造原料である
石灰石や粘土と同一であることによりセメントの製造原
料として利用し、さらに、可燃成分である有機物をセメ
ント製造時の燃料の一部として利用することによる下水
汚泥の利用方法である。次に、本発明を図面を用いて詳
細に説明する。図1は、下水汚泥のセメント製造への利
用方法を示す概念図である。下水は下水処理場51にて
処理され、浄化した水は川や海に放流される。処理過程
で残った固形物は下水汚泥となり、通常脱水52された
状態で約80%の水分、約16%の有機分、約4%の無
機分から成り立っている。
【0006】混合・熟成設備53で脱水下水汚泥52に
生石灰を加え、混合し、攪拌熟成することにより、汚泥
中の水分と生石灰が水和反応し消石灰が生成される。ま
た、水和反応の際発生する反応熱により汚泥中の水分が
蒸発し、その結果、消石灰と汚泥中の有機分及び無機分
が混合した、白色でサラサラした臭気の少ない乾燥した
粉体54(乾粉:カンプン)ができる。この水和反応式
は、CaO+H2 O=Ca(OH)2 +15.33kc
al/molである。この混合・熟成の際発生する水蒸
気及び臭気は、排ガス・排水処理設備55で処理され、
排ガスは大気放出し、排水は下水処理場に戻され処理さ
れる。本システムで製造された乾粉54は、タンクロー
リー車56などに積み込みセメント製造工場に運び、セ
メント原料58に混合57して使用される。通常のセメ
ント(普通ポルトランドセメント)の原料は、石灰石8
0%、粘土16.6%、けい石2%、鉄原料1.4%で
構成されており、微粉砕後、約1,500℃で焼成59
し、クリンカー60になる。このクリンカー60に石膏
62を3%加えて微粉砕61したものがセメント製品6
3である。
生石灰を加え、混合し、攪拌熟成することにより、汚泥
中の水分と生石灰が水和反応し消石灰が生成される。ま
た、水和反応の際発生する反応熱により汚泥中の水分が
蒸発し、その結果、消石灰と汚泥中の有機分及び無機分
が混合した、白色でサラサラした臭気の少ない乾燥した
粉体54(乾粉:カンプン)ができる。この水和反応式
は、CaO+H2 O=Ca(OH)2 +15.33kc
al/molである。この混合・熟成の際発生する水蒸
気及び臭気は、排ガス・排水処理設備55で処理され、
排ガスは大気放出し、排水は下水処理場に戻され処理さ
れる。本システムで製造された乾粉54は、タンクロー
リー車56などに積み込みセメント製造工場に運び、セ
メント原料58に混合57して使用される。通常のセメ
ント(普通ポルトランドセメント)の原料は、石灰石8
0%、粘土16.6%、けい石2%、鉄原料1.4%で
構成されており、微粉砕後、約1,500℃で焼成59
し、クリンカー60になる。このクリンカー60に石膏
62を3%加えて微粉砕61したものがセメント製品6
3である。
【0007】図2は、本発明の下水汚泥をセメント製造
用粉体とするための製造系統図である。図2において、
下水処理場からの脱水汚泥1は汚泥ホッパ2に受入れら
れ、次に乾燥機3に送られて含水率40%程度に乾燥さ
れる。この乾燥機3は、供給された脱水汚泥1を粉砕し
ながら乾燥する特殊な構造を持ったもので、下水処理場
で発生する消化ガスなどを燃料としたボイラー13から
発生する高温蒸気14を熱源にしており、高温蒸気14
は乾燥機3で汚泥を加熱した後、冷えて凝縮水15とな
り、ボイラー13へ戻されボイラー用水として再利用さ
れる。含水率40%程度に乾燥された汚泥4は、混合機
7に送られ、生石灰サイロ5からの生石灰6と混合され
る。
用粉体とするための製造系統図である。図2において、
下水処理場からの脱水汚泥1は汚泥ホッパ2に受入れら
れ、次に乾燥機3に送られて含水率40%程度に乾燥さ
れる。この乾燥機3は、供給された脱水汚泥1を粉砕し
ながら乾燥する特殊な構造を持ったもので、下水処理場
で発生する消化ガスなどを燃料としたボイラー13から
発生する高温蒸気14を熱源にしており、高温蒸気14
は乾燥機3で汚泥を加熱した後、冷えて凝縮水15とな
り、ボイラー13へ戻されボイラー用水として再利用さ
れる。含水率40%程度に乾燥された汚泥4は、混合機
7に送られ、生石灰サイロ5からの生石灰6と混合され
る。
【0008】乾燥汚泥4と生石灰6の混合重量比は、乾
燥汚泥中の水分と生石灰6が反応して消石灰となり、そ
の時の反応熱により乾燥汚泥中の水分が蒸発し、その結
果、出来た乾燥粉体(乾粉)10の残留水分が5%以下
になるように設定されている。その時の乾燥汚泥4と生
石灰6の混合重量比は概ね1.9:1.0であり、脱水
汚泥4と生石灰6の混合重量比に換算すると概ね5.
6:1.0である。混合された乾燥汚泥4と生石灰6は
熟成機8に送られ、水和反応が完了するまで約1時間程
度攪拌滞留させる。反応が完了し、含水率が5%以下に
なった乾粉10は異物除去スクリーン11で粒径の大き
な(5mm以上)石などを取り除いた後、乾粉サイロ1
2に貯蔵される。そして乾粉10は、乾粉サイロ12よ
りタンクローリー車などに積み込まれセメント製造工場
へ出荷される。このシステムでは、原料である脱水汚泥
1と製造される乾粉10の重量比は、概ね1.00:
0.45である。
燥汚泥中の水分と生石灰6が反応して消石灰となり、そ
の時の反応熱により乾燥汚泥中の水分が蒸発し、その結
果、出来た乾燥粉体(乾粉)10の残留水分が5%以下
になるように設定されている。その時の乾燥汚泥4と生
石灰6の混合重量比は概ね1.9:1.0であり、脱水
汚泥4と生石灰6の混合重量比に換算すると概ね5.
6:1.0である。混合された乾燥汚泥4と生石灰6は
熟成機8に送られ、水和反応が完了するまで約1時間程
度攪拌滞留させる。反応が完了し、含水率が5%以下に
なった乾粉10は異物除去スクリーン11で粒径の大き
な(5mm以上)石などを取り除いた後、乾粉サイロ1
2に貯蔵される。そして乾粉10は、乾粉サイロ12よ
りタンクローリー車などに積み込まれセメント製造工場
へ出荷される。このシステムでは、原料である脱水汚泥
1と製造される乾粉10の重量比は、概ね1.00:
0.45である。
【0009】乾燥機3からは脱水汚泥1の乾燥により、
脱水汚泥重量の約67%に相当する水分が臭気と共に乾
燥機排ガス18として排気される。また、混合機7から
は、反応熱により乾燥汚泥4中の水分が混合機排ガス1
9として、さらに、熟成機8からも、反応熱により乾燥
汚泥4中の水分が熟成機排ガス20として排気される。
なお、熟成機排ガス20中には乾粉10の微粒子が同伴
するため、熟成機8の排気口にバグフィルター9を設置
して、それを除去する構造になっている。乾燥機排ガス
18、混合機排ガス19、及び熟成機排ガス20は集め
られ、ベンチュリースクラバー16で下水処理場からの
処理水にて水洗・冷却され、水蒸気の凝縮やアンモニア
ガスなどの水溶成分の除去が行われる。
脱水汚泥重量の約67%に相当する水分が臭気と共に乾
燥機排ガス18として排気される。また、混合機7から
は、反応熱により乾燥汚泥4中の水分が混合機排ガス1
9として、さらに、熟成機8からも、反応熱により乾燥
汚泥4中の水分が熟成機排ガス20として排気される。
なお、熟成機排ガス20中には乾粉10の微粒子が同伴
するため、熟成機8の排気口にバグフィルター9を設置
して、それを除去する構造になっている。乾燥機排ガス
18、混合機排ガス19、及び熟成機排ガス20は集め
られ、ベンチュリースクラバー16で下水処理場からの
処理水にて水洗・冷却され、水蒸気の凝縮やアンモニア
ガスなどの水溶成分の除去が行われる。
【0010】ベンチュリースクラバー16を出た排ガス
は、排ガスファン17で昇圧し、一部は乾燥機用送気2
1として乾燥機3に送られ、残りは排ガス22として脱
臭洗浄塔23へ送られる。脱臭洗浄塔23では、薬液循
環ポンプ24により酸性薬液が循環しており、排ガス2
2の臭気成分を洗浄除去している。脱臭洗浄塔23を出
た排ガスは、ミストセパレータ25で飛沫ミストを除去
した後、排気ファン26で昇圧され活性炭吸着塔27で
残留微量臭気成分などを除去し、無公害なガスとして大
気に排気28される。なお、ベンチュリースクラバー排
水30、および脱臭洗浄塔排水31は、排水タンク29
に集められ中和処理した後、その排水32は下水処理場
へ返送され、下水と共に処理される。
は、排ガスファン17で昇圧し、一部は乾燥機用送気2
1として乾燥機3に送られ、残りは排ガス22として脱
臭洗浄塔23へ送られる。脱臭洗浄塔23では、薬液循
環ポンプ24により酸性薬液が循環しており、排ガス2
2の臭気成分を洗浄除去している。脱臭洗浄塔23を出
た排ガスは、ミストセパレータ25で飛沫ミストを除去
した後、排気ファン26で昇圧され活性炭吸着塔27で
残留微量臭気成分などを除去し、無公害なガスとして大
気に排気28される。なお、ベンチュリースクラバー排
水30、および脱臭洗浄塔排水31は、排水タンク29
に集められ中和処理した後、その排水32は下水処理場
へ返送され、下水と共に処理される。
【0011】図3は、本発明の生石灰を混合しない下水
汚泥をセメント製造用粉体とするための製造系統図であ
る。図3は、図2の系統から、生石灰サイロ、混合機、
熟成機を除いたもので、生石灰との混合は行わない。下
水処理場からの脱水汚泥1は汚泥ホッパ2に受入れら
れ、次に乾燥機3に送られて含水率5%程度に乾燥され
る。この乾燥機3は、供給された脱水汚泥1を粉砕しな
がら乾燥する特殊な構造を持ったもので、下水処理場で
発生する消化ガスなどを燃料としたボイラー13から発
生する高温蒸気14を熱源にしており、高温蒸気14は
乾燥機3で汚泥を加熱した後、冷えて凝縮水15とな
り、ボイラー13へ戻されボイラー用水として再利用さ
れる。乾燥された汚泥4は、異物除去スクリーン5で粒
径の大きな(5mm以上)石などを取り除いた後、乾燥
汚泥サイロ11に貯蔵される。そして、乾燥汚泥4は、
乾燥汚泥サイロ11よりタンクローリー車などに積み込
まれセメント製造工場へ出荷される。このシステムで
は、原料である脱水汚泥1と製造される乾燥汚泥の重量
比は、概ね1.00:0.21である。
汚泥をセメント製造用粉体とするための製造系統図であ
る。図3は、図2の系統から、生石灰サイロ、混合機、
熟成機を除いたもので、生石灰との混合は行わない。下
水処理場からの脱水汚泥1は汚泥ホッパ2に受入れら
れ、次に乾燥機3に送られて含水率5%程度に乾燥され
る。この乾燥機3は、供給された脱水汚泥1を粉砕しな
がら乾燥する特殊な構造を持ったもので、下水処理場で
発生する消化ガスなどを燃料としたボイラー13から発
生する高温蒸気14を熱源にしており、高温蒸気14は
乾燥機3で汚泥を加熱した後、冷えて凝縮水15とな
り、ボイラー13へ戻されボイラー用水として再利用さ
れる。乾燥された汚泥4は、異物除去スクリーン5で粒
径の大きな(5mm以上)石などを取り除いた後、乾燥
汚泥サイロ11に貯蔵される。そして、乾燥汚泥4は、
乾燥汚泥サイロ11よりタンクローリー車などに積み込
まれセメント製造工場へ出荷される。このシステムで
は、原料である脱水汚泥1と製造される乾燥汚泥の重量
比は、概ね1.00:0.21である。
【0012】乾燥機3からは脱水汚泥1の乾燥により、
脱水汚泥重量の約79%に相当する水分が臭気と共に乾
燥機排ガス18として排気される。乾燥機排ガス18
は、ベンチュリースクラバー16で下水処理場からの処
理水にて水洗・冷却され、水蒸気の凝縮やアンモニアガ
スなどの水溶成分の除去が行われる。ベンチュリースク
ラバー16を出た排ガスは、排ガスファン17で昇圧
し、一部は乾燥機用送気21として乾燥機3に送られ、
残りは排ガス22として脱臭洗浄塔23へ送られる。脱
臭洗浄塔23では、薬液循環ポンプ24により酸性薬液
が循環しており、排ガス22の臭気成分を洗浄除去して
いる。脱臭洗浄塔23を出た排ガスは、ミストセパレー
タ25で飛沫ミストを除去した後、排気ファン26で昇
圧され活性炭吸着塔27で残留微量臭気成分などを除去
し、無公害なガスとして大気に排気28される。なお、
ベンチュリースクラバー排水30、及び脱臭洗浄塔排水
31は、排水タンク29に集められ中和処理した後、そ
の排水32は下水処理場へ返送され、下水と共に処理さ
れる。
脱水汚泥重量の約79%に相当する水分が臭気と共に乾
燥機排ガス18として排気される。乾燥機排ガス18
は、ベンチュリースクラバー16で下水処理場からの処
理水にて水洗・冷却され、水蒸気の凝縮やアンモニアガ
スなどの水溶成分の除去が行われる。ベンチュリースク
ラバー16を出た排ガスは、排ガスファン17で昇圧
し、一部は乾燥機用送気21として乾燥機3に送られ、
残りは排ガス22として脱臭洗浄塔23へ送られる。脱
臭洗浄塔23では、薬液循環ポンプ24により酸性薬液
が循環しており、排ガス22の臭気成分を洗浄除去して
いる。脱臭洗浄塔23を出た排ガスは、ミストセパレー
タ25で飛沫ミストを除去した後、排気ファン26で昇
圧され活性炭吸着塔27で残留微量臭気成分などを除去
し、無公害なガスとして大気に排気28される。なお、
ベンチュリースクラバー排水30、及び脱臭洗浄塔排水
31は、排水タンク29に集められ中和処理した後、そ
の排水32は下水処理場へ返送され、下水と共に処理さ
れる。
【0013】
【発明の効果】本発明は年々増え続ける下水汚泥を、乾
燥及び生石灰処理、又は、乾燥のみでセメント製造時の
原料及び燃料に全量有効利用するシステムであり、次の
ような効果を奏する。 下水汚泥を乾燥、生石灰処理するため臭気や腐敗を
防止し、長期間の貯蔵が可能になる。 乾燥した粉体であるため、密閉した配管による空気
輸送が可能になり、輸送重量も脱水汚泥の1/2〜1/
5になる。 焼却炉や埋立て処分地が不要となる。 セメント製造工場で原料や燃料が節減できる。 下水汚泥中の重金属などの有害成分が、セメントの
中に封じ込められ溶出しない。
燥及び生石灰処理、又は、乾燥のみでセメント製造時の
原料及び燃料に全量有効利用するシステムであり、次の
ような効果を奏する。 下水汚泥を乾燥、生石灰処理するため臭気や腐敗を
防止し、長期間の貯蔵が可能になる。 乾燥した粉体であるため、密閉した配管による空気
輸送が可能になり、輸送重量も脱水汚泥の1/2〜1/
5になる。 焼却炉や埋立て処分地が不要となる。 セメント製造工場で原料や燃料が節減できる。 下水汚泥中の重金属などの有害成分が、セメントの
中に封じ込められ溶出しない。
【図1】下水汚泥のセメント製造用への利用方法を示す
概念図。
概念図。
【図2】下水汚泥をセメント製造用粉体とするための製
造系統図。
造系統図。
【図3】下水汚泥をセメント製造用粉体とするための他
の製造系統図。
の製造系統図。
1:脱水汚泥、2:汚泥ホッパ、3:乾燥機、4:乾燥
汚泥、5:生石灰サイロ、6:生石灰、7:混合機、
8:熟成機、9:バグフィルター、10:乾燥粉体(乾
粉)、11:異物除去スクリーン、12:乾粉サイロ、
13:ボイラー、14:高温蒸気、15:凝縮水、1
6:ベンチュリースクラバー、17:排ガスファン、1
8:乾燥機排ガス、19:混合機排ガス、20:熟成機
排ガス、21:乾燥機用送気、22:排ガス、23:脱
臭洗浄塔、24:薬液循環ポンプ、25:ミストセパレ
ータ、26:排気ファン、27:活性炭吸着塔、28:
排気、29:排水タンク、30:ベンチュリースクラバ
ー排水、31:脱臭洗浄塔排水、32:排水、51:下
水処理場、52:脱水下水汚泥、53:混合・熟成設
備、54:乾燥粉体、55:排ガス・排水処理設備:5
6:輸送、57:混合粉砕、58:セメント原料、5
9:焼成設備、60:クリンカー、61:粉砕、62:
石膏、63:セメント製品
汚泥、5:生石灰サイロ、6:生石灰、7:混合機、
8:熟成機、9:バグフィルター、10:乾燥粉体(乾
粉)、11:異物除去スクリーン、12:乾粉サイロ、
13:ボイラー、14:高温蒸気、15:凝縮水、1
6:ベンチュリースクラバー、17:排ガスファン、1
8:乾燥機排ガス、19:混合機排ガス、20:熟成機
排ガス、21:乾燥機用送気、22:排ガス、23:脱
臭洗浄塔、24:薬液循環ポンプ、25:ミストセパレ
ータ、26:排気ファン、27:活性炭吸着塔、28:
排気、29:排水タンク、30:ベンチュリースクラバ
ー排水、31:脱臭洗浄塔排水、32:排水、51:下
水処理場、52:脱水下水汚泥、53:混合・熟成設
備、54:乾燥粉体、55:排ガス・排水処理設備:5
6:輸送、57:混合粉砕、58:セメント原料、5
9:焼成設備、60:クリンカー、61:粉砕、62:
石膏、63:セメント製品
Claims (2)
- 【請求項1】 下水汚泥を脱水・乾燥し、乾燥した汚泥
を生石灰と混合して、乾燥した粉体とし、該粉体をセメ
ント製造用の原料及び燃料として用いることを特徴とす
る下水汚泥の利用方法。 - 【請求項2】 下水汚泥を脱水・乾燥して、乾燥した粉
体とし、該粉体をセメント製造用の原料及び燃料として
用いることを特徴とする下水汚泥の利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086041A JPH09248600A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 下水汚泥のセメント製造用原料及び燃料への利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086041A JPH09248600A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 下水汚泥のセメント製造用原料及び燃料への利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248600A true JPH09248600A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13875602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8086041A Pending JPH09248600A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 下水汚泥のセメント製造用原料及び燃料への利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09248600A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7434332B2 (en) | 2004-06-14 | 2008-10-14 | Lehigh Cement Company | Method and apparatus for drying wet bio-solids using excess heat from a cement clinker cooler |
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1996
- 1996-03-15 JP JP8086041A patent/JPH09248600A/ja active Pending
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