JPH09248513A - 多層塗布ダイコータ - Google Patents

多層塗布ダイコータ

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JPH09248513A
JPH09248513A JP6083096A JP6083096A JPH09248513A JP H09248513 A JPH09248513 A JP H09248513A JP 6083096 A JP6083096 A JP 6083096A JP 6083096 A JP6083096 A JP 6083096A JP H09248513 A JPH09248513 A JP H09248513A
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JP
Japan
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backup roll
gap
die body
die coater
lip
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JP6083096A
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English (en)
Inventor
Shinji Fujino
眞司 藤野
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のリップ部ごとにギャップ計測を可能と
し、各リップ部についてのギャップを最適条件に再現す
るための作業を短時間で正確に行うことができ、作業の
省力化と生産性の向上を図れる多層塗布ダイコータを提
供する。 【解決手段】 ダイ本体4をバックアップロール3の両
端面3a,3bよりそれぞれ外方に突出する長さに形成
する。バックアップロール3の両端面3a,3bには、
ダイ本体4の各リップ部7a,8a,9aまでの距離を
計測するレーザ変位計16,17がそれぞれ取り付けて
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層塗布ダイコータ
に関し、特に、ダイ本体の複数のリップ部までの距離を
各リップ部ごとに計測可能な計測器を備えた多層塗布ダ
イコータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バックアップロールに支持されて
連続搬送される帯状基材に、ダイ本体の複数のリップ部
間に開口する複数のスロットノズルから異なる塗料を同
時に吐出し、基材表面に2層以上に積層された塗布膜を
形成する多層塗布ダイコータが知られている。
【0003】多層塗布ダイコータにおいて光沢のある美
しい塗布面を形成するためには、各リップ部と基材との
間のそれぞれのギャップを予め最適条件に設定する必要
がある。しかし、塗布仕様によって要求される塗布膜の
厚みが異なることから、上記ギャップの最適条件は一様
ではない。一般に、各リップ部と基材との間のギャップ
は塗膜厚みの1〜1.6倍程度、具体的には基材が亜鉛
鉄板の場合には20〜80μm程度の範囲内で数μmオ
ーダで設定される。
【0004】ところで、単層塗布ダイコータでは2つの
リップ部間に1つのスロットノズルが形成され、塗料の
流出方向である基材搬送方向の下流側のリップ部と基材
との間のギャップが塗布面に大きく影響する。すなわ
ち、この下流側リップ部についてのギャップを最適条件
に設定すれば、光沢のある塗布面を安定して得ることが
できる。単層ダイコータのギャップの計測方法は、各種
厚みのステンレス箔からなる隙間ゲージのうち適当な厚
みのものを下流側リップ部と基材間のギャップに挿入し
て行っている。この計測に基づきダイ本体をバックアッ
プロールに対して微小進退させることにより、比較的容
易に最適ギャップに設定することができる。したがっ
て、基材の変更等に伴なって塗布条件を変更した後に、
再度、従前の塗布条件に戻す場合にも比較的短時間で最
適ギャップを再現することができる。
【0005】これに対し、多層塗布ダイコータの場合に
は、上述したように複数のリップ部についてのそれぞれ
のギャップを最適条件に設定する必要がある。具体的に
は、2層塗布ダイコータのリップ部は基材搬送方向に関
して上流側リップ部、中リップ部、下流側リップ部の3
つで構成される。一般建材用カラーコート鋼板にウェッ
トオンウェットの2層同時塗布を施す場合、下塗り層を
10数μm、上塗り層を20〜40μm程度のウェット
塗膜厚みに形成するが、この場合には上記3つのリップ
部のうち、特に下塗り層の厚みを規制する中リップ部の
ギャップと、上塗り層厚みを規制する下流側リップ部の
ギャップを最適条件に設定する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記単層塗布
ダイコータの場合における隙間ゲージを用いる方法は、
所定厚みのステンレス箔をバックアップロールとの間の
ギャップ部に挿入し、その接触具合によってギャップの
大きさを判断するので精密さに欠ける。また、隙間ゲー
ジでは2層塗布ダイコータにおける中リップ部および下
流側リップ部についての各ギャップを個別に計測でき
ず、特に重要な下流側リップ部および中リップ部につい
ての最狭部を正確に計測することができない。
【0007】さらに、これまでダイ本体側に変位センサ
を固定してギャップを計測する方法が提案されている。
しかし、この方法によっても1つのリップ部についての
ギャップを計測できるだけで、各リップごとのギャップ
計測はできない。
【0008】そのため、従来の多層塗布ダイコータで
は、基材を一旦走行させ塗布面を確認しながらギャップ
調整を行っていたため手間と時間がかかり、塗布面確認
中の基材が無駄になるという問題があった。また、塗布
仕様の変更によりギャップ条件を変更した後に、再度、
従前の条件に戻す場合にも同様の操作を繰り返す必要が
あり、最適ギャップの再現性が極めて悪かった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記問
題点を解消すべくなされたもので、回転しながら外周に
支持した帯状基材を連続搬送するバックアップロール
と、複数のリップ部間に開口する複数のスロットノズル
を上記バックアップロールに沿って配置したダイ本体と
を備え、上記複数のスロットノズルから塗料をそれぞれ
吐出して帯状基材に連続塗布する多層塗布ダイコータに
おいて、上記ダイ本体をバックアップロールの両端面よ
りそれぞれ外方に突出する長さに形成するとともに、上
記バックアップロールの両端側に上記リップ部までの距
離を計測する計測器をそれぞれ取り付けたものである
(請求項1)。上記計測器には、非接触式または接触式
のいずれのタイプも使用できる。
【0010】この多層塗布ダイコータには、上記計測器
を各リップ部に対向させながらバックアップロールを回
動させる回動手段を設けてもよいし(請求項2)、上記
計測器による計測値を記録するデータ記録手段を設けて
もよい(請求項3)。
【0011】さらに、上記計測値に基づきダイ本体をバ
ックアップロールに対して移動させ、上記各リップ部と
帯状基材間のギャップを調整する調整手段を設けてもよ
い(請求項4)。この調整手段の操作は手動または電動
のいづれで行ってもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明にかかる多層塗布ダイコータで
は、塗布開始前に、バックアップロールの両端側に取り
付けた計測器を複数のリップ部のうちの1つに対向さ
せ、そのリップ部までの距離をダイ本体の両側で同時に
計測する。つづいて、バックアップロールを回動させて
次のリップ部について距離計測を行う。このような操作
を各リップ部について行う。計測器とバックアップロー
ル表面との間の距離、および塗布する基材の厚みは既知
であるため、上記計測器による計測値から各リップ部と
基材との間のギャップは容易に算出することができる。
したがって、上記計測値に基づきダイ本体をバックアッ
プロールに対して微小進退させるか、またはバックアッ
プロールに対するダイ本体の高さや角度を微調整するこ
とにより、各リップ部と基材間のギャップを塗布仕様に
応じた最適ギャップにそれぞれ設定することができる。
【0013】このように、本発明の多層塗布ダイコータ
よれば、各リップ部ごとの距離計測ができるので、各リ
ップ部についてのギャップをそれぞれ最適ギャップに調
整することができる。その結果、最適塗布条件の再現を
短時間で正確に行うことができ、基材ロスの低減、作業
の省力化、および生産性の向上を図れる。また、1つの
リップ部についてダイ本体両側で同時に距離計測が行え
るので、ギャップを塗布幅方向にわたって均一に設定す
る作業が容易になる。一方、上記計測器は着脱自在にな
っており、ギャップ調整終了後にバックアップロールか
ら取り外される。したがって、バックアップロールが連
続回転する塗布開始後は、計測器がバックアップロール
と共に回転することはない。
【0014】また、バックアップロールを回動させる回
動手段を設けた上記多層塗布ダイコータによれば、計測
器を各リップ部に正確に対向させながら距離計測を行う
ことができるので、ギャップ調整を一層精密なものにす
ることができる。
【0015】さらに、データ記録装置を設けた上記多層
塗布ダイコータによれば、計測器による計測値を記録す
ることができるので、データ収集が容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態では
2層塗布ダイコータについて説明するが、本発明は3層
以上の多層塗布ダイコータについても同様に適用可能で
ある。
【0017】図1に示すように、本発明にかかる2層塗
布ダイコータ1は、回転軸2を中心として回動可能なバ
ックアップロール3と、このバックアップロール3に沿
って平行に配置された2層塗布用ダイ本体4を備えてい
る。バックアップロール3の外周には、金属、フィル
ム、または紙などの帯状基材Wが支持されている。帯状
基材Wは、連続塗布時にはバックアップロールの回転に
したがって矢印A方向に連続搬送される。上記ダイ本体
4は、バックアップロール3の両端面3a,3bよりそ
れぞれ外方に突出する長さに形成されており、その両端
部にはサイドプレート5,6が固定されている。
【0018】図2は、図1におけるII−II線断面を示し
たものである。ダイ本体4は3つのダイ金物7,8,9
から構成され、これらを重ね合わせて図示しないボルト
等の締結手段で一体的に連結されている。各ダイ金物7
〜9は、バックアップロール3の対向部に上リップ部7
a、中リップ部8a、下リップ部9aをそれぞれ有して
いる。上ダイ金物7と中ダイ金物8の間には、ダイ本体
4の長手方向にそれぞれ延び、かつ互いに連通する上マ
ニホールド10および上スロットノズル11が形成さ
れ、この上スロットノズル11が上,中リップ部7a,
8a間に開口している。中ダイ金物8と下ダイ金物9の
間にも同様に、下マニホールド12および下スロットノ
ズル13が形成され、この下スロットノズル13が中,
下リップ部8a,9a間に開口している。
【0019】ダイ本体4はダイセット台31に高さライ
ナ35で高さ調整後、セットボルト32でセットされ
る。ダイセット台31はさらに角度調整台30上に載置
されている。角度調整台30はピン構造41で前方の調
整ボルト34と角度調整ライナ36で、バックアップロ
ール3に対するダイ本体4の角度を調整することにより
各リップ部のギャップを最適値に調整できるようになっ
ている。また、角度調整台30の下部にリニアウエイベ
アリング39,39およびボールネジナット42が固定
されている。リニアウエイベアリング39,39はベー
ス台37のリニアウエイレール38上をスライド可能で
あり、ボールネジナット42はボールネジ40に螺合さ
れている。これにより、ダイ本体4のギャップ全体の拡
大縮小はボールネジ40で角度調整台30を水平駆動す
る機構によって微調整できる。したがって、上記の機構
でダイ本体4の進退位置、高さ、角度を微調整でき、塗
布条件に合った最適ギャップに調整可能であり、通常は
角度調整ライナ36の高さ調整だけで各ギャップの最適
調整が可能である。
【0020】図1に示すように、バックアップロール3
の両端面3a,3bには、レーザ変位計16,17がブ
ラケット18,19を介してそれぞれ着脱自在に取り付
けてある。これらレーザ変位計16,17は、ダイ本体
4の各リップ部7a,8a,9aまでの距離を計測する
計測器であり、それぞれ対応する測長表示器20,21
を介してデータ記録装置であるパソコン22に電気的に
接続されている。パソコン22には表計算ソフトが内蔵
されており、レーザ変位計16,17による計測値やこ
れに基づき演算処理されたデータが表やグラフとしてデ
ィスプレイ22aに表示されるようになっている。な
お、上記測長表示器20,21は必須のものではなく、
各レーザ変位計16,17よる計測値がパソコン22に
直接入力されるようにしてもよい。
【0021】上記レーザ変位計16,17の取付位置と
角度は、バックアップロール3の軸方向に直交する中央
断面に関して対称になっている。これにより、ダイ本体
4の上,中,下リップ部7a,8a,9aのうち、レー
ザ変位計16,17が対向するいずれか1つのリップ部
についてダイ本体4の両側で同時に距離計測を行うこと
ができる。また、レーザ変位計16,17は、後述する
ようにギャップ調整終了後にブラケット18,19とと
もにバックアップロール3から取り外されるが、再度取
り付ける際にバックアップロール3に対する位置決めを
精密に行えるように、例えば、ブラケット18,19と
バックアップロール3との間に互いに嵌合する円錐状の
凹凸部を形成するなどの位置決め機構を設けるのが好ま
しい。
【0022】上記バックアップロール3の回転軸2は、
軸受25およびクラッチ26を介してウォームギヤ式減
速機27に連結されている。このウォームギヤ式減速機
27は、レーザ変位計16,17を各リップ部7a,8
a,9aに対向させながらバックアップロール3を微小
角度でゆっくりと回動させることができる回動手段であ
り、付属のハンドル28を手動または電動で回転させる
ことにより、その回転量に比例してバックアップロール
3を回動させることができる。クラッチ26は接離可能
であり、レーザ変位計16,17による距離計測終了後
にその接続が解除される。したがって、連続塗布時にお
けるバックアップロール3の回転がウォームギヤ式減速
機27に伝達されることはない。
【0023】つぎに、以上の構成からなる2層塗布ダイ
コータ1における各リップ部7a,8a,9aについて
の距離計測とギャップ調整について説明する。まず、基
材Wがバックアップロール3に支持された状態で、ダイ
本体4をダイセット台30上の基準位置にセットする。
この基準位置では、図2に示すように、各リップ部7
a,8a,9aの先端面が鉛直面をなすとともに、下リ
ップ部9aの下縁部がバックアップロール3の回転中心
2aと同じ高さになっている。なお、ダイ本体4を基準
位置にセットする際、ダイ本体4と基材Wとの間のギャ
ップが塗布幅方向でほぼ均一になるように、最適ギャッ
プとほぼ等しい厚みの隙間ゲージをダイ本体4の両端側
において基材Wとの間に挟み込んでセットする。
【0024】一方、レーザ変位計16,17について
は、図2,3に示すように、レーザ孔16a,17aの
中心が下リップ部9aの下縁部に対向する位置をその原
点位置とする。この原点位置は、バックアップロール3
側のクラッチ26に取り付けた指針を軸受け25に設け
たマークに一致させるなどの方法により設定される。
【0025】ダイ本体4が基準位置に、レーザ変位計1
6,17が原点位置にある状態で下リップ部9aの下縁
部までの距離を計測する。この計測値が測長表示器2
0,21に表示されるとともにパソコン22にも表示、
記録される。ここで、レーザ変位計16,17の先端か
らバックアップロール3の表面までの距離sおよび塗布
基材Wの厚みtは既知であるため、上記計測値から下リ
ップ部9aの下縁部と基材Wとの間のギャップg1は容
易に算出できる。したがって、上記s,tをパソコン2
2に予め条件設定しておくことにより計測値とともにギ
ャップg1を記録することもできる。また、同様に算出
したバックアップロール3との間の距離uを記録するこ
ともできる。
【0026】つづいて、ウォームギヤ式減速機27のハ
ンドル28を回転させ、レーザ変位計16,17のレー
ザ孔16a,17aが上リップ部7aの上縁部対向位置
を過ぎるところまでゆっくりと回動させる。この回動の
間に、レーザ変位計16,17による計測値はレーザ光
が下,上スロットノズル13,11の開口部および上リ
ップ部7aの上縁部の通過によって大きく変化する。こ
の変化の前または後の計測値をパソコン22で自動的に
ピックアップして記録することで、下リップ部9aの上
縁部、中リップ部8aの上,下縁部および上リップ部7
aの上,下縁部についての距離計測とギャップg2〜g6
が計測される。このようにして各リップ部7a〜9aに
ついて計測された計測値およびギャップg1〜g6は、ダ
イ本体4の両端側で同時計測されたそれぞれの値がパソ
コン22のディスプレイ22aに表示される。
【0027】塗布膜の下塗り層と上塗り層の各厚みは塗
布仕様よって決まり、そこから各リップ部7a,8a,
9aについて設定されるべき最適ギャップも決まる。一
方、実測された各ギャップg1〜g6を最適ギャップとす
るには、角度調整ライナ36と高さライナ35をどのく
らい調整すればよいかを計算して求められる。よって、
適当な調整ライナを選択してそれらを所定量だけライナ
ーセットさせることで、バックアップロール3に対する
ダイ本体4の角度を微調整し、各ギャップg1〜g6をそ
れぞれ最適ギャップに設定する。これでギャップ調整作
業を終了してもよいが、バックアップロール3を矢印C
方向に回動させて再度各ギャップg1〜g6を計測し、最
適ギャップに設定されていることを確認するのが好まし
い。
【0028】ギャップ調整の終了後、レーザ変位計1
6,17をブラケット18,19とともにバックアップ
ロール3から取り外し、クラッチ26の接続を解除す
る。そして、バックアップロール3を回転駆動して基材
Wを連続搬送する。同時に、ダイ本体4の塗料供給口
(図示せず)から上,下マニホールド10,12に塗料
をそれぞれ供給して上,下スロットノズル11,12か
ら同時に吐出する。これにより、基材Wの表面に連続的
に2層塗布が施される。
【0029】このように本実施形態の2層塗布ダイコー
タ1によれば、各リップ部7a,8a,9aごとに距離
計測ができるので、各リップ部7a,8a,9aについ
てのギャップを最適ギャップに調整することができる。
その結果、最適塗布条件の再現を比較的短時間で正確に
行うことができ、基材ロスの低減、作業の省力化、およ
び生産性の向上を図れる。また、1つのリップ部につい
てダイ本体4の両端側で同時に距離計測が行えるので、
ギャップを塗布幅方向にわたって均一に設定する作業が
容易になる。
【0030】また、ウォームギヤ式減速機28によりレ
ーザ変位計16,17のレーザ孔16a,17aを各リ
ップ部7a,8a,9aに正確に対向させながら距離計
測を行えるので、ギャップ調整を一層精密なものにする
ことができる。
【0031】さらに、レーザ変位計16,17をパソコ
ン22に接続することにより、各リップ部7a,8a,
9aの上,下縁部についての計測値およびギャップg1
〜g6を表やグラフなどで自動的に記録することができ
るので、データ収集が容易になる。
【0032】そして、ダイ本体4のギャップ調整手段を
電動方式とした場合には、パソコン22に予め最適ギャ
ップを入力しておき、計測ギャップg1〜g6と最適ギャ
ップとの差からダイ本体4の位置調整量を演算処理によ
って求め、これを上記電動式の調整手段に出力して自動
制御するようにすれば、ギャップ調整がさらに迅速かつ
容易に行える。
【0033】なお、上記2層塗布ダイコータ1では計測
器として非接触式のレーザ変位計16,17を用いた
が、これに代えてミクロンオーダの分解能があり、計測
値を出力信号として取り出せる接触式変位計(例えば、
キーエンス社製高精度接触式変位センサAT2)を使用
してもよい。また、データの自動収集はできないが、レ
ーザ変位計16,17に代えて接触機械式ダイヤルゲー
ジを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる多層塗布ダイコータを上方か
ら見た平面図である。
【図2】 図1における多層塗布ダイコータのII−II線
断面図である。
【図3】 図2におけるダイ本体の各リップ部近傍の拡
大図である。
【符号の説明】
1…多層塗布ダイコータ、3…バックアップロール、4
…ダイ本体、7a…上リップ部、8a…中リップ部、9
a…下リップ部、11…上スロットノズル、13…下…
スロットノズル、16,17…レーザ変位計(計測
器)、W…基材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しながら外周に支持した帯状基材を
    連続搬送するバックアップロールと、複数のリップ部間
    に開口する複数のスロットノズルを上記バックアップロ
    ールに沿って配置したダイ本体とを備え、上記複数のス
    ロットノズルから塗料をそれぞれ吐出して帯状基材に塗
    装を施す多層塗布ダイコータにおいて、 上記ダイ本体をバックアップロールの両端面よりそれぞ
    れ外方に突出する長さに形成するとともに、上記バック
    アップロールの両端側に上記リップ部までの距離を計測
    する計測器をそれぞれ取り付けたことを特徴とする多層
    塗布ダイコータ。
  2. 【請求項2】 上記計測器を各リップ部に対向させなが
    らバックアップロールを回動させる回動手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多層塗布ダイコータ。
  3. 【請求項3】 上記計測器による計測値を記録するデー
    タ記録手段を設けたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の多層塗布ダイコータ。
  4. 【請求項4】 上記計測値に基づきダイ本体をバックア
    ップロールに対して移動させ、上記各リップ部と帯状基
    材間のギャップを調整する調整手段を設けたことを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の多層塗布ダイ
    コータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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