JPH09247062A - ダイバーシチアンテナ - Google Patents
ダイバーシチアンテナInfo
- Publication number
- JPH09247062A JPH09247062A JP8080691A JP8069196A JPH09247062A JP H09247062 A JPH09247062 A JP H09247062A JP 8080691 A JP8080691 A JP 8080691A JP 8069196 A JP8069196 A JP 8069196A JP H09247062 A JPH09247062 A JP H09247062A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- human body
- antenna
- diversity
- directivity
- antennas
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- Pending
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ダイバーシチアンテナ,より具体
的には、携帯電話機・コードレス電話機などの携帯無線
機に内蔵または外付けされ,高いダイバーシチ利得を得
ることが可能なダイバーシチアンテナを実現することを
目的とする. 【構成】 人体近傍で使用される携帯無線機に内蔵また
は外付けする2台のアンテナで構成され,該アンテナの
水平面内最大放射方向がそれぞれ人体方向に対して互い
に逆向きに90°±45°の指向特性を有することを特
徴とする.
的には、携帯電話機・コードレス電話機などの携帯無線
機に内蔵または外付けされ,高いダイバーシチ利得を得
ることが可能なダイバーシチアンテナを実現することを
目的とする. 【構成】 人体近傍で使用される携帯無線機に内蔵また
は外付けする2台のアンテナで構成され,該アンテナの
水平面内最大放射方向がそれぞれ人体方向に対して互い
に逆向きに90°±45°の指向特性を有することを特
徴とする.
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイバーシチアンテ
ナ,より具体的には、携帯電話機・コードレス電話機な
どの携帯無線機に内蔵または外付けされ,高いダイバー
シチ利得を得ることが可能なダイバーシチアンテナに関
する.
ナ,より具体的には、携帯電話機・コードレス電話機な
どの携帯無線機に内蔵または外付けされ,高いダイバー
シチ利得を得ることが可能なダイバーシチアンテナに関
する.
【0002】
【従来の技術】異なる指向性を有するアンテナを組み合
わせて指向性ダイバーシチ受信を行うアンテナは,文献
「広帯域平面素子を用いた指向性切り替え型アンテ
ナ」,1995年電子情報通信学会総合大会講演論文
集,B−48(以下文献(1))や「小形筐体上水平配
置ダイポールアンテナのダイバーシチ特性解析」,電子
情報通信学会論文誌,J75−B−II,9,pp.6
29−637(以下文献(2))などにより公知であ
る.
わせて指向性ダイバーシチ受信を行うアンテナは,文献
「広帯域平面素子を用いた指向性切り替え型アンテ
ナ」,1995年電子情報通信学会総合大会講演論文
集,B−48(以下文献(1))や「小形筐体上水平配
置ダイポールアンテナのダイバーシチ特性解析」,電子
情報通信学会論文誌,J75−B−II,9,pp.6
29−637(以下文献(2))などにより公知であ
る.
【0003】図4は文献(2)で示されている,2本の
近接したダイポールアンテナを用いた指向性ダイバーシ
チアンテナの斜視図,図5は各アンテナを給電した際の
水平面内指向性である.ここでは,2本のダイポールア
ンテナ1,1に別々に給電することで2枝のダイバーシ
チを実現しているが,アンテナ間の相互結合により,各
アンテナを給電すると図2のように互いに逆向きに最大
放射方向を有する指向性を示す.
近接したダイポールアンテナを用いた指向性ダイバーシ
チアンテナの斜視図,図5は各アンテナを給電した際の
水平面内指向性である.ここでは,2本のダイポールア
ンテナ1,1に別々に給電することで2枝のダイバーシ
チを実現しているが,アンテナ間の相互結合により,各
アンテナを給電すると図2のように互いに逆向きに最大
放射方向を有する指向性を示す.
【0004】2枝の指向性ダイバーシチのダイバーシチ
利得が,各ダイバーシチ枝の複素指向性に対する相関係
数で決定され,この値が小さいほどダイバーシチ効果が
大きいことは「複素パタンに基づいたアンテナの指向性
ダイバーシチ効果」,電子情報通信学会論文誌,J67
−B,5,pp.570−571(以下文献(3))に
より公知である.したがって,図5の例のように2枝の
指向性が大きく異なる場合には相関係数が係数が小さく
なりダイバーシチの効果が大きくなる.図5の例では相
関係数は0.005であり,ほぼ理想的なダイバーシチ
アンテナであると言える.
利得が,各ダイバーシチ枝の複素指向性に対する相関係
数で決定され,この値が小さいほどダイバーシチ効果が
大きいことは「複素パタンに基づいたアンテナの指向性
ダイバーシチ効果」,電子情報通信学会論文誌,J67
−B,5,pp.570−571(以下文献(3))に
より公知である.したがって,図5の例のように2枝の
指向性が大きく異なる場合には相関係数が係数が小さく
なりダイバーシチの効果が大きくなる.図5の例では相
関係数は0.005であり,ほぼ理想的なダイバーシチ
アンテナであると言える.
【0005】しかし,実際の線機は人体,特に頭の近傍
で使用されることが多いため,頭による指向性の影響を
考慮する必要がある.指向性アンテナを人体近傍で使用
したときの指向性の変化は,指向性が頭の方向または頭
と逆方向に最大放射方向を有する場合については「Di
rectipnal Antenna for Por
table Telephones」,1995 Fo
urth International Confer
ence on Universal Persona
l Communications Record,p
p.369−372(以下文献(4))などにより公知
であり,利得の絶対値は変動するが指向性形状は元のア
ンテナの指向性によらずにほぼ相似形状となることが明
らかになっている.
で使用されることが多いため,頭による指向性の影響を
考慮する必要がある.指向性アンテナを人体近傍で使用
したときの指向性の変化は,指向性が頭の方向または頭
と逆方向に最大放射方向を有する場合については「Di
rectipnal Antenna for Por
table Telephones」,1995 Fo
urth International Confer
ence on Universal Persona
l Communications Record,p
p.369−372(以下文献(4))などにより公知
であり,利得の絶対値は変動するが指向性形状は元のア
ンテナの指向性によらずにほぼ相似形状となることが明
らかになっている.
【0006】図6は,図4のダイバーシチアンテナを,
各ダイバーシチ枝の指向性が頭に垂直方向,すなわち頭
と同じ向きおよび頭と逆向きになるように配置して使用
する場合の概念的な斜視図,図7はそのときの水平面内
指向性を図7である.この場合には,頭2の影響で指向
性はいずれのダイバーシチ枝も頭2と反対側に最大放射
方向を有し,類似した指向性を示している.その結果,
両者の相関係数は0.77となり,ダイバーシチの効果
が非常に低くなる.
各ダイバーシチ枝の指向性が頭に垂直方向,すなわち頭
と同じ向きおよび頭と逆向きになるように配置して使用
する場合の概念的な斜視図,図7はそのときの水平面内
指向性を図7である.この場合には,頭2の影響で指向
性はいずれのダイバーシチ枝も頭2と反対側に最大放射
方向を有し,類似した指向性を示している.その結果,
両者の相関係数は0.77となり,ダイバーシチの効果
が非常に低くなる.
【0007】
【発明が解決しようとする課題】携帯無線機はほぼ常時
人体近傍で使用するにもかかわらず,人体近傍での使用
を前提としたダイバーシチアンテナは考案されていな
い.主に電磁環境的な,あるいは消費電力の観点から,
アンテナの指向性を人体と逆方向に向けることが文献
(4)で提案されているが,ダイバーシチという観点か
らは図7のように両アンテナの指向性の相関係数が大き
くなり,ダイバーシチ効果が低下する.
人体近傍で使用するにもかかわらず,人体近傍での使用
を前提としたダイバーシチアンテナは考案されていな
い.主に電磁環境的な,あるいは消費電力の観点から,
アンテナの指向性を人体と逆方向に向けることが文献
(4)で提案されているが,ダイバーシチという観点か
らは図7のように両アンテナの指向性の相関係数が大き
くなり,ダイバーシチ効果が低下する.
【0008】そこで本発明は、人体近傍での使用を前提
とし,人体の有無による指向性の変化が小さい,人体方
向と垂直で互いに逆向きの指向性を有する2台のアンテ
ナによってダイバーシチ枝を構成するダイバーシチアン
テナを提示する.
とし,人体の有無による指向性の変化が小さい,人体方
向と垂直で互いに逆向きの指向性を有する2台のアンテ
ナによってダイバーシチ枝を構成するダイバーシチアン
テナを提示する.
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるダイバー
シチアンテナは,人体近傍で使用される携帯無線機に内
蔵または外付けする2台のアンテナで構成され,該アン
テナの水平面内最大放射方向がそれぞれ人体方向に対し
て互いに逆向きに90°±45°の指向特性を有するこ
とを特徴とするものである.
シチアンテナは,人体近傍で使用される携帯無線機に内
蔵または外付けする2台のアンテナで構成され,該アン
テナの水平面内最大放射方向がそれぞれ人体方向に対し
て互いに逆向きに90°±45°の指向特性を有するこ
とを特徴とするものである.
【0010】
【作用】人体と垂直な方向,すなわち人体に平行な方向
に指向性を有するアンテナは,人体に垂直な方向に指向
性を有するアンテナに比べて,人体の有無による指向性
の変化が小さい.その結果,人体の有無にかかわらず相
関係数が大きく変化しない.すなわち,人体近傍で使用
した場合のダイバーシチ効果が大きくなり,高い耐マル
チパス特性を有する.
に指向性を有するアンテナは,人体に垂直な方向に指向
性を有するアンテナに比べて,人体の有無による指向性
の変化が小さい.その結果,人体の有無にかかわらず相
関係数が大きく変化しない.すなわち,人体近傍で使用
した場合のダイバーシチ効果が大きくなり,高い耐マル
チパス特性を有する.
【0011】
【実施例】以下,図面を参照して本発明の実施例を説明
する.
する.
【0012】図1は本発明の一実施例の斜視図,図2は
図1の実施例における水平面内指向性である.図1でダ
イポールアンテナ1,1は図4のダイバーシチアンテナ
と同一のものであり,頭が無い場合に良好な指向性ダイ
バーシチを実現している実施例である.図6の例とは異
なり,両アンテナの指向性は頭2の方向に対してそれぞ
れ90°異なる方向となっている.すなわち,図6のダ
イバーシチアンテナを水平面内に90°回転した配置に
なっている.この場合には図2に示されるように,頭に
より最大放射方向は45°程度変化しているが,依然と
して最大放射方向および放射パターンは大きく異なる.
その結果として両者の相関係数は0.26となり,図7
の例と比べて大幅に相関係数が小さくなっていることが
わかる.すなわち,大きなダイバーシチ利得が期待され
る.
図1の実施例における水平面内指向性である.図1でダ
イポールアンテナ1,1は図4のダイバーシチアンテナ
と同一のものであり,頭が無い場合に良好な指向性ダイ
バーシチを実現している実施例である.図6の例とは異
なり,両アンテナの指向性は頭2の方向に対してそれぞ
れ90°異なる方向となっている.すなわち,図6のダ
イバーシチアンテナを水平面内に90°回転した配置に
なっている.この場合には図2に示されるように,頭に
より最大放射方向は45°程度変化しているが,依然と
して最大放射方向および放射パターンは大きく異なる.
その結果として両者の相関係数は0.26となり,図7
の例と比べて大幅に相関係数が小さくなっていることが
わかる.すなわち,大きなダイバーシチ利得が期待され
る.
【0013】指向性ダイバーシチを実現するアンテナは
図1の実施例に限定されず,互いにほぼ正反対の方向を
向いた指向性を有する2台のアンテナであればその形状
は問わない.図3は本発明の他の実施例の斜視図であ
る.携帯無線機筐体11にはスピーカ12とマイクロホ
ン13が内蔵され,該スピーカ12およびマイクロホン
13が図示しない頭の方向に向いている.逆Fアンテナ
14,14は筐体11の側面内に内蔵され,頭の方向に
対してそれぞれ90°異なる互いに逆向きの放射指向性
を有する.
図1の実施例に限定されず,互いにほぼ正反対の方向を
向いた指向性を有する2台のアンテナであればその形状
は問わない.図3は本発明の他の実施例の斜視図であ
る.携帯無線機筐体11にはスピーカ12とマイクロホ
ン13が内蔵され,該スピーカ12およびマイクロホン
13が図示しない頭の方向に向いている.逆Fアンテナ
14,14は筐体11の側面内に内蔵され,頭の方向に
対してそれぞれ90°異なる互いに逆向きの放射指向性
を有する.
【0014】
【発明の効果】以上の説明により容易に理解できるよう
に,本発明によれば,人体近傍にて使用した場合にダイ
バーシチ特性の劣化がない携帯無線機用ダイバーシチア
ンテナを提供できる.
に,本発明によれば,人体近傍にて使用した場合にダイ
バーシチ特性の劣化がない携帯無線機用ダイバーシチア
ンテナを提供できる.
【図1】本発明の一実施例の斜視図である.
【図2】図1の実施例におけるダイバーシチアンテナの
水平面内指向性である.
水平面内指向性である.
【図3】本発明の他の実施例の斜視図である.
【図4】従来の実施例であるダイバーシチアンテナの斜
視図である.
視図である.
【図5】図4の実施例におけるダイバーシチアンテナの
水平面内指向性である.
水平面内指向性である.
【図6】図4の実施例であるダイバーシチアンテナを従
来方法により人体近傍に設置したダイバーシチアンテナ
の斜視図である.
来方法により人体近傍に設置したダイバーシチアンテナ
の斜視図である.
【図7】図6の実施例におけるダイバーシチアンテナの
水平面内指向性である.
水平面内指向性である.
1,1…ダイポールアンテナ 2…人体頭部 11…携帯無線機筐体 12…スピーカ 13…マイクロホン 14…逆Fアンテナ
Claims (1)
- 【請求項1】 人体近傍で使用される携帯無線機に内蔵
または外付けする2台のアンテナで構成され,該アンテ
ナの水平面内最大放射方向がそれぞれ人体方向に対して
互いに逆向きに90°±45°の指向特性を有すること
を特徴とするダイバーシチアンテナ.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080691A JPH09247062A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダイバーシチアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080691A JPH09247062A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダイバーシチアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09247062A true JPH09247062A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=13725364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8080691A Pending JPH09247062A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ダイバーシチアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09247062A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528533A (ja) * | 2000-03-22 | 2003-09-24 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 移動無線通信装置及びその基地局並びにアンテナ選択方法 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP8080691A patent/JPH09247062A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528533A (ja) * | 2000-03-22 | 2003-09-24 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 移動無線通信装置及びその基地局並びにアンテナ選択方法 |
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