JPH09246296A - 対象物への荷重機構 - Google Patents

対象物への荷重機構

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Publication number
JPH09246296A
JPH09246296A JP8093996A JP8093996A JPH09246296A JP H09246296 A JPH09246296 A JP H09246296A JP 8093996 A JP8093996 A JP 8093996A JP 8093996 A JP8093996 A JP 8093996A JP H09246296 A JPH09246296 A JP H09246296A
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JP
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load
arm
collet
linear motor
biasing means
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Application number
JP8093996A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Nakatomi
芳春 中富
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物に加わる荷重の低減化を図ることがで
きる対象物への荷重機構を提供する。 【構成】 ダイボンディング装置の可動アームに、機構
支持部材2、荷重制御手段3、荷重伝達手段4からなる
荷重機構1を設ける。荷重伝達手段4は、回動アーム6
と、回動アーム6の右腕部7に吊り下げらた荷重伝達部
材13を有し、荷重伝達部材13はチップ25に当接す
るコレット23を備えている。荷重制御手段3は、付勢
手段41と反付勢手段42を備え、付勢手段41の荷重
調節ナット51を締め付けると、荷重スプリング49の
付勢力F1が回動アーム6へ伝達される。反付勢手段4
2は、ケーブル66を介してコントローラーに接続され
たリニアモーター61からなり、リニアモーター61は
反付勢力F2を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップなど
の対象物に、荷重を加える対象物への荷重機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイボンディング装置には、対象
物としてのチップを吸着する際、または、このチップを
搬送してリードフレーム上に載置する際に、前記チップ
に荷重を加える荷重機構が設けられている。
【0003】この荷重機構は、図4に示すように、ダイ
ボンディング装置より延出する可動アームの先端に設け
られたガイド部81と、該ガイド部81に摺動自在に内
嵌されたコレット82を保持したコレットホルダー83
と、該コレットホルダー83の上部に固定された固定部
84とにより構成されている。前記ガイド部81には、
上端部に荷重調整ナット85及び固定ナット86が設け
られた起立バー87が、前記固定部84を貫通して設け
られており、該固定部84と前記荷重調節ナット85と
の間には、荷重スプリング88が設けられている。
【0004】すなわち、前記コレットホルダー83は、
コレットホルダー83に固定された前記固定部84を介
して荷重スプリング88により下方に付勢されており、
コレットホルダー83に保持されたコレット82は、前
記チップに当接した際に、このチップに荷重を加わえる
ように構成されている。そして、この荷重は、前記荷重
調整ナット85を調整することにより、任意の値に設定
できるように構成されている。
【0005】また、前記固定部84には、下方に延出し
た延出バー89が設けられており、この延出バー89
は、前記ガイド部81に起立する突出量調整ナット90
を有したストッパー91の上端に当接している。つま
り、前記コレットホルダー83は、固定部84より延出
する延出バー89が、前記ストッパー91に当接するこ
とにより、下方への移動範囲が規制されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記コ
レット82が当接するチップには、前記コレット82の
重量と、前記コレットホルダー83の重量と、前記固定
部84の重量と、前記延出バー89の重量とが常時加え
られており、前記チップには、前記荷重スプリング88
の付勢力に加えて、これらの各重量が加わてしまう。こ
のため、チップには、前記荷重スプリング88による付
勢力より前記各重量分大きな荷重が加えられてしまい、
例えば、硬質のコレットを使用した場合においては、こ
のコレットがチップに当接する際に、チップの表面にダ
メージを与える恐れがあった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、対象物に加わる荷重の低減化を図
ることができる対象物への荷重機構を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、支点を中心として回動自在に支持
されたアームと、該アームの自由端部側に磁着された状
態で吊り下げられるとともに、対象物の上方より該対象
物に当接する当接部材と、該当接部材が前記対象物に荷
重を加える方向に、前記当接部材を付勢する付勢手段
と、前記当接部材が吊り上げられる方向に前記アームを
付勢するとともに、この付勢力の大きさを調節可能な反
付勢手段と、を備えている。
【0009】すなわち、対象物には、該対象物に当接す
る当接部材の重量と、前記当接部材を付勢する付勢手段
の付勢力との合成力が荷重として加えられるが、前記当
接部材は、前記アームの自由端部に吊り下げられてお
り、前記アームは、反付勢手段によって前記当接部材を
吊り上げる方向に付勢されているので、前記合成力は減
少される。
【0010】また、前記当接部材を、前記アームの一方
の自由端部側に吊り下げる一方、前記アームの他方の自
由端部側を、前記反付勢手段により下方に付勢した。
【0011】つまり、前記アームの一方の自由端部側に
は、吊り下げられた前記当接部材の重量が加わえられる
一方、他方の自由端部側には、前記反付勢手段による付
勢が加えられるので、該反付勢手段の付勢力は、前記当
接部材の重量を抜重するように作用する。このため、対
象物には、前記当接部材を付勢する付勢手段の付勢力
と、前記反付勢手段の付勢力により、抜重された前記当
接部材の重量が加えられる。
【0012】さらに、前記当接部材を、鉛直方向に移動
自在に支持するとともに、該当接部材の磁着面あるい
は、該磁着面が磁着する被磁着面のうち少なくとも一方
を曲面形状にした。
【0013】つまり、支点を中心として回動する前記ア
ームと、このアームに磁着され、鉛直方向に移動自在に
支持された前記当接部材とは、曲面を介して磁着され
る。
【0014】好ましくは、前記反付勢手段は、供給され
る電力の変化に応じて発生する付勢力が変化するリニア
モーターにより構成されている。
【0015】このため、前記当接部材が吊り上げられる
方向に前記アームを付勢する付勢力は、リニアモーター
に供給される電力を制御することにより変化する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。図1に示すように本実施の形態
にかかる荷重機構1は、従来例と同様に、吸着したチッ
プを、リードフレームに搬送するダイボンディング装置
の可動アームに設けられており、この荷重機構1は、前
記可動アームに固定された機構支持部材2と、該機構支
持部材2に設けられた荷重制御手段3と、前記機構支持
部材2に設けられた荷重伝達手段4とにより構成されて
いる。
【0017】該荷重伝達手段4は、前記機構支持部材2
の上面側にて、回動軸5によって回動自在に支持された
回動アーム6を有しており、この回動アーム6は、前記
回動軸5を境にした一方側を形成する右腕部7と、他方
側を形成する左腕部8とからなる。前記右腕部7は、回
動中心より水平方向に延出しており、その先端部には押
圧部材9が固定されている。また、前記左腕部8は、前
記回動中心より、前記機構支持部材2に形成された斜面
10に沿って延在しており、左腕部8の中途部には、内
壁面に固定用フック11が設けられた開口部12が形成
されている。また、前記荷重伝達手段4は、前記右腕部
7に設けられた押圧部材9より垂下する荷重伝達部材1
3を有しており、この荷重伝達部材13は、前記機構支
持部材2の先端に設けられた揺動防止部材14に内嵌さ
れ、横方向への揺動が防止されている。
【0018】前記荷重伝達部材13は、図1及び図2に
示すように、前記回動アーム6に設けられた押圧部材9
側の頭部21と、該頭部21に基端が内嵌されて固定さ
れた筒状のコレットホルダー22と、該コレット22の
下端に内嵌された状態で保持された当接部材としてのコ
レット23とからなり、前記コレット23には、コレッ
トホルダー22を貫通した負圧供給用の接続プラグ24
が設けられている。また、前記コレット23の先端に
は、対象物としてのチップ25に当接する縮径部26が
形成されており、この縮径部26の先端には、前記接続
プラグ24に連通する吸引孔が設けられている。また、
前記コレットホルダー22には、前記頭部21と前記揺
動防止部材14との間にて、側方に突出する突出部材2
7が固定されている。該突出部材27には、垂直下方に
延出したガイドバー28が設けられており、このガイド
バー28は、前記揺動防止部材14の側部に設けられた
一対のガイドベアリング29,29によって上下動可能
に挾持されている。
【0019】前記荷重伝達部材13の頭部21には、図
2に示したように、凹部31が設けられており、該凹部
31には、磁着面としての上面32及び下面33が球面
状に形成された第1のマグネット34が収容されてい
る。該第1のマグネット34の上面32は、前記頭部2
1の上端より突出しており、前記押圧部材9の裏面に、
点接触した状態で磁着されている。前記頭部21に対向
する前記押圧部材9の先端部には、収容室35が形成さ
れており、この収容室35には、前述した第1のマグネ
ット34と同形状の第2のマグネット36が収容されて
いる。これら第1のマグネット34と第2のマグネット
36との相乗効果により、前記荷重伝達部材13がより
強力に磁着されるように構成されている。なお、前記荷
重伝達部材13は、回動アーム6に設けられた前記押圧
部材9に磁着され、吊り下げられているので、荷重伝達
部材13の突出部材27と、前記機構支持部材2に設け
られた揺動防止部材14との間には、わずかな隙間Sが
形成されている。
【0020】一方、前記荷重制御手段3は、前記回動ア
ーム6の左腕部8を上方に付勢する付勢手段41と、該
付勢手段41による付勢方向と逆向きに、前記左腕部8
を下方に付勢することができる反付勢手段42とからな
り、前記付勢手段41は、前記機構支持部材2に立設さ
れた支柱43より、機構支持部材2の斜面10に沿って
延出した平行延出部44に設けられている。
【0021】前記付勢手段41は、前記平行延出部44
に開設された取付穴45に取り付けられた基部材46
と、該基部材46の中央に固定された円筒部47とから
なり、前記基部材46には、先端がR形状のストッパー
部48が、前記回動アーム6に接する方向に膨出してい
る。また、前記円筒部47の内部には、荷重スプリング
49が内嵌されており、該荷重スプリング49は、一端
が前記回動アーム6の左腕部8に設けられた固定用フッ
ク11に固定されるとともに、他端が引張部材50に固
定されている。該引張部材50は、前記円筒部47の上
端より突出しており、この突出部分には、荷重調節ナッ
ト51が螺着されている。つまり、この荷重調節ナット
51を締め付けると、前記荷重スプリング49が引張さ
れ、この荷重スプリング49の第1の付勢力F1が、前
記回動アーム6を介して前記荷重伝達部材13へ伝達さ
れるように構成されており、この締め付け作業を行うこ
とにより、前記荷重伝達部材13を介して前記チップ2
5に加えられる荷重FSの中間値を設定できるように構
成されている。
【0022】前記反付勢手段42は、供給される電力
(電圧又は電流)に応じて発生する正負力が変化するリ
ニアモーター61によって構成されており、該リニアモ
ーター61は、前記機構支持部材2の斜面10に固定さ
れた吸引部62と、前記回動アーム6の左腕部8に固定
された被吸引部63とからなる。該被吸引部63の下面
に形成された円筒状の足部64は、前記吸引部62の上
面に形成された吸引溝65に内嵌されており、前記リニ
アモーター61に電力(電圧又は電流)が供給された際
に、前記被吸引部63を前記吸引部62側に吸引した
り、これと逆方向に前記被吸引部63を付勢したりでき
るようにように構成されている。
【0023】また、前記リニアモーター61は、ケーブ
ル66を介して図示しないコントローラーに接続されて
おり、このコントローラーより電力(電圧又は電流)の
供給を受けることにより、前記荷重スプリング49によ
る第1の付勢力F1と同方向、あるいは逆方向の第2の
付勢力F2を、前記回動アーム6の左腕部8に伝達する
ように構成されている。これにより、前記コレット23
に当接するチップ25には、コレット23を含む前記回
動アーム6の右腕部7側の総重量Gと、前記荷重スプリ
ング49の第1の付勢力F1と、前記リニアモーター6
1の第2の付勢力F2との合成力が、前記荷重FSとし
て加えられるように構成されている。
【0024】なお、前記コントローラーは、プログラム
されたパラメーターに従って、荷重機構1が設けられた
可動アームの駆動制御、前記コレット23に供給される
負圧制御、及びリニアモーター61に供給される電力制
御を行うように構成されている。
【0025】以上の構成にかかる荷重機構1の動作を、
ダイボンディング装置の動作に従って説明する。図3
は、ダイボンディング装置の可動アームの設けられたコ
レット23の垂直位置を示すピックアップZ位置と、前
記コレット23に吸着されるチップを押し上げるピック
アップピンの位置を示すピックアップピンZ位置と、コ
レット23に加えられる荷重FSとの関係を示すタイミ
ングチャートである。
【0026】すなわち、初期動作において、コントロー
ラーは、コレット23が設けられた可動アームを作動さ
せ、コレット23を原点位置に移動するとともに、前記
リニアモーター61への電力(電圧又は電流)の供給を
コントロールして前記リニアモーター61における第2
の付勢力F2を最大値に設定し、前記コレット23への
荷重FSを設定可能な最大値にする。
【0027】前記コントローラーは、前記アームを作動
して、原点位置にあるコレット23を、搬送されるチッ
プ25上に移動するとともに下降させ(ポイントP
1)、チップ25上に達した時点で、移動を停止する
(P2)。そして、コレット23がチップ25に当接す
る際に、パラメーターにより設定された第1の電圧を、
リニアモーター61に印加する(P3)。
【0028】すると、図1に示したように、リニアモー
ター61が取り付けられた回動アーム6の左腕部8に
は、前記第1の電圧に対応した第2の付勢力F2が下方
に向けて加えられ、この第2の付勢力F2によって前記
回動アーム6の右腕部7側の総重量Gは抜重される。こ
のため、前記コレット23が前記チップ25に当接する
際に、前記チップ25には、前記第2の付勢力F2によ
って抜重された前記総重量Gと、前記荷重スプリング4
9による第1の付勢力F1との合成力が、荷重FSとし
て加えられる(FS=G+F1−F2)。このように、
前記コントローラーが、前記リニアモーター61に印加
する電圧を変化させることにより、前記チップ25に加
えられる荷重FSを制御することができるので、従来の
ように、スパナなどの工具を使用することなく、前記荷
重FSを変更することができる。また、荷重FSを変更
する際に、工具等による手作業が不要のため、ダイボン
ディング装置を停止させる必要がない。さらに、前記コ
レット23がチップ25に当接する際に、前記荷重FS
を低下させることにより、着地の際の衝撃を押えること
ができるので、着地の際に荷重FSを変化させることが
できない従来の荷重機構のように、大きな荷重FSがチ
ップ25に加わることがなく、チップ25表面にダメー
ジを与える恐れがない。
【0029】また、このとき前記コレット23は上動す
るが、これに伴い、コレットホルダー22を吊り下げる
回動アーム6は回動軸5を中心に回動する。このため、
前記回動アーム6と前記コレット23との間には傾きが
生じるが、回動アーム6の押圧部材9に磁着したコレッ
ト23における第1のマグネット34は、図2に示した
ように、上面32が球面状に形成されており、前記押圧
部材9と前記第1のマグネット34は点接触している。
このため、回動に伴う前記押圧部材9と前記コレット2
3との傾きを、第1のマグネット34の上面32にて吸
収することができ、前記回動アーム6と前記コレット2
3との連動をスムーズに行うことができる。
【0030】そして、所定時間経過後に、前記第1の電
圧より高い第2の電圧を、前記リニアモーター61に印
加して、前記コレット23に、第1の電圧を加えた際の
荷重FSより小さな荷重FSを加え(P4)、コレット
23に負圧を加えてチップ25を吸着する(P5)。こ
のとき、前記アームの右腕部7側の総重量Gと、前記左
腕部8に加わえられる前記リニアモーター61の第2の
付勢力F2とのバランスを取ることにり(F2=G)、
前記総重量Gを相殺することができ、前記チップ25
に、前記荷重スプリング49による第1の付勢力F1の
みを荷重FSとして加えることができる(FS=G+F
1−F2)。したがって、コレットやコレットホルダー
等の重量がチップに加えらてしまう従来の荷重機構と比
較して、荷重FSを小さな値に設定することができ、硬
質なコレット23を使用する場合であっても、このコレ
ット23がチップ25に当接する際のチップ25に与え
るダメージを緩和することができる。
【0031】次に、前記コレット23を上昇させると同
時に、コレット23への荷重FSを増加させ(P6)、
コレット23が所定量上昇した時点で、コレット23を
原点位置へ移動するとともに、コレット23への荷重F
Sを最大にする(P7)。つまり、この荷重機構1が設
けられた可動アームを移動する際には、前記コレット2
3は、大きな力によって付勢されているので、前記可動
アームを高速で移動し、前記コレット23が振動してし
まう場合であっても、これを押えることができる。そし
て、このコレット23が原点位置に達したら、コレット
23をリードフレーム上に移動するとともに、コレット
23を下降させ(P8)、前記コレット23を、リード
フレーム上のボンディング位置へ移動する(P9)。
【0032】前記コレット23に吸着されたチップ25
を、ボンディング位置に載置する際には、パラメーター
により設定された前記第1の電圧をリニアモーター61
に印加して、前記荷重FSを減少させてチップ25への
ダメージを減少させ(P10)、着地した時点で、前記
第2の電圧を前記リニアモーター61に印加して、荷重
FSをさらに減少させた後(P11)、コレット23へ
の負圧の供給をカットして、チップ25をボンディング
位置に配置する。前記チップ23がボンディング位置に
載置される際には、前記可動アームが高速で移動された
場合であっても、前述したように、コレット23の振動
が防止されているので、コレット23の振動によるチッ
プ25の叩き付けを防止することができ、これによりダ
イボンディング装置の高速運転が可能となる。
【0033】そして、コレット23を上昇させると同時
に、荷重FSを増加させ(P12)、コレット23を原
点位置に移動するとともに、前記荷重FSを最大にする
(P13)。これにより、前記コレット23は、原点位
置に戻り、待機状態となる(P14)。
【0034】なお、本実施の形態においては、搬送され
るチップ25にコレット23を当接させる際と、コレッ
ト23に吸着されたチップ25をボンディング位置に載
置する際とにおいて、パラメーターに設定された第1の
電圧をリニアモーター61に印加しているので、コレッ
ト23への荷重FSが同じ大きさに設定されている。し
かし、前記パラメーターの設定を変更することにより、
搬送されるチップ25にコレット23を当接させる場合
と、コレット23に吸着されたチップ25をボンディン
グ位置に載置する場合とで、コレット23への荷重FS
を変更することができる。具体的には、コントローラー
に切り換えスイッチを設けるとともに、設定の異なるパ
ラメーターを予め複数用意しておき、前記切り換えスイ
ッチを操作することにより、パラメーターを切り替える
ように構成する。この場合には、チップ25の種類を変
更した際や、ボンディングが行われる部材を変更した際
に、前記荷重FSの変更を速やかに行うことができる。
【0035】さらに、本実施の形態では、リニアモータ
ー61によって前記総重量Gを減少させる荷重機構1を
示したが、例えば、エア圧によって作動するエアピスト
ンを用いて、前記回動アーム6の左腕部8を付勢しても
良い。
【0036】また、本実施の形態では、回動アーム6の
左腕部8を上方に付勢して、荷重伝達部材13に荷重F
Sを加えるものを例に挙げて説明したが、荷重伝達部材
13を直接下方に付勢しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷重機構
にあっては、対象物に当接する当接部材の重量と、前記
当接部材を付勢する付勢手段の付勢力との合成力は、反
付勢手段の付勢力によって減少されるので、前記反付勢
手段の付勢力を高めることによって、前記当接部材より
対象物に加えられる荷重を、前記当接部材の重量と前記
付勢手段の付勢力とからなる合成力より小さな値に設定
することができる。このため、特に、ダイボンディング
装置においては、対象物としてのチップに、チップに当
接するコレットと、該コレットを保持するコレットホル
ダーなどの重量とが加えられてしまう従来の荷重機構と
比較して、小さな荷重を設定することができる。したが
って、硬質な当接部材を用いて、前記対象物に荷重を加
える場合であっても、荷重を小さく設定することによ
り、対象物へのダメージを緩和することができる。
【0038】また、前記当接部材を、前記アームの一方
の自由端部側に吊り下げ、前記アームの他方の自由端部
側を前記反付勢手段により下方に付勢した場合には、対
象物には、前記当接部材を付勢する付勢手段の付勢力
と、前記反付勢手段の付勢力によって抜重された当接部
材の重量が加えられる。このため、前記当接部材が吊り
下げられた前記アームの一方の自由端部側と、前記反付
勢手段による付勢力が加えられる前記他方の自由端部側
とのバランスを取ることにより、荷重として加わる前記
当接部材の重量を0にすることが可能となり、前述と同
様に、小さな荷重の設定ができるとともに、前記付勢手
段による荷重の設定範囲が広くなる。
【0039】さらに、前記当接部材を、鉛直方向に移動
自在に支持し、該当接部材の磁着面あるいは、該磁着面
が磁着する被磁着面の一方を曲面形状にしたものにあっ
ては、支点を中心に回動するアームと、このアームに磁
着された当接部材とは、曲面を介して磁着されるので、
回動に伴った前記アームと前記当接部材との傾きを、前
記曲面にて吸収することができる。したがって、前記ア
ームと前記当接部材との連動をスムーズに行うことがで
きる。
【0040】また、前記反付勢手段をリニアモーターに
より構成したものに関しては、リニアモーターへの電力
の供給を制御することにより、前記他方の自由端部を下
方に付勢する付勢力を変化させることができるので、前
記当接部材を交換することにより、この当接部材が吊り
下げられたアームの質量が変化した場合であっても、前
記電力を制御することにより、対象物への荷重を所定の
大きさに保つことができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】図1のA部を示す断面図である。
【図3】同実施の形態におけるダイボンディング装置の
動作を示すタイミングチャートである。
【図4】従来の荷重機構を示す正面図である。
【符号の説明】 1 荷重機構 3 荷重制御手段 4 荷重伝達手段 6 回動アーム 7 右腕部 8 左腕部 23 コレット(当接部材) 25 チップ(対象物) 32 上面(磁着面) 34 第1のマグネット 36 第2のマグネット 41 付勢手段 42 反付勢手段 49 荷重スプリング 61 リニアモーター F1 第1の付勢力 F2 第2の付勢力 FS 荷重

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点を中心として回動自在に支持された
    アームと、 該アームの自由端部側に磁着された状態で吊り下げられ
    るとともに、対象物の上方より該対象物に当接する当接
    部材と、 該当接部材が前記対象物に荷重を加える方向に、前記当
    接部材を付勢する付勢手段と、 前記当接部材が吊り上げられる方向に前記アームを付勢
    するとともに、この付勢力の大きさを調節可能な反付勢
    手段と、 を備えたことを特徴とする対象物への荷重機構。
  2. 【請求項2】 前記当接部材を、前記アームの一方の自
    由端部側に吊り下げる一方、前記アームの他方の自由端
    部側を、前記反付勢手段により下方に付勢したことを特
    徴とする請求項1記載の対象物への荷重機構。
  3. 【請求項3】 前記当接部材を、鉛直方向に移動自在に
    支持するとともに、該当接部材の磁着面あるいは、該磁
    着面が磁着する被磁着面のうち少なくとも一方を曲面形
    状にしたことを特徴とする請求項1または2のいずれか
    に記載の対象物への荷重機構。
  4. 【請求項4】 前記反付勢手段は、供給される電力の変
    化に応じて発生する付勢力が変化するリニアモーターで
    あることを特徴とした請求項1、2または3のいずれか
    に記載の対象物への荷重機構。
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WO2018029983A1 (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 国立大学法人大阪大学 接合装置

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