JPH09244428A - 転写ブラシ装置 - Google Patents

転写ブラシ装置

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Publication number
JPH09244428A
JPH09244428A JP8050096A JP8050096A JPH09244428A JP H09244428 A JPH09244428 A JP H09244428A JP 8050096 A JP8050096 A JP 8050096A JP 8050096 A JP8050096 A JP 8050096A JP H09244428 A JPH09244428 A JP H09244428A
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JP
Japan
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transfer
transfer brush
brush
drive
transfer belt
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Pending
Application number
JP8050096A
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English (en)
Inventor
Ryuta Takechi
隆太 武市
Yukiko Iwasaki
有貴子 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 転写ベルトが転写材を像担持体に運び、転写
ブラシによって転写電界を発生させる転写ブラシ装置に
おいて、転写ブラシが転写ベルトに接触することによっ
て起こる永久変形を極力抑えて最小限にする。 【解決手段】 転写ブラシ15を遊星ギヤ13の回転軸
17に取り付け、遊星ギヤ13を駆動ギヤ11の回りで
遊星回転させる。転写ブラシ15は、転写中は転写ベル
ト16に接触する作動位置15′に移動し、転写が終わ
ると、転写ベルトから離反する退避位置15の位置に移
動する。転写しないときは転写ブラシに力が加わらない
ので、変形が最小限になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
いて、転写ベルトが転写材を像担持体に運び、転写ブラ
シによって転写電界を発生させる転写ブラシ装置に関
し、特に、転写ベルトに当接することによって転写ブラ
シに起こる永久変形を極力抑えて最小限にし、かつブラ
シをクリーニングして転写ムラを防ぐ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリなどの電子写真装
置を用いた画像形成装置において、複写紙などの複写材
を搬送する転写ベルトを用いるものが知られている。こ
の転写ベルトを用いる従来例について、図14により説
明する。
【0003】図14に示すように、この装置は、基本的
には電子写真プロセスであり、帯電ローラ1にて像担持
体2を帯電させ、そこに光学系3によって原稿の像を結
像させて静電潜像を形成し、現像ユニット4にて現像を
行う。その現像を行ったトナー像を転写ベルト5にて搬
送されてきた複写紙からなる転写材6に転写する。この
時転写ベルト5の裏側から転写ブラシ7を当接して電荷
を印加し像を転写する。転写ベルト5で転写されずに像
担持体2上に残った転写残トナーはクリーニング装置8
により像担持体上から除去され、像担持体の残留電荷は
除電装置により除電される。トナーが除去され、残留電
荷の消去された像担持体表面は再び帯電されて、次の画
像形成に使われる。
【0004】転写ブラシの材質としては、各種樹脂(ナ
イロン、アクリル、ポリエステル、レーヨンなど)に導
電性のカーボン等を分散させたものや、ステンレス繊維
等が使用され、転写ベルト5には高抵抗材質のものか
ら、中抵抗のものまでその用途によって使い分けられて
いる。またこれら作像システムを連ねる事により多重転
写が可能となりカラー作像も可能になる。
【0005】転写ブラシ7は、転写中に転写ベルト5に
当接させるが、当接させているときは、転写ブラシ7の
毛の先端が少しだけ転写ベルト5に食い込むように設計
し、確実に当接するようにさせている。ぴったり触れる
程度では足りず、食い込む程度にしておかないと、ブラ
シの毛の長さの精度の差によりきちんと転写ベルト5に
当接しない場合が出てくるからである。
【0006】しかし、上記のように、ブラシの毛先を食
い込ませるようにしていると、転写ブラシが転写ベルト
に当接している限りは、ブラシの毛先は食い込み量の差
により多少の差はあっても必ず曲げられていることにな
る。このように、長期にわたって同じ方向に曲げられて
いるとブラシの毛にそちらの方向に曲がるくせがつき永
久変形してしまい、ついには、きちんと当接できなくな
ってしまう。また、転写ベルトに長い間接触している
と、ブラシの毛にゴミが溜まってきて、異常放電を起こ
し、画像不良の原因となる。
【0007】このようなことから、転写ブラシを利用し
た画像形成装置では、転写ブラシの寿命が短くなるとい
う問題があった。これに対して、特開平4−35088
1号では、感光体ドラムの裏側に転写ブラシの清掃部材
や、ブラシの毛のくせを直すならし材をつけることを提
案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし転写ベルトを使
用する形式の画像形成装置において、転写ベルトの裏側
にそのような部材を固定すると、転写ベルトの駆動ロー
ラや従動ローラにぶつかってしまう。すると、それらの
部材が駆動ローラ等にぶっつかった振動がベルト上に保
持された紙に伝わり紙上のトナー像が乱れるという不具
合が生じる。そのため、転写ベルトを使用したシステム
ではこの方法でブラシを清掃したり、ならしたりするこ
とができなかった。
【0009】本発明は、上記の従来技術から考えられた
もので、転写ベルトの裏側に転写ブラシを配置するタイ
プの転写ブラシにおいて、転写ブラシの毛の永久変形を
起こしにくくし、転写の乱れを抑制することを目的とし
ている。また、転写ブラシに付着するゴミ等を除去し、
ゴミによる異常放電を防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、原稿のトナー像を担持する像担持体と、
該像担持体と接触するように転写材を搬送する転写ベル
トと、上記転写ベルトの裏面に接触して転写位置まで搬
送されてきた上記転写材に上記トナー画像を転写するた
めの電荷を印加する転写ブラシとを備えた画像形成装置
に使用される転写ブラシ装置において、転写ブラシ駆動
機構を設け、上記転写ブラシが上記転写ベルトに接触す
る作動位置と、転写ベルトから離反する退避位置との間
で移動自在としたことを特徴としている。
【0011】上記転写ブラシ駆動機構が、駆動ギヤと、
該駆動ギヤの回りを自転しつつ公転する遊星ギヤと、を
有し、該遊星ギヤの軸に上記転写ブラシが支持された構
成としたり、上記駆動ギヤが、他の作像プロセスの駆動
系と同系列に配置されている構成としたり、上記遊星ギ
ヤと転写ブラシとの間にトルクリミッタを設け、遊星ギ
ヤから転写ブラシへ伝達されるトルクが所定の値を越え
ると、遊星ギヤと転写ブラシとが空回りする構成とした
り、上記トルクリミッタが交換可能である構成とするこ
とができる。
【0012】または、上記転写ブラシ駆動機構が、上記
転写ブラシを支持する回動軸と、該回動軸を間欠的に回
動する駆動装置とを有し、該駆動装置が上記回転軸を回
動することにより、上記転写ブラシを上記転写ベルトに
当接する作動位置と上記転写ベルトから離反する退避位
置とに移動する構成としてもよい。
【0013】上記転写ブラシが上記作動位置から退避位
置に移動するときに転写ブラシの毛が移動する空間に、
転写ブラシのクリーニング部材を設けた構成や、上記ク
リーニング部材が、転写ブラシの退避位置から作動位置
の間にも設けられた構成とすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
り説明する。図1は本発明の特徴となる転写ブラシ駆動
機構Aの構成を示すもので、遊星ギヤ機構を用いた実施
例の図である。駆動ギヤ11は駆動軸12と一体となっ
て駆動軸12回りを回転する。遊星ギヤ13は、駆動ギ
ヤ11と支持板14で連結され、駆動ギヤ11の回転に
伴い、駆動ギヤ11を中心とした円軌道上で自転と公転
の双方からなる遊星回転を行う。転写ブラシ15は、遊
星ギヤ13の回動軸17に取り付けられている。
【0015】駆動ギヤ11が図1の矢印C方向に回転す
ると、遊星ギヤ13は自転とともに、D方向に公転を行
う。これにより実線で示す位置にあった遊星ギヤ13
は、仮想線で示す13´の位置に移動することになる。
この動きによって転写ブラシ15は15´の作動位置に
達し、転写ベルト16に当接する。
【0016】図2は、像担持体20、転写ベルト16及
び転写ブラシ15の動きを示した斜視図である。この実
施例では、転写ブラシ15は、遊星ギヤ13の回転軸1
7に固定されていてもよい。固定されている場合は、転
写ブラシ15が所定の圧力て転写ベルト16に接触した
状態で、駆動ギヤ11の回転を停止し、その位置を保持
させる。転写が終了したら、駆動ギヤ11を逆転し、遊
星ギヤ13を図1の実線の退避位置に戻して停止する。
【0017】転写ブラシ15は、遊星ギヤ13の回転軸
17に回転可能に取り付けられていてもよい。この場
合、転写ブラシ15と回転軸17とはある程度の摩擦力
により固定され、転写ブラシ15が転写ベルト16に当
接した後は駆動ギヤ11が回転を続けても遊星ギヤ13
は空回りし、遊星軌道上(D方向)の回転は止まり、転
写ブラシ15は転写ベルト16に同じ姿勢で安定して接
触する。転写が終了した場合は、駆動ギヤ11を逆転さ
せてよいが、駆動力の伝達を停止することによりその回
転力を無くし、転写ブラシ15の自重によって図1の実
線の位置まで降下させることもできる。この場合は特別
な追加構成は必要なく簡略なシステムが形成できる。
【0018】以上の構成によって、転写ブラシ15の穂
先は、転写(作像)を行うときのみ、作動位置に移動し
てある力を持って転写ブラシに安定的に接触でき、転写
が終了したら転写ベルトから離反して退避位置に移動
し、穂先に加わった力を除去して元の形態に復帰できる
ので、永久変形は非常に小さくなり、転写ブラシへの必
要以上の負荷を取り払うことができ高寿命化がはかれ
る。
【0019】図3は、本発明の別の実施例を示す。転写
ブラシ15を転写ベルト16から接離するとなるとその
タイミングが問題となる。つまり作像のタイミングに併
せて接触を行わないといけない。本実施例は、その構成
を複雑にすることなく簡単な構成で得るものである。
【0020】図3において、転写ブラシ15の駆動ギヤ
11の駆動系を、他の作像プロセスの駆動系と同系列に
形成する。たとえば、転写ベルト16を駆動するギヤ列
21と同じ系列に駆動ギヤ11を挿入し、これらをメイ
ンモータ22で駆動する。このような構成とすれば、作
像を行う時に転写ベルト駆動のためのギヤ列21にメイ
ンモータ22からの駆動力を伝達すると、同系列に構成
されている駆動ギヤ11から遊星ギヤ13にも当然なが
ら駆動力が伝わり遊星ギヤ13の動きによって転写ブラ
シ15は転写ベルト16に当接する事となる。
【0021】このような構成により、格段複雑な構成も
しくはタイミングセンサを持つ事なくその作像タイミン
グに併せて転写ブラシを当接させることが可能となる。
またこれらは転写ベルトユニットの駆動系のみに限った
事ではなく、作像プロセスに関係する他の駆動系(例え
ば像担持体駆動、現像系駆動、帯電ローラ駆動等)と同
系列に構成してもよい。
【0022】図4は、本発明のまた別の実施例を示す図
である。転写ブラシ15の転写能力の安定性を保つため
の要因として転写ブラシ15の転写ベルト16に対する
当接圧があるが、本実施例は、その当接圧をその駆動力
の変動によらずに一定に保つことができるものである。
【0023】図4において、遊星ギヤ13にはその軸受
け部にトルクリミッタ25が取り付けてある。また遊星
ギヤ13は駆動ギヤ11の駆動軸12を中心に遊星軌道
上を回転できるように左右の支持板14,14にてガイ
ドされている。遊星ギヤ13の回転軸17の先端側はD
カット部17aが形成され、支持板14にはこれが嵌合
するためのD形の孔14aが穿設されている。このD形
のカット位置にて転写ブラシ15を転写ベルト16に接
触させる当接角を制御するように構成している。駆動軸
12は、装置本体側板26に設けられた軸受27によっ
て支持される。
【0024】ここで、駆動ギヤ11から遊星ギヤ13に
伝えられた駆動力は、遊星ギヤ13の自転力、及び遊星
軌道上の公転力の2つに分散される。このトルクの分散
比率の関係はギヤ同士の摩擦力、ギヤの重さなどの関係
上ある一定の関係が成立する。しかし、遊星ギヤ13に
トルクリミッタ25がない場合には、この関係は常に一
定とは言えず、不安定変動も含まれている。この不安定
変動は、転写ブラシ15の接触圧の変動となり、最終的
には画像の劣化に結びつく。
【0025】そこで、本実施例においては、遊星ギヤ1
3にトルクリミッタ25を取り付けている。このトルク
リミッタ25は一定量以上のトルクが伝わらない限り遊
星ギヤ13が回転軸17を中心に回転しない(回転軸1
7と転写ブラシ15が空回りしない)ようになってい
る。
【0026】トルクリミッタ25の設定トルクは、次の
ようにして決定する。遊星ギヤ13が遊星軌道上を回転
している間はその駆動力が遊星軌道上の回転用に使用さ
れるため駆動力がトルクリミッタ25に及ぼす力が小さ
くトルクリミッタの設定値を超えないようにする。そし
て、転写ブラシ15が転写ベルト16に当接してその公
転が停止されると、駆動力がトルクリミッタに及ぼすト
ルクが増大し設定値を越え、トルクリミッタ25が初め
て回転するようその設定値を決める。
【0027】このように設定することによって転写ブラ
シ15がある当接圧で転写ベルト16に当接するまでは
その駆動力は当接圧として使用され、所定の当接圧を越
えるとトルクリミッタ25が作動し、遊星ギヤ13と転
写ブラシ15とが空転するように駆動力が分散される。
その結果、転写ブラシ15は一定の当接圧で転写ベルト
に当接するよう制御される。
【0028】トルクリミッタ25と遊星ギヤ13の係合
方法は、トルクリミッタを取り外す必要のない場合はト
ルクリミッタ25を遊星ギヤに対して、圧入するなどの
方法を採る。圧入できない場合たとえばトルクリミッタ
25の交換を行う場合などは、図5に示したようにトル
クリミッタ25と遊星ギヤ13とをそれぞれの凹凸部1
3a,25aによって回転止めを行い、回転軸17を挿
入後両端をスペーサ28と、Eリング29等にて止め、
その係合を行う。トルクリミッタ25を交換する場合は
これらスペーサ28、Eリング29を取り外し行う。
【0029】これにより駆動力の変動によらずに転写ブ
ラシ15は一定の圧力で転写ベルト16に接触できるよ
うになり、転写性能の安定化が図られ安定した画像形成
を行うことが可能となる。またトルクリミッタ25を交
換することによって、その設定値の変更を容易に行うこ
とができ、多様な条件に対応できるようになる。
【0030】図6は、トルクリミッタの交換をしやすい
ようにした実施例である。この実施例では、トルクリミ
ッタ30に取り付けられたスプリング30aの力により
軸接触部30bにて回転軸17を挟み込むよう構成して
いる。この接触部30bはフェルト材のような摩擦抵抗
の高い部材にて構成されておりある一定量のトルクが加
わらない限り摺動しない。またトルクリミッタ30には
遊星ギヤ13に突設された突起13bを介して伝わる駆
動トルクを受け止める突起受け30cがある。
【0031】この構成により遊星ギヤ13から突起13
bを介して伝わるトルクが小さい場合はそのトルクリミ
ッタ30の摩擦力にて遊星ギヤ13は回転軸17を中心
とした回転はできない。伝わる力が増大して初めて回転
を始める。またこれらの摺動条件は、スプリング30a
の圧、もしくは接触部30bに用いる摺動部材の材質に
より変化させることが可能である。これにより目的のト
ルク制御が行える。またトルクリミッタの交換はトルク
リミッタ30が回転軸17をスプリング30aの力によ
り挟み込んでいるだけなので、そのスプリング30aを
押し込み、接触部30bを押し広げることにより簡単に
回転軸17から取り外すことが出来る。
【0032】以上の構成によりその環境条件等にて簡単
に転写条件の変更を行えるようになり多様な条件下でも
転写性能を安定化させることができる。図7から図9は
遊星ギヤを用いない転写ブラシ駆動機構を使用した実施
例を示す図である。
【0033】図7は転写ブラシまわりの概略を示す斜視
図である。同図に示すように、転写ブラシ駆動機構B
は、転写ブラシの回転軸42の一端に設けられたクラッ
チ43と、回転軸42を回転させる駆動手段48とから
構成される。転写ブラシ41は回転軸42に固定されて
おり、回転軸42はクラッチ43につながっている。そ
して1パルスの信号がクラッチ43に入力されると回転
軸42が回転し、1/2回転すると停止するようになっ
ている。転写バイアスの印加はバイアス印加部材44に
よって行われる。転写ベルトは図示しないが、転写ブラ
シ41のすぐ上を走っている。
【0034】実際の動作を画像形成のプロセスと合わせ
て説明すると以下のようになる。まず、転写している間
は転写ブラシ41は図7に示す作動位置にあり、転写が
終わると、転写ブラシ41にかけられていたバイアスが
OFFされ、クラッチ43に1パルスの信号が送られ
る。すると回転軸42を中心に転写ブラシ41が1/2
回転して停止する。この1/2回転するときに遠心力で
繊維についたゴミが振り落とされて受け皿45に落ち
る。
【0035】半回転した転写ブラシ41は、退避位置に
移動し、図7の下方に毛先が向き、転写ベルトに当接し
ていない状態で待機し続ける。そして、次の画像形成ス
タートの信号が入力されると(画像形成装置が複写機で
ある場合はコピーボタンが押下されると)再びクラッチ
43に1パルスの信号が入力され、ブラシは1/2回転
して図7に示す位置に戻り転写ベルトに当接し、転写バ
イアスが印加される。
【0036】このような構成により、非転写時に転写ブ
ラシを退避位置に移動して転写ベルトから離間させ、ブ
ラシについたゴミを除くことが容易にできる。また、こ
のときの転写ブラシ41の回転方向についてであるが、
図10(a)に示すように転写ベルト16と同方向に回
転させると逆回転の時と比べて転写ベルト16との当接
時に図10(b)に示すようになる。本来ならば転写ベ
ルト16の動きによって転写ブラシ41の毛先は図10
(c)に示すような位置にあるのが望ましい。しかし、
一度図10(b)のように当接すると転写ベルト16が
駆動されたとき図10(d)のように毛先がばらけてし
まう。このような毛先のばらけた状態でバイアスが印加
されると本来転写バイアスがかからない位置にバイアス
がかかることとなり、異常画像等の不具合が生じる。そ
のため少なくとも転写ベルト16に当接させる際には、
転写ブラシ41は、転写ベルト16の移動方向と逆向き
に回転させて当接させることが望ましい。
【0037】図8は図7の実施例に改変を加えた実施例
である。この実施例では、受け皿45内に、転写ブラシ
41のクリーニング部材46が設けられていることに特
徴がある。
【0038】クリーニング部材46としては、ここでは
簡単にかき落とし軸を1本通してあり、図11のように
接触して転写ブラシ41の繊維についたゴミを落とすこ
とができる。もちろんこの形態に限ることなく、転写ブ
ラシの毛先についたゴミをとれるようになっていればよ
い。このようなクリーニング部材46を設けることで遠
心力だけではとれない繊維にからみついたゴミを除去す
ることができる。
【0039】ここで、クリーニング部材46の設置位置
についてであるが、転写ブラシ41にゴミが付着するの
は、転写ベルトに付いてきたゴミを転写中に転写ベルト
から拾っているためであることが多い。この画像形成中
に転写ブラシに付着したゴミをクリーニングしないまま
放置すると、転写ブラシの繊維にゴミがこびりつきクリ
ーニング部材にあててもとれなくなってしまうおそれが
ある。そこで、画像形成中の位置から非転写時の位置に
転写ブラシが回転する間にクリーニングが行われれば、
ゴミをつけたまま長期間放置されることがないので、転
写ブラシの劣化を防ぐことができる。そこで、作動位置
から退避位置に移動する間、すなわち、図12に示すよ
うに転写ブラシ41の毛が描く網目の範囲の内側にクリ
ーニング部材46を設ければよい。
【0040】図9はクリーニング部材を2つ設けた実施
例である。ここでは、図8の実施例で示したクリーニン
グ部材46に加えてもう一つの第2クリーニング部材4
7を設けている。これは画像形成装置の待機時間(転写
ブラシが非転写中の位置にある状態)があまりにも長期
間になったときに、画像形成装置内部のほこりが転写ブ
ラシ41に付着し、次の画像形成時に不具合を生じさせ
るのを防止するために設けられている。そのためこの第
2クリーニング部材47は、図13にも示すように、転
写ブラシ41が非転写時の退避位置から、転写時の作動
位置に移動するまでの間で転写ブラシ41の毛に当たる
位置に設けられる。
【0041】言うまでもないことだが、先の実施例の説
明からも分かるように、クリーニング部材46をなくし
て第二クリーニング部材47だけにすると、転写時の位
置から非転写時の位置へ、そしてもう一度転写時の位置
へと回転する一連の動作中で確実に一度はクリーニング
されるものの、ゴミが付着したまま長期放置される恐れ
があるため望ましくない。
【0042】また、図9又は図13の実施例のように第
2クリーニング部材47を新たに設けることがスペース
やコストの問題で制約を受ける場合は、図8の実施例で
示したのと同じ構成で、1つのクリーニング部材46の
みとし、退避位置から作動位置に移動するときにもう一
度クリーニング部材46のところを通過するように余分
に1回転させ、1回転半させて転写ベルト16に当接さ
せるという方法もある。そのためには、クラッチ43に
パルスを3回入れてやればよい。
【0043】この場合はよけいに1回転させる分だけ転
写可能の状態になるまでに時間がかかるため、画像形成
の速度に遅れが生じる。よって、高速性を優先させる場
合は図9のような構成とし、低コスト、省スペースを目
的とするときはこの実施例のような動作をさせればよ
い。
【0044】ところで、転写ブラシの退避位置と作動位
置への移動と、クリーニングのための回転のタイミング
についてであるが毎回転後に行えば汚れによる劣化は押
さえられる。ところが、今度はクリーニング部材に回転
しながら当たるために、ぶつかることによるブラシの劣
化が増すことが予想される。そこで次のようなタイミン
グで行うことが望ましいと考えられる。
【0045】説明を簡単にするためにここでは画像形成
装置が複写機であるとする。先ず、原稿が1枚でコピー
を1枚取る場合(1to1)は、転写が1回終わると画
像形成動作も終了し、その後は待機中の状態になるた
め、転写が終了してから画像形成装置の動作が終了する
までにブラシの離間とクリーニングを行う。
【0046】次に原稿が1枚でそのコピーを複数取った
り、自動原稿送り装置(ADF)を使用する場合等、複
数枚の連続画像形成を行う場合について述べる。この場
合は、どのくらいの量の連続画像形成を行うかが問題に
なる。連続コピー枚数が2〜3枚と少ない場合はすべて
の転写動作が終了してから画像形成装置の動作が終了す
るまでにブラシの離間とクリーニングを行えばよい。し
かし、連続コピー枚数があまりに多い場合は、連続画像
形成がすべて終了するまでブラシのクリーニングを行わ
ないで転写させ続けると、徐々にゴミが溜まっていくの
で、あとの方で転写性能が落ちてしまう。それを防止す
るためには、規定枚数毎に1回クリーニング動作を行う
ことが望ましい。そして、必ず最後のトナー像の転写が
完了してから画像形成装置が停止するまでにブラシを回
転させてクリーニングと離間を行うようにすれば、長期
間にわたり画像形成装置が待機中となっても、ブラシは
クリーニングされて、非転写時の位置にあるので、不具
合を起こすことがない。
【0047】なお、本実施例の説明の簡略化のためにた
びたび画像形成装置の例として複写機をあげたが、複写
機に限らずプリンタ、FAX等の他の画像形成装置でも
転写ベルトと転写ブラシとの構成が含まれていればこの
実施例を適応できることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、原稿のトナー像を担持する像担持体と、該像担持体
と接触するように転写材を搬送する転写ベルトと、上記
転写ベルトの裏面に接触して転写位置まで搬送されてき
た上記転写材に上記トナー画像を転写するための電荷を
印加する転写ブラシとを備えた画像形成装置において、
転写ブラシ駆動機構を設け、上記転写ブラシが上記転写
ベルトに接触する作動位置と、転写ベルトから離反する
退避位置との間で移動自在としたので、転写ブラシの永
久変形を最小限にすることができ、変形による画像不良
を防止できると共に、転写ブラシの寿命を伸ばすことが
できる。
【0049】上記転写ブラシの駆動機構を、他の作像プ
ロセスの駆動系と同系列に配置すれば、転写のタイミン
グと同期させて転写ブラシ移動させることができる。遊
星ギヤと転写ブラシとの間にトルクリミッタを設け、遊
星ギヤから転写ブラシへ伝達されるトルクが所定の値を
越えると、遊星ギヤと転写ブラシとが空回りする構成と
すれば、転写ブラシが転写ベルトに当接する圧力を一定
に保つことができる。トルクリミッタが交換可能であれ
ば、種々の条件に合わせて圧力を変更することができ
る。
【0050】上記転写ブラシ駆動機構が、上記転写ブラ
シを支持する回動軸と、該回動軸を間欠的に回動する駆
動装置とを有し、該駆動装置が上記回転軸を回動するこ
とにより、上記転写ブラシを上記転写ベルトに当接する
作動位置と上記転写ベルトから離反する退避位置とに移
動する構成とし、上記転写ブラシが上記作動位置から退
避位置に移動するときに転写ブラシの毛が移動する空間
に、転写ブラシのクリーニング部材を設けた構成とすれ
ば、転写ブラシに付着したゴミを強制的に取り除くこと
ができ、画像不良を防止することができる。
【0051】上記クリーニング部材が、転写ブラシの退
避位置から作動位置の間にも設ければ、長時間停止して
いる場合にも、転写ブラシをクリーニングしてから転写
でき、画像品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写ブラシ装置において使用される転
写ブラシ駆動機構の構成を示す図である。
【図2】本発明の要部を示す斜視図である。
【図3】転写ブラシの移動タイミングを転写ベルトと同
期させる構成を示す斜視図である。
【図4】トルクリミッタを使用した実施例の要部構成を
示す分解斜視図である。
【図5】トルクリミッタの別の例を示す要部の分解斜視
図である。
【図6】トルクリミッタのさらに別の例を示す分解斜視
図である。
【図7】転写ブラシ駆動機構の別の構成例を示す要部斜
視図である。
【図8】図7の実施例にクリーニング部材を付加した斜
視図である。
【図9】図7の実施例に2つのクリーニング部材を付加
した斜視図である。
【図10】(a)から(d)は、転写ベルトと転写ブラ
シとの関係を示す図である。
【図11】図8の実施例の側面図である。
【図12】クリーニング部材を配置する場所を説明する
図である。
【図13】クリーニング部材を2つ配置する実施例の側
面図である。
【図14】従来の画像形成装置の作用の概略を説明する
図である。 A,B 転写ブラシ駆動機構 11 駆動ギヤ 12 駆動軸 13 遊星ギヤ 15 転写ブラシ 16 転写ベルト 17 回転軸 20 像担持体 25 トルクリミッタ 41 転写ブラシ 42 回転軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿のトナー像を担持する像担持体と、
    該像担持体と接触するように転写材を搬送する転写ベル
    トと、上記転写ベルトの裏面に接触して転写位置まで搬
    送されてきた上記転写材に上記トナー画像を転写するた
    めの電荷を印加する転写ブラシとを備えた画像形成装置
    に使用される転写ブラシ装置において、転写ブラシ駆動
    機構を設け、上記転写ブラシが上記転写ベルトに接触す
    る作動位置と、転写ベルトから離反する退避位置との間
    で移動自在としたことを特徴とする転写ブラシ装置。
  2. 【請求項2】 上記転写ブラシ駆動機構が、駆動ギヤ
    と、該駆動ギヤの回りを自転しつつ公転する遊星ギヤ
    と、を有し、該遊星ギヤの軸に上記転写ブラシが支持さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の転写ブラシ装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動ギヤが、他の作像プロセスの駆
    動系と同系列に配置されていることを特徴とする請求項
    2記載の画像形成用の転写ブラシ装置。
  4. 【請求項4】 上記遊星ギヤと転写ブラシとの間にトル
    クリミッタを設け、遊星ギヤから転写ブラシへ伝達され
    るトルクが所定の値を越えると、遊星ギヤと転写ブラシ
    とが空回りすることを特徴とする請求項2又は3記載の
    画像形成用の転写ブラシ装置。
  5. 【請求項5】 上記トルクリミッタが交換可能であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の転写ブラシ装置。
  6. 【請求項6】 上記転写ブラシ駆動機構が、上記転写ブ
    ラシを支持する回動軸と、該回動軸を間欠的に回動する
    駆動装置とを有し、該駆動装置が上記回転軸を回動する
    ことにより、上記転写ブラシを上記転写ベルトに当接す
    る作動位置と上記転写ベルトから離反する退避位置とに
    移動することを特徴とする請求項1記載の転写ブラシ装
    置。
  7. 【請求項7】 上記転写ブラシが上記作動位置から退避
    位置に移動するときに転写ブラシの毛が移動する空間
    に、転写ブラシのクリーニング部材を設けたことを特徴
    とする請求項6記載の転写ブラシ装置。
  8. 【請求項8】 上記クリーニング部材が、転写ブラシの
    退避位置から作動位置の間にも設けられたことを特徴と
    する請求項7記載の転写ブラシ装置。
JP8050096A 1996-03-11 1996-03-11 転写ブラシ装置 Pending JPH09244428A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259428A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259428A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4694866B2 (ja) * 2005-03-18 2011-06-08 株式会社リコー 画像形成装置

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