JPH09244154A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09244154A
JPH09244154A JP4733296A JP4733296A JPH09244154A JP H09244154 A JPH09244154 A JP H09244154A JP 4733296 A JP4733296 A JP 4733296A JP 4733296 A JP4733296 A JP 4733296A JP H09244154 A JPH09244154 A JP H09244154A
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JP
Japan
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photosensitive material
image
light
original
slit
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Pending
Application number
JP4733296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonobu Nishio
朋宣 西尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4733296A priority Critical patent/JPH09244154A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物面に平行でかつ物面からずれた面の原稿の
部分を走査露光しても適正な画像を形成する。 【解決手段】 走査露光により物面Bと平行でかつ物面
Bからずれた面A、Cの原稿の部分から反射した光が、
スリットを透過することによりスリット状の光に形成さ
れる。感光材料上にスリット状の光によって形成された
原稿の画像が走査露光により感光材料の面を移動する移
動速度と走査露光と同期した感光材料の搬送速度との差
に起因しかつスリット状の光の幅方向における画像のず
れ量が、感光材料上に形成される画像に許容される許容
錯乱円の直径よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、より詳しくは、載置台に載置された原稿から反射し
た光を感光材料に結像させて画像を形成する画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体物の複写に伴い被写界深
度を深くするため、結像レンズのFナンバーを変更させ
ると共に、Fナンバーを変更しても感光材料の露光量が
変化しないように走査速度を変化させる複写装置が提案
されている(特開昭63−58461号公報)。
【0003】また、上記のようにFナンバーを変更させ
て被写界深度を深くして立体物を複写可能にすると共
に、変更したFナンバーと所定の許容錯乱円の直径とに
基づいて被写界深度を算出し、算出した被写界深度を表
示する複写機が提案されている(特開昭63−5842
4号公報)。
【0004】ところで、上記複写装置及び複写機では、
複写の際、原稿からの反射光をスリット状の光にして、
原稿の画像(スリット状の光)を感光材料に結像するこ
とにより、走査露光すると共に感光材料を原稿の走査露
光速度と同期して搬送する。
【0005】このように感光材料の搬送速度と原稿の走
査露光速度とを同期させているのは、走査露光により得
られる画像が感光材料の位置する面上を移動する速度と
感光材料の搬送速度とを一致させて、所望の倍率の画像
を適正に感光材料に形成させるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光材
料の搬送速度で感光材料の面(結像レンズの像面)上を
移動する画像は、このときの結像レンズの物面に位置す
る原稿の部分を走査露光して得られるものに限られる。
【0007】このため、上記複写装置及び複写機で立体
物を複写する場合、物面に平行でかつ物面からずれた面
(結像レンズ側に近付いた面又は遠ざかった面)に位置
する原稿の部分の画像は、感光材料の搬送速度より速く
又は遅く感光材料上を移動する。
【0008】このように、画像が感光材料の搬送速度よ
り速く又は遅く像面を移動すると、感光材料がスリット
幅分の距離移動する間に、それぞれの画像は、スリット
幅より長い距離又は短い距離移動する。
【0009】よって、スリット幅分の距離を上記搬送速
度より速く又は遅く移動して形成された画像は、該搬送
速度で移動したとして形成される画像より、感光材料の
搬送方向にのみ大きく又は小さくなる。即ち、画像の大
きさが本来形成されるべき大きさからずれる。
【0010】これは、該搬送速度より速く又は遅く移動
して形成された画像の原稿の部分が物面より結像レンズ
側に近付いている又は遠ざかっているにもかかわらず感
光材料の位置は変わらないので、物面と平行でかつ物面
からずれている面の位置及び感光材料の位置から定まる
倍率と、物面の位置及び感光材料の位置から定まる倍率
との間に誤差(倍率誤差)が生ずるからである。よっ
て、物面上の原稿の部分の画像は所望の倍率となるが、
物面に平行でかつ物面からずれた面の原稿の部分の画像
は所望の倍率とならない。
【0011】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、物面に平行でかつ物面からずれた面の原稿の部分を
走査露光しても適正な画像を形成することの可能な画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、原稿を載置するための裁置台と、前
記載置台に載置された原稿に光を照射すると共に前記原
稿からの反射光を結像レンズにより感光材料に結像させ
る露光光学系と、前記載置台及び前記露光光学系の少な
くとも一方を相対移動させて前記原稿からの反射光を前
記感光材料上へ走査露光する走査露光手段と、前記走査
露光手段による前記走査露光と同期して前記感光材料を
所定方向へ搬送する感光材料搬送手段と、所定幅で前記
相対移動の方向と交差する方向に延びるスリット光が前
記感光材料上に照射されるように、前記原稿からの反射
光を形成するスリット光形成手段と、を備えた画像形成
装置において、前記感光材料上に前記スリット状の光に
よって形成された原稿の画像が前記走査露光により前記
感光材料の面を移動する移動速度と前記感光材料搬送手
段による前記感光材料の搬送速度との差に起因しかつ前
記スリット状の光の幅方向における画像のずれ量が、前
記原稿に許容される許容錯乱円の直径よりも小さくして
いる。
【0013】請求項2記載の発明は、原稿を載置するた
めの裁置台と、前記載置台に載置された原稿に光を照射
すると共に前記原稿からの反射光を焦点距離がfの結像
レンズにより感光材料に結像させる露光光学系と、前記
結像レンズのFナンバをF0に設定する設定手段と、前
記載置台及び前記露光光学系の少なくとも一方を相対移
動させて前記原稿からの反射光を前記感光材料上へ走査
露光する走査露光手段と、前記走査露光手段による前記
走査露光と同期して前記感光材料を所定方向へ搬送する
感光材料搬送手段と、所定幅wで前記相対移動の方向と
交差する方向に延びるスリット光が前記感光材料上に照
射されるように、前記原稿からの反射光を形成するスリ
ット光形成手段と、を備えた画像形成装置において、
(1)式を満たすように前記結像レンズ、前記設定手
段、及び前記スリット光形成手段の少なくとも一方が構
成されたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、被写界深度をd及び前記原稿に許容される
許容錯乱円の直径をδとすと、前記F0 がd/(2・
δ)であることを特徴とする。
【0015】ここで、請求項1記載の発明に係る露光光
学系は、載置台に載置された原稿に光を照射すると共に
原稿からの反射光を結像レンズにより感光材料に結像さ
せる。
【0016】走査露手段は、載置台及び露光光学系の少
なくとも一方を相対移動させて原稿からの反射光を感光
材料上へ走査露光する。なお、走査露光手段は、載置台
及び露光光学系を移動させる場合、露光光学系を固定し
載置台を移動させる場合、及び載置台を固定し露光光学
系を移動させる場合のいずれかを行って、原稿からの反
射光を感光材料上へ走査露光する。
【0017】スリット光形成手段は、所定幅で上記相対
移動の方向と交差する方向に延びるスリット光が感光材
料上に照射されるように、原稿からの反射光を形成す
る。なお、スリット光形成手段は、例えば、感光材料側
の原稿面近傍及び原稿側の感光材料面近傍の少なくとも
一方に配置されたスリットであってもよく、光源からの
光をスリット状の光に形成する手段であってもよい。
【0018】ここで、スリット光形成手段として、例え
ば、感光材料側の原稿面近傍にスリットを配置した場合
には、原稿からの反射光がスリットを透過することによ
り、スリット状の光に形成され、スリット状の光が結像
レンズに入射して、該結像レンズにより感光材料上に結
像される。また、スリット光形成手段として、例えば、
光源からの光をスリット状の光に形成する手段を採用し
た場合には、光源からの光かスリット光形成手段により
スリット状の光に形成されて原稿に照射され、原稿から
反射した光(スリット状の光)が結像レンズに入射し
て、該結像レンズにより感光材料上に結像される。一
方、スリット光形成手段として、例えば、原稿側の感光
材料面近傍にスリットを配置した場合には、原稿からの
反射光が結像レンズに入射して、該結像レンズにより感
光材料上に結像され、感光材料上に結像される際、感光
材料上に照射される光がスリットを透過してスリット状
の光に形成される。
【0019】感光材料搬送手段は、走査露光手段による
走査露光と同期して感光材料を所定方向へ搬送する。
【0020】このように、走査露手段により載置台及び
露光光学系の少なくとも一方が相対移動されて原稿から
の反射光(スリット光形成手段によるスリット状の光)
を感光材料上へ走査露光すると共に感光材料搬送手段に
より走査露光手段による走査露光と同期して感光材料を
所定方向へ搬送するため、感光材料上にスリット状の光
によって形成された原稿の画像が感光材料の面を移動し
て、感光材料は所謂スリット露光され、原稿の画像が感
光材料に形成される。
【0021】ここで、前述したように、感光材料の搬送
速度で結像レンズの像面上を移動する画像は、このとき
の結像レンズの物面に位置する原稿の部分を走査露光し
て得られるものに限られるため、物面に平行でかつ物面
からずれた面に位置する原稿の部分の画像は、感光材料
の搬送速度より速く又は遅く感光材料上を移動する。
【0022】よって、スリット状の光の所定幅分の距離
を上記搬送速度より速く又は遅く移動して形成された第
1の画像は、該搬送速度で移動したとして形成された場
合の第2の画像より感光材料の搬送方向にのみ大きく又
は小さくなる。即ち、物面に平行でかつ物面からずれた
面の原稿の部分を走査露光して得られる第1の画像は、
該部分が物面にあるとした場合に該部分を走査露光して
得られる第2の画像より感光材料の搬送方向にのみ大き
く又は小さくなる。
【0023】従って、第1の画像と第2の画像との間の
大きさの差、即ち、感光材料上にスリット状の光によっ
て形成された原稿の画像が走査露光により感光材料の面
を移動する移動速度と感光材料搬送手段による感光材料
の搬送速度との差に起因しかつスリット状の光の幅方向
における画像のずれ量が、原稿に許容される許容錯乱円
より大きいと、形成された画像は感光材料上で感光材料
の搬送方向にゆがんだ画像として認識される。
【0024】そこで、本発明は、感光材料上にスリット
状の光によって形成された原稿の画像が走査露光により
感光材料の面を移動する移動速度と感光材料搬送手段に
よる感光材料の搬送速度との差に起因しかつスリット状
の光の幅方向における画像のずれ量を、原稿に許容され
る許容錯乱円の直径よりも小さくしている。
【0025】このように、該画像のずれ量を原稿に許容
される許容錯乱円の直径よりも小さくしているので、物
面に平行でかつ物面からずれた面の原稿の部分を走査露
光して得られる画像と、該部分が物面にあるとした場合
の該部分を走査露光して得られる画像との間の大きさの
ずれが認識されず、原稿の種類に応じて適正な画像を形
成することができる。
【0026】ここで、請求項2記載の発明のように、結
像レンズのFナンバをF0 及び焦点距離をfとし、上記
スリット状の光の所定幅をwとする。
【0027】また、図7に示すように、物面B上の物点
の結像レンズによる像点がB′、物面と平行でかつ物面
からずれた面A、C上の点の結像レンズによる像点が
A′、C′、及び物面Bと面A、Cとの距離をdA 、d
C とすると、結像レンズ面から物面B、面A、面Cまで
の距離l1 、結像レンズ面から像面(点B′、点A′、
点C′が位置する面)までの距離l2 、倍率m’は、表
1に示す通りである。
【0028】
【表1】
【0029】また、倍率誤差Δm(=m’−m)は、表
2に示す通りである。
【0030】
【表2】
【0031】ここで、m=1とすると、倍率誤差Δm
は、それぞれ(2)式から得られる。
【0032】
【数2】
【0033】ところで、2×f≫dA 、dC であるので
(2)式は(3)式に変形できる。
【0034】
【数3】
【0035】また、このように倍率誤差Δmが生ずる
と、スリット状の光の所定幅分の距離を上記搬送速度よ
り速く又は遅く移動して形成された画像と、該搬送速度
で移動したとして形成された画像より大きさがずれる。
【0036】ここで、物面B上の原稿の部分の感光材料
上に形成される上記画像の大きさは、スリット状の光の
所定幅がwであるので、m×wであり、面A、C上の原
稿の部分の感光材料上に形成される上記画像の大きさ
は、m’×wである。よって、感光材料上にスリット状
の光によって形成された原稿の画像が走査露光により感
光材料の面を移動する移動速度と感光材料搬送手段によ
る感光材料の搬送速度との差に起因しかつスリット状の
光の幅方向における画像のずれ量(但し、絶対値)δ′
(=m’×w−m×w=(m’−m)×w)は、(4)
式から得られる。
【0037】
【数4】δ′=w×Δm・・・(4) なお、(3)式から(4)式は(5)式に変形できる。
【0038】
【数5】
【0039】ここで、画像のずれ量δ′が許容錯乱円の
直径δ以上の場合には、画像のずれが認識され、適正な
画像が得られない。よって、画像のずれが認識されない
適正画像が形成されるためには(6)式が成立する必要
がある。
【0040】
【数6】δ>δ′・・・(6) 一方、結像レンズのFナンバはF0 であり、原稿に許容
される許容錯乱円の直径をδとすると、dA 、dC は、
それぞれ(7)式、(8)式から得られる。
【0041】
【数7】
【0042】
【数8】
【0043】更に、m=1とし、1≫δF0 /fである
ことから、(7)式、(8)式は(9)式に変形でき
る。
【数9】dA =dC =2δF0 ・・・(9) (5)、(9)式から(6)式は(10)式に変形でき
る。なお、2δF0 =dとする。
【0044】
【数10】
【0045】(10)式は(1)式に変形することがで
きる。よって、(1)式を満たすように結像レンズ、設
定手段、及びスリット光形成手段の少なくとも一方を構
成すれば、画像のずれ量δ′が許容錯乱円の直径δより
小さくなり、画像のずれが認識されない適正な画像を得
ることができる。
【0046】前述したようにd=2δF0 であるので、
(1)式は、(11)式に変形できる。
【0047】
【数11】
【0048】よって、前記スリット光形成手段を、スリ
ット状の光の所定幅wが変更可能に構成すると共に、前
記感光材料上に形成される画像の種類に許容される許容
錯乱円の直径を指定する指定手段、及び前記指定手段に
より指定された許容錯乱円の直径δ及び結像レンズの焦
点距離fに基づいて所望の被写界深度dとなると共にス
リット状の光の所定幅wが(11)式を満たすように前
記スリット光形成手段を制御する制御手段を備えるよう
にすれば、所望の被写界深度を確実に得ることができる
と共に適正な画像を得ることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0050】図1及び図2に示すように、本実施の形態
に係る画像形成装置は矩形箱状に形成される機台10を
備える。機台10の上面11の中央部には、矩形な透明
のプラテンガラス12が嵌められている。プラテンガラ
ス12は平面原稿載置台とされ、その上には、平面画像
を記録した平面状の原稿である平面原稿G1(例えば
紙)が平面画像を下向きにして載置される。プラテンガ
ラス12は押さえカバー14により覆われており、この
押さえカバー14は、装置奥側(画像形成装置を矢印A
(図2参照)の向きに見て)において機台10の上面1
1にヒンジ止めされ、回動してプラテンガラス12の表
面を開閉自在とする。
【0051】従って、押さえカバー14を下げて閉じれ
ば、プラテンガラス12に載置されている平面原稿G1
が、押さえカバー14によってプラテンガラス12に押
さえ付けられる。押さえカバー14を装置手前側から上
方へ矢印OPの向きに開ければ(図2に鎖線で示す)、
平面原稿G1の載置、取り除きが可能となる。
【0052】図2に示すように、機台10の上面11の
装置手前側には、画像形成装置の動作を操作する操作パ
ネル16が設けられており、図1に示すように、機台1
0内には、感光材料200をロール状に巻き取って収納
する感材マガジン18が、配置されている。感光材料2
00は、感材マガジン18から所定長さ引き出されてカ
ッター20で切断され、その所定長さで搬送路24に沿
って露光部22に送られる。
【0053】露光部22の上方であってプラテンガラス
12との間には、平面原稿G1を走査露光するための第
1走査露光手段が設けられており、平面原稿G1の下面
を感光材料200上に走査露光することができる。この
第1走査露光手段は、平面原稿近傍に配置されたランプ
ユニット26、第1ミラーユニット28、レンズユニッ
ト30、第2ミラーユニット32及び最終ミラー34を
有し、これらミラーで光を露光部22に送るように、順
次配置されている。ランプユニット26は、ハロゲンラ
ンプ36、スリット90、及び第1ミラー38を備え、
第1ミラーユニット28は、第2ミラー40及び第3ミ
ラー42を備える。レンズユニット30は、結像レンズ
44及び絞り調整器86を備えるとともに、図示を省略
するが、3種の色調整フィルタを備える。第2ミラーユ
ニット32は、第4ミラー46及び第5ミラー48を備
える。なお、スリット90の幅は、10〔mm〕であ
る。
【0054】図1から図3に示すように、平面原稿G1
の下面を第1走査露光手段で走査露光して画像を形成す
る時には、平面原稿G1を下方から照明するハロゲンラ
ンプ36から発せられた光が、プラテンガラス12を透
過して平面原稿G1の下面へ照射される。平面原稿G1
の下面で反射された光は、スリット90を透過してスリ
ット状の光(以下、スリット光という)となって、第1
ミラー38、第2ミラー40、第3ミラー42で順番に
反射されて、結像レンズ44を通り、更に、第4ミラー
46、第5ミラー48で順番に反射され、最終ミラー3
4へは水平に照射される。この最終ミラー34は、光を
垂直下方に反射して露光部22の感光材料200上に照
射する。尚、第1走査露光手段に係る光路をB1で図示
する(図3参照)。
【0055】ランプユニット26及び第1ミラーユニッ
ト28が、図示を省略する駆動モータで駆動されて、装
置手前側から見て右側(図1の位置)から左側(図3の
位置)へ、平面原稿G1の下方を水平方向に沿って移動
すると、これに同期して感光材料200が露光部22
を、装置手前側から見て左方へ通過する。
【0056】これに伴って、前述のようにハロゲンラン
プ36から平面原稿G1の下面へ照射されて平面原稿G
1の下面で反射された光が、スリット90により感光材
料200の移動方向と直交する方向に延びるスリット光
となって、第1ミラー38、第2ミラー40及び第3ミ
ラー42により送られ、この送られたスリット光が結像
レンズ44を透過し、感光材料200上に平面原稿G1
の下面の像が結像されて平面画像が得られる。
【0057】この際、ランプユニット26は走査速度と
同速度で移動し、第1ミラーユニット28は走査速度の
1/2の速度で移動して、光路長が変わらないようにな
っている。尚、結像倍率の変更は、レンズユニット3
0、第2ミラーユニット32がそれぞれ結像倍率に応じ
て位置を変えることによって、可能となる。
【0058】また、平面原稿G1の下面を第1走査露光
手段で走査露光して画像を形成する時には、通常押さえ
カバー14を閉じておくが、単に平面原稿G1をプラテ
ンガラス12上に載置するだけで、押さえカバー14を
開放した状態としても良い。
【0059】感光材料200は走査露光に伴い、露光部
22に続くスイッチバック部50へと送られ、露光後
は、スイッチバック部50を逆送される。但し、感光材
料200は露光部22へは戻らず、水塗布部に送られ
る。
【0060】水塗布部は、皿状の塗布タンク52を備え
る。この皿状の塗布タンク52内には画像形成用溶媒と
しての水が充填されている。感光材料200が塗布タン
ク52内を通過することにより、水が感光材料200に
塗布され、水が塗布された感光材料200は、熱現像転
写部に送られる。
【0061】一方、感材マガジン18と並んで受材マガ
ジン54が配置され、受材マガジン54内には受像材料
300がロール状に巻き取られて収納されている。受像
材料300は、受材マガジン54から所定長さ引き出さ
れてカッター56で切断され、その所定長さで搬送路5
8に沿って熱現像転写部に送られる。
【0062】熱現像転写部は、加熱ドラム60、無端圧
接ベルト62及び貼り合わせローラ64を備えている。
加熱ドラム60内には、図示を省略するハロゲンランプ
が配置され、ハロゲンランプは加熱ドラム60の表面を
加熱する。
【0063】従って、感光材料200が、貼り合わせロ
ーラ64と加熱ドラム60との間に送り込まれるととも
に、受像材料300が、感光材料200と加熱ドラム6
0との間に送り込まれると、無端圧接ベルト62の走
行、それに追動する加熱ドラム60の回転に伴って、感
光材料200が外側とされると共に受像材料300が内
側とされて、順番に重ね合わされて加熱ドラム60の外
周に巻き付けられる。その状態で、感光材料200及び
受像材料300が加熱されて、感光材料200から受像
材料300に画像が写され、熱現像転写が行われる。
【0064】その後、加熱ドラム60の回転に伴い、感
光材料200は、感材剥離爪66によって感光材料20
0の先端側から受像材料300より剥離される。剥離さ
れた感光材料200は、感材収容箱68へ集積される。
【0065】感光材料200が剥離された受像材料30
0は、受材剥離爪70によって受像材料300の先端側
から加熱ドラム60より剥離される。剥離された受像材
料300は、受材トレイ72へ排出される。
【0066】本実施の形態に係る画像形成装置は、立体
物用の第2走査露光手段を備えており、立体物G2の上
面を感光材料200上へ走査露光することもできる。そ
れを以下に説明する。
【0067】図1、図4及び図5に示すように、第2走
査露光手段は、スキャナーユニット100とレンズ部1
02とを備える。また、プラテンガラス12及び閉じた
状態での押さえカバー14の上面は、立体物G2(例え
ば、ラーメンが入っているどんぶり等)を原稿として載
置可能な立体物原稿載置台とされる。
【0068】その立体物原稿載置台の上方に、上記スキ
ャナーユニット100が設けられる。スキャナーユニッ
ト100の外枠を、装置手前側から見た左右方向を長尺
とされると共に下面を開放した矩形箱状のハウジング1
08が構成し、このハウジング108内に、第1走査ユ
ニット110、第2走査ユニット112、固定ユニット
114が備えられている。第1走査ユニット110は、
スリット92及び第1ミラー116を備え、第2走査ユ
ニット112は、第2ミラー118及び第3ミラー12
0を備える。固定ユニット114は、第4ミラー122
及び第5ミラー124を備える。なお、スリット92の
幅は、10〔mm〕である。
【0069】第1走査ユニット110及び第2走査ユニ
ット112は、図4に示すように、ハウジング108内
で装置手前側から見て左右に掛け渡されたガイドレール
126に、支持される。固定ユニット114は、装置手
前側から見てガイドレール126の右端部に固定され
る。
【0070】また、ハウジング108内であってガイド
レール126の下方には、ガイドレール128がガイド
レール126と平行に掛け渡される。ガイドレール12
8には、ハウジング108の下方へ一対のハロゲンラン
プ132を突出させて備えるランプユニット130が、
支持されている。すなわち、このランプユニット130
は、第1走査ユニット110及び第2走査ユニット11
2等から成るスキャナーユニット100と分離独立して
おり、スキャナーユニット100の下方外部に露出して
設けられている。
【0071】図1に示すように、装置手前側から見て右
側のスキャナーユニット100と機台10との間には、
レンズ部102が設けられる。このレンズ部102は、
上方が開放された筒状のケース134を外枠として有し
ており、このケース134の内外を移動可能に、レンズ
ユニット138が配置されている。レンズユニット13
8は、結像レンズ136及び絞り量調整器88を有する
とともに、図示を省略する3種の色調整フィルタを備え
る。ケース134内には、4枚のミラーである第6ミラ
ー139、第7ミラー140、第8ミラー142、第9
ミラー144が、設けられている。
【0072】図4及び図5に示すように、立体物G2の
上面を第2走査露光手段で走査露光して画像を形成する
時には、立体物G2を上方から照明する一対のハロゲン
ランプ132から発せられた光が、立体物G2の上面に
照射され、立体物G2の上面で反射される。立体物G2
の上面で反射された光は、スリット92によりスリット
光となって、第1ミラー116、第2ミラー118、第
3ミラー120で順番に反射され、反射されたスリット
光が水平に送られて固定ユニット125の第4ミラー1
22に照射される。水平に照射されたスリット光は、第
4ミラー122、第5ミラー124で順番に反射され
て、垂直下方へと案内される。垂直下方へと案内された
光は結像レンズ136を透過し、第6ミラー139、第
7ミラー140、第8ミラー142及び第9ミラー14
4で順番に反射され、第1走査露光手段の第5ミラー4
8へ水平に照射される。
【0073】その第5ミラー48は、ハーフミラーで形
成されており、第1走査露光手段の第4ミラー46から
の光を垂直下方から水平へと反射させることが可能であ
る一方、水平に照射された光をそのまま透過させること
も可能である。従って、第5ミラー48へ水平に照射さ
れた光はそのまま第5ミラー48を透過し、その透過し
た光は、最終ミラー34で垂直下方へ反射されて露光部
22の感光材料200へ照射される。尚、第2走査露光
手段に係る光路をB2で図示する(図5参照)。
【0074】また、この立体物G2の上面を第2走査露
光手段で走査露光して画像を形成する時には、通常押さ
えカバー14を閉じて、押さえカバー14の上に立体物
G2を載置するが、押さえカバー14を開放してプラテ
ンガラス12上に載置するようにしても良い。
【0075】一方、第1走査ユニット110及び第2走
査ユニット112がガイドレール126に沿うと共に、
ランプユニット130がガイドレール128に沿って、
立体物G2の上方を水平に移動、つまり、装置手前側か
ら見て左側(図1及び図4に示す位置)から右側(図5
に示す位置)へ移動する。これにタイミングを合わせて
感光材料200が、露光部22を装置手前側から見て左
方へ通過する。これに伴い、ハロゲンランプ132から
立体物G2の上面に照射されてその立体物G2の上面で
反射された光が、スリット92で感光材料200の移動
方向と直交する方向に対応する方向に延びるスリット光
となって、第1ミラー116、第2ミラー118、第3
ミラー120で送られ、この送られたスリット光が結像
レンズ136を透過し、感光材料200上に立体物G2
の上面の像が結像されて平面画像が得られる。
【0076】なお、第2走査露光手段は、第1走査露光
手段に比して、共役長(立体物G2のピント位置から感
光材料200のピント位置までの光路長)が長くなる
が、レンズユニット138に続く、第6ミラー139、
第7ミラー140、第8ミラー142、第9ミラー14
4によって、限られたスペース内でもその長い共役長を
得ることができるようになっている。
【0077】第1走査ユニット110及びランプユニッ
ト130は走査速度と同速度で移動し、第2走査ユニッ
ト112は走査速度の1/2の速度で移動して、光路長
が変わらないようになっている。また、これらの第1走
査ユニット110及び第2走査ユニット112は、ハウ
ジング108内に設けた駆動モータ194(図4を参
照)で駆動され、さらに、ランプユニット130は、同
様にハウジング108内に設けた駆動モータ195(図
4を参照)で駆動される。すなわち、ランプユニット1
30は、第1走査ユニット110及び第2走査ユニット
112の駆動源(駆動モータ194)と独立する駆動源
(駆動モータ195)によって第1走査ユニット110
の水平移動に同期して水平移動しながら立体物G2を上
方から照明する構成である。
【0078】図1及び図2に示すように、機台10を囲
む4本の支柱104を備えたフレーム106が、本実施
の形態の画像形成装置には設けられており、支柱104
間に掛け渡される横片105を介して機台10がフレー
ム106に固定されている。
【0079】フレーム16の上部には、下面が開放され
ると共に内部にスキャナーユニット100が位置してい
るトップカバー150が、設けられている。トップカバ
ー150内には、装置手前側から見てハウジング108
の左右両側に対応して、一対の走査部ガイド軸146
が、それぞれ垂直に伸びるように設けられている。スキ
ャナーユニット100のハウジング108の側面外方に
突設された一対のガイド片148が、これら一対の走査
部ガイド軸146の外周にそれぞれ嵌合して、スキャナ
ーユニット100が走査部ガイド軸146に沿って昇降
自在とされる。さらに、このスキャナーユニット100
は、図示を省略したワイヤーによって吊り下げられてお
り、スキャナーユニット100の高さ位置を保持するこ
とが可能とされると共に適度な力でスキャナーユニット
100の高さ位置を変更することができるようになって
いる。
【0080】本実施の形態に係る画像形成装置の作用を
説明する。平面原稿G1の下面を走査露光して画像を形
成する時には、図1から図3に示すように、平面画像が
記録された平面原稿G1の平面画像側を下向きにして、
平面原稿G1をプラテンガラス12上に載置する。さら
に、ハロゲンランプ36が照明光を照射して平面原稿G
1を下方から照明しつつ、ランプユニット26、第1ミ
ラーユニット28、レンズユニット30、第2ミラーユ
ニット32及び最終ミラー34等により構成される第1
走査露光手段が、平面原稿G1の下面を走査露光する。
これにより、感光材料200上に平面原稿G1の下面の
平面画像が形成される。
【0081】一方、立体物G2を走査露光して画像を形
成する時には、図4及び図5に示すように、立体物G2
がプラテンガラス12或いは閉じられた状態の押さえカ
バー14上に載置され、ハロゲンランプ132が照明光
を照射して立体物G2を上方から照明しつつ、スキャナ
ーユニット100及びレンズ部102等により構成され
る第2走査露光手段が立体物G2の上面を走査露光す
る。これにより、感光材料200上に立体物G2の上面
の平面画像が形成される。
【0082】ここで、文字を含む原稿を被写界深度d=
±5〔mm〕まで結像させる場合、当該原稿において許
容される許容錯乱円の直径δが0.125〔mm〕であ
り、絞り調整器88による結像レンズのFナンバーをF
0 とすると、(9)式から(12)式が得られる。
【0083】
【数12】5=2×0.125×FNo ・・・(12) (12)式より、20=FNoが得られ、即ち、文字を含
む原稿を被写界深度d=±5〔mm〕まで結像させる場
合、結像レンズ136のFナンバーFo は20以上であ
ることが必要とされる。
【0084】よって、本実施の形態では、絞り調整器8
8により結像レンズ136のFナンバーFo を20以上
に調整し、かつ、(1)式を満たすように結像レンズ1
36の焦点距離f及びスリット光の幅wの少なくとも一
方を予め構成している。
【0085】これにより、所望のFナンバー(例えば、
20)を確実に得ることができると共に感光材料の搬送
方向にゆがまない適正画像を形成することができる。
【0086】以上説明した実施の形態では、文字を含む
原稿を被写界深度d=±5〔mm〕まで結像させ、かつ
許容錯乱円の直径δを0.125〔mm〕としている
が、本発明はこれに限定されるものでなく、文字を含ま
ない原稿を、±5〔mm〕より大きい被写界深度dまで
結像させる場合には、許容錯乱円の直径δを、例えば、
0.25〔mm〕とし、±5〔mm〕より大きい被写界
深度dとなるように絞り調整器により結像レンズのFナ
ンバーFo を調整し、かつ、(1)式を満たすように結
像レンズの焦点距離f及びスリット光の幅wの少なくと
も一方を予め構成するようにしてもよい。
【0087】また、前述した実施の形態では、予め定め
られた被写界深度となるように絞り調整器により結像レ
ンズのFナンバーFo を調整し、かつ、(1)式を満た
すように結像レンズの焦点距離及びスリット光の幅の少
なくとも一方を予め構成するようにしているが、本発明
はこれに限定されるものでなく、スリット光の上記移動
方向の幅wを変更することができる変更手段を備え、操
作パネルから複写対象の原稿の種類を選択することによ
り、原稿の種類に許容される許容錯乱円の直径を指定
し、指定した許容錯乱円の直径δ及び結像レンズの焦点
距離fに基づいて所望の被写界深度dとなると共にスリ
ット光の上記移動方向の幅wが(11)式を満たすよう
に変更手段を制御するようにしてもよい。
【0088】なお、変更手段は、スリット近傍に配置さ
れかつスリットの上記幅方向からスリットの光が透過す
る位置に対応する位置に進退可能な補正板と該補正板を
移動させる駆動モータとにより構成するようにしてもよ
い。即ち、駆動モータを駆動させて、スリット光の上記
移動方向の幅wが(11)式を満たすように補正板を進
退させるようにしてもよい。
【0089】ところで、プラテンガラス12は、平面原
稿載置台及び立体物原稿載置台として共用されているの
で、押さえカバー14を開放した状態では、プラテンガ
ラス12が平面原稿載置台及び立体物原稿載置台とな
り、平面原稿載置台と立体物原稿載置台は実質的に同一
位置に配置されることになる。
【0090】また、平面原稿G1の下面を走査露光して
画像を形成する時に、図3に示すように、押さえカバー
14を開放した状態としておけば、平面原稿G1の下面
を走査露光する第1走査露光手段と同期させて、第2走
査露光手段側の一対のハロゲンランプ132を点灯させ
つつ走査して、感光材料200上に平面原稿G1の平面
画像を形成することができる。
【0091】従って、平面原稿G1の走査露光時に、他
方の露光装置である第2走査露光手段のハロゲンランプ
132をバックライトとして利用することができる。こ
の為、画像がより鮮明に感光材料200に形成され、さ
らには感光材料200より画像が写される受像材料30
0により鮮明に画像が形成されるなどによって、画像形
成装置の機能がより高くなる。
【0092】この際、上方の一対のハロゲンランプ13
2のうち1本のみ点灯させるか、両方とも点灯させるか
を選択可能とし、操作パネル16上で操作して選択する
ことにより、バックライトの光量の調整も可能となる。
【0093】また、本実施の形態において、平面原稿G
1の下面を走査露光して画像を形成する時に、第1走査
露光手段のハロゲンランプ36及び第2走査露光手段の
ハロゲンランプ132を点灯させて走査露光を行うモー
ドと、ハロゲンランプ132のみを点灯させて走査露光
を行うモードと、を選択可能とし、操作パネル16上で
操作して選択可能とすることもできる。
【0094】従って、平面原稿G1が透明なフィルムに
画像、文字等が描かれているものであるような場合で
も、ハロゲンランプ132のみを点灯させて走査露光を
行うモードを選択することにより、ハロゲンランプ13
2が平面原稿G1を透過して、平面画像が感光材料20
0上に形成できるようになる。
【0095】さらに、立体物G2の上面を走査露光して
画像を形成する時に、図4及び図5に示すように、押さ
えカバー14を開放した状態としておけば、立体物G2
の上面を走査露光する第2走査露光手段と同期させて、
ハロゲンランプ36を点灯させつつ走査して、感光材料
200上に立体物G2の平面画像を形成することができ
る。
【0096】従って、立体物G2の走査露光時に、他方
の露光装置である第1走査露光手段のハロゲンランプ3
6をアンダーバックライトとして利用することができ
る。この為、画像がより鮮明に感光材料200に形成さ
れ、さらには感光材料200より画像が写される受像材
料300により鮮明に画像が形成されるなどによって、
画像形成装置の機能がより高くなる。
【0097】また、立体物G2の上面を走査露光して画
像を形成する時に、ハロゲンランプ36及びハロゲンラ
ンプ132を点灯させて走査露光を行うモードと、ハロ
ゲンランプ36のみを点灯させて走査露光を行うモード
と、を選択可能とし、操作パネル16上で操作して選択
可能とすることもできる。
【0098】従って、立体物G2が透明で表面に画像、
文字等が描かれているものであるような場合でも、ハロ
ゲンランプ36のみを点灯させて走査露光を行うモード
を選択することにより、ハロゲンランプ36が立体物G
2を透過して、平面画像が感光材料200上に形成でき
るようになる。
【0099】さらに、本実施の形態においては、ランプ
ユニット130が、第1走査ユニット110及び第2走
査ユニット112等から成るスキャナーユニット100
と分離独立しており、ランプユニット130はスキャナ
ーユニット100の下方外部に露出して設けられた構成
であり、さらにそれぞれ独立して移動されるため、従来
の如く走査露光時に重量物を一体に移動させる必要がな
く、軽量の第1走査ユニット110及び第2走査ユニッ
ト112あるいはランプユニット130のみをそれぞれ
移動させればよいため、高精度に走査露光することがで
き、また走査露光動作を安定させることができる。ま
た、第1走査ユニット110及び第2走査ユニット11
2とランプユニット130はそれぞれ独立する駆動源
(駆動モータ194、駆動モータ195)によって移動
されるため、各駆動モータの負荷を軽減することがで
き、これによっても、高精度かつ安定した走査露光動作
を得ることができる。したがって、良質の平面画像を形
成することができる。
【0100】また、ランプユニット130はスキャナー
ユニット100の下方外部に露出して設けられた構成で
あるため、走査露光の際にそれぞれ独立して駆動させた
り微調整が可能になり、またメンテナンス性も向上す
る。
【0101】なお、本実施の形態では、スキャナーユニ
ット100(ハウジング108)の内部に一対のガイド
レール126、ガイドレール128が掛け渡され、ガイ
ドレール126に第1走査ユニット110及び第2走査
ユニット112が支持されると共に、ガイドレール12
8にランプユニット130が支持された構成としたが、
これに限らず、ランプユニット130を支持するガイド
レール128をスキャナーユニット100(ハウジング
108)の外部に完全に分離独立して設けてもよい。例
えば、図6に示す如く、スキャナーユニット100(ハ
ウジング108)の直下にこれとは独立してガイドレー
ル129を設け、このガイドレール129にランプユニ
ット130を支持する構成としてもよい。この場合に
は、スキャナーユニット100が一層軽量化されるた
め、高精度かつ安定した走査露光動作を得ることがで
き、一層効果的である。
【0102】また、前述した実施の形態は、本発明を適
用した画像形成装置の一例を示すものであり、本発明の
構成を限定するものではなく、本発明は種々の構成が可
能である。例えば、上記実施の形態で用いられて第1走
査露光手段及び第2走査露光手段により平面画像が形成
される感光材料を光電検出センサとし、平面画像を画像
データとすることにより、平面画像がデジタル信号化さ
れるので、画像形成装置が画像データを入出力可能な装
置ともなる。
【0103】また、上記実施の形態では、第1走査露光
手段側のハロゲンランプ36を1本設置し、第2走査露
光手段側のハロゲンランプ132を一対設置したが、こ
の数に限定されることなく、ハロゲンランプ36を一対
とし、第2走査露光手段側のハロゲンランプ132を1
本としてもよく、これらハロゲンランプ36、132を
さらに多数設置するようにしても良い。そしてこのよう
な場合でも、個々のハロゲンランプを選択的に点灯する
ことにより、光量の調整が可能になる。
【0104】さらに、上記実施の形態では、感光材料2
00から受像材料300に画像が写されるような画像形
成装置を用いて本発明を説明したが、これに限らず、単
なる印画紙のような感光材料に露光する装置にも、本発
明を適用できることは言うまでもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、感光材料
上にスリット光によって形成された原稿の画像が走査露
光手段の走査露光により感光材料の面を移動する移動速
度と感光材料搬送手段による感光材料の搬送速度との差
に起因しかつスリット光の幅方向における画像のずれ量
を原稿に許容される許容錯乱円の直径よりも小さくして
いるので、物面に平行でかつ物面からずれた面の原稿の
部分を走査露光して得られる画像と、該部分が物面にあ
るとした場合の該部分を走査露光して得られる画像との
間の大きさのずれが認識されず、原稿の種類に応じて適
正な画像を形成することができる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を装
置手前側から見た図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示
す外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に適用される第1走査露
光手段(ランプユニット、第1ミラーユニット、レンズ
ユニット等)の走査露光終了時を示し、装置手前側から
見た図であり、押さえカバーが開放された状態を示す。
【図4】本発明の一実施の形態に適用される第2走査露
光手段(スキャナーユニット及びランプユニット)の走
査部を示し、装置手前側から見た図である。
【図5】本発明の一実施の形態に適用される第2走査露
光手段の走査露光終了時を示し、装置手前側から見た図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態に適用される第2走査
露光手段(スキャナーユニット及びランプユニット)の
走査部を示し、装置手前側から見た図4に対応する図で
ある。
【図7】原稿面の光軸から所定距離離れた位置に位置す
る物点の結像レンズによる像点及び光軸から所定距離離
れた位置に位置する被写界深度位置の結像レンズによる
像点の位置を示した図である。
【符号の説明】
16 操作パネル 86 絞り調整器 100 スキャナーユニット 110 第1走査ユニット 112 第2走査ユニット 114 固定ユニット 132 ハロゲンランプ 136 結像レンズ 194 駆動モータ 195 駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置するための裁置台と、 前記載置台に載置された原稿に光を照射すると共に前記
    原稿からの反射光を結像レンズにより感光材料に結像さ
    せる露光光学系と、 前記載置台及び前記露光光学系の少なくとも一方を相対
    移動させて前記原稿からの反射光を前記感光材料上へ走
    査露光する走査露光手段と、 前記走査露光手段による前記走査露光と同期して前記感
    光材料を所定方向へ搬送する感光材料搬送手段と、 所定幅で前記相対移動の方向と交差する方向に延びるス
    リット光が前記感光材料上に照射されるように、前記原
    稿からの反射光を形成するスリット光形成手段と、 を備えた画像形成装置において、 前記感光材料上に前記スリット状の光によって形成され
    た原稿の画像が前記走査露光により前記感光材料の面を
    移動する移動速度と前記感光材料搬送手段による前記感
    光材料の搬送速度との差に起因しかつ前記スリット状の
    光の幅方向における画像のずれ量が、前記原稿に許容さ
    れる許容錯乱円の直径よりも小さくした、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿を載置するための裁置台と、 前記載置台に載置された原稿に光を照射すると共に前記
    原稿からの反射光を焦点距離がfの結像レンズにより感
    光材料に結像させる露光光学系と、 前記結像レンズのFナンバをF0 に設定する設定手段
    と、 前記載置台及び前記露光光学系の少なくとも一方を相対
    移動させて前記原稿からの反射光を前記感光材料上へ走
    査露光する走査露光手段と、 前記走査露光手段による前記走査露光と同期して前記感
    光材料を所定方向へ搬送する感光材料搬送手段と、 所定幅wで前記相対移動の方向と交差する方向に延びる
    スリット光が前記感光材料上に照射されるように、前記
    原稿からの反射光を形成するスリット光形成手段と、 を備えた画像形成装置において、 (1)式を満たすように前記結像レンズ、前記設定手
    段、及び前記スリット光形成手段の少なくとも一方が構
    成されたことを特徴とする画像形成装置。 【数1】f>w×F0 ・・・(1)
  3. 【請求項3】 被写界深度をd及び前記原稿に許容され
    る許容錯乱円の直径をδとすと、前記F0 がd/(2・
    δ)であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
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