JPH09244092A - カメラの露出制御装置 - Google Patents

カメラの露出制御装置

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JPH09244092A
JPH09244092A JP5787996A JP5787996A JPH09244092A JP H09244092 A JPH09244092 A JP H09244092A JP 5787996 A JP5787996 A JP 5787996A JP 5787996 A JP5787996 A JP 5787996A JP H09244092 A JPH09244092 A JP H09244092A
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JP
Japan
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shutter
motor
rotation
lens barrel
disk
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5787996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nomura
博 野村
Kazuyoshi Azegami
和義 畔上
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE19702495A priority patent/DE19702495A1/de
Priority to FR9700736A priority patent/FR2744249B1/fr
Priority to GB9701480A priority patent/GB2309519B/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャッタの開口面積の変化に伴って制御精度
を変えて、露出制御の精度を最適化できるカメラの露出
制御装置を提供すること。 【構成】 シャッタを全閉状態と全開状態との間で駆動
するモータを含む電動開閉機構と;上記電動開閉機構に
連動し、シャッタの全閉状態と全開状態との間で1回転
未満回転する回転円板と;この回転円板の周方向に間隔
をおいて形成された光透過部または光反射部からなるス
リット部と;上記回転円板と対をなすフォトセンサと;
被写体輝度に応じ、フォトセンサで発生したパルスを用
いて、上記電動開閉機構を制御するAE制御手段とを備
え、この回転円板上のスリット部は、シャッタの開口面
積が小さいときの該回転円板の回転領域から、同開口面
積が大きくなっていく回転円板の回転領域に対応させ
て、その周方向のピッチを徐々に粗くした不等ピッチに
形成されていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カメラの露出を制御する
露出制御装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】例えば、カメラにおいてモ
ータ駆動でAE制御する場合に、発光素子と受光素子を
対向して有するフォトインタラプタと、この両素子間を
断続的に遮る、円周方向に一定間隔で形成したスリット
を有する回転円板とを備えたエンコーダによって、シャ
ッタの開口面積を検出することが考えられる。このシャ
ッタは、駆動モータの回転を受けてシャッタを駆動する
駆動部材の回転角に対するその開口面積の変化率が、開
放開始付近では大きく、開放終了付近では小さくなる。
【0003】したがって、シャッタ開口面積の変化率が
大きい小絞り時には制御精度を高くする必要があるが、
シャッタ開口面積の変化率が小さい絞り開放付近では、
小絞り時と同様の高い制御精度は必ずしも必要ではな
い。しかし、上記エンコーダは回転円板のスリットの周
方向でのピッチが一定であるため、このエンコーダを用
いた上記制御装置では、シャッタの開口面積の大小に拘
らず、駆動モータの回転数が一律に検知されることとな
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、カメラの露出制御装置におけ
る上記問題意識に基づき、シャッタの開口面積の変化に
伴って制御精度を変えて、露出制御の精度を最適化させ
ることができるカメラの露出制御装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、シ
ャッタを全閉状態と全開状態との間で駆動するモータを
含む電動開閉機構と;上記電動開閉機構に連動し、シャ
ッタの全閉状態と全開状態との間で1回転未満回転する
回転円板と;この回転円板の周方向に間隔をおいて形成
された光透過部または光反射部からなるスリット部と;
上記回転円板と対をなすフォトセンサと;被写体輝度に
応じ、フォトセンサで発生したパルスを用いて、上記電
動開閉機構を制御するAE制御手段とを備え、この回転
円板上のスリット部は、シャッタの開口面積が小さいと
きの該回転円板の回転領域から、同開口面積が大きくな
っていく回転円板の回転領域に対応させて、その周方向
のピッチを徐々に粗くした不等ピッチに形成されている
ことを特徴としている。
【0006】上記回転円板には、シャッタが全閉状態の
とき、このフォトセンサに対向して該フォトセンサにオ
ンまたはオフの一定の信号を生成させる非パルス発生部
を備えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。この実施形態は、図23に示すレンズシ
ャッタ式ズームレンズカメラに本発明を適用したもので
あり、最初に、この図23について、このズームレンズ
カメラの概念を説明する。レンズ構成は、前群レンズL
1と後群レンズL2の2群である。
【0008】カメラ本体には、全体移動モータ制御手段
60、後群移動モータ制御手段61、ズーム操作手段6
2、シャッタレリーズ手段63、測距装置64、測光装
置65、及びAEモータ制御手段66が設けられてい
る。
【0009】全体移動モータ制御手段60は、カメラボ
ディに設けたズームレバー等のズーム操作手段62が操
作されたとき、全体移動モータ25に対し、前群レンズ
L1と後群レンズL2からなるズームレンズをワイド側
からテレ側に移動させるための移動指令、またはテレ側
からワイド側に移動させるための移動指令を与える。撮
影者によるズーム操作手段62の操作によって、焦点距
離が変更され、任意の焦点距離に設定される。ファイン
ダ視野の像倍率は、ズーム操作手段62による焦点距離
変化に連動して変化される。よって撮影者は、ズーム操
作手段62の操作による焦点距離変化を、ファインダ視
野の像倍率変化を観察することで知ることができる。ま
た、ズーム操作手段62の操作によって設定される焦点
距離は、例えば、LCD表示パネル(図示せず)に表示
される数値により認識することができる。
【0010】全体移動モータ制御手段60はまた、シャ
ッタレリーズ手段63が操作されたとき、後群移動モー
タ制御手段61を介して駆動される後群移動モータ30
とともに全体移動モータ25を駆動して、被写体にズー
ムレンズを合焦させる。シャッタレリーズ手段63は、
レリーズボタンから構成されるもので、その一段押しで
測距装置64への測距指令と測光装置65への測光指令
を与え、二段押しで、合焦動作させるとともに、AEモ
ータ制御手段66を介してAF/AEシャッタユニット
21のシャッタ27を動作させる。シャッタ27は、測
光装置65からの測光出力を受けて、そのシャッタ羽根
27aを所定時間開放する。
【0011】ズーム操作手段62は、操作されると、全
体移動モータ25を駆動して前群レンズL1と後群レン
ズL2を一体に移動させる。この移動と同時に後群移動
モータ制御手段61を介して後群移動モータ30を動作
させてもよいが、本ズームレンズカメラにおいて重要な
点は、ズーム操作手段62による前群レンズL1と後群
レンズL2の移動は、焦点の位置を移動させることなく
焦点距離を連続的に変化させる従来のズーミングの概念
では行なわないということである。つまり、ズーム操作
手段62が操作されたとき、 全体移動モータ25のみを動作させて、前群レンズL
1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させること
なく前後に移動させる態様、及び、 全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動
作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空
気間隔を変化させながら移動させる態様、とが可能であ
る。
【0012】の態様では、特定距離の被写体に常時ピ
ントが合うことはあり得ないが、撮影光学系による像を
観察する訳ではない本カメラのようなレンズシャッタ式
カメラでは、シャッタレリーズ時にピントが合えばよい
から全く問題がない。また、の態様では、焦点位置の
移動を許容しつつ、前群レンズL1と後群レンズL2を
移動させ、シャッタレリーズ時に全体移動モータ25と
後群移動モータ30の双方を動作させてピントを合わせ
る。
【0013】ズーム操作手段62の操作に応じて上記
またはの何れかの制御態様を実行した後、ズーム操作
手段62によって設定される焦点距離の少なくとも一部
の焦点距離域においてシャッタレリーズ手段63が操作
されたとき、全体移動モータ25と後群移動モータ30
の双方を動作させて被写体に合焦させる。このときの全
体移動モータ25と後群移動モータ30による前群レン
ズL1と後群レンズL2の移動量は、測距装置64によ
る被写体距離情報によって得られる移動量だけでなく、
ズーム操作手段62によって設定される焦点距離情報に
よって得られる移動量を加味して決定される。このよう
に、シャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体
移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させ
て合焦動作を行わせると、レンズ位置の制御に自由度が
生れ、その制御が容易になる。
【0014】なお、理論的には、ズーム操作手段62の
操作時には、全体移動モータ25と後群移動モータ30
のいずれも動作させずに単にファインダの視野倍率と焦
点距離情報だけを変化させ、シャッタレリーズ手段63
が操作されたときに、その焦点距離情報と測距装置64
による被写体距離情報とにより全体移動モータ25と後
群移動モータ30を同時に動作させて、その焦点距離情
報と被写体距離情報によって一義的に決定される位置に
前群レンズL1と後群レンズL2を移動させることもで
きる。
【0015】次に、主に図21と図22を用いて、上記
概念のズームレンズ鏡筒を具体的にした実施形態を説明
する。本ズームレンズ鏡筒10の概略構成と動作を最初
に説明すると、前方から順に、第1移動鏡筒20、第2
移動鏡筒19、第3移動鏡筒16、及び固定鏡筒ブロッ
ク12が備えられている。第3移動鏡筒16は、固定鏡
筒ブロック12の筒状部に螺合され、回動とともに光軸
方向に進退する。第3移動鏡筒16は、光軸方向に一体
に移動する、回転を規制された直進案内筒17を内方に
有し、第2移動鏡筒19はこの直進案内筒17に対して
相対回転しながら光軸方向に進退する。第1移動鏡筒2
0は、回転を規制されていて、第2移動鏡筒19に対す
る相対回転により光軸方向に進退する。全体移動モータ
25は、固定鏡筒ブロック12に固定され、AEモータ
29と後群移動モータ30を搭載したシャッタ取付台4
0は、第1移動鏡筒20に固定されている。前群レンズ
L1は、レンズ支持筒34に支持された正のパワーを有
するレンズであり、後群レンズL2は、レンズ支持筒5
0に支持された負のパワーを有するレンズである。
【0016】カメラボディのアパーチャ板14の前方に
固定される固定鏡筒ブロック12は、その筒状部の内周
面に、雌ヘリコイド12aと、光軸Oと平行な複数の直
進案内溝12bとを有している。この複数の直進案内溝
12bの1つには、その底部に、所定のパターンを有す
るコード板13aが固定されている。このコード板13
aは、固定鏡筒ブロック12の外方に位置するフレキシ
ブルプリント基板13の一部として構成されている。ア
パーチャ板14は、フィルムへの露光領域を決定するア
パーチャ14aを有する。
【0017】固定鏡筒ブロック12の筒状部には、径方
向外方に膨出しかつ光軸方向に延びるギヤ収納部12c
が形成されている(図19参照)。このギヤ収納部12
cには、光軸方向に長い駆動ピニオン15が回転自在に
収納されている。この駆動ピニオン15はその軸7の両
端部を、固定鏡筒ブロック12に設けた支持孔4とギヤ
支持板31に設けた支持孔31aにそれぞれ回転自在に
支持されている。この駆動ピニオン15の歯面は、固定
鏡筒ブロック12の内周面に突出している。
【0018】固定鏡筒ブロック12の内周には、第3移
動鏡筒16が螺合されている。この第3移動鏡筒16
は、内周面に、光軸方向に延びる複数の直進案内溝16
cを有し、後端部外周に、固定鏡筒ブロック12の雌ヘ
リコイド12aと噛み合う雄ヘリコイド16aと、駆動
ピニオン15と噛み合う外周ギヤ16b(図18参照)
とを有している。駆動ピニオン15は、第3移動鏡筒1
6の光軸方向の全移動域において、この外周ギヤ16と
噛み合う軸方向長さを有する。
【0019】第3移動鏡筒16の内周には、直進案内筒
17が、この第3移動鏡筒16と光軸方向に一体に移動
可能かつ光軸回りに相対回転可能に支持されている。直
進案内筒17は、後部外周に、径方向外方に突出する複
数の係合突起17cを備えた後端フランジ部17dと、
この後端フランジ部17dの前方にやや隙間を開けて設
けた、該フランジ部17dより小径の抜止フランジ部1
7eとを有している。この抜止フランジ部17eの周方
向に、複数の切欠部17fが形成されている。第3移動
鏡筒16は、後端部内周に、径方向内方に突出する複数
の係合突起16d(図21)を有し、この係合突起16
dを上記切欠部17fから挿入して両フランジ部17
d、17e間の隙間に位置させ、直進案内筒17に対し
相対回転することにより該直進案内筒17と結合してい
る。直進案内筒17の後端面には、アパーチャ14aと
略同形の開口23aを有するアパーチャ板23が固定さ
れている。係合突起17cは、固定鏡筒ブロック12の
光軸Oと平行な直進案内溝12bに摺動自在に係合され
ており、回転を規制されている。係合突起17cの1つ
である係合突起17c′には、コード板13aと摺接し
てズーミング時の焦点距離に対応する信号を発生させる
ための接触端子9が固定されている。
【0020】直進案内筒17にはまた、その内周面に、
光軸Oと平行な複数の直進案内溝17aと、この案内筒
17の周壁を貫通しかつ円周方向及び光軸方向に対して
傾斜する複数のリード溝17bとが形成されている。
【0021】直進案内筒17の内周には、第2移動鏡筒
19が嵌合されている。この第2移動鏡筒19は、内周
面に、リード溝17bとは逆傾斜の複数のリード溝19
cを有し、後端部外周に、径方向外方に突出する複数の
断面台形状のフォロア突起19aと、このフォロア突起
19a上に位置するフォロアピン18とを有する。この
フォロアピン18は、リング部材18bと、このリング
部材18bをフォロア突起19a上に支持する中心固定
ねじ18aとからなっている。フォロア突起19aは、
直進案内筒17のリード溝17bに摺動可能に嵌まり、
フォロアピン18は、第3移動鏡筒16の直進案内溝1
6cに摺動可能に嵌まる。よって、第3移動鏡筒16が
回転すると、第2移動鏡筒19が回転しながら光軸方向
に直進移動する。
【0022】第2移動鏡筒19の内周には、第1移動鏡
筒20が嵌合されている。この第1移動鏡筒20は、後
端部外周に備えた複数のフォロアピン24を、対応する
内周リード溝19cに係合させ、かつ直進案内部材22
により直進案内されている。この直進案内部材22は、
図14と図15に示すように、環状部22aと、この環
状部22aから光軸方向に延びる一対の案内脚部22b
と、環状部22aの径方向外方に突出させた、直進案内
溝17aに摺動自在に係合する複数の係合突起28とを
有し、第1移動鏡筒20の内周面とAF/AEシャッタ
ユニット21の間に案内脚部22bを直進案内可能に挿
入している。
【0023】また直進案内部材22の環状部22aは、
第2移動鏡筒19の後端部に、光軸方向に一体に移動可
能かつ光軸回りに相対回転可能に結合されている。この
直進案内部材22は、後部外周に、径方向外方に突出す
る複数の係合突起28を備えた後端フランジ部22d
と、この後端フランジ部22dの前方にやや隙間を開け
て設けた、該フランジ部22dより小径の抜止フランジ
部22cを有し、この抜止フランジ部22cの周方向
に、複数の切欠部22eを有している(図14参照)。
第2移動鏡筒19は、後端部内周に、径方向内方に突出
する複数の係合突起19b(図21)を有し、この係合
突起19bを上記切欠部22eから挿入して両フランジ
部22c、22d間の隙間に位置させ、直進案内部材2
2に対し相対回転することにより該直進案内部材22と
結合している。上記構成により、第1移動鏡筒20は、
第2移動鏡筒19が正逆に回転するとき、回転を規制さ
れたまま、該第2移動鏡筒19に対して光軸方向前後に
直進移動する。
【0024】この第1移動鏡筒20の前端部には、バリ
ヤ48a、48bを備えたバリア装置35が装着され、
内周面には、3枚のシャッタ羽根27a(図1)からな
るシャッタ27を備えたAF/AEシャッタユニット2
1が嵌合固定されている。このAF/AEシャッタユニ
ット21は、シャッタ取付台40の外周部に等角度間隔
で形成した複数の固定孔40a(図16)を有してい
る。上記複数のフォロアピン24は、このAF/AEシ
ャッタユニット21の固定手段を兼ねており、第1移動
鏡筒20に形成したピン孔20aと、この固定孔40a
に、このフォロアピン24が嵌入固定されて、このシャ
ッタユニット21が第1移動鏡筒20に固定されている
(図17参照)。フォロアピン24は例えば接着、ねじ
止め等の手段で固定できる。なお、41は、第1移動鏡
筒20の前端部に固定される飾り板である。
【0025】AF/AEシャッタユニット21は、図1
に示されるように、シャッタ取付台40と、このシャッ
タ取付台40の後部に固定されるシャッタ羽根支持環4
6と、このシャッタ取付台40に対して相対移動自在に
支持されるレンズ支持筒50(後群レンズL2)とを有
している。このシャッタ取付台40には、前群レンズL
1とAEモータ29と後群移動モータ30が支持されて
いる。このシャッタ取付台40は、レンズ支持筒34を
挿通させる撮影開口40dを備えた環状部と、この環状
部から後方に向けて延出された3つの脚部40bとを有
している。この3つの脚部40b間の隙間のうち2箇所
は、直進案内部材22の一対の案内脚部22bをそれぞ
れ摺動自在に係合させて移動ガイドする直進案内部40
cとして構成されている。
【0026】シャッタ取付台40にはさらに、AEモー
タ29の回転をシャッタ27に伝えるAEギヤ列45A
と、後群移動モータ30の回転をスクリューシャフト4
3に伝えるレンズ駆動ギヤ列42Aと、フレキシブルプ
リント基板6に接続されたフォトインタラプタ56、5
7と、円周方向に多数のスリットを備えた回転円板5
8、59とが支持されている。上記フォトインタラプタ
57と回転円板59によって、後群移動モータ30の回
転を検知する後群移動モータ用エンコーダが構成され、
フォトインタラプタ56と回転円板58によって、AE
モータ29の回転を検知するAEモータ用エンコーダが
構成されている。
【0027】シャッタ取付台40とこの取付台40に固
定したシャッタ羽根支持環46の間に、上記シャッタ2
7と、このシャッタ27の3枚のシャッタ羽根27aを
枢支する支持部材47と、シャッタ羽根27aに回動力
を付与する環状駆動部材49とが位置している。環状駆
動部材49は、3枚のシャッタ羽根27aにそれぞれ係
合する3つの操作突起49aを等角度間隔で備えている
(図11、図12参照)。シャッタ羽根支持環46は、
前壁部に、撮影開口46aと、この撮影開口46aの周
囲に等角度間隔で設けた3つの支持孔46bを有し、外
周部に、直進案内部40cから露出して上記一対の案内
脚部22bの内周面を摺動自在に支持する撓み規制面4
6cを有している。
【0028】また、シャッタ羽根支持環46の前方に位
置する支持部材47は、撮影開口46aに対向する撮影
開口47aと、3つの支持孔46bとそれぞれ対向する
3つの軸部47b(図1に一箇所のみ示す)とを有して
いる。3枚のシャッタ羽根27aはそれぞれ、一端部
に、軸部47bを挿通させる軸孔27bを有し、他端部
に、撮影開口46a、47aを遮蔽する遮蔽部を有し、
該一端部と他端部の間に、上記操作突起49aを挿通さ
せる長孔27cを有している。上記支持部材47は、シ
ャッタ羽根27aをそれぞれ支持した各軸部47bを、
シャッタ羽根支持環46の対応する支持孔46bに嵌合
させた状態で、このシャッタ羽根支持環46に固定され
ている。
【0029】環状駆動部材49は、外周部に、ギヤ列4
5からの回転を受けるギヤ部49bを有する。また支持
部材47は、3つの軸部47bと近接する位置に、円周
方向に沿う3つの円弧溝47cを有している。環状駆動
部材49の上記3つの操作突起49aは、該3つの円弧
溝47cを貫通して、各シャッタ羽根27aの長孔27
cに係合している(図10、図13参照)。シャッタ羽
根支持環46は、これら環状駆動部材49、支持部材4
7及びシャッタ27を支持した状態でシャッタ取付台4
0の後方側から挿入され、周縁部に設けたねじ孔46d
に挿通させた固定ねじ90によって該シャッタ取付台4
0に固定されている。
【0030】シャッタ羽根支持環46の後方には、シャ
ッタ取付台40にスライドシャフト51、52を介して
相対移動自在に支持されたレンズ支持筒50が配置され
ている。シャッタ取付台40とレンズ支持筒50は、ス
ライドシャフト51に嵌合されたコイルばね3によって
互いに離れる方向に移動付勢されており、これにより両
者間のガタが除去されている。また、上記ギヤ列42に
備えられた駆動ギヤ42aは、軸方向の移動が規制され
ており、その内周に雌ねじが形成されている。この雌ね
じに、レンズ支持筒50に一端部を固定されたスクリュ
ーシャフト43が螺合しており、これら駆動ギヤ42a
とスクリューシャフト43とにより送りねじ機構が構成
されている。よって、後群移動モータ30が回転駆動し
て駆動ギヤ42aが正逆いずれかに回転すると、スクリ
ューシャフト43がこの駆動ギヤ42aに対して進退
し、レンズ支持筒50つまり該支持筒50に支持した後
群レンズL2が前群レンズL1に対して相対移動する。
【0031】シャッタ取付台40の前部には、このシャ
ッタ取付台40に支持した上記モータ29、30等を押
える押え部材53、55がねじ止めされている。シャッ
タ取付台40に一端部を固定された上記フレキシブルプ
リント基板6には、モータ29、30、及びフォトイン
タラプタ56、57が接続されている。第1〜第3移動
鏡筒20、19、16及びAF/AEシャッタユニット
21等を組立てた状態において、直進案内筒17の後端
面にアパーチャ板23が固定され、また固定鏡筒ブロッ
ク12の前端部に、環状の抜止め部材33が嵌着されて
いる。
【0032】次に、本発明の特徴である、カメラの露出
制御装置を図1〜図13を用いて説明する。
【0033】本実施形態において、ズームレンズ鏡筒1
0を有するズームレンズカメラでは、DCモータ等のA
Eモータ29の回転を受けて駆動するシャッタ27を露
出制御するため、該AEモータ29の回転状態(回転
数)を、周方向に設けた多数のスリットSを有する回転
円板58と、この回転円板58と対をなすフォトインタ
ラプタ(フォトセンサ)56とからなるAEモータ用エ
ンコーダによってカウント(検出)している。言い換え
ると、このAEモータ用エンコーダでは、フォトインタ
ラプタ56により、AEモータ29によって回転駆動さ
れる回転軸58fの回転位置を検出する。
【0034】このようなAEモータ用エンコーダでシャ
ッタ27の開閉状態を検出する場合、AEモータ29と
シャッタ27間のギヤ列45A等によるバックラッシュ
による回転円板58の回転ガタ等により、フォトインタ
ラプタ56に対する回転円板58の相対回転位置が必ず
しも回転開始時(制御スタート時)の完全な状態に戻る
とは限らない。例えば、フォトインタラプタに対する回
転円板の回転数を増やして発生パルスを多くして分解能
を高めたエンコーダでは、制御スタート時における数パ
ルス分の誤差は許容できる。しかし、本露出制御装置に
おけるAEモータ用エンコーダは、制御分解能にそれほ
ど高精度を必要とせず、回転円板58の回転数を少なく
できるため(1回転未満)、該回転円板58が制御スタ
ート位置に完全な状態で戻らない場合には、露出制御を
安定して行なうことができないことになる。
【0035】そこで本ズームレンズカメラでは、露出制
御装置を次のように構成している。すなわち、本露出制
御装置は、シャッタ27を全閉状態(図8)と全開状態
(図9)との間で駆動するAEモータ29を含む電動開
閉機構と、この電動開閉機構に連動するAEモータ用エ
ンコーダと、被写体輝度に応じ、このエンコーダのパル
ス発生部で発生したパルスを用いて電動開閉機構を制御
するAEモータ制御手段(AE制御手段)66とを有し
ている。
【0036】また、シャッタ取付台40の環状部40f
には、AEモータ用エンコーダが図4に示す位置関係で
取り付けられている。すなわち、環状部40fにおいて
の同図下方側にフォトインタラプタ56が固定され、こ
のフォトインタラプタ56のやや上方に、回転円板58
が回転可能に支持されている。環状部40fには、フォ
トインタラプタ56と回転軸58fとほぼ一直線に並ぶ
位置にばね支持軸93が突出形成されている。また回転
円板58は、フォトインタラプタ56と回転軸58fと
ばね支持軸93を結んだ直線に断面非円形部58gを沿
わせた状態を、フォトインタラプタ56に対する制御ス
タート位置として設定されている。環状部40fには、
回転軸58fとばね支持軸93を結んだ直線からやや離
れた位置に、ばね掛け凸部92が設けられている。回転
円板58の回転軸58fの軸方向における同一位置に
は、その制御スタート位置を規制するための断面非円形
部58gと、この断面非円形部58gに連なる断面円形
部58hが設けられている(図2〜図5)。
【0037】そして、ばね支持軸93にトーションばね
91のコイル部を嵌合させ、一端部、他端部91a、9
1bをその付勢力に抗してそれぞれ広げて、ばね掛け凸
部92と断面非円形部58g(又は断面円形部58h)
に掛け止めすることにより、シャッタ27が全閉状態の
とき断面非円形部58gに他端部91bを弾接させ、シ
ャッタ27が全閉状態から開いていくとき断面円形部5
8hに他端部91bを弾接させることができる。よっ
て、回転円板58が図4の反時計方向に回転した後制御
スタート位置に向けて戻る際、該回転円板58が該位置
に完全に戻らなくても、直線状の他端部91bが断面非
円形部58gを、回転軸58fとばね支持軸93を結ん
だ線上に沿わせるべく押圧して、該回転軸58fを介し
て回転円板58を制御スタート位置に完全に戻すことが
できる。
【0038】回転軸58fはその回転数が1回転未満に
設定され、回転円板58は、AEモータ29を含む電動
開閉機構に連動して、シャッタ27の全閉状態と全開状
態との間で1回転未満回転するように設定されている。
AEモータ用エンコーダは、シャッタ27が全閉状態の
とき、フォトインタラプタ56に対向して該フォトイン
タラプタ56にオフの一定の信号を生成させる、回転円
板58に設けた遮光部(非パルス発生部)58eと、シ
ャッタ27が全閉状態から開いていくとき、フォトイン
タラプタ56に対して移動して該フォトインタラプタ5
6をオンしてパルス信号を生成させる多数のスリット
(スリット部、光透過部、パルス発生部)S1 〜Sn
を有している。この遮光部58eは、スリットを形成し
ない部分であり、スリットS1 とSn の間に位置してい
る。回転円板58はまた、周縁部の所定位置に、切欠部
58bと58cを有している。
【0039】回転円板58と対をなすフォトインタラプ
タ56は、図5に示すように、シャッタ取付台40の環
状部40fに一体に形成した収納部88(図1参照)の
内方に固定され、その発光部56bと受光部56cを光
軸方向に向けて位置させている。また回転円板58は、
回転軸58fの一端部の突部58aが、シャッタ取付台
40の前部に固定された押え部材53に回転自在に支持
され、他端部の従動ギヤ58dが、環状部40fに設け
た突起40iに回転自在に支持されている。回転円板5
8は、フォトインタラプタ56の発光部56bと受光部
56cの間に位置しており、その回転時に、発光部56
bから受光部56cに投光される光を断続的に遮光す
る。このとき生成される光パルス信号を受光部56cが
受け取り、フレキシブルプリント基板6を介して、カメ
ラボディ側に搭載した制御部75(図20参照)のAE
モータ制御手段66に送る。この制御部75は、CPU
等を備えるもので、該AEモータ制御手段66を初め、
上記全体移動モータ制御手段60、後群移動モータ制御
手段61、測距装置64及び測光装置65等を含む。該
制御部75には、ズーム操作手段62、シャッタレリー
ズ手段63等が接続されている。
【0040】AEモータ29の回転は、図2、図3、図
11及び図12に示す機構により環状駆動部材49と回
転円板58に伝達される。すなわち、シャッタ取付台4
0の環状部40fの前壁に、AEモータ29がその回転
軸に固定したピニオン29aを後壁側に突出させて固定
されている。この環状部40fの後壁と支持部材47と
の間には、ピニオン29aを中心として図2上方側にA
Eギヤ列45Aが設けられ、下方側に、回転軸58fに
AEモータ29の回転を伝えるエンコーダギヤ列45B
が設けられている。このエンコーダギヤ列45Bの最終
ギヤであるダブルギヤ89は、大径ギヤ89aと小径ギ
ヤ89bを有し、この小径ギヤ89bを回転円板58の
従動ギヤ58dに噛合させている。また、AEギヤ列4
5Aの最終ギヤであるダブルギヤ86は、大径ギヤ86
aと小径ギヤ86bを有し、この小径ギヤ86bを、環
状部40fと支持部材47間に回転可能に支持した環状
駆動部材49のギヤ部49bに噛合させている(図1
1、図12参照)。
【0041】シャッタ取付台40の環状部40fの後壁
に設けたばね支持突起40jに、トーションばね87が
嵌合されている。このトーションばね87は、その一端
部87aを、環状部40fの後壁に設けたばね掛け突起
40kに係合させ、他端部87bを、環状駆動部材49
の周縁部に設けたばね掛け部49cに係合させている。
この構造により環状駆動部材49は、トーションばね8
7により図11の反時計方向(シャッタ27の閉方向)
に回動付勢されている。また、環状部40fの下部に後
群移動モータ30が固定されており、該環状部40fの
前壁にレンズ駆動ギヤ列42Aが支持され、後壁に、後
群移動モータ用エンコーダの回転円板59にモータ30
の回転を伝えるギヤ列42Bが支持されている。
【0042】本露出制御装置では、回転円板58がシャ
ッタ全閉状態に対応して回転開始位置(図6)に位置す
るときには、フォトインタラプタ56を遮光してオフの
信号を生成して(即ちパルス信号を発生させないで)、
AEモータ用エンコーダの出力がハイ(H)となるよう
に、また回転円板58が回転開始位置を越えて回転終了
位置(図7)に向けて回転するときには、フォトインタ
ラプタ56をオンしてパルス信号を生成して、該エンコ
ーダの出力がロー(L)となるように設定されている。
制御部75のAEモータ制御手段66は、AEモータ用
エンコーダから入力するこれらハイ、ローの出力に基づ
き、回転円板58の回転位置つまりシャッタ27の開閉
位置を検出して、露出制御を実行する。
【0043】したがって、AEモータ29が回転駆動
し、シャッタ27が、AEギヤ列45Aと環状駆動部材
49等を介して駆動され図8の全閉状態から図9の全開
状態に向かう際、回転円板58は、該AEモータ29の
回転をエンコーダギヤ列45Bを介して受け、シャッタ
27の駆動に同期して制御スタート位置から図6の反時
計方向に回転を開始する。すると、フォトインタラプタ
56と対向する位置に遮光部58eを位置させた状態に
おいて遮光部58eにより遮光されていた受光部56c
(図6)に、最初のスリットS1 が移動するとき出力が
ハイからローになり、その制御スタート位置が確実に検
知される。
【0044】ここで、図24、図25により、AEモー
タ用エンコーダによる制御精度に変化を設けた、本露出
制御における特徴について説明する。図24は、環状駆
動部材49の回転角とシャッタ開口面積との相関関係を
示す。また図25において、変化曲線aは、環状駆動部
材49の回転角とAv値との相関関係を示し、変化曲線
bは、環状駆動部材49の角度変化1゜に対するAv値
の変化量を示す。
【0045】3枚のシャッタ羽根27aからなるシャッ
タ27は、シャッタスピードとともに絞りの機能も備え
る。AEモータ29の回転を受けてシャッタ27を駆動
する環状駆動部材49の回転角に対する該シャッタ27
の開口面積の変化率(開口面積/環状駆動部材回転角×
100)は、図24から、シャッタ開放開始付近(例え
ば5゜〜10゜付近)では大きく、シャッタ開放終了付
近(例えば10゜以降)で小さくなることが理解でき
る。また図25から、環状駆動部材49の回転角に対す
るAv値の変化量は、シャッタ開放開始付近(例えば5
゜付近)で大きく、シャッタ開放終了付近(例えば10
゜以降)で小さくなることが理解できる。これらのこと
から、シャッタ開口面積の変化率やAv値の変化量が大
きい小絞り時には制御精度を高める必要があるが、シャ
ッタ開口面積の変化率やAv値の変化量が小さい絞り開
放付近では、制御精度を小絞り時に比して低くしても差
し支えないことが分かる。
【0046】回転円板58の回転が1回転未満である本
露出制御装置では、これらのことを踏まえ、多数のスリ
ットS1 〜Sn を、回転円板58の周方向に遮光部58
eに続けて穿設し、かつ該スリットS1 〜Sn を、シャ
ッタ27の開口面積が小さいときの該回転円板58の回
転領域から、同開口面積が大きくなっていく回転円板5
8の回転領域に対応させて、その周方向のピッチを徐々
に粗くなる不等ピッチとして形成している。この構成に
より、シャッタ27の開口面積の変化に伴って制御精度
を変化させることができるため、ソフトに頼ることな
く、露出制御における精度を最適化させることができ
る。
【0047】逆に、スリットS1 〜Sn のピッチを本露
出制御装置のように構成せずに一定とした場合には、シ
ャッタ27の開口面積の大小に拘らずAEモータ29の
回転数が一律に検知されることになるため、例えば制御
精度を所定のソフト上で管理する等の手段が必要になっ
て、装置構成が複雑になる等の問題を生じる可能性があ
る。
【0048】なお、上記実施形態では、回転円板58が
シャッタ全閉状態に対応して制御スタート位置に位置す
るとき、フォトインタラプタ56にオフの一定の信号を
生成させ、回転円板58がシャッタ27の開放動作に連
動して制御スタート位置を越えて回転するとき、フォト
インタラプタ56にオンのパルス信号を生成させるよう
に設定したが、フォトインタラプタ56のオン、オフの
関係はこの逆でも良い。
【0049】また上記実施形態では、回転円板58がシ
ャッタ全閉状態に対応して回転開始位置に位置するとき
AEモータ用エンコーダの出力をハイ(H)とし、回転
円板58が回転開始位置を越えて回転終了位置に向けて
回転するとき該エンコーダの出力をロー(L)と設定し
たが、該出力のハイ、ローの関係はこの逆でも良い。
【0050】さらに、上記実施形態では、回転円板58
のパルス発生部と非パルス発生部を、スリットSを形成
した部分とスリットSを形成しない遮光部58eとで区
別したが、光反射率が大小に異なる高反射率部と低反射
率部とによってパルス発生部と非パルス発生部を区別す
ることもできる。この場合、図26と図27に示すよう
に、回転円板58の周方向に多数の高反射率部S1 ′〜
n ′を設けてこれをパルス発生部とし、高反射率部S
1 ′とSn ′の間に低反射率部58e′を設けてこれを
非パルス発生部とする。またはこの関係を逆にして、周
方向に多数の低反射率部を設けてこれをパルス発生部と
し、低反射率部の周方向における両端に位置するものの
間に高反射率部を設けてこれを非パルス発生部とするこ
ともできる。このような構成の回転円板58を用いたA
Eモータ用エンコーダによっても、上記実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。
【0051】本実施形態では、前群レンズL1と後群レ
ンズL2をそれぞれ、AF/AEシャッタユニット21
の構成部材の1つとし、該ユニット21に、AEモータ
29と後群移動モータ30を搭載している。この構成に
よると、前群レンズL1と後群レンズL2の支持構造及
び駆動構造を単純化できるという利点があるが、前群レ
ンズL1と後群レンズL2のうちの少なくとも一方を、
シャッタ取付台40、環状駆動部材49、支持部材4
7、シャッタ27及びシャッタ羽根押え環46等を備え
たAF/AEシャッタユニット21とは別部材とし、該
ユニットとは別の支持部材に支持しても、本ズームレン
ズは成立する。
【0052】本ズームレンズカメラは、次のように作動
する。ズームレンズ鏡筒10が最も繰り込まれた図21
のレンズ収納状態において、図示しない電源スイッチを
オンすると、全体移動モータ25が正方向に若干量回転
駆動する。すると、この回転が、支持部32に支持され
たギヤ列26を介して駆動ピニオン15に伝えられ、第
3移動鏡筒16が繰り出し方向に回転されるため、第2
移動鏡筒19と第1移動鏡筒20が該第3移動鏡筒16
とともに光軸方向に若干量繰り出され、カメラはズーム
レンズをワイド端に位置させた撮影可能状態となる。
【0053】この撮影可能状態において、ズーム操作手
段62をテレ側に操作すると、全体移動モータ制御手段
60を介して全体移動モータ25が正方向に回転駆動
し、駆動ピニオン15、外周ギヤ16bを介して第3移
動鏡筒16を繰り出し方向に回転させる。したがって、
この第3移動鏡筒16が雌ヘリコイド12aと雄ヘリコ
イド16aの関係により固定鏡筒ブロック12から繰り
出され、同時に、直進案内筒17が、係合突起17cと
直進案内溝12bの関係によって固定鏡筒ブロック12
に対し相対回転しない状態で、該第3移動鏡筒16とと
もに光軸前方に進出する。このとき第2移動鏡筒19
は、フォロアピン18をリード溝17bと直進案内溝1
6cに同時に係合させていることにより、第3移動鏡筒
16と同方向に相対回転しながら該移動鏡筒16に対し
て光軸前方に相対移動する。また第1移動鏡筒20は、
直進案内部材22によって直進案内されかつフォロアピ
ン24をリード溝19cによって移動ガイドされるた
め、固定鏡筒ブロック12に対して相対回転しない状態
で、第2移動鏡筒19からAF/AEシャッタユニット
21とともに光軸前方に進出する。
【0054】ズームレンズ鏡筒10がこのように駆動す
る間、後群移動モータ30は駆動しないため、前群レン
ズL1と後群レンズL2は互いの距離を一定に保ったま
ま一体的に光軸方向に移動する(図20参照)。ズーム
操作手段62によって設定される焦点距離は、表示手段
(図示せず)によって表示される。
【0055】ズーム操作手段31によって設定される任
意の焦点距離において、レリーズボタンが一段押しされ
ると、測距装置64に測距指令が及び測光装置65に測
光指令が与えられて、測距及び測光が開始される。その
後、レリーズボタンが二段押しされると、全体移動モー
タ25と後群移動モータ30の双方が、測距装置64に
よる被写体距離情報によって得られる移動量と、ズーム
操作手段31により設定される焦点距離情報によって得
られる移動量とを加味して決定された移動量だけ前群レ
ンズL1と後群レンズL2を移動させて設定焦点距離に
するとともに被写体に合焦させ、AEモータ制御手段6
6を介してAEモータ29が、測光装置65からの被写
体輝度情報に応じて環状駆動部材49を回転駆動し、所
定の露出を満たすようにシャッタ27を駆動する。この
シャッタレリーズの終了後、全体移動モータ25と後群
移動モータ30の双方が直ちに駆動されて、前群レンズ
L1と後群レンズL2がシャッタレリーズ前の状態に戻
される。
【0056】ズーム操作手段62がワイド側に操作され
ると、全体移動モータ25が逆方向に回転駆動し、第3
移動鏡筒16が繰り込み方向に回転されて、直進案内筒
17とともに固定鏡筒ブロック12に繰り込まれる。同
時に第2移動鏡筒19が、第3移動鏡筒16と同方向に
回転しながら該移動鏡筒16に対して繰り込まれ、第1
移動鏡筒20が、回転する第2移動鏡筒19に対してA
F/AEシャッタユニット21とともに繰り込まれる。
この繰込駆動時においても、後群移動モータ30は、上
述の繰出駆動時と同様、駆動しない。そしてズームレン
ズ鏡筒10は、ズームレンズがワイド端位置に移動した
後、電源スイッチが切られると、これに基づき回転駆動
する全体移動モータ25によって、図21に示すレンズ
収納位置に繰り込まれる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明のカメラの露出制御
装置によれば、シャッタの開口面積の変化に伴って制御
精度を変えて、露出制御の精度を最適化させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームレンズ鏡筒におけるA
F/AEシャッタユニットの主要な部材を示す分解斜視
図である。
【図2】同AF/AEシャッタユニットにおける各ギヤ
列の配置を示す斜視図である。
【図3】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEギ
ヤ列とAEモータの配置状態を示す正面図である。
【図4】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの配置状態を示す正面図である。
【図5】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの配置状態を示す側面断面図である。
【図6】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダを示す側面図である。
【図7】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの図6と異なる状態を示す側面図であ
る。
【図8】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャッ
タの全閉状態を示す正面図である。
【図9】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャッ
タの全開状態を示す正面図である。
【図10】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャ
ッタ羽根押え環に組付けたシャッタを示す正面図であ
る。
【図11】同AF/AEシャッタユニットにおける支持
部材と環状駆動部材とAEギヤ列等の関係を示す正面図
である。
【図12】同AF/AEシャッタユニットにおける支持
部材と環状駆動部材とAEギヤ列等の関係を図11と異
なる状態で示す正面図である。
【図13】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャ
ッタ羽根押え環に組付けたシャッタを示す斜視図であ
る。
【図14】同AF/AEシャッタユニットを直進ガイド
する機構の要部を示す斜視図である。
【図15】同AF/AEシャッタユニットを直進ガイド
する機構の要部を図14と異なる状態で示す斜視図であ
る。
【図16】同AF/AEシャッタユニットの主要な部材
を示す分解斜視図である。
【図17】同AF/AEシャッタユニットを第1移動鏡
筒に組付けた状態を示す斜視図である。
【図18】本発明を適用したズームレンズ鏡筒における
第3移動鏡筒を示す斜視外観図である。
【図19】同ズームレンズ鏡筒の固定鏡筒ブロックを示
す斜視外観図である。
【図20】同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態を示す上
半断面図である。
【図21】同ズームレンズ鏡筒のレンズ収納状態におけ
る要部を示す上半断面図である。
【図22】同ズームレンズ鏡筒全体を示す分解斜視図で
ある。
【図23】同ズームレンズ鏡筒の作動を制御する制御系
を示すブロック図である。
【図24】環状駆動部材の回転角とシャッタ開口面積の
相関関係を示すグラフ図である。
【図25】環状駆動部材の回転角とAv値の相関関係等
を示すグラフ図である。
【図26】同ズームレンズ鏡筒におけるAEモータ用エ
ンコーダの別の実施形態を示す側面図である。
【図27】同AEモータ用エンコーダの図26と異なる
状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒 27 シャッタ 27a シャッタ羽根 29 AEモータ(モータ) 45A AEギヤ列 45B エンコーダギヤ列 49 環状駆動部材 56 フォトインタラプタ(フォトセンサ) 58 58′ 回転円板 58e 遮光部(非パルス発生部) 58e′ 低反射率部(非パルス発生部) 66 AEモータ制御手段(AE制御手段) S スリット(スリット部) S′ 高反射率部(スリット部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタを全閉状態と全開状態との間で
    駆動するモータを含む電動開閉機構と;上記電動開閉機
    構に連動し、シャッタの全閉状態と全開状態との間で1
    回転未満回転する回転円板と;この回転円板の周方向に
    間隔をおいて形成された光透過部または光反射部からな
    るスリット部と;上記回転円板と対をなすフォトセンサ
    と;被写体輝度に応じ、フォトセンサで発生したパルス
    を用いて、上記電動開閉機構を制御するAE制御手段
    と;を備え、 この回転円板上のスリット部は、シャッタの開口面積が
    小さいときの該回転円板の回転領域から、同開口面積が
    大きくなっていく回転円板の回転領域に対応させて、そ
    の周方向のピッチを徐々に粗くした不等ピッチに形成さ
    れていることを特徴とするカメラの露出制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、回転円板は、シャッ
    タが全閉状態のとき、このフォトセンサに対向して該フ
    ォトセンサにオンまたはオフの一定の信号を生成させる
    非パルス発生部を備えているカメラの露出制御装置。
JP5787996A 1996-01-26 1996-03-14 カメラの露出制御装置 Withdrawn JPH09244092A (ja)

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DE19702495A DE19702495A1 (de) 1996-01-26 1997-01-24 Codierer für die Belichtungssteuerung einer Kamera
FR9700736A FR2744249B1 (fr) 1996-01-26 1997-01-24 Dispositif de commande d'exposition et codeur pour appareil photo
GB9701480A GB2309519B (en) 1996-01-26 1997-01-24 Encoder for camera
KR1019970002166A KR100328234B1 (ko) 1996-01-26 1997-01-25 카메라용 노출제어장치 및 인코더

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