JPH09243655A - 力学量センサ - Google Patents

力学量センサ

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JPH09243655A
JPH09243655A JP8070196A JP8070196A JPH09243655A JP H09243655 A JPH09243655 A JP H09243655A JP 8070196 A JP8070196 A JP 8070196A JP 8070196 A JP8070196 A JP 8070196A JP H09243655 A JPH09243655 A JP H09243655A
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JP
Japan
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sensor
housing
lid member
circuit board
plated
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Application number
JP8070196A
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English (en)
Inventor
Takio Kojima
多喜男 小島
Kenji Mizoguchi
賢治 溝口
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ低コストでありながら、シールド効
果に優れた力学量センサを実現する。 【解決手段】 センサ10の金属製ハウジング20の開
口部21に取り付けられる合成樹脂製の蓋部材70の内
面と、ハウジング20と接触する部分とにメッキ部55
を形成する。これにより、蓋部材70をハウジング20
に取り付けることにより、メッキ部55とハウジング2
0とが電気的に導通されるため、ノイズをメッキ部55
からハウジング20へ逃がすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の加速度、圧
力、角速度などの力学量を検出する力学量センサであっ
て、内燃機関により走行する車両の加速度センサ、圧力
センサとして好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の力学量センサでは、センサから増
幅回路に至る経路において、電磁波などのノイズを拾い
易いということから、増幅回路をセンサと共に金属製ケ
ース内に収容し、そのケースにシールドを施すという構
成が採用されている。そのような構成のものとして、例
えば、特開昭63−266330号公報に記載のものが
ある。このものは、半導体圧力センサを用いて内燃機関
の吸気圧力を検出し、この検出結果に基づいて内燃機関
の燃焼状態を制御するものであり、その構成は図6に示
すとおりである。
【0003】図示のように、ハウジング200を備えて
おり、このハウジング200の上にはカバー部材(蓋部
材)204が結合固定されている。ハウジング200の
内部には、第1空間206および第2空間208が形成
されており、第2空間208には、圧力センシングユニ
ット210が固定されている。この圧力センシングユニ
ット210には、ダイアフラム214が備えられてお
り、このダイアフラム214の下面には、ブッシュ21
6が圧入されている。ダイアフラム214の上には、圧
力室217が形成されており、この圧力室217の上部
には、台座218上に取り付けられた半導体式圧力セン
サ220が設けられている。
【0004】半導体式圧力センサ220は、ワイヤボン
デイ ング線222によってワイヤ224に接続されてお
り、このワイヤ224は、第1空間206内のオペアン
プ226などの増幅回路を有する回路基板部228に接
続されている。この回路基板部228の上方は、アース
プレート230で覆われており、このアースプレート2
30は、パッキン232によってカバー部材204の内
側に固定されている。アースプレート230には、貫通
コンデンサ234が設けられており、この貫通コンデン
サ234には、リード線236が貫通されている。
【0005】このリード線236の一端は、回路基板部
228と電気的に接続されており、他端は、ターミナル
238と接続されている。このターミナル238は、ブ
ッシュ240を介してカバー部材204内に保持されて
いる。また、ハウジング200の下面とダイアフラム2
14との間には、圧力導入通路202が形成されてい
る。つまり、上記のものは、ハウジング200と導通す
るアースプレート230によってシールドが行われてい
る。
【0006】そして、圧力導入通路202内の圧力によ
って、ダイアフラム214が変位され、この変位によっ
て圧力室217が加圧される。この圧力は、半導体式圧
力センサ220によって検出され、この検出信号は、回
路基板部228のオペアンプ226などによって増幅さ
れてターミナル238から出力される。そして、この出
力された検出信号は、車体に設けられたECU(電子制
御装置)に入力され、燃料噴射の制御などが行われる。
【0007】また、ノイズ対策を施したものの他の例と
しては、図7に示す加速度センサが知られている。この
ものは、図示のように、金属ベース300が備えられて
おり、この金属ベース300の上には、加速度の大きさ
に応じた電気信号を出力する圧電素子302が接続され
たハイブリッドIC基板304が設けられている。この
ハイブリッドIC基板304は、金属ベース300と導
通された金属キャップ306によって覆われており、さ
らに、複数のターミナル308によってプリント基板3
10に取り付けられている。つまり、金属キャップ30
6と金属ベース300とを導通させることによって圧電
素子302およびハイブリッドIC基板304がシール
ドされている。
【0008】なお、このようにセンサおよび回路が導電
性ケースによって覆われたものとしては、特開平2−9
3370号公報に記載の加速度センサ、実開平2−88
173号公報に記載の加速度センサがある。また、回路
を導電部材を介してハウジングにアースする構成を採用
する圧力センサがある(実公平7−50691号公
報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回路基板部上をアースプレートで覆ってシールドす
るものでは、アースプレートを組付ける工程が必要であ
る他、アースプレートやアースプレートを固定するため
のパッキンなどの部品を必要とするため、センサの製造
コストが高くなるという問題がある。
【0010】また、圧電素子およびハイブリッドIC基
板上を金属キャップで覆うものは、金属キャップの重量
がセンサ全体の重量に占める割合が多い他、複数のター
ミナルに接続するコネクタが別部品として必要であるな
どの問題がある。
【0011】本発明は、上述した各課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、軽
量、かつ、低コストでありながら、センサ部および回路
基板部へのノイズの侵入を防止することができる力学量
センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、開口部を有す
る金属製のハウジングと、前記開口部に取付けられてお
り、合成樹脂製材料で形成されるとともに、少なくとも
内面に導電性膜が形成された蓋部材と、前記ハウジング
の内部に設けられており、力学量を検出するセンサと、
前記ハウジングの内部に設けられており、前記センサか
ら出力される検出信号を増幅する増幅回路を有する回路
基板部とが備えられており、前記蓋部材は、その内面に
形成された前記導電性膜を前記ハウジングに電気的に導
通させて前記開口部に取付けられてなるという技術的手
段を採用する。
【0013】また、この発明では、請求項1に記載の力
学量センサにおいて、前記蓋部材には、前記回路基板部
から出力される増幅信号を蓋部材の外部へ導く接続端子
が備えられてなるという技術的手段を採用することが可
能である(第2の発明)。
【0014】さらに、前記のいずれかの発明にかかる力
学量センサにおいて、前記回路基板部は、前記蓋部材お
よびハウジングのいずれとも非導通状態に設けられてな
るという技術的手段を採用することが可能である(第3
の発明)。
【0015】またさらに、前記のいずれかの発明にかか
る力学量センサにおいて、前記センサは、加速度を受け
ると歪みを発生する圧電素子を備えるという技術的手段
を採用することが可能である(第4の発明)。
【0016】そしてさらに、前記のいずれかの発明にか
かる力学量センサにおいて、前記ハウジングには、内燃
機関で走行する車両の内燃機関の壁体に取付け可能な取
付部が設けられており、前記センサは、前記内燃機関の
壁体の振動を検出するものであるという技術的手段を採
用することが可能である(第5の発明)。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明では、力学量を検出する
センサと、このセンサから出力される検出信号を増幅す
る増幅回路を有する回路基板部とが備えられた金属製の
ハウジングの開口部には、絶縁性材料で形成されるとと
もに、少なくとも内面に導電性膜を有する蓋部材が、そ
の導電性膜を上記ハウジングに導通させて取付けられて
いる。
【0018】したがって、上記ハウジングの開口部へ侵
入する電磁波などのノイズは、上記蓋部材の内面の導電
性膜を伝わってハウジングへ逃がすことができる。しか
も、上記蓋部材は、合成樹脂製材料で形成されているた
め、金属製の蓋部材よりも軽量であり、センサ全体の重
量を軽減することができる。また、アースプレートによ
ってシールドを行うものに比べると、アースプレートの
ようなシールド用の別部品が不要であるし、上記蓋部材
をハウジングに接合するだけの簡単な作業で、シールド
を施すことができ、アースプレートを取り付ける工程も
不要であるため、センサの製造コストを低減することが
できる。
【0019】また、第2の発明では、上記蓋部材には、
上記回路基板部から出力される増幅信号を蓋部材の外部
へ導く接続端子が備えられてなるため、コネクタなどの
接続端子を別部品で製造する必要がない。しかも、ケー
ブルの着脱を容易に行うことができる。
【0020】さらに、第3の発明では、上記回路基板部
は、上記蓋部材およびハウジングのいずれとも非導通状
態に設けられてなるため、グランドループなどによる誘
電ノイズやグランド電位差の影響を防止することができ
る。
【0021】またさらに、第4の発明のように、上記セ
ンサが、加速度を受けると歪みを発生する圧電素子を備
えるものである場合には、圧電素子が容量性であり、他
の素子に比べるとインピーダンスが極めて高く、ノイズ
による影響を受け易いが、上記請求項1に記載の発明、
第2の発明および第3の発明のいずれか1つに記載の発
明の構成によれば、そのノイズの影響を防止することが
できる。
【0022】そしてさらに、第5の発明のように、上記
ハウジングには、内燃機関で走行する車両の内燃機関の
壁体に取付け可能な取付部が設けられており、上記セン
サは、上記内燃機関の壁体の振動を検出するものである
という構成を採用することにより、後述する発明の実施
の形態で述べるように、内燃機関の振動を検出すること
が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図を参照して説明する。なお、以下の各実施形態で
は、力学量センサとして、内燃機関の振動を検出する加
速度センサ(以下、センサと略称する)を代表に説明す
る。図1(a)は、本発明の第1実施形態のセンサの断
面説明図、同図(b)は、同図(a)に示すセンサに用
いられるセンサ部の部分拡大説明図、図2は、図1に示
すセンサにコネクタ付きのケーブルが接続された状態を
示す説明図、図3は、図1および図2に示すセンサに用
いられる回路基板部の回路図、図4は、図1および図2
に示すセンサのキャップの説明図である。
【0024】まず、センサ10の主要構成を簡単に説明
する。センサ10には、上面に開口部21を有する金属
製のハウジング20が備えられている。このハウジング
20の底部中央には、外周に雄ネジ(図示省略)が形成
されたほぼ円柱形状の取付部22が突出形成されてお
り、図1(a)に示すように、その取付部22を内燃機
関の壁体99に螺設することにより、センサ10が内燃
機関の壁体99に固定される。また、ハウジング20の
外周面23は、図2に示すように、ナット形状(六角筒
状)となっており、内燃機関の壁体99や車体に取り付
ける際にレンチやスパナなどの工具で取付け易いように
なっている。
【0025】ハウジング20の内部底面24には、セン
サ部40が取り付けられており、このセンサ部40の上
方の段差部32上には、センサ部40と電気的に接続さ
れた回路基板部60が取り付けられている。ハウジング
20の開口部21には、少なくとも内周面に導電性膜の
一例であるメッキ部55の形成された合成樹脂製の蓋部
材70が密着固定されており、この蓋部材70の中央に
は、グロメット(金属環)91が貫通されている。この
グロメット91の内部には、回路基板部60と電気的に
接続されたリード線92、93、94が挿通されてお
り、これらリード線92ないし94は、ECU100に
電気的に接続されている。
【0026】次に、上記センサ部40の構成について図
1を参照して詳細に説明する。ハウジング20の内部底
面24に取付ネジ28が螺設され、この取付ネジ28の
上端面に円柱形状の保持ポスト26が植設されている。
保持ポスト26には、座金29が挿通されており、この
座金29の上には、円板形状の金属薄板41の中心が保
持ポスト26に挿通されて配置されている。この金属薄
板41の上には、座金30が保持ポスト26に挿通され
て配置されており、さらにその上には、ナット31が保
持ポスト26に螺合されて配置されている。つまり、金
属薄板41は、ナット31の締め付けによって座金29
と30との間に固定されている。
【0027】金属薄板41の上面には、図1(b)に示
すように、保持ポスト26を中心とした薄肉の円環状の
上部圧電素子42が貼着されており、金属薄板41の下
面には、金属薄板41を挟んで上記圧電素子42と対称
の位置に、薄肉の円環状の下部圧電素子46が貼着され
ている。上部圧電素子42の上面には、円環状で膜状の
上部電極膜43が形成されており、この上部電極膜43
は、ワイヤボンディング線44によって後述する回路基
板部60に電気的に接続されている。
【0028】上部圧電素子42の底面には、円環状で膜
状の下部電極膜45が形成されており、この下部電極膜
45は、導電性接着層411によって金属薄板41と電
気的に導通されるように貼着されている。同様に、下部
圧電素子46の下面には、円環状で膜状の上部電極膜4
7が形成されており、この上部電極膜47は、ワイヤボ
ンディング線48によって上記回路基板部60に接続さ
れている。同様に、下部圧電素子46の上面には、円環
状で膜状の下部電極膜49が形成されており、この下部
電極膜49は、導電性接着層411によって金属薄板4
1と電気的に導通されるように貼着されている。
【0029】この金属薄板41は、ワイヤボンディング
線50によって上記回路基板部60と接続されている。
なお、上部圧電素子42および下部圧電素子46は、分
極方向が、加速度の加えられる方向に対して相互に同じ
方向であり、かつ、電気的に並列接続されている。以上
のように、センサ部40は、金属薄板41の上下面に圧
電素子を貼着したバイモルフ構造の共振体を構成してお
り、上部圧電素子42および下部圧電素子46から発生
する電気信号は、ワイヤボンディング線44、48、5
0によって回路基板部60へ出力される。なお、本実施
形態では、取付ネジ28は絶縁物(たとえば、合成樹脂
PPS(ポリフェニレンスルフィド))製である。取付
ネジ28を金属製とした場合は、ワイヤボンディング線
50は、回路基板部60とハウジング20とを導通する
ように接続するとともに、回路構成の一部を変更するこ
とが望ましい。
【0030】次に、回路基板部60の構成について図1
(a)および図3を参照して詳細に説明する。回路基板
部60は、円板形状の基板上に図3に示す電気回路を形
成して構成されており、その入力側は、上記センサ部4
0に電気的に接続され、その出力側は、ECU100に
電気的に接続される。また、回路基板部60は、上記リ
ード線94によってECU100に接続されており、蓋
部材70およびハウジング20のいずれとも非導通状態
となっている。
【0031】上記電気回路は、図3に示すように、チャ
ージアンプ部(インピーダンス変換部)62、増幅部6
4、バンドパスフィルタ回路66、基準電源部68から
構成されている。センサ部40から出力された検出信号
は、チャージアンプ部62のオペアンプA1の逆相入力
端子に入力され、オペアンプA1に並列に接続された抵
抗R1およびコンデンサC1を介した負帰還によって一
定の大きさに増幅される。つまり、センサ部40を構成
する圧電素子42、46は、インピーダンスが極めて高
く、センサ部40から出力される検出信号は、極めて小
さいため、ある程度の増幅(インピーダンスの変換)を
行ってから、次段の増幅部64へ検出信号を出力する。
【0032】オペアンプA1から出力された検出信号
は、増幅部64のオペアンプA2の逆相入力端子に入力
され、抵抗R3を介した負帰還によって一定の大きさに
増幅される。この増幅の大きさは、抵抗R2とR3との
比率によって変えることができる。オペアンプA2から
出力された検出信号は、次段のバンドパスフィルタ66
に入力され、一定の周波数帯域のフィルタリングが行わ
れる。そして、バンドパスフィルタ66から出力された
検出信号は、ECU100へ出力される。
【0033】なお、上記各オペアンプA1、A2の基準
電源VR を作る基準電源部68は、ECU100にバッ
テリ102(図1(a)参照)から供給される直流電源
CCを抵抗R4、R5によって分圧した電圧を正相入力
端子に印加してオペアンプA3によって増幅する構成と
なっており、その基準電源VR の電圧は、抵抗R4、R
5の大きさによって定められる。また、オペアンプA3
の正相入力端子側と出力側には、ノイズキャンセル用の
コンデンサC1、C2がそれぞれ接続されている。
【0034】さらに、本実施形態では、上記バンドパス
フィルタ回路66は、1ないし10数Hzの帯域幅なる
特性を有し、出力端子69に現れる検出信号の電圧特性
は、加速度が−2Gのときに0.5Vであり、加速度が
0のときに2.0Vであり、加速度が2Gのときに3.
5Vである。
【0035】次に、蓋部材70の構成について図1およ
び図4を参照して詳細に説明する。図4は、蓋部材70
の部分断面説明図であり、図中一点鎖線の左側のハッチ
ングを施した部分は、蓋部材70の外面のメッキ部を示
し、右側のハッチングを施した部分は、内面のメッキ部
を示す。蓋部材70は、横断面円形のほぼ円柱形状に形
成されており、周面のほぼ中央には、ハウジング20の
上端に形成されたカシメ部25(図1(a)参照)の内
側にはめ込まれるつば部71が形成されている。図1
(a)に示すように、つば部71の下面とハウジング2
0との間には、Oリング95が介在されており、蓋部材
70とハウジング20との密閉が図られている。さら
に、つば部71とカシメ部25の内側との間には、板パ
ッキン27が介在されている。つまり、カシメ部25を
治具によってかしめることにより、そのカシメ部25の
先端と蓋部材70との間に封止部61が形成され、回路
基板部60上の空間の密閉度がより一層高められるよう
になっている。
【0036】また、蓋部材70の下端75(図4参照)
が、回路基板部60の端部上面を押さえ付けており、こ
れにより回路基板部60がハウジング20に固定されて
いる。この蓋部材70は、その内面と、外面の一部とに
シールド用のメッキ部55が形成されており、蓋部材7
0をハウジング20に取り付けることにより、メッキ部
55とハウジング20とを電気的に導通させることがで
きることを特徴とする。以下、メッキ部55を構成する
メッキ箇所について詳細に説明する。図4に示すよう
に、蓋部材70の内側と、回路基板部60の上面との間
に円柱形状の空間73が形成されている。さらに、上部
中央には、グロメット91(図1(a)参照)を挿通す
る挿通孔74が貫通形成されている。
【0037】下部内周面72には、メッキ箇所80が、
空間73を形成する上部内周面75、上面76には、メ
ッキ箇所81、82がそれぞれ形成されており、挿通孔
74の内周面にもメッキ箇所83が形成されている。こ
れら各メッキ箇所80ないし83は、相互に電気的に導
通している。
【0038】さらに、つば部71の外周面にはメッキ箇
所84が、下部外周面77にはメッキ箇所85がそれぞ
れ相互に電気的に導通されて形成されている。これらメ
ッキ箇所84、85と、メッキ箇所80ないし83と
は、蓋部材70の下端75に形成されたメッキ箇所86
によって電気的に導通されている。これらメッキ箇所8
4ないし86を形成することにより、確実にハウジング
20と電気的に導通させることができる。つまり、蓋部
材70のハウジング20の内面と接触する部分にメッキ
箇所を形成することにより、蓋部材70をハウジング2
0にはめ込んだときにメッキ箇所とハウジング20との
電気的な導通が図られる。そして、ハウジング20の取
付部22を内燃機関の壁体99に取り付けることによ
り、ハウジング20および上記メッキ部がアースされ、
ノイズを内燃機関の壁体99へ逃がすことができる。な
お、上記メッキ箇所80ないし86によってメッキ部5
5が構成されており、メッキ部55が本発明に係る導電
性膜に相当する。
【0039】このように、上記蓋部材70に形成された
メッキ部55によって、侵入するノイズを蓋部材70の
メッキ部を伝ってハウジング20へ逃がすことができ
る。しかも、上記蓋部材70は、合成樹脂製材料で形成
されているため、金属製の蓋部材よりも軽量であり、セ
ンサ10全体の重量を軽減することもできる。さらに、
アースプレートによってシールドを行うものに比べる
と、アースプレートのようなシールド用の別部品が不要
であるし、アースプレートを取り付ける工程も不要であ
るため、センサ10の製造コストを低減することもでき
る。
【0040】また、回路基板部60は、蓋部材70およ
びハウジング20のいずれとも非導通であるため、グラ
ンドループによる誘電ノイズやグランド電位差の影響を
防止することができる。しかも、圧電素子42、46の
上部電極膜43、47、および下部電極膜45、49
は、いずれもアースから浮かされているため、電源電圧
変動の影響を受けることが少ない。さらに、蓋部材70
は、カシメによってハウジング20に強固に一体化され
るため、従来のハーネス接続のもののように、使用時の
振動などにより、蓋部材70のメッキ部55とハウジン
グ20との接触不良が発生するのを防止することができ
る。
【0041】なお、本実施形態では、導電性膜を形成す
る手法としてメッキを用いたが、真空蒸着法、スパッタ
蒸着法などの蒸着法、CVD(Chemical Va
pour Deposition)法、あるいは、ペー
スト状の導電性材料を塗膜したり、導電性の金属薄膜を
貼着する手法によって導電性膜を形成してもよい。ま
た、本実施形態では、蓋部材70は、PBT(ポリブチ
レンテレフタート)で形成されており、ハウジング20
は、スチール(JIS SWCH 10K)の表面に亜
鉛メッキを施して形成されている。さらに、蓋部材70
のメッキ部55は、無電解メッキによって0.2ないし
5μmの厚みに形成された銅メッキの上に、電解メッキ
によって0.5ないし10μmの厚みのニッケルメッキ
を施した2層構造となっており、酸化防止が図られてい
る。またさらに、上記各リード線92ないし94は、図
2に示すように、保護チューブ104内に挿通されてお
り、その先端には、コネクタ106が接続されている。
このコネクタ106は、ECU100(図1(a)参
照)に接続される。
【0042】次に、上記構成のセンサ10の動作につい
て説明する。内燃機関の壁体99に振動が発生すると、
その振動は、センサ部40に一定の大きさを有する加速
度として伝達され、金属薄板41が振動する。この振動
によって圧電素子42、46が変形され、圧電素子4
2、46の両電極膜43、45および47、49間に電
圧が発生する。この電圧が検出信号として各電極膜4
3、47からワイヤボンディング線44、48を介して
回路基板部60へ入力され、上述の各回路による増幅と
フィルタリングを経てECU100へ入力される。そし
て、ECU100は、入力された検出信号を解析して、
その解析結果に応じて燃料噴射装置などを制御し、内燃
機関の燃焼状態が最適になるように保持する。
【0043】次に、本発明の第2実施形態について図5
を参照して説明する。本第2実施形態のセンサは、EC
U100に接続されるケーブルを接続するコネクタが蓋
部材に備えられていることを特徴とする。図5に示すよ
うに、蓋部材320は、合成樹脂製の蓋部321の上に
合成樹脂製のコネクタ部322を一体形成して構成され
ており、そのコネクタ部322の中には、プラグを差し
込むための差し込み口323が開口形成されている。ま
た、コネクタ部322の上部周面には、図示しないプラ
グの係止孔内に係止される係止片326が形成されてい
る。
【0044】また、蓋部321の下端327と回路基板
部60の上面端部との間には、合成樹脂製のリング状の
スペーサ332が介在されている。蓋部321には、ピ
ン形状の接続端子330、330、330がその先端を
差し込み口323内へ突出させて貫通されており、各接
続端子330の後端は、ワイヤボンディング線332に
よって回路基板部60と電気的に接続されている。な
お、各接続端子330が挿通された部分には、短絡防止
のためにメッキ部328は形成されていない。
【0045】このように、本第2実施形態のセンサは、
蓋部材320にコネクタ部322が形成されているた
め、コネクタを別部品として製造する必要がないため、
センサの製造コストを低減することができる。しかも、
ケーブルの着脱を容易に行うことができる。しかも、ス
ペーサ332を弾力性のある材料で形成することによ
り、回路基板部60の振動を吸収することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
センサに侵入する電磁波などのノイズを蓋部材の導電性
膜を伝ってハウジングへ逃がすことができる。しかも、
上記蓋部材は、合成樹脂製材料で形成されているため、
金属製の蓋部材よりも軽量であり、センサ全体の重量を
軽減することができる。また、アースプレートによって
シールドを行うものに比べると、アースプレートのよう
なシールド用の別部品が不要であるし、アースプレート
を取り付ける工程も不要であるため、センサの製造コス
トを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1実施形態のセンサの断
面説明図であり、(b)は、同図(a)に示すセンサに
用いられる圧電素子の説明図である。
【図2】図1に示すセンサにコネクタ付きのケーブルが
接続された状態を示す説明図である。
【図3】図1および図2に示すセンサに用いられる電気
回路の回路図である。
【図4】図1および図2に示すセンサの蓋部材の説明図
である。
【図5】本発明の第2実施形態のセンサの断面説明図で
ある。
【図6】従来のセンサの断面説明図である。
【図7】従来のセンサの断面説明図である。
【符号の説明】
10 センサ 20 ハウジング 40 センサ部 55 メッキ部 60 回路基板部 70 蓋部材 80〜86 メッキ箇所 100 ECU 322 コネクタ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する金属製のハウジングと、 前記開口部に取付けられており、合成樹脂製材料で形成
    されるとともに、少なくとも内面に導電性膜が形成され
    た蓋部材と、 前記ハウジングの内部に設けられており、力学量を検出
    するセンサと、 前記ハウジングの内部に設けられており、前記センサか
    ら出力される検出信号を増幅する増幅回路を有する回路
    基板部とが備えられており、 前記蓋部材は前記導電性膜を前記ハウジングに電気的に
    導通させて前記開口部に取付けられてなることを特徴と
    する力学量センサ。
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