JPH09243090A - 触媒加熱方法及びその装置 - Google Patents
触媒加熱方法及びその装置Info
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- JPH09243090A JPH09243090A JP8052718A JP5271896A JPH09243090A JP H09243090 A JPH09243090 A JP H09243090A JP 8052718 A JP8052718 A JP 8052718A JP 5271896 A JP5271896 A JP 5271896A JP H09243090 A JPH09243090 A JP H09243090A
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- catalyst
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- reaction gas
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24C—DOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
- F24C3/00—Stoves or ranges for gaseous fuels
- F24C3/04—Stoves or ranges for gaseous fuels with heat produced wholly or partly by a radiant body, e.g. by a perforated plate
- F24C3/042—Stoves
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24C—DOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
- F24C3/00—Stoves or ranges for gaseous fuels
- F24C3/14—Stoves or ranges for gaseous fuels with special adaptation for travelling, e.g. collapsible
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 触媒加熱装置における触媒反応到達温度の確
実な実現と発生した熱の効率的な利用及び実用性の向上
を目的とする。 【解決手段】 天板２と周側板３及び底板４を有する容
器５内の上部に天板２と平行に多孔質のセラミック等か
らなる触媒盤６を伝熱正の高い支持体７及び螺子１０で
吊支固定し、かつ、容器５の底板４上に前記触媒盤６に
向けて開口する反応用ガスの吐出部８を設けるととも
に、該反応用ガスに着火させる点火部９を設けてなる触
媒発熱体１を構成した。
実な実現と発生した熱の効率的な利用及び実用性の向上
を目的とする。 【解決手段】 天板２と周側板３及び底板４を有する容
器５内の上部に天板２と平行に多孔質のセラミック等か
らなる触媒盤６を伝熱正の高い支持体７及び螺子１０で
吊支固定し、かつ、容器５の底板４上に前記触媒盤６に
向けて開口する反応用ガスの吐出部８を設けるととも
に、該反応用ガスに着火させる点火部９を設けてなる触
媒発熱体１を構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は触媒加熱方法及び
その装置に関し、特に、触媒反応により生じる発熱を焜
炉等として利用する場合の触媒加熱装置、とりわけ、反
応用ガスが着火して触媒を所定温度に加熱した後完全に
消火し、再び触媒反応を自動的に継続させる触媒加熱方
法及びその装置に関する。
その装置に関し、特に、触媒反応により生じる発熱を焜
炉等として利用する場合の触媒加熱装置、とりわけ、反
応用ガスが着火して触媒を所定温度に加熱した後完全に
消火し、再び触媒反応を自動的に継続させる触媒加熱方
法及びその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】触媒反応により生じる熱を調理又は保温
に用いるために、触媒加熱装置が知られている。この触
媒加熱装置は、例えば、多孔質の円又は多角形の盤状に
形成したセラミック等からなる触媒盤に、ブタンガス等
の反応用ガスを供給して酸化反応による発熱を得るもの
で、酸化反応を生じさせるために、初めに触媒の上面で
反応用ガスに着火し、触媒盤の温度上昇とともに酸化反
応が始まり、反応用ガス濃度が低下して自然消火し、か
つ、酸化反応が継続するという現象を利用する方式であ
る。
に用いるために、触媒加熱装置が知られている。この触
媒加熱装置は、例えば、多孔質の円又は多角形の盤状に
形成したセラミック等からなる触媒盤に、ブタンガス等
の反応用ガスを供給して酸化反応による発熱を得るもの
で、酸化反応を生じさせるために、初めに触媒の上面で
反応用ガスに着火し、触媒盤の温度上昇とともに酸化反
応が始まり、反応用ガス濃度が低下して自然消火し、か
つ、酸化反応が継続するという現象を利用する方式であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
触媒加熱装置は、触媒盤の上面で反応用ガスに着火して
温度上昇を待ち、反応用ガス濃度が低下し自然消火して
も、触媒盤の下面側まで所定の温度に達しておらず部分
的な到達温度に止まることが多いために、到達温度の安
定性に欠ける面があり、充分な加熱温度が得られないこ
とがある。
触媒加熱装置は、触媒盤の上面で反応用ガスに着火して
温度上昇を待ち、反応用ガス濃度が低下し自然消火して
も、触媒盤の下面側まで所定の温度に達しておらず部分
的な到達温度に止まることが多いために、到達温度の安
定性に欠ける面があり、充分な加熱温度が得られないこ
とがある。
【０００４】また、従来の触媒加熱装置は、調理又は保
温を目的として使用する場合、触媒反応により発生する
熱の利用について、触媒からの熱放射又は対流の利用の
みに止まっており、発生した熱の利用が不十分である。
温を目的として使用する場合、触媒反応により発生する
熱の利用について、触媒からの熱放射又は対流の利用の
みに止まっており、発生した熱の利用が不十分である。
【０００５】さらに、触媒盤の上方に調理用鍋等の被加
熱物を載置して加熱した場合に、煮汁等が落下して触媒
盤が汚染され、劣化して耐久性に欠けるなどの実用上の
問題がある。
熱物を載置して加熱した場合に、煮汁等が落下して触媒
盤が汚染され、劣化して耐久性に欠けるなどの実用上の
問題がある。
【０００６】そこで、この発明は触媒加熱装置における
触媒反応到達温度の確実な実現と発生した熱の効率的な
利用及び実用性の向上を目的としてなされた。
触媒反応到達温度の確実な実現と発生した熱の効率的な
利用及び実用性の向上を目的としてなされた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる触媒加
熱方法は、水平に固定した多孔質のセラミック等からな
る触媒盤の下方から反応用ガスを供給し、該反応用ガス
に触媒盤の下面側で着火してその下面側から上面側へと
触媒反応を生じさせ、触媒盤が所定の温度に達した段階
で消火して触媒反応を継続させることを特徴とする。
熱方法は、水平に固定した多孔質のセラミック等からな
る触媒盤の下方から反応用ガスを供給し、該反応用ガス
に触媒盤の下面側で着火してその下面側から上面側へと
触媒反応を生じさせ、触媒盤が所定の温度に達した段階
で消火して触媒反応を継続させることを特徴とする。
【０００８】したがって、触媒盤が反応用ガスによって
下面側から触媒反応が上面側へと進行して触媒盤全体の
反応を促進することにより、触媒盤の全体が反応に必要
な到達温度に達して安定する。
下面側から触媒反応が上面側へと進行して触媒盤全体の
反応を促進することにより、触媒盤の全体が反応に必要
な到達温度に達して安定する。
【０００９】また、この発明にかかる触媒加熱装置は、
天板と周側板及び底板を有する容器内の上部に、天板と
平行に多孔質のセラミック等からなる触媒盤を伝熱性の
高い支持体で吊支固定し、かつ、容器の底板上に前記触
媒盤に向けて開口する反応用ガスの吐出部を設けるとと
もに、該反応用ガスに着火させる点火部を設けた触媒発
熱体からなることを特徴とする。
天板と周側板及び底板を有する容器内の上部に、天板と
平行に多孔質のセラミック等からなる触媒盤を伝熱性の
高い支持体で吊支固定し、かつ、容器の底板上に前記触
媒盤に向けて開口する反応用ガスの吐出部を設けるとと
もに、該反応用ガスに着火させる点火部を設けた触媒発
熱体からなることを特徴とする。
【００１０】したがって、触媒反応到達温度の確実な実
現と発生した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成
される。
現と発生した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成
される。
【００１１】さらに、天板と周側板及び底板を有する容
器内の上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等から
なる触媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、
容器の底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガス
の吐出部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる
点火部を設けた触媒発熱体と、該触媒発熱体の外部に設
けられ、前記触媒盤が反応に必要な所定温度に達すると
ガス供給路を閉じて完全に消火した後、再びガス供給路
を自動的に開く一時遮断機構とからなることを特徴とす
る。
器内の上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等から
なる触媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、
容器の底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガス
の吐出部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる
点火部を設けた触媒発熱体と、該触媒発熱体の外部に設
けられ、前記触媒盤が反応に必要な所定温度に達すると
ガス供給路を閉じて完全に消火した後、再びガス供給路
を自動的に開く一時遮断機構とからなることを特徴とす
る。
【００１２】したがって、一時遮断機構による自動的な
強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行って触媒
反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現と発生
した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成される。
強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行って触媒
反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現と発生
した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成される。
【００１３】さらに、天板と周側板及び底板を有する容
器内の上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等から
なる触媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、
容器の底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガス
の吐出部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる
点火部を設けてなる触媒発熱体を、テーブル等の台上に
載置し得る焜炉形状とした筺体内に固定するとともに、
該触媒発熱体に反応用ガスを供給するガスボンベを脱着
可能に筺体に支持せしめ、かつ、該ガスボンベの開閉を
して反応用ガスに着火する点火部を駆動する器具栓と連
動し、触媒盤が反応に必要な所定温度に達するとガス供
給路を閉じて完全に消火した後、再びガス供給路を自動
的に開く一時遮断機構を設けたことを特徴とする。
器内の上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等から
なる触媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、
容器の底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガス
の吐出部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる
点火部を設けてなる触媒発熱体を、テーブル等の台上に
載置し得る焜炉形状とした筺体内に固定するとともに、
該触媒発熱体に反応用ガスを供給するガスボンベを脱着
可能に筺体に支持せしめ、かつ、該ガスボンベの開閉を
して反応用ガスに着火する点火部を駆動する器具栓と連
動し、触媒盤が反応に必要な所定温度に達するとガス供
給路を閉じて完全に消火した後、再びガス供給路を自動
的に開く一時遮断機構を設けたことを特徴とする。
【００１４】したがって、一時遮断機構による自動的な
強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行って触媒
反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現と発生
した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成されるか
ら、調理用焜炉としての実用性が向上する。
強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行って触媒
反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現と発生
した熱の効率的な利用及び実用性の向上が達成されるか
ら、調理用焜炉としての実用性が向上する。
【００１５】そして、前記一時遮断機構は、器具栓と連
動して回転するバルブクランクと、該バルブクランクが
係合して摺動可能なスライド板と、該スライド板を前記
バルブクランクから引き離す方向へ付勢する付勢手段
と、係合孔を有して該スライド板に固定されたセット板
と、該スライド板が付勢手段により元の位置に復帰する
際に当接して緩衝される緩衝機構と、及び、前記セット
板の係合孔に係脱するピンを有して前記発熱体の周側板
に固定したバイメタルとからなり、かつ、前記器具栓の
バルブは着火時の器具栓の回転によりガス供給路を開く
弁口と、着火後一定時間経過してガス供給路を閉じた
後、再びガス供給路を開くための弁口との二つを有する
ことを特徴とする。
動して回転するバルブクランクと、該バルブクランクが
係合して摺動可能なスライド板と、該スライド板を前記
バルブクランクから引き離す方向へ付勢する付勢手段
と、係合孔を有して該スライド板に固定されたセット板
と、該スライド板が付勢手段により元の位置に復帰する
際に当接して緩衝される緩衝機構と、及び、前記セット
板の係合孔に係脱するピンを有して前記発熱体の周側板
に固定したバイメタルとからなり、かつ、前記器具栓の
バルブは着火時の器具栓の回転によりガス供給路を開く
弁口と、着火後一定時間経過してガス供給路を閉じた
後、再びガス供給路を開くための弁口との二つを有する
ことを特徴とする。
【００１６】したがって、この一時遮断機構によって自
動的な強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行っ
て触媒反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現
ができる触媒加熱装置が得られる。
動的な強制消火後、反応用ガスの再供給を自動的に行っ
て触媒反応を継続させ、触媒反応到達温度の確実な実現
ができる触媒加熱装置が得られる。
【００１７】そして、前記緩衝機構は、歯車を用いた減
速機構にフリクションが設けられ、かつ、その回転を止
めるストッパーが設けられていることを特徴とする。し
たがって、消火後再びガス供給をするときにバルブが必
要以上に回転して弁口とガス供給路が互いに位置ずれす
るのを防止できる。
速機構にフリクションが設けられ、かつ、その回転を止
めるストッパーが設けられていることを特徴とする。し
たがって、消火後再びガス供給をするときにバルブが必
要以上に回転して弁口とガス供給路が互いに位置ずれす
るのを防止できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。図１は本発明の基本的な形態とし
ての触媒発熱体１を示し、これは天板２と周側板３及び
底板４を有する容器５内の上部に天板２と平行に触媒盤
６を伝熱性の高い支持体７及び螺子１０で吊支固定し、
容器５の周側板３に上部で排気孔３ａを設け、かつ、容
器５の底板４上に触媒盤６に向けて開口する反応用ガス
の吐出部８を設けるとともに、反応用ガスに着火させる
点火部９を設けて構成される。排気孔３ａは天板２近傍
の周側板３の上部に周方向へ所定間隔で長四角形の孔を
開設したものである。
に基づいて説明する。図１は本発明の基本的な形態とし
ての触媒発熱体１を示し、これは天板２と周側板３及び
底板４を有する容器５内の上部に天板２と平行に触媒盤
６を伝熱性の高い支持体７及び螺子１０で吊支固定し、
容器５の周側板３に上部で排気孔３ａを設け、かつ、容
器５の底板４上に触媒盤６に向けて開口する反応用ガス
の吐出部８を設けるとともに、反応用ガスに着火させる
点火部９を設けて構成される。排気孔３ａは天板２近傍
の周側板３の上部に周方向へ所定間隔で長四角形の孔を
開設したものである。
【００１９】天板２と周側板３とはフランジ部３ｂを周
縁部に形成した凹部２ａを持つ有底体を金属又は耐熱ガ
ラスで一体形成し、また、底板４は周縁部にフランジ部
４ｂを一体形成した中央部が前記凹部２ａよりも径小の
凹部４ａとなる有底体を金属で形成し、これら両者を凹
部２ａ，４ａを合わせフランジ部３ｂ，４ｂに所定の隙
間を有して（図５，７参照）重ね、フランジ部３ｂ，４
ｂをスペーサーを介在させたねじ等にて周方向へ所定間
隔で連結して構成される。
縁部に形成した凹部２ａを持つ有底体を金属又は耐熱ガ
ラスで一体形成し、また、底板４は周縁部にフランジ部
４ｂを一体形成した中央部が前記凹部２ａよりも径小の
凹部４ａとなる有底体を金属で形成し、これら両者を凹
部２ａ，４ａを合わせフランジ部３ｂ，４ｂに所定の隙
間を有して（図５，７参照）重ね、フランジ部３ｂ，４
ｂをスペーサーを介在させたねじ等にて周方向へ所定間
隔で連結して構成される。
【００２０】触媒盤６は天板２の略中心部に固定した支
持体７に螺入して結合する螺子１０を介し、天板２と平
行に、かつ天板２と周側板３から離間して吊支固定され
ている。触媒盤６はハニカム形状等の多孔質のセラミッ
クからなり、この触媒盤６の材質については従来と格別
の差異はない。吐出部８は、上方が開口した受皿８ａを
底板４の上に固定してその略中心部にノズル１１を露出
させるとともに、受皿８ａのフランジ部に焜炉板８ｂを
載置したものである。焜炉板８ｂは触媒盤６の直下で離
間して配置され、２枚の金属からなる円板が離間して結
合されてその周縁部からガスが吐出できるようにその隙
間が受皿８ａの内部と連通している。
持体７に螺入して結合する螺子１０を介し、天板２と平
行に、かつ天板２と周側板３から離間して吊支固定され
ている。触媒盤６はハニカム形状等の多孔質のセラミッ
クからなり、この触媒盤６の材質については従来と格別
の差異はない。吐出部８は、上方が開口した受皿８ａを
底板４の上に固定してその略中心部にノズル１１を露出
させるとともに、受皿８ａのフランジ部に焜炉板８ｂを
載置したものである。焜炉板８ｂは触媒盤６の直下で離
間して配置され、２枚の金属からなる円板が離間して結
合されてその周縁部からガスが吐出できるようにその隙
間が受皿８ａの内部と連通している。
【００２１】点火部９は底板４の側壁部にブラケット１
２で固定されたプラグ９ａがフランジ部４ｂに設けた孔
から周側板３内に進入し、その端子９ｂが焜炉板８ｂの
周縁部付近に配置されている。なお、前記ノズル１１は
底板４の略中心部に設けた開口部から受皿８ａ内に進入
し、適宜、ガス供給用配管１３と接続される。なお、プ
ラグ９ａは圧電素子等により火花を発する器具である。
また、図示はしないが、容器５に適宜の脚台部（図２参
照）等を取り付けて支持可能にすることは容易にでき
る。
２で固定されたプラグ９ａがフランジ部４ｂに設けた孔
から周側板３内に進入し、その端子９ｂが焜炉板８ｂの
周縁部付近に配置されている。なお、前記ノズル１１は
底板４の略中心部に設けた開口部から受皿８ａ内に進入
し、適宜、ガス供給用配管１３と接続される。なお、プ
ラグ９ａは圧電素子等により火花を発する器具である。
また、図示はしないが、容器５に適宜の脚台部（図２参
照）等を取り付けて支持可能にすることは容易にでき
る。
【００２２】したがって、ガス供給用配管１３にブタン
ガス等の反応用ガスを供給して焜炉板８ｂの周縁部から
吐出させる一方、点火部９を作動して反応用ガスに着火
させると、触媒盤６はガスが燃焼して発生する炎によっ
て下面側から上面側にかけて加熱される。そこで、触媒
反応に必要な所定温度に達した段階（到達温度）で反応
用ガスの供給を遮断し、反応用ガスの炎が完全に消滅し
た段階で再び反応用ガスを供給すれば、反応用ガスと所
定温度に達している触媒盤６とが反応して炎なしに熱を
発生することができる。そのため、加熱した触媒盤６の
熱が伝熱性の高い材質からなる支持体７を介し天板２に
伝熱されるとともに、排気孔３ａから噴出する対流熱
が、天板２上に載置されるべき鍋等の被加熱物を効率的
に加熱することができるというものである。
ガス等の反応用ガスを供給して焜炉板８ｂの周縁部から
吐出させる一方、点火部９を作動して反応用ガスに着火
させると、触媒盤６はガスが燃焼して発生する炎によっ
て下面側から上面側にかけて加熱される。そこで、触媒
反応に必要な所定温度に達した段階（到達温度）で反応
用ガスの供給を遮断し、反応用ガスの炎が完全に消滅し
た段階で再び反応用ガスを供給すれば、反応用ガスと所
定温度に達している触媒盤６とが反応して炎なしに熱を
発生することができる。そのため、加熱した触媒盤６の
熱が伝熱性の高い材質からなる支持体７を介し天板２に
伝熱されるとともに、排気孔３ａから噴出する対流熱
が、天板２上に載置されるべき鍋等の被加熱物を効率的
に加熱することができるというものである。
【００２３】そこで、上記触媒発熱体１を用いた調理用
焜炉として利用する発展形態を、図２，３に基づき説明
する。上記触媒発熱体１を筺体１５の一端側の内底部に
適宜の支持体１６を介在させ、天板２を筺体１５の天面
と略同一にして固定する。側板３の周縁には煮汁等を受
けるためのＵ形断面の樋環１７が配設される。ガス供給
用配管１３は筺体１５の底部から筺体１５の他端側に延
伸し、該他端側に配設された器具栓１８のバルブ１９と
常道にて接続されている。
焜炉として利用する発展形態を、図２，３に基づき説明
する。上記触媒発熱体１を筺体１５の一端側の内底部に
適宜の支持体１６を介在させ、天板２を筺体１５の天面
と略同一にして固定する。側板３の周縁には煮汁等を受
けるためのＵ形断面の樋環１７が配設される。ガス供給
用配管１３は筺体１５の底部から筺体１５の他端側に延
伸し、該他端側に配設された器具栓１８のバルブ１９と
常道にて接続されている。
【００２４】バルブ１９は家庭用のガスボンベを脱着す
るボンベ装着部２０に常道にて接続されている。２１は
ガスボンベの脱着に際して操作するレバーである。ま
た、バルブ１９は、図４に示すように、ボンベ装着部２
０と接続するバルブケーシング２２に、シャフト２３と
同軸で連結したバルブチューブ２４を回転可能に挿入し
てあり、バルブケーシング２２のガス流路２５に対面で
きる二つの弁口２６，２７がバルブチューブ２４に設け
られている。
るボンベ装着部２０に常道にて接続されている。２１は
ガスボンベの脱着に際して操作するレバーである。ま
た、バルブ１９は、図４に示すように、ボンベ装着部２
０と接続するバルブケーシング２２に、シャフト２３と
同軸で連結したバルブチューブ２４を回転可能に挿入し
てあり、バルブケーシング２２のガス流路２５に対面で
きる二つの弁口２６，２７がバルブチューブ２４に設け
られている。
【００２５】そして、筺体１５内には、図３に破線で示
すとともに図５，６に示すように、ガス供給路を一旦閉
じて消火あい、かつ、再びガス供給路を自動的に開く一
時遮断機構３０が設けられる。一時遮断機構３０は、器
具栓１８のシャフト２３にバルブクランク３１を軸着し
て一体に回転できるようにし、このバルブクランク３１
は円弧状のアーム３１ａを有する。２８はシャフト２３
の軸受で筺体１５に固定されている。
すとともに図５，６に示すように、ガス供給路を一旦閉
じて消火あい、かつ、再びガス供給路を自動的に開く一
時遮断機構３０が設けられる。一時遮断機構３０は、器
具栓１８のシャフト２３にバルブクランク３１を軸着し
て一体に回転できるようにし、このバルブクランク３１
は円弧状のアーム３１ａを有する。２８はシャフト２３
の軸受で筺体１５に固定されている。
【００２６】さらに、筺体１５の内底部に、所定長さの
スライド板３２が摺動可能に配設される。すなわち、一
端部が器具栓１８側に、他端部が触媒発熱体１側に延伸
するスライド板３２に、長手方向へ少なくとも二つの長
孔３２ａ，３２ａを設けると共に、筺体１５の内底部に
長孔３２ａ，３２ａに係合するねじ又はピン３３を立設
して固定する。したがって、長孔３２ａの範囲内でスラ
イド板３２は長手方向へ往復移動できる。
スライド板３２が摺動可能に配設される。すなわち、一
端部が器具栓１８側に、他端部が触媒発熱体１側に延伸
するスライド板３２に、長手方向へ少なくとも二つの長
孔３２ａ，３２ａを設けると共に、筺体１５の内底部に
長孔３２ａ，３２ａに係合するねじ又はピン３３を立設
して固定する。したがって、長孔３２ａの範囲内でスラ
イド板３２は長手方向へ往復移動できる。
【００２７】また、スライド板３２はその一端部にアー
ム３１ａの先端部が当接する端板３２ｂを有し、その略
中央部にはピンなどのばね係止部３４が突設され、この
ばね係止部３４と他端部付近のケーシング４３との間に
はコイルスプリング等の戻しばね３５が弾装されてい
る。したがって、スライド板３２は常に触媒発熱体１側
へ付勢されて移動している。
ム３１ａの先端部が当接する端板３２ｂを有し、その略
中央部にはピンなどのばね係止部３４が突設され、この
ばね係止部３４と他端部付近のケーシング４３との間に
はコイルスプリング等の戻しばね３５が弾装されてい
る。したがって、スライド板３２は常に触媒発熱体１側
へ付勢されて移動している。
【００２８】一方、スライド板３２は断面Ｌ字形に形成
してあり、その略中央部から他端部にかけて触媒発熱体
１側においてセット板３６を配置固定してある。セット
板３６はスライド板３２の一端部側へ傾斜したスロープ
部３６ａを有して他端部側へ傾斜している。そして、ス
ロープ部３６ａの近傍には係合孔３６ｂが穿設してあ
る。この係合孔３６ｂに係脱可能なピン３７ａを突設し
たバイメタル３７が触媒発熱体１の周側板３に固定して
ある。
してあり、その略中央部から他端部にかけて触媒発熱体
１側においてセット板３６を配置固定してある。セット
板３６はスライド板３２の一端部側へ傾斜したスロープ
部３６ａを有して他端部側へ傾斜している。そして、ス
ロープ部３６ａの近傍には係合孔３６ｂが穿設してあ
る。この係合孔３６ｂに係脱可能なピン３７ａを突設し
たバイメタル３７が触媒発熱体１の周側板３に固定して
ある。
【００２９】したがって、戻しばね３５の力に抗してス
ライド板３２をバルブ１９側へ引き寄せると、バイメタ
ル３７のピン３７ａがセット板３６の係合孔３６ｂに嵌
合する。そして、バイメタル３７が加熱により変形して
ピン３７ａが係合孔３６ｂから抜け出ると、スライド板
３２は戻しばね３５の力で触媒発熱体１側へ瞬時に引き
戻される。
ライド板３２をバルブ１９側へ引き寄せると、バイメタ
ル３７のピン３７ａがセット板３６の係合孔３６ｂに嵌
合する。そして、バイメタル３７が加熱により変形して
ピン３７ａが係合孔３６ｂから抜け出ると、スライド板
３２は戻しばね３５の力で触媒発熱体１側へ瞬時に引き
戻される。
【００３０】そこで、スライド板３２の他端部側の筺体
１５の内底部には、スライド板３２の緩衝機構４０を配
設してある。緩衝機構４０は、図５，６に示すように、
スライド板３２の他端部に形成した端板３２ｃが当接す
ることにより回転する羽根車４１がシャフト４２でケー
シング４３に軸支され、ケーシング４３は筺体１５の内
底部に固定されている。そして、図７，８に示すよう
に、シャフト４２に減速歯車４４，４５，４６，４７を
介してフリクション車４８を回転させるようになってい
る。なお、羽根車４１の背部においてクランク４９がシ
ャフト４２に軸着されている。
１５の内底部には、スライド板３２の緩衝機構４０を配
設してある。緩衝機構４０は、図５，６に示すように、
スライド板３２の他端部に形成した端板３２ｃが当接す
ることにより回転する羽根車４１がシャフト４２でケー
シング４３に軸支され、ケーシング４３は筺体１５の内
底部に固定されている。そして、図７，８に示すよう
に、シャフト４２に減速歯車４４，４５，４６，４７を
介してフリクション車４８を回転させるようになってい
る。なお、羽根車４１の背部においてクランク４９がシ
ャフト４２に軸着されている。
【００３１】クランク４９は、図１０に示すように、略
扇形で所定肉厚の慣性力を有する金属等からなり、それ
が当接して回転阻止するストッパー５０をケーシング４
３に固定してある。また、図８に示すように、クランク
４９を所定圧力で挟持する弾性板５１，５１をケーシン
グ４３に固定している。このクランク４９が回転してス
トッパー５０で回転停止すると、羽根車４１の位置が逆
位置になるが、これはスライド板３２がアーム３１ａで
図の右方へ引かれた際に端板３２ｃが羽根車４１に当接
して羽根車４１を逆回転させ、クランク４９を逆回転さ
せてストッパー５０にて停止することにより、羽根車４
１を当初の位置に戻す。
扇形で所定肉厚の慣性力を有する金属等からなり、それ
が当接して回転阻止するストッパー５０をケーシング４
３に固定してある。また、図８に示すように、クランク
４９を所定圧力で挟持する弾性板５１，５１をケーシン
グ４３に固定している。このクランク４９が回転してス
トッパー５０で回転停止すると、羽根車４１の位置が逆
位置になるが、これはスライド板３２がアーム３１ａで
図の右方へ引かれた際に端板３２ｃが羽根車４１に当接
して羽根車４１を逆回転させ、クランク４９を逆回転さ
せてストッパー５０にて停止することにより、羽根車４
１を当初の位置に戻す。
【００３２】したがって、スライド板３２が戻しばね３
５の力で引き戻されるときに生じる瞬間的な衝撃は、羽
根車４１を回転させる力に変換され、この変換された力
はフリクション車４８を回転させる力に変換されて緩衝
される。これによって、スライド板３２が筺体１５の内
壁等に衝突して生じる衝撃や不快な音を消去できるとと
もに、スライド板３２が当初は迅速に、そして完全に停
止する前にはゆっくりと移動することにより、バルブク
ランク３１を当初は迅速に、終期はゆっくりと回転させ
るというものである。
５の力で引き戻されるときに生じる瞬間的な衝撃は、羽
根車４１を回転させる力に変換され、この変換された力
はフリクション車４８を回転させる力に変換されて緩衝
される。これによって、スライド板３２が筺体１５の内
壁等に衝突して生じる衝撃や不快な音を消去できるとと
もに、スライド板３２が当初は迅速に、そして完全に停
止する前にはゆっくりと移動することにより、バルブク
ランク３１を当初は迅速に、終期はゆっくりと回転させ
るというものである。
【００３３】そして、クランク４９が約一回転してスト
ッパー５０に当接するとともに、弾性板５１，５１で挟
持されることによりバルブクランク３１の回転が完全に
停止する。なお、緩衝機構４０は減速輪列で形成した
が、その他空気圧力によるもの、例えば端部にオリフィ
スを有するシリンダーにピストンを挿入し、そのピスト
ンロッドに端板３２ｃを係脱させるもの等に代えること
ができるのであって、上記緩衝機構４０に限定するもの
ではない。
ッパー５０に当接するとともに、弾性板５１，５１で挟
持されることによりバルブクランク３１の回転が完全に
停止する。なお、緩衝機構４０は減速輪列で形成した
が、その他空気圧力によるもの、例えば端部にオリフィ
スを有するシリンダーにピストンを挿入し、そのピスト
ンロッドに端板３２ｃを係脱させるもの等に代えること
ができるのであって、上記緩衝機構４０に限定するもの
ではない。
【００３４】次に上記のように構成された調理用焜炉の
作用に付き説明する。ボンベ装着部にガスボンベ５０
（図３参照）を装填して、図２中の器具栓１８を、図１
１に示すように、約１２０度反時計方向へ回転すると、
バルブクランク３１のアーム３１ａが同方向へ回転して
端板３２ｂを戻しばね３５の力に抗して押すことによ
り、図７に示すように、スライド板３２は図の右方へ移
動する。そうすると、スライド板３２に固定されたセッ
ト板３６の係合孔３６ｂにバイメタル３７のピン３７ａ
が嵌合してスライド板３７は移動不能に固定される。し
かしながら、スライド板３２には戻しばね３５の力が作
用している。
作用に付き説明する。ボンベ装着部にガスボンベ５０
（図３参照）を装填して、図２中の器具栓１８を、図１
１に示すように、約１２０度反時計方向へ回転すると、
バルブクランク３１のアーム３１ａが同方向へ回転して
端板３２ｂを戻しばね３５の力に抗して押すことによ
り、図７に示すように、スライド板３２は図の右方へ移
動する。そうすると、スライド板３２に固定されたセッ
ト板３６の係合孔３６ｂにバイメタル３７のピン３７ａ
が嵌合してスライド板３７は移動不能に固定される。し
かしながら、スライド板３２には戻しばね３５の力が作
用している。
【００３５】さらに、器具栓１８の回転により、シャフ
ト２３が反時計方向へ回転してバルブ１９のバルブチュ
ーブ２４が同方向へ約１２０度回転するため、図４
（Ａ）から図４（Ｂ）に示す状態へと変化して弁口２７
とガス流路２５が合致し、反応用ガスがガス供給用配管
１３内に流入してノズル１１から受皿８ａ内に吐出さ
れ、焜炉板８ｂの周縁部の隙間から噴出する。また、器
具栓１８の回転と同時に圧電素子からなるプラグ９ａの
端子９ｂから出る火花によって、焜炉板８ｂの周縁部か
ら噴出した反応用ガスが着火する。着火した反応用ガス
は触媒盤６を下面側から上面側へと加熱する。
ト２３が反時計方向へ回転してバルブ１９のバルブチュ
ーブ２４が同方向へ約１２０度回転するため、図４
（Ａ）から図４（Ｂ）に示す状態へと変化して弁口２７
とガス流路２５が合致し、反応用ガスがガス供給用配管
１３内に流入してノズル１１から受皿８ａ内に吐出さ
れ、焜炉板８ｂの周縁部の隙間から噴出する。また、器
具栓１８の回転と同時に圧電素子からなるプラグ９ａの
端子９ｂから出る火花によって、焜炉板８ｂの周縁部か
ら噴出した反応用ガスが着火する。着火した反応用ガス
は触媒盤６を下面側から上面側へと加熱する。
【００３６】着火した反応用ガスが触媒盤６を加熱して
所定温度に達し、周側板３が加熱されて所定の温度に達
すると、図９に仮想線で示すように、バイメタル３７が
熱変形して撓み、ピン３７ａが３７ａがセット板３６の
係合孔３６ｂから抜け出ると、スライド板３２の固定が
解除される。
所定温度に達し、周側板３が加熱されて所定の温度に達
すると、図９に仮想線で示すように、バイメタル３７が
熱変形して撓み、ピン３７ａが３７ａがセット板３６の
係合孔３６ｂから抜け出ると、スライド板３２の固定が
解除される。
【００３７】そのため、戻しばね３５で復帰付勢されて
いるスライド板３２は緩衝機構４０側へ瞬時に元位置
（図７，８参照）に引き寄せられる。したがって、スラ
イド板３２の一端部に係合するバルブクランク３１が、
図５に示すように、時計方向へ回転し、バルブチューブ
２４の弁口２７が、図４（Ｃ）に示すように、同方向へ
回転してガス流路２５が閉じられる。
いるスライド板３２は緩衝機構４０側へ瞬時に元位置
（図７，８参照）に引き寄せられる。したがって、スラ
イド板３２の一端部に係合するバルブクランク３１が、
図５に示すように、時計方向へ回転し、バルブチューブ
２４の弁口２７が、図４（Ｃ）に示すように、同方向へ
回転してガス流路２５が閉じられる。
【００３８】しかしながら、スライド板３２は緩衝機構
４０の羽根車４１に当接して摺動力が緩衝されるため
に、その初期は迅速であるが、最終段階では緩慢に摺動
することとなり、したがって、バルブクランク３１を回
転させる速度は、スライド板３２の摺動終期には緩慢に
なる。
４０の羽根車４１に当接して摺動力が緩衝されるため
に、その初期は迅速であるが、最終段階では緩慢に摺動
することとなり、したがって、バルブクランク３１を回
転させる速度は、スライド板３２の摺動終期には緩慢に
なる。
【００３９】そのため、図４（Ｄ）に示すように、シャ
フト２３がゆっくりと時計方向へ回転してバルブチュー
ブ２４の弁口２６がガス流路２５と対面し、この状態で
スライド板３２が移動を停止し、弁口２６から反応用ガ
スがガス供給用配管１３に再び流入し焜炉板８ｂから噴
出するものの再度着火することはない。
フト２３がゆっくりと時計方向へ回転してバルブチュー
ブ２４の弁口２６がガス流路２５と対面し、この状態で
スライド板３２が移動を停止し、弁口２６から反応用ガ
スがガス供給用配管１３に再び流入し焜炉板８ｂから噴
出するものの再度着火することはない。
【００４０】すなわち、消火時と反応用ガスの再供給時
との間に再着火しないためのタイムラグを生じさせるこ
とにより、炎を完全に消滅させることとしている。再供
給された反応用ガスは既に所定温度に加熱されている触
媒板６によって触媒反応を起こし、触媒盤６は継続して
発熱する。
との間に再着火しないためのタイムラグを生じさせるこ
とにより、炎を完全に消滅させることとしている。再供
給された反応用ガスは既に所定温度に加熱されている触
媒板６によって触媒反応を起こし、触媒盤６は継続して
発熱する。
【００４１】なお、弁口２６とガス供給路２５は、前記
緩衝機構４０のフリクション４７が約一回転してストッ
パー４９に当接して停止することにより、バルブクラン
ク３１が必要以上に回転することはなく、したがって、
互いに位置ずれが生じることはない。また、触媒発熱体
１の触媒反応を停止させるには、器具栓１８を元の状態
（図２参照）に戻せば、シャフト２３が時計方向へ回転
してバルブチューブ２４が同方向へ回転し、弁口２６，
２７はガス供給路２５から遮断される。したがって、反
応用ガスの供給が遮断されるから、触媒盤６における触
媒反応は停止する。
緩衝機構４０のフリクション４７が約一回転してストッ
パー４９に当接して停止することにより、バルブクラン
ク３１が必要以上に回転することはなく、したがって、
互いに位置ずれが生じることはない。また、触媒発熱体
１の触媒反応を停止させるには、器具栓１８を元の状態
（図２参照）に戻せば、シャフト２３が時計方向へ回転
してバルブチューブ２４が同方向へ回転し、弁口２６，
２７はガス供給路２５から遮断される。したがって、反
応用ガスの供給が遮断されるから、触媒盤６における触
媒反応は停止する。
【００４２】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、反応用
ガスが着火した後、触媒盤が所定温度に到達する所定時
間が経過すると自動的に強制消火し、かつ、再着火しな
い時間的タイミングをもって自動的に反応用ガスを再供
給するようにした触媒加熱装置であるから、触媒反応に
最適の状態を常に維持して有効な熱を最大限に発生でき
る。
ガスが着火した後、触媒盤が所定温度に到達する所定時
間が経過すると自動的に強制消火し、かつ、再着火しな
い時間的タイミングをもって自動的に反応用ガスを再供
給するようにした触媒加熱装置であるから、触媒反応に
最適の状態を常に維持して有効な熱を最大限に発生でき
る。
【００４３】また、触媒盤の上方に伝熱性の高い支持体
を介して天板を吊支したため、触媒盤が発生する熱を天
板が蓄熱し、その上に載置された調理用鍋等を効率的に
加熱できるとともに、調理用鍋等の煮こぼれが触媒盤に
直接落下することがなく、したがって、触媒盤の汚染及
びその劣化が生じることなく、耐久性が向上する。
を介して天板を吊支したため、触媒盤が発生する熱を天
板が蓄熱し、その上に載置された調理用鍋等を効率的に
加熱できるとともに、調理用鍋等の煮こぼれが触媒盤に
直接落下することがなく、したがって、触媒盤の汚染及
びその劣化が生じることなく、耐久性が向上する。
【図１】この発明の実施の基本的な形態を示す断面側面
図
図
【図２】図１の基本的形態を調理用焜炉とした発展的形
態を示す一部断面側面図
態を示す一部断面側面図
【図３】図２の平面図
【図４】図２，３に示す調理用焜炉に用いるバルブの断
面図で（Ａ）は消火時の、（Ｂ）は点火時の、（Ｃ）は
点火後自動消火時の、（Ｄ）は触媒反応時の、状態を示
す作用説明図
面図で（Ａ）は消火時の、（Ｂ）は点火時の、（Ｃ）は
点火後自動消火時の、（Ｄ）は触媒反応時の、状態を示
す作用説明図
【図５】一時遮断機構を示す正面図
【図６】一時遮断機構を示す平面図
【図７】一時遮断機構の作用説明図
【図８】一時遮断機構の作用説明図
【図９】バイメタルの作用説明図
【図１０】一時遮断機構の部分正面図
【図１１】器具栓の点火時の回動状態を示す正面図
１…触媒発熱体 ２…天板 ３…周側板 ４…底板 ５…容器 ６…触媒盤 ７…支持体 ８…ガス吐出部 ９…点火部 １０…螺子 １１…ノズル １３…ガス供給用配管 １８…器具栓 １９…バルブ ２５…ガス供給路 ２６，２７…弁口 ３０…一時遮断機構 ３１…バルブクランク ３２…スライド板 ３５…戻しばね ３６…セット板 ３６ａ…係合孔 ３７…バイメタル ３７ａ…ピン ４０…緩衝機構 ４１…羽根車 ４２…シャフト ４３…ケーシング ４４，４５，４６，４７…減速歯車 ４８…フリクション車 ４９…クランク ５０…ストッパー ５１…弾性板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 康郎 東京都江戸川区松江４−７−11 不二精工 株式会社内 (72)発明者 山本 利男 東京都墨田区本所３−20−４ 西武商事株 式会社内 (72)発明者 廣江 信博 東京都中央区日本橋室町３−１−20 日星 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 水平に固定した触媒盤の下方から反応用
ガスを供給し、該反応用ガスに多孔質のセラミック等か
らなる触媒盤の下面側で着火してその下面側から上面側
へと触媒反応を生じさせ、触媒盤が所定の温度に達した
段階で消火して触媒反応を継続させることを特徴とする
触媒加熱方法。 - 【請求項２】 天板と周側板及び底板を有する容器内の
上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等からなる触
媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、容器の
底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガスの吐出
部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる点火部
を設けた触媒発熱体からなることを特徴とする触媒加熱
装置。 - 【請求項３】 天板と周側板及び底板を有する容器内の
上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等からなる触
媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、容器の
底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガスの吐出
部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる点火部
を設けてなる触媒発熱体と、該触媒発熱体の外部に設け
られ、前記触媒盤が反応に必要な所定温度に達するとガ
ス供給路を閉じて完全に消火した後、再びガス供給路を
自動的に開く一時遮断機構とからなることを特徴とする
触媒加熱装置。 - 【請求項４】 天板と周側板及び底板を有する容器内の
上部に、天板と平行に多孔質のセラミック等からなる触
媒盤を伝熱性の高い支持体で吊支固定し、かつ、容器の
底板上に前記触媒盤に向けて開口する反応用ガスの吐出
部を設けるとともに、該反応用ガスに着火させる点火部
を設けてなる触媒発熱体を、テーブル等の台上に載置し
得る焜炉形状とした筺体内に固定するとともに、該触媒
発熱体に反応用ガスを供給するガスボンベを脱着可能に
筺体に支持せしめ、かつ、該ガスボンベの開閉をして反
応用ガスに着火する点火部を駆動する器具栓と連動し、
触媒盤が反応に必要な所定温度に達するとガス供給路を
閉じて完全に消火した後、再びガス供給路を自動的に開
く一時遮断機構を設けたことを特徴とする触媒加熱装
置。 - 【請求項５】 一時遮断機構は器具栓と連動して回転す
るバルブクランクと、該バルブクランクが係合して摺動
可能なスライド板と、該スライド板を前記バルブクラン
クから引き離す方向へ付勢する付勢手段と、係合孔を有
して該スライド板に固定されたセット板と、該スライド
板が付勢手段により元の位置に復帰する際に当接して緩
衝される緩衝機構と、及び、前記セット板の係合孔に係
脱するピンを有して前記発熱体の周側板に固定したバイ
メタルとからなり、かつ、前記器具栓のバルブは着火時
の器具栓の回転によりガス供給路を開く弁口と、着火後
一定時間経過してガス供給路を閉じた後、再びガス供給
路を開くための弁口との二つを有することを特徴とする
請求項３又は４記載の触媒加熱装置。 - 【請求項６】 緩衝機構は歯車を用いた減速機構にフリ
クションが設けられ、かつ、その回転を止めるストッパ
ーが設けられていることを特徴とする請求項５記載の触
媒加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8052718A JPH09243090A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 触媒加熱方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8052718A JPH09243090A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 触媒加熱方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09243090A true JPH09243090A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12922705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8052718A Pending JPH09243090A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 触媒加熱方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09243090A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106402858A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-02-15 | 邓银常 | 燃气炉炉头 |
| CN113857294A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-31 | 马鞍山方信环保科技有限公司 | 低温脱硝催化剂清洗装置 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5770308A (en) * | 1980-10-16 | 1982-04-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Catalytic gas burner |
| JPS5852420B2 (ja) * | 1976-10-08 | 1983-11-22 | 株式会社日立製作所 | 回転電機巻線端部の接続部絶縁装置 |
| JPH03158118A (ja) * | 1989-11-16 | 1991-07-08 | Susumu Nakagawa | 触媒ヒータと、それを使用する焼物器、湯沸器 |
| JPH059420B2 (ja) * | 1985-09-30 | 1993-02-04 | Uop Inc |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP8052718A patent/JPH09243090A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106402858A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-02-15 | 邓银常 | 燃气炉炉头 |
| CN113857294A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-31 | 马鞍山方信环保科技有限公司 | 低温脱硝催化剂清洗装置 |
| CN113857294B (zh) * | 2021-09-07 | 2024-06-04 | 马鞍山方信环保科技有限公司 | 低温脱硝催化剂清洗装置 |
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