JPH09243038A - 焼却装置 - Google Patents

焼却装置

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JPH09243038A
JPH09243038A JP4468896A JP4468896A JPH09243038A JP H09243038 A JPH09243038 A JP H09243038A JP 4468896 A JP4468896 A JP 4468896A JP 4468896 A JP4468896 A JP 4468896A JP H09243038 A JPH09243038 A JP H09243038A
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Tetsuo Ise
哲郎 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油を燃料としていながらも、排ガス中におけ
る煤塵濃度が極めて低く、有機物等の場合でも臭気が排
出されず、高分子系のものでも目視可能な煙りは殆ど発
生せず、フロンガス等を経済的に分解処理可能な焼却装
置を提供すること。 【解決手段】 油を燃料として焼却物を焼却可能な焼却
装置において、焼却室3で焼却物を焼却してガス化可能
な焼却要素2と、焼却室上から燃焼室24底に流入する可
燃性ガスを高温で二次燃焼可能な燃焼要素23からなり、
焼却室は、底部のエアノズル11群から上方へ焼却流aを
作り出して、焼却物を炭化物化さらに灰化可能にし、燃
焼室は、底部のエアノズル25群から上方の排気側に向け
てスパイラル状に噴出する速い内側燃焼螺旋流cと、同
室周側部のエアノズル26,27 群から内側燃焼螺旋流の周
り方向に向けて噴出する遅い外側燃焼旋回流dを作り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物を焼却するの
に有用な焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼却物を焼却するのに油を燃料としてい
る様々な構成の焼却装置が提案されているが、ガスを燃
料とする焼却システムによるものと比較して、焼却時に
発生する排ガス中の煤塵濃度が高く、有機物等の場合に
は臭気が排ガスとともに排出され、高分子系のものであ
る場合には特に目に見える濃い煙りが排出される。ま
た、700 ℃以上で分解されるフロンガス等の有害ガスを
分解する場合、専用の分解装置によって燃焼・熱分解す
る等の研究が行われているものの、未だ経済的に分解処
理可能な装置は提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、油を燃料としていながらも、焼却物を灰化できて、
しかも排ガス中における煤塵濃度が極めて低く、有機物
等の場合でも臭気が排出されず、高分子系のものでも目
視可能な煙りは殆ど発生せず、さらに、フロンガス等の
有害ガスを経済的に分解処理可能な焼却装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するため、油を燃料として焼却物を焼却可能な焼却装
置において、焼却室で焼却物を焼却してガス化可能な焼
却要素と、前記焼却室から燃焼室底に流入する可燃性ガ
スを高温で二次燃焼可能な燃焼要素からなり、前記焼却
室は室内に、同室底部のエアノズル群から上方に向けて
噴出する焼却流を作り出して、焼却物を炭化物化さらに
灰化可能に形成してあり、前記燃焼室は室内に、同室底
部のエアノズル群から上方の排気側に向けてスパイラル
状に噴出する内側燃焼螺旋流と、同室周側部のエアノズ
ル群から前記内側燃焼螺旋流の周り方向に向けて噴出す
る外側燃焼旋回流を、それぞれ作り出せるように形成し
てあると共に、内側燃焼螺旋流の流速を外側燃焼旋回流
よりも速く流速調整可能にしてあることを特徴とする。
また本発明では、前記焼却室底部に同焼却室よりも室圧
力が高く調整された予圧室を形成し、この予圧室を経て
前記エアノズル群とエア供給要素が連通していることを
特徴とする。また本発明では、前記焼却室の前記エアノ
ズル群に至るエア供給要素側にフロンガス送り要素を接
続してあることを特徴とする。また本発明では、前記焼
却室内の上部に、液状焼却物が収容される液体収容要素
を接続してあることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1には本発明の焼却装置の実施
の一形態を例示しており、運転サイクルは、焼却物の焼
却とこの焼却物から発生する可燃性ガスの二次燃焼に備
えた準備期と、焼却物を焼却し且つ焼却物から発生した
可燃性ガスを二次燃焼するガス化期と、焼却されて炭化
物化した炭化物を灰化し且つ可燃性ガスの二次燃焼を継
続するおき火期と、可燃性ガスの二次燃焼を終了し且つ
炭化物を冷却する冷却期の順に自動運転して停止し、こ
の運転・停止はCPUで制御している。フレーム1にお
ける上フレーム1aには焼却塔2が、下フレーム1bには燃
焼塔23が、それぞれ据え付けられている。焼却塔2にお
ける焼却室3上部と燃焼塔23における燃焼室24下部は連
通管20で接続していて、焼却室3において焼却した焼却
物から発生する可燃性ガスGを連通管20を経て燃焼室24
に導くようにしてある。焼却塔2における上部の蓋部4
はモータ5で開閉可能にしてあり、上フレーム1aのホイ
ストレール6に案内されているホイスト7で焼却物を吊
り上げて焼却室3内に降ろし可能にしてある。
【0006】焼却塔2は焼却室3を耐熱構造にしてあ
り、焼却室3の下側には予圧室8を形成して、この予圧
室8に第1ブロワ9からエアが送気されるように第1エ
ア系路10を経て接続すると共に、予圧室8上面すなわち
焼却室3内の底部3a中央には複数の第1エアノズル11を
その下端口部を予圧室8に開口させて配設して、同室を
経たエアが第1エアノズル11に送気され且つ焼却室3内
の焼却物が廃油等の液状のものであっても同ノズルを通
じて逆流しないようにしてある。そのため、予圧室8に
は圧力調整用として公知のバランサー12が接続してい
て、準備期から運転停止までの間、焼却室3内の圧力変
動に対応して、予圧室8側の圧力が常時高くなるように
自動調整可能に制御してある。この第1エアノズル11
は、各ノズルから上方の排気側に向けて噴出するエアに
よって焼却流aを作り出せる態様に配設してあり、準備
期から冷却期そして運転停止まで、各期に応じて適正な
エア流量を噴出するように制御してある。また、焼却室
3内の周側面部3bにはそれぞれ第2ブロワ17と連通して
いる複数の第2エアノズル13、複数の第3エアノズル1
4、複数の第4エアノズル15、複数の第5エアノズル16
を、下位から上位に配設していて、各ノズルから周側面
3bに沿い一方向に斜め下向きに噴出するエアによって旋
回流bを作り出せる態様に配設してあり、ガス化期から
冷却期そして運転停止まで、各期に応じて適正なエア流
量を噴出するように制御してある。
【0007】焼却室3の底部側に火口を位置させて配設
してある着火バーナー18には第1ブロワ9および灯油タ
ンク19が接続していて、ガス化期における焼却物の焼却
開始時に適時作動するように制御してあり、焼却室3上
部には廃液タンク21が接続していて、同タンク21から廃
液を焼却室3内に準備期に適時送り込めるように制御し
てある。そして、第1ブロワ9から予圧室8に至る途中
には公知の定量供給機能付きフロンタンク22が接続して
いて、フロンをガス化期に焼却室3側へ適時送気可能に
制御してある。
【0008】燃焼塔23は燃焼室24を耐熱構造に形成して
あり、この燃焼室24内における底部24a 中央には第2ブ
ロワ13と連通している複数の第6エアノズル25を、周側
面部24b 下位には第2ブロワ13と連通している複数の第
7エアノズル26を、同部24b上位には第2ブロワ13と連
通している複数の第8エアノズル27を、さらに第6エア
ノズル25と第7エアノズル26との間には助燃バーナー28
を、それぞれ配設してある。第6エアノズル25は、各ノ
ズルから上方の排気部29側に向けてスパイラル状に噴出
する内側燃焼螺旋流cを、第7エアノズル26および第8
エアノズル27は、各ノズルから周側面部24b に沿い一方
向に斜め下向きに噴出して前記内側燃焼螺旋流cの周り
を同方向に旋回する上下二段状の外側燃焼旋回流dを、
それぞれ作り出せる態様に形成してあると共に、内側燃
焼螺旋流cの流速が外側燃焼旋回流dよりも速くなるよ
うに流速調整可能に制御してあり、準備期から冷却期そ
して運転停止まで、各期に応じて適正なエア流量を噴出
するように制御してある。
【0009】助燃バーナー28には第3ブロワ30および灯
油タンク19が接続しており、この助燃バーナー28の火口
は燃焼室24内に位置していて、準備期から冷却期まで、
各期に適時作動するように制御してある。排気部29は第
1エア系路10におけるフロンタンク22の接続部分よりも
下流側に接続していて、焼却室3内の酸素濃度に対応し
て、ガス化期に排気部29内の炭酸ガス濃度が平均7%で
酸素濃度が12%程度の排気ガスを焼却室3内に適時還流
して、焼却室3における酸素濃度を一定レベル以下に保
つことにより、酸素過多による爆発を阻止可能に制御し
てある。また排気部29には塩素ガス等の有害ガスを無害
処理可能な公知の排ガス処理塔31と誘引ブロワ32を順次
接続してあり、排ガス中に塩素系が含まれる場合、排気
部29のダンパー29a を閉じる一方で、排ガス処理塔31側
との間のダンパー33を開いて、塩素系を無害処理し得る
ようにしてある。
【0010】次に、塩素系のガスを発生しない焼却物と
して例えばタイヤ、ビニール、廃材の前記焼却装置によ
る準備期からガス化期、おき火期、冷却期を経て運転停
止に至る焼却・燃焼運転状態(図5参照)について説明
する。排気部29におけるダンパー29a は開き、排ガス処
理塔31との間のダンパー33は閉じ、誘引ブロワ32は停止
している。 <準備期> (1)助燃バーナー28が運転開始し、燃焼室24の室内温
度をガス化期に移行する前に500 ℃以上に加熱する。 (2)次に、第1ブロワ9が起動して、焼却室3内には
予圧室8を経て第1エアノズル11から噴出する最大流量
(90%)に調整されたエアによる焼却流aが流れる。 (3)次に、第2ブロワ17が起動して、燃焼室24内には
第6エアノズル25から噴出するベース流量(20%)に調
整されたエアによる内側燃焼螺旋流cと、第7エアノズ
ル26から噴出するベース流量に調整されたエアによる外
側燃焼旋回流dが流れる。 (4)次に、焼却物であるタイヤ、ビニール、廃材をホ
イスト7で吊り上げて、焼却流aが流れている焼却室3
内に降ろした後、蓋部4を閉じて準備期を終える。
【0011】<ガス化期> (5)燃焼室24が500 ℃まで加熱された時点で、着火バ
ーナー18が運転を開始して焼却室3内の焼却物に着火す
る。この着火バーナー18は設定時間経過後に停止する。 (6)同時に、第2エアノズル13から噴出するエア流量
は最大流量から設定流量に調整され、且つ、第3エアノ
ズル14と第4エアノズル15と第5エアノズル16からはベ
ース流量に調整されたエアが噴出して、設定流量に調整
された焼却流aとベース流量に調整された旋回流bとの
吹き出し状態下で焼却物の焼却を開始する。 (7)同時に、第6エアノズル25から噴出するエア流量
はベース流量から次第に増量調整され、且つ、第8エア
ノズル27からもベース流量に調整されたエアが噴出し
て、増量調整された内側燃焼螺旋流cとベース流量に調
整されて内側燃焼螺旋流cよりも遅い流速の外側燃焼旋
回流dとの吹き出し状態下で、焼却室3から連通管20を
経て流入する可燃性ガスの二次燃焼を開始する。 (8)次に、燃焼室24の室内温度が850 ℃に到達した時
点で、助燃バーナー28が運転を停止する。 (9)次に、第6エアノズル25から噴出するエア流量が
80%まで達した時点で、第7エアノズル26からのエア流
量が増量され、次いで第8エアノズル27からのエア流量
も増量されて、勢いを増した内側燃焼螺旋流cと外側燃
焼旋回流dとの吹き出し状態下で、可燃性ガスを二次燃
焼し続ける。 (10)次いで、焼却室3における焼却の進行にともない
発生し続ける可燃性ガスを燃焼室24内で二次燃焼し、発
生ガス量が最大となる時点では、燃焼室内温度は1200℃
に達する。その後は、発生ガス量の減少にともない、燃
焼室24の温度はほぼ1000℃に下がって安定する。と同時
に、第8エアノズル27、第7エアノズル26、第6エアノ
ズル25の順に、各ノズルからのエア流量はベース流量に
戻る。 (11)次に、ガス化期の終了間近になって、先に減少し
ていた第1エアノズル11からのエア流量が再び増量調整
される一方、燃焼室24温度が750 まで下がった時点で助
燃バーナー28が運転を再開し、そして、焼却室3の室内
温度が800 ℃に到達した時点で焼却物の炭化物化を終え
てガス化期を終了する。 このガス化期において、焼却室3内の酸素濃度は、排気
部29から適時還流する排気ガスによって、一定レベル以
下に保たれている。
【0012】<おき火期> (12)焼却室3は800 ℃に維持されて、炭化物化した炭
化物の灰化が進行し、第1エアノズル11からのエア流量
は減量調整される。 (13)焼却室3における炭化物の灰化が進行してガス化
が終了したことを検知した後も、助燃バーナー28は運転
と停止を繰り返して燃焼室24内を750 〜900 ℃の範囲に
保ち、勢いを弱めた内側燃焼螺旋流cと外側燃焼旋回流
dとの吹き出し状態下で、可燃性ガスの二次燃焼を継続
しつつ、炭化物の灰化を終了する。
【0013】<冷却期> (14)焼却室3において、第5エアノズル16、第1エア
ノズル11、第2エアノズル13、第4エアノズル15、第3
エアノズル14の順に、それぞれのエア流量が最大流量に
増量されて、焼却室3の冷却が進行する。 (15)助燃バーナー28は、第1エアノズル11から噴出す
るエア流量が最大流量になった時点より運転を停止す
る。 (16)そして、焼却室3温度が50℃まで下がった時点
で、第1エアノズル11、第2エアノズル13、第3エアノ
ズル14、第4エアノズル15、第5エアノズル16からのエ
ア流量をベース流量に戻して冷却期を終える。 (17)次いで、一定時間経過後に全ての運転を停止し
て、焼却・燃焼を終了する。
【0014】これにより、焼却物であるタイヤ、ビニー
ル、廃材を焼却して炭化物化し、さらに、この炭化物を
灰化までして無形化することができると共に、焼却して
ガス化した可燃性ガスを二次燃焼して可燃性成分を燃焼
することにより、排ガス中における煤塵濃度が極めて低
く、焼却物が有機物等の場合でも臭気が排出されず、高
分子系のものでも目視可能な煙りは殆ど発生しない。そ
して、燃焼室24において可燃性ガスを、内側燃焼螺旋流
cとこの内側燃焼螺旋流cの回りを同方向に且つ遅く旋
回する外側燃焼旋回流dとの吹き出し状態下で二次燃焼
するため、可燃性ガスは内側燃焼螺旋流cによって一次
撹拌・分散され、さらに、外側燃焼旋回流dによって二
次撹拌・分散されることにより、エア(酸素)との混合
率が高まり、燃焼率が高い。ガス化期において、焼却室
3に排気部29から排気ガスを適時還流させて室内の酸素
濃度を一定レベル以下に保っているため、酸素過多によ
る爆発事故が発生することはない。
【0015】次に、前記焼却・燃焼運転中に同時にフロ
ンガスを分解する状態について説明する。排気部29にお
けるダンパー29a は閉じ、排ガス処理塔31との間のダン
パー33は開いている。そして、誘引ブロワ32は準備期に
最初に運転開始して以降、冷却期が終了するまで運転し
続ける。ガス化期において、燃焼室24が850 ℃まで到達
した時に、フロンタンク22からフロンを焼却室3へ送気
する。フロンは殆ど分解されないまま可燃性ガスととも
に燃焼室24に流入して燃焼されて、二酸化炭素と塩化水
素とフッ化水素などに分解され、次いで、排ガス処理塔
31に流入して無害化された後に排気される。このフロン
の分解は、助燃バーナー28が運転を停止する冷却期初期
までの間、燃焼室24が750 ℃以上に保たれるため、おき
火期終了まで行える。これにより、フロンガスまでも併
せて分解且つ無害化処理して排気することができる。
【0016】次に、前記焼却・燃焼運転中に同時に廃油
を燃焼する状態について説明する。ガス化期において、
廃液タンク21から廃油を焼却室3へ送り込む。廃油は燃
焼してガス化され、その可燃性ガスは燃焼室24に流入し
て二次燃焼された後に排気される。この廃油の燃焼は、
ガス化期終了まで行える。これにより、廃油までも併せ
て燃焼処理して排気することができる。また、この廃油
処理は前記したフロン分解と並行して行うこともでき
る。
【0017】図6には本発明の焼却装置の実施の他の形
態を例示しており、構成は前記した形態のものと基本的
に同一であるため、共通している構成の説明は省略し
て、相違する構成について説明する。横倒し状の燃焼塔
23における排気部29と排ガス処理塔31の間には融雪要素
34を配設してあり、この融雪要素34は、排気部29から排
ガス処理塔31に流れる800 〜1000℃の熱風で融雪槽35を
加温して、槽内に投入される雪を溶かすと共に、この水
を温めて温水シャワーとして槽内の雪に散水して融雪す
る。これにより、焼却と同時に融雪まで行える。また、
余剰温水は、別途形成した融雪床に供給して、同床に捨
てられる雪を時間をかけて溶かすことに利用できる。
【0018】
【発明の効果】
A.請求項1により、焼却物であるタイヤ、ビニール、
廃材を焼却して炭化物化し、さらに、この炭化物を灰化
までして無形化することができると共に、焼却してガス
化した可燃性ガスを二次燃焼して可燃性成分を燃焼する
ことにより、排ガス中における煤塵濃度が極めて低く、
焼却物が有機物等の場合でも臭気が排出されず、高分子
系のものでも目視可能な煙りは殆ど発生しない。そし
て、燃焼室において可燃性ガスを、内側燃焼螺旋流とこ
の内側燃焼螺旋流の回りを一方向に且つ遅く旋回する外
側燃焼旋回流との吹き出し状態下で二次燃焼するため、
可燃性ガスは内側燃焼螺旋流によって一次撹拌・分散さ
れ、さらに、外側燃焼旋回流によって二次撹拌・分散さ
れることにより、エア(酸素)との混合率が高まり、燃
焼率が高い。しかも、外側燃焼旋回流が、高温化する燃
焼室の壁面と炎との間に介在して旋回するため、熱によ
る壁面疲労を軽減することができる。 B.請求項2により、焼却室底部における予圧室が同焼
却室よりも室圧力が高く調整されていて、この予圧室を
経て前記エアノズル群とエア供給要素が連通しているた
め、噴出圧力が安定していると共に、焼却室内の焼却物
が廃油等の液状のものであっても同ノズルを通じて逆流
することがない。それにともない、予圧室は汚れず、掃
除不要である。 C.請求項3により、前記焼却・燃焼中にフロンガスを
焼却室に送り込み、燃焼室内で可燃性ガスの二次燃焼時
に同時に分解することができ、格別の分解装置を要せず
に経済的に分解処理できる。 D.請求項4により、液体収容要素から廃油等の液状焼
却物を焼却室内の上部に送り込み、ガス化した可燃性ガ
スを燃焼室で二次燃焼するため、排ガス中の煤塵濃度が
極めて低く、目視可能な煙りも殆ど発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の焼却装置の実施の一形態を例示して
いる正面図。
【図2】 装置全体の概略図。
【図3】 燃焼塔の拡大縦断面図。
【図4】 図3の(4)−(4)拡大横断面図。
【図5】 焼却・燃焼のタイムチャート。
【図6】 本発明の焼却装置の実施の他の形態を例示し
ている正面図。
【符号の説明】
1 フレーム 1a 上フレーム 1b 下フレーム 2 焼却塔(焼却要素) 3 焼却室 3a 焼却室の底部 3b 焼却室の周側
面部 4 蓋部 5 モータ 6 ホイストレール 7 ホイスト 8 予圧室 9 第1ブロワ 10 第1エア系路 11 第1エアノズ
ル 12 バランサー 13 第2エアノズ
ル 14 第3エアノズル 15 第4エアノズ
ル 16 第5エアノズル 17 第2ブロワ a 焼却流 b 旋回流 18 着火バーナー 19 灯油タンク 20 連通管 21 廃液タンク 22 フロンタンク 23 燃焼塔(燃焼要素) 24 燃焼室 24a 燃焼室の底部 24b 燃焼室の周
側面部 25 第6エアノズル 26 第7エアノズ
ル 27 第8エアノズル 28 助燃バーナー 29 排気部 29a 排気部のダ
ンパー 30 第3ブロワ c 内側燃焼螺旋
流 d 外側燃焼旋回流 31 排ガス処理塔 32 誘引ブロワ 33 ダンパー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油を燃料として焼却物を焼却可能な焼却
    装置において、焼却室で焼却物を焼却してガス化可能な
    焼却要素と、前記焼却室から燃焼室底に流入する可燃性
    ガスを高温で二次燃焼可能な燃焼要素からなり、前記焼
    却室は室内に、同室底部のエアノズル群から上方に向け
    て噴出する焼却流を作り出して、焼却物を炭化物化さら
    に灰化可能に形成してあり、前記燃焼室は室内に、同室
    底部のエアノズル群から上方の排気側に向けてスパイラ
    ル状に噴出する内側燃焼螺旋流と、同室周側部のエアノ
    ズル群から前記内側燃焼螺旋流の周り方向に向けて噴出
    する外側燃焼旋回流を、それぞれ作り出せるように形成
    してあると共に、内側燃焼螺旋流の流速を外側燃焼旋回
    流よりも速く流速調整可能にしてあることを特徴とする
    焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記焼却室底部に同焼却室よりも室圧力
    が高く調整された予圧室を形成し、この予圧室を経て前
    記エアノズル群とエア供給要素が連通していることを特
    徴とする請求項1記載の焼却装置。
  3. 【請求項3】 前記焼却室の前記エアノズル群に至るエ
    ア供給要素側にフロンガス送り要素を接続してあること
    を特徴とする請求項1または2記載の焼却装置。
  4. 【請求項4】 前記焼却室内の上部に、液状焼却物が収
    容される液体収容要素を接続してあることを特徴とする
    請求項1乃至3いずれか1項記載の焼却装置。
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