JPH1047637A - 噴射可能廃油焼却システムと噴射不能廃油焼却システム - Google Patents

噴射可能廃油焼却システムと噴射不能廃油焼却システム

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JPH1047637A
JPH1047637A JP21664496A JP21664496A JPH1047637A JP H1047637 A JPH1047637 A JP H1047637A JP 21664496 A JP21664496 A JP 21664496A JP 21664496 A JP21664496 A JP 21664496A JP H1047637 A JPH1047637 A JP H1047637A
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JP
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waste oil
temperature
auxiliary fuel
combustion chamber
incineration
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Toshio Yoshida
稔夫 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃油を無煙、無臭で完全焼却する。 【解決手段】 霧状に噴射可能な廃油41が循環する廃
油タンク13、補助燃料容器23、焼却炉1、制御部2
7からなり、焼却炉は、下向きに旋回する空気を送られ
る上燃焼室4a、逆向きに旋回する空気を送られ、噴射
ノズル10で廃油を、給油パイプ11で補助燃料42を
送られる下燃焼室を備え、制御部は、焼却初期に補助燃
料を、混合燃焼温度で廃油と補助燃料を、完全焼却温度
で廃油を燃焼させる。噴射不能な廃油は、噴射ノズルに
替わる注入パイプで高粘度用ポンプを介して下燃焼室の
加熱板に送り、焼却初期は補助燃料で、完全焼却温度で
加熱した加熱板で廃油を溶かしつつ補助燃料と混合燃焼
させる。下燃焼室の火炎は上燃焼室の下向き旋回気流で
押さえらるので、高温で廃油が焼却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンオイルなどの潤滑油、水溶性或いは不水溶性切削油
剤、食用油等の廃油、とくに多量の水分が混入した廃
油、又は、油滓などの砂状の固形物やグリ−スなど高粘
度の廃油を、無煙、無臭で完全に焼却させるための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】焼却しようとする廃油は、異なる成分の
廃油が混合されている場合が殆どであり、又、多量の水
分が混入しているものが多く、完全焼却に著しく困難を
きたしていた。とくに多量の水分が混入した廃油は、燃
焼させても温度が上がらないため、完全に焼却すること
が極めて困難であった。そこで、低温のままで長時間か
けて焼却したり、灯油、重油、プロパンガスなど、多量
の補助燃料を必要としていた。
【0003】しかし、最も発生量が多い300℃ないし
700℃の範囲を含む、800℃以下の低温で廃油を燃
焼させると、猛毒のダイオキシンが発生して危険であ
り、又、補助燃料を多量に使用すると多額のコストを要
することになる。
【0004】又、油滓のような砂状の固形物が混じった
廃油、グリ−スのような高粘度の廃油は、そのままでは
着火さえせず、バ−ナの火炎を吹きつけるとはじめて燃
焼するが、火炎を遠ざけると直ちに燃焼が止まってしま
う。そのため、このような高粘度の廃油はこれまで投棄
する以外に処理方法が見当たらなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、最小限の補助燃料を使用するだけで、多
量の水分が混入した比較的低粘度の霧状に噴射できる廃
油や、霧状に噴射できないような廃油でも、ダイオキシ
ンをはじめとする有害物質を排出させない高温により、
無煙、無臭で完全に焼却することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴は次の点
にある。まず、霧状に噴射できる比較的低粘度の廃油の
焼却システムは、廃油を収容する廃油タンクと、補助燃
料を収容する補助燃料容器と、焼却炉と、制御部とから
構成される。
【0007】廃油タンクは、底部から下方へ突設した水
溜と廃油タンクの上部と水溜とを、ポンプ、三方弁を介
して、廃油タンク内の廃油が循環可能に接続されて、廃
油タンク内を攪拌する上攪拌羽根と、水溜内を攪拌する
下攪拌羽根とが設けられている。
【0008】焼却炉は、外筒と内筒との間は隔壁により
上下に二分されて、それぞれ加圧空気を送り込まれる上
空気室と下空気室とを形成し、隔壁付近から上方の外側
へ斜降する円錐台筒状の上内筒の内部は上燃焼室を、隔
壁付近から下方の円筒状の下内筒の内部は下燃焼室を形
成している。
【0009】そして、上内筒には上燃焼室へ送られる空
気を下向きに旋回させる上噴気孔群を、下内筒には下燃
焼室へ送られる空気を前記方向と逆方向へ旋回させる下
噴気孔群を設けるとともに、三方弁を介して送られた廃
油を下燃焼室へ高圧空気で霧状にして噴射する噴射ノズ
ルと、補助燃料容器から送られた補助燃料を下燃焼室へ
送る補助燃料パイプとが設けられている。
【0010】制御部は、温度センサの検出した下燃料室
の温度信号により、廃油焼却初期では補助燃料を燃焼さ
せ、混合燃焼温度に達すると廃油と補助燃料との混合燃
焼をさせたのち、完全焼却温度に達すると廃油のみを燃
焼させ、完全焼却温度以下になると前記混合燃焼をさせ
て完全焼却温度を維持させる。
【0011】又、霧状に噴射できない廃油の焼却システ
ムは、廃油を収容する廃油タンクと、補助燃料を収容す
る補助燃料容器と、焼却炉と、制御部とから構成され
る。
【0012】廃油タンクには、廃油タンク内を攪拌する
攪拌羽根が設けられており、焼却炉の構成は前記と同様
であるが、廃油タンクから高圧ポンプを介して廃油を下
燃焼室へ送る注入パイプと、注入パイプの排出口の下に
加熱板と、補助燃料容器から送られた燃料を下燃焼室へ
送る補助燃料パイプとが設けられている。
【0013】又、制御部は、温度センサの検出した下燃
料室の温度信号により、廃油焼却初期では補助燃料を燃
焼させ、完全焼却温度に達すると廃油と補助燃料との混
合燃焼をさせて完全焼却温度を維持させる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、この発明で利用する焼却炉
1について説明する。この焼却炉1は、本発明者が開発
し、先に「廃プラスチック等の燃焼方法とこれに用いる
装置」の名称で特許出願した(特開平7−2731
7)、「廃プラスチック等の燃焼装置」を利用したもの
である。
【0015】この発明を実施するための装置を、図2に
より説明すると、2は外筒で、外側へ斜降する円錐台筒
状の上外筒2aと、円筒状の下外筒2bとからなる。3
は内筒で、外側へ斜降する円錐台筒状の上内筒3aと、
円筒状の下内筒3bとから構成される。この上内筒3a
の内部は上燃焼室4aを、下内筒3bの内部は下燃焼室
4bを形成する。
【0016】5aは上内筒3aに一定間隔で貫設された
上噴気孔、5bは下内筒3bに一定間隔で貫設された下
噴気孔で、上燃焼室4aの旋回気流と逆向きの旋回気流
を形成させるものである。図2及び図3に示すように、
上噴気孔5a群は、上燃焼室4aへ向かって空気が下向
きに、かつ左旋回するよう貫設されており、又図2、図
4で示すように、下噴気孔5b群は、下燃焼室4bへ向
かって空気が水平方向に、かつ右旋回するよう貫設され
ている点に特徴がある。勿論上下燃焼室4a、4bで空
気が前記と逆方向へ旋回するよう、上下噴気孔5a、5
bを設けてもよい。
【0017】これら上下噴気孔5a、5bの数及び配置
は任意であり、焼却炉1の容量等によって適宜選択でき
る。例えば、同一円周上に配設するかわりに、螺旋状に
配設してもよい。上噴気孔5aの下向き角度も同様に適
宜選択できる。
【0018】6は隔壁であって、上下燃焼室4a、4b
の境目付近との間に設けられ、上外筒2aと上内筒3a
との間には上空気室7aが、又下外筒2bと下内筒3b
との間には下空気室7bが形成される。8は上空気室7
a、及び上燃焼室4bを閉塞する、開閉自在な蓋であ
る。9aは上空気室7aへ送風する上送風機、9bは下
空気室7bへ送風する下送風機である。なお、上内筒3
aの上部は開放されている。
【0019】図1により、霧状に噴射可能な廃油41の
焼却システムについて説明すると、焼却炉1には、後述
する廃油を下燃焼室4bへ噴射する噴射ノズル10と、
灯油を下燃焼室4bの底部へ供給する給油パイプ11
が、又、下燃焼室4bの温度を検出する熱電対などの温
度センサ12がそれぞれ取付けられている。
【0020】13は廃油タンクで、底部には水溜14が
下方へ突設されている。15は廃油41の投入口、16
は投入口15に設けられたネットなどのフィルタであ
る。17は上攪拌羽根、18は下攪拌羽根で、ともにモ
−タ19により駆動され、上攪拌羽根17は廃油タンク
13内を、又、下攪拌羽根18は水溜14内を攪拌す
る。
【0021】20は循環パイプで、水溜14と廃油タン
ク13の上部とは、ポンプ21、電動式の三方弁22を
介して、この循環パイプ20より接続されている。前記
噴射ノズル10は、この三方弁22を介して循環パイプ
20に接続されている。ポンプ21には、廃油41の燃
焼状態に応じて、噴射ノズル10への廃油41の供給量
を調整容易な可変容量ポンプを用いるのが好ましい。
【0022】23は補助燃料の灯油42を収容した、補
助燃料容器の灯油タンクで、ポンプ24、手動開閉弁2
5を介して給油パイプ11に接続されている。ポンプ2
4は、始動、停止動作の応答性に優れた電磁ポンプを用
いるのがよい。前記灯油タンク23は、補助燃料が重油
であれば重油タンク、プロパンガスであればボンベなど
となる。
【0023】26はタ−ボファンを用いた高圧送風機
で、噴射ノズル10へ高圧空気を送り、廃油タンク13
から送られた廃油41を、霧状にして下燃焼室4b内へ
噴射する。
【0024】27は制御部であって、温度センサ12が
検出した下燃焼室4bの温度に基づき、三方弁22の切
替え、ポンプ21、24の作動を制御する。
【0025】廃油41の燃焼は次のように行われる。廃
油タンク13では、三方弁22が循環パイプ20を開く
とともに、廃油タンク13側のタンクが作動し、上下攪
拌羽根17、18により廃油41が攪拌されながら、廃
油タンク13内を循環する。一方、灯油タンク23側の
ポンプ24が作動して、下燃焼室4b内へ灯油42が送
られて灯油42の燃焼が始まる。
【0026】ここで、廃油タンク13に水溜14を設け
ているので、多量の水分が混入した廃油或いは水が、比
重の違いから水溜14に溜まる。そこで、これを下攪拌
羽根18で攪拌して循環パイプ20を経て廃油タンク1
3へ戻すとともに、異なる成分の廃油を上攪拌羽根17
で攪拌し、循環パイプ20を経て廃油タンク13へ戻す
ことを繰り返し、廃油タンク13内の廃油41の均一化
を図る。均一化された廃油41の燃焼が安定になり、完
全焼却をしやすい。
【0027】灯油42の燃焼による下燃焼室4b内の温
度が、混合燃焼温度である820℃に上昇すると、温度
センサ12がこの温度を検出し、三方弁22が切り替わ
って循環パイプ20が閉じるとともに、噴射ノズル10
へ廃油41が送られて下燃焼室4b内で廃油41の燃焼
が始まる。
【0028】廃油41の焼却初期には、廃油41と灯油
42との混合燃焼が行われるが、次第に下燃焼室4bの
温度が上昇して、850℃の完全焼却温度に達したこと
を温度センサ12が検出すると、ポンプ24が自動停止
し、廃油41のみの燃焼となる。但し、廃油41中に多
量の水分が混入していたり、廃油41が難燃性であるな
どの原因で、下燃焼室4b内の温度が完全焼却温度にな
らない場合、或いは何らかの原因で燃焼中に温度が下が
った場合には、自動的にポンプ24が作動して灯油42
を下燃焼室4bへ送り、廃油41との混合燃焼を行ない
ながら、下燃焼室4bの温度を完全焼却温度の850℃
に保つ。
【0029】なお、廃油の性状によって前記混合燃焼温
度、完全焼却温度は異なるが、実験の結果では、下燃焼
室4b内に於ける混合燃焼温度は700℃ないし850
℃未満の範囲にあり、又、完全焼却温度は850℃以上
である。
【0030】ここで、焼却炉1内に於ける燃焼について
説明すると、上燃焼室4aでは下向きの旋回気流が降下
するが、下燃焼室4bでは着火して発生する廃油41の
火炎は、逆旋回気流により旋回火炎となって上昇する。
【0031】互いに逆旋回する降下気流と上昇火炎は隔
壁6付近で衝突混合し、未燃焼ガスは降下する左旋回気
流によって上昇を押さえられて滞留時間が長くなり、降
下気流により新鮮空気を補給されながら、未燃焼ガスが
高温旋回火炎流の高温域にさらされて、一層の燃焼が促
進されて完全燃焼する。
【0032】なお、補助燃料としては灯油の他、重油、
プロパンガス、LPガスなども使用できるが、灯油が経
済的であるうえ、燃焼装置が簡単ですみ、又有害ガスの
排出が少ないので、補助燃料として適している。
【0033】次に、油滓など砂状の固形物が混入してい
たり、グリ−スなど高粘度の廃油など、霧状に噴射がで
きない廃油の焼却システムを、図5により説明する。な
お、前記低粘度廃油の燃焼システムと重複するものは、
同一記号を用いる。
【0034】焼却炉1には、噴射ノズル10に替えて、
注入パイプ28を排出口が下燃焼室4b内に位置するよ
う取付ける。29は加熱板で、注入パイプ28の排出口
の直下に設置される。給油パイプ11は、ポンプ24を
介して図外灯油タンクに、温度センサ12は図外制御部
に、それぞれ接続されている。
【0035】廃油タンク13には、廃油41′が高粘度
であったり、砂状の固形物が混入していたりするため循
環させることができないので、循環パイプは設けられて
いない。又、水溜も設けられていない。17、18′は
上下の攪拌羽根、30はダンパなどの開閉器、31は開
閉器30に接続する高粘度用ポンプで、例えばスネ−ク
ポンプなどの高粘度用高圧定量ポンプを用いている。廃
油41′は、高圧ポンプ31により注入パイプ28へ送
られ、加熱板29上に排出される。
【0036】そこで、燃焼初期には、給油パイプ11か
ら送られた灯油42に点火して、加熱板29を加熱し、
下燃焼室4bの温度が完全焼却温度の850℃に達する
と、廃油41′を加熱板29上に排出させる。固形物や
高粘度の廃油41′は溶けて加熱板29から滴下しつ
つ、灯油42の熱で着火し、完全焼却温度の850℃以
上を維持しながら、無臭、無煙で完全焼却される。
【0037】
【発明の効果】霧状に噴射可能な廃油の場合、初期には
灯油などの補助燃料の燃焼により焼却炉内の温度を上
げ、混合燃焼温度に達すると循環させながら攪拌した廃
油を噴射して発火させ、旋回上昇する火炎を旋回下降気
流で押さえながら高温で燃焼させるので、水分が多量に
混合した廃油でも、無臭、無煙で完全焼却できる。
【0038】焼却炉内の温度低下にも、補助燃料と廃油
との混合燃焼で温度を上昇させて所定温度を維持でき
る。
【0039】霧状に噴射不能な廃油の場合は、補助燃料
で加熱板で加熱し、溶かして滴下させながら補助燃料の
熱で着火させて燃焼させるので、従来困難であった固形
物の混入した廃油ややグリ−スの廃油などでも完全焼却
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】霧状に噴射可能な廃油の焼却シテスムの配置図
である。
【図2】焼却炉の詳細縦断面図である。
【図3】上燃焼室と上噴気孔との配設を示す横断面図で
ある。
【図4】下燃焼室と下噴気孔との配設を示す横断面図で
ある。
【図5】霧状に噴射不能な廃油の焼却システムの要部配
置図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 4a 上燃焼室 4b 下燃焼室 6 隔壁 10 噴射ノズル 11 給油パイプ 12 温度センサ 13 廃油タンク 14 水溜 20 循環パイプ 21 ポンプ 23 灯油タンク 27 制御部 28 注入パイプ 29 加熱板 31 高粘度用ポンプ 41、41′ 廃油 42 灯油

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 霧状に噴射可能な廃油を収容する廃油タ
    ンクと、補助燃料を収容する補助燃料容器と、焼却炉
    と、制御部とから構成され、廃油タンクは、底部から下
    方へ突設した水溜と廃油タンクの上部と水溜とを、ポン
    プ、三方弁を介して、廃油タンク内の廃油が循環可能に
    接続されて、廃油タンク内を攪拌する上攪拌羽根と、水
    溜内を攪拌する下攪拌羽根とが設けられており、焼却炉
    は、外筒と内筒との間は隔壁により上下に二分されて、
    それぞれ加圧空気を送り込まれる上空気室と下空気室と
    を形成し、隔壁付近から上方の外側へ斜降する円錐台筒
    状の上内筒の内部は上燃焼室を、隔壁付近から下方の円
    筒状の下内筒の内部は下燃焼室を形成しており、上内筒
    には上燃焼室へ送られる空気を下向きに旋回させる上噴
    気孔群を、下内筒には下燃焼室へ送られる空気を前記方
    向と逆方向へ旋回させる下噴気孔群を設けるとともに、
    三方弁を介して送られた廃油を下燃焼室へ高圧空気で霧
    状にして噴射する噴射ノズルと、補助燃料容器から送ら
    れた補助燃料を下燃焼室へ送る補助燃料パイプとが設け
    られ、制御部は、温度センサの検出した下燃料室の温度
    信号により、廃油焼却初期では補助燃料を燃焼させ、混
    合燃焼温度に達すると廃油と補助燃料との混合燃焼をさ
    せたのち、完全焼却温度に達すると廃油のみを燃焼さ
    せ、完全焼却温度以下になると前記混合燃焼をさせて完
    全焼却温度を維持させる噴射可能廃油焼却システム。
  2. 【請求項2】 混合燃焼温度は、700℃ないし850
    ℃未満であり、完全焼却温度は850℃以上である請求
    項1の噴射可能廃油焼却システム。
  3. 【請求項3】 霧状に噴射不能な廃油を収容する廃油タ
    ンクと、補助燃料を収容する補助燃料容器と、焼却炉
    と、制御部とから構成され、廃油タンクには、廃油タン
    ク内を攪拌する上攪拌羽根と下攪拌羽根とが設けられて
    おり、焼却炉は、外筒と内筒との間は隔壁により上下に
    二分されて、それぞれ加圧空気を送り込まれる上空気室
    と下空気室とを形成し、隔壁付近から上方の外側へ斜降
    する円錐台筒状の上内筒の内部は上燃焼室を、隔壁付近
    から下方の円筒状の下内筒の内部は下燃焼室を形成して
    おり、上内筒には上燃焼室へ送られる空気を下向きに旋
    回させる上噴気孔群を、下内筒には下燃焼室へ送られる
    空気を前記方向と逆方向へ旋回させる下噴気孔群を設け
    るとともに、廃油タンクから高圧ポンプを介して廃油を
    下燃焼室へ送る注入パイプと、注入パイプの排出口の下
    に加熱板と、補助燃料容器から送られた燃料を下燃焼室
    へ送る補助燃料パイプとが設けられ、制御部は、温度セ
    ンサの検出した下燃料室の温度信号により、廃油焼却初
    期では補助燃料を燃焼させ、完全焼却温度に達すると廃
    油と補助燃料との混合燃焼をさせて完全焼却温度を維持
    させる噴射不能廃油焼却システム。
  4. 【請求項4】 完全焼却温度は、850℃以上である請
    求項3の噴射不能廃油焼却システム。
JP21664496A 1996-07-29 1996-07-29 噴射可能廃油焼却システムと噴射不能廃油焼却システム Pending JPH1047637A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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