JPH0924264A - 液体混合用ミキサの洗浄装置 - Google Patents

液体混合用ミキサの洗浄装置

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JPH0924264A
JPH0924264A JP19918195A JP19918195A JPH0924264A JP H0924264 A JPH0924264 A JP H0924264A JP 19918195 A JP19918195 A JP 19918195A JP 19918195 A JP19918195 A JP 19918195A JP H0924264 A JPH0924264 A JP H0924264A
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solvent
mixer
gas
cleaning
flow path
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JP19918195A
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English (en)
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Toyomitsu Nishi
豊充 西
Masahiro Takano
雅広 高野
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再使用できるまでに洗浄を確実にし、かつ短
時間で洗浄できるようにする。 【解決手段】 開示される洗浄装置は、二液混合即硬化
タイプの接着剤(パテ)を得るために、二液定量混合機
の先端部に装着されて、エポキシ樹脂組成物等の主剤
と、ポリチオール及び三級アミン等からなる硬化剤との
混合攪拌を行い使用済みとなったミキサを洗浄するため
の洗浄装置に係り、圧縮空気(洗浄気体)Gを使用済み
のミキサ210内に注入して、残留物質(接着剤)Zを
押し出して洗浄する圧縮空気圧入洗浄方式と、溶剤(洗
浄液)Sを使用済みのミキサ210内に注入して残留物
質(接着剤)Zを溶解除去する溶剤圧入洗浄方式との2
つの洗浄方式が併用されてなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体混合機の先
端部に着脱可能に取り付けられて使用される液体混合用
ミキサの洗浄装置に係り、詳しくは、複数種の液体の混
合攪拌を行い使用済みとなったミキサ(混合器)内の残
留物質(特に、硬化性残留物質)を除去して、当該ミキ
サを再利用可能な状態にまで洗浄するための液体混合用
ミキサの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレファブ(ユニット)住宅の生産工場
等においては、例えば、屋根枠組や壁枠組にパーティク
ルボードや硬質木片セメント板等の面材を釘打ち固定し
て、屋根パネルや壁パネル等を組み立てた後、面材表面
に露出する釘頭にパテと称する充填用の接着剤をへら等
で塗布して、釘頭に防水処理を施すと共に、打撃により
凹んだ表面を平滑化する。この種の充填用の接着剤とし
ては、例えば、エポキシ樹脂組成物等の主剤とポリチオ
ール及び三級アミン等からなる硬化剤とを混合すること
により得られる二液混合即硬化タイプのものが知られて
いる。この二液混合即硬化タイプの充填用接着剤は、例
えば、特公平5−67343号公報に記載されているよ
うに、二液定量混合機(液体混合機)によって作られ
る。
【0003】この二液定量混合機は、図3に示すよう
に、装置各部を作動制御するための操作部1と、主剤A
と硬化剤Bとを混合して二液混合即硬化タイプの接着剤
を吐出させる混合部2と、主剤A及び硬化剤Bを貯留す
るためタンク3a,3bとから概略構成されている。上
記混合部2は、先端側に着脱自在のミキサ(スタティッ
クミキサ)21を有していると共に、原料供給用のチュ
ーブ4a,4bにより主剤及び硬化剤貯留用のタンク3
a,3bに接続されている。すなわち、混合部2の内部
には2つの通路が形成されていて、これらの通路を介し
て原料供給用のチューブ4a,4bとミキサ21とが連
通状態となっている。上記通路には、それぞれ、図示せ
ぬ開閉弁が設けられており、これらの開閉弁は、レバー
により開閉されるようになっている。原料供給用の各チ
ューブ4a,4bの途中には、主剤及び硬化剤圧送用の
ポンプ5a,5bが介挿されている。上記ミキサ21
は、下端(先端)に孔径略5mmのノズル21aを有す
る外径略1cm、長さ略40cmの中空シリンダ状のも
ので、内壁面には主剤Aと硬化剤Bとをスタティックに
攪拌混合するための螺旋階段形状の邪魔板が上端部から
下端(先端)部にかけて設けられている。
【0004】このような構成の二液定量混合機におい
て、図示せぬレバーを引くと、上記開閉弁が開いて、タ
ンク3a,3bから原料供給用の各チューブ4a,4b
を経由して主剤A及び硬化剤Bの二液が所定の流量比で
ミキサ21へ流入し、ここで、主剤と硬化剤とが上端側
から下端(先端)側へ螺旋階段形状の邪魔板を駆け降り
ながら混合されて、エポキシ系樹脂の接着剤が得られ、
ミキサ21下端のノズル21aから吐出する。
【0005】ところで、上記構成の二液定量混合機で
は、接着剤塗布作業の待ち時間や小休止等でミキサ21
の吐出を待機状態にしたときに、ミキサ21内に残留し
た接着剤が経時的に硬化してミキサ21の再使用ができ
なくなることがある。このような不都合を解消するため
に、接着剤塗布作業の待ち時間や小休止等で二液定量混
合機からの吐出を待機状態にしたときにでも、ミキサ2
1内の接着剤をノズル21aから間欠的に自動的に吐出
させることにより、ミキサ21内での接着剤の硬化を未
然に防止できるようにしたアンチゲル装置が開発されて
いる(同公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ンチゲル装置を長時間稼働状態に置くのは、ただ廃棄す
るだけのために、ミキサ内で多量の接着剤が作られるこ
ととなって、大変不経済である。したがって、昼休み等
の場合のように、二液定量混合機の休止が長時間に亘る
場合には、アンチゲル装置を止めるのが原料節減上得策
であるが、だからといって、アンチゲル装置を止めれ
ば、ミキサ内に残留する接着剤の硬化(ゲル化)が進行
して、待機中のミキサが使用不能になってしまうばかり
か、洗浄によっても再使用可能な状態に戻らない廃品と
なり、もはや新品のものと取り替える以外にすべがなく
なってしまう。それゆえ、従来では、アンチゲル装置を
止めても止めなくても、ランニングコストの低廉化を実
現できないという不都合があった。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、液体混合機の休止が長時間に亘る場合には、ア
ンチゲル装置を止めて、原料の無駄な消耗を防止できる
と共に、液体混合機から使用済みのミキサを取り外し
て、当該ミキサ内に残留する接着剤等を除去して、当該
ミキサを再使用可能な状態にまで洗浄することのできる
液体混合用ミキサの洗浄装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、液体混合機の先端部に着脱
可能に取り付けられて、複数種の液体の混合攪拌を行い
使用済みとなったミキサを洗浄するための洗浄装置であ
って、上記使用済みのミキサを気体溶剤兼用流路の下流
側終端部に装着するミキサ装着部と、上記使用済みのミ
キサ内に上流側に配設された気体専用流路及び下流側に
配設された上記気体溶剤兼用流路を通して高圧気体を注
入し、注入された高圧気体の圧力により上記ミキサ内に
留まる残留物質を当該ミキサのノズルから排出させるた
めの気体注入手段と、上記使用済みのミキサ内に上流側
に配設された溶剤専用流路及び下流側に配設された上記
気体溶剤兼用流路を通して溶剤を注入し、注入された溶
剤により上記ミキサ内に留まる残留物質を当該ミキサの
ノズルから排出させるための溶剤注入手段と、上記気体
専用流路から上記気体溶剤兼用流路に高圧気体を導入/
遮断するための気体注入用開閉弁と、上記溶剤専用流路
から上記気体溶剤兼用流路に上記溶剤を導入/遮断する
ための溶剤注入用開閉弁とを有してなることを特徴とし
ている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の液体混合用ミキサの洗浄装置であって、上記溶剤注
入手段が、溶剤を貯留するタンクと、駆動モータと、該
駆動モータから動力の供給を受けて、上記溶剤専用流路
及び気体溶剤兼用流路を通して上記ミキサ内に注入する
ためのポンプとを有してなると共に、上記溶剤注入用開
閉弁が開状態のときは、上記タンク、ポンプ、溶剤専用
流路及び気体溶剤兼用流路は、溶剤を循環して流す溶剤
循環路を構成することを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の液体混合用ミキサの洗浄装置であって、上記駆動モ
ータには、所定のエア圧で上記ポンプを駆動させるエア
駆動モータが用いられていることを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の液体混合用ミキサの洗浄装置であって、上記タンク
は、当該タンクに貯留される溶剤中に液没する状態に立
設された隔壁と、該隔壁の上部から上方にかつ上記溶剤
の液面から突出する状態に張られた上記残留物質流出防
止用のネットとにより、上記ミキサのノズルから排出さ
れる溶剤や残留物質を受ける上流側の第1の槽と、溶剤
専用流路を介して上記ポンプに連通される下流側の第2
の槽とに仕切られてなると共に、上記第1の槽の下端部
又はその近傍には上記溶剤よりも比重の大きな上記残留
物質を排出するための排出孔が設けられていることを特
徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2,3又は4記載の液体混合用ミキサの洗浄装置であっ
て、上記使用済みのミキサは、二液混合即硬化タイプの
接着剤を得るために、主剤と硬化剤との混合攪拌を行い
使用済みとなったものであることを特徴としている。
【0013】
【作用】この発明の液体混合用ミキサの洗浄装置によれ
ば、溶剤による洗浄のみに頼らず、高圧気体を使用済み
のミキサ内に通し、溶剤や残存物資(接着剤等)を吹き
飛ばして除去するので、洗浄が確実であり、かつ短時間
で洗浄できる。それゆえ、液体混合機の休止が長時間に
亘る場合には、アンチゲル装置を止めて、使用中のミキ
サをこの発明の洗浄装置による洗浄に回すようにすれ
ば、ミキサを短時間で再利用でき、原料の無駄な消耗も
防止できる。
【0014】また、請求項4記載の構成によれば、タン
クは、溶剤中に液没する隔壁と、この隔壁の上方に張ら
れた残留物質流出防止用のネットとにより、上流側の第
1の槽と、下流側の第2の槽とに仕切られているので、
溶剤のみを循環させて、ミキサ内に繰り返し圧入できる
ので、溶剤の消耗を防止することもできる。また、第1
の槽の下端部には排出孔が設けられているので、第1の
槽の底に残留物質(接着剤等)が所定量溜まると、この
排出孔から残留物質(接着剤)を除去できるので、タン
クのクリーニングが容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例について説明する。図1は、この発明の一実施例
である液体混合用ミキサの洗浄装置の構成を概略示す概
念図であると共に、圧縮空気(洗浄気体)や溶剤(洗浄
液)等の流路を示す系統図である。この例の洗浄装置
は、二液混合即硬化タイプの接着剤(パテ)を得るため
に、二液定量混合機(図3参照)の先端部に装着され
て、エポキシ樹脂組成物等の主剤と、ポリチオール及び
三級アミン等からなる硬化剤との混合攪拌を行い使用済
みとなったミキサ(スタティックミキサ)を洗浄するた
めの洗浄装置に係り、同図に示すように、圧縮空気(洗
浄気体)Gを使用済みのミキサ210内に注入して、残
留物質(接着剤)Zを押し出して洗浄する圧縮空気圧入
洗浄方式と、溶剤(洗浄液)Sを使用済みのミキサ21
0内に注入して残留物質(接着剤)Zを溶解除去する溶
剤圧入洗浄方式との2つの洗浄方式が併用されてなって
いる。
【0016】上記2方式を具現化するために、この例の
洗浄装置では、圧縮空気Gの供給源である高圧空気ボン
ベ6と、溶剤Sを貯留するためのタンク7と、タンク7
内の溶剤Sを汲み上げてミキサ210内に供給(圧入)
するためのギアポンプ81と、このギアポンプ81に防
爆のため電力の代わりにエア圧で動力を与えるエア駆動
モータ82と、樹脂チューブや樹脂ジョイント等で構成
される2系統の流路(圧縮空気が流れる流路、溶剤が流
れる流路)と、ミキサ210内への注入流体を圧縮空気
(又は溶剤)から溶剤(又は圧縮空気)に切り替える操
作(注入切替操作)等に必要な各種の弁やスイッチ類と
を備えてなっている。
【0017】次に、装置各部について詳述する。上記タ
ンク7は、隔壁71により仕切られた上流槽7aと下流
槽7bとの2槽(合計容量、例えば60リットル)から
なり、上流槽7aの上方には使用済みのミキサ210を
洗浄のために装着するミキサ装着部72が設けられてい
る。このミキサ装着部72では、使用済みのミキサ21
0は、真下に上流槽7aの液面を臨む状態に、ノズル2
10aを下方に向けて装着され、洗浄時(装置作動
時)、ノズル210aから排出される溶剤Sや残留物質
(接着剤)Zを、上流槽7aで受ける構成となってい
る。ここで、洗浄対象となるミキサ210は、容器内部
に螺旋階段形状の邪魔板を有する従来からあるミキサで
あり、下端(先端)には孔径略5mmのノズル210a
が穿孔されている。
【0018】上記隔壁71は、貯留される溶剤Sにより
液没状態となるように、タンク周壁よりも高さを著しく
低く設定されていて、これにより、上流槽7a側の溶剤
Sが下流槽7b側に流入できるようになっている一方、
隔壁71の上端部には、溶剤Sの液面から垂直に突出す
る状態に、着脱可能な金網や樹脂網等のネット73が張
られていて、このネット73により、残留物質(接着
剤)Zが下流槽7bに流出するのを防止している。ここ
で、溶剤(洗浄液)としては、エチレングリコール系の
ものが好適に使用される。この種の溶剤Sは、一般に、
残留物質(接着剤)Zよりも比重が小さいため、残留物
質(ゲル状の接着剤)Zは、上流槽7aの底に最終的に
沈澱分離される。上流槽側タンク周壁の最下端部には開
閉弁付きの排出孔部74が設けられていて、上流槽7a
の底に残留物質(接着剤)Zが所定量溜まると、この排
出孔部74から残留物質(接着剤)Zを除去できるよう
になっている。一方、下流槽7bには、上述したネット
73の働きにより溶剤Sのみが貯留される。
【0019】次に、ギアポンプ81は、エア駆動モータ
82によって駆動され、樹脂チューブや樹脂ジョイント
等(以下、同様)で構成される溶剤専用流路S1を介し
て、下流槽7bから溶剤Sを取り込んで、溶剤専用流路
S2及び気体溶剤兼用流路GSを介して、ミキサ装着部
72に装着された使用済みのミキサ210に溶剤Sを圧
入する。なお、ギアポンプ81の下流側の溶剤専用流路
S2の途中には、溶剤専用流路S2を開閉するためのボ
ール弁91(後述)が介挿されており、さらに、必要に
応じて、圧力ゲージ92や安全弁93が設けられてい
る。
【0020】エア駆動モータ82は、動力用気体流路G
1を介して、高圧空気ボンベ6から圧縮空気Gの供給を
受ける構成となっていて、そのエア圧で作動してギアポ
ンプ81に動力を与える。動力用気体流路G1の途中に
は、エア圧調整弁94やエア圧作動弁95が設けられて
いる。エア圧作動弁95は、制御用気体流路G2を介し
て高圧空気ボンベ6に連通されていて、制御用気体流路
G2の途中に設けられたポンプ連動スイッチ(弁)96
によって、作動が制御される。すなわち、ポンプ連動ス
イッチ96がオンとされ、「開」の状態に設定される
と、エア圧作動弁95は、高圧空気ボンベ6から圧縮空
気Gの供給を受けるようになって、そのエア圧で動力用
気体流路G1を開状態とする。これにより、動力用気体
流路G1を介して、圧縮空気Gがエア駆動モータ82に
送り込まれ、エア駆動モータ82を作動させる構成とな
っている。一方、ポンプ連動スイッチ96がオフとさ
れ、「閉」の状態に設定されると、高圧空気ボンベ6か
らエア圧作動弁95への圧縮空気Gの供給が遮断され、
エア圧が解除されるので、エア圧作動弁95は、動力用
気体流路G1を閉状態とする。これにより、エア駆動モ
ータ82に対する圧縮空気Gの送出が遮断され、エア駆
動モータ82を止める構成となっている。なお、ポンプ
連動スイッチ96は、溶剤専用流路S2の途中に設けら
れたボール弁91の開閉操作に連動するように構成され
ている。すなわち、ボール弁91を操作して、溶剤専用
流路S2を開状態にすると、ポンプ連動スイッチ96も
開状態となって、エア駆動モータ82(ギアポンプ8
1)が作動して溶剤専用流路S2に溶剤Sが流れるよう
になり、これに対して、ボール弁91を操作して、溶剤
専用流路S2を閉状態にすると、これに伴い、ポンプ連
動スイッチ96も閉状態となって、エア駆動モータ82
(ギアポンプ81)の作動も停止状態となるように構成
されている。
【0021】高圧空気ボンベ6は、上述したように、動
力用気体流路G1を介して、エア駆動モータ82に接続
され、また、制御用気体流路G2を介して、エア圧作動
弁95に接続されている他、洗浄用気体流路G3及び気
体溶剤兼用流路GSを介して、ミキサ装着部72に装着
された使用済みのミキサ210とも連通状態となってお
り、洗浄用気体流路G3の途中に介設された手動の空気
注入用開閉弁97を開け閉めすることで、圧縮空気(洗
浄気体)Gのミキサ210内への圧入/圧入停止操作が
なされる。
【0022】次に、図1を参照して、この例の作用につ
いて説明する。例えば、昼休み等の場合のように、二液
定量混合機(図3)の休止が長時間に亘る場合や、二液
定量混合機が稼働中であっても、何らかの理由(例えば
気象上の理由等)により、ミキサ210内の接着剤の硬
化が進みすぎて、ノズル210aからの接着剤の出が悪
くなった場合には、二液定量混合機から使用中のミキサ
210を取り外して、この例の洗浄装置のミキサ装着部
72に、ノズル210aを下方(上流槽7aの液面)に
向けた状態で装着する。この後、次述するように、
圧縮空気圧入洗浄操作(前処理)→ 溶剤圧入洗浄操
作→ 圧縮空気圧入洗浄操作(後処理)の順で洗浄を
行う。
【0023】[1]圧縮空気圧入洗浄操作(前処理) 操作者は、まず、空気注入用開閉弁97を開ける。これ
により、高圧空気ボンベ6の圧縮空気(洗浄気体)G
が、洗浄用気体流路G3及び気体溶剤兼用流路GSを介
して、使用済みのミキサ210内に圧入され、残存物資
(接着剤)Zをノズル210a経由で押し出して除去す
る。この圧縮空気圧入洗浄操作(前処理)を所定の時間
(例えば、数10秒)継続した後、空気注入用開閉弁9
7を閉めて、圧縮空気圧入洗浄操作(前処理)を完了す
る。
【0024】[2]溶剤圧入洗浄操作 次に、ボール弁91を開操作して、溶剤専用流路S2を
開状態にする。すると、ボール弁91の開操作に連動し
て、ポンプ連動スイッチ96もオン状態(開状態)とな
る。ポンプ連動スイッチ96がオン状態に設定される
と、高圧空気ボンベ6の圧縮空気Gが、制御用気体流路
G2を経由して、エア圧作動弁95に流れ込み、エア圧
作動弁95を開けて、動力用気体流路G1を開状態に設
定する。これにより、動力用気体流路G1を介して、圧
縮空気Gがエア駆動モータ82に送り込まれ、エア駆動
モータ82を作動させる。ギアポンプ81は、稼働中の
エア駆動モータ82から動力の供給を受けて、溶剤専用
流路S1を介して、下流槽7bから溶剤Sを取り込み、
溶剤専用流路S2及び気体溶剤兼用流路GSを介して、
例えば5[kg/cm2f]の圧力、20[l/mi
n]の吐出量で、ミキサ装着部72に装着された使用済
みのミキサ210に溶剤Sを圧入する。これにより、ミ
キサ210内に圧縮空気圧入洗浄操作(前処理)では押
出し除去できなかった残存物資(接着剤)Zを溶剤Sの
溶解力で除去して洗浄する。
【0025】溶剤S及び溶解した残存物資(ゲル状の接
着剤)Zは、ノズル210aを通って、上流槽7aに落
とし込まれ、比重の違いにより、残存物資(接着剤)Z
は、上流槽7aの底部に最終的に沈澱して溶剤Sから分
離される。なお、上流槽7aと下流槽7bとに仕切る隔
壁71の上方にはネット73が張られているので、浮遊
中の残存物資(ゲル状の接着剤)Zが、下流槽7b側に
流出することは防止される。一方、溶剤Sは、ネット7
3を介して自由に下流槽7bに流出し、そこで、ギアポ
ンプ81によって、再び取り込まれ、溶剤専用流路S2
及び気体溶剤兼用流路GS経由で、循環して流れ、ミキ
サ装着部72の使用済みのミキサ210に洗浄液として
圧入される。この溶剤圧入洗浄操作を所定の時間(例え
ば、数10秒〜数分)継続した後、ボール弁91を閉め
て、溶剤圧入洗浄操作を完了する。すなわち、ボール弁
91を閉操作して、溶剤専用流路S2を閉状態にする
と、ボール弁91の閉操作に連動して、ポンプ連動スイ
ッチ96もオフ状態(閉状態)となる。ポンプ連動スイ
ッチ96がオフ状態に設定されると、高圧空気ボンベ6
の圧縮空気Gが、エア圧作動弁95に流れ込まなくなる
ので、エア圧作動弁95が、動力用気体流路G1を閉ざ
してしまう。これにより、圧縮空気Gがエア駆動モータ
82に送り込まれなくなるので、エア駆動モータ82は
作動を停止する。
【0026】[3]圧縮空気圧入洗浄操作(後処理) この後、操作者は、再度、空気注入用開閉弁97を開け
て、高圧空気ボンベ6の圧縮空気(洗浄気体)Gをミキ
サ210内に導入して、ミキサ210内に残っている溶
剤や溶解した残留物質(接着剤)Zを吹き飛ばしてミキ
サ210内を乾燥させる。この圧縮空気圧入洗浄操作
(後処理)を所定の時間(例えば、数秒)継続した後、
空気注入用開閉弁97を閉めて、圧縮空気圧入洗浄操作
(後処理)を完了する。
【0027】このように、上記構成の洗浄装置によれ
ば、溶剤Sによる洗浄のみに頼らず、前処理及び後処理
として、圧縮空気Gをミキサ210内に通し、溶剤や残
存物資(接着剤)Zを吹き飛ばして除去するので、洗浄
が確実であり、かつ短時間で洗浄できる。また、圧縮空
気圧入洗浄操作時にノズル210aから排出される残存
物資(接着剤)Zの落とし込み先を上流槽7aとしたこ
とで、圧縮空気圧入洗浄操作用のミキサ装着部と溶剤圧
入洗浄操作用のミキサ装着部とを別個に設ける必要がな
くなり、この例のミキサ装着部72のように、圧縮空気
圧入洗浄操作時及び溶剤圧入洗浄操時の何れにも共用で
きるので、装着が1回で済み、作業が楽となる。それゆ
え、液体混合機の休止が長時間に亘る場合には、アンチ
ゲル装置を止めて、使用中のミキサ210を上記構成の
洗浄装置による洗浄に回すようにすれば、ミキサ210
を短時間で再利用でき、原料の無駄な消耗も防止でき
る。
【0028】また、タンク7は、溶剤S中に液没する隔
壁7と、この隔壁7の上方に張られた残留物質流出防止
用のネット73とにより、上流槽7aと、下流槽7bと
に仕切られているので、溶剤Sのみを循環させて、ミキ
サ210内に繰り返し圧入できるので、溶剤の消耗を防
止することもできる。また、上流槽側タンク周壁の最下
端部には開閉弁付きの排出孔部74が設けられているの
で、上流槽7aの底に残留物質(接着剤)Zが所定量溜
まると、この排出孔部74から残留物質(接着剤)Zを
除去できるので、タンク7のクリーニングが容易とな
る。
【0029】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、溶剤(洗
浄液)は、エチレングリコール系のものに限らず、キシ
レンやトルエン等も好適に用いることができる。また、
高圧気体は、圧縮空気に限らず、窒素ガス等でも良い。
また、高圧気体の供給源としては、ボンベに限らず、コ
ンプレッサを用いても良い。また、ミキサは、スタティ
ックミキサに限らず、回転翼等を有するミキサにも適用
できる。また、二液混合即硬化タイプの接着剤(パテ)
は、エポキシ樹脂組成物の主剤と、ポリチオール及び三
級アミンからなる硬化剤とを混合攪拌して得られるもの
に限らず、例えば、ウレタン系組成物の主剤と、イソシ
アナート系の硬化剤とを混合攪拌して得られるものでも
良い。
【0030】また、上述の実施例では、手動で各種弁を
開閉操作する場合について述べたが、図2に示すよう
に、エア式タイマ98に連動して開状態となる圧力調整
弁99を溶剤専用流路S2の途中に設けるようにし、設
定時間の到来により、圧力調整弁99を経由する溶剤S
のバイパスS3を設けることで、溶剤専用流路S2内の
溶剤Sの圧力を下げ、ミキサ210内への溶剤Sの注入
を自動的に停止させするようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の液体混
合用ミキサの洗浄装置によれば、溶剤による洗浄のみに
頼らず、高圧気体を使用済みのミキサ内に通し、溶剤や
残存物資(接着剤等)を吹き飛ばして除去するので、洗
浄が確実であり、かつ短時間で洗浄できる。それゆえ、
液体混合機の休止が長時間に亘る場合には、アンチゲル
装置を止めて、使用中のミキサをこの発明の洗浄装置に
よる洗浄に回すようにすれば、ミキサを短時間で再利用
でき、原料の無駄な消耗も防止できる。
【0032】また、請求項4記載の構成によれば、タン
クは、溶剤中に液没する隔壁と、この隔壁の上方に張ら
れた残留物質流出防止用のネットとにより、上流側の第
1の槽と、下流側の第2の槽とに仕切られているので、
溶剤のみを循環させて、ミキサ内に繰り返し圧入できる
ので、溶剤の消耗を防止することもできる。また、第1
の槽の下端部には排出孔が設けられているので、第1の
槽の底に残留物質(接着剤等)が所定量溜まると、この
排出孔から残留物質(接着剤)を除去できるので、タン
クのクリーニングが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である液体混合用ミキサの
洗浄装置の構成を概略示す概念図であると共に、圧縮空
気や溶剤等の流路を示す系統図である。
【図2】同実施例の変形例である液体混合用ミキサの洗
浄装置の構成を概略示す概念図であると共に、圧縮空気
や溶剤等の流路を示す系統図である。
【図3】 同ミキサが着脱可能に取り付けられる二液定
量混合機(液体混合機)の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
2 混合部(ミキサが取り付けられる液体混合機の
要部) 21 ミキサ(液体混合用ミキサ) 21a ミキサのノズル 210 使用済みのミキサ 210a 使用済みのミキサのノズル 6 高圧空気ボンベ(気体注入手段の一部) 7 タンク 7a 上流槽(タンクの一部、第1の槽) 7b 下流槽(タンクの一部、第2の槽) 71 隔壁 72 ミキサ装着部 73 ネット(残留物質流出防止用のネット) 74 排出孔部(排出孔) 81 ギアポンプ(ポンプ、溶剤注入手段の一部) 82 エア駆動モータ(駆動モータ、溶剤注入手段
の一部) A 主剤 B 硬化剤 G 圧縮空気(高圧気体) S 溶剤 Z 残留物質(接着剤) S1,S2 溶剤専用流路 GS 気体溶剤兼用流路 G1 動力用気体流路(気体専用流路) G2 制御用気体流路(気体専用流路) 91 ボール弁(溶剤注入用開閉弁) 95 エア圧作動弁 96 ポンプ連動スイッチ 97 空気注入用(気体注入用開閉弁)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体混合機の先端部に着脱可能に取り付
    けられて、複数種の液体の混合攪拌を行い使用済みとな
    ったミキサを洗浄するための洗浄装置であって、前記使
    用済みのミキサを気体溶剤兼用流路の下流側終端部に装
    着するミキサ装着部と、 前記使用済みのミキサ内に上流側に配設された気体専用
    流路及び下流側に配設された前記気体溶剤兼用流路を通
    して高圧気体を注入し、注入された高圧気体の圧力によ
    り前記ミキサ内に留まる残留物質を当該ミキサのノズル
    から排出させるための気体注入手段と、 前記使用済みのミキサ内に上流側に配設された溶剤専用
    流路及び下流側に配設された前記気体溶剤兼用流路を通
    して溶剤を注入し、注入された溶剤により前記ミキサ内
    に留まる残留物質を当該ミキサのノズルから排出させる
    ための溶剤注入手段と、 前記気体専用流路から前記気体溶剤兼用流路に前記高圧
    気体を導入/遮断するための気体注入用開閉弁と、前記
    溶剤専用流路から前記気体溶剤兼用流路に前記溶剤を導
    入/遮断するための溶剤注入用開閉弁とを有してなるこ
    とを特徴とする液体混合用ミキサの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記溶剤注入手段は、溶剤を貯留するタ
    ンクと、駆動モータと、該駆動モータから動力の供給を
    受けて、前記溶剤専用流路及び気体溶剤兼用流路を通し
    て前記ミキサ内に注入するためのポンプとを有してなる
    と共に、 前記溶剤注入用開閉弁が開状態のときは、前記タンク、
    ポンプ、溶剤専用流路及び気体溶剤兼用流路は、前記溶
    剤を循環して流す溶剤循環路を構成することを特徴とす
    る請求項1記載の液体混合用ミキサの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動モータには、所定のエア圧で前
    記ポンプを駆動させるエア駆動モータが用いられている
    ことを特徴とする請求項2記載の液体混合用ミキサの洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 前記タンクは、当該タンクに貯留される
    溶剤中に液没する状態に立設された隔壁と、該隔壁の上
    部から上方にかつ前記溶剤の液面から突出する状態に張
    られた前記残留物質流出防止用のネットとにより、前記
    ミキサのノズルから排出される溶剤や残留物質を受ける
    上流側の第1の槽と、溶剤専用流路を介して前記ポンプ
    に連通される下流側の第2の槽とに仕切られてなると共
    に、前記第1の槽の下端部又はその近傍には、前記溶剤
    よりも比重の大きな前記残留物質を排出するための排出
    孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の液
    体混合用ミキサの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記使用済みのミキサは、二液混合即硬
    化タイプの接着剤を得るために、主剤と硬化剤との混合
    攪拌を行い使用済みとなったものであることを特徴とす
    る請求項1,2,3又は4記載の液体混合用ミキサの洗
    浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009511269A (ja) * 2005-10-17 2009-03-19 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 液状着色材を混合するための装置及び方法、並びに液状着色材によってプラスチックを着色するための方法
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