JPH09242346A - コンクリート構造部材の補強方法 - Google Patents
コンクリート構造部材の補強方法Info
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- JPH09242346A JPH09242346A JP8087696A JP8087696A JPH09242346A JP H09242346 A JPH09242346 A JP H09242346A JP 8087696 A JP8087696 A JP 8087696A JP 8087696 A JP8087696 A JP 8087696A JP H09242346 A JPH09242346 A JP H09242346A
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Abstract
コンクリートに対して、側圧(圧縮応力)を加えて載荷
すると耐力と変形能力が著しく増大するという,即ち、
三次元的に圧縮応力を加えると圧縮耐力と変形能力が一
軸方向だけに圧縮した場合の数倍になるという事実〔こ
れをコンファインド効果と称している〕があり、このコ
ンファインド効果を利用する。 【解決手段】 構造部材(1)の外部に鋼板やFRP等
の補強材(3)で補強してケミカルプレストレスを導入
したり、平板状のベルトやPC鋼材で既設構造物(1)
を締め付け、二軸または三軸方向にプレストレスを導入
して補強する。
Description
部材の補強方法に関する。
トコンクリートは、コンクリートが表面にあるため、ひ
び割れの発生やコンクリートの劣化によって内部鋼材の
腐食が生じる場合があり、耐久性上問題となることがあ
る。
合には、例えば,梁の場合で主引張鉄筋等が降伏した場
合、曲げひび割れやせん断ひび割れが梁圧縮部に達した
時点で、スパン中央付近の梁圧縮部コンクリートが急激
に圧壊され、破片となって飛散して梁の破壊に至る。そ
のため、十分変形させることが出来ない。
応力による大きな斜めひび割れが発生して脆性破壊を生
じる。そこで、スターラップ等の腹鉄筋を十分に配置し
てせん断では破壊しないように設計することになってい
る。コンクリート構造部材が柱部材の場合、荷重が過大
となるとかぶりコンクリートがはく落し危険である。
圧縮には強いが、引張に弱い脆性材料であるコンクリー
トに対して、側圧(圧縮応力)を加えて載荷すると耐力
と変形能力が著しく増大するという,即ち、三次元的に
圧縮応力を加えると圧縮耐力と変形能力が一軸方向だけ
に圧縮した場合の数倍になるという事実〔これをコンフ
ァインド効果と称している〕があり、このコンファイン
ド効果を利用したコンクリート構造部材の補強方法を提
供することにある。
部に鋼板やFRP等の補強材で補強してケミカルプレス
トレスを導入したり、平板状のベルトやPC鋼材で既設
構造物を締め付け、二軸または三軸方向にプレストレス
を導入して補強することを目的とするコンクリート構造
部材の補強方法を提供することにある。
外周囲にコンク−トブロックまたは鋼板付きコンクリー
トブロックを密着して配置し、PC鋼材又はベルトによ
る補強材で巻付け、さらに締め付けて該既設構造部材に
コンクリートブロックを介して補強することを特徴とす
るコンクリート構造部材の補強方法である。
造部材(支柱あるいは橋脚あるいは梁)に、該構造物と
の対応面に空間部を形成したブロック体を複数個設け、
その周囲をリング状に取り囲み、かつ、これらブロック
体の周囲に補強材を巻き付け、前記空間部に膨張材また
は膨張モルタルを注入することを特徴とするコンクリー
ト構造部材の補強方法である。
ート構造部材(支柱あるいは橋脚あるいは梁)の外側
に、補強材を巻き付けるにあたり、該既設構造物と上記
補強材との間に空間部を設け、該空間部に膨張材を用い
たセメントペーストあるいはモルタルあるいはコンクリ
ートを注入し、膨張材の膨張を上記補強材で拘束するこ
とにより、三軸方向または二軸方向のケミカルプレスト
レスを導入することを特徴とするコンクリート構造部材
の補強方法である。
リート構造部物の柱軸方向には、フーチングに定着(ア
ンカー)したPC鋼材をブロックまたはリング内のコン
クリートに配置して定着し、曲げや軸引張力に抵抗させ
るよう構成してもよい。
と、断面形状が矩形のコンクリート構造部材(支柱ある
いは橋脚あるいは梁)(1)に、該構造物にブロック体
を密着させ、その周囲をリング状に取り囲み、かつ、こ
れらブロック体の周辺にPC鋼材を巻付け、さらにプレ
ストレスを導入したり、ベルトで補強する場合には、ベ
ルトを巻付け緊締する。もし、凹凸によって該構造物と
ブロック体が密着できない場合には、シーリング材、パ
テ、モルタル、樹脂等の緩衝材を注入したり、塗布した
りして密着させるものより構成される。
と、断面形状が矩形のコンクリート構造部材(支柱ある
いは橋脚あるいは梁)(1)に、該構造物と対応面に空
間部(2a)を形成したブロック体(2)を複数個設
け、その周囲をリング状に取り囲み、かつ、これらブロ
ック体の周囲に補強材(3)を巻き付け、前記空間部に
膨張材(4)または膨張モルタル(4a)を注入するも
のである。
体的には支柱や橋脚あるいは梁をいい、また、図1、図
2には矩形状のものを示したが、これらに限定されるこ
となく、断面形状が円形、楕円、多角形であってもよ
く、補強材(3)とは、PC鋼材またはベルトまたは鋼
板またはFRPをいう。さらに、FRPとは、Fibe
r Reinforced Plastic(連続繊維
補強材)の略で、炭素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊
維等をエポキシ樹脂等でシート状またはロッド状に固め
たものである。
に際しては、既存のコンクリート構造物(1)の柱軸方
向には、フーチング(1a)に定着(アンカー)したP
C鋼材(5)を、ブロック体(2)または補強材(3)
内のコンクリートを配置して定着し、曲げや軸引張力に
抵抗させるよう構成してもよい。
って述べると、既設コンクリート構造部材(支柱あるい
は橋脚あるいは梁)(1)の外側に、補強材(3)を巻
き付けるにあたり、該既設構造物(1)と上記補強材
(3)との間に空間部(2b)を設け、該空間部(2
b)に膨張材を用いたセメントペーストあるいはモルタ
ルあるいはコンクリート(4b)を注入し、膨張材の膨
張を上記補強材(3)で拘束することにより、三軸方向
または二軸方向のケミカルプレストレスを導入するもの
である。
め鋼板をブロックの外周面に設けるか、あるいはブロッ
クに鋼板を巻付けその外周面にPC鋼材(5)を設けた
ブロックであってもよいものであり、さらに、ブロック
体において、あらかじめ内部にセットしたPC鋼材
(5)が、ブロック体のコンクリートとは付着しないも
のであってもよいものである。
構造部材は、主として側面から補強材と膨張材等により
緊締されることになり、損傷を受けたり、劣化していた
りしても著しく強度と変形能力が回復し、場合によって
は新設された時の強度と変形能力以上となる。
やねじり耐力が著しく増大し、変形能力が増大するの
で、地震に強く、ねばり強い、即ち靭性の大きい構造と
なり、ケミカルプレストレスは三軸拘束効果が普通のコ
ンクリートの場合より大きいので有利である。
は、構造物の外側に配置した補強材の剛性によって決ま
り、補強材の強度の一部がケミカルプレストレスの拘束
のために使用されるので、外力に対する耐力は補強材の
強度の残りで決まることになる。
例を示す断面図である。
る。
る。
した橋脚の側面図である。
ンクリート 5 PC鋼材
Claims (7)
- 【請求項1】 既設構造物の外周囲にコンク−トブロッ
クまたは鋼板付きコンクリートブロックを複数個密着し
て配置し、PC鋼材による補強材を巻付けてプレストレ
スを導入するか、又はベルトによる補強材で巻付けて緊
締して、該既設構造部材にコンクリートブロックを介し
て補強することを特徴とするコンクリート構造部材の補
強方法。 - 【請求項2】 コンクリート構造部材に、該構造物との
対応面に空間部を形成したブロック体を複数個設け、そ
の周囲をリング状に取り囲み、かつ、これらブロック体
の周囲に補強材を巻き付け、前記空間部に膨張材または
膨張モルタルを注入することを特徴とするコンクリート
構造部材の補強方法。 - 【請求項3】 既設コンクリート構造部材の外側に、補
強材を設け、該既設構造物と上記補強材との間に膨張材
を用いたセメントペーストまたはモルタルまたはコンク
リートを打設し、膨張材の膨張を上記補強材で拘束する
ことにより、三軸方向または二軸方向のケミカルプレス
トレスを導入することを特徴とするコンクリート構造部
材の補強方法。 - 【請求項4】 既存のコンクリート構造物が支柱または
橋脚の場合、柱軸方向には、フーチングに定着(アンカ
ー)したPC鋼材を一段または多段のブロック体または
リング内の膨張部に配置して定着する場合またはさらに
プレストレスを導入し、曲げや軸引張力に抵抗させるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項また
は第3項記載のコンクリート構造部材の補強方法。 - 【請求項5】 コンクリート構造部材が、支柱、橋脚ま
たは梁であり、これらの断面形状が円形あるいは楕円あ
るいは矩形あるいは多角形であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項または第2項または第3項記載のコン
クリート構造部材の補強方法。 - 【請求項6】 補強材が、PC鋼材またはベルトまたは
鋼板または/あるいはFRPシートであることを特徴と
する特許請求の範囲第1項または第2項または第3項記
載のコンクリート構造部材の補強方法。 - 【請求項7】 ブロック体において、あらかじめ内部に
セットしたPC鋼材を、コンクリートブロックと付着さ
せたり、付着させなかったりすることを特徴とする特許
請求の範囲第4項記載のコンクリート構造部材の補強方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087696A JP2920287B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | コンクリート構造部材の補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087696A JP2920287B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | コンクリート構造部材の補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09242346A true JPH09242346A (ja) | 1997-09-16 |
JP2920287B2 JP2920287B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=13730557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087696A Expired - Fee Related JP2920287B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | コンクリート構造部材の補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920287B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257761A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | West Japan Railway Co | 柱補強用ブロック |
JP2006257760A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | West Japan Railway Co | ブロック |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP8087696A patent/JP2920287B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257761A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | West Japan Railway Co | 柱補強用ブロック |
JP2006257760A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | West Japan Railway Co | ブロック |
JP4596941B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2010-12-15 | 西日本旅客鉄道株式会社 | 柱補強用ブロック |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2920287B2 (ja) | 1999-07-19 |
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